JP3400396B2 - レーザアニール装置およびレーザアニール方法 - Google Patents

レーザアニール装置およびレーザアニール方法

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JP3400396B2
JP3400396B2 JP33851199A JP33851199A JP3400396B2 JP 3400396 B2 JP3400396 B2 JP 3400396B2 JP 33851199 A JP33851199 A JP 33851199A JP 33851199 A JP33851199 A JP 33851199A JP 3400396 B2 JP3400396 B2 JP 3400396B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザを照射して
被処理物をアニールするレーザアニール装置およびレー
ザアニール方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、平面表示装置として、液晶表示
パネルのアレイ基板を製造する製造工程において、成膜
工程、エッチング工程、レーザアニール工程など各工程
では、基板の清浄度を確保するため、処理前に基板を洗
浄している。そのため、製造装置は、各工程を実施する
複数の処理装置と、これらの処理装置とは別個に設けら
れた洗浄装置とを備え、被処理物としての基板は、これ
ら複数の処理装置と洗浄装置との間を、カセットに装填
された状態で台車あるいは自動搬送装置(AGV)によ
って搬送される。
【0003】また、レーザアニール工程に用いられるレ
ーザアニール装置として、基板上に形成された非晶質シ
リコンにレーザを照射してアニールし、多結晶シリコン
膜を形成する装置が知られている。このようなレーザア
ニール装置においては、例えば酸素濃度が高い雰囲気中
でアニール工程を行うと、形成された多結晶シリコン膜
の特性劣化の原因となる。
【0004】そこで、例えば、特開平9−275080
号公報には、基板投入チャンバー、搬送チャンバー、ア
ニールチャンバー、搬送チャンバー、基板取出チャンバ
ーを順次ゲートバルブを介して接続し、真空排気系によ
り真空雰囲気あるいは窒素雰囲気としたアニールチヤン
バー内で、予備加熱を行うとともにレーザを照射してア
ニールを行うレーザアニール装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成のレーザアニール装置では、アニールチェンバ内の雰
囲気を制御するために真空排気系が必要であり、雰囲気
の安定化に時間がかかるとともに、各チェンバを、気密
性の高い、いわゆる真空チャンバーで構成する必要があ
り、製造コストが上昇する。また、多数のチェンバを接
続して構成されているため、装置が大型化するととも
に、チャンバ間を連結して基板を搬送する搬送機構部の
増加により、パーティクルの発生個所が増加する。そし
て、パーティクルとして、例えば、ボロン、リンなどの
不純物が基板に付着した状態でレーザ照射を行うと、形
成されたトランジスタの特性に悪影響を及ぼす。
【0006】また、真空もしくは窒素雰囲気中で基板に
レーザを照射する際、雰囲気内の酸素濃度が所定の値に
制御されていないと、非晶質シリコンの結晶化粒径が小
さくなり、トランジスタ特性の移動度が小さくなる。更
に、アニールに加えて予備加熱を行う大型のチャンバー
全体を窒素雰囲気など所定の雰囲気とするためには、多
量のガスが必要となり、製造コストの上昇を招く。
【0007】本発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、レーザアニールの品質向上および製造
コストの低減を図ったレーザアニール装置、およびレー
ザアニール方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係るレーザアニール装置は、被処理物が
配置されるアニール室と、上記アニール室内に配置され
た被処理物のレーザ照射領域にレーザを照射するレーザ
照射手段と、上記アニール室内に配置されているととも
に、上記被処理物の内、上記レーザ照射領域と所定の隙
間をおいて対向した端開口を有し、上記被処理物の内、
上記レーザ照射領域を囲んだ筒状の雰囲気分離カバー
と、上記雰囲気分離カバー内にガスを供給して上記雰囲
気分離カバーの端開口と上記レーザ照射領域との間隔を
通過するガスの層流を形成し、上記アニール室の内、上
記雰囲気分離カバーに囲まれた上記レーザ照射領域近傍
の雰囲気を酸素濃度が0.1%〜13%の雰囲気とする
とともに、上記アニール室内を大気圧以上の圧力の雰囲
気とするガス供給手段と、を備えたことを特徴としてい
る。
【0009】上記構成のレーザアニール装置によれば、
被処理物のレーザ照射領域を囲む雰囲気分離カバーを設
けることにより、アニール室内のアニールに必要な部分
の雰囲気を容易に制御することが可能となる。このた
め、レーザアニール装置の構造を簡略化できるともに、
ガスの使用量が低減し、製造コストの低減を図ることが
できる。
【0010】そして、ガス供給手段に、雰囲気分離カバ
ー内の雰囲気を検知する検知手段と、雰囲気分離カバー
内に供給するガスを制御するガス制御手段とを備えるこ
とにより、所望の雰囲気でアニールが可能になり、被処
理物の品質が向上する。
【0011】また、被処理物を、薄膜の形成された基板
とし、レーザは、膜の改質を行うエキシマレーザとする
ことにより、例えば、ガラス基板上に多結晶膜を形成す
るのに適した構成を提供することができる。
【0012】アニール室の雰囲気を窒素雰囲気とするこ
とにより、容易に所望の品質の被処理物が得られる。こ
の場合、アニール室の雰囲気の酸素濃度は、0.1%〜
13%、望ましくは1.0%〜7.0%に設定される。
【0013】また、この発明に係るレーザアニール方法
は、被処理物のレーザアニール方法において、被処理物
をアニール室に搬入し、上記アニール室に搬入された
処理物の内、レーザ照射領域を、このレーザ照射領域と
所定の隙間を置いて対向した端開口を有する筒状の雰囲
気分離カバーにより囲み、上記雰囲気分離カバー内にガ
スを供給して上記雰囲気分離カバーの端開口と上記レー
ザ照射領域との間隔を通過するガスの層流を形成し、上
記アニール室の内、上記雰囲気分離カバーに囲まれた上
記レーザ照射領域近傍の雰囲気を酸素濃度が1%〜13
%の雰囲気に維持するとともに上記アニール室内を大気
圧以上の圧力の雰囲気に維持した状態で、上記レーザ照
射領域にレーザを照射してアニールすることを特徴とし
ている。
【0014】上記構成によれば、大気圧以上の圧力の雰
囲気中で被処理物をレーザアニールすることにより、真
空ポンプなどが必要なくなり、構造が簡略化され、製造
コストが低減する。
【0015】また、この発明に係るレーザアニール方法
によれば、上記アニール工程は、被処理物のレーザ照射
領域を雰囲気分離カバーで囲み、この雰囲気分離カバー
の内側の雰囲気を制御しながら、レーザを照射してい
る。これにより、アニールに必要な部分の雰囲気を容易
に制御することが可能となり、製造コストの低減および
レーザアニールの品質向上を図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、この発
明を液晶表示デバイスのアレイ基板を製造する基板製造
装置に適用した実施の形態について詳細に説明する。図
1に示すように、基板製造装置は、例えば、アクテイブ
マトリックス型のカラー液晶デバイスに用いる液晶表示
パネルのアレイ基板を製造する装置であり、アレイ基板
を構成するためのガラス基板を被処理物として種々の処
理を施す。すなわち、基板製造装置は、所定の搬送路、
例えば、直線状の搬送路Aに沿ってガラス基板を搬送す
る搬送装置(AGV)7と、搬送路Aに沿って配置され
た複数の処理装置と、を備えている。これらの処理装置
としては、ガラス基板上に所望の材料の薄膜を形成する
成膜装置2、ガラス基板上に形成された膜に対してレー
ザアニール処理を施すレーザアニール装置3、ドライエ
ッチング装置4、イオンドーピング装置5、ウエットエ
ッチング装置6等が設けられている。そして、基板製造
装置全体の動作は、図示しないCPUなどを備えた制御
装置により制御される。
【0017】次に、各処理装置について詳細に説明す
る。図1ないし図3に示すように、成膜装置2は、搬送
路Aの近傍に配置されたカセットステーション12、こ
のカセットステーションに対向して設けられた処理部2
1、カセットステーション12および処理部21に対し
て側方にずれて設けられたスピン洗浄ユニット16、カ
セットステーションと処理部21との間に設けられ、カ
セットステーション、処理部、およびスピン洗浄ユニッ
ト16の間でガラス基板を搬入、搬出する搬送ロボット
15を備えている。
【0018】カセットステーション12は、搬送路Aに
沿って並んだ2つのカセット載置部12aを有し、各カ
セット載置部12aには、複数枚のガラス基板1を積層
状態に収納したカセットCが脱着自在に載置されてい
る。なお、搬送装置7は、搬送路Aに沿って自走する搬
送台車7aを備え、この搬送台車は、複数のカセットC
を載置して搬送するととも、任意の処理装置のカセット
ステーションとの間で自動的にカセットCの受渡しを行
う。
【0019】図4および図5に示すように、ガラス基板
1は、例えば、縦500mm、横400mm、厚さ0.
7mmの矩形状に形成されている。また、各カセットC
は、天板103、底板104、複数の側板105、図示
しない背板とから箱状に形成され、その前面にガラス基
板1を出し入れする開口部106が形成されている。両
側板105の内面には、図5に示すように、上下方向に
所定距離を置いて並んだ複数の棚107が突設されてい
る。そして、ガラス基板1は、両側の対向する棚107
上に両側縁部を載置することにより、カセットC内に水
平に支持されている。カセットC内には、多数のガラス
基板1が上下方向に多段に収納される。
【0020】なお、各段における両側の側板105の内
面108は、カセットCに出し入れされるガラス基板1
が接触するのを防止するため、ガラス基板の側縁に対し
て所定のクリアランスを有するように形成され、対向す
る内面間の間隔L1がガラス基板の幅L2に対して、L
1>L2となるように構成されている。
【0021】図2ないし図4に示すように、カセットス
テーション12に設けられた各カセット載置部12a
は、カセットステーション12の上面に立設された一対
の支持脚部14によって構成され、これらの支持脚14
は互いに平行に、かつ、搬送路Aと直交するY方向に沿
って延びている。また、支持脚14の上端面には、Y方
向に延びた位置決め溝14aが形成されている。そし
て、カセットCは、その底壁104の対向する2側縁部
が位置決め溝14aにそれぞれ嵌合することにより、カ
セット載置部12aに位置決めされている。カセット装
置部12aに載置された状態において、カセットCの開
口部106は処理部21に向ってY方向に開口してい
る。2つのカセット載置部12aに載置された2つのカ
セットCは、搬送路Aの延出方向、つまり、X方向に並
んで位置しているとともに、各カセットの中心軸Dは、
Y方向と平行に位置している。
【0022】図4、図6および図7(a)に示すよう
に、各カセット載置部12aには、載置されたカセット
C内におけるガラス基板1の位置を検出する位置検出部
110が設けられている。この位置検出部110は、ガ
ラス基板1の側縁の内、Y方向に延びる一対の側縁の位
置をそれぞれ検出する一対の位置センサ112を有して
いる。また、カセットステーション12において、各カ
セット載置部12aの近傍には、一対の支持ポスト11
4がほぼ垂直に立設され、カセット載置部12aを挟ん
で対向しているとともにX方向に並んで位置している。
そして、一対の位置センサ112はこれらの支持ポスト
114により垂直方向、つまり、Z方向に沿って昇降自
在に支持されているとともに、それぞれカセットCの外
側に退避した退避位置と、任意のガラス基板1の側縁に
重なって位置する検出位置との間を、X方向に沿って移
動自在となっている。なお、一対の位置センサ112
は、これらのセンサを結ぶ線がガラス基板1のほぼ中心
hを通る位置に配置されている。
【0023】ガラス基板1の位置を検出する場合、ま
ず、退避位置にある一対の位置センサ112を、任意の
ガラス基板、特に、後述する搬送ロボット15によって
カセットCから取出すガラス基板1の両側縁とそれぞれ
対向する位置までZ方向に移動させる。続いて、図7
(b)に示すように、各位置センサ112を退避位置か
らガラス基板1に向ってX方向に移動し、ガラス基板の
側縁を検出した時点で停止させる。その間、各位置セン
サ112の移動量を検出する。そして、これら位置セン
サ112の移動量からガラス基板1の位置を検出する。
【0024】すなわち、一対の位置センサ112の移動
量が一致している場合、ガラス基板1はその中心hがカ
セットCの中心軸Dと一致した状態で載置されているこ
とが分かる。また、両位置センサ112の移動量が互い
に異なる場合、その差から、ガラス基板1は、その中心
軸がカセットCの中心軸DからX方向にずれた状態で載
置されていることが分かり、同時に、そのずれ量を検出
することができる。このようにして検出されたガラス基
板1のずれ量は、後述するガラス基板の搬送時に位置情
報として利用される。
【0025】一方、図2および図3に示すように、成膜
装置2の処理部21は、カセットステーション12に対
しY方向に並んで設けられている。処理部21は、マル
チチャンバ型の処理部であり、内部を大気圧あるいは真
空に制御可能なロードロック室22を備えている。搬送
部として機能するロードロック室22は、Y方向に延び
ているとともに、その一端がカセットステーション12
と対向している。ロードロック室22の他端側には平面
が略六角形状の真空搬送室24がその一辺をロードロッ
ク室に接した状態で配設されている。また、真空搬送室
24の他の五辺には、ガラス基板を加熱する加熱室2
6、化学気相成長(CVD)によってガラス基板1上に
薄膜を形成する4つの成膜室25が設けられている。こ
れらの加熱室26および成膜室25は、それぞれ個別処
理部として機能する。
【0026】また、成膜装置2のスピン洗浄ユニット1
6は、カセットCから取出されたガラス基板1をスピン
洗浄するもので、カセットステーション12および処理
部21に隣接して設けられているとともに、カセットス
テーションと処理部21との間の空間に対し、カセット
ステーションと処理部のロードロック室22とを結ぶ第
1方向、つまり、Y方向と直交する第2方向、つまり、
X方向にずれて設けられている。
【0027】更に、成膜装置2の搬送ロボット15は、
カセットステーション12と処理部21のロードロック
室22との間に設けられ、カセットステーション12か
らガラス基板1を取出してスピン洗浄ユニット16に搬
入し、洗浄後のガラス基板1をロードロック室22を介
して処理部21に搬入する。そして、搬送ロボット15
は、処理部21によって成膜されたガラス基板を取出し
カセットCへ戻す。
【0028】搬送機構として機能する上記搬送ロボット
15は、図2および図8に示すように、ガラス基板1を
支持する支持部材としてのハンド128を備え、このハ
ンド128は、水平面内で中心点Oを通る2方向、つま
り、X方向およびY方向に沿って移動可能であるととも
に、中心点Oを通る垂直なZ方向に沿って昇降可能に構
成されている。更に、ハンド128は、Z軸の回りで回
動可能となっている。
【0029】詳細に述べると、搬送ロボット15は、カ
セットステーション12と処理部21のロードロック室
22との間に設けられた基台120と、この基台に形成
されX方向に延びるガイド溝122に沿って移動自在な
駆動部123と、を備えている。なお、ガイド溝122
は、スピン洗浄ユニット16の中心と交差する方向に沿
って延びている。駆動手段としての駆動部123は回転
軸125を有し、この回転軸はZ軸に沿って昇降可能で
あるとともに、Z軸の回りでθ方向に回転可能となって
いる。回転軸125は中心点Oに一致している。更に、
駆動部123は、自身がZ軸の回りで回動可能に基台1
20上に設けられている。
【0030】回転軸125には、第1アーム124の一
端部が連結され回動軸125と一体に回動可能となって
いる。第1アーム124の他端には、第2アーム126
の一端が回動軸127を中心として回動可能に連結さ
れ、この第2アーム126の他端には、ガラス基板1を
搭載するためのハンド128が回転軸129を中心に回
動可能に連結されている。第1および第2アーム12
4、126はリンクを構成し、第2アーム126は第1
アーム124の回動に連動して所定角度回動する。
【0031】ハンド128は水平に延びた薄板により形
成され、基端部が回動軸129に連結され、先端部は左
右二股状に形成されている。そして、ハンド128はそ
の中心線dが、回転軸129と中心点Oとを通って延び
る方向、つまり、Y方向に延びる移動軸M、と一致した
状態で回転軸129に取り付けられている。
【0032】そして、ハンド128は、駆動部123が
ガイド溝部122に沿って移動した際にX方向に移動
し、回転軸125と共にアーム124,126が昇降す
るとZ方向に移動する。また、ハンド128は、回転軸
125により第1および第2アーム124,126が回
動されると、その中心線dが移動軸Mと常に一致した状
態で、移動軸Mに沿って移動する。更に、ハンド128
は、駆動部123が中心点Oの回りで回動すると、第1
および第2アーム124、126と共に中心点Oの回り
で回動する。
【0033】ハンド128には、カセットCの開口部1
06側に位置したガラス基板1の一辺1aの位置を2箇
所で検知する非接触式の第1および第2センサ130
a,130bが設けられている。第1および第2センサ
130a,130bは、光学反射式センサであり、セン
サ光の波長としては透明ガラス製の基板1を透過しない
で検知できる光学的結像点を有する赤外線が用いられて
いる。そして、第1および第2センサ130a,130
bは、検知面を上面として、ハンド128の中心線d
(回転軸29と中心点Oとを通る線)に対して左右対称
位置に、つまり、ハンドの中心線dと直交する線上に並
んで配設され、かつ、例えば、200mmの間隔x1を
おいて配置されている。
【0034】なお、後述するように、第1および第2セ
ンサ130a,130bからハンド128の基部側へ、
例えば、100mmの距離y1だけ離間した位置に基板
搭載基準線Rが設定されている。ガラス基板1を搬送す
る際、このガラス基板1は、その一辺1aが基板搭載基
準線Rと一致した状態で、ハンド128上に支持され
る。
【0035】図9に示すように、前述した位置センサ1
12、第1および第3センサ130a、130bは制御
手段および調整手段として機能する制御部141に接続
されている。また、制御部141には、搬送ロボット1
5の駆動部123を駆動するドライバ142が接続され
ている。制御部141は、搬送ロボット15の基本的な
搬送動作を制御する主制御部144、センサ112、1
30a、130bの出力信号と搬送ロボット15の動作
状態との情報に基づいてハンド128とガラス基板1と
の相対位置を割り出す演算部146、割り出された位置
に基づいて搬送ロボットによる搬送動作を補正するため
の補正信号を出力する補正部148を有している。
【0036】次に、以上のように構成された搬送ロボッ
ト15の搬出、搬入動作を説明する。なお、カセットス
テーション12のカセット載置部12aには、AVG7
によって搬送されてきたカセットCが載置され、カセッ
トC内には、ガラス基板1が多段に収納されているもの
とする。また、搬送ロボット15のハンド128は待機
位置に配置されているものとする。
【0037】図10(a)に示すように、待機位置にお
いて、搬送ロボット15は、その中心点OがX軸上で、
かつ、一方のカセットCの中心軸Dと同軸的に延びる基
準軸YR上に位置している。また、ハンド28はその中
心線dが基準軸RYと一致した位置に配置され、ハンド
28の移動軸Mも基準軸YRに一致している。
【0038】カセットCから任意のガラス基板1を取出
す場合、まず、カセットステーション12に設けられた
位置検出部110の位置センサ112により、上記ガラ
ス基板1の位置、つまり、カセットCの中心軸Dに対す
るガラス基板中心hのずれ量を検出する。そして、例え
ば、取出そうとするガラス基板1の中心がカセットCの
中心軸Dに対してX方向に距離aずれている場合、制御
部141は、駆動部123がX方向に距離aだけ移動
し、ガラス基板1のずれを補正する。これにより、図1
0(b)に示すように、搬送ロボット15の基準軸Y
R、ハンド128の中心軸dおよび移動軸Mは、ガラス
基板1の中心hを通り、かつ、カセットCの中心軸Dと
平行に位置する。
【0039】続いて、制御部141の制御下において、
搬送ロボット15は、図11(a)に示すように、ハン
ド128をZ軸方向に移動し、カセットC内の取出そう
とするガラス基板1の下側となる高さ位置で、かつ、第
1および第2センサ130a,130bとガラス基板1
の下面との対向間隔が所定距離、ここでは8mmとなる
高さ位置に停止する。
【0040】次に、図11(b)および12(a)に示
すように、ハンド128が基準軸RY方向に沿ってカセ
ットC内へ移動され、取出すガラス基板1と、その下側
のガラス基板1あるいはカセットCの底板104と、の
間に侵入する。ハンド128が取出すガラス基板1の下
側に侵入していく途中で、第1および第2センサ130
a、130bはガラス基板1の一辺1aの下方を横切
り、その際、それぞれこの一辺1a検知して検知信号を
出力する。
【0041】なお、ハンド128を所定距離移動させた
にもかかわらず、第1および第2センサ130a、13
0bのいずれもが検知信号を出力しない場合、制御部1
41はカセットCにガラス基板1が不在であると判断し
移載動作を中止する。また、第1および第2センサ13
0a,130bのいずれか一方しか検知信号を出力しな
い場合、制御部141はガラス基板1が欠損していると
判断する。
【0042】制御部141は、第1および第2センサ1
30a、130bの検出信号の出力タイミングに応じ
て、待機位置から第1センサ130aがガラス基板1の
一辺1aを検出するまでのハンド128のY方向の移動
距離y2、および待機位置から第2センサ130bが一
辺1aを検出するまでのハンド128のY方向の移動距
離y3を演算部146により演算する。
【0043】更に、制御部141は、移動距離y2、y
3に基づいて、ガラス基板1の傾き、つまり、基準軸R
Yに対する基板の中心線の傾きθ1と、ガラス基板1の
基準軸RY方向の位置と、を一辺位置情報として演算
し、この演算結果に応じて、ガラス基板1の傾きに対応
したハンド128の移動方向と、ハンド128の基板搭
載基準線Rに基板1の一辺1aを合わせるために必要な
ハンド28の移動距離と、を演算する。
【0044】続いて、制御部141はハンド128を待
機位置まで戻した後、ハンド128がガラス基板1に対
して所定の相対位置に配置されるように、搬送ロボット
15を作動させる。つまり、図11(c)および図12
(b)に示すように、制御部141は、第1および第2
センサ130a、130bを結ぶ線とガラス基板1の一
辺1aとが平行になるように、駆動部123をX軸に沿
って移動距離x2に換算して図中右方向に移動させると
ともに、駆動部123をアーム124、126と共に中
心点Oの回りで図中反時計回り方向にθ1だけ回転させ
る。これにより、ハンド128の移動軸M、および中心
線dがガラス基板1の傾きと一致することになる。
【0045】次に、制御部141は移動軸M方向へのハ
ンド128の移動距離y4を演算する。ハンド28の基
板搭載基準線Rは、第1および第2センサ130a,1
30bを結ぶ線からの距離y1だけ離間した位置に設定
される。そして、制御部141は、演算結果に基づい
て、ハンド128の移動軸M、および回動位置のデータ
を補正し、以後、補正データに基づいて搬送ロボット1
5の動作を制御する。
【0046】上述した制御により、図11(d)および
図12(b)に示すように、ハンド128はガラス基板
1の取出位置に対応した所定の搭載位置に移動し、その
搭載位置に停止される。これにより、ハンド28の中心
線dがガラス基板1の中心線と一致し、また、ハンド1
28の基板搭載基準線Rが基板1の一辺aと整列する。
【0047】なお、第1および第2センサ130a、1
30bの検出信号に基づいて演算された移動距離y2と
y3とが等しい場合、つまり、取出すガラス基板1がそ
の一辺1aがハンド128の中心軸dと直交して延びる
正しい位置にある場合、ガラス基板1の傾きの角度は0
゜と演算され、制御部141はハンド128の移動方向
を補正することなく、基準軸YRに沿ってハンド128
を所定の搭載位置まで移動させる。
【0048】なお、本実施の形態においては、ハンド1
28を待機位置に戻した後、ガラス基板1に対するハン
ド128の位置補正動作を行っているが、これに限ら
ず、ハンド128を待機位置に戻すことなく位置補正を
行うようにしてもよい。
【0049】続いて、搬送ロボット15はハンド128
をZ軸方向に所定距離上昇させる。それにより、ハンド
128はガラス基板1を支持し、カセットCの棚7から
所定の隙間だけ離間する高さ位置まで、ガラス基板1を
押し上げる。
【0050】この状態で、搬送ロボット15は、図11
(e)に示すように、ハンド128を移動軸Mに沿って
駆動部123上まで移動させ、ハンド128に支持され
たガラス基板1をカセットC内から取り出す。続いて、
図11(f)および図12(c)に示すように、搬送ロ
ボット15は、アーム124、126およびハンド12
8と共に駆動部123を中心点Oの回りで時計方向に9
0゜+θ1回転させ、ガラス基板1をスピン洗浄ユニッ
ト16と対向する方向に向け、ガラス基板1の中心線を
X軸に一致させる。同時に、ハンド128はZ軸方向に
移動され、スピン洗浄ユニット16に対応する所定高さ
位置に合わせられる。
【0051】更に、制御部141は、図12(c)に示
すように、ガラス基板取出し時のX方向補正量aおよび
X2と同一距離だけ駆動部123を補正方向と逆方向に
移動し、搬送ロボット15の基準軸RYをカセットCの
中心線Dと一致させる。
【0052】続いて、制御部141は、駆動部123お
よびハンド128を、X方向に沿って、スピン洗浄ユニ
ット16側へ所定距離だけ移動する。この状態で、搬送
ロボット15は、図11(e)に示すように、ハンド1
28を移動軸M、つまり、X方向に沿ってスピン洗浄ユ
ニット16まで移動させ、ハンド128に支持されたガ
ラス基板1をスピン洗浄ユニット16内の所定位置に搬
入する。そして、ガラス基板1の搬入後、搬送ロボット
15は所定の待機位置に戻される。
【0053】図3に示すように、スピン洗浄ユニット1
6によるガラス基板1の洗浄が終了すると、搬送ロボッ
ト15は、制御部141の制御の下、スピン洗浄ユニッ
ト16からガラス基板1を取出し、処理部21のロード
ロック室22と対向する位置までX方向に移動した後、
ガラス基板1をY方向に沿ってロードロック室22内に
搬入する。更に、処理部21によりガラス基板1への成
膜が終了すると、搬送ロボット15はロードロック室2
2からガラス基板1を取出し、いずれかのカセットCと
対向する位置までX方向に移動してガラス基板を搬送す
る。その後、搬送ロボット15は、ガラス基板1をY方
向に沿ってカセットC内の所定の棚に搬入する。
【0054】以上のようにして、搬送ロボット15は、
カセットCから取出したガラス基板1をX方向に搬送し
てスピン洗浄ユニット16へ搬入し、洗浄後のガラス基
板をY方向に搬送して処理部21に搬入し、更に、処理
後のガラス基板を処理部21からY方向に搬送してカセ
ットC内に戻す。
【0055】次に、上述した成膜装置2と並んで配置さ
れたレーザーアニール装置2について説明する。レーザ
アニール装置3は、図1および図13に示すように、搬
送装置7の搬送路Aに対向して配置されたカセットステ
ーション32、カセットステーションに対し、搬送路A
と直交するY方向に対向して設けられた処理部としての
エキシマレーザアニール(ELA)室37、カセットス
テーション32およびレーザアニール室37に対し、搬
送路Aと平行なX方向にずれて設けられたスピン洗浄ユ
ニット36、カセットステーションCとレーザアニール
室37との間に設けられ、カセットステーション、レー
ザアニール室、およびスピン洗浄ユニット36の間でガ
ラス基板を搬入、搬出する搬送ロボット35を備えてい
る。
【0056】カセットステーション32は、搬送路Aに
沿って並んだ2つのカセット載置部32aを有してい
る。各カセット載置部32aは前述した成膜装置2のカ
セット載置部12aと同様に構成されているとともに、
各カセット載置部32aには、上記と同様の構成を有し
複数枚のガラス基板1を積層状態に収納したカセットC
が脱着自在に載置されている。
【0057】スピン洗浄ユニット36の洗浄室は、開閉
可能なゲート36aを介して搬送ロボット35に対向
し、レーザアニール室37も開閉可能なゲート37aを
介して搬送ロボットに対向している。そして、このよう
な配置により、カセットCから取り出されたガラス基板
1の搬送距離が最短にされるとともに、ゲート36a,
37aにより、スピン洗浄ユニット36およびアニール
室37内の雰囲気とカセットステーション32および搬
送ロボット35が配置されている空間の雰囲気と、を分
離可能になっている。
【0058】図13に矢印A1,A2で示すように、ガ
ラス基板1は、搬送ロボット35により、カセットCか
ら取出されX方向に搬送されてスピン洗浄ユニット36
に直接搬入され、洗浄後、洗浄ユニットから取出され、
X方向およびY方向に搬送されてレーザアニール室37
内に直接に搬出入される。後述するように、レーザアニ
ール室37内でレーザアニール処理が施されたガラス基
板1は、搬送ロボット35により、レーザアニール室3
7から取出され、Y方向に搬送されてカセットCに搬入
される。
【0059】図13ないし図15に示すように、レーザ
アニール装置3は、アニール室37にエキシマレーザを
照射するレーザ発振器38を備え、このレーザ発振器3
8は、エキシマレーザ源38aと、発振されたレーザを
線状ビームとして導波させる図示しないビームホモジナ
イザ、光学ミラー38b,38cなどの光学系と、を備
えている。
【0060】アニール室37の内側には、ガラス基板1
を略水平状に支持するステージ37bと、このステージ
37b上に支持されたガラス基板1の上側に位置した雰
囲気分離カバ−39と、が設けられている。雰囲気分離
カバー39は、ほぼ偏平な楕円状の断面を有する筒状に
形成され、その上端は、アニール室37の上壁37cの
内面に気密に固定さている。そして、分離カバー39の
上端開口は、上壁37cに埋め込まれた石英ガラス等か
なるレーザウインドウ33と対向している。また、分離
カバー39の下端の開口は、ステージ37b上に載置さ
れたガラス基板1におけるレーザの照射領域と、僅かな
ギャップGを持って対向している。
【0061】レーザ発振器38から発振されたエキシマ
レーザは、光学系の光学ミラー38b,38cで反射さ
れ、レーザウインドウ33を介して雰囲気分離カバ−3
9内に入射し、この分離カバー内を通過してガラス基板
1上に照射される。
【0062】また、雰囲気分離カバ−39の内には、ア
ニール室37の外側に設けられたガス供給部40から、
ガスが供給される。すなわち、ガス供給部40は、雰囲
気分離カバ−39の内部にガスを供給して雰囲気を制御
するガス制御系であり、例えば窒素(N)および酸素
(0)を供給する管体40a、40bと、これら管体
40a、40bを開閉してガスの流量を調整する電磁弁
などのガス制御部40cと、雰囲気分離カバ−39の内
の雰囲気における酸素濃度を検出する濃度センサ41を
備えている。そして、ガス供給部40は、雰囲気分離カ
バ−39の内側すなわち、ガラス基板1表面のレーザ照
射領域における雰囲気を所定の酸素濃度に制御して、例
えば、酸素濃度が0.1%〜13%、望ましくは、1.
0%〜7.0%である窒素雰囲気とする。
【0063】なお、上記実施の形態では、酸素および窒
素を別々に供給する構成としたが、予め所定の酸素濃度
に混合された酸素、窒素ガスを供給するようにしてもよ
い。また、雰囲気中の酸素濃度は、分離カバー39内部
において、少なくともガラス基板表面近傍部分のみが所
定の値に保持されていればよい。
【0064】図1に示すように、搬送路Aに沿って、成
膜装置2およびレーザアニール装置3と並んで、ドライ
エッチング装置4が配設されている。ドライエッチング
装置4は、搬送路Aに対向して配置されたカセットステ
ーション42、カセットステーションに対し、搬送路A
と直交するY方向に対向して設けられた処理部としての
ドライエッチング室47およびスピン洗浄ユニット4
6、カセットステーションCとドライエッチング室47
およびスピン洗浄ユニット46との間に設けられ、カセ
ットステーション、ドライエッチング室、およびスピン
洗浄ユニットの間でガラス基板を搬入、搬出する搬送ロ
ボット45を備えている。
【0065】カセットステーション42は、搬送路Aに
沿って並んだ2つのカセット載置部を有している。各カ
セット載置部は前述した成膜装置2のカセット載置部1
2aと同様に構成されているとともに、各カセット載置
部には、上記と同様の構成を有し複数枚のガラス基板1
を積層状態に収納したカセットCが脱着自在に載置され
ている。
【0066】ドライエッチング装置4において、ガラス
基板1は、搬送ロボット45により、カセットCから取
出されY方向に搬送されてスピン洗浄ユニット46に搬
入され、洗浄後、洗浄ユニットから取出され、X方向お
よびY方向に搬送されてドライエッチング室47内に直
接に搬出入される。そして、ドライエッチング室47
で、ガラス基板1上に形成された膜がドライエッチング
される。ドライエッチング処理が施されたガラス基板1
は、搬送ロボット35により、ドライエッチング室47
から取出され、Y方向に搬送されてカセットCに搬入さ
れる。
【0067】図1に示すように、搬送路Aに沿って、ド
ライエッチング装置4と並んでイオンドーピング装置5
が配設されている。イオンドーピング装置5は、搬送路
Aに対向して配置されたカセットステーション52、カ
セットステーションに対し、搬送路Aと直交するY方向
に対向して設けられた処理部としてのイオンドーピング
室57およびスピン洗浄ユニット56、カセットステー
ションCとイオンドーピング室57およびスピン洗浄ユ
ニット46との間に設けられ、カセットステーション、
イオンドーピング室、およびスピン洗浄ユニットの間で
ガラス基板を搬入、搬出する搬送ロボット55を備えて
いる。
【0068】カセットステーション52は、搬送路Aに
沿って並んだ2つのカセット載置部を有している。各カ
セット載置部は前述した成膜装置2のカセット載置部1
2aと同様に構成されているとともに、各カセット載置
部には、上記と同様の構成を有し複数枚のガラス基板1
を積層状態に収納したカセットCが脱着自在に載置され
ている。
【0069】イオンドーピング装置5において、ガラス
基板1は、搬送ロボット55により、カセットCから取
出されY方向に搬送されてスピン洗浄ユニット56に搬
入され、洗浄後、洗浄ユニットから取出され、X方向お
よびY方向に搬送されてイオンドーピング室47内に直
接に搬出入される。そして、イオンドーピング室57
で、ガラス基板1上に形成された膜にイオンがドーピン
グされる。イオンドーピング処理が施されたガラス基板
1は、搬送ロボット55により、イオンドーピング室5
7から取出され、Y方向に搬送されてカセットCに搬入
される。
【0070】図1および図16に示すように、搬送路A
に沿って、イオンドーピング装置5と並んでウエットエ
ッチング装置6が配設されている。ウエットエッチング
装置6は、搬送路Aに対向して配置されたカセットステ
ーション62、カセットステーションに対し、搬送路A
と直交するY方向に対向して設けられた待機ステージ7
1、同じく、待機ステージとY方向に並んで設けられた
処理部72、および待機ステージとカセットステーショ
ンCとの間に設けられ、カセットステーションと待機ス
テージとの間でガラス基板1を搬入、搬出する搬送ロボ
ット65を備えている。
【0071】カセットステーション62は、搬送路Aに
沿って並んだ3つのカセット載置部63を有している。
各カセット載置部63は前述した成膜装置2のカセット
載置部12aと同様に構成されているとともに、各カセ
ット載置部63には、上記と同様の構成を有し複数枚の
ガラス基板1を積層状態に収納したカセットCが脱着自
在に載置されている。また、カセットステーション62
の側方には操作盤66が配設されている。
【0072】待機ステージ71は、上下2段に構成さ
れ、搬送ロボット65は、カセットCから取出したガラ
ス基板1をY方向に沿って待機ステージ内に搬入すると
ともに、処理後のガラス基板1を待機ステージから取出
しY方向に沿ってカセットC内に搬入する。なお、搬送
ロボット65は前述した成膜装置の搬送ロボットとほぼ
同様に構成されている。
【0073】処理部72は、個別処理部として四角形状
に4つの薬液処理部73を備えている。各薬液処理部7
3は、それぞれガラス基板1の対角寸法よりも径大なカ
ップ74を有し、このカップ74の中央には基板チャッ
ク75が設けられている。基板チャック75は、ガラス
基板Bを保持して回転および上下動可能であるととも
に、ガラス基板の温度を薬液と同温度に調整できる。カ
ップ74の上方には、それぞれ回動可能な薬液供給用の
ノズル76が配設され、また、4つの薬液処理部73の
中央には、搬送用のロボット77が配設されている。
【0074】なお、4つの薬液処理部73は全体として
ーつあるいは個々に温度その他を制御する制御システム
を有している。また、薬液処理部73では、スピン乾燥
あるいはエアブローによる乾燥も可能である。
【0075】次に、上記のように構成された基板製造装
置によって製造されるアレイ基板の構造について説明す
る。図17に示すように、アレイ基板Bは、絶縁基板と
してのガラス基板1を備え、このガラス基板上にはSi
の保護膜82およびSiOの保護膜83が順次積
層形成され、この保護膜83上にはポリシリオン(P−
Si)のチャネル領域84と、このチャネル領域84の
両側に位置しそれぞれP−Siからなるドレイン領域8
5およびソース領域86が形成されている。
【0076】また、これらチャネル領域84、ドレイン
領域85およびソース領域86上にSiO2 やTEOS
等からなるゲート絶縁膜87が形成され、このゲート絶
縁膜87を介してアルミニウム(Al)やアルミニウム
(Al)合金等の金属のゲート電極88が形成されてい
る。これらゲート絶縁膜87およびゲート電極88を覆
ってSiNの層間絶縁膜89が形成されるとともに、
層間絶縁膜89およびゲート絶縁膜87にはコンタクト
ホール90,91が形成され、これらコンタクトホール
90,91を介して、アルミニウム(A1)やアルミニ
ウム(Al)合金等の金属のドレイン電極92およびソ
ース電極93が形成され、薄膜トランジスタを94を構
成している。その他、アレイ基板Bは図示しない画素電
極、信号線、走査線等を備えている。
【0077】次に、前述した基板製造装置を用いてアレ
イ基板Bを製造する製造工程について説明する。まず、
搬送装置7の搬送台車7aにより、カセットCに収納さ
れた状態のガラス基板1を搬送路Aに沿って成膜装置2
のカセットステーション12と対向する位置まで搬送し
た後、カセットステーション12のカセット載置部12
aにカセットCを移載する。
【0078】そして、搬送ロボット15によりカセット
Cからガラス基板1をY方向に取出し後、Y方向と直交
するX方向に位置したスピン洗浄ユニット16に搬入
し、このスピン洗浄ユニットによってガラス基板1を洗
浄する。続いて、洗浄の終了したガラス基板1を搬送ロ
ボット15によりスピン洗浄ユニット16からX方向に
取出した後、Y方向に位置する処理部21のロードロッ
ク室22に20秒、好ましくは10秒以内に挿入する。
【0079】ガラス基板1が挿入されると、ロードロッ
ク室22は大気圧から真空に減圧される。次に、ガラス
基板1を、図示しない搬送ロボットにより、ロードロッ
ク室22から真空搬送室24を通して加熱室26に搬入
し、加熱室26で所定時間、所定温度で加熱する。その
後、ガラス基板1を、真空搬送室24を通して加熱室2
6から順次、異なる成膜室25に搬入し、図18(a)
に示すように、これらの成膜室内でガラス基板1上に保
護膜82となるSiN膜、保護膜83となるSiON
膜、および、チャネル領域84、ドレイン領域85およ
びソース領域86を形成するアモルファスシリコン(a
−Si)膜を順次成膜する。
【0080】これらのSiN膜、SiON膜、a−S
i膜が形成されたガラス基板1は、真空搬送室24によ
りロードロック室22に搬送され、ロッドロック室を真
空から大気圧に戻した後、搬送ロボット15にY方向に
搬送されカセットCに戻される。
【0081】カセットC内の全てのガラス基板1につい
て上記成膜処理が終了した後、カセットCを搬送台車7
aに移載し、搬送路Aに沿ってレーザアニール装置3の
カセットステーション32と対向する位置まで搬送し、
更に、カセットステーション32のカセット載置部32
aに移載する。
【0082】レーザアニール装置3では、搬送ロボット
35により、図13に矢印A1で示すように、カセット
Cからガラス基板1を取り出し、直接、スピン洗浄ユニ
ット36に順次挿脱する。そして、スピン洗浄ユニット
36で、例えばパーティクル除去およびリンやボロンな
どの不純物除去などの前処理が行われる。
【0083】前処理の終了後、搬送ロボット35は、図
13に矢印A2で示すように、スピン洗浄ユニット36
からガラス基板1を取り出してX方向およびY方向に搬
送し、開いたゲート37aを介してそのまま直接にアニ
ール室37に挿入する。そして、スピン洗浄ユニット3
6からアニール室37ヘの搬送時間は20秒程度以下、
望ましくは10秒以下となっている。そのため、前処理
直後からアニール室37内へのガラス基板の搬送時間は
常に一定、かつごく僅かであり、リンやボロンなどの不
純物やパーティクルがガラス基板に再度付着する確率を
最小としている。更に、スピン洗浄ユニット36とアニ
ール室37との間のガラス基板の搬送回数は、搬送ロボ
ット35による1回のみであるため、パーティクルがガ
ラス基板に付着する確率が小さくなっている。
【0084】図15に示すように、アニール室37内に
おいて、ガラス基板1はステージ37b上の所定位置に
搭載されるとともに、ガラス基板の上側に僅かな間隔G
を介して雰囲気分離カバー39が位置する。この状態
で、ガス供給部40は、酸素濃度センサ41で測定した
データに基づき、雰囲気分離カバー39の内側にガスを
供給して、ガラス基板上のレーザ照射領域近傍の雰囲
気、例えば酸素濃度を一定の値に制御する。これによ
り、アニール室37は、真空雰囲気にすることなく、大
気圧以上の圧力の雰囲気、すなわち大気圧もしくは所定
の加圧(陽圧)雰囲気となっている。
【0085】この状態で、レーザ発振器38からエキシ
マレーザを発振させ、光学系でレーザを線状ビームとし
て導波し、レーザウィンドウ33および雰囲気分離カバ
−39内を通過させ、ガラス基板1に照射する。そし
て、線状ビームの一部が重複するようにガラス基板を所
定の間隔で順次移動させる。すなわち、図18(b)に
示すように、ガラス基板1上に形成されたa−Si層を
エキシマレーザによりアニールして、チャネル領域8
4、ドレイン領域85およびソース領域86を形成する
ための多結晶シリコン膜に結晶化し、ポリシリコン(P
−Si)膜95とする。その後、a−Si膜がP−Si
に結晶化されたガラス基板1は、図13に矢印A3で示
すように、搬送ロボット35によりカセットCに戻され
る。
【0086】カセットC内の全てのガラス基板1につい
て上記レーザアニール処理が終了した後、カセットCを
搬送台車7aに移載し、搬送路Aに沿って図示しないフ
ォトエッチング装置に搬送され、フォトエッチングプロ
セスにより、チャネル領域84、ドレイン領域85およ
びソース領域86上にレジストが形成される。
【0087】その後、搬送台車7aによりカセットCを
ドライエッチング装置4のカセットステーション42と
対向する位置まで搬送し、更に、カセットステーション
42のカセット載置部に移載する。ドライエッチング装
置4では、搬送ロボット45によりカセットCからガラ
ス基板1を取り出し、直接、スピン洗浄ユニット46に
順次挿脱する。そして、スピン洗浄ユニット36で洗浄
されたガラス基板1を、搬送ロボット45によりドライ
エッチング室47に直接搬入した後、図18(c)に示
すように、レジスト96およびP−Si膜95をドライ
エッチングして島状に形成する。その後、ガラス基板1
は搬送ロボット45によってカセットCに戻されるカセ
ットC内の全てのガラス基板1についてドライエッチン
グ処理が終了した後、カセットCを搬送台車7aに移載
し、搬送路Aに沿って図示しない次の成膜装置のカセッ
トステーションと対向する位置まで搬送された後、この
カセットステーションのカセット載置部に載置される。
この成膜装置は、前述した成膜装置2と同様に構成され
ている。
【0088】成膜装置において、ガラス基板1は、搬送
ロボットにより、カセットCからスピン洗浄ユニットに
搬入され、洗浄後、スピン洗浄ユニットから直接ロード
ロック室へ搬送される。そして、ガラス基板は、加熱室
26で加熱された後、真空搬送室を介して加熱室から順
次、異なる成膜室に搬入され、図19(a)に示すよう
に、島状のP−Si膜95上にゲート絶縁膜87となる
SiO2 膜を形成する。
【0089】SiO2 膜の形成されたガラス基板1は、
真空搬送室を通してロードロック室に搬送され、その雰
囲気が真空から大気圧に戻された後、搬送ロボットによ
りカセットCに戻される。続いて、カセットCは図示し
ないスパッタ装置まで搬送され、ここで、ガラス基板の
SiO上にゲート電極88となる金属膜(MoW)を
形成するカセットC内の全てのガラス基板1について上
記成膜処理が終了した後、カセットCを搬送台車7aに
移載し、搬送路Aに沿って図示しないフォトエッチング
装置に搬送し、フォトエッチングプロセスにより、図1
9(a)に示すように、ゲート絶縁膜87およびゲート
電極88上に島状のレジスト97を形成する。その後、
搬送台車7aによりカセットCを前述したドライエッチ
ング装置2と同様の構成を有する図示しない他のドライ
エッチング装置のカセットステーションと対向する位置
まで搬送し、更に、カセットステーションのカセット載
置部に移載する。
【0090】このドライエッチング装置では、搬送ロボ
ットによりカセットCからガラス基板1を取り出し、直
接、スピン洗浄ユニットに順次挿脱する。そして、スピ
ン洗浄ユニットで洗浄されたガラス基板1を、搬送ロボ
ットによりドライエッチング室に直接搬入した後、図1
9(b)に示すように、ゲート電極88をドライエッチ
ングして島状に形成する。その後、ガラス基板1は搬送
ロボットによってカセットCに戻されるカセットC内の
全てのガラス基板1について上記ドライエッチング処理
が終了した後、カセットCを搬送台車7aに移載し、搬
送路Aに沿ってレーザアニール装置3のカセットステー
ション32と対向する位置まで搬送し、更に、イオンド
ーピング装置5のカセットステーション52のカセット
載置部に移載する。
【0091】イオンドーピング装置5では、搬送ロボッ
ト55により、カセットCからガラス基板1を取出して
スピン洗浄ユニット56に順次挿脱し、洗浄の終了した
ガラス基板を搬送ロボット55によりイオンドーピング
室57に搬入する。イオンドーピング室57では、図1
9(c)に示すように、ゲート電極88をマスクとして
P−Si膜95にイオンドーピングする。この場合、チ
ャネル領域84はゲート電極88の自己整合によりイオ
ンドーピングされず、ドレイン領域85およびソース領
域86のみにイオンドーピングがなされる。なお、必要
に応じてレジストや金属膜をマスクとするなどにより、
P−Si膜をタイトリィ・ドープド・ドレイン(LD
D)構造を形成することができる。ドレイン領域85お
よびソース領域86にイオンドーピングされたガラス基
板1は、搬送ロボット55によりカセットCに戻され
る。
【0092】カセットC内の全てのガラス基板1につい
て上記イオンドーピング処理が終了した後、カセットC
を搬送台車7aに移載し、搬送路Aに沿って図示しない
成膜装置に搬送してゲート絶縁膜87およびゲート電極
88上に層間絶縁膜を形成する。更に、カセットCを搬
送台車7aに移載し、搬送路Aに沿って図示しないフォ
トエッチング装置に搬送し、フォトエッチングプロセス
により、層間絶縁膜89の内、コンタクトホール90、
91となる部分を覆ったレジストを形成する。
【0093】その後、カセットCを搬送台車7aに移載
し、搬送路Aに沿ってウェットエッチング装置6のカセ
ットステーション62と対向する位置まで搬送し、更
に、カセットステーション62のカセット載置部63に
移載する。
【0094】図16に示すように、ウエットエッチング
装置6では、搬送ロボット65により、ガラス基板1を
カセットCから2つの待機ステージ71に交互に搬入
し、この待機ステージ71内で加熱する。その後、搬送
ロボット77により、ウェットエッチング用の薬液が供
給される2つの薬液処理部73にガラス基板1を順次搬
送する。薬液処理部73では、ガラス基板1を上昇位置
に保持している基板チャック75を低下させ、ガラス基
板1をカップ74内に位置させ、更に、基板チャック7
5によってガラス基板を回転させながら、ノズル76か
らウェットエッチング用の薬液を供給する。これによ
り、図19(d)に示すように、層間絶縁膜89および
ゲート絶縁膜87にコンタクトホール90,91が穿設
される。
【0095】続いて、基板チャック75を上昇させて、
コンタクトホール90,91が穿設されたガラス基板1
をカップ74から持ち上げ、搬送ロボット77により、
ウェットエッチング用の薬液が供給される薬液処理部7
3からレジスト剥離用の薬液が供給される他の薬液処理
部73にガラス基板を順次連続的に搬送する。そして、
ガラス基板1を基板チャック75により保持してカップ
74内に位置させ、基板チャック75によりガラス基板
を回転させながら、ノズル76からレジスト剥離用の薬
液をガラス基板に供給し、レジストを剥離する。なお、
ガラス基板1が搬入されていない薬液処理部73の薬液
を交換すれば、装置の稼働率を低下させずに薬液を交換
できる。
【0096】そして、このレジストが剥離されたガラス
基板1を搬送ロボット77によって待機ステージ71に
搬送し、更に、搬送ロボット65によりガラス基板をカ
セットCに搬送する。
【0097】続いて、カセットCは搬送装置7の搬送台
車7aにより、搬送路Aに沿って次の成膜装置のカセッ
トステーションと対向する位置まで搬送され、このカセ
ットステーションのカセット載置位置に載置される。こ
の成膜装置の前述した成膜装置と同様に構成されてい
る。
【0098】成膜装置において、搬送ロボット15によ
り、カセットCからガラス基板1を取出してスピン洗浄
ユニット16に搬入し、洗浄の終了後、ガラス基板をス
ピン洗浄ユニットからロードロック室22に、20秒、
好ましくは10秒以内に直接搬入する。そして、ガラス
基板1を、ロードロック室22から真空搬送室24を介
して加熱室26に搬送し、加熱室26で加熱する。その
後、ガラス基板1を、加熱室26から真空搬送室24を
介して順次、異なる成膜室25に搬入し、ガラス基板1
の層間絶縁膜89上にドレイン電極92およびソース電
極93となる金属膜を形成する。
【0099】金属膜が形成されたガラス基板1は、真空
搬送室24を介してロードロック室22に搬送され、更
に、搬送ロボット15によりカセットCに戻される。こ
のカセットCは、搬送装置7により搬送路Aに沿って搬
出され、図示しない次工程に進む。そして、次工程にお
いて、ガラス基板1に形成された金属膜にレジストが形
成された後、エッチング処理を行うことにより、図19
(e)に示すように、ドレイン電極92およびソース電
極93が形成され、アレイ基板Bが製造される。
【0100】以上のように構成された基板製造装置によ
れば、成膜装置2、レーザアニール装置3、ドライエッ
チング装置4、およびイオンドーピング装置5のいずれ
も、スピン洗浄ユニット16,36,46,56を有し
ているため、基板を洗浄するためにカセットCを他の独
立した洗浄装置に搬送する必要がなく、洗浄された基板
を直接、装置の処理部に搬入することができる。従っ
て、基板を洗浄した後、短時間で所望の処理を行え、洗
浄後、処理部に搬入するまでの間に汚染されにくく、そ
の結果、アレイ基板製造の歩留まりが向上するととも
に、リードタイムを短縮できる。
【0101】また、それぞれの処理装置2,3,4,5
内で基板を洗浄できるため、カセットCの搬送距離も短
くでき、いわゆるQタイムの管理も容易になるととも
に、製造装置全体のの小形化を図ることができる。
【0102】さらに、成膜装置2のように、搬送装置7
の搬送方向に直交するY方向に配置された処理部21に
対して、デッドスペースとなる、搬送装置の搬送方向に
沿ったX方向にスピン洗浄ユニット16を配設している
ため、複数の処理装置の配置効率を向上でき、製造装置
全体の小形化を図ることができる。
【0103】また、ウェットエッチング装置6によれ
ば、4つの薬液処理部73を可動範囲とする搬送ロボッ
ト77により、基板を各薬液処理部へ搬送入するため、
設置面積を小さくすることができるとともに、基板を待
機ステージ71と薬液処理部との間で確実に容易にやり
取りできる。
【0104】また、上記基板製造装置によれば、レーザ
アニール装置において、アニール室37は搬送ロボット
15に直接対向して配設され、すなわち、洗浄後の基板
をアニール室37に直接搬入する構成としたため、レー
ザアニール装置の構成ユニットを削減でき、同時に、構
成ユニット間の搬送機構部を削減できる。このため、装
置の構造を簡略化して、パーティクルの発生源を削減で
き、安定した雰囲気内でアニールが可能になり、基板の
品質を向上できる。
【0105】また、アニール室37は、真空雰囲気にす
ることなく、大気圧以上の圧力の雰囲気すなわち大気圧
もしくは所定の加圧(陽圧)雰囲気でレーザアニールを
行うことができ、真空ポンプなどが必要なくなり、構造
を簡略化して、製造コストを低減できる。
【0106】また、上記のように、カセットステーショ
ン32に直接接続されるスピン洗浄ユニット36を併設
することにより、スピン洗浄ユニットでアニールの前処
理をした後、基板を短時間でアニール室37に搬送でき
る。そのため、パーティクルの除去を行い、かつ、例え
ば非晶質シリコンの自然酸化状態あるいはボロン、リン
などの不純物の除去および付着防止を行った状態で、レ
ーザアニールが可能となり、薄膜状態を安定化させ、ト
ランジスタ特性など、基板の品質を向上することができ
る。
【0107】また、本実施の形態では、基板が配置され
レーザが照射されるアニール室37内に、基板のレーザ
照射領域を囲む雰囲気分離カバー39を配置し、ガス供
給部40によりこの雰囲気分離カバー39内にガスを供
給することにより、アニール室37内のレーザ照射位置
近傍のアニールに必要な部分のみの雰囲気を容易に制御
できる。このため、アニール室37内が大気圧もしくは
所定の加圧雰囲気の中でも不純物の混入がなく、高価な
真空ポンプを用いる必要なく、薄膜状態を安定化でき
る。従って、レーザアニール装置の構造を簡略化し、製
造コストを低減できるとともに、アニール室全体にガス
を充満させる構成に較べて、ガスの使用量を削減し、装
置を使用する際のコストを低減できる。
【0108】また、ガス供給部40は、雰囲気分離カバ
ー39内の雰囲気を検知する酸素濃度センサ41と、雰
囲気分離カバー39内に供給するガスを制御するガス制
御部40cとを備えることにより、所望の雰囲気に設定
してアニールが可能になり、基板の品質を向上でき、例
えば、a−Si薄膜を結晶粒径の大きなP−Siに改質
でき、トランジスタ特性の移動度を大きくするなどし
て、基板の品質を向上できる。
【0109】更に、アニール室37内に配置された基板
を支持するステージ37bに対し、雰囲気分離カバ−3
9を、所定の間隔Gを介して対向させることにより、こ
の間隔Gを通過するガスの層流により一定の酸素濃度雰
囲気を設定でき、所定の雰囲気でのアニールが可能にな
り、簡略な構造で基板の品質を向上できる。
【0110】そして、被処理物を液晶表示パネルの基板
とし、エキシマ・レーザによるアニールを行うことによ
り、チャネル領域84、ドレイン領域85およびソース
領域86を形成するa−Si膜、すなわち非晶質シリコ
ン膜をP−Si膜、すなわち多結晶シリコン膜に結晶化
させる構成に適した構成を提供できる。
【0111】同時に、アニール室37内の雰囲気を窒素
雰囲気とすることにより、所望の品質の基板を得ること
ができる。アニール室37の雰囲気を酸素濃度0.1%
〜13%、望ましくは、1.0%〜7.0%の雰囲気に
制御可能とすることにより、例えば、a−Si薄膜を結
晶粒径の大きなP−Siに改質でき、トランジスタ特性
の移動度を大きくするなどして、基板Bの品質を向上で
きる。
【0112】なお、この発明は上述した実施の形態に限
定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能で
ある。例えば、成膜装置2では、1つのロードロック室
22、4つの成膜室25および1つめ加熱室26の例を
用いて説明したが、被処理物の種類、処理時間等に合わ
せて、これらを任意の数で組み合わせることにより、装
置の稼働効率の向上および処理時間の短縮を図ることが
できる。
【0113】図20に示す実施の形態によれば、成膜装
置2は、搬送路Aに沿って並んだ3つのカセット載置部
12aを有するカセットステーション12と、X方向に
沿ってカセットステーションの両側に設けられた2つの
スピン洗浄ユニット16a、16bと、を備えている。
また、処理部21は、カセットステーション12に対し
てY方向に対向して設けられた一対のロードロック室2
2を備え、これらのロードロック室22はX方向に並ん
で設けられている。更に、処理部21は、1つの加熱室
26および4つの成膜室25を有している。また、搬送
ロボット15は、2つのスピン洗浄ユニット16a、1
6b間、およびカセットステーション12とロードロッ
ク室22との間に配置されている。
【0114】各スピン洗浄ユニット、加熱室26、各成
膜室25のそれぞれは、前述した実施の形態と同様に構
成されている。また、搬送ロボット15は、2つのハン
ドを有したダブルハンド型に構成され、各部の構成およ
び動作は前述した実施の形態における搬送ロボットと同
様である。
【0115】上記のように構成された成膜装置2によれ
ば、図20に矢印で示すように、カセットC内に収納さ
れたガラス基板は、搬送ロボット15により、2つのス
ピン洗浄ユニット16a、16bに選択的に搬送され、
洗浄後、近い方のロードロック室22に直接的に搬入さ
れる。各スピン洗浄ユニット16a、16bに対するガ
ラス基板1の搬入、搬出はX方向に沿って行われる。ま
た、各カセットCおよびロードロック室22に対するガ
ラス基板の搬入、搬出はX方向と直交するY方向に沿っ
て行われる。
【0116】ロードアンロード室22に搬入されたガラ
ス基板は、ロードアンロード室内に配設された図示しな
い回動自在なステージ上に載置され、このステージによ
り、その中心線が真空搬送室24の中心を通る向きに回
動される。続いて、ガラス基板は、真空搬送室24内に
配置された搬送ロボット24aにより、ロードロック室
22から加熱室26に搬送され加熱処理された後、加熱
室からいずれかの成膜室25に搬送され、ガラス基板上
に所望の薄膜が形成される。そして、成膜後のガラス基
板は、搬送ロボット24aにより、成膜室25からロー
ドロック室22に搬送される。ガラス基板は、このロー
ドロック室22内でガラス基板の中心線がY方向と平行
になるように向きが変えられた後、搬送ロボット15に
よりロードロック室から取出されカセットCに戻され
る。
【0117】このように構成された成膜装置2を用いた
場合でも、前述した実施の形態と同様の作用効果を得る
ことができるとともに、2つのスピン洗浄ユニット16
a、16bを備えたことにより、処理効率の一層の向上
を図ることができる。
【0118】更に、成膜装置2は4つの成膜室25およ
び加熱室26を有し、ウェットエッチング装置6は4つ
の薬液処理部73を有しているが、各部屋あるいは処理
部を、それぞれ成膜室、加熱室、レーザアニール室、イ
オンドーピング室、および薬液処理部のいずれかに任意
に変更して処理装置を構成することにより、処理経路が
短くなって処理時間を短縮でき、装置の稼働効率をより
向上することできる。
【0119】また、ウェットエッチング装置6は、4つ
の薬液処理部73を用いているが、図21に示すよう
に、待機ステージを有さず2つの薬液処理部73のみの
ものを用いても同様の効果を得ることができる。
【0120】さらに、ウェットエッチング装置6の薬液
処理部73の薬液は、いずれも同一の特定の薬液を用い
たり、それぞれ感光剤、レジスト液、現像液、エッチン
グ液、剥離液または純水あるいはイオン水などの洗浄水
の異なる薬液を使用してもよい。また、複数の薬液処理
部73に、薬液処理、現像処理、エッチング処理、レジ
ストコート処理、浄化処理あるいは乾燥処理機能の少な
くともいずれか一つを持たせ、1つの処理装置でレジス
トコート処理、現像処理、エッチング処理、剥離処理お
よび洗浄処理を連続的あるいは選択的に実行するように
してもよい。
【0121】上記実施の形態において、レーザアニール
装置では、1個のカセットステーション32に対して1
つのアニール室37を対向配置したが、1個のカセット
ステーション32に対して複数のアニール室37を対向
配置してもよい。また、カセットステーション32に直
接対向した予備加熱室を設けることにより、構造を簡略
化し、パーティクルの発生源を削減し、安定した雰囲気
内でアニールが可能になり、基板Bの品質を向上でき
る。
【0122】更に、図22に示すように、レーザアニー
ル装置3において、スピン洗浄ユニット36は、搬送路
Aと平行な方向、つまり、X方向に沿ってレーザアニー
ル室37と並列に設けられていてもよい。また、基板を
洗浄するスピン洗浄ユニット36は、基板に対して、ア
ニール前処理の他、アニール後処理を行うものとするこ
ともできる。
【0123】上記実施の形態では、アニール室37の雰
囲気、あるいは雰囲気分離カバ−39内の雰囲気につい
て、窒素ガスなどを用いたが、他のガス、例えば、アル
ゴンなどの不活性ガスを用いることもできる。
【0124】また、上記基板製造装置においては、直線
状の搬送路Aに沿って複数の処理装置を順次配置した構
成としたが、搬送路および処理装置の配置は必要に応じ
て任意に選択可能である。図23に示す実施の形態によ
れば、基板製造装置は、所定の間隔を置いて配列に配置
された複数の処理室150を有し、各処理室の一端側に
は、複数のカセットを載置可能なストッカ152が併設
されている。
【0125】また、基板製造装置が設置されている工場
の天井には、主搬送装置154の主搬送路B、およびこ
の主搬送路に沿って移動する移動台車154aが設けら
れている。主搬送路Bは細長いトラック状に形成され、
その一部は、複数のストッカ152上を通って延びてい
る。そして、移動台車154aは複数のカセットを支持
可能に構成され、任意のスタッカ152上まで移動して
スタッカとの間でカセットの受渡しを行う。
【0126】更に、隣合う2つの処理室150間には、
それぞれ複搬送装置156が設けられている。各複搬送
装置156は、主搬送路Bと直交する方向に延びる細長
いトラック状の搬送路Dと、この搬送路に沿って自走す
る移動台車156aと、を有している。移動台車154
aは複数のカセットを載置可能に構成され、スタッカス
タッカ152との間、および、後述するように両側の処
理室150内に配置された処理装置との間、でカセット
の受渡しを行う。
【0127】各処理室150内には複数の処理装置が配
置されている。本実施の形態において、複搬送装置15
6を挟んで隣合う2つの処理室150内において、それ
ぞれ複搬送装置と対向する側縁に沿って、同一の処理を
行う同一の処理装置が並んで設けられている。例えば、
図23において、左端の複搬送装置156の両側には、
成膜装置(CVD)2が複数台並んで設置され、真ん中
の複搬送装置156の両側には、フォトエッチング装置
(PEP)158が複数台並んで設置され、更に、右端
の複搬送装置156の両側には、エキシマレーザアイー
ル装置(ELA)3が複数台並んで設置されている。
【0128】なお、各成膜装置2およびエキシマレーザ
アニール装置3は、前述した実施の形態と同様に構成さ
れている。このように構成された製造装置においても、
前述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができ
る。また、複数の処理装置をまとめて処理室150内に
配置して外部から区画することにより、処理室内のクリ
ーン度を比較的容易に上げることが可能となる。
【0129】なお、上述した各実施の形態は、液晶表示
パネルのアレイ基板の製造装置について説明したが、本
発明はこれに限らず、例えば、半導体素子の製造装置に
おけるレーザアニール装置等に適用しても同様の作用効
果を得ることができる。
【0130】
【発明の効果】以上の詳述したように、本発明によれ
ば、レーザアニールの品質向上および製造コストの低減
を図ったレーザアニール装置、およびレーザアニール方
法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る基板製造装置全体
を概略的に示す平面図。
【図2】上記基板製造装置における成膜装置を示す斜視
図。
【図3】上記成膜装置の平面図。
【図4】上記成膜装置のカセット載置部および搬送ロボ
ットを示す斜視図。
【図5】ガラス基板を収納したカセットの断面図。
【図6】上記カセット内のガラス基板および位置センサ
を示す断面図。
【図7】図7(a)は、上記位置センサが待機位置に移
動した状態における、上記ガラス基板と位置センサとの
位置関係を概略的に示す断面図、図7(b)は、上記位
置センサが検出位置に移動した状態における、上記ガラ
ス基板と位置センサとの位置関係を概略的に示す断面
図。
【図8】上記搬送ロボットのハンド部分を拡大して示す
平面図。
【図9】上記搬送ロボットの構成を示すブロック図。
【図10】図10(a)は、上記ハンドが基準位置に移
動した状態における、上記カセット内のガラス板と上記
ハンドとの位置関係を示す平面図、図10(b)は、上
記ハンドが基準位置からガラス板のずれ分だけ補正され
た状態における、上記カセット内のガラス板と上記ハン
ドとの位置関係を示す平面図。
【図11】上記搬送ロボットによるガラス板の搬送動作
をそれぞれ示す平面図。
【図12】上記搬送ロボットによるガラス基板の傾き検
出動作、ハンド補正動作をそれぞれ示す平面図。
【図13】上記基板製造装置におけるレーザアニール装
置を示す平面図。
【図14】上記レーザアニール装置のアニール室内部を
概略的に示す斜視図。
【図15】上記アニール室の断面図。
【図16】上記基板製造装置におけるウェットエッチン
グ装置を示す斜視図。
【図17】上記基板製造装置により製造されるアレイ基
板の一例を示す断面図。
【図18】上記基板製造装置によるアレイ基板の製造工
程をそれぞれ示す断面図。
【図19】上記基板製造装置によるアレイ基板の製造工
程をそれぞれ示す断面図。
【図20】この発明の他の実施の形態に係る成膜装置を
示す平面図。
【図21】ウェットエッチング装置の変形例を示す斜視
図。
【図22】レーザアニール装置の変形例を示す平面図。
【図23】この発明の他の実施の形態に係る基板製造装
置を示す平面図。
【符号の説明】
1…ガラス基板 2…成膜装置 3…レーザアニール装置 4…ドライエッチング装置 5…イオンドーピング装置 6…ウエットエッチング装置 7…搬送装置 7a…移動台車 12、32、62…カセットステーション 12a、32a…カセット載置部 15、35、65…搬送ロボット 16、16a、16b、36…スピン洗浄ユニット 21…処理部 25…成膜室 26…加熱室 37…アニール室 38…レーザ発振器 39…雰囲気分離カバー 40…ガス制御部 41…酸素濃度センサ 112…位置センサ 123…駆動部 128…ハンド 144…制御部 A…搬送路 C…カセット
フロントページの続き (72)発明者 東島 拓生 埼玉県深谷市幡羅町1丁目9番2号 株 式会社東芝深谷電子工場内 (72)発明者 高橋 宏明 埼玉県深谷市幡羅町1丁目9番2号 株 式会社東芝深谷電子工場内 (72)発明者 小松原 吉明 埼玉県深谷市幡羅町1丁目9番2号 株 式会社東芝深谷電子工場内 (56)参考文献 特開 昭56−7436(JP,A) 特開 昭64−28809(JP,A) 特開 平9−8316(JP,A) 特開 平2−177423(JP,A) 特開 平11−8205(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/268

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被処理物が配置されるアニール室と、 上記アニール室内に配置された被処理物のレーザ照射領
    域にレーザを照射するレーザ照射手段と、 上記アニール室内に配置されているとともに、上記被処
    理物の内、上記レーザ照射領域と所定の間隔をおいて対
    向した端開口を有し、上記被処理物の内、上記レーザ照
    射領域を囲んだ筒状の雰囲気分離カバーと、 上記雰囲気分離カバー内にガスを供給して上記雰囲気分
    離カバーの端開口と上記レーザ照射領域との間隔を通過
    するガスの層流を形成し、上記アニール室の内、上記雰
    囲気分離カバーに囲まれた上記レーザ照射領域近傍の雰
    囲気を酸素濃度が0.1%〜13%の雰囲気とするとと
    もに、上記アニール室内を大気圧以上の圧力の雰囲気と
    するガス供給手段と、 を備えたことを特徴とするレーザアニール装置。
  2. 【請求項2】上記ガス供給手段は、上記雰囲気分離カバ
    ー内の雰囲気濃度を検知する検知手段と、前記雰囲気分
    離カバー内に供給するガスを制御するガス制御手段と、
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載のレーザ
    アニール装置。
  3. 【請求項3】上記レーザ照射手段は、エキシマレーザの
    発振源と、エキシマレーザ発振源からのレーザ光を上記
    アニール室に導き被処理物のレーザ照射領域に照射して
    上記被処理物に形成された薄膜をレーザアニールする光
    学系と、を備えていることを特徴とする請求項1又は2
    に記載のレーザアニール装置。
  4. 【請求項4】上記アニール室の雰囲気は窒素雰囲気であ
    ることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に
    記載のレーザアニール装置。
  5. 【請求項5】被処理物のレーザアニール方法において、 被処理物をアニール室に搬入し、 上記アニール室に搬入された被処理物の内、レーザ照射
    領域を、このレーザ照射領域と所定の間隔を置いて対向
    した端開口を有する筒状の雰囲気分離カバーにより囲
    み、 上記雰囲気分離カバー内にガスを供給して上記雰囲気分
    離カバーの端開口と上記レーザ照射領域との間隔を通過
    するガスの層流を形成し、上記アニール室の内、上記雰
    囲気分離カバーに囲まれた上記レーザ照射領域近傍の雰
    囲気を酸素濃度が1%〜13%の雰囲気に維持するとと
    もに上記アニール室内を大気圧以上の圧力の雰囲気に維
    した状態で、上記レーザ照射領域にレーザを照射して
    アニールすることを特徴とするレーザアニール方法。
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