JP5949392B2 - 光学フィルム、光学フィルムの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば画像表示パネルに配置して、偏光面の制御により外来光の反射を低減する光学フィルム、光学フィルムの製造方法に関するものである。
従来、画像表示パネル等に関して、画像表示パネルの出射面に光学フィルムを配置し、この光学フィルムによる偏光面の制御により外来光の反射を低減する方法が提案されている。この光学フィルムは、直線偏光板、円偏光板により構成され、画像表示パネルのパネル面に向かう外来光を直線偏光板により直線偏光に変換し、続く円偏光板により円偏光に変換する。ここで、この円偏光による外来光は、画像表示パネルの表面等で反射するものの、この反射の際に偏光面の回転方向が逆転する。その結果、この反射光は、到来時とは逆に、円偏光板より、直線偏光板により遮光される方向の直線偏光に変換された後、続く直線偏光板により遮光され、その結果、外部への出射が著しく抑制される。
この光学フィルムに関して、特許文献1等には、1/2波長板、1/4波長板を組み合わせて円偏光板を構成することにより、この光学フィルムを正の分散特性により構成する方法が提案されている。この方法の場合、カラー画像の表示に供する広い波長帯域において、正の分散特性により光学フィルムを構成することができる。
ところで、このような光学フィルムは、例えば、基材上に、1/4波長板として機能する1/4波長板用位相差層、1/2波長板に係る配向層、1/2波長板として機能する1/2波長板用位相差層を順に積層した転写層を形成した転写フィルムを構成することが考えられる。しかし、1/4波長板用位相差層及び1/2波長板に係る配向層間で十分な密着力を得られない場合があった。
特開平10−68816号公報
本発明の課題は、波長板用位相差層及び波長板用の配向層間で分離するのを抑制することができる光学フィルム、光学フィルムの製造方法を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ね、位相差層形成樹脂を特定の範囲の反応率で硬化させる、との着想に至り、本発明を完成するに至った。
(1) 透過光に1/4波長分の位相差を付与する1/4波長板用位相差層と、透過光に1/2波長分の位相差を付与する1/2波長板用位相差層と、前記1/2波長板用位相差層に係る1/2波長板用配向層とを備える光学フィルムであって、前記1/4波長板用位相差層は、位相差層形成樹脂を硬化させて成膜し、支持体上に形成され、前記1/2波長板用配向層は、配向層形成樹脂を硬化させて、前記1/4波長板用位相差層の上に形成され、前記1/2波長板用位相差層は、前記位相差層形成樹脂を硬化させて、前記1/2波長板用配向層の上に形成され、前記1/4波長板用位相差層は、波数が1720から1750cm−1間の赤外線吸収ピークと、波数が820から800cm−1間の赤外線吸収ピークとの比が0.25以上0.65以下であること、を特徴とする光学フィルム。
(2) 透過光に1/2波長分の位相差を付与する1/2波長板用位相差層と、透過光に1/4波長分の位相差を付与する1/4波長板用位相差層と、前記1/4波長板用位相差層に係る1/4波長板用配向層とを備える光学フィルムであって、前記1/2波長板用位相差層は、位相差層形成樹脂を硬化させて成膜し、支持体上に形成され、前記1/4波長板用配向層は、配向層形成樹脂を硬化させて、前記1/2波長板用位相差層の上に形成され、前記1/4波長板用位相差層は、前記位相差層形成樹脂を硬化させて、前記1/4波長板用配向層の上に形成され、前記1/2波長板用位相差層は、波数が1720から1750cm−1間の赤外線吸収ピークと、波数が820から800cm−1間の赤外線吸収ピークとの比が0.25以上0.65以下であること、を特徴とする光学フィルム。
(3) 透過光に1/4波長分の位相差を付与する1/4波長板用位相差層と、透過光に1/2波長分の位相差を付与する1/2波長板用位相差層と、前記1/2波長板用位相差層に係る1/2波長板用配向層とを備える光学フィルムの製造方法であって、位相差層形成樹脂を硬化させて基材に成膜し、前記1/4波長板用位相差層を支持体上に形成する1/4波長板形成工程と、配向層形成樹脂を硬化させて、前記1/2波長板用配向層を前記1/4波長板用位相差層の上に形成する1/2配向層形成工程と、前記位相差層形成樹脂を硬化させて、前記1/2波長板用位相差層を前記1/2波長板用配向層の上に形成する1/2波長板形成工程とを備え、前記1/4波長板形成工程は、前記位相差層形成樹脂を、波数が1720から1750cm−1間の赤外線吸収ピークと、波数が820から800cm−1間の赤外線吸収ピークとの比が0.25以上0.65以下となるように硬化させること、を特徴とする光学フィルムの製造方法。
(4) 透過光に1/2波長分の位相差を付与する1/2波長板用位相差層と、透過光に1/4波長分の位相差を付与する1/4波長板用位相差層と、前記1/4波長板用位相差層に係る1/4波長板用配向層とを備える光学フィルムの製造方法であって、位相差層形成樹脂を硬化させて基材に成膜し、前記1/2波長板用位相差層を支持体上に形成する1/2波長板形成工程と、配向層形成樹脂を硬化させて、前記1/4波長板用配向層を前記1/2波長板用位相差層の上に形成する1/4配向層形成工程と、前記位相差層形成樹脂を硬化させて、前記1/4波長板用位相差層を前記1/4波長板用配向層の上に形成する1/4波長板形成工程とを備え、前記1/2波長板形成工程は、前記位相差層形成樹脂を、波数が1720から1750cm−1間の赤外線吸収ピークと、波数が820から800cm−1間の赤外線吸収ピークとの比が0.25以上0.65以下となるように硬化させること、を特徴とする光学フィルムの製造方法。
本発明によれば、1/4波長板用位相差層と1/2波長板用の配向層とを、又は、1/2波長板用位相差層と1/4波長板用の配向層とを十分に密着させることができ、転写層が分離してしまうのを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る画像表示装置を示す図である。 図1の画像表示装置に設けられる光学フィルムの説明に供する図である。 図1の画像表示装置に設けられる光学フィルムに適用される転写フィルムを示す図である。 図1の画像表示装置に設けられる光学フィルムの製造工程を示す図である。 図3の転写フィルムの製造工程を示す図である。 図5の続きを示す図である。 本発明の第2実施形態に係る転写フィルムを示す図である。 図7の転写フィルムの製造工程を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る画像表示装置を示す図である。 図9の画像表示装置に設けられる光学フィルムに適用される転写フィルムを示す図である。 本発明の第4実施形態に係る画像表示装置を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像表示装置を示す図である。この画像表示装置1では、画像表示パネル2のパネル面に、光学フィルム3が配置される。画像表示パネル2は、可撓性を有するシート形状による有機ELパネルであり、所望のカラー画像を表示する。
光学フィルム3は、偏光面の制御により、画像表示パネル2に到来する外来光の反射を抑圧する光学フィルムである。このため光学フィルム3は、直線偏光板5、円偏光板6を積層して構成される。光学フィルム3は、図示しないセパレータフィルムを剥離して感圧接着剤による粘着層4を露出させた後、この粘着層4により、画像表示パネル2のパネル面に貼り付けられて保持される。また直線偏光板5及び円偏光板6は、粘着層7を介して一体化される。
円偏光板6は、透過光に1/4波長分の位相差を付与する1/4位相差板として機能する部位8(1/4波長板用位相差層と呼ぶ)と、透過光に1/2波長分の位相差を付与する1/2位相差板として機能する部位9(1/2波長板用位相差層と呼ぶ)との積層体により構成される。これにより円偏光板6は、カラー画像の表示に供する広い波長帯域で正の分散特性を確保し、光学フィルム3は、広い波長帯域で十分に外来光の反射を抑圧する。
これらにより画像表示装置1では、画像表示パネル2の表示画面側より、順次、1/4波長板用位相差層8、1/2波長板用位相差層9、直線偏光板5が配置される。また図2に示すように、矢印により示す直線偏光板5の透過軸に対して、1/2波長板用位相差層9及び1/4波長板用位相差層8の遅相軸(それぞれ矢印により示す)が、それぞれ反時計回りに15度、73度の角度を成すように配置される。
より具体的に、1/4波長板用位相差層8は、面内位相差(Re)が125nm以上、150nm以下により作成され、1/2波長板用位相差層9は面内位相差(Re)が235nm以上、285nm以下により作成される。これにより光学フィルム3は、直線偏光板5側より入射する可視光域波長域(450〜750nm)の透過光を、楕円率0.8以上の円偏光により出射する。
円偏光板6は、画像表示パネル2側から、順次、1/4波長板用賦型樹脂層10、1/4波長板用配向膜11、1/4波長板用位相差層8が設けられる。
1/4波長板用賦型樹脂層10は、微細な凹凸形状の賦型に供する賦型用樹脂層であり、この実施形態ではこの賦型用樹脂に紫外線硬化性樹脂が適用される。なお、この紫外線硬化性樹脂については、例えばアクリル系等、賦型処理に供する各種の樹脂を広く適用することができる。1/4波長板用賦型樹脂層10は、賦型処理により表面に微細な凹凸形状が形成され、円偏光板6は、この1/4波長板用賦型樹脂層10の表面形状により1/4波長板用配向膜11が形成される。1/4波長板用賦型樹脂層10に1/4波長板用配向膜11が形成されることによって、1/4波長板用位相差層8に係る配向層(1/4波長板用配向層)が形成される。
1/4波長板用位相差層8は、屈折率異方性を保持した状態で固化(硬化)された液晶材料により形成され、円偏光板6は、この液晶材料の配向を1/4波長板用配向膜11の配向規制力によりパターンニングする。
また続いて円偏光板6は、1/2波長板用賦型樹脂層12、1/2波長板用配向膜13、1/2波長板用位相差層9が順次設けられる。
1/2波長板用賦型樹脂層12は、微細な凹凸形状の賦型に供する賦型用樹脂層であり、この実施形態ではこの賦型用樹脂にが適用される。1/2波長板用賦型樹脂層12は、賦型処理により表面に微細な凹凸形状が形成され、円偏光板6は、この1/2波長板用賦型樹脂層12の表面形状により1/2波長板用配向膜13が形成される。1/2波長板用賦型樹脂層12に1/2波長板用配向膜13が形成されることによって、1/2波長板用位相差層9に係る配向層(1/2波長板用配向層)が形成される。
1/2波長板用位相差層9は、屈折率異方性を保持した状態で固化(硬化)された液晶材料により形成され、円偏光板6は、この液晶材料の配向を1/2波長板用配向膜13の配向規制力によりパターンニングする。
また、これら1/2波長板用配向膜13及び1/4波長板用配向膜11に係る微細な凹凸形状は、一方向に延長するライン状(線)の凹凸形状により形成され、この一方向に延長する方向が直線偏光板5の透過軸に対して、それぞれ反時計回りに15度、73度の角度を成す方向となるように作成される。
直線偏光板5は、TAC(トリアセチルセルロース)等の透明フィルムからなる基材15の下面側が鹸化処理された後、光学機能層16が配置される。なお基材15は、これに代えてポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、(メタ)アクリル酸メチル−スチレン共重合体等のアクリル樹脂等の樹脂、ソーダ硝子、カリ硝子、鉛硝子、石英硝子等の硝子等を適用することができる。
光学機能層16は、直線偏光板としての光学的機能を担う部位であり、例えばポリビニルアルコール(PVA)によるフィルム材に、ヨウ素化合物分子を吸着配向させて作製される。
しかして光学フィルム3の円偏光板6に係る構成において、1/4波長板用位相差層8、1/2波長板用位相差層9はそれぞれ厚み1μm、2μm程度により作成することができる。また各賦型樹脂層10、12は、厚み2μm程度、粘着層4は、厚み15μm以下により作成することができる。また直線偏光板5に係る構成において、基材15は、厚み30μm程度により構成することができ、光学機能層16、粘着層7は、それぞれ厚み20μm以下、15μm程度により構成することができる。これらにより光学フィルム3は、全体として厚みを87μm以下により十分に薄く作成することができる。これにより光学フィルム3は、十分な可撓性を確保することができる。
〔転写体〕
光学フィルム3は、粘着層7を介してこれら円偏光板6、直線偏光板5が一体化され、この一体化の処理に、転写法が適用される。
ここで、転写法は、例えば基材の上に所望の層を形成する場合に、この層を直接当該基材上に形成するのでは無く、一旦、離型性の支持体上に剥離可能に該層を積層形成して転写体を作成した後、工程、需要等に応じて、該支持体上に形成した層を、最終的に該層を積層すべき基材(被転写基材)上に接着、積層し、その後、該支持体を剥離除去することにより、該基材上に所望の層を形成する方法である。
この実施形態では、直線偏光板5に、円偏光板6に係る層構成を転写法により積層する。従って被転写基材は、直線偏光板5であり、転写に供する層(転写層)は、1/4波長板用賦型樹脂層10、1/4波長板用配向膜11、1/4波長板用位相差層8、1/2波長板用賦型樹脂層12、1/2波長板用配向膜13、1/2波長板用位相差層9の積層体である。
図3は、この転写体である転写フィルム20の構成を示す図である。転写フィルム20は、支持体基材21上に、順次、円偏光板6に係る1/4波長板用賦型樹脂層10、1/4波長板用配向膜11、1/4波長板用位相差層8、1/2波長板用賦型樹脂層12、1/2波長板用配向膜13、1/2波長板用位相差層9が設けられる。
ここで支持体基材21は、転写に供する層(転写層)を剥離可能に担持し、転写層を被転写基材上に接着、積層した後は、適宜時機に剥離、除去に供される基材である。この実施形態では、透明フィルム材であるPET(Polyethylene terephthalate)フィルムが適用され、これにより転写フィルム20は、光学特性を検査可能に構成される。なおPETフィルムは、コロナ処理され、これにより後述する離型層との間の密着力を適切に設定する。なお支持体基材21は、全体の形状をシート形状としても良い。また支持体基材21は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンアフタレート等のポリエステル樹脂、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン樹脂等の樹脂からなる樹脂性フィルム材を適用してもよい。なお支持体基材21の厚みは、20〜100μmである。なお転写層との剥離性が不十分な場合は、支持体基材21には、転写層側に、剥離を促進する離型層を設ける。
離型層は、相対的に、支持体基材21との密着性は高く(剥離性は低く)、転写層との密着性は低い(剥離性は高い)材料を適用することができる。この実施形態では、転写層の最下層が紫外線硬化性樹脂による1/4波長板用賦型樹脂層10であることにより、上述の支持体基材21に対して、例えばシリコン樹脂(有機珪素系高分子化合物)、弗素系樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、又はこれら樹脂と適宜の他の樹脂(アクリル樹脂、セルロース系樹脂、ポリエステル樹脂等)との混合物が用いられる。この実施形態では、上述したPETフィルムによる支持体基材21上に、メラミン樹脂による離型層を設け、離型層の上に設ける紫外線硬化性樹脂の塗布液に対する濡れ性を確保する。
なお、このようにコロナ処理したPETフィルムにメラミン樹脂による離型層を設ける代わりに、何ら表面処理してないPETフィルムを支持体基材に適用して離型層を省略してもよい。またこれに代えていわゆるノンソルと呼ばれる浸透層を設けていないTACフィルムを支持体基材に適用して、離型層を省略してもよい。このようにすると構成を簡略化することができる。
因みに、離型層による剥離性が不十分な場合、支持体基材21と離型層との間に、剥離層を設け、この剥離層により離型層による剥離性を補うようにしてもよい。なお剥離層は、相対的に、支持体フィルムとの密着性が低く(剥離性は高く)、剥離層との密着性が高い(剥離性は低い)材料を適用することができる。より具体的には、この実施形態において、剥離層には、アクリル樹脂、セルロース系樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、又は以上の中から選択した2種以上の混合物、或いは以上のなかから選択した1種以上とその他の樹脂との混合物が用いられる。剥離層の厚みは、通常、1〜10μm程度である。また剥離層は、支持体基材21に設けても良く、剥離層に設けてもよい。
1/4波長板用賦型樹脂層10は、この支持体基材21の上に、又は支持体基材21の上に形成された剥離層の上に、紫外線硬化性樹脂の塗付液を塗付して作成され、1/4波長板用配向膜11は、賦型に供する微細凹凸形状を周側面に形成した賦型用金型(ロール版)を用いて1/4波長板用賦型樹脂層10を賦型処理して作成される。1/4波長板用位相差層8は、1/4波長板用配向膜11上に、液晶材料を塗付して硬化させることにより作成される。
1/2波長板用賦型樹脂層12は、1/4波長板用位相差層8の上に、紫外線硬化性樹脂の塗付液を塗付して作成され、1/2波長板用配向膜13は、1/4波長板用配向膜11と同様に、賦型用金型を用いて1/2波長板用賦型樹脂層12を賦型処理して作成される。1/2波長板用位相差層9は、1/2波長板用配向膜13上に、液晶材料を塗付して硬化させることにより作成される。しかして転写体では、これら円偏光板に係る層構成である、1/4波長板用賦型樹脂層10、1/4波長板用配向膜11、1/4波長板用位相差層8、1/2波長板用賦型樹脂層12、1/2波長板用配向膜13、1/2波長板用位相差層9が、転写に供する転写層である。
さらに転写フィルム20は、円偏光板6に係る層構成に係る転写層の上に、粘着層7、セパレータフィルム23が設けられる。
ここで粘着層7は、転写層と被転写基材とを接着するための層である。転写層の材料と被転写基材の材料に応じて、両者に密着性の高い材料が適用される。この実施形態では、アセチルセルロース(酢酸纖維素)、ニトロセルロース(硝酸纖維素又は硝化綿)、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロース(纖維素)系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、(メタ)アクリル酸メチル−スチレン共重合体等のアクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、天然又は合成ゴム等の材料が用いられる。接着剤層の厚みは、1〜30μm程度である。
なお、粘着層7は、紫外線硬化性樹脂を使用してもよく、この場合は、光学フィルムの厚みを一段と薄くすることができる。
セパレータフィルム23は、粘着層7の表面を離型可能に被覆する離型シートである。セパレータフィルム23は、粘着層7が露出して不要な物品と不要な接着をすることを防止するために設けられ、転写の直前に剥離除去される。
〔光学フィルムの製造工程〕
図4は、光学フィルム3の製造工程を示す図である。この製造工程30は、直線偏光板5に係る鹸化処理が実行された基材15、光学機能層16に係るフィルム材が供給ロール31、32により提供される。また転写フィルム20が供給リール33により提供される。この工程30は、供給リール33から転写フィルム20を引き出し、剥離ロール34によりセパレータフィルム23を剥離して粘着層7を露出させる。なお剥離したセパレータフィルム23は、巻き取りリール36に巻き取られる。
この工程30は、供給ロール31、32からそれぞれ基材15、光学機能層16に係るフィルム材を引き出し、セパレータフィルム23を剥離した転写フィルム20と積層し、押圧ローラ38A、38Bにより押圧する。これによりこの工程30は、基材15、光学機能層16、転写層を一体化する(直線偏光板の製造工程、転写工程)。
続いて、この工程30は、剥離ローラ39により支持体基材21を剥離する。なお剥離した支持体基材21は、巻き取りロール40に巻き取られる。また続いて粘着層4に係る粘着剤を塗付した後、供給リール41より供給されるセパレータフィルム42を加圧ローラ43A、43Bにより貼り付け、巻き取りリール44に巻き取る。
〔転写体の製造工程〕
図5及び図6は、転写フィルム20の製造工程を示す略線図である。この製造工程50は、支持体基材21を供給リール51から引き出し、ダイ52により紫外線硬化性樹脂の塗布液を塗布する。この製造工程50において、ロール版53は、1/4波長板用配向膜11に係る微細凹凸形状が周側面に形成された賦型用金型である。製造工程50は、紫外線硬化性樹脂が塗布された支持体基材21を加圧ローラ54によりロール版53に押圧し、高圧水銀燈(紫外線ランプ)からなる紫外線照射装置55による紫外線の照射により紫外線硬化性樹脂を硬化させる。これにより製造工程50は、ロール版53の周側面に形成された凹凸形状を支持体基材21に転写する。その後、剥離ローラ56によりロール版53から硬化した紫外線硬化性樹脂と共に支持体基材21を剥離し、ダイ59により液晶材料を塗布する。またその後、紫外線照射装置57による紫外線の照射により液晶材料を硬化させた後、巻き取りリール58に巻き取る(1/4波長板形成工程)。この一連の処理により支持体基材21の上に、1/4波長板用賦型樹脂層10、1/4波長板用配向膜11、1/4波長板用位相差層8が形成される。
続いて図6に示すように、製造工程60において、巻き取りリール58から巻き取った支持体基材21を引き出し、ダイ62により紫外線硬化性樹脂の塗布液を塗布する。この製造工程60において、ロール版63は、1/2波長板用配向膜13に係る微細凹凸形状が周側面に形成された賦型用金型である。製造工程60は、紫外線硬化性樹脂が塗布された支持体基材21を加圧ローラ64によりロール版63に押圧し、高圧水銀燈からなる紫外線照射装置65による紫外線の照射により紫外線硬化性樹脂を硬化させる(1/2配向層形成工程)。これにより製造工程60は、ロール版63の周側面に形成された凹凸形状を支持体基材21に転写する。その後、剥離ローラ66によりロール版63から硬化した紫外線硬化性樹脂と共に支持体基材21を剥離し、ダイ69により液晶材料を塗布する。またその後、紫外線照射装置67による紫外線の照射により液晶材料を硬化させた後、巻き取りリール68に巻き取る(1/2波長板形成工程)。この工程60の一連の処理により、支持体基材21に形成された1/4波長板用賦型樹脂層10、1/4波長板用配向膜11、1/4波長板用位相差層8の上に、さらに1/2波長板用賦型樹脂層12、1/2波長板用配向膜13、1/2波長板用位相差層9が順次作成され、これらにより支持体基材21の上に円偏光板6に係る構成が作成される。転写体は、さらに粘着層7、セパレータフィルム23が配置される。
〔1/4波長板形成工程における液晶材料の反応率〕
上述のように、1/4波長板形成工程において、1/4波長板用位相差層8は、ダイ59により1/4波長板用賦型樹脂層10上に液晶材料が塗布され、紫外線照射装置57により液晶材料が硬化されることによって形成される。
ここで、紫外線照射装置57は、紫外線を照射する紫外線ランプが4灯設けられており、そのそれぞれに、光量調整用のUVカットフィルタが設けられている。紫外線照射装置57は、UVカットフィルタにより、紫外線ランプから照射される紫外線の光量を調整することができる。また、紫外線照射装置57には、紫外線照射領域を窒素に置換する、いわゆる窒素パージを行うことができる。
紫外線照射装置57は、紫外線照射量と、窒素パージの有無等を変化させることにより、塗布された液晶材料の反応率(硬化度)を調整することができる。この反応率を調整することによって、1/4波長板用位相差層8を適正に形成するとともに、1/4波長板用位相差層8の上に形成される1/2波長板用賦型樹脂層12との密着性を良好にすることができる。
反応率とは、液晶材料(位相差層形成樹脂)の通常の硬化に使用する紫外線照射量に対する実際に照射する紫外線照射量の比率をいう。また、反応率に係る紫外線照射量は、紫外線ランプの照射光量の照射時間による積分値である。なお、照射時間は、支持体基材21の送り速度により調整される。
ここで、1/4波長板用位相差層8を形成する液晶材料の赤外吸収ピーク比に対する、1/4波長板用位相差層8及び1/2波長板用賦型樹脂層12(配向層)の密着性と、硬化不足による1/4波長板用位相差層8の表面のタック性(粘着性)との関係の評価結果を以下の表1に示す。
表1における赤外吸収ピーク比は、1/4波長板用位相差層8における、波数が1720から1750cm−1間の赤外線吸収ピークと、波数が820から800cm−1間の赤外線吸収ピークとの比によって特定される。ここで、波数が1720から1750cm−1間の赤外線吸収ピークとは、紫外線照射による反応で消失しないエステル結合のピークを示し、波数が820から800cm−1間の赤外線吸収ピークとは、紫外線照射による反応で消失するC=Cに起因するピークを示す。
なお、赤外線吸収ピークは、赤外吸収スペクトル測定におけるATR法によって測定される。本実施形態では、製造した転写フィルム20の1/2波長板用位相差層9及び1/2波長板用賦型樹脂層12を切削加工や、エッチング処理等をして、1/4波長板用位相差層8を表出させる。そして、上述の赤外吸収スペクトル測定におけるATR法によって、表出した1/4波長板用位相差層8の赤外線吸収ピークを測定する。なお、本実施形態の赤外吸収スペクトル測定は、日本分光株式会社製のFT−IR(610)を使用した。
Figure 0005949392
ここで、密着性の評価は、形成した複数の転写体の表面にテープを貼付し、テープを介して転写層を支持体基材21から剥がそうとしたときに、1/4波長板用位相差層8と1/2波長板用賦型樹脂層12(配向層)との間で分離するか否かを実験した結果であり、○は検査した全品が分離しなかった場合を示し、×は全品分離してしまった場合を示す。
また、タック性(粘着性)の評価は、ロール化した場合にブロッキング(ハリツキ)が生じているか否かにより判断されるものであり、○は、1/4波長板用位相差層8の表面に十分なタック性が認められた状態を示し、×は、タック性が認められなかった状態を示す。
表1に示すUV照射光量は、4灯の紫外線ランプによる光量を示すため、例えば、実施例1の場合、UV照射光量は、304mJ/cm(76×4)となる。また、各紫外線ランプにはUVカットフィルタが設けられているため、表1に記載のUVカットフィルタ条件に記載のカット率に基づいて、UV照射光量は、低減される。例えば、実施例1の場合、前述の計算により、紫外線ランプによる総照射光量が304mJ/cmであり、カット率が10%であるので、実際に照射される紫外線の照射光量は、273.6mJ/cm(304×(1−0.1))となる。
表1に示すように、比較例1は、紫外線照射光量が19×4(76)[mJ/cm]であり、UVカットフィルタが10%であり、窒素パージが無い場合であり、この場合、液晶材料の赤外吸収ピーク比が0.74となり、配向層との密着は良好であるが、1/4波長板用位相差層8に十分なタック性が認められなかった。
比較例2は、紫外線照射光量が76×4(304)[mJ/cm]であり、UVカットフィルタが50%であり、窒素パージがある場合であり、この場合、液晶材料の赤外吸収ピーク比が0.16となり、1/4波長板用位相差層8に十分なタック性が認められたが、配向層との密着性が低かった。
比較例3は、紫外線照射光量が95×4(380)[mJ/cm]であり、UVカットフィルタが50%であり、窒素パージがある場合であり、この場合、液晶材料の赤外吸収ピーク比が0.12となり、1/4波長板用位相差層8に十分なタック性が認められたが、配向層との密着性が低かった。
比較例4は、紫外線照射光量が19×4(76)[mJ/cm]であり、UVカットフィルタが50%であり、窒素パージが無い場合であり、この場合、液晶材料の赤外吸収ピーク比が0.78となり、配向層との密着は良好であるが、1/4波長板用位相差層8に十分なタック性が認められなかった。
比較例5は、紫外線照射光量が19×4(76)[mJ/cm]であり、UVカットフィルタが0%であり、窒素パージが無い場合であり、この場合、液晶材料の赤外吸収ピーク比が0.82となり、配向層との密着は良好であるが、1/4波長板用位相差層8に十分なタック性が認められなかった。
これに対して、実施例1では、紫外線照射光量が76×4(304)[mJ/cm]であり、UVカットフィルタが10%であり、窒素パージが無い場合であり、この場合、液晶材料の赤外吸収ピーク比が0.42となり、配向層との密着が良好であるとともに、1/4波長板用位相差層8に十分なタック性が認められた。
実施例2は、紫外線照射光量が95×4(380)[mJ/cm]であり、UVカットフィルタが10%であり、窒素パージが無い場合であり、この場合、液晶材料の赤外吸収ピーク比が0.33となり、配向層との密着が良好であるとともに、1/4波長板用位相差層8に十分なタック性が認められた。
実施例3は、紫外線照射光量が19×4(76)[mJ/cm]であり、UVカットフィルタが50%であり、窒素パージがある場合であり、この場合、液晶材料の赤外吸収ピーク比が0.27となり、配向層との密着が良好であるとともに、1/4波長板用位相差層8に十分なタック性が認められた。
実施例4は、紫外線照射光量が76×4(304)[mJ/cm]であり、UVカットフィルタが50%であり、窒素パージが無い場合であり、この場合、液晶材料の赤外吸収ピーク比が0.61となり、配向層との密着が良好であるとともに、1/4波長板用位相差層8に十分なタック性が認められた。
実施例5は、紫外線照射光量が95×4(380)[mJ/cm]であり、UVカットフィルタが50%であり、窒素パージが無い場合であり、この場合、液晶材料の赤外吸収ピーク比が0.56となり、配向層との密着が良好であるとともに、1/4波長板用位相差層8に十分なタック性が認められた。
実施例6は、紫外線照射光量が76×4(304)[mJ/cm]であり、UVカットフィルタが0%であり、窒素パージが無い場合であり、この場合、液晶材料の赤外吸収ピーク比が0.47となり、配向層との密着が良好であるとともに、1/4波長板用位相差層8に十分なタック性が認められた。
実施例7は、紫外線照射光量が95×4(380)[mJ/cm]であり、UVカットフィルタが0%であり、窒素パージが無い場合であり、この場合、液晶材料の赤外吸収ピーク比が0.37となり、配向層との密着が良好であるとともに、1/4波長板用位相差層8に十分なタック性が認められた。
以上の評価結果により、1/4波長板用位相差層8と1/2波長板用賦型樹脂層12(配向層)との密着性及びタック性(粘着性)を確保するには、1/4波長板用位相差層8を形成する液晶材料を、波数が1720から1750cm−1間の赤外線吸収ピークと、波数が820から800cm−1間の赤外線吸収ピークとの比(赤外吸収ピーク比)を0.25以上、0.65以下にすることが好適であることが確認された。
以上より、本実施形態の発明は、1/4波長板形成工程において1/4波長板用位相差層8を形成する液晶材料(位相差層形成樹脂)を、波数が1720から1750cm−1間の赤外線吸収ピークと、波数が820から800cm−1間の赤外線吸収ピークとの比(赤外吸収ピーク比)を0.25以上、0.65以下で硬化させるので、1/4波長板用位相差層8に対して1/2波長板用賦型樹脂層12(配向層)が密着した状態にすることができる。これにより、支持体基材から転写体を剥離する場合に、転写体が1/4波長板用位相差層8及び1/2波長板用賦型樹脂層12(配向層)間で分離してしまうのを抑制することができ、製造される光学フィルムの歩留まりが低下してしまうのを向上させることができる。
〔第2実施形態〕
図7は、図3との対比により本発明の第2実施形態に係る転写フィルムを示す図である。この転写フィルム70は、PETフィルムによる支持体基材21に代えて、セパレータフィルム71、粘着層4の積層体が配置され、このセパレータフィルム71が支持体を構成すると共に、粘着層4が転写層の一部を構成する。ここでセパレータフィルム71及び粘着層4は、図1について上述した画像表示パネル2への光学フィルム3の配置に係る構成である。この実施形態は、このセパレータフィルム71、粘着層4に関する構成が異なる点を除いて、第1実施形態と同一に構成される。
このためこの実施形態では、図5及び図6において括弧書により示すように、転写体の製造工程において、支持体基材21に代えて、セパレータフィルム71、粘着層4の積層体が供給リール51から供給されて、順次円偏光板6に係る層構造が作成され、転写フィルム70が生産される。
またこれにより図4との対比により図8に示すように、光学フィルムの製造工程では、支持体基材21を剥離する構成(39、40:図4参照)、粘着層、セパレータフィルム42を配置する構成(41、42、43A、43B:図4参照)が省略されて、転写フィルム70より光学フィルム3が生産される。
以上より、本実施形態では、光学フィルム3に係る粘着層4及びセパレータフィルムの積層体を適用して転写体を生産するようにしても、上述の第1実施形態と同様に、1/4波長板形成工程において1/4波長板用位相差層8を形成する液晶材料(位相差層形成樹脂)を、波数が1720から1750cm−1間の赤外線吸収ピークと、波数が820から800cm−1間の赤外線吸収ピークとの比(赤外吸収ピーク比)を0.25以上、0.65以下で硬化させるので、1/4波長板用位相差層8に対して1/2波長板用賦型樹脂層12(配向層)が密着した状態にすることができる。これにより、転写層が、1/4波長板用位相差層8及び1/2波長板用賦型樹脂層12(配向層)間で分離してしまうのを防ぐことができる。また、この場合、転写層を転写した後、改めて、光学フィルムの粘着層、セパレータフィルムを設けなくても良いことにより、生産材の消費を低減して効率良く光学フィルムを生産することができる。また工程も簡略化することができる。
〔第3実施形態〕
図9は、図1との対比により本発明の第3実施形態に係る光学フィルムを示す図である。図10は、図3との対比により本発明の第3実施形態に係る転写フィルムを示す図である。なお、以下の説明及び図面において、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
本実施形態の光学フィルム103は、第1実施形態の光学フィルム3と相違して、円偏光板106に1/4波長板用賦型樹脂層10が省略されており、円偏光板106は、1/4波長板用位相差層8、1/2波長板用賦型樹脂層12、1/2波長板用配向膜13、1/2波長板用位相差層9から構成されている。
また、これに関連して本実施形態では、転写フィルム120の転写に供する層(転写層)は、図10に示すように、1/4波長板用位相差層8、1/2波長板用賦型樹脂層12、1/2波長板用配向膜13、1/2波長板用位相差層9の積層体である。
支持体基材21は、透明フィルム材であるPETフィルムが適用され、これにより転写フィルム20は、光学特性を検査可能に構成される。なお、PETフィルムは、コロナ処理され、続く1/4波長板用賦型樹脂層22との間で十分な密着力が確保される。
ここで、このように順次、1/4波長板用賦型樹脂層110、1/4波長板用配向膜111、1/4波長板用位相差層8、1/2波長板用賦型樹脂層12、1/2波長板用配向膜13、1/2波長板用位相差層9を積層して作成される転写フィルム120において、1/4波長板用賦型樹脂層110、1/4波長板用配向膜111及び1/2波長板用賦型樹脂層12、1/2波長板用配向膜13は、それぞれ1/4波長板用位相差層8及び1/2波長板用位相差層9を作成するための構成と言え、円偏光板106は、1/4波長板用位相差層8及び1/2波長板用位相差層9だけあれば光学的には十分に機能することになる。
従って、円偏光板106の光学的機能を担保する上で、1/4波長板用賦型樹脂層110、1/4波長板用配向膜111、1/2波長板用賦型樹脂層12、1/2波長板用配向膜13は不要な層であると言える。しかしながら、1/2波長板用賦型樹脂層12、1/2波長板用配向膜13は、1/4波長板用位相差層8及び1/2波長板用位相差層9を保持する層間の部材としての機能も有する。
これにより、この実施形態では、転写に供する転写層を、上述したように、1/4波長板用位相差層8、1/2波長板用賦型樹脂層12、1/2波長板用配向膜13、1/2波長板用位相差層9に設定し、支持体には、支持体基材21、1/4波長板用賦型樹脂層110、1/4波長板用配向膜111が割り当てられる。また、これにより支持体側の構成にあっては、直線偏光板5への転写の際に、その一部でも転写層と共に直線偏光板5側に転写(移行)しないように、また転写層にあっては、その一部でも支持体側に取り残されないように構成される。
具体的には、1/4波長板用賦型樹脂層110にあっては、その表面形状が、1/4波長板用配向膜111として十分に機能し、かつ、支持体を転写層から剥離する際に、離型層として十分に機能するように構成される。これにより、1/4波長板用賦型樹脂層110は、1/4波長板用配向膜111を形成した状態で、支持体基材21との密着性は高く(剥離性は低く)、転写層の最下層である1/4波長板用位相差層8との密着性は低い(剥離性は高い)材料が適用される。またさらに、転写フィルム120に形成される他の層間の密着力に比して、1/4波長板用位相差層8との間の密着力が十分に小さい材料が適用される。
1/4波長板用賦型樹脂層110、1/4波長板用位相差層8には、賦型処理に供する紫外線硬化性樹脂、光学フィルムに供される液晶材料からこれらの条件を満足する材料が選択されて、又はこれらの条件を満足するように調製されて適用される。ここで、上述の第1実施形態と同様に、1/4波長板用位相差層8、1/2波長板用位相差層9には、フッ素化合物が添加された液晶材料が、1/2波長板用賦型樹脂層12には、フッ素化合物が添加された紫外線硬化性樹脂がそれぞれ適用される。
なお、このような各材料の選定、調整に代えて、別途、1/4波長板用賦型樹脂層110の表面に、離型層を設けるようにしてもよい。このような離型層としては、例えば、シリコン樹脂(有機珪素系高分子化合物)、弗素系樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、又はこれら樹脂と適宜の他の樹脂(アクリル樹脂、セルロース系樹脂、ポリエステル樹脂等)との混合物を適用することができる。
また、離型層による剥離性が不十分な場合、離型層の支持体側に剥離層を設け、この剥離層により離型層による剥離性を補うようにしてもよい。なお、剥離層は、相対的に、1/4波長板用賦型樹脂層110との密着性が低く(剥離性は高く)、剥離層との密着性が高い(剥離性は低い)材料を適用することができる。より具体的には、この実施形態において、剥離層には、アクリル樹脂、セルロース系樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、又は以上の中から選択した2種以上の混合物、或いは以上のなかから選択した1種以上とその他の樹脂との混合物が用いられる。
この実施形態では、転写体の製造工程において、第1実施形態と同様に、支持体基材21が供給リール51から供給されて、順次円偏光板6に係る層構造が作成され、転写フィルム120が生産される(図5、図6参照)。
以上より、本実施形態では、上述の第1実施形態と同様に、1/4波長板形成工程において1/4波長板用位相差層8を形成する液晶材料(位相差層形成樹脂)を、波数が1720から1750cm−1間の赤外線吸収ピークと、波数が820から800cm−1間の赤外線吸収ピークとの比(赤外吸収ピーク比)を0.25以上、0.65以下で硬化させるので、1/4波長板用位相差層8に対して1/2波長板用賦型樹脂層12(配向層)が密着した状態にすることができる。これにより、転写層が、1/4波長板用位相差層8及び1/2波長板用賦型樹脂層12(配向層)間で分離してしまうのを防ぐことができる。また、第1実施形態の光学フィルム3に比べ1/4波長板用賦型樹脂層が省略されるので、層構成が簡略化され、薄型化された光学フィルム103を生産することができる。
〔第4実施形態〕
図11は、第4実施形態に係る画像表示装置を示す図である。
本実施形態の転写フィルム220は、第1実施形態の転写フィルム20と相違して、セパレータフィルム23を剥離して画像表示パネル2に貼付され、支持体基材21を剥離して直線偏光板5に接着される。
転写フィルム220は、図11に示すように、支持体基材21の上面に、順次、1/2波長板用賦型樹脂層12、1/2波長板用配向膜13、1/2波長板用位相差層9、1/4波長板用賦型樹脂層10、1/4波長板用配向膜11、1/4波長板用位相差層8が設けられ、さらにその上に、粘着層4及びセパレータフィルム23が設けられる。
転写フィルム220は、支持体基材21を転写層から剥がして、粘着層7が設けられた直線偏光板5に貼付され、また、セパレータフィルム23を粘着層4から剥がして、粘着層4により画像表示パネル2のパネル面に貼り付けられることによって、画像表示装置1が形成される。
この実施形態の転写フィルム220は、第1実施形態の転写体の製造工程と同様の要領で、まず、支持体基材21の上に、1/2波長板用賦型樹脂層12、1/2波長板用配向膜13、1/2波長板用位相差層9が形成され、更にその上に、1/4波長板用賦型樹脂層10、1/4波長板用配向膜11、1/4波長板用位相差層8が形成される。
ここで、本実施形態の転写フィルム220の構成の場合、1/2波長板用位相差層9と1/4波長板用賦型樹脂層10との密着性が問題となるので、1/2波長板用位相差層9の形成工程(1/2波長板形成工程)において、液晶材料の反応率を、上述の実施形態と同様に調整して1/2波長板用位相差層9を形成する必要がある。
以上より、本実施形態では、1/2波長板形成工程において、1/2波長板用位相差層9を形成する液晶材料(位相差層形成樹脂)を、波数が1720から1750cm−1間の赤外線吸収ピークと、波数が820から800cm−1間の赤外線吸収ピークとの比(赤外吸収ピーク比)を0.25以上、0.65以下で硬化させるので、1/2波長板用位相差層9に対して1/4波長板用賦型樹脂層10(配向層)が密着した状態にすることができる。これにより、転写層が、1/2波長板用位相差層9及び1/4波長板用賦型樹脂層10(配向層)間で分離してしまうのを防ぐことができる。
〔他の実施形態〕
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態を種々に組み合わせ、さらには上述の実施形態の構成を種々に変更することができる。
(1)各実施形態において、光学フィルムは、転写層を支持体基材から剥離する転写体から構成される例を説明したが、これに限定されず、円偏光板を構成する各層を積層した支持体基材から構成されるようにしてよい。
(2)各実施形態において、賦型処理により配向膜を作成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、光配向の手法により配向膜を作成する場合にも適用することができる。
(3)各実施形態では、転写層側に粘着層7を設けるようにして、この粘着層7により直線偏光板5と転写層とを一体化する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この粘着層7を直線偏光板5側に設けるようにしてもよい。
(4)各実施形態では、ロール版により賦型処理する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、平板により賦型処理する場合にも広く適用することができる。
(5)各実施形態では、ロール材の連続した処理により粘着層4、セパレータの配置を配置する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、別途、光学フィルムをシート形状により切り出した後に配置するようにしてもよい。
1 画像表示装置
2 画像表示パネル
3、103 光学フィルム
4、7 粘着層
5 直線偏光板
6、106 円偏光板
8 1/4波長板用位相差層
9 1/2長板用位相差層
10、110 1/4波長板用賦型樹脂層
11、111 1/4波長板用配向膜
12 1/2波長板用賦型樹脂層
13 1/2波長板用配向膜
15 基材
16 光学機能層
20、70、120 転写フィルム
21 支持体基材
23、42、71 セパレータフィルム
30、50、60 製造工程
31、32、33、41、51 供給リール
34 剥離ロール
36、40、44、58、68 巻き取りリール
38A、38B 押圧ローラ
39 剥離ローラ
43A、43B、54、64 加圧ローラ
52、58、62、69 ダイ
53、63 ロール版
55、57、65、67 紫外線照射装置
56、66 剥離ローラ

Claims (4)

  1. 透過光に1/4波長分の位相差を付与する1/4波長板用位相差層と、透過光に1/2波長分の位相差を付与する1/2波長板用位相差層と、前記1/2波長板用位相差層に係る1/2波長板用配向層とを備える光学フィルムであって、
    前記1/4波長板用位相差層は、位相差層形成樹脂により構成され、支持体上に設けられ、
    前記1/2波長板用配向層は、配向層形成樹脂により構成され、前記1/4波長板用位相差層の上に設けられ、
    前記1/2波長板用位相差層は、前記位相差層形成樹脂により構成され、前記1/2波長板用配向層の上に設けられ、
    前記1/4波長板用位相差層は、ATR法によって測定された波数が1720から1750cm−1間の赤外線吸収ピーク(P1)に対する、波数が820から800cm−1間の赤外線吸収ピーク(P2)の比率(P2/P1)が0.25以上0.65以下であること、
    を特徴とする光学フィルム。
  2. 透過光に1/2波長分の位相差を付与する1/2波長板用位相差層と、透過光に1/4波長分の位相差を付与する1/4波長板用位相差層と、前記1/4波長板用位相差層に係る1/4波長板用配向層とを備える光学フィルムであって、
    前記1/2波長板用位相差層は、位相差層形成樹脂により構成され、支持体上に設けられ、
    前記1/4波長板用配向層は、配向層形成樹脂により構成され、前記1/2波長板用位相差層の上に設けられ、
    前記1/4波長板用位相差層は、前記位相差層形成樹脂により構成され、前記1/4波長板用配向層の上に設けられ、
    前記1/2波長板用位相差層は、ATR法によって測定された波数が1720から1750cm−1間の赤外線吸収ピーク(P1)に対する、波数が820から800cm−1間の赤外線吸収ピーク(P2)の比率(P2/P1)が0.25以上0.65以下であること、
    を特徴とする光学フィルム。
  3. 透過光に1/4波長分の位相差を付与する1/4波長板用位相差層と、透過光に1/2波長分の位相差を付与する1/2波長板用位相差層と、前記1/2波長板用位相差層に係る1/2波長板用配向層とを備える光学フィルムの製造方法であって、
    位相差層形成樹脂を硬化させて成膜し、前記1/4波長板用位相差層を支持体上に形成する1/4波長板形成工程と、
    配向層形成樹脂を硬化させて、前記1/2波長板用配向層を前記1/4波長板用位相差層の上に形成する1/2配向層形成工程と、
    前記位相差層形成樹脂を硬化させて、前記1/2波長板用位相差層を前記1/2波長板用配向層の上に形成する1/2波長板形成工程とを備え、
    前記1/2波長板形成工程後における前記1/4波長板位相差層は、ATR法によって測定された波数が1720から1750cm−1間の赤外線吸収ピーク(P1)に対する、波数が820から800cm−1間の赤外線吸収ピーク(P2)の比率(P2/P1)が0.25以上0.65以下となるように硬化していること、
    を特徴とする光学フィルムの製造方法。
  4. 透過光に1/2波長分の位相差を付与する1/2波長板用位相差層と、透過光に1/4波長分の位相差を付与する1/4波長板用位相差層と、前記1/4波長板用位相差層に係る1/4波長板用配向層とを備える光学フィルムの製造方法であって、
    位相差層形成樹脂を硬化させて成膜し、前記1/2波長板用位相差層を支持体上に形成する1/2波長板形成工程と、
    配向層形成樹脂を硬化させて、前記1/4波長板用配向層を前記1/2波長板用位相差層の上に形成する1/4配向層形成工程と、
    前記位相差層形成樹脂を硬化させて、前記1/4波長板用位相差層を前記1/4波長板用配向層の上に形成する1/4波長板形成工程とを備え、
    前記1/4波長板形成工程後における前記1/2波長板位相差層は、ATR法によって測定された波数が1720から1750cm−1間の赤外線吸収ピーク(P1)に対する、波数が820から800cm−1間の赤外線吸収ピーク(P2)の比率(P2/P1)が0.25以上0.65以下となるように硬化していること、
    を特徴とする光学フィルムの製造方法。
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