JP2014117737A - ソルダペースト及びはんだ付け実装方法 - Google Patents

ソルダペースト及びはんだ付け実装方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電子部品の基板へのはんだ付け実装方法において、はんだ付け部にボイドの発生を抑制できる、鉛フリーのソルダペースト及びはんだ付け実装方法を提供する。
【解決手段】(A)粉末状の鉛フリーSn系合金はんだと(B)液状又はペースト状のフラックスとを含むソルダペーストであって、該フラックスが、下記の活性剤(a):(k1)有機アミンのヨウ化水素酸塩と(k2)6員環の芳香族もしくは脂環族モノカルボン酸又は6員環の芳香族もしくは脂環族ジカルボン、活性剤(b):(k1)有機アミンのヨウ化水素酸塩と(k3)イミダゾール系化合物又はそのカルボン酸塩、又は、活性剤(c):(k1)有機アミンのヨウ化水素酸塩と(k2)6員環の芳香族もしくは脂環族モノカルボン酸又は6員環の芳香族もしくは脂環族ジカルボン酸と(k3)イミダゾール系化合物又はそのカルボン酸塩であるソルダペースト、及び当該ソルダペーストを使用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器等の表面実装に用いられる鉛フリーソルダペースト、および、それを使用したはんだ付け実装方法に関する。
これまで使用されてきているプリント基板には、銅張り積層板をエッチングしてCuめっきを施した回路パターンや、セラッミク板にAg、Cuなどの金属、Ag-Pd、Ag-Ptなどの合金を焼き付けて回路を形成したものがある。また、これまでのところ、はんだ粉末とペースト状のフラックスを混和したソルダペーストが、これらの回路上に印刷され加熱溶解されることにより、抵抗、コンデンサー、ICなどの電子部品を表面実装するために用いられてきている。
従来は、Sn-Pb系のはんだ、たとえばSn63Pb37、Sn62Ag2Pb36、Sn60Bi3Pb37などの組成物を用いて接合が行われていた。近年、地球環境問題の観点から、電子部品の接合に用いるはんだ材料が、鉛入りはんだから、鉛フリーはんだ材料への変更が進んできている。電子部品のPbフリー化に伴い、Pbを含有しないはんだ、たとえばSn96.5Ag3.5、Sn96.5Ag3.0Cu0.5、Sn95.8Ag3.5Cu0.7、Sn93.3Ag3.0Bi3.0Cu0.7、Sn93Ag3.5Bi0.5In3、Sn88Ag3.5Bi0.5In8、Sn95Sb5などの組成物が使用されるようになってきている。なお、ソルダペーストは、通常25〜45μm程度のはんだ粉末とペースト状のフラックスを混和したものである。
しかしながら、産業上使用されているPbフリーはんだは、Snの含有量が多くまたPbを含有していないことから、はんだ溶融時の表面張力が従来のSn-Pb系はんだより高いため、加熱溶融する過程において、はんだ内部にフラックス揮発成分および加熱分解により発生するガスが残留したまま凝固し、ボイドが発生しやすいという問題がある。
このように、従来使用しているはんだペースト中の金属組成を変更する場合、はんだ付時のボイドが多く発生する問題がある。特に、接合面積の比較的大きい部品(ヒートシンクやシリコンチップ等)については、かかるボイド発生問題が致命的な欠陥となる。
この改善策として、特開2002−184791,特開2001−332686,特開平8−46332,特開平8−281421および特開平11−154785では、フローソルダリング条件やリフローソルダリング条件の工夫によりボイドの発生を抑制することが提案されている。しかしながら、これらはいずれも製造する工程変更や製品の設計変更を伴うものであり、また、Pbフリーはんだ特有の多量にボイドが発生する問題を十分に解決し得るものとは言い難い。
そのため、特許文献1では、平面状部品と基板とのはんだ付けにおいて、特に濡れ性が良くない部品や接合面積が比較的大きい部品に対して、ボイドの発生率を抑制することができるようにするため、粉末状のPbフリーSn系合金はんだとAr−COOH,Ar−R−COOHまたはAr−O−R−COOHで表される特定のフェニル基含有カルボン酸を含む液状またはペースト状のフラックスとを含むソルダペースト,および,そのソルダペーストを使用するはんだ付け実装方法が提案されており、必要に応じてアミン−ハロゲン化水素酸塩(例えば、シクロヘキシルアミン臭化水素酸塩、シクロヘキシルアミン塩酸塩、エチルアミン塩酸塩、ジエチルアミン臭化水素酸塩)のような活性剤をフラックス中に含む旨記載されている。しかしながら、これらのソルダペーストは、Pbフリーはんだ特有の多量にボイドが発生する問題を十分に解決し得るものとは言い難い。
特許文献2には、はんだ付工程でフラックスの飛散や分解が軽減され、ボイドの発生のないはんだ付状態が得られるようにするため、無鉛系はんだ粉末と樹脂成分と活性剤と溶剤とチクソ剤を含有するソルダペーストにおいて、低分子二塩基酸ジアルキルエステル系化合物を含有するソルダペースト組成物が提案されており、活性剤として、有機アミンのハロゲン化水素酸塩(例えば、ジフェニルグアニジン臭化水素酸塩、シクロヘキシルアミン臭化水素酸塩、ジエチルアミン塩酸塩、トリエタノールアミン臭化水素酸塩、モノエタノールアミン臭化水素酸塩)及び有機酸(例えば、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、グルタル酸、スベリン酸、アジピン酸、セバシン酸)が挙げられている。しかしながら、これらのソルダペースト組成物は、Pbフリーはんだ特有の多量にボイドが発生する問題を十分に解決し得るものとは言い難い。
特開2005−334895号公報 特開2007−136491号公報
そこで、本発明者らは、ヒートシンクやシリコンチップなどの平面状部品と基板とのはんだ付けなどにおいて、はんだ内部にフラックス揮発成分および加熱分解により発生するガスが残留したまま凝固してボイドが発生しやすいという問題を十分に解決し得る、鉛フリーのソルダペーストを開発すべく鋭意研究した結果、フラックス中に特定の2種類または3種類の活性剤を含有せしめれば解決できることを見出した。
本発明の目的は、ヒートシンクやシリコンチップなどの平面状部品と基板とのはんだ付けなどにおいて、はんだ内部にフラックス揮発成分および加熱分解により発生するガスが残留したまま凝固してボイドが発生しやすいという問題を十分に解決し得る、鉛フリーのソルダペーストを提供することにある。さらには、ヒートシンクやシリコンチップなどの平面状部品と基板とのはんだ付けなどにおいて、はんだ内部にフラックス揮発成分および加熱分解により発生するガスが残留したまま凝固してボイドが発生しやすいという問題を十分に解決し得る、はんだ付け実装方法を提供することにある。
上記課題は、以下の技術的手段により解決される。
[1] (A)粉末状のPbフリーSn系合金はんだと(B)液状またはペースト状のフラックスとを含むソルダペーストであって、該フラックスが、下記の活性剤(a)、活性剤(b)または活性剤(c)を含むものであり、該活性剤の含有量が該フラックスに対して1.1〜33.0質量%であることを特徴とする、ソルダペースト。
活性剤(a):(k1)有機アミンのヨウ化水素酸塩と(k2)6員環の芳香族系もしくは脂環族系モノカルボン酸または6員環の芳香族系もしくは脂環族系ジカルボン酸
活性剤(b):(k1)有機アミンのヨウ化水素酸塩と(k3)イミダゾール系化合物またはそのカルボン酸塩
活性剤(c):(k1)有機アミンのヨウ化水素酸塩と(k2)6員環の芳香族系もしくは脂環族系モノカルボン酸または6員環の芳香族系もしくは脂環族系ジカルボン酸と(k3)イミダゾール系化合物またはそのカルボン酸塩
[1-1] 該活性剤の含有量が該フラックスに対して4.0〜25.0質量%であることを特徴とする、[1]に記載のソルダペースト。
[2] 該PbフリーSn系合金はんだが、Sn-Ag、Sn-Ag-Cu、Sn-Ag-Bi-Cu、Sn-Ag-Bi-In、Sn-Sb、Sn-Cu、Sn-Cu-Ni、Sn-Ag-Cu-In、Sn-Ag-In、Sn-InおよびSn-Bi-Inの群から選ばれる少なくとも1種である、[1]に記載のソルダペースト。
[3] 6員環の芳香族系もしくは脂環族系モノカルボン酸が、式(1):
Ar−(O)m−(R)n−COOH (1)
(式中、Arは1個のヒドロキシル基または炭素原子数1−6のアルキル基で置換されていても良いフェニル基、シクロヘキシル基またはシクロヘキセニル基を表し、Rは1個のヒドロキシル基で置換されていても良い炭素原子数1−6のアルキレン基を表し、ArとRは同一化合物内で共にヒドロキシル基で置換されることがない。mは0または1であり、nは0または1である)で示されることを特徴とする、[1]または[2]に記載のソルダペースト。
[4] 6員環の芳香族系もしくは脂環族系ジカルボン酸が、式(2):
HOOC−Ar−(O)m−(R)n−COOH (2)
(式中、Arは1個のヒドロキシル基または炭素原子数1−6のアルキル基で置換されていても良いフェニル基、シクロヘキシル基またはシクロヘキセニル基を表し、Rは1個のヒドロキシル基で置換されていても良い炭素原子数1−6のアルキレン基を表し、ArとRは同一化合物内で共にヒドロキシル基で置換されることがない。mは0または1であり、nは0または1である)で示されることを特徴とする、[1]または[2]に記載のソルダペースト。
[5] 該有機アミンが脂肪族アミン、脂環族アミン、芳香族アミン、ジフェニルグアニジンまたは環状アミンであり、イミダゾール系化合物が、イミダゾール化合物またはベンゾイミダゾール化合物であり、イミダゾール系化合物のカルボン酸塩が、イミダゾール化合物のカルボン酸塩またはベンゾイミダゾール化合物のカルボン酸塩であることを特徴とする、[1]または[2]に記載のソルダペースト。
[5-1] 該有機アミンが脂肪族アミン、脂環族アミン、芳香族アミン、ジフェニルグアニジンまたは環状アミンであり、イミダゾール系化合物が、イミダゾール化合物またはベンゾイミダゾール化合物であり、イミダゾール系化合物のカルボン酸塩が、イミダゾール化合物のカルボン酸塩またはベンゾイミダゾール化合物のカルボン酸塩であることを特徴とする、[3]または[4]に記載のソルダペースト。
[6] (k1)有機アミンのヨウ化水素酸塩は、該活性剤(a)、活性剤(b)または活性剤(c)中にフラックスに対して0.1−3.0質量%含まれ、(k2)6員環の芳香族系もしくは脂環族系モノカルボン酸または6員環の芳香族系もしくは脂環族系ジカルボン酸は、該活性剤(a)または活性剤(c)中にフラックスに対して1.0−10.0質量%含まれ、(k3)イミダゾール系化合物またはそのカルボン酸塩は、該活性剤(b)または活性剤(c)中にフラックスに対して1.0−20.0質量%含まれることを特徴とする、[1]または[2]に記載のソルダペースト。
[6-1] 該活性剤の含有量が該フラックスに対して4.0〜25.0質量%であることを特徴とする、[6]に記載のソルダペースト。
[7] (A)粉末状のPbフリーSn系合金はんだと(B)液状またはペースト状のフラックスを含むソルダペーストを使用して基板に電子部品をはんだ付けにより実装する方法であって、該フラックスが、下記の活性剤(a)、活性剤(b)または活性剤(c)を含むものであり、該活性剤の含有量が該フラックスに対して1.1−33.0質量%であることを特徴とする、はんだ付け実装方法。
活性剤(a):(k1)有機アミンのヨウ化水素酸塩と(k2)6員環の芳香族系もしくは脂環族系モノカルボン酸または6員環の芳香族系もしくは脂環族系ジカルボン酸;
活性剤(b):(k1)有機アミンのヨウ化水素酸塩と(k3)イミダゾール系化合物またはそのカルボン酸塩;
活性剤(c):(k1)有機アミンのヨウ化水素酸塩と(k2)6員環系の芳香族もしくは脂環族系モノカルボン酸または6員環の芳香族系もしくは脂環族系ジカルボン酸と(k3)イミダゾール系化合物またはそのカルボン酸塩。
[7-1] 該活性剤の含有量が該フラックスに対して4.0〜25.0質量%であることを特徴とする、[7]に記載のはんだ付け実装方法。
[8] 該PbフリーSn系合金はんだが、Sn-Ag、Sn-Ag-Cu、Sn-Ag-Bi-Cu、Sn-Ag-Bi-In、Sn-Sb、Sn-Cu、Sn-Cu-Ni、Sn-Ag-Cu-In、Sn-Ag-In、Sn-InおよびSn-Bi-Inの群から選ばれる少なくとも1種である、[7]に記載のはんだ付け実装方法。
[9] 該はんだ付けの接合面積が1mm以上であることを特徴とする、[7]または[8]に記載のはんだ付け実装方法。
[10] 該はんだ付けのリフローピーク温度が220−250℃の範囲にあることを特徴とする、[7]または[8]に記載のはんだ付け実装方法。
[10-1] 該はんだ付けのリフローピーク温度が220−250℃の範囲にあることを特徴とする、[9]に記載のはんだ付け実装方法。
[11] 該はんだ付けによってSnと接合層を形成する該電子部品の表面材料が、Mo、Fe、Ni、Ag、Cuの金属およびCu-Zn、Fe-Niの合金の群から選ばれる1種であることを特徴とする、[7]−[10]のいずれかに記載のはんだ付け実装方法。
[11-1] 該はんだ付けによってSnと接合層を形成する該電子部品の表面材料が、Mo、Fe、Ni、Ag、Cuの金属およびCu-Zn、Fe-Niの合金の群から選ばれる1種であることを特徴とする、[10-1]に記載のはんだ付け実装方法。
本発明のソルダペーストは、ヒートシンクやシリコンチップ、LSIチップ、パワーデバイス素子などの電子部品、特には平面状電子部品と、絶縁基板、回路基板、プリント基板などの基板との、はんだ付けに使用すると、はんだ内部にフラックス揮発成分および加熱分解により発生するガスが残留したまま凝固することに起因するボイドの発生を大幅に抑制することができる。基板にヒートシンクやシリコンチップ
本発明のはんだ付け実装方法によると、ヒートシンクやシリコンチップ、LSIチップ、パワーデバイス素子などの電子部品、特には平面状電子部品と絶縁基板、回路基板、プリント基板などの基板とのはんだ付けにおいて、はんだ内部にフラックス揮発成分および加熱分解により発生するガスが残留したまま凝固することに起因するボイドの発生を大幅に抑制することができる。
図1は、基板1上に本発明のソルダペーストが印刷され、その上にヒートシンク部品3が設置された後、通常の条件下でリフロー処理されることによってはんだ付けが行われ、さらにその上に通常の高温はんだを使用してパワーデバイス素子5がはんだ付けされてなる、半導体実装装置Aの断面模式図である。 図2は、基板1上に本発明のソルダペーストが印刷され、その上にパワーデバイス素子5が直接設置された後、通常の条件下でリフロー処理されることによってはんだ付けされてなる、半導体実装装置Bの断面模式図である。 図3は、図1に示されるヒートシンク部品3の横方向の断面模式図である。 図4は、図1と図2に示されるパワーデバイス素子5の横方向の断面模式図である。
本発明のソルダペーストは、(A)粉末状のPbフリーSn系合金はんだと(B)液状またはペースト状のフラックスとを含むソルダペーストであって、該フラックスが、下記の活性剤(a)、活性剤(b)または活性剤(c)を含むものであり、該活性剤の含有量が該フラックスに対して1.1〜33.0質量%であることを特徴とする。
活性剤(a):(k1)有機アミンのヨウ化水素酸塩と(k2)6員環の芳香族系もしくは脂環族系モノカルボン酸または6員環の芳香族系もしくは脂環族系ジカルボン酸;
活性剤(b):(k1)有機アミンのヨウ化水素酸塩と(k3)イミダゾール系化合物またはそのカルボン酸塩;
活性剤(c);(k1)有機アミンのヨウ化水素酸塩と(k2)6員環の芳香族系もしくは脂環族系モノカルボン酸または6員環の芳香族系もしくは脂環族系ジカルボン酸と(k3)イミダゾール系化合物またはそのカルボン酸塩。
該活性剤の含有量は、ボイド低減効果の点で、該フラックスに対して4.0−25.0質量%であることが好ましい。
前記(k2)のうちの6員環の芳香族系もしくは脂環族系モノカルボン酸は、式(1):
Ar−(O)m−(R)n−COOH (1)
(式中、Arは1個のヒドロキシル基または炭素原子数1−6のアルキル基で置換されていても良いフェニル基、シクロヘキシル基またはシクロヘキセニル基を表し、Rは1個のヒドロキシル基で置換されていても良い炭素原子数1−6のアルキレン基を表し、ArとRは同一化合物内で共にヒドロキシル基で置換されることがない。mは0または1であり、nは0または1である)で示されるものが好ましい。このモノカルボン酸は式Ar−COOH,式Ar−R−COOHおよび式Ar−O−R−COOHで示されるものがある。炭素原子数1−6のアルキル基としてメチル基,エチル基,プロピル基,ヘキシル基が例示され、炭素原子数1−6のアルキレン基としてメチレン基,エチレン基,プロピレン基,ヘキシレン基が例示される。
前記式(1)で示される6員環の芳香族系モノカルボン酸として、安息香酸、2-ヒドロキシ安息香酸、3-ヒドロキシ安息香酸、4-ヒドロキシ安息香酸、2−(2−ヒドロキシフェニル)酢酸、2−(3−ヒドロキシフェニル)酢酸、2−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸、3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸、(4−ヒドロキシフェノキシ)酢酸、2−(4−ヒドロキシフェノキシ)プロピオン酸、2−フェニル酢酸、3−フェニルプロピオン酸、2−フェノキシ酢酸が例示される。
6員環の脂環族系モノカルボン酸として、シクロヘキサンカルボン酸、シクロヘキサンカルボン酸が例示される。
前記(k2)のうちの6員環の芳香族系もしくは脂環族系ジカルボン酸は、式(2):
HOOC−Ar−(O)m−(R)n−COOH (2)
(式中、Arは1個のヒドロキシル基または炭素原子数1−6のアルキル基で置換されていても良いフェニル基、シクロヘキシル基またはシクロヘキセニル基を表し、Rは1個のヒドロキシル基で置換されていても良い炭素原子数1−6のアルキレン基を表し、ArとRは同一化合物内で共にヒドロキシル基で置換されることがない。mは0または1であり、nは0または1である)で示されるものが好ましい。このジカルボン酸は、式HOOC−Ar−COOH,HOOC−Ar−R−COOH,HOOC−Ar−O−R−COOHで示されるものがある。炭素原子数1−6のアルキル基としてメチル基,エチル基,プロピル基,ヘキシル基が例示され、炭素原子数1−6のアルキレン基としてメチレン基,エチレン基,プロピレン基,ヘキシレン基が例示される。
前記式(2)で示される6員環の芳香族系もしくは脂環族系ジカルボン酸として、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、1,2-シクロヘキサンジカルボン酸、1,4-シクロヘキサンジカルボン酸、4-シクロヘキセン-1,2-ジカルボン酸、3-シクロヘキセン-1,2-ジカルボン酸、2-シクロヘキセン-1,2-ジカルボン酸が例示される。
(k2)6員環の芳香族系もしくは脂環族系モノカルボン酸または6員環の芳香族系もしくは脂環族系ジカルボン酸は、該活性剤(a)または活性剤(c)中にフラックスに対して好ましくは1.0−10.0質量%含まれる。この含有量がフラックスに対して1.0質量%より少ないと活性力が不足して濡れ性が悪くなることがあり、また、フラックスに対して10.0質量%より多いと熱による分解ガスが発生し、いずれの場合もボイド低減効果が得られにくくなることがある。より好ましい含有量はフラックスに対して2.0−8.0質量%である。
(k1)有機アミンのヨウ化水素酸塩のための有機アミンとして、脂肪族アミン(例えば、エチルアミン,プロピルアミン,ヘキシルアミン,ジエチルアミン,トリエチルアミン,トリブチルアミン,エチレンジアミン)、脂環族アミン(例えば、シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルメチルアミン)、芳香族アミン(例えば、アニリン,ジエチルアニリン)、ジフェニルグアニジン,環状アミン(例えば、ピコリン,ルチジン,ピペリジン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU))、アルコールアミン(例えば、ジエタノ−ルアミン,トリエタノ−ルアミン)が例示される。
有機アミンのヨウ化水素酸塩として、具体的には、ジエチルアミンヨウ化水素酸塩、トリエチルアミンヨウ化水素酸塩、シクロヘキシルアミンヨウ化水素酸塩、エチレンジアミンジヨウ化水素酸塩、アニリンヨウ化水素酸、ジエチルアニリンヨウ化水素酸、ジフェニルグアニジンヨウ化水素酸塩、メラミンヨウ化水素酸、ジエタノールアミンヨウ化水素酸塩、トリエタノールアミンヨウ化水素酸塩が例示される。
(k1)有機アミンのヨウ化水素酸塩は、該活性剤(a)、活性剤(b)または活性剤(c)中にフラックスに対して好ましくは0.1−3.0質量%含まれる。この含有量がフラックスに対して0.1質量%より少ないと活性力が不足して濡れ性が悪くなることがあり、フラックスに対して3.0質量%より多いと熱による分解ガスが発生し、いずれの場合もボイド低減効果が得られにくくなることがある。より好ましい含有量はフラックスに対して0.5−2.5質量%である。
(k3)イミダゾール系化合物は、イミダゾール化合物とベンゾイミダゾール化合物とにより代表される。
イミダゾール化合物として、イミダゾール、アルキルイミダゾール、アリールイミダゾール、アラルキルイミダゾールが例示される。アルキルイミダゾール、アリールイミダゾール、アラルキルイミダゾールは、分子環中に窒素原子を2個有するが、そのうちの少なくとも1個は非置換である必要がある。
アルキルイミダゾールの具体例として、2−メチルイミダゾール、4−メチルイミダゾール、4−オクチルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール(四国化成工業社製、商品名「C11Z」)、2−シクロヘキシルイミダゾールがある。
アリールイミダゾールの具体例として、2−フェニルイミダゾール(四国化成工業社製、商品名「2PZ」)、2−フェニル−4−メチルイミダゾール(四国化成工業社製、商品名「2P4MZ」)、1−フェニルイミダゾール、2−トルイルイミダゾールがある。
アラルキルイミダゾールの具体例として、1−ベンジルイミダゾール、2−ベンジル−4−メチルイミダゾール(Poly Organix社製)がある。
ベンゾイミダゾール化合物として、ベンゾイミダゾール、アルキルベンズイミダゾール、アリールベンズイミダゾール、アラルキルベンズイミダゾールが例示される。
アルキルベンズイミダゾール、アリールベンズイミダゾール、アラルキルベンズイミダゾールは、分子環中に窒素原子を2個有するが、そのうちの少なくとも1個は非置換である必要がある。
アルキルベンズイミダゾールの具体例として、2−プロピルベンズイミダゾール、2−ペンチルベンズイミダゾール、2−ノニルベンズイミダゾール(SIGMA-ALDRICH社製、試薬)がある。
アリールベンズイミダゾールの具体例として、1−フェニルベンズイミダゾール、2−フェニルベンズイミダゾール、2−(1−ナフチル)メチルベンズイミダゾール(「Biochemical Pharmacology、第36巻、463頁(1987年)」に記載の方法に準拠して合成可能)がある。アラルキルベンズイミダゾールの具体例として、1−ベンジルベンズイミダゾール、2−ベンジルイミダゾール、2−ベンジル−4−メチルイミダゾールがある。
イミダゾール系化合物のカルボン酸塩は、イミダゾール化合物のカルボン酸塩とベンゾイミダゾール化合物のカルボン酸塩とにより代表される。イミダゾール系化合物のカルボン酸塩のためのカルボン酸として、芳香族カルボン酸(例えば安息香酸、フタル酸、サリチル酸)、脂肪族カルボン酸(例えば酢酸、プロピオン酸、アジピン酸、グルタル酸、アゼライン酸)、脂環族カルボン酸(例えばシクロヘキサンカルボン酸、シクロヘキセンジカルボン酸)が例示される。該カルボン酸の炭素原子数は12以下が好ましい。
イミダゾール系化合物とそのカルボン酸塩を併用してもよい。
(k3)イミダゾール系化合物またはそのカルボン酸塩は、該活性剤(b)または活性剤(c)中にフラックスに対して1.0−20.0質量%含まれる。この含有量がフラックスに対して1.0質量%より少ないと活性力が不足するため濡れ性が悪く、また、フラックスに対して20.0質量%より多いと熱による分解ガスが発生し、いずれの場合もボイド低減効果が得られにくくなり好ましくない。より好ましい含有量はフラックスに対して3.0−15.0質量%である。
本発明のソルダペースト中のフラックスは、常温で液状またはペースト状であり、少なくともロジン系樹脂と、上記活性剤(a),活性剤(b)または活性剤(c)とからなり、好ましくは、さらに溶剤および/またはチクソ剤とからなる。
ロジン系樹脂は、フラックスの主成分である。そのロジン系樹脂として、ガムロジン、ウッドロジン、重合ロジン、水添ロジン、不均化ロジン、変性ロジン(例えば、フェノール変性ロジン、アクリル変性ロジン)が例示される。これらは2種以上を併用してもよい。ロジン系樹脂の好ましい含有量は、フラックス全重量の30〜70質量%である。
溶剤は固形状であるロジン系樹脂、活性剤、チクソ剤などを溶解するとともに、(A)粉末状のPbフリーのSn系合金はんだとの混合物を液状またはペースト状にする作用がある。溶剤の具体例として、常圧で沸点200〜300℃程度のグリコールエーテル系溶剤(例えば、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(沸点:231℃))、アセテート系溶剤(例えば、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート(沸点:247℃))、テルペン系溶剤(例えば、ターピネオール(沸点:209℃))、カルビトール系溶剤(例えば、エチルカルビトール(沸点:202℃)、ヘキシルカルビトール(沸点:260℃)、ブチルカルビトール(沸点:230℃))が挙げられる。溶剤の好ましい含有量は、フラックス全質量の30−70質量%であるが、これら含有量に限定されるものではない。
チクソ剤は、ソルダペースト適用時の印刷ニジミや加熱によるダレを防止する。チクソ剤の具体例として、硬化ヒマシ油(水素添加ヒマシ油)や脂肪酸アミド、オキシ脂肪酸が挙げられる。チクソ剤の好ましい含有量は、フラックス全質量の1−10質量%である。その他、必要に応じて、ボイド発生の抑制に影響しない範囲内で、他の成分を含んでも良い。
例えば、有機アミンのハロゲン化水素酸塩(ただし、ヨウ化水素酸塩を除く)や有機酸のような通常使用される活性剤をフラックス中に含むことができる。有機アミンのハロゲン化水素酸塩(ただし、ヨウ化水素酸塩を除く)の代表例として、有機アミンの臭化水素酸塩がある。その具体例としてシクロヘキシルアミン臭化水素酸塩、ジフェニルグアニジン臭化水素酸塩、トリエタノールアミン臭化水素酸塩、モノエタノールアミン臭化水素酸塩、ジエチルアミン臭化水素酸塩が挙げられる。有機酸として、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、グルタル酸、スベリン酸、アジピン酸、セバシン酸が例示される。
それらの好ましい含有量は、フラックス全重量の0.5−5重量%である。
本発明のソルダペーストの主剤である(A)粉末状のPbフリーのSn系合金はんだにおけるPbフリーのSn系合金はんだは、Sn-Ag、Sn-Ag-Cu、Sn-Ag-Bi-Cu、Sn-Ag-Bi-In、Sn-Sb、Sn-Cu、Sn-Cu-Ni、Sn-Ag-Cu-In、Sn-Ag-In、Sn-InおよびSn-Bi-Inの群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。これらは、前記したように(B)液状またはペースト状のフラックスとからなるソルダペーストにおいて、Pbを含まないSn系合金はんだとしての標準的組成で気泡発生防止可能であり、実用上有利なものである。
かかるPbフリーのSn系合金はんだの具体的な組成の例として、Sn96.5Ag3.5、Sn96.5Ag3.0Cu0.5、Sn95.8Ag3.5Cu0.7、Sn93.3Ag3.0Bi3.0Cu0.7、Sn93Ag3.5Bi0.5In3、Sn88Ag3.5Bi0.5In8、Sn95Sb5、Sn99.3Cu0.7、Sn99.27Cu0.7Ni0.03、Sn93Ag3.5Cu0.5In3、Sn88.5Ag3.5In8、Sn95In5、Sn92.5Bi0.5In7などが挙げられる。なお、ここでの各組成は、Sn系合金はんだ全質量に対する各金属の質量%を意味する。PbフリーのSn系合金はんだは、0.1質量%以下のPb、その他の例えばJISA級に準ずるFeなどの不可避的不純物を含んでも良い。
好ましいPbフリーのSn系合金はんだは、Sn-AgおよびSn-Ag-Cuであり、特に好ましい例としてSn96.5Ag3.5、Sn99.0Ag0.3Cu0.7、Sn98.3Ag1.0Cu0.7、Sn96.5Ag3.0Cu0.5、Sn95.8Ag3.5Cu0.7が挙げられる。
PbフリーのSn系合金はんだは、好ましくは190−250℃の範囲の融点を持つものである。その範囲内で融点を有することによって、Pbを含まないSn系合金はんだにおける接合の信頼性が確保しやすくできる。例えば、Sn42Bi58では融点が138℃、Sn48In52では融点が118℃であって、これらのはんだによっては接合信頼性が得られない。
(A)粉末状のPbフリーのSn系合金はんだは、好ましくはアスペクト比1:1.0〜1.2程度の球形であって、異形粉を少し含有しても良い。その粉末の大きさの点でIPC J−STD−005に準拠したType3(粒子径範囲25μm〜45μm)、Type4(粒子径範囲20μm〜38μm)、Type5(粒子径範囲15μm〜25μm)が好適である。これらの粒子径範囲では印刷性やはんだボール性に問題がなく、汎用品であり商業的に入手しやすい。
本発明のソルダーペースト中に、(A)粉末状のPbフリーのSn系合金はんだは通常85〜92質量%含まれ、(B)液状またはペースト状のフラックスは通常15〜8質量%含まれるが、これら含有量に限定されるものではない。
本発明のソルダペーストは、ソルダペーストの一般的な製造方法によって製造され得る。その具体的な方法としては、例えば、まず無酸素雰囲気中で回転ディスク法によって、あらかじめ準備されたPbフリーのSn系合金はんだを粉末化し、所望のサイズに分級することによって、粉末状のPbフリーSn系合金はんだを得る。一方、所定の組成になるようにそれぞれ所定量計量されたロジンと活性剤(a)、活性剤(b)または活性剤(c)、および必要に応じて溶剤、チクソ剤等を、撹拌装置に投入し、加熱撹拌して、溶解させることによって、液状またはペースト状のフラックスを得る。それぞれ得られたPbフリーSn系合金はんだ粉末と液状またはペースト状のフラックスをそれぞれ所定量計量して、撹拌装置に投入し、撹拌して練り合わせることによって、ソルダペーストが得られる。
本発明のはんだ付け実装方法は、(A)粉末状のPbフリーSn系合金はんだと(B)液状またはペースト状のフラックスを含むソルダペーストを使用して基板に電子部品をはんだ付けにより実装する方法であって、該フラックスが、下記の活性剤(a)、活性剤(b)または活性剤(c)を含むものであり、該活性剤の含有量が該フラックスに対して1.1〜33.0質量%であることを特徴とする。
活性剤(a):有機アミンのヨウ化水素酸塩と(k2)6員環の芳香族系もしくは脂環族系モノカルボン酸または6員環の芳香族系もしくは脂環族系ジカルボン酸;
活性剤(b):(k1)有機アミンのヨウ化水素酸塩と(k3)イミダゾール系化合物またはそのカルボン酸塩;
活性剤(c):(k1)有機アミンのヨウ化水素酸塩と(k2)6員環の芳香族系もしくは脂環族系モノカルボン酸または6員環の芳香族系もしくは脂環族系ジカルボン酸と(k3)イミダゾール系化合物またはそのカルボン酸塩。
該活性剤の含有量は、該フラックスに対して4.0〜25.0質量%であることが好ましい。
かかる本発明のはんだ付け実装方法では、はんだ付けの接合面積は1mm以上が好ましい。さらに、これまでボイドの発生が多くなりやすかった4mm以上の接合面積への本発明のはんだ付け実装方法の適用は、ボイドの低減効果が大きく、特に望ましい。尚、接合面積が1mm未満の小さいものではボイドの有無の差が薄まって効果が見えにくくなる。
本発明のはんだ付け実装方法では、はんだ付けのリフローピーク温度が220−250℃に範囲にあることが好ましい。220℃未満では濡れ性に劣り、250℃を超えると部品の耐熱限界を超えることになりやすい。さらに230−245℃が好ましく、特に約240℃が好ましい。これまでの実装方法では、260−290℃の高い温度でリフローを行うとボイドが減少する傾向が見られたものの、はんだ付けすべき電子部品への高温による悪影響から、そのような高温でのリフローが実施されなかった。本発明のはんだ付け実装方法は、これまでボイドの減少が困難とされていた温度でリフローを行って、ボイドの多発がなくかつ電子部品への悪影響もない状態で、電子部品のはんだ付けを行うものである。
本発明のはんだ付け実装方法における基板として、通常セラミック基板、Cu基板、Al基板等が使用される。また、電子部品の具体例としては、放熱材として使用されるヒートシンク、デバイス素子などが挙げられる。ヒートシンクの例として、Mo、Fe、Ni、Ag、Cuなどの金属またはCu-Zn、Fe-Niなどの合金を含む母材にNiめっき、Auめっき、Cuめっきなどの表面処理が施されたものが挙げられる。ここで、PbフリーSn系合金はんだ中のSnと接合層を形成する材料としては、Niが好ましい。例えば、Niは、Snとの濡れ性に劣るため本来気泡が発生しやすい系ではあるが、実用上重要なものであり、本発明のはんだ付け実装方法による気泡発生防止効果を有効に生かすことができる。デバイス素子の例として、SiチップにTi層およびNi層を積層し、そのNi層上にめっき等で酸化防止用に薄いフラッシュAu処理されたものが挙げられる。
本発明のはんだ付け実装方法において、はんだ付けによってSnと接合層を形成する該電子部品の表面材料が、好ましくは、Mo、Fe、Ni、Ag、Cuの金属およびCu-Zn、Fe-Niの合金の群から選ばれる1種である。なかでも、本発明の効果を奏し得てかつ実用上重要であることから、特にNi、Cu、Agが好ましい。これらの材料に、酸化防止用の薄いフラッシュAuめっきが処理されたものであっても良い。
なお、特に詳述しないが、本発明のはんだ付け実装方法において、通常はんだ付けの実装方法で行われる操作が、必要に応じて行われても良い。
本発明のはんだ付け実装方法の具体的な1例を、便宜上実装終了後の状態である半導体実装装置Aおよび半導体実装装置Bとして、それぞれ図1および図2に模式的に示す。すなわち図1に示されるように、本発明のはんだ付け実装方法では、例えばセラミック、Cu、Al等の基板1上に本発明のソルダペースト2が印刷され、その上にヒートシンク部品3が設置された後、通常の条件下でリフロー処理されることによってはんだ付けが行われ、さらにその上に通常の高温はんだ4を使用してパワーデバイス素子5がはんだ付けされる。
他の具体的な例を、実装終了後の状態として、図2に模式的に示す。すなわち図2に示されるように、本発明のはんだ付け実装方法では、例えば基板1上に本発明のソルダペースト2が印刷され、その上にパワーデバイス素子5が直接設置された後、通常の条件下でリフロー処理されることによってはんだ付けされる。
また、図3に、図1に示されるヒートシンク部品3の横方向の断面図を模式的に示す。すなわち、図3には、Moの母材3aにNiめっき3bの表面処理がなされたものが示される。さらに図4に、図1および図2に示されるパワーデバイス素子5の横方向の断面図を模式的に示す。すなわち、図4には、Siチップ6にTi層7とNi層8が積層され、その上に保護層としてさらにAuめっき9がなされたものが示される。
本発明のはんだ付け実装方法によれば、はんだ付けの際に、電子部品および導体である基板(例えば回路基板、プリント基板)への濡れ性を確保でき、なおかつ電子部品および基板における金属表面の酸化物除去反応によるガスおよび熱による分解ガスの発生を抑制できるため、ヒートシンクやシリコンチップ、LSIチップ、パワーデバイス素子などの電子部品、特には平面状電子部品のはんだ付けにおいて、ボイドの発生率を大幅に抑制することができる。
次に本発明の実施例および比較例を説明するが、それらによって本発明が限定されるものではない。粘度は株式会社マルコム製PCU205により25℃で測定した。
[実施例1]
(1)フラックスの調製
重合ロジン15.0質量部、水素添加ロジン26.0質量部、テルペン系溶剤50.0質量部、シクロヘキシルアミンヨウ化水素酸塩1.0質量部、安息香酸5.0質量部、水素添加ヒマシ油3.0質量部を容器に仕込み、150℃で約5分間加熱し溶解させて、ペースト状のフラックスを得た。
(2)ソルダペーストの調製
あらかじめ用意しておいた粒子径25〜45μmのSn/Ag/Cu(96.5質量%/3.0質量%/0.5質量%)のはんだ粉末89.0質量部および上記(1)項で調製したペースト状フラックス11.0質量部を容器にとり、ヘラを用いて室温で約5分間混和してソルダペースト(粘度200Pa・s)を得た。
(3)ソルダペーストの評価
図1に示されるように、上記の(2)項で得たソルダペーストを、銅を焼成して導体を形成したセラミック基板1および銀を焼成して導体を形成したセラミック基板1に100μmの厚さで印刷し、図1に示されるようなMoにNiめっきを施した7mm×7mm×0.5mmのヒートシンク部品3を搭載して、予備加熱(150℃で約1分間)の後、ピーク温度230〜240℃で、融点以上の時間が20秒以上、酸素濃度が約500ppmの窒素ガス雰囲気中でリフロー処理を行った。
このようにはんだ付けされたものの外観は、ヒートシンク部品3側面に十分はんだが濡れあがっており良好であった。X線透過装置(株式会社島津製作所製SMX2000)にてはんだ付け部を観察すると、ボイドは少なく良好であった。さらに詳細に評価するために、面積測定ソフトを用いてボイド部分の面積総和を多角形近似で2値化し、次式によりボイド面積率を算出した。得られたボイド面積率を、後記の表1に示す。
Figure 2014117737
[実施例2]
実施例1のシクロヘキシルアミンヨウ化水素酸塩1.0質量部をモノエチルアミンヨウ化水素酸塩2.0質量部に代えることと、安息香酸5.0質量部をシクロヘキサンジカルボン酸8.0質量部に代え、水素添加ロジン26.0質量部を22.0質量部に代えること以外は実施例1と同様にして、ソルダペースト(粘度200Pa・s)を調製し、評価を行った。ヒートシンク部品側面へのはんだの濡れ上がりは良好であり、ボイドは少なく良好であった。ボイド面積率を、後記の表1に併せて示す。
[実施例3]
実施例1のシクロヘキシルアミンヨウ化水素酸塩1.0質量部を2.0質量部に代えることと、安息香酸5.0質量部をウンデシルイミダゾール8.0質量部に代えることと、水素添加ロジン26.0質量部を22.0質量部に代えること以外は実施例1と同様にして、ソルダペースト(粘度200Pa・s)を調製し、評価を行った。ヒートシンク部品側面へのはんだの濡れ上がりは良好であり、ボイドは非常に少なく良好であった。ボイド面積率を、後記の表1に併せて示す。
[実施例4]
実施例1の安息香酸5.0質量部を2−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸3.0質量部に代えることと、2−エチルイミダゾール5.0質量部を添加し、水素添加ロジン26.0質量部を23.0質量部に代えること以外は実施例1と同様にして、ソルダペースト(粘度200Pa・s)を調製し、評価を行った。ヒートシンク部品側面へのはんだの濡れ上がりは良好であり、ボイドは非常に少なく良好であった。ボイド面積率を、後記の表1に併せて示す。
[実施例5]
実施例1の安息香酸5.0質量部をウンデシルイミダゾール・アジピン酸塩12.0質量部に代え、水素添加ロジン26.0質量部を19.0質量部に代えること以外は実施例1と同様にして、ソルダペースト(粘度200Pa・s)を調製し、評価を行った。ヒートシンク部品側面へのはんだの濡れ上がりは良好であり、ボイドは非常に少なく良好であった。ボイド面積率を、後記の表1に併せて示す。
[実施例6]
実施例1にウンデシルイミダゾール・アジピン酸塩5質量部を添加し、水素添加ロジン26.0質量部を21.0質量部に代えること以外は実施例1と同様にして、ソルダペースト(粘度200Pa・s)を調製し、評価を行った。ヒートシンク部品側面へのはんだの濡れ上がりは良好であり、ボイドは非常に少なく良好であった。ボイド面積率を、後記の表1に併せて示す。
[実施例7]
実施例1のはんだ粉末をSn/Ag/Bi/In(88.0質量%/3.5質量%/0.5質量%/8.0質量%)に代えること以外は実施例1と同様にして、ソルダペースト(粘度200Pa・s)を調製し、評価を行った。ヒートシンク部品側面へのはんだの濡れ上がりは良好であり、ボイドは少なく良好であった。ボイド面積率を、後記の表2に併せて示す。
[実施例8]
実施例1のはんだ粉末をSn/Ag/Bi/Cu(93.3質量%/3.2質量%/2.8質量%/0.7質量%)に代えること以外は実施例1と同様にして、ソルダペースト(粘度200Pa・s)を調製し、評価を行った。ヒートシンク部品側面へのはんだの濡れ上がりは良好であり、ボイドは少なく良好であった。ボイド面積率を、後記の表2に併せて示す。
[実施例9]
実施例1の安息香酸5.0質量部をサリチル酸5.0質量部に代えること以外は実施例1と同様にして、ソルダペースト(粘度200Pa・s)を調製し、評価を行った。ヒートシンク部品側面へのはんだの濡れ上がりは良好であり、ボイドは非常に少なく良好であった。ボイド面積率を、後記の表2に併せて示す。
[実施例10]
実施例1の安息香酸5.0質量部を2-(4-ヒドロキシフェニル)酢酸5.0質量部に代えること以外は実施例1と同様にして、ソルダペースト(粘度200Pa・s)を調製し、評価を行った。ヒートシンク部品側面へのはんだの濡れ上がりは良好であり、ボイドは非常に少なく良好であった。ボイド面積率を、後記の表2に併せて示す。
[実施例11]
実施例1の安息香酸5.0質量部をフタル酸3.0質量部に代え、水素添加ロジン26.0質量部を28.0質量部に代えること以外は実施例1と同様にして、ソルダペースト(粘度200Pa・s)を調製し、評価を行った。ヒートシンク部品側面へのはんだの濡れ上がりは良好であり、ボイドは非常に少なく良好であった。ボイド面積率を、後記の表2に併せて示す。
[実施例12]
実施例1の安息香酸5.0質量部をシクロヘキサンカルボン酸5.0質量部に代えること以外は実施例1と同様にして、ソルダペースト(粘度200Pa・s)を調製し、評価を行った。ヒートシンク部品側面へのはんだの濡れ上がりは良好であり、ボイドは非常に少なく良好であった。ボイド面積率を、後記の表2に併せて示す。
[比較例1]
実施例1においてシクロヘキシルアミンヨウ化水素酸塩1.0質量部をシクロヘキシルアミン臭化水素酸塩1.0質量部に代えたこと以外は、実施例1と同様にソルダペースト(粘度200Pa・s)を調製し、評価を行ったところ、ヒートシンク部品側面へのはんだの濡れ上がりは良好であるが、ボイドが多量に発生した。そのボイド面積率は、後記の表3に併せて示す。
[比較例2]
実施例1においてシクロヘキシルアミンヨウ化水素酸塩1.0質量部を添加せず、水素添加ロジン26.0質量部を27.0質量部に代えること以外は、実施例1と同様にソルダペースト(粘度200Pa・s)を調製し、評価を行ったところ、ヒートシンク部品側面へのはんだの濡れ上がりは良好であるが、ボイドが多量に発生した。そのボイド面積率は、後記の表3に併せて示す。
[比較例3]
実施例3において、シクロヘキシルアミンヨウ化水素酸塩3.0質量部を添加せず、水素添加ロジン22.0質量部を25.0質量部に代えること以外は、実施例3と同様にソルダペースト(粘度200Pa・s)を調製し、評価を行ったところ、ヒートシンク部品側面へのはんだの濡れ上がりは良好であるが、ボイドが多量に発生した。そのボイド面積率は、後記の表3に併せて示す。
[比較例4]
実施例1において、安息香酸を添加せず、水素添加ロジン26.0質量部を31.0質量部に代えること以外は、実施例1と同様にソルダペースト(粘度200Pa・s)を調製し、評価を行ったところ、ヒートシンク部品側面へのはんだの濡れ上がりは良好であるが、ボイドが多量に発生した。そのボイド面積率は、後記の表3に併せて示す。
[比較例5]
実施例9において、シクロヘキシルアミンヨウ化水素酸塩1.0質量部を添加せず、水素添加ロジン26.0質量部を27.0質量部に代えること以外は、実施例9と同様にソルダペースト(粘度200Pa・s)を調製し、評価を行ったところ、ヒートシンク部品側面へのはんだの濡れ上がりは良好であるが、ボイドが多量に発生した。そのボイド面積率は、後記の表3に併せて示す。
[比較例6]
実施例10において、シクロヘキシルアミンヨウ化水素酸塩を添加せず、水素添加ロジン26.0質量部を27.0質量部に代えること以外は、実施例10と同様にソルダペースト(粘度200Pa・s)を調製し、評価を行ったところ、ヒートシンク部品側面へのはんだの濡れ上がりは良好であるが、ボイドが多量に発生した。そのボイド面積率は、後記の表3に併せて示す。
Figure 2014117737
Figure 2014117737
Figure 2014117737
[実施例13]
実施例1〜実施例8で調製したソルダペーストを使った、具体的なはんだ付け実装方法を示す。アルミナセラミック基板上に配線(Cu、Ag、Ni)が形成された電極上に、実施例1〜実施例8のソルダペーストを印刷法にて供給した。そのソルダペースト上に、MoにNiめっきを施した6×6mmサイズのヒートシンク付きパワーデバイス素子及び裏面電極がTi/Ni/Auめっきである5×5mmサイズのパワー素子デバイスを搭載した。その後、リフローピーク温度が240℃にて溶融しはんだ付けした。このようにしてはんだ付けで搭載された素子について、実際の実装工程と同様な非破壊の軟X線透過法によるボイド検査を行い、ボイドの有無を区別して2値化処理することによって、ボイドの占める面積率を測定した。このようにして搭載された各々の素子のボイド面積率は、前記の表1に示した値と同程度であることが分かった。
また、酸素濃度が3000〜5000ppmの窒素ガス中、および大気雰囲気中において行った同じ様な評価でも、同様なボイド発生の抑制状態を示した。また、Niめっき以外の電子部品電極として、その表面がFe、Cu、Agなどの金属およびCu-Zn、Fe-Niなどの合金の群から選ばれる1種であれば、同様な効果があることを確認した。 更に加えて、はんだ付け面の形状としては、約1mm2以上において、同様な効果があることも併せて確認した。さらにボイドの発生が多くなる傾向にある約4mm2以上においても、同様な効果があることも確認した。
本発明のソルダペーストは、絶縁基板、回路基板、プリント基板などの基板にヒートシンクやシリコンチップ、LSIチップ、パワーデバイス素子などの電子部品をはんだ付けにより実装するのに有用である。
本発明のはんだ付け実装方法は、絶縁基板、回路基板、プリント基板などの基板にヒートシンクやシリコンチップ、LSIチップ、パワーデバイス素子などの電子部品をはんだ付けにより実装するのに有用である。
A 半導体実装装置
B 半導体実装装置
1 基板
2 ソルダペースト
3 ヒートシンク部品
4 高温はんだ
5 パワーデバイス素子
6 Siチップ
7 Ti層
8 Ni層
9 Auめっき

Claims (11)

  1. (A)粉末状のPbフリーSn系合金はんだと(B)液状またはペースト状のフラックスとを含むソルダペーストであって、該フラックスが、下記の活性剤(a)、活性剤(b)または活性剤(c)を含むものであり、該活性剤の含有量が該フラックスに対して1.1〜33.0質量%であることを特徴とする、ソルダペースト。
    活性剤(a):(k1)有機アミンのヨウ化水素酸塩と(k2)6員環の芳香族系もしくは脂環族系モノカルボン酸または6員環の芳香族系もしくは脂環族系ジカルボン酸
    活性剤(b):(k1)有機アミンのヨウ化水素酸塩と(k3)イミダゾール系化合物またはそのカルボン酸塩
    活性剤(c):(k1)有機アミンのヨウ化水素酸塩と(k2)6員環の芳香族系もしくは脂環族系モノカルボン酸または6員環の芳香族系もしくは脂環族系ジカルボン酸と(k3)イミダゾール系化合物またはそのカルボン酸塩。
  2. 該PbフリーSn系合金はんだが、Sn-Ag、Sn-Ag-Cu、Sn-Ag-Bi-Cu、Sn-Ag-Bi-In、Sn-Sb、Sn-Cu、Sn-Cu-Ni、Sn-Ag-Cu-In、Sn-Ag-In、Sn-InおよびSn-Bi-Inの群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載のソルダペースト。
  3. 6員環の芳香族系もしくは脂環族系モノカルボン酸が、式(1):
    Ar−(O)m−(R)n−COOH (1)
    (式中、Arは1個のヒドロキシル基または炭素原子数1−6のアルキル基で置換されていても良いフェニル基、シクロヘキシル基またはシクロヘキセニル基を表し、Rは1個のヒドロキシル基で置換されていても良い炭素原子数1−6のアルキレン基を表し、ArとRは同一化合物内で共にヒドロキシル基で置換されることがない。mは0または1であり、nは0または1である)で示されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のソルダペースト。
  4. 6員環の芳香族系もしくは脂環族系ジカルボン酸が、式(2):
    HOOC−Ar−(O)m−(R)n−COOH (2)
    (式中、Arは1個のヒドロキシル基または炭素原子数1−6のアルキル基で置換されていても良いフェニル基、シクロヘキシル基またはシクロヘキセニル基を表し、Rは1個のヒドロキシル基で置換されていても良い炭素原子数1−6のアルキレン基を表し、ArとRは同一化合物内で共にヒドロキシル基で置換されることがない。mは0または1であり、nは0または1である)で示されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のソルダペースト。
  5. 該有機アミンが脂肪族アミン、脂環族アミン、芳香族アミン、ジフェニルグアニジンまたは環状アミンであり、イミダゾール系化合物が、イミダゾール化合物またはベンゾイミダゾール化合物であり、イミダゾール系化合物のカルボン酸塩が、イミダゾール化合物のカルボン酸塩またはベンゾイミダゾール化合物のカルボン酸塩であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のソルダペースト。
  6. (k1)有機アミンのヨウ化水素酸塩は、該活性剤(a)、活性剤(b)または活性剤(c)中にフラックスに対して0.1−3.0質量%含まれ、(k2)6員環の芳香族系もしくは脂環族系モノカルボン酸または6員環の芳香族系もしくは脂環族系ジカルボン酸は、該活性剤(a)または活性剤(c)中にフラックスに対して1.0−10.0質量%含まれ、(k3)イミダゾール系化合物またはそのカルボン酸塩は、該活性剤(b)または活性剤(c)中にフラックスに対して1.0−20.0質量%含まれることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のソルダペースト。
  7. (A)粉末状のPbフリーSn系合金はんだと(B)液状またはペースト状のフラックスを含むソルダペーストを使用して基板に電子部品をはんだ付けにより実装する方法であって、該フラックスが、下記の活性剤(a)、活性剤(b)または活性剤(c)を含むものであり、該活性剤の含有量が該フラックスに対して1.1−33.0質量%であることを特徴とする、はんだ付け実装方法。
    活性剤(a):(k1)有機アミンのヨウ化水素酸塩と(k2)6員環の芳香族系もしくは脂環族系モノカルボン酸または6員環の芳香族系もしくは脂環族系ジカルボン酸;
    活性剤(b):(k1)有機アミンのヨウ化水素酸塩と(k3)イミダゾール系化合物またはそのカルボン酸塩;
    活性剤(c):(k1)有機アミンのヨウ化水素酸塩と(k2)6員環系の芳香族もしくは脂環族系モノカルボン酸または6員環の芳香族系もしくは脂環族系ジカルボン酸と(k3)イミダゾール系化合物またはそのカルボン酸塩。
  8. 該PbフリーSn系合金はんだが、Sn-Ag、Sn-Ag-Cu、Sn-Ag-Bi-Cu、Sn-Ag-Bi-In、Sn-Sb、Sn-Cu、Sn-Cu-Ni、Sn-Ag-Cu-In、Sn-Ag-In、Sn-InおよびSn-Bi-Inの群から選ばれる少なくとも1種である、請求項7に記載のはんだ付け実装方法。
  9. 該はんだ付けの接合面積が1mm以上であることを特徴とする、請求項7または請求項8に記載のはんだ付け実装方法。
  10. 該はんだ付けのリフローピーク温度が220−250℃の範囲にあることを特徴とする、請求項7または請求項8に記載のはんだ付け実装方法。
  11. 該はんだ付けによってSnと接合層を形成する該電子部品の表面材料が、Mo、Fe、Ni、Ag、Cuの金属およびCu-Zn、Fe-Niの合金の群から選ばれる1種であることを特徴とする、請求項7−請求項10のいずれか1項に記載のはんだ付け実装方法。
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