JP2014110420A5 - - Google Patents

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JP2014110420A5
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ガスカーテン付可動マイクロチェンバーシステム
本開示は、マイクロチェンバー、特にガスカーテン付可動マイクロチェンバーシステムに関する。
本願で言及されるいずれの刊行物または特許文献の全開示は、参照により組み込まれる。
半導体製造において使用されている従前のプロセスチェンバーシステムは、比較的大きく、固定化されており、ウェハ基板上で特定の製造ステップを行うのに実際に必要な量よりもはるかに多くの量の反応物やガスを充填する必要がある。さらに、いくつかのガス種は腐食性を有し、他のガス種は毒性を有する。そのため、そのようなガスの使用量は最小限とされるのが好ましい。
この目的を達成するために、米国特許第5,997,963号明細書に開示されるようなマイクロチェンバーシステムが開発されている。このマイクロチェンバーシステムは、比較的小容量のチェンバー(マイクロチェンバー)を有しており、製造のためにマイクロチェンバー内にプロセスガスを密閉する。
米国特許第5,997,963号明細書
室温で行われる従前の半導体製造にマイクロチェンバーシステムが有益であることは実証済みであるが、アニーリングプロセスを活性化させるために基板温度を高める必要があるウェハのレーザーアニールのような高温半導体製造用途では、同一のマイクロチェンバーシステムを有効に使用することはできない。特に、高基板温度による熱変形によって、マイクロチェンバーシステム内で使用される空気軸受が機能しないであろう。
ガスカーテン付可動マイクロチェンバーシステムが開示される。マイクロチェンバーシステムは、蓋部材およびステージ組立体を有する。蓋部材は、光アクセス機能部を有する。ステージ組立体は、製造される基板を支持する。ステージ組立体は、蓋部材に対して配置されており、マクロチェンバーおよびマイクロチェンバー周辺間隙を規定している。ステージ組立体は、外周面を有している。マイクロチェンバー周辺間隙には不活性ガスが流されており、マイクロチェンバーの直ぐ外側、すなわち、ステージ組立体の外周面近傍にガスカーテンが形成される。ガスカーテンは、ステージ組立体が蓋部材に対して移動しているとき、周囲環境中の反応性ガスがマイクロチェンバーに侵入するのを実質的に阻止する。
本開示の一局面は、周囲環境からの反応性ガスにさらすことなく基板を製造するためのマイクロチェンバーシステムである。システムは、蓋部材を有する。蓋部材は、少なくとも1つの光アクセス機能部を有する。また、システムは、基板を支持するステージ組立体を有する。ステージ組立体は、蓋部材に対して配置されており、マクロチェンバーおよびマイクロチェンバー周辺間隙を規定している。ステージ組立体は、外周面を有しており、蓋部材に対して移動可能である。マイクロチェンバーには、選択量の反応性ガスを含有するガスか、反応性ガスを実質的に含有しないガスが含まれる。システムは、少なくとも1つのガス供給システムを有する。少なくとも1つのガス供給システムは、ステージ組立体に空圧的に接続される。少なくとも1つのガス供給システムは、少なくとも1つのガス供給システムからマイクロチェンバー周辺間隙に流入するガスの流れを支持して外周面近傍にガスカーテンを形成するように構成されている。ガスカーテンは、ステージ組立体が蓋部材に対して移動しているとき、周囲環境の反応性ガスがマイクロチェンバーに侵入するのを実質的に阻止する。
本開示の他の局面は上述のマイクロチェンバーシステムであって、少なくとも1つの光アクセス機能部は、開口および窓部の少なくとも1つを含む。
本開示の他の局面は上述のマイクロチェンバーシステムであって、少なくとも1つの光アクセス機能部は、少なくとも1本のレーザービームを、蓋部材に通過させて基板上に当てるように構成されている。
本開示の他の局面は上述のマイクロチェンバーシステムであって、ガスは、窒素、アルゴン、ヘリウムおよびネオンより成るガス群から選択されるものである。
本開示の他の局面は上述のマイクロチェンバーシステムであって、反応性ガスは、酸素である。
本開示の他の局面は上述のマイクロチェンバーシステムであって、少なくとも1つのガス供給システムは、マイクロチェンバーにガスを供給する。
本開示の他の局面は上述のマイクロチェンバーシステムであって、ステージ組立体は、冷却チャック組立体を含む。
本開示の他の局面は上述のマイクロチェンバーシステムであって、蓋部材は冷却される。
本開示の他の局面は上述のマイクロチェンバーシステムであって、ステージ組立体は、環状部材を含む。環状部材は、部分的にマイクロチェンバー周辺間隙を規定する。ステージ組立体は、複数の開口を含む。複数の開口は、少なくとも1つのガス供給システムからマイクロチェンバー周辺間隙に流入するガスの流れを支持する。
本開示の他の局面は上述のマイクロチェンバーシステムであって、マイクロチェンバー周辺間隙は、0.01mmから2mmの範囲内の幅を有する。
本開示の他の局面は上述のマイクロチェンバーシステムであって、マイクロチェンバー周辺間隙は、0.1mmから1mmの範囲内の幅を有する。
本開示の他の局面は上述のマイクロチェンバーシステムであって、ステージ組立体は、蓋部材に対して最大速度Vを有する。マイクロチェンバー周辺間隙に流入するガスは、ガス速度Vを有する。そして、Vは、Vよりも大きい
本開示の他の局面は、マイクロチェンバーの外側の周囲環境に存在する反応性ガスに基板をさらすことなく基板を製造する方法である。その方法は、マイクロチェンバー内において可動ステージ組立体上に基板を支持する工程を含む。マイクロチェンバーは、固定蓋部材と可動ステージ組立体によって規定される。可動ステージ組立体は、環状部材を有する。環状部材は、固定蓋部材と共にマイクロチェンバー周辺間隙を規定する。また、ステージ組立体は、外周面を有している。さらに、その方法は、第1ガスをマイクロチェンバーに導入する工程を含む。第1ガスは、反応性ガスを実質的に含まないか、選択量の反応性ガスを含む。また、その方法は、環状部材を通してマイクロチェンバー周辺間隙に第2ガスを導入して、可動ステージ組立体の外周面近傍にガスカーテンを形成する工程を含む。また、その方法は、固定蓋部材に対して可動ステージ組立体を移動させる工程を含む。ガスカーテンは、可動ステージ組立体の移動中において、周囲環境中の反応性ガスがマイクロチェンバーに流入するのを阻止する。
本開示の他の局面は上述の方法であって、第1および第2ガスは、同一のガスである。
本開示の他の局面は上述の方法であって、その方法は、周囲環境から蓋部材の少なくとも1つの光アクセス機能部を通ってマイクロチェンバーに入る少なくとも1本のレーザービームで基板を製造する工程をさらに含む。
本開示の他の局面は上述の方法であって、少なくとも1本のレーザービームは、少なくとも1本のアニーリングレーザービームを含む。
本開示の他の局面は上述の方法であって、少なくとも1本のレーザービームは、マイクロチェンバー内において選択量の反応性ガスと反応して基板を改質する。
本開示の他の局面は上述の方法であって、少なくとも1つの光アクセス機能部は、開口および窓部の少なくとも1つを含む。
本開示の他の局面は上述の方法であって、可動ステージ組立体は、蓋部材に対して最大速度Vを有する。さらに、マイクロチェンバー周辺間隙に流入するガスをガス速度Vで供給する。このとき、Vは、Vよりも大きくなるように設定される。
本開示の他の局面は上述の方法であって、マイクロチェンバー周辺間隙は、0.01mmから2mmの範囲内の幅を有する。
本開示の他の局面は上述の方法であって、マイクロチェンバー周辺間隙は、0.1mmから1mmの範囲内の幅を有する。
本開示の他の局面は上述の方法であって、第1および第2ガスは、窒素、アルゴン、ヘリウムおよびネオンより成るガス群から選択される少なくとも1種のガスである。
本開示の他の局面は上述の方法であって、可動ステージ組立体は、加熱チャックを含む。そして、その方法は、加熱チャックを用いて基板を加熱する工程をさらに含む。
本開示の他の局面は上述の方法であって、その方法は、可動ステージ組立体および蓋部材を冷却する工程をさらに含む。
本開示の他の局面は、マイクロチェンバーの外側の周囲環境に存在する反応性ガスに基板をさらすことなく基板を製造する方法である。その方法は、マイクロチェンバー内において可動ステージ組立体上に基板を支持する工程を含む。マイクロチェンバーは、固定蓋部材と可動ステージ組立体によって規定される。可動ステージ組立体は、外周面および環状部材を有する。外周面および環状部材は、蓋部材と共にマイクロチェンバー周辺間隙を規定する。さらに、その方法は、マイクロチェンバー内を減圧する工程を含む。また、その方法は、環状部材を通してマイクロチェンバー周辺間隙にガスを導入して、可動ステージ組立体の外周面近傍にガスカーテンを形成する工程を含む。ガスカーテンを形成するために使用されるガスは、反応性ガスを実質的に含まないか、選択量の反応性ガスを含む。マイクロチェンバー内を減圧することによって、マイクロチェンバー周辺間隙からのガスの一部をマイクロチェンバーに引き込む。また、その方法は、固定蓋部材に対して可動ステージ組立体を移動させる工程を含む。ここで、ガスカーテンは、周囲環境中の反応性ガスがマイクロチェンバーに流入するのを阻止する。
さらなる特徴及び利点は、詳細な説明に明記されている。また、それらの一部は詳細な説明の記載内容から当業者にとって直ちに明白となるか、詳細な説明、特許請求の範囲、添付図面を含む、ここに記載された発明を実施することによって認識される。上記の背景技術等に関する記載及び下記の詳細な説明に関する記載は、単なる例示であって、特許請求の範囲に記載されている本発明の本質及び特徴を理解するための概略または枠組みを提供するものであることを理解すべきである。
添付図面は、さらなる理解を提供するために含まれており、本明細書の一部を構成すると共に本明細書の一部に組み込まれる。図面は、1または複数の実施形態を示しており、詳細な説明と共に種々の実施形態の原理や動作を説明する役割を担う。このように、本開示は、添付図面と共に以下に示す詳細な説明からより完全に理解されることになるであろう。
本開示のマイクロチェンバーシステムの一実施形態の模式的断面図(X−Z面内)である。 図1Aのマイクロチェンバーシステムのマイクロチェンバーのいくつかの主要部品の分解断面図である。 図1Aの一例のマイクロチェンバーの上面図である。マイクロチェンバーは、単一開口の形態の光アクセス機能部を蓋部材に有している。 図1に示される他の一例のマイクロチェンバーの上面図である。ここで、蓋部材は、2つの開口の形態の光アクセス機能部を有している。 図1Aのマイクロチェンバーシステムの詳細断面図である。 チャック組立体と環状部材の一構成例の上面図である。 チャック組立体と環状部材の一構成例の上面図である。 マイクロチェンバーの一部の拡大断面図である。本図は、環状部材の上側部分を示しており、併せて環状部材の上面での流路および開口の例を示している。 図3のマイクロチェンバーシステムの模式的側面図である。本図は、蓋部材に対するステージ組立体の動きを示している。なお、その動きは矢印ARによって示されている。 図3のマイクロチェンバーシステムの模式的側面図である。本図は、蓋部材に対するステージ組立体の動きを示している。なお、その動きは矢印ARによって示されている。 図3のマイクロチェンバーシステムの模式的側面図である。本図は、蓋部材に対するステージ組立体の動きを示している。なお、その動きは矢印ARによって示されている。 異なる幅WG3すなわち0.2mm、0.4mm、0.6mm、0.8mmおよび1mmにおけるガス流速(標準リットル/分またはSLM)に対するガス速度VG(m/s)のプロット図である。本プロット図において、最大ステージ組立体速度V(m/s)の一例が0.5m/sにおいて破線として示されている。 図3と同様の図面であって、マイクロチェンバーシステムの一実施形態を示している。ここで、マイクロチェンバーは、1または複数の開口ではなく蓋部材に窓部の形態として光アクセス機能部を含んでいる。
以降、本開示の様々な実施形態、および、添付の図面に示される複数の例について詳述する。可能な限り、同一または類似の部分の図では、同一または類似の参照番号および参照符号が用いられる。図面には決まった縮尺がなく、当業者であれば、図面は本発明の主要な部分を説明するために簡略化されていることに気づくであろう。
特許請求の範囲の記載は、発明の詳細な説明に組み込まれると共にその一部を構成する。
いくつかの図面において、参考のために直交座標系が描かれているが、これは特定の方向および配置方向を限定するものではない。
図1Aは、マイクロチェンバーシステム(システム)10の一実施形態の模式的断面図(X−Z面内)である。図1Bは、図1Aのシステム10のいくつかの主要部品の分解図である。図2Aは、図1Aのシステム10の上面図(X−Y面内)である。ライン1−1は、図1の断面箇所を示している。
システム10は、Z方向に延びるZ中心線CZと、X方向に延びるX中心線CXとを有する。システム10は、周囲空間8に存在している。周囲空間8には、酸素のような少なくとも一種の反応性ガスが含まれている。なお、この周囲空間8には、ネオンやアルゴンのような非反応性ガス、窒素のような安定ガスが含まれてもよい。
システム10は、蓋部材20を含む。蓋部材20は、上面22、下面24および外縁26を有する。例えば、蓋部材20は、略方形状であって、平行な上面22および下面24を有する。蓋部材20は、例えば、以下、より詳細に記載するように、冷却される。蓋部材20は、例えば、少なくとも1つの光アクセス機能部30を含む。少なくとも1つの光アクセス機能部30は、少なくとも1本のレーザービーム40を蓋部材20に通過させる。少なくとも1つの光アクセス機能部30は、例えば、1または複数の開口を備える。図7に関連して以下に説明する他の例では、光アクセス機能部30は、少なくとも1つの窓部を含み得る。
また、システム10は、チャック60を含む。チャック60は、上面62、下面64および外縁66を有する。チャック60は、略円柱形状を呈しており、Z中心線CZを中心とする。チャック60は、蓋部材20の下面24近傍に、下面24に平行な上面62を有する。チャック60の上面62および蓋部材20の下面24は、50ミクロンから1mmの範囲内の距離D1だけ離間しており、距離(高さ)D1のマイクロチェンバー70を規定している。
チャック60の上面62は、半導体基板(基板)50を支持するように構成されている。基板50は、上面52、下面54および外縁56を有する。基板50は、例えば、シリコンウェハである。基板50は、製品ウェハであってもよい。製品ウェハとは、半導体デバイスを作製するために加工され、さらにレーザービーム40で処理されたものである。基板50は、図2Aの上面図において破線円として示されている。例えば、チャック60は加熱される。さらなる例では、チャック60は、約400℃までのウェハ温度Tにまで基板50を加熱するように構成される。例えば、少なくとも1本のレーザービーム40は、1または複数のアニーリングレーザービーム、すなわち例えばドーパント拡散のような基板50のアニールプロセスを実行することができる1または複数のレーザービームを備える。
また、システム10は、断熱層80を含む。断熱層80は、上面82、下面84および外縁86を有する。断熱層80は、チャック60の下面64の直近に配置される。このため、断熱層80には、それとの熱の授受がある。断熱層80は、例えば、ガラスやセラミック物質から成るか、あるいは間隙である。例えば、断熱層80の上面82は、チャック60の下面64と密接している。
また、システム10は、冷却器90を含む。冷却器90は、以下に述べるように、チャック60によって生じる熱や、基板50に入射するレーザービーム40の効力によって生じる熱を熱的に管理するように構成されている。冷却器90は、例えば、上面92、下面94および外縁96を有する。冷却器90は、凹部98を有する。凹部98は、支持表面100と内壁102によって規定されている。凹部98は、断熱層80およびチャック60を収容するように形成されている。このため、断熱層80は、支持表面100によって支持されている。例えば、冷却器90の内壁102、断熱層80の外縁86およびチャック60の外縁66は、間隙G1を規定している。さらなる例では、冷却器90は、1または複数のガス流路104を含む。1または複数のガス流路104は、支持表面100から下面94までのガス流通路となっている。このため、間隙G1に流入するマイクロチェンバー70内のガス202は、冷却器90を通って下面94でマイクロチェンバー70から流れ出ることができる。断熱層80は空気間隙であってもよい。
また、システム10は、可動ステージ120を含む。可動ステージ120は、上面122および下面124を有する。システム10は、さらに環状部材150を含む。環状部材150は、冷却器90の外縁96の近傍に配置される。環状部材150は、本体151を有する。環状部材150は、上面152、下面154、内面155および外縁156を有する。チャック60、断熱層80および冷却器90を組み立てることによって、チャック組立体68が構成される。チャック組立体68、可動ステージ120および環状部材150を組み立てることによって、可動ステージ組立体128が構成される。蓋部材20は、可動ステージ組立体128に対して固定されている。可動ステージ組立体128は、外周129を有する。外周129は、例えば、環状部材150の外縁150によって部分的に規定されている。
可動ステージ120は、可動ステージ120の上面122で冷却器90を支持している。可動ステージ120は、保定装置126に操作可能に接続されている。保定装置126は、可動ステージ120を移動させたり、可動ステージ120を特定の位置で停止させたり、必要に応じて基準位置に対する可動ステージ120の位置を追跡したりするように構成されている。可動ステージ120は、可動ステージ120をX−Y面内で移動させることができるように取付盤130上に操作可能に支持されている。取付盤130は、上面132を有する。
蓋部材20の下面24、環状部材150の外縁156および取付盤130の上面132は、ガスカーテン領域158を規定している。
可動ステージ120およびチャック60は、例えば、一体化されており、単一または二部品の可動チャックを形成している。この可動チャックは、保定装置126に操作可能に接続されている。蓋部材20は、蓋部材20に対して移動するチャック60に対してX方向に十分長い。このため、レーザービーム40は、基板50の上面52の全体を露光することができる。
図4は、基板50、チャック60および環状部材150の上面図である。環状部材150は、環状部材150の内面155が冷却器90の外縁96近傍に位置し、その間に環状間隙G2を形成するように冷却器90に対して配置されている。環状間隙G2は、例えば、外部に(すなわち周囲環境8に)通気されている。環状間隙G2の幅WG2は、例えば、0.5mmから2mmの範囲内である。図4Cにおいて最良に見られるように、環状部材150の上面152および蓋部材20の下面24は、マイクロチェンバー周辺間隙G3を規定している。このマイクロチェンバー周辺間隙G3は、幅WG3を有している。幅WG3は、例えば、0.01mmから2mmの範囲内であるが、他の例では、0.1mmから1mmの範囲内である。マイクロチェンバー周辺間隙G3は、マイクロチェンバー70の外周周辺に位置するように設計されている。
また、システム10は、少なくとも1つのガス供給システム200および少なくとも1つの冷却液供給システム250を含む。例えば、第1ガス供給システム200はマイクロチェンバー70にガス202を供給するように構成されており、他のガス供給システム200は環状部材150にガス202を供給するように構成されている。一実施形態では、異なるガス供給システム200が、異なるガス202を供給する。また、他の実施形態では、それらは同一のガスを供給する。
他の実施形態では、マイクロチェンバー70および環状部材150にガスを供給するために、単一のガス供給システム200が採用される。マイクロチェンバー70は例えばガス202を含むが、周囲環境8には実質的に反応性ガスは存在しない。ここで使用される「反応性ガスが実質的に存在しない」との表現は、マイクロチェンバー70において基板50上で行われるプロセスに実質的に影響を及ぼすほどの反応性ガスは存在しないことを意味する。ガス202は、例えば、ネオン、アルゴン、ヘリウムおよび窒素のような1または複数の不活性ガスを含み得る。ガス202は、例えば、1または複数の不活性ガスから構成される。他の例では、ガス202は、酸素のような少なくとも1種の反応性ガスを選択量だけ含む。
なお、ガス202中に酸素のような反応性ガスを選択量だけ含めるには、マイクロチェンバー70内の反応性ガスの量が変化しないように周囲環境8中に存在する同一の反応性ガスがマイクロチェンバー70に侵入するのを阻止する必要がある。例えば、ガス202中の選択量の反応性ガスは、少なくとも1本のレーザービーム40と反応して基板50を改質する。
環状部材150は、図5Aから5Cに示されるように、また、以下により詳細に述べられるように、マイクロチェンバー周辺間隙G3へのガス202の流量を制御して環状部材150の外縁156近傍にガスカーテン202Cを形成するように構成されている。各冷却液供給システム250は、水や水−グリセリン混合液のような冷却液252の流れを制御するように構成されている。
また、システム10は、制御ユニット300を含む。制御ユニット300は、ガス供給システム200および冷却液供給システム250に操作可能に接続されており、以下に述べるようにこれらのシステム200,250を制御してガスカーテン202Cを形成するように構成されている。また、システム10は、減圧システム260を含む。減圧システム260は、マイクロチェンバー70に、例えば、少なくとも1つのガス流路104を通じて空圧的に接続されている。減圧システム260は、マイクロチェンバー70内を減圧するために使用され得る。
図3は、システム10の一実施形態のより詳細な模式図である。図3のシステム10は、蓋部材20の開口の形態の第1および第2の光アクセス機能部30A,30Bを含む。図2Bは、図2Aと同様の図面であって、図3のシステム10の上面図である。本図は、第1および第2の光アクセス機能部30A,30Bを示している。例えば、第1および第2の光アクセス機能部30A,30Bは、Z中心線CZのいずれかのサイズのX中心線CXを中心とする。
例えば、第1および第2の光アクセス機能部30A,30Bは、方形の断面形状を有し、X-Z平面において蓋部材20の上面22から下面24に向かって内側に傾けられる。第1および第2の光アクセス機能部30A,30Bは、蓋部材20を通過する第1および第2のレーザービーム40A,40Bが通過する大きさとされる。第1および第2レーザービーム40A,40BがZ中心線CZに対してある角度をなして蓋部材20上に入射する場合、第1および第2光アクセス機能部30A,30Bのそれぞれの傾斜角は、第1および第2レーザービーム40A,40Bの入射角とほぼ一致させてもよい。なお、第1および第2の光アクセス機能部30A,30Bは、第1および第2のレーザービーム40A,40Bが基板50で重なり合うように構成してもよい。
環状部材150は、本体151内に流路162を含む。本体151は、環状部材150の上面152の複数の開口164に空圧的に接続されている。例えば、開口164は、環状部材150の外縁156の近くに配置されている。図4Aは、チャック組立体68の一構成例の上面図である。チャック組立体68は、環状部材150を有する。環状部材150は、冷却器90の外縁96を囲っている。ここで、冷却器90および環状部材150は、円形を呈している。図4Bは、図4Aと同様の図面であって、冷却器90および環状部材150がより方形形状(例えば、角丸方形形状)である他の構成例を示している。図4Aおよび4Bに示される例では、環状部材150における開口164は、環状部材150の内面155よりも外縁156の近くに配設されている。
図4Cは、システム10の部分拡大断面図であって、環状部材150の上側部分を流路162の一例と共に示している。流路162は、環状部材150の少なくとも一部の周辺に張り巡らされている。流路162を環状部材150の上面152に接続している複数の開口164の一つが図4Cに示されている。
例えば、環状部材150の一構成例では、1インチ当たり5から50の数の開口が存在する。開口164の大きさ(直径)は、例えば、0.02インチから0.05インチの範囲内である。
一実施形態では、各ガス供給システム200は、ガス源204を含む。ガス源204は、流量制御装置210に空圧的に接続されている。流量制御装置210は、マイクロチェンバー70に空圧的に接続されている。図3に示される一例では、流量制御装置210は、第1および第2光アクセス機能部30A,30Bの反対側に配置されている。第1および第2ガス源204は、例えば、加圧されて、窒素、アルゴン、ヘリウム等のガス202を供給する。流量制御装置210は、例えば、質量流量制御装置や調整弁である。
例えば、2つのガス供給システム200はマイクロチェンバー70にガス202を供給するのに用いられており、第3のガス供給システムは環状部材150に空圧的に接続されている。特に、第3のガス供給システム200は、第3のガス源204を有する。第3のガス源204は、第3の流量制御装置210に空圧的に接続されている。また、第3の流量制御装置210は、同様に、環状部材150の出口側流路162に空圧的に接続されている。例えば、第3のガス源204は、加圧されてガス202を供給する。また、例えば、他のガス供給システム200によって同じガスが供給される場合もある。
また、一実施形態では、システム10は、ガス検出器270を含む。ガス検出器270は、ガス検出ヘッド272を含む。ガス検出ヘッド270は、マイクロチェンバー70内に位置する。ガス検出器270は、反応性ガス(例えば、酸素)の存在を検出するように構成される。なお、システム10は、周囲環境8から反応性ガスがマイクロチェンバー70に侵入するのを実質的に阻止するように設計されている。
例えば、制御ユニット300は、デジタル/アナログ(D/A)変換器304を含む。D/A変換器304は、マイクロプロセッサ制御装置(マイクロ制御装置)310に電気的に接続されている。また、D/A変換器304は、システム10の流量制御装置210に電気的に接続されている。また、マイクロ制御装置310は、ガス検出器270にも電気的に接続されており、ガス検出信号SGを受信する。なお、ガス検出信号SGとは、ガス検出器270によって検出された1または複数のガス202を示すものである。
一実施形態では、蓋部材20は、1または複数の冷却液流路256を含む。1または複数の冷却液流路256は、冷却液供給システム250に流体接続されている。1または複数の冷却液流路256は、冷却液252を蓋部材20で循環させて蓋部材20を冷却するように構成されている。また、環状部材150および冷却器90は、複数の冷却液流路256を含む。複数の冷却液流路256は、各冷却液供給システム250に流体接続されている。そして、複数の冷却液流路256は、環状部材150および冷却器90を通る冷却液252の流れを支持している。
システム10が作動されると、マイクロ制御装置310が、各ガス供給システム200からマイクロチェンバー70およびマイクロチェンバー周辺間隙G3へガス202を流し始める。これは、一例では、マイクロ制御装置310がD/A変換器304に第1デジタル制御信号S1Dを送信することによって達成される。なお、D/A変換器304は、第1デジタル制御信号S1Dを第1アナログ制御信号S1Aに変換する。第1アナログ制御信号S1Aは、第1および第2の流量制御装置210に送信される。そして、第1および第2の流量制御装置210は、第1および第2のガス供給システム200からマイクロチェンバー70に流れるガス202の流量を調節する。これによって、マイクロチェンバー70がガス202で満たされる。ガス検出器270は、マイクロチェンバー70内の雰囲気がガス202で構成されており、酸素のような望ましくない反応性ガスが実質的に含まれないことを確認するために用いられている。
その一方で、マイクロ制御装置310は、D/A変換器304に第2デジタル制御信号S2Dを送信する。そして、D/A変換器304は、この第2デジタル制御信号S2Dを第2アナログ制御信号S2Aに変換する。第2アナログ制御信号S2Aは、第3流量制御装置210に送信される。なお、この第3流量制御装置210は、環状部材150に空圧的に接続されている。これによって、対応するガス源204からマイクロ流路162に流れて環状部材150の開口164から流出するガス202の流量を調節する。開口164から流出するガス202は、マイクロチェンバー周辺間隙G3に流れ出る。開口164から流出してマイクロチェンバー周辺間隙G3に流れ出るガス202のほとんどは、マクロチェンバー70から流出して、ガスカーテン領域158にあふれ出る。これによって、図5Aから5Cに示されるように、ガスカーテン202Cが形成される。
なお、ここで、マイクロチェンバー周辺間隙G3の幅WG3の範囲は、前述の米国特許第5,997,963号明細書に開示されるもののような従前のマイクロチェンバーの空気軸受間隙の幅よりもはるかに広い。空気軸受間隙の幅は、5ミクロン程度である。このように’963特許の空気軸受は、空気圧による力と、減圧による力とを相殺させることによって、かなり接近した状態で蓋部材20を支持している。空気軸受間隙は、周囲環境からマイクロチェンバーを隔絶するのには有効であるが、その主な機能は、空気圧を用いてスライド間隙を形成することである。空気軸受間隙は、空気圧の力と減圧の力とをバランスさせることによって形成される。通常、間隙は、極めて狭く、表面欠陥や圧力フラストレーションを考慮してさらにもっと狭くすることができる。
マイクロチェンバー周辺間隙G3の大きさ(幅)WG3は、環状部材150と蓋部材20の機械的隙間によって決定される。マイクロチェンバー周辺間隙G3の大きさ(幅)WG3は、空気軸受間隙よりもはるかに広く、例えば、空気軸受間隙の約100倍である。また、マイクロチェンバー周辺間隙G3は、実質的に蓋部材20の平滑度の変化または表面欠陥に依存しない。平滑度の変化または表面欠陥は、マイクロチェンバー周辺間隙G3の幅WG3のごく小さな一部にすぎないからである。
したがって、空気軸受は、表面接触および相互損傷を避けるため、極めて平滑で均一である一対の対向面を必要とする。空気軸受付のマクロチェンバーが相当量の熱や強い温度勾配にさらされた場合、空気軸受の対向面は、熱変形のためもはや必要とされる平滑度を維持することができない。
その一方、一実施形態では、マイクロ制御装置310は、流体接続される2つの冷却液供給システム250を稼働させることによって、蓋部材20および冷却器90に冷却液252を流し始める。このような稼働は、第3および第4のデジタル信号S3D,S4Dを用いることによって達成される。また、必要であれば、それらのデジタル信号をD/A変換器304に送信してアナログ信号としてもよい。
一実施形態では、マイクロチェンバー70内を減圧するために減圧システム260が用いられ、マイクロチェンバー周辺間隙G3にガス202が流される。マイクロチェンバー70内が減圧されると、ガス202の一部がマイクロチェンバー70内に引き込まれる。これによって、異なるガス供給システム200からマイクロチェンバー70にガス202を流す必要がなくなる。
マイクロチェンバー70およびマイクロチェンバー周辺間隙G3へのガス202の流れが確立されると共に、蓋部材20および冷却器90での冷却液252の循環が確立されると、制御信号S5Dによって保定装置126が稼働されて可動ステージ120が移動する。第1および第2レーザービーム40A,40Bは、対応する光アクセス機能部30A,30Bを通過する。そして、第1および第2レーザービーム40A,40Bに対して基板50を動かすことによって、第1および第2レーザービーム40A,40Bが基板50の表面52上を走査する。図5Aから5Cは、システム10の模式的側面図であって、蓋部材に対する可動ステージ組立体128の動きを示している。なお、その動きは矢印ARによって示されている。
可動ステージ組立体128と、チャック60上でそれに支持される基板50とは、蓋部材20に対して前後方向に移動する。このため、ガス202は、開口164からマイクロチェンバー周辺間隙G3に流れ込み、マイクロチェンバー70から流出する。このガス202の流れは、ガスがマイクロチェンバー周辺間隙G3を流出してガスカーテン領域158に流入するときに乱流になる。ガスカーテン領域158では、ガス202がガスカーテン202Cを形成する。ガスカーテン202Cは、周囲環境8中の反応性ガスまたは複数の反応性ガスの侵入を阻止する。その一方、マイクロチェンバー70中のガス202の幾分かは、間隙G1,G2に流れ込む。なお、間隙G1,G2は、模式的に示されているように、環状間隙G2に空圧的に接続されているように示される1または複数のガス流路104によって周囲環境8と通じている。
図5Aは、位置P1における可動ステージ組立体128を示している。可動ステージ組立体128は−X方向に移動している。このとき、レーザービーム40A,40Bは、基板50の上面52の左側の縁の近くに入射している。図5Bは、位置P2における可動ステージ組立体128を示している。位置P2は、走査のおよそ中央である。可動ステージ組立体128は、まだ−X方向に移動している。このとき、レーザービーム40A,40Bは、基板50のおよそ中央で基板50の上面52に入射している。図5Cは、位置P3における可動ステージ組立体128を示している。位置P3は、走査の終端である。ここで、可動ステージ組立体128は、反対方向(すなわち+X方向)に移動する際、減速したり、停止したり、最大速度Vまで加速したりする。また、このプロセスは、反対方向の位置においても繰り返される。
可動ステージ120は、例えば、Y方向にチャック60を移動させるように構成される。このため、レーザービーム40A,40Bは、基板50の未走査部分を前もって走査することができる。可動ステージ組立体128は、前後に移動し、終端位置P1,P3で加速したり減速したりし、さらに任意の走査中、前述の最大速度Vに到達する。
システム10のガスカーテン202Cを形成する能力は、可動ステージ128の最大速度V、開口164から流出するガス202の速度V、およびマイクロチェンバー周辺間隙G3の幅WG3の関数となる。なお、このガスカーテン202Cは、周囲環境8内の1または複数の反応性ガスがマイクロチェンバー70に侵入するのを阻止する。図6は、異なる幅WG3すなわち0.2mm、0.4mm、0.6mm、0.8mmおよび1mmにおけるガス流速(標準リットル/分またはSLM)に対するガス速度V(m/s)のプロット図である。可動ステージ組立体128の最大速度V(m/s)は、0.5m/sにおいて破線としてプロットされている。
周囲環境8に存在する1または複数の反応性ガスがマイクロチェンバー70に侵入するのを阻止するためには、ガス速度Vは、可動ステージ組立体128の最大速度Vよりも高くなければならない。図6のプロットは、0.5m/sの最大速度Vにおいて、マイクロチェンバー周辺間隙G3の幅WG3を約0.6mmよりも長くすることができないことを示している。
ガス202の質量は、システム10に含まれる移動機構の質量よりもかなり小さい。このため、加減速による慣性効果は無視できる程度であり、システム10の開始時および停止時においてガス流れのパターンに顕著な相違は観察されない。
図7は、図3と同様にシステム10の模式図である。本図は、光アクセス機能部30A,30Bが第1および第2開口によって規定される代わりに、蓋部材20が、窓部32で密閉される単一の開口を有する以外、図3と同じである。窓部32は、レーザービーム40A,40Bの光波長で実質的に透過性を有する。窓部32は、例えば、石英ガラスからつくられている。蓋部材20を冷却すると、窓部32も冷却される。蓋部材20は、例えば、異なるタイプの光アクセス機能部30、例えば1つの開口と1つの窓部32を含んでもよい。
図7におけるシステム10の窓部32は、低レーザー出力用途に適するように設計されており、基板50を高度に保護すると共に、ガス消費量を低減する利点を有する。また、マイクロチェンバー70から漏れて周囲環境8に流入し得るガス202の量を制限する窓部32は、マクロチェンバー70に導入されるガス202が人体に対して有害である用途にも有益である。
当業者には明白であるが、添付の特許請求の範囲に記載される本開示の精神および範囲を逸脱することなく、ここに記述される本開示の好ましい実施形態に対して様々な修正を加えることができる。したがって、本開示は、添付の特許請求の範囲およびその均等範囲内において本開示の修正および変更を包含する。

Claims (25)

  1. 周囲環境からの反応性ガスにさらすことなく基板を製造するためのマイクロチェンバーシステムであって、
    少なくとも1つの光アクセス機能部を有する蓋部材と、
    前記基板を支持するステージ組立体と、
    前記ステージ組立体に空圧的に接続される少なくとも1つのガス供給システムと
    を備え、
    前記ステージ組立体は、外周面を有し、前記蓋部材に対して配置されてマイクロチェンバーおよびマイクロチェンバー周辺間隙を規定し、前記蓋部材に対して移動可能であり、
    前記マイクロチェンバーには、選択量の前記反応性ガスを含有するガスか、前記反応性ガスを実質的に含有しないガスが含まれており、
    前記ステージ組立体は、前記少なくとも1つのガス供給システムから前記マイクロチェンバー周辺間隙へ流入する前記ガスの流れを支持して前記ステージ組立体の外周面近傍にガスカーテンを形成するように構成されており、
    ガスカーテンは、前記ステージ組立体が前記蓋部材に対して移動しているとき、前記周囲環境の前記反応性ガスが前記マイクロチェンバーに侵入するのを実質的に阻止する
    マイクロチェンバーシステム
  2. 前記少なくとも1つの光アクセス機能部は、開口および窓部の少なくとも1つを含む
    請求項1に記載のマイクロチェンバーシステム。
  3. 前記少なくとも1つの光アクセス機能部は、少なくとも1本のレーザービームを前記蓋部材に通過させて前記基板上に当てるように構成されている
    請求項1または2に記載のマイクロチェンバーシステム。
  4. 前記ガスは、窒素、アルゴン、ヘリウムおよびネオンより成るガス群から選択されるものである
    請求項1から3のいずれかに記載のマイクロチェンバーシステム。
  5. 前記反応性ガスは、酸素である
    請求項1から4のいずれかに記載のマイクロチェンバーシステム。
  6. 前記少なくとも1つのガス供給システムは、前記マイクロチェンバーに前記ガスを供給する
    請求項1から5のいずれかに記載のマイクロチェンバーシステム。
  7. 前記ステージ組立体は、冷却チャック組立体を含む
    請求項1から6のいずれかに記載のマイクロチェンバーシステム。
  8. 前記蓋部材は、冷却される
    請求項7に記載のマイクロチェンバーシステム。
  9. 前記ステージ組立体は、環状部材を含み、
    前記環状部材は、前記マイクロチェンバー周辺間隙を部分的に規定し、
    前記環状部材は、複数の開口を含み、
    前記複数の開口は、前記少なくとも1つのガス供給システムから前記マイクロチェンバー周辺間隙に流入する前記ガスの流れを支持する
    請求項1から8のいずれかに記載のマイクロチェンバーシステム。
  10. 前記マイクロチェンバー周辺間隙は、0.01mmから2mmの範囲内の幅を有する
    請求項1から9のいずれかに記載のマイクロチェンバーシステム。
  11. 前記マイクロチェンバー周辺間隙は、0.1mmから1mmの範囲内の幅を有する請求項10に記載のマイクロチェンバーシステム。
  12. 前記ステージ組立体は、前記蓋部材に対して最大速度Vを有し、
    前記マイクロチェンバー周辺間隙に流入する前記ガスは、ガス速度Vを有し、
    はVよりも大きい
    請求項1から11のいずれかに記載のマイクロチェンバーシステム。
  13. 固定蓋部材と、前記固定蓋部材と共にマイクロチェンバー周辺間隙を規定する環状部材と外周面とを有する可動ステージ組立体とによって規定されるマイクロチェンバーの外側の周囲環境に存在する反応性ガスに基板をさらすことなく前記基板を製造する方法であって、
    前記マイクロチェンバー内において前記可動ステージ組立体上に前記基板を支持する工程と、
    前記マイクロチェンバーに第1ガスを導入する工程と、
    前記環状部材を通して前記マイクロチェンバー周辺間隙に第2ガスを導入して、前記可動ステージ組立体の外周面近傍にガスカーテンを形成する工程と、
    前記固定蓋部材に対して前記可動ステージ組立体を移動させる工程と
    を備え、
    前記第1ガスは、前記反応性ガスを実質的に含まないか、選択量の前記反応性ガスを含み、
    前記ガスカーテンは、前記可動ステージ組立体の移動中において、前記周囲環境中の前記反応性ガスが前記マイクロチェンバーに流入するのを阻止する
    方法。
  14. 前記第1および第2ガスは、同一のガスである
    請求項13に記載の方法。
  15. 前記周囲環境から前記蓋部材の少なくとも1つの光アクセス機能部を通って前記マイクロチェンバーに入る少なくとも1本のレーザービームで前記基板を製造する工程をさらに備える
    請求項13または14に記載の方法。
  16. 前記少なくとも1本のレーザービームには、少なくとも1本のアニーリングレーザービームが含まれる
    請求項15に記載の方法。
  17. 前記少なくとも1本のレーザービームは、前記マイクロチェンバー内において前記選択量の反応性ガスと反応して前記基板を改質する
    請求項15または16に記載の方法。
  18. 前記少なくとも1つの光アクセス機能部は、開口および窓部の少なくとも1つを含む
    請求項15から17のいずれかに記載の方法。
  19. 前記可動ステージ組立体は、前記蓋部材に対して最大速度Vを有し、
    さらに、マイクロチェンバー周辺間隙に流入するガスをガス速度Vで供給し、
    は、Vよりも大きくなるように設定される
    請求項13から18のいずれかに記載の方法。
  20. 前記マイクロチェンバー周辺間隙は、0.01mmから2mmの範囲内の幅を有する
    請求項13から19のいずれかに記載の方法。
  21. 前記マイクロチェンバー周辺間隙は、0.1mmから1mmの範囲内の幅を有する
    請求項20に記載の方法。
  22. 前記第1および第2ガスは、窒素、アルゴン、ヘリウムおよびネオンより成るガス群から選択される少なくとも1種のガスである
    請求項13から21のいずれかに記載の方法。
  23. 前記可動ステージ組立体は、加熱チャックを含み、
    前記方法は、前記加熱チャックを用いて前記基板を加熱する工程をさらに備える
    請求項13から22のいずれかに記載の方法。
  24. 前記可動ステージ組立体および前記蓋部材を冷却する工程をさらに備える
    請求項13から23のいずれかに記載の方法。
  25. 固定蓋部材と、前記固定蓋部材と共にマイクロチェンバー周辺間隙を規定する環状部材と外周面とを有する可動ステージ組立体とによって規定されるマイクロチェンバーの外側の周囲環境に存在する反応性ガスに基板をさらすことなく前記基板を製造する方法であって、
    前記マイクロチェンバー内において前記可動ステージ組立体上に前記基板を支持する工程と、
    前記マイクロチェンバー内を減圧する工程と、
    前記環状部材を通してマイクロチェンバー周辺間隙にガスを導入して、前記外周面近傍にガスカーテンを形成する工程と、
    前記固定蓋部材に対して前記可動ステージ組立体を移動させる工程と
    をさらに備え、
    前記ガスは、前記反応性ガスを実質的に含まないか、選択量の前記反応性ガスを含み、
    前記減圧は、前記マイクロチェンバー周辺間隙からの前記ガスの一部を前記マイクロチェンバーに引き込むために行われ、
    前記ガスカーテンは、前記周囲環境中の前記反応性ガスが前記マイクロチェンバーに流入するのを阻止する
    方法。
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