JP2014071190A - 光学フィルム用転写体、光学フィルム及び画像表示装置 - Google Patents

光学フィルム用転写体、光学フィルム及び画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】転写法により各種の光学フィルムを作製する場合、支持体から転写層を確実に剥離可能に構成することができるようにする。
【解決手段】被転写基材への積層に供する転写層(6)と、前記転写層(6)を支持する支持体基材21とを備えた光学フィルム転写体20において、前記転写層(6)が、前記支持体基材21上に形成された配向膜材料層(10)による第1の配向膜11と、前記第1の配向膜11に係る第1の位相差層8とである。支持体基材21が、PETフィルムであり、配向膜材料層10が、トリメチロールプロパントリアクリレートと、ウレタン変性ペンタエリスリトールアクリレートオリゴマーと、ブチルアクリレートとを含む混合組成物により作製された。
【選択図】図3

Description

本発明は、偏光面の制御により外来光の反射を低減する反射防止フィルム等の光学フィルムに関し、転写法により作製する場合に関するものである。
近年、フラットパネルディスプレイ等は、各種の光学フィルムを使用している。またこの種の光学フィルムの中には、例えば偏光面の制御により外来光の反射を低減する反射防止フィルム、パッシブ方式による3次元画像表示に適用するパターン位相差フィルム等において、液晶材料の配向により透過光に位相差を付与する光学フィルムが提案されている。
ここでこの反射防止フィルムは、直線偏光板、円偏光板により構成され、画像表示パネルのパネル面に向かう外来光を直線偏光板により直線偏光に変換し、続く円偏光板により円偏光に変換する。ここでこの円偏光による外来光は、画像表示パネルの表面等で反射するものの、この反射の際に偏光面の回転方向が逆転する。その結果、この反射光は、到来時とは逆に、円偏光板より、直線偏光板により遮光される方向の直線偏光に変換された後、続く直線偏光板により遮光され、その結果、外部への出射が著しく抑制される。
この光学フィルムに関して、特許文献1等には、1/2波長板、1/4位相差板を組み合わせて円偏光板を構成することにより、この光学フィルムを逆分散特性により構成する方法が提案されている。この方法の場合、カラー画像の表示に供する広い波長帯域において、逆分散特性により光学フィルムを構成することができる。
これに対してパターン位相差フィルムは、パッシブ方式の3次元画像表示に適用される光学フィルムである。パッシブ方式では、画像表示パネルの垂直方向又は水平方向に連続する画素を、順次交互に、右目用及び左目用に割り当て、それぞれ右目用及び左目用の画像データで駆動する。これによりパッシブ方式では、右目用の画像と左目用の画像とを同時に表示する。なおこれにより画像表示パネルの画面は、帯状の領域により、右目用の映像を表示する領域と左目用の映像を表示する領域とに表示画面が交互に区分される。
パターン位相差フィルムは、この右目用及び左目用の画素からの直線偏光による出射光を、右目用及び左目用で回転方向の異なる円偏光に変換して出射する。これによりパターン位相差フィルムは、対応する偏光フィルタを備えてなるめがねを装着するだけで、右目用の映像と左目用の映像とをそれぞれ選択的に視聴者の右目及び左目に提供することができるように、画像表示パネルからの出射光に対応する位相差を与える。
これらの反射防止フィルム、パターン位相差フィルム等の光学フィルムは、透明基材に設けられた配向膜の配向規制力により液晶材料が配向し、その後硬化され、この液晶材料層により透過光に所望の位相差を付与する位相差層が作製される。
ところでこの種の光学フィルムにおいては、いわゆる転写法により作製することが考えられる。ここで転写法とは、例えば基材の上に所望の層を形成する場合に、この層を直接当該基材上に形成するのでは無く、一旦、離型性の支持体上に剥離可能に該層を積層形成して転写体を作製した後、工程、需要等に応じて、該支持体上に形成した層を、最終的に該層を積層すべき基材(被転写基材)上に接着、積層し、その後、該支持体を剥離除去することにより、該基材上に所望の層を形成する方法である(特許文献2〜5)。
このように転写法によりこの種の光学フィルムを作製する場合、支持体から転写層を確実に剥離可能に構成することが必要である。
特開平10−68816号公報 特開2005−309290号公報 特開2006−323349号公報 特開2005−309290号公報 特開2006−323349号公報
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、各種の光学フィルムを転写法により作製する場合に、支持体から転写層を確実に剥離することができる光学フィルム転写体等を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ね、支持体基材上に配向膜、位相差層を順次積層して転写層を作製する構成において、トリメチロールプロパントリアクリレート、ウレタン変性ペンタエリスリトールアクリレートオリゴマーからなる組成物に、ブチルアクリレートを混合させて支持体からの剥離性を向上させる、との着想に至り、本発明を完成するに至った。
(1) 被転写基材への積層に供する転写層と、前記転写層を支持する支持体基材とを備えた光学フィルム転写体であって、
前記転写層が、
前記支持体基材上に形成された配向膜材料層による第1の配向膜と、
前記第1の配向膜に係る第1の位相差層とであり、
前記支持体基材が、
PETフィルムであり、
前記配向膜材料層が、
トリメチロールプロパントリアクリレートと、ウレタン変性ペンタエリスリトールアクリレートオリゴマーと、ブチルアクリレートとを含む混合組成物により作製された。
(1)によれば、配向膜材料を充分かつ安定に塗工して配向膜材料層を作製できるようにして、充分に剥離力を低減することができ、これにより支持体から転写層を確実に剥離することができる。
(2) (1)において、
前記トリメチロールプロパントリアクリレートと前記ウレタン変性ペンタエリスリトールアクリレートオリゴマーとに対する前記ブチルアクリレートの質量比が、7:3以下、5:5以上である。
(2)によれば、黒輝度の劣化を有効に回避して、支持体から転写層を確実に剥離することができる。
(3) (1)又は(2)において、
前記第1の配向膜は、
十点平均粗さ(Rz)が、10nm以上、45nm以下である。
(3)によれば、黒輝度に係る傾きのばらつき3σを十分に小さくして、黒輝度を十分に小さくすることができ、これにより従来に比して一段と精度良く透過光に位相差を付与することができる。
(4) (1)、(2)、又は(3)において、
前記第1の配向膜は、
平均面粗さ(Ra)が、1nm以上、4nm以下である。
(4)によれば、液晶層である位相差層における配向の劣化を有効に回避して、配向膜と位相差層との密着性を向上することができる。
(5) (1)、(2)、(3)、又は(4)において、
前記転写層は、
前記第1の位相差層に積層された第2の配向膜と、
前記第2の配向膜に係る第2の位相差層とをさらに備える。
(5)によれば、1/2位相差層及び1/4位相差層の積層により円偏光板を構成する場合等に適用することができる。
(6) 透明フィルム基材と、光学機能層と、転写層とが積層された光学フィルムであって、
当該転写層が、(1)、(2)、(3)、(4)、又は(5)に記載の光学フィルム転写体からの転写層である。
(6)によれば、転写法により作製される光学フィルムに関して、支持体から転写層を確実に剥離することができることにより、生産性、歩留まりを向上することができる。
(7) (6)に記載の光学フィルムを画像表示パネルの表側面に配置した画像表示装置。
(7)によれば、生産性、歩留まりを向上してなる光学フィルムを使用した画像表示装置を提供することができる。
光学フィルムの生産に使用される転写法に係る光学フィルム用転写体に関して、支持体から転写層を確実に剥離することができる。
本発明の第1実施形態に係る画像表示装置を示す図である。 図1の画像表示装置に設けられる光学フィルムの説明に供する図である。 図2の光学フィルムに適用される転写フィルムを示す図である。 図2の光学フィルムの製造工程を示す図である。 図3の転写フィルムの製造工程を示す図である。 図5の続きを示す図である。 ロール版の製造工程を示す図である。 黒輝度の説明に供する図である。 ラビング処理時間によるばらつきを示す図である。 ラビング処理時間による黒輝度を示す図である。 二乗平均粗さとばらつきとの関係を示す図である。 十点平均粗さとばらつきとの関係を示す図である。 実施例と比較結果とを示す図表である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像表示装置を示す図である。この画像表示装置1では、画像表示パネル2のパネル面に、光学フィルム3が配置される。画像表示パネル2は、例えば可撓性を有するシート形状による有機ELパネルであり、所望のカラー画像を表示する。
光学フィルム3は、偏光面の制御により、画像表示パネル2に到来する外来光の反射を抑圧する光学フィルムである。このため光学フィルム3は、直線偏光板5、円偏光板6を積層して構成される。光学フィルム3は、図示しないセパレータフィルムを剥離して感圧接着剤による粘着層4を露出させた後、この粘着層4により、画像表示パネル2のパネル面に貼り付けられて保持される。また直線偏光板5及び円偏光板6は、粘着層7を介して一体化される。
円偏光板6は、透過光に1/4波長分の位相差を付与する1/4位相差板として機能する部位8(1/4波長板用位相差層と呼ぶ)と、透過光に1/2波長分の位相差を付与する1/2位相差板として機能する部位9(1/2波長板用位相差層と呼ぶ)との積層体により構成される。これにより円偏光板6は、カラー画像の表示に供する広い波長帯域で逆分散特性を確保し、光学フィルム3は、広い波長帯域で十分に外来光の反射を抑圧する。
これらにより画像表示装置1では、画像表示パネル2の表示画面側より、順次、1/4波長板用位相差層8、1/2波長板用位相差層9、直線偏光板5が配置される。また図2に示すように、矢印により示す直線偏光板5の透過軸に対して、1/2波長板用位相差層9及び1/4波長板用位相差層8の遅相軸(それぞれ矢印により示す)が、それぞれ反時計回りに15度、73度の角度を成すように配置される。なお係る角度は、1/4波長板用位相差層8、1/2波長板用位相差層9の特性に応じて最適値が変化し、一般的には、15度、75度が最適な角度とされているものの、13〜17度の範囲、71〜76度の範囲で角度を成すように配置される。
より具体的に、1/4波長板用位相差層8は、面内位相差(Re)が110nm以上、150nm以下により作製され、1/2波長板用位相差層9は面内位相差(Re)が235nm以上、285nm以下により作製される。これにより光学フィルム3は、直線偏光板5側より入射する可視光域波長域(450〜750nm)の透過光を、楕円率0.8以上の円偏光により出射する。
円偏光板6は、画像表示パネル2側から、順次、1/4波長板用賦型樹脂層10、1/4波長板用配向膜11、1/4波長板用位相差層8が設けられる。1/4波長板用賦型樹脂層10は、微細な凹凸形状の賦型に供する賦型用樹脂層であり、この実施形態ではこの賦型用樹脂に紫外線硬化性樹脂が適用される。なおこの紫外線硬化性樹脂について、詳細は後述する。1/4波長板用賦型樹脂層10は、賦型処理により表面に微細な凹凸形状が形成され、円偏光板6は、この1/4波長板用賦型樹脂層12の表面形状により1/4波長板用配向膜11が形成される。1/4波長板用位相差層8は、屈折率異方性を保持した状態で重合・固化(硬化)された液晶材料により形成される。なおこれにより1/4波長板用賦型樹脂層10は、配向膜11に係る配向膜材料層を構成することになる。
また続いて円偏光板6は、1/2波長板用賦型樹脂層12、1/2波長板用配向膜13、1/2波長板用位相差層9が順次設けられる。1/2波長板用賦型樹脂層12は、微細な凹凸形状の賦型に供する賦型用樹脂層であり、この実施形態ではこの賦型用樹脂に紫外線硬化性樹脂が適用される。なおこの紫外線硬化性樹脂については、例えばアクリル系等、賦型処理に供する各種の樹脂を広く適用することができる。1/2波長板用賦型樹脂層12は、賦型処理により表面に微細な凹凸形状が形成され、円偏光板6は、この1/2波長板用賦型樹脂層12の表面形状により1/2波長板用配向膜13が形成される。1/2波長板用位相差層9は、屈折率異方性を保持した状態で重合・固化(硬化)された液晶材料により形成される。これにより1/2波長板用賦型樹脂層12は、配向膜13に係る配向膜材料層を構成することになる。
ここでこれら1/2波長板用配向膜13及び1/4波長板用配向膜11に係る微細な凹凸形状は、一方向に延長するライン状(線)の凹凸形状により形成され、この一方向に延長する方向が直線偏光板5の透過軸に対して、それぞれ反時計回りに15度、73度の角度を成す方向となるように作製される。
直線偏光板5は、TAC(トリアセチルセルロース)等の透明フィルムからなる基材15の下面側が鹸化処理された後、光学機能層16が配置される。なお基材15は、これに代えてポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、(メタ)アクリル酸メチル−スチレン共重合体等のアクリル樹脂等の樹脂、ソーダ硝子、カリ硝子、鉛硝子、石英硝子等の硝子等を適用することができる。
光学機能層16は、この図1の例では直線偏光板としての光学的機能を担う部位であり、例えばポリビニルアルコール(PVA)によるフィルム材に、ヨウ素化合物分子を吸着配向させて作製される。
〔転写体〕
光学フィルム3は、粘着層7を介してこれら円偏光板6、直線偏光板5が一体化され、この一体化の処理に、転写法が適用されて、直線偏光板5に、円偏光板6に係る層構成を転写法により積層する。従って被転写基材は、直線偏光板5であり、転写に供する層(転写層)は、1/4波長板用賦型樹脂層10、1/4波長板用配向膜11、1/4波長板用位相差層8、1/2波長板用賦型樹脂層12、1/2波長板用配向膜13、1/2波長板用位相差層9の積層体である。
図3は、この転写体である転写フィルムの構成を示す図である。転写フィルム20は、支持体基材21上に、順次、円偏光板6に係る1/4波長板用賦型樹脂層10、1/4波長板用配向膜11、1/4波長板用位相差層8、1/2波長板用賦型樹脂層12、1/2波長板用配向膜13、1/2波長板用位相差層9が設けられる。
ここで支持体基材21は、転写に供する層(転写層)を剥離可能に担持し、転写層を被転写基材上に接着、積層した後は、適宜時機に剥離、除去に供される基材である。この実施形態では、透明フィルム材であるPET(Polyethylene terephthalate)フィルムが適用され、これにより転写フィルム20は、光学特性を検査可能に構成される。なおPETフィルムは、コロナ処理され、これにより後述する離型層との間の密着力が適切に設定されてもよい。
なおこの実施形態において、転写層との剥離性を向上する目的で、支持体基材21には、転写層側に、剥離を促進する離型層を設けてもよい。ここで離型層は、相対的に、支持体基材21との密着性は高く(剥離性は低く)、転写層との密着性は低い(剥離性は高い)材料を適用することができる。この実施形態では、転写層の最下層が紫外線硬化性樹脂による1/4波長板用賦型樹脂層10であることにより、上述の支持体基材21に対して、例えばシリコン樹脂(有機珪素系高分子化合物)、弗素系樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、又はこれら樹脂と適宜の他の樹脂(アクリル樹脂、セルロース系樹脂、ポリエステル樹脂等)との混合物が用いられる。
因みに、離型層による剥離性が不十分な場合、支持体基材21と離型層との間に、剥離層を設け、この剥離層により離型層による剥離性を補うようにしてもよい。なお剥離層は、相対的に、支持体フィルムとの密着性が低く(剥離性は高く)、離型層との密着性が高い(剥離性は低い)材料を適用することができる。より具体的には、この実施形態において、剥離層には、アクリル樹脂、セルロース系樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、又は以上の中から選択した2種以上の混合物、或いは以上のなかから選択した1種以上とその他の樹脂との混合物が用いられる。剥離層の厚みは、通常、1〜10μm程度である。また剥離層は、支持体基材21に設けても良く、離型層に設けてもよい。
1/4波長板用賦型樹脂層10は、この支持体基材21の上に、又は支持体基材21の上に形成された離型層の上に、紫外線硬化性樹脂の塗付液を塗付して作製され、1/4波長板用配向膜11は、賦型に供する微細凹凸形状を周側面に形成した賦型用金型(ロール版)を用いて1/4波長板用賦型樹脂層10を賦型処理して作製される。1/4波長板用位相差層8は、1/4波長板用配向膜11上に、液晶材料を塗付して硬化させることにより作製される。
1/2波長板用賦型樹脂層12は、1/4波長板用位相差層8の上に、1/4波長板用賦型樹脂層10と同様に、紫外線硬化性樹脂の塗付液を塗付して作製され、1/2波長板用配向膜13は、1/4波長板用配向膜11と同様に、賦型用金型を用いて1/2波長板用賦型樹脂層12を賦型処理して作製される。1/2波長板用位相差層9は、1/2波長板用配向膜13上に、液晶材料を塗付して硬化させることにより作製される。しかして転写体では、これら円偏光板に係る層構成である、1/4波長板用賦型樹脂層10、1/4波長板用配向膜11、1/4波長板用位相差層8、1/2波長板用賦型樹脂層12、1/2波長板用配向膜13、1/2波長板用位相差層9が、転写に供する転写層である。
さらに転写フィルム20は、円偏光板6の層構成に係る転写層の上に、粘着層7、セパレータフィルム23が設けられる。
ここで粘着層7は、転写層と被転写基材とを接着するための層である。転写層の材料と被転写基材の材料に応じて、両者に密着性の高い材料が適用される。この実施形態では、アセチルセルロース(酢酸纖維素)、ニトロセルロース(硝酸纖維素又は硝化綿)、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロース(纖維素)系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、(メタ)アクリル酸メチル−スチレン共重合体等のアクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、天然又は合成ゴム等の材料が用いられる。粘着剤層の厚みは、1〜30μm程度である。なお粘着層7は、紫外線硬化性樹脂等を適用することも可能であり、紫外線硬化性樹脂を適用した場合には、一段と光学フィルム3の厚みを低減することができる。なおこの紫外線硬化性樹脂としては、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオール(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレートなどのアクリレート系や、アジピン酸とグリコール(エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ポリブチレングリコールなど)やトリオール(グリセリン、トリメチロールプロパンなど)、セバシン酸とグリコールやトリオールとの縮合生成物であるポリアジペートポリオールや、ポリセバシエートポリオールなどのエステル系、メチレン・ビス(p−フェニレンジイソシアネート)、ヘキサメチレンジイソシアネート・ヘキサントリオールの付加体、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネートトリメチロールプロパンのアダクト体、1,5−ナフチレンジイソシアネート、チオプロピルジイソシアネート、エチルベンゼン−2,4−ジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート二量体、水添キシリレンジイソシアネート、トリス(4−フェニルイソシアネート)ネオフォスフェートなどから選択したものと、ポリオキシテトラメチレングリコールなどのエーテル系ポリオール、ポリアジペートポリオール、ポリカーボネートポリオールなどのエステル系ポリオール、アクリル酸エステル類とヒドロキシエチルメタアクリレートとのコポリマーとの縮合生成物であるウレタン系に、1-ヒドロキシ-シクロヘキシル-フェニル-ケトン、2,2-ジメトキシ-1,2-ジフェニルエタン-1-オンなどのアルキルフェノン系、2,4,6-トリメチルベンゾイル-ジフェニル-フォスフィンオキサイドなどのアシルフォスフィンオキサイド系などの光重合開始剤を混合させたものを用いることができる。また、上記モノマーをイソシアネート系硬化剤で硬化させたオリゴマーを混合させて用いることもできる。
セパレータフィルム23は、粘着層7の表面を離型可能に被覆する離型シートである。セパレータフィルム23は、粘着層7が露出して不要な物品と不要な接着をすることを防止するために設けられ、転写の直前に剥離除去される。
これらにより転写フィルム20は、セパレータフィルム23を剥離して粘着層7を露出させた後、この粘着層7により直線偏光板5と積層、一体化される。その後、支持体である支持体基材21を剥離して光学フィルム3が構成される。
〔光学フィルムの製造工程〕
図4は、光学フィルム3の製造工程を示す図である。この製造工程30は、直線偏光板5に係る鹸化処理が実行された基材15、光学機能層16に係るフィルム材が供給ロール31、32により提供される。また転写フィルム20が供給リール33により提供される。この工程30は、供給リール33から転写フィルム20を引き出し、剥離ロール34によりセパレータフィルム23を剥離して粘着層7を露出させる。なお剥離したセパレータフィルム23は、巻き取りリール36に巻き取られる。
この工程は、供給ロール31、32からそれぞれ基材15、光学機能層16に係るフィルム材を引き出し、セパレータフィルム23を剥離した転写フィルム20と積層し、押圧ローラ38A、38Bにより押圧する。これによりこの工程30は、基材15、光学機能層16、転写層を一体化する。
続いてこの工程30は、剥離ローラ39により支持体基材21を剥離する。なお剥離した支持体基材21は、巻き取りロール40に巻き取られる。また続いて粘着層4に係る粘着剤を塗付した後、供給リール41より供給されるセパレータフィルム42を加圧ローラ43A、43Bにより貼り付け、巻き取りリール44に巻き取る。
〔転写フィルムの製造工程〕
図5及び図6は、転写フィルム20の製造工程を示す略線図である。この製造工程50は、支持体基材21を供給リール51から引き出し、ダイ52により紫外線硬化樹脂の塗布液を塗布する。この製造工程50において、ロール版53は、1/4波長板用配向膜11に係る微細凹凸形状が周側面に形成された賦型用金型である。製造工程50は、紫外線硬化樹脂が塗布された支持体基材21を加圧ローラ54によりロール版53に押圧し、高圧水銀燈からなる紫外線照射装置55による紫外線の照射により紫外線硬化樹脂を硬化させる。これにより製造工程50は、ロール版53の周側面に形成された凹凸形状を支持体基材21に転写する。その後、剥離ローラ56によりロール版53から硬化した紫外線硬化性樹脂と共に支持体基材21を剥離し、ダイ59により液晶材料を塗布する。またその後、紫外線照射装置57による紫外線の照射により液晶材料を硬化させた後、巻き取りリール58に巻き取る。この一連の処理により支持体基材21の上に、1/4波長板用賦型樹脂層10、1/4波長板用配向膜11、1/4波長板用位相差層8が形成される。
続いて図6に示すように、転写体の製造工程は、続く製造工程60において、巻き取りリール58から巻き取った支持体基材21を引き出し、ダイ62により紫外線硬化樹脂の塗布液を塗布する。この製造工程60において、ロール版63は、1/2波長板用配向膜13に係る微細凹凸形状が周側面に形成された賦型用金型である。製造工程60は、紫外線硬化樹脂が塗布された支持体基材21を加圧ローラ64によりロール版63に押圧し、高圧水銀燈からなる紫外線照射装置65による紫外線の照射により紫外線硬化樹脂を硬化させる。これにより製造工程60は、ロール版63の周側面に形成された凹凸形状を支持体基材21に転写する。その後、剥離ローラ66によりロール版53から硬化した紫外線硬化性樹脂と共に支持体基材21を剥離し、ダイ69により液晶材料を塗布する。またその後、紫外線照射装置67による紫外線の照射により液晶材料を硬化させた後、巻き取りリール68に巻き取る。この工程60の一連の処理により、支持体基材21に形成された1/4波長板用賦型樹脂層10、1/4波長板用配向膜11、1/4波長板用位相差層8の上に、さらに1/2波長板用賦型樹脂層12、1/2波長板用配向膜13、1/2波長板用位相差層9が順次作製され、これらにより支持体基材21の上に円偏光板6に係る構成が作製される。転写体は、さらに粘着層7、セパレータフィルム23が配置される。
〔ロール版製造工程〕
図7は、ロール版53の製造工程を示す図である。なおここでロール版63は、後述するラビング処理の方向が異なる点を除いて、このロール版53と同一に構成されることにより、重複した説明は省略する。ここでこの製造工程では、母材70の周側面を切削により平滑化した後、下地層71が作製される(図7(a))。ここで母材70は、ロール版の外形形状に対応する円筒形状の金属材料である。母材70は、加工のしやすさや寸法安定性などから金属材料であることが好ましく、ニッケル、クロム、ステンレス、銅などであることがより好ましい。なおこの実施形態において、母材70は、銅が適用される。
下地層71は、上層に設けられる材料層について、母材70に対する密着力を強化するために設けられる。この実施形態では、下地層71は、無電解メッキにより、リンをドープしたニッケル層により膜厚500nmで作製される。
続いてこの工程は、下地層71の表面に、無機材料層72を作製する。この実施形態では、この無機材料層72にニッケル層が適用され、スパッタリングにより膜厚100nmにより作製される。なお無機材料層72には、金属材料、無機酸化物、無機窒化物、無機炭化物などの各種無機材料を広く適用することができるものの、加工のしやすさなどから、クロム、チタン、ニッケル、タングステン、ステンレス系金属材料、アルミ、SiO、SiOx、Al、Cr、TiO、Si、AlN、TiN、SiOxNy、SiC、WC、DLCなどを適用することができる。
続いてこの工程は、図7(b)に示すように、この無機材料層72の全面にラビング処理により微小なライン状凹凸形状を形成する。ここでこの微小なライン状凹凸形状は、図2について上述した1/4波長板用位相差層8(ロール版63では1/2波長板用位相差層9)の遅相軸の方向に対応する方向となるように作製される。これにより1/2波長板用位相差層9及び1/4波長板用位相差層8は、この無機材料層72の表面形状が賦型処理により転写されてそれぞれ対応する配向膜11、13が作製され、この配向膜11、13の配向規制力により液晶材料が配向することになる。
この実施形態では、レーヨン布を巻着付けたロールによりラビングロールRを構成し、このラビングロールRを押し込み量0.5mm、回転数100rpmにより回転された状態で、移動速度0.1m/minにより一方向に移動させてラビングの処理を実行した。
〔剥離制の改善〕
ところで転写フィルム20において、一般的な賦型処理、配向膜作製処理に供する紫外線硬化性樹脂を1/4波長板用賦型樹脂層10に適用したのでは、剥離工程時に、支持体基材と賦型樹脂層との剥離力が大きいため、支持体基材に転写層の一部が残ることがあり、これにより確実に支持体から転写層を剥離可能に構成することが困難なことが判った。
そこでこの実施形態において、配向膜11に係る1/4波長板用賦型樹脂層10については、トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)、ウレタン変性ペンタエリスリトールアクリレートオリゴマー(U-PETA)からなる紫外線硬化性樹脂による配向層用組成物に、ブチルアクリレート(BA)を適量混合した組成物により作製される。これにより転写フィルム20は、支持体基材21上に確実に配向膜11に係る1/4波長板用賦型樹脂層11を作製し、かつ支持体基材21からの剥離性を向上させて確実に支持体基材21から転写層6を剥離させる。
より具体的に、転写フィルム20では、トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)、ウレタン変性ペンタエリスリトールアクリレートオリゴマー(U−PETA)からなる配向層用組成物と、ブチルアクリレート(BA)とを、質量比7:3〜5:5に設定し、さらに任意成分を添加し、これにより支持体基材21上に確実に配向膜11に係る1/4波長板用賦型樹脂層10を作製した。なおトリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)、ウレタン変性ペンタエリスリトールアクリレートオリゴマー(U−PETA)との比率は、種々に変更することができるものの、好ましくは質量比で1:1である。これによりこの実施形態では、黒輝度の劣化を招来する配向性の劣化を有効に回避する。なお黒輝度については、後述する。
〔ラビング処理の改善:平均面粗さ〕
ところでこのようにして配向膜に係る1/4波長板用賦型樹脂層11の剥離性を改善した場合、上層側である位相差層8との密着性の劣化が心配される。そこで上述のロール版製造工程におけるラビング処理を詳細に検討したところ、ラビング処理の繰り返しにより、ラビング処理対象の表面形状が徐々に平坦化することが判った。
すなわち何らラビング処理しない場合には、ラビング処理対象の表面は、無機材料層72を構成する金属の粒界により覆われており、これによりこの金属の粒界による凹凸形状が表面に現れていることが判った。しかしながらラビングの回数の増大により、表面形状に粒界が引き伸ばされたような変形が見られ、全体的に表面が平坦になっているように観察される。
このようにラビング処理の繰り返しにより、ラビング処理対象の表面形状が徐々に平坦化することを前提に、ラビング処理対象の表面形状による配向膜の作製に供する一般的な重合性液晶材料との密着力を検討した結果、平均面粗さ(Ra)を1nm以上確保することが必要であることが判った。これにより密着力を強化する観点から、ラビング処理の回数は、一定回数以下に制限することが必要であることが判った。
しかしながらラビング処理の回数を少なくすると、1/4波長板用賦型樹脂層10に係る配向膜11はもとより、配向膜13においても、充分な配向規制力を付与できない恐れがある。すなわち位相差層の配向に供する凹凸形状は、極めて微細なものであり、ラビング処理の回数の増大により配向規制力が増大する。充分な配向規制力を確保する観点より、ラビング処理回数と配向規制力との関係を検討したところ、平均面粗さ(Ra)が4nm以下となるまでラビング処理すると、充分な配向規制力を確保できることが判った。
なおこれらの平均面粗さ(Ra)は、当然のことながらラビング処理した金型を使用した賦型処理により配向膜11、13を作製し、この配向膜11、13と配向膜の作製に供する一般的な重合性液晶材料との密着力を検討し、さらに配向規制力を検討したものである。また平均面粗さ(Ra)は、規格JIS B 0601:2001に規定の算術平均面粗さであり、ラビング方向と直交する方向に測定したものである。
これらにより配向膜11、13において、少なくとも平均面粗さ(Ra)が1nm以上、4nm以下となるように、ラビング処理回数を設定することが必要であることが判った。ここでこの種の賦型処理においては、充分に賦型用金型の表面形状を転写することができることにより、賦型用金型であるロール版53、63の周側面にあっても、平均面粗さ(Ra)が1nm以上用、4nm以下となるように、ラビング処理回数を設定することが必要である。なおラビング処理においては、ラビング布の押圧力等のラビング処理の条件によって、ラビング処理回数と表面粗さの変化との関係が変化する。従って十点平均粗さ(Ra)を上述の範囲に設定する場合、ラビング処理回数は、ラビング処理の条件に応じて適宜選定することが必要である。
〔ラビング処理の改善:十点平均粗さ〕、
ところでさらに配向膜11、13の表面粗さについて検討を試みた。図8は、この配向膜の検討に供した測定装置の構成を示す図である。この測定装置では、直交ニコル配置による偏光板80A及び80Bの間に測定対象である転写フィルム20を配置する。この状態で、偏光板80A及び80Bに対する転写フィルム20の傾きθを変化させながら、透過光量を計測し、最も透過光量が小さくなる傾きθを計測する。なおこの最も透過光量が小さくなる場合の光量は、黒輝度とも呼ばれる。この実施形態では、1つの転写フィルム20について、この黒輝度の光量、黒輝度に係る傾きを複数個所で計測し、計測結果を統計的に処理した。なおこの測定装置において、偏光板80A及び80B、測定対象を配置しない状態で計測される光源の光度は、500カンデラであった。また測定対象を配置しない状態で、偏光板80A及び80Bのみをクロスニコルにより配置した場合、光度は、0.1カンデラであった。なおこの測定では、光源からの出射光を拡散板により拡散して光量を均一化した後、偏光板80A、測定対象、偏光板80Bの積層体に入射し、測定対象から光度計までの距離Dは60cmに設定した。またさらにこの黒輝度の計測は、暗室内で実行した。
図9及び図10は、この計測結果を示す図である。図9の測定結果は、ラビング処理の時間を横軸に取り、傾きθのばらつき3σを縦軸により示すものである。なおσは、標準偏差である。また符号L1により示す測定結果は、符号L2により示す測定結果に比して、ラビング処理時における母材に対するラビングクロスの変位速度を5倍に設定した場合の測定結果である。この図9による計測結果によれば、母材に対するラビングクロスの変位速度が低い程、またラビング処理時間が短い程、黒輝度に係る角度θのばらつき3σが小さいことが判った。特に、処理時間を一定時間より短くすると、ばらつき3σが急激に小さくなることが判る。
また図10は、黒輝度を横軸に取り、傾きθのばらつき3σを縦軸により示すものである。なお横軸の単位はカンデラである。この図10によれば、ばらつき3σが小さい程、黒輝度も小さくなることが判る。特に、ばらつき3σのほぼ1.0度を境にして、これよりばらつき3σが小さくなると、ばらつき3σの変化に対する黒輝度の変化量が小さくなる。このばらつき3σの1.0度を境にした測定結果の変化は、図9の測定結果でも見て取ることができる。
ここでこのばらつき3σが小さい場合、黒輝度が小さい場合には、光学フィルム3の円偏光板6で付与される位相差量にばらつきが小さいと言え、光学フィルム3では、精度良く透過光に所望の位相差を付与することができる。従って効率良く反射防止を図ることができる。
これらにより精度良く位相差層を作製するためには、母材とラビング布との相対速度を一定速度以下に設定して短い処理時間によりラビング処理することが必要であり、従来のラビング処理に係る考え方とは真逆の考え方によりラビング処理することが必要であることが判った。しかしてこのように相対速度を一定速度以下に設定して短い時間によりラビング処理する場合には、十分な深さによりライン状凹凸形状が作製されていないと考えられる。
図11及び図12は、このような観点より配向膜の表面形状とばらつき3σとの関係を測定した結果である。なおこの測定結果は、図9及び図10の測定に供した転写フィルムについて、紫外線硬化性樹脂を塗付する前の段階で配向膜11、13の表面形状を測定したものである。図11は、二乗平均粗さRMS(Rq)を横軸に取り、ばらつき3σを縦軸に取った測定結果である。この図11の測定結果によれば、ばらつき3σが小さい場合には、二乗平均粗さによる粗さも小さいことが判るものの、図9及び図10の測定結果について上述したばらつき3σの1.0度に係る境界については、見て取ることができない。
これに対して図12は、十点平均粗さRzを横軸に取り、ばらつき3σを縦軸に取った測定結果である。これら図11及び図12の測定結果によれば、表面粗さが粗い場合程、すなわち配向膜に係るライン状凹凸形状が十分な深さにより作製されている場合程、位相差層に係る光学特性が劣化することが判る。換言すれば、配向膜に係るライン状凹凸形状が浅い場合程、位相差層にかかる液晶分子が揃った状態で配向し易いと言える。
またさらにこの図12の測定結果によれば、図9及び図10の測定結果との対比により、十点平均粗さRzが45nm以下であるようにラビング処理すれば、ばらつき3σが1.2度以下であるようにラビング処理することができ、また黒輝度も十分に抑圧できることが判る。なお、十点平均粗さの下限値は、位相差層に適用される液晶分子の大きさの10倍程度は必要であり、これにより1nm以上は必要である。しかしながらさらに実用的な余裕を確保する観点から、好ましくは下限値は、10nm以上は必要である。
これらにより充分にばらつきを小さくして液晶層を十分に配向させるために、配向膜は、十点平均粗さRzが45nm以下、10nm以上であることが必要であることが判った。これによりこの実施形態では、ラビングの処理回数、ラビング処理速度の設定により、十点平均粗さRzが45nm以下、10nm以上であるように設定した。またこれによりこの実施形態では、ロール版の周側面の十点平均粗さRzが45nm以下、10nm以上であるように作製される。
〔検討結果〕
図13は、具体的に、トリメチロールプロパントリアクリレート、ウレタン変性ペンタエリスリトールアクリレートオリゴマーからなる配向層用組成物と、ブチルアクリレートとの混合比(質量比)を変化させて剥離性を確認し、黒輝度により配向性を確認した結果を示す図である。なおこの図13において、剥離力(PET/配向層剥離力)は、剥離速度30cm/min時の剥離強度0.5N/インチを判定基準値に設定し、それぞれn回の測定でn回とも剥離強度が判定基準値より小さい場合、符号Aを記した。またn回の測定で剥離強度が判定基準値を超えるものがあるものの、平均値を取れば剥離強度が判定基準値以下の場合、符号Bを記した。またn回の測定で剥離強度が判定基準値以下のものがあるものの、平均値が判定基準値を超える場合、符号Cを記した。
また配向は、黒輝度が5カンデラ以下の場合を符号Aにより示し、黒輝度が6カンデラから7カンデラの場合を符号Bにより示し、黒輝度が8カンデラから9カンデラの場合を符号Cにより示した。また黒輝度が10カンデラ以上の場合、符号Dにより示した。なおこの図13において、十点平均粗さ(Rz)、平均面粗さ(Ra)の未記載箇所は、測定を省略した箇所である。また黒輝度において、×の印は、測定限界を超える場合である。
〔実施例1〕
ここで実施例1は、厚み50μmのPETフィルム(E5100、東洋紡製)を支持体基材21に適用し、バーコーターを用いて配向層用組成物Aが乾燥厚み5μmになるように塗工、乾燥した後、上述のロール版53を使用したと同等の賦型処理により1/4波長板用配向膜11を作製した。なおここで1/4波長板用配向膜11は、十点平均粗さ(Rz)が25nmであり、平均面粗さ(Ra)1.2nmであった(図13)。なおここで配向層用組成物Aは、以下に記述の混合物である。
配向層用組成物A
トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA) :30質量部
ウレタン変性ペンタエリスリトールアクリレートオリゴマー(U-PETA) :30質量部
ブチルアクリレート(BA) :40質量部
ジフェニル(2,4,6-トリメトキシベンゾイル)ホスフィンオキシド : 6質量部
MEK(メチルエチルケトン) :15質量部
MIBK(メチルイソブチルケトン) :15質量部
また実施例1は、続いて乾燥後の波長590nmにおける面内位相差値が120nmになるよう、位相差層用塗工液Aをバーコータを用いて配向膜11上に塗工し、100℃で3分間乾燥させた後、紫外線を照射して位相差層用塗工液Aを重合させ、位相差層8を作製した。なおここで位相差層用組成物Aは、以下に記述の混合物である。
位相差層用組成物A
RMM34(重合性液晶化合物、メルク製) :24質量部
2-ベンジル-2-ジメチルアミノ-1-(4-モルフォリノフェニル)-ブタノン-1
: 1質量部
トルエン :40質量部
MEK(メチルエチルケトン) :35質量部
なおこの実施例1では、念のためこの中間製品の段階でも、剥離力及び黒輝度を測定した。剥離力は、乾燥厚みが5μmとなるよう、位相差層8の上に、接着剤Aをバーコータを用いて塗工、乾燥し、厚み1mmのガラスと貼り合わせ、このガラス側から紫外線を照射し、接着剤Aを重合させた後、支持体機基材21を剥離して測定した。剥離時に問題はみられず、剥離強度も0.5N/インチ以下であった。また黒輝度は、3cdであった。また接着剤Aには、以下に記述の接着層用組成物を適用した。
接着層用組成物A
ウレタンアクリレートオリゴマー :10質量部
アクリル系重合体 :10質量部
ペンタエリスリトールトリアクリレート :80質量部
ジフェニル(2,4,6-トリメトキシベンゾイル)ホスフィンオキシド : 6質量部
トルエン :30質量部
MEK(メチルエチルケトン) :30質量部
実施例1は、さらに位相差層8の上に、乾燥膜厚が5μmになるように、バーコーターを用いて配向層用組成物Bを塗工、乾燥した。その後、ロール版63を使用したと同等の賦型処理により1/2波長板用配向膜13を作製した。なおここで1/2波長板用配向膜13は、十点平均粗さ(Rz)が25nmであり、平均面粗さ(Ra)1.2nmであった(図13)。また配向層用組成物Bは、以下に記述の混合物である。
配向層用組成物B
トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA) :50質量部
ウレタン変性ペンタエリスリトールアクリレートオリゴマー(U-PETA) :50質量部
ジフェニル(2,4,6-トリメトキシベンゾイル)ホスフィンオキシド :6質量部
MEK(メチルエチルケトン) :15質量部
MIBK(メチルイソブチルケトン) :15質量部
実施例1は、位相差層8を作製した場合と同様にして位相差層9を作製した。但し、位相差層9が、乾燥後の波長590nmにおける面内位相差値が240nmになるように作製される。
続いて上述した接着用組成物Aをバーコーターを用いて乾燥厚み5μmにより塗工、乾燥し、直線偏光板(スミカラン、住友化学製)5と貼り合わせ、支持体基材21側から紫外線を照射し、接着剤Aを重合させた後、支持体基材21を剥離した。
この実施例1の場合、トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)とウレタン変性ペンタエリスリトールアクリレートオリゴマー(U-PETA)との質量比は、1:1となり、これらトリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)とウレタン変性ペンタエリスリトールアクリレートオリゴマー(U-PETA)による配向層組成物とブチルアクリレート(BA)との質量比は、60:40となる(図13)。この場合、実用上充分な剥離力を確保することができ、また黒輝度も充分に小さくすることができる。
〔実施例2〕
実施例2は、配向層用組成物Aの代わりに、配向層用組成物Cを用いた点を除いて、実施例1と同一に構成される。ここで配向層用組成物Cは、以下のように構成され、これによりトリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)とウレタン変性ペンタエリスリトールアクリレートオリゴマー(U-PETA)による配向層組成物とブチルアクリレート(BA)との質量比が、70:30に設定される点を除いて、実施例1と同一に構成される。
配向層用組成物C
トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA) :35質量部
ウレタン変性ペンタエリスリトールアクリレートオリゴマー(U-PETA) :35質量部
ブチルアクリレート(BA) :30質量部
ジフェニル(2,4,6-トリメトキシベンゾイル)ホスフィンオキシド : 6質量部
MEK(メチルエチルケトン) :15質量部
MIBK(メチルイソブチルケトン) :15質量部
この実施例2では、実施例1に比して剥離力が若干大きくなるものの、実用に供する範囲に剥離力を低減することができた。また黒輝度も充分に小さな値に維持することができた。
〔実施例3〕
実施例3は、配向層用組成物Aの代わりに、配向層用組成物Dを用いた点を除いて、実施例1と同一に構成される。ここで配向層用組成物Dは、以下のように構成され、これによりトリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)とウレタン変性ペンタエリスリトールアクリレートオリゴマー(U-PETA)による配向層組成物とブチルアクリレート(BA)との質量比が、50:50に設定される点を除いて、実施例1と同一に構成される。
配向層用組成物D
トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA) :25質量部
ウレタン変性ペンタエリスリトールアクリレートオリゴマー(U-PETA) :25質量部
ブチルアクリレート(BA) :50質量部
ジフェニル(2,4,6-トリメトキシベンゾイル)ホスフィンオキシド : 6質量部
MEK(メチルエチルケトン) :15質量部
MIBK(メチルイソブチルケトン) :15質量部
この実施例3では、実施例1と同様に剥離力を低減することができ、黒輝度は若干劣化するものの、実用上充分な範囲に維持することができた。
〔比較例1〕
比較例1は、配向層用組成物Aの代わりに、配向層用組成物Eを用いた点を除いて、実施例1と同一に構成される。ここで配向層用組成物Eは、以下のように構成され、これによりトリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)とウレタン変性ペンタエリスリトールアクリレートオリゴマー(U-PETA)による配向層組成物とブチルアクリレート(BA)との質量比が、80:20に設定される点を除いて、実施例1と同一に構成される。
配向層用組成物E
トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA) :40質量部
ウレタン変性ペンタエリスリトールアクリレートオリゴマー(U-PETA) :40質量部
ブチルアクリレート(BA) :20質量部
ジフェニル(2,4,6-トリメトキシベンゾイル)ホスフィンオキシド : 6質量部
MEK(メチルエチルケトン) :15質量部
MIBK(メチルイソブチルケトン) :15質量部
この比較例1では、黒輝度は充分に小さくすることができるものの、剥離力が大きく、これにより剥離力の点で実用上未だ不十分な欠点があった。
〔比較例2〕
比較例2は、配向層用組成物Aの代わりに、配向層用組成物Fを用いた点を除いて、実施例1と同一に構成される。ここで配向層用組成物Eは、以下のように構成され、これによりトリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)とウレタン変性ペンタエリスリトールアクリレートオリゴマー(U-PETA)による配向層組成物とブチルアクリレート(BA)との質量比が、10:90に設定される点を除いて、実施例1と同一に構成される。
配向層用組成物F
トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA) : 5質量部
ウレタン変性ペンタエリスリトールアクリレートオリゴマー(U-PETA) : 5質量部
ブチルアクリレート(BA) :90質量部
ジフェニル(2,4,6-トリメトキシベンゾイル)ホスフィンオキシド : 6質量部
MEK(メチルエチルケトン) :15質量部
MIBK(メチルイソブチルケトン) :15質量部
この比較例2では、剥離力充分に小さくできるものの、黒輝度が大きく、これにより実用上未だ不十分な欠点があった。
〔参考例1〕
参考例1は、トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)とウレタン変性ペンタエリスリトールアクリレートオリゴマー(U-PETA)による配向層組成物とブチルアクリレート(BA)との質量比が、100:0に設定される点を除いて、実施例1と同一に構成される。
この参考例1においては、配向性は優れるものの、剥離力が大きく、これにより実用に供し得ないことが判る。
〔参考例2〕
また参考例2は、参考例1とは逆に、トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)とウレタン変性ペンタエリスリトールアクリレートオリゴマー(U-PETA)による配向層組成物とブチルアクリレート(BA)との質量比を、0:100に設定したものである。
この参考例2においては、剥離力は低減できるものの、配向性が著しく劣化し、これにより実用に供し得ないことが判る。
これらによりトリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)、ウレタン変性ペンタエリスリトールアクリレートオリゴマー(U−PETA)からなる配向層用組成物と、ブチルアクリレート(BA)とを、質量比7:3〜5:5に設定することにより、剥離性を向上しつつ、黒輝度の劣化を招来する配向規制力の劣化を有効に回避できることが判る。
以上の構成によれば、転写フィルムにおいて、支持体基材が、PETフィルムである場合に、トリメチロールプロパントリアクリレート及びウレタン変性ペンタエリスリトールアクリレートオリゴマーからなる組成物と、ブチルアクリレートとの混合組成物を含む材料により配向膜層を作製することにより、配向膜材料を充分かつ安定に塗工して配向膜材料層を作製できるようにして、かつ充分に剥離力を低減することができ、これにより支持体から転写層を確実に剥離することができる。
またこのとき配向層用組成物とブチルアクリレートとの質量比を、7:3以下、5:5以上に設定することにより、黒輝度の劣化を有効に回避して、支持体から転写層を確実に剥離することができる。
またさらに十点平均粗さ(Rz)が10nm以上、45nm以下により配向膜を作製することにより、黒輝度を十分に小さくすることができ、これにより従来に比して一段と精度良く透過光に位相差を付与することができる。
また平均面粗さ(Ra)が1nm以上、4nm以下により配向膜を作製することにより、液晶層である位相差層における配向の劣化を有効に回避して、配向膜と位相差層との密着性を向上することができる。
これらにより光学特性に優れ、生産性、歩留まりに優れた円偏光板に係る光学フィルム転写体、反射防止用の光学フィルム、画像表示装置を提供することができる。
〔他の実施形態〕
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態の構成を種々に変更し、さらに組み合わせることができる。
すなわち上述の第1実施形態では、順次1/4位相差板として機能する位相差層、1/2位相差板として機能する位相差層を作製する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これとは逆に、順次、1/2位相差板として機能する位相差層、1/4位相差板として機能する位相差層を作製する場合にも広く適用することができる。
また上述の実施形態では、賦型処理により配向膜を作製する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、いわゆる光配向の手法により配向膜を作製する場合にも広く適用することができる。
また上述の実施形態では、ロール版により賦型処理する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、平板による枚葉の処理により賦型処理する場合にも広く適用することができる。
また上述の実施形態では、1/2位相差層、1/4位相差層、これらの配向膜との積層体による転写層を転写する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、1/2位相差層及び配向膜の積層体、1/4位相差層及び配向膜との積層体、パターン位相差フィルムに係る位相差層と配向膜との積層体を転写する場合等、要は配向膜の配向規制力により位相差層に係る液晶を配向させて位相差層を作製する構成において、この位相差層と対応する配向膜とを一体に転写する場合に広く適用することができる。
1 画像表示装置
2 画像表示パネル
3 光学フィルム
4、7 粘着層
5 直線偏光板
6 円偏光板
8 1/4波長板用位相差層
9 1/2長板用位相差層
10 1/4波長板用賦型樹脂層
11 1/4波長板用配向膜
12 1/2波長板用賦型樹脂層
13 1/2波長板用配向膜
15 基材
16 光学機能層
20、80、85、90 転写フィルム
21 支持体基材
23 セパレータフィルム
30、50、60 製造工程
31、32、33、41、51 供給リール
34 剥離ロール
36、40、44、58、68 巻き取りリール
38A、38B 押圧ローラ
39 剥離ローラ
43A、43B、54、64 加圧ローラ
52、59、62、69 ダイ
53、63 ロール版
55、57、65、67 紫外線照射装置
56、66 剥離ローラ
70 母材
71 下地層
72 無機材料層
80A、80B 偏光板

Claims (7)

  1. 被転写基材への積層に供する転写層と、前記転写層を支持する支持体基材とを備えた光学フィルム転写体であって、
    前記転写層が、
    前記支持体基材上に形成された配向膜材料層による第1の配向膜と、
    前記第1の配向膜に係る第1の位相差層とであり、
    前記支持体基材が、
    PETフィルムであり、
    前記配向膜材料層が、
    トリメチロールプロパントリアクリレートと、ウレタン変性ペンタエリスリトールアクリレートオリゴマーと、ブチルアクリレートとを含む混合組成物により作製された
    光学フィルム用転写体。
  2. 前記トリメチロールプロパントリアクリレートと前記ウレタン変性ペンタエリスリトールアクリレートオリゴマーとに対する前記ブチルアクリレートの質量比が、7:3以下、5:5以上である
    請求項1に記載の光学フィルム用転写体。
  3. 前記第1の配向膜は、
    十点平均粗さ(Rz)が、10nm以上、45nm以下である
    請求項1又は請求項2に記載の光学フィルム用転写体。
  4. 前記第1の配向膜は、
    平均面粗さ(Ra)が、1nm以上、4nm以下である
    請求項1、請求項2、又は請求項3の何れかに記載の光学フィルム用転写体。
  5. 前記転写層は、
    前記第1の位相差層に積層された第2の配向膜と、
    前記第2の配向膜に係る第2の位相差層とをさらに備える
    請求項1、請求項2、請求項3、又は請求項4の何れかに記載の光学フィルム用転写体。
  6. 透明フィルム基材と、光学機能層と、転写層とが積層された光学フィルムであって、
    当該転写層が、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5の何れかに記載の光学フィルム用転写体からの転写層である
    光学フィルム。
  7. 請求項6に記載の光学フィルムを画像表示パネルの表側面に配置した
    画像表示装置。
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