JP2001142094A - 膜体部改質装置及び膜体部改質方法 - Google Patents

膜体部改質装置及び膜体部改質方法

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JP2001142094A
JP2001142094A JP32440299A JP32440299A JP2001142094A JP 2001142094 A JP2001142094 A JP 2001142094A JP 32440299 A JP32440299 A JP 32440299A JP 32440299 A JP32440299 A JP 32440299A JP 2001142094 A JP2001142094 A JP 2001142094A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 大型のデバイスを製造する際、被処理膜体部
の改質処理操作を容易に且つ効率的に行い得る膜体部改
質装置及び膜体部改質方法を提供する。 【解決手段】 光源10、当該光源10から出射される
光ビーム20を所望の形状に成形すると共に、当該成形
された光ビーム25を所望の方向に指向させる光路移動
手段3、及び被処理膜体部2を含む基板4を搭載し、当
該被処理膜体部2の所望の部位30を当該光路に対応せ
しめる様に移動可能に構成された基板移動手段1とから
構成された膜体部改質装置であって、当該光路移動手段
3の動作精度は、当該基板移動手段1の動作精度よりも
高くなる様に構成されている膜体部改質装置100。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、膜体部改質装置及
び膜体部改質方法に関するものであり、特に詳しくは、
レーザ光を使用して膜体の所望の部位を効率的に改質す
る事が可能な膜体部改質装置及び膜体部改質方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、膜体部改質装置或いは膜体部
改質方法の一例として、ガラス基板上に薄膜トランジス
タ(TFT)を形成する方法が代表的な技術として知ら
れており、係る技術に関してはより具体的には、水素化
アモルファスシリコンTFT技術及び、多結晶シリコン
TFT技術が挙げられる。
【0003】前者は作製プロセス最高温度300℃程度
であり、移動度1cm/Vsec程度のキャリア移
動度を実現している。この技術は、アクティブマトリク
ス型液晶ディスプレイ(AM−LCD)における各画素
のスイッチングトランジスタとして用いられ、画面周辺
に配置されたドライバー集積回路(IC、単結晶シリコ
ン基板上に形成されたLSI)によって駆動される。
【0004】各画素毎にスイッチング素子TFTがつい
ているため、周辺ドライバ回路から液晶駆動用の電気信
号を送るパッシブマトリクス型LCDに比べ、クロスト
ーク等が低減され良好な画像品質を得られるという特徴
を有する。
【0005】一方後者は、例えば石英基板を用い100
0°C程度のLSIと類似した高温プロセスを用いるこ
とで、キャリア移動度30〜100cm/Vsec
の性能を得ることができる。
【0006】このような高いキャリア移動度の実現は、
たとえば液晶ディスプレイに応用した場合、各画素を駆
動する画素TFTと同時に、周辺駆動回路部までもが同
一ガラス基板上に同時に形成することができるという製
造プロセスコストの低減、小型化に関する利点がある。
【0007】つまり、小型化、高解像度化によりAM−
LCD基板と周辺ドライバー集積回路の接続ピッチが狭
小化し、タブ接続やワイヤボンディング法では対処しき
れないからである。
【0008】ところが、多結晶シリコンTFT技術にお
いて、上述のような高温プロセスを用いる場合、前者の
プロセスが用いることができる安価な低軟化点ガラスを
用いることができない。そこで多結晶シリコンTFTプ
ロセスの温度低減が必要になっており、レーザ結晶化技
術を応用した多結晶シリコン膜の低温形成技術が開発さ
れてきた。
【0009】一般に、レーザ結晶化用の光の供給方法
は、図11に示すような構成によって行われる。
【0010】つまり、パルスレーザ光源から供給される
レーザ光は複数のミラー群及び空間的な強度の均一化を
行うべく設置されるビームホモジナイザ、ビームエキス
パンダ等の光学素子群によって構成される光路を介し、
被照射体、つまり被処理膜体部であるガラス基板上のシ
リコン薄膜1101に到達する。
【0011】ビーム照射形状を線状1102にし、基板
が配置されたYステージを移動させながらビームを照射
することにより、シリコン薄膜の所望の領域1103が
結晶化される。
【0012】このとき、レーザ光源の発振制御と、Yス
テージの移動は図11(B)に示すようなタイミングで
行われる。このときのステージ移動とパルス光の供給
は、例えば次のような方法で行われる。
【0013】1)ステージが一定速度で移動、同時にパ
ルスレーザが一定周期で発振供給 2)(ステージ1ステップ移動して停止)+(パルスレ
ーザを1パルス供給)を繰り返す また、ビームの照射形状を矩形にした場合の従来の照射
方法を図12に示す。
【0014】一般にガラス基板に比べ1照射範囲110
2が小さいため、XYステージ上のガラス基板1101
を移動させることにより基板上の任意の位置へのレーザ
照射が行われる。
【0015】XYステージの代わりに、光学素子群の移
動(例えばX方向)とステージの移動(Y方向)を組み
合わせる方法も用いられる。
【0016】このような方法をとることにより結晶化領
域1103を順次形成する。
【0017】このときのステージ移動とパルス光の供給
は次のような方法で行われる。
【0018】3)ステージが一定速度で移動、同時にパ
ルスレーザが一定周期で発振供給 4)(ステージ1ステップ移動して停止)+(パルスレ
ーザを1パルス以上供給)を繰り返す 以上線状ビームあるいは矩形ビームを用いたレーザ結晶
化において、2)、4)のような場合においては、基板
ステージの移動の代わりに、光路の移動を用いることも
試みられているが、1)、3)のような場合では、光路
の移動手段を利用した照射方法は採られなかった。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記のような方法を用
いた場合、ビームの照射エリア内でシリコン薄膜が溶融
し、ランダムに核が形成され多結晶薄膜あるいは微結晶
薄膜が得られる。このように形成された多結晶薄膜、微
結晶薄膜における結晶粒径(あるいは結晶子サイズ)に
たいし、その薄膜を用いて形成する薄膜トランジスタの
活性領域のサイズ(チャネル長、チャネル幅)が十分に
大きければ、隣接するあるいは基板上の薄膜トランジス
タの特性均一性は良好となる。
【0020】ところが、高い駆動能力を要求されるにあ
たり、薄膜トランジスタの微細化(すなわちチャネル長
を短くする)が進んできた。結晶粒径とチャネルサイズ
が同等のレベルに達すると、薄膜トランジスタ中に存在
する結晶粒界の多寡がその特性に大きく影響する。した
がって、隣接するトランジスタ間においても特性差が顕
著になるという問題があった。
【0021】以上のような問題を克服する手段として、
例えば、数ミクロンの線幅をもったビームをサブミクロ
ン〜ミクロン単位でステップしながらシリコン薄膜に照
射し、大粒径シリコン結晶を得ようとする技術が、例え
ば、R. Sposili and J. Im,“Sequential lateral soli
dification of thin silicon films on SiO2”, Applie
d Physics Letters誌、vol. 69, (1996), 2864に開示さ
れている。
【0022】さて、このような手法を液晶ディスプレイ
のような大面積デバイスの製造に利用する場合、動作精
度の高いステージが要求される。
【0023】また、一般に製造に使用される基板サイズ
は数100ミリメータ単位の大きさであること。自動運
転による基板搬送機構ではロボットとの基板の受け渡し
位置が固定されていること。等から、照射終了後にロボ
ットとの基板受渡し位置に戻る動作において、このステ
ージは高速動作が要求される。したがって、動作精度、
特に位置精度と高速動作の両方の特性を有するステージ
が必要であった。
【0024】その他、再公表特許WO97/23806
号公報には、基板に形成されたアモルファスシリコン膜
をレーザーによりアニールする方法が開示されている
が、当該公報では、レーザービームは固定されており、
基板のみが適宜の移動速度で移動せしめられる技術が開
示されているのみで、基板の移動と同時にレーザビーム
の光路を移動させる技術に関しては開示が無い。
【0025】又、特開平10−41244号公報には、
被処理物の結晶性を均一化する為に複数の線状のレーザ
ビームを使用する事が開示されているが、何れのレーザ
ビームも固定されており、単に被処理物を搭載するステ
ージが移動する様に構成されたものであって、ステージ
の移動と同時にレーザビームの光路を移動させる技術に
関しては開示が無い。
【0026】本発明の目的は、上記した従来技術の欠点
を改良し、大型のデバイスを製造するに際しても、被処
理膜体部の改質処理操作を容易に且つ効率的に行う事の
可能な膜体部改質装置及び膜体部改質方法を提供するも
のである。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、基本的には以下に記載されたような技術
構成を採用するものである。即ち、本発明に於ける第1
の態様としては、光源、当該光源から出射される光ビー
ムを所望の形状に成形すると共に、当該成形された光ビ
ームを所望の方向に指向させる光路移動手段、及び被処
理膜体部を含む基板を搭載し、当該被処理膜体部の所望
の部位を当該光路に対応せしめる様に移動可能に構成さ
れた基板移動手段とから構成された膜体部改質装置であ
って、当該光路移動手段の動作精度は、当該基板移動手
段の動作精度よりも高くなる様に構成されている膜体部
改質装置であり、又本発明に於ける第2の態様として
は、光源、当該光源から出射される光ビームを所望の形
状に成形すると共に、当該成形された光ビームを所望の
方向に指向させる光路移動手段、及び被処理膜体部を含
む基板を搭載し、当該被処理膜体部の所望の部位を当該
光路に対応せしめる様に移動可能に構成された基板移動
手段とから構成された膜体部改質装置であって、当該光
路移動手段の動作精度を当該基板移動手段の動作精度よ
りも高くなる様に設定して当該被処理膜体部を改質処理
する膜体部改質方法である。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明に係る当該膜体部改質装置
及び当該膜体部改質方法は、上記した様な技術構成を採
用しているので、例えば、液晶ディスプレイのような大
面積デバイスの製造に利用する場合においても、動作精
度の高いステージと高速動作が要求されるステージの両
立を実現することにより、スループットの高い被処理膜
体部の改質装置並びに被処理膜体部の改質方法を提供す
ることができる。
【0029】シリコン膜が堆積された基板上に形成され
たマークに対しアライメント機能を利用したビームの位
置合わせをおこなうことにより、所望の領域へμmオー
ダ以上の位置精度を持たせて露光することが可能になっ
た。
【0030】つまり、本発明に係る当該膜体部改質装置
及び当該膜体部改質方法は、より具体的には、結晶性シ
リコン薄膜トランジスタに用いるシリコン薄膜及び電界
効果型トランジスタに応用するための良質な半導体−絶
縁膜界面の形成装置或いは半導体−絶縁膜界面の形成方
法として実用化されうるものであり、又、パルスレーザ
光を用いた半導体薄膜の製造装置及びその製造方法とし
ても実用化しえるものである。
【0031】さらには、本発明は、上記半導体薄膜ある
いは電界効果型薄膜トランジスタにより構成されるディ
スプレイ、センサー等の駆動素子または駆動回路の製造
装置並びにその製造方法としても使用可能である。
【0032】従って、本発明に於ける当該膜体部改質装
置のより具体的な態様としては、光源から供給される光
を所望の強度分布をもって半導体層を有する基板表面に
照射する半導体薄膜形成装置において、基板の移動機構
に比べ動作精度の高い光路の移動機構を有する半導体薄
膜形成装置であっても良く、それによって、高速動作を
基板ステージに、高位置精度動作を光路ステージにそれ
ぞれ担わせることによって、動作精度と高速動作の両立
をはかることができる。
【0033】又、本発明に於けるより詳細な具体的とし
ては、上記した半導体薄膜形成装置において、基板の移
動機構による第1の照射位置制御、光路または基板の移
動機構によるアライメント制御、及び上記光路の移動に
よる第2の照射位置制御とを順次行い、上記第2の位置
制御工程と光の供給とが同時にまたは交互に行われるよ
う制御される半導体薄膜形成装置で有っても良い。
【0034】
【実施例】以下に、本発明に係る膜体部改質装置及び膜
体部改質方法の一具体例の構成を図面を参照しながら詳
細に説明する。
【0035】即ち、図1及び図2は、本発明に係る膜体
部改質装置100の一具体例の構成の概略を示す平面図
及び側面断面図であり、図中、光源10、当該光源10
から出射される光ビーム20を所望の形状に成形すると
共に、当該成形された光ビーム25を所望の方向に指向
させる光路移動手段3、及び被処理膜体部2を含む基板
4を搭載し、当該被処理膜体部2の所望の部位30を当
該光路26に対応せしめる様に移動可能に構成された基
板移動手段1とから構成された膜体部改質装置100で
あって、当該光路移動手段3の動作精度は、当該基板移
動手段1の動作精度よりも高くなる様に構成されている
膜体部改質装置100が示されている。本発明に於ける
当該光路移動手段3の移動範囲は、当該基板移動手段1
の移動範囲よりも狭くなる様に構成されている事が望ま
しく、又、当該光路移動手段3の移動速度は、当該基板
移動手段1の移動速度よりも遅くなる様に構成されてい
る事も望ましい。
【0036】一方、本発明に於ける当該光路移動手段3
及び当該基板移動手段1は、互いに同一方向に移動する
様に構成されていても良く、又、両者は互いに反対方向
に移動可能に構成されていても良い。
【0037】又、本発明に於いては、当該光路移動手段
3及び当該基板移動手段1は、互いに同時に移動する様
に制御されるもので有っても良く、又両者は、個別的に
移動する様に制御されるものであっても良い。膜体部改
質装置。
【0038】更に、本発明に於ける当該光路移動手段3
は、図5(A)に示す様なマスクパターン8を有するも
のであり、当該マスクパターンには、例えば、スリット
状の開口部91、斜めの短いスリット開口部92、鉤状
の開口部93、環状開口部94等が所定の間隔で所定の
個数配置形成されている。
【0039】更に、当該マスクパターン8には、アライ
ンメントマーク形成用のスリット開口部95、96等が
設けられていても良い。
【0040】又、当該マスクパターン8には、アライン
メントマークを検出する為の開口部97が設けられてい
ても良い。
【0041】即ち、本発明に於ける当該光路移動手段3
には、当該光源10から出射される光ビーム20の断面
積よりも小さな断面積を有する一つ若しくは複数種の成
形光ビームを形成する為の一つ若しくは複数個のマスク
パターン91〜96を有している事が望ましい。
【0042】更に、当該光路移動手段3に於ける当該マ
スクパターン8には、アラインメントマーク形成用のマ
スクパターン97を含んでいる事も望ましい。
【0043】本発明に於いては、当該光路移動手段3を
移動操作するに際して、当該マスクパターンの少なくと
も一つを選択して、その成形ビーム25の光路26を当
該被処理膜体部2の所定の部位に移動する様に制御する
ものであるが、その際に、一つのマスクパターンを選択
するのみでなく、図1(B)に示す様に、複数のマスク
パターンを選択し、同時に複数本の成形ビーム25、2
5’を形成して出力する事も可能である。
【0044】又、本発明に於いては、当該基板4上に
は、予め定められた位置にアラインメントマーク5が設
けられているもので有っても良く、又、当該基板4上に
は、当所は当該アラインメントマーク5を形成しておか
ず、第1回目の当該改質処理操作を実行する際に、当該
マスクパターン8に設けられたアラインメントマーク9
5又は96を使用して、当該基板4上にアラインメント
マーク5を形成する様にしても良く、その後は、順次、
前回の操作で形成された当該アラインメントマーク9
5、96を検出しながらアラインメント操作を実行する
様にする事も可能である。
【0045】つまり、当該光路移動手段3に於ける当該
マスクパターン8に設けられたアラインメントマーク9
6、95は、上記した様な態様に於て使用されるもので
ある。
【0046】尚、本発明に係る被処理膜体部としては、
特に限定されるものではないが、例えば、当該基板4上
に形成された薄膜状の化学物質であり、薄膜半導体装
置、薄膜トランジスタ等の製造に使用しうる膜材料が考
えられる。
【0047】又、本発明に於ける当該被処理膜体部の改
質としても、特に特定されるものではないが、例えば、
当該膜材料に対するアニーリング処理、非結晶化部分を
結晶化処理する加熱処理、樹脂成分の硬化処理或いは溶
融化処理、レジストに対する変成化処理等が考えられ
る。
【0048】此処で、本発明に係る当該膜体部改質装置
100及び当該膜体部改質方法の一具体例を当該被処理
膜体部が基板4上に形成された半導体膜で、アモルファ
スシリコン成分の一部を結晶化シリコンに改質する場合
に付いてより詳細に以下に説明する。
【0049】即ち、図2は、図1に示した本発明に係る
膜体部改質装置100に於ける膜体部改質処理操作に於
ける具体例を説明した平面図である。
【0050】以下に示す本発明に於ける具体例に於いて
は、半導体膜2付き基板4が基板ステージと称される基
板移動手段1上に配置される。
【0051】当該基板ステージである当該基板移動手段
1は、従来から公知のXステージ及びYステージとから
構成されており、その結果、当該被処理膜体部2を搭載
した基板4は、XY平面上を任意の方向に移動可能であ
る。
【0052】当該XYステージの動作速度は、例えば1
00mm/sec、位置精度は1μmである。
【0053】一方、当該光路移動手段3に於て、当該成
形された光ビーム25のレーザ照射範囲31は、基本的
には、当該光路移動手段3の移動可能範囲と当該マスク
パターン8の表面に照射される当該光源10から出射さ
れた光ビーム20の断面積によって制限されるものであ
り、ここでは当該レーザマスク8表面に照射される照射
範囲を示す。
【0054】又、レーザ結晶化領域32はすでにレーザ
照射が完了し結晶化された部分である。更に、本具体例
に於いては、レーザ光源10を当該膜体部改質装置10
0とは分離して構成し、当該光源10から出射される光
ビーム20を、適宜のレーザ導入窓(図示せず)を介し
て当該被処理膜体部の所定の部位に導入することによっ
て、当該基板4は真空チャンバ(図示せず)内に配置す
ることも可能である。
【0055】一方、本具体例に於ける当該マスクパター
ン8は、当該光路移動手段3を構成するマスクステージ
によって、マスクステージ動作方向、例えば図2に示す
Y方向に0.5ミクロンの位置精度で動作する。
【0056】図2(B)に示すように、当該基板移動手
段1を構成するXYステージ動作により所望の位置に基
板が配置された後、Y方向にマスクステージを含む光路
移動手段3が移動し、それと同時にレーザが連続発振さ
れる。
【0057】当該光路移動手段3を構成する当該マスク
移動ステージを150μm/sec、レーザ光源を30
0Hzでそれぞれ運転することにより、レーザビームは
0.5μmステップ毎に基板に搭載された当該被処理膜
体部の所望の部位の表面に照射される。
【0058】以上の動作を図1(B)の側面図を用いて
説明する。
【0059】即ち、半導体膜2付き基板4に成形された
レーザビーム25、25’が照射され、レーザ結晶化領
域33が形成される。
【0060】当該レーザ光25、25’はレーザ光源1
0から出射されたレーザービーム20が、マスクパター
ン8に対応するレーザマスク上においてレーザ照射範囲
31内に照射され、その結果、当該マスクパターン8を
有するマスクステージつまり光路移動手段3の所定の方
向への移動動作により、当該被処理膜体部2に於ける所
望の部位に所望のマスクパターン91〜94の何れかの
パターンを通過して所定のに成形された一本若しくは複
数本のレーザ光25が照射される。
【0061】又、図3は、本発明の他の具体例の構成を
示す図である。
【0062】即ち、第1のエキシマレーザEL1及び第
2のエキシマレーザEL2から供給されるパルス状UV
光は、それぞれミラー34、35及び36を介してホモ
ジナイザ41に導かれる。
【0063】ここで、当該ビームの強度プロファイル
が、前記した光路移動手段3に於けるマスクパターン8
に相当する光学マスク39に於いて、所望の均一度、例
えば面内分布±5%になるように整形する。
【0064】尚、エキシマレーザEL1及びEL2から
供給されるオリジナルなビーム20は、その強度プロフ
ァイルや総エネルギー量が、パルス間毎に変化する場合
があるため、マスクパターン8である光学マスク上での
強度が、空間的分布、パルス間ばらつきについて、より
均一化されるための機構が設けられることが望ましい。
【0065】ホモジナイザ41としては、フライアイレ
ンズやシリンドリカルレンズを用いたものが一般的に用
いられる。
【0066】当該ホモジナイザ41から出力される当該
光ビーム20は、ミラー37、光学レンズ38を介し
て、マスクパターン8である光学マスク39に照射され
る。
【0067】上記光学マスク39によって成形された光
ビーム25は縮小投影露光装置40を経て、例えば、真
空チャンバ43に設けられたレーザ導入窓42を介し
て、真空チャンバ43内に設置された、基板4の表面に
搭載されている当該被処理膜体部2の所望の部位に照射
される。
【0068】当該基板4は、適宜の基板移動手段1上に
載置されており、当該基板移動手段1は、XYテーブル
を構成していて、当該被処理膜体部2の任意の部位を当
該成形された光ビーム25の照射位置に移動せしめる事
が可能な様に構成されている。
【0069】つまり、当該基板移動手段1からなる基板
ステージの動作によって、当該被処理膜体部2の所望の
領域、例えばパターン転写領域30に当該成形させた光
ビームを露光することができる。
【0070】図3に示す本具体例に於いては、当該マス
クパターン8で成形された光ビーム25を縮小投影光学
系40を使用して、縮小された光ビーム25のパターン
を当該被処理膜体部2の所定の部位に照射する例を示し
たが、場合によっては、当該光ビーム25のパターン
を、等倍或いは拡大投影を行ってもかまわない。
【0071】即ち、本具体例に於いては、基板ステージ
である当該基板移動手段1の移動(図3に於けるX、Y
方向)によって、基板4上に設けられた当該被処理膜体
部2に於ける任意の領域30に、当該光ビーム25を照
射せしめる事が出来る。
【0072】また、上記光学マスク39を構成するマス
クパターン8は、当該光路移動手段3を構成するマスク
ステージ(図示せず)上に設置され、当該光源から出力
される光ビーム20の露光可能領域内であれば、上記光
学マスク39を、適宜移動して基板上に設けられた当該
被処理膜体部2の任意の部位に照射される光ビーム25
を操作することが可能である。
【0073】次に所望の光パターン25を所望の条件で
基板上に設けられた当該被処理膜体部2の任意の部位に
照射するために必要な機構について例示する。
【0074】光軸の調整には微妙な調整が必要となるた
め、いったん調整を終えた光軸を固定しておき、基板側
つまり基板移動手段1を移動させて、被処理膜体部の所
望の位置を当該光ビーム25の照射位置に対応する様に
調整する方が望ましく、本具体例に於いては、係る調整
方法に付いての具体例を示す。
【0075】つまり、光軸に対する被処理膜体部2の表
面部の位置は、焦点(Z)方向位置及び光軸に対する垂
直度を補正する必要がある。
【0076】したがって、図3中、θxy傾き補正方
向、θxz傾き補正方向、θyz傾き補正方向、x露光
領域移動方向、y露光領域移動方向、z焦点合わせ方向
で示すうち、θxy傾き補正方向、θxz傾き補正方
向、θyz傾き補正方向の調整により光軸に対する垂直
度を補正する。
【0077】また、z焦点合わせ方向を調整することに
より光学系の焦点深度にあった位置に基板照射面を配置
制御する。
【0078】図4は上記の調整や基板のアライメント機
構の一例の構成を示す側面図である。
【0079】図中、露光軸LOに対し、マスクパターン
8に対応する光学マスク39、縮小投影露光装置40、
レーザ導入窓42が図のように配置される。
【0080】又、真空チャンバ43内に配置された、被
処理膜体部2を搭載する基板4は、基板吸着機構付きヒ
ータ等を有する基板移動手段1を構成するθxyθxz
θyzステージ上に配置される。
【0081】本具体例に於いては、真空チャンバ43を
用いているが、実際の光照射は真空排気後、置換された
不活性ガス、水素、酸素、窒素等の雰囲気中で行われる
ことが望ましく、雰囲気圧も大気圧前後の圧力であって
もよい。
【0082】又、本具体例に於いて、基板吸着機構付き
ヒータを用いることによって光照射時に、室温〜400
℃程度の基板加熱条件を選ぶことができる。
【0083】上記のように、 囲気圧を大気圧力程度に
することによって、真空チャック機能による基板の吸着
ができるため、チャンバ内での基板ステージの移動等が
あってもずれを防止でき、投入された基板に多少のそ
り、たわみがあっても基板ステージに固定することがで
きる。さらに加熱による基板のそり、たわみによる焦点
深度ずれを最小限に抑えることができる。
【0084】本具体例に於ける44及び45は、レーザ
干渉計であり、又、46は、測長用窓である。
【0085】又、本具体例に於いては、当該基板4の端
部側面に測長用ミラー47を設ける事によって、当該基
板4のアライメント及び基板4のZ方向位置の測定を行
う事が可能である。
【0086】一方、本具体例に於いて、アライメントを
実行する場合には、当該基板4上のアライメントマーク
5を、例えばオフアクシス顕微鏡48、顕微鏡用光源4
9、顕微鏡用素子50を用いて計測し、レーザ干渉計4
4又は45による基板位置情報を用いて所望の露光位置
を計測できる。
【0087】本具体例に於いては、当該アラインメント
を実行する場合の一例として、オフアクシス法を例示し
たが、スルーザレンズ(Through The Lens)方式やスル
ーザマスク(Through The Mask (Reticle))方式を応用
することも可能である。
【0088】また、複数の計測地点から線形座標を最小
2乗法を用いて決定することにより、計測時に生じる測
定誤差を平均化する手段をとることもできる。
【0089】又、前記した様に、図5(A)〜図5
(C)にマスクパターン8とアライメントマーク95、
96の関係について示した。
【0090】即ち、本具体例に於いて使用される当該マ
スクパターン8に於いて、当該マスク部は非露光部81
と露光部82とから構成される。例えば、エキシマレー
ザを光源にする場合、紫外光が透過する石英基板上にア
ルミニウム、クロム、タングステンなどの金属や、誘電
体多層膜といった紫外光を吸収、反射する膜を形成し、
フォトリソグラフィとエッチング技術を用いてパターン
を形成する。
【0091】マスクパターン8上の所望の選択されるパ
ターン(図5(A)において白色部で示される)91〜
94に応じて、被処理膜体部2の一例であるシリコン膜
が露光され図5(B)に示されるように非露光シリコン
81’内に露光シリコン82’が形成される。
【0092】この時、必要に応じて当該マスクパターン
8上に設けられたアラインメントマーク形成95、96
が、当該基板4上に設けられたアラインメントマーク5
と一致する様にアライメント調整後露光することによっ
て、シリコン薄膜上の予め設計された位置を露光するこ
とが可能となる。
【0093】また、上記シリコン薄膜を用いた薄膜トラ
ンジスタ形成工程において、露光プロセスが位置決めを
必要とする第1工程の場合(すなわちアライメントマー
クが予め形成されていない場合)、シリコン薄膜への露
光工程時に、露光形成マーク95又は96を同時に露光
することによって、アモルファスシリコンa−Siと結
晶Siとの光学的色差を利用したアライメントマーク8
2’が形成できる。
【0094】従って、当該アラインメントマーク82’
を基準に後工程におけるフォトリソグラフィ等を行うこ
とによって、露光改質された所望の領域に、トランジス
タや所望の機構、機能を作り込むことができる。
【0095】露光工程後シリコン薄膜上にSi酸化膜を
形成し、シリコン層の所望の領域がエッチング除去され
た状態を図5(C)とそのA−A断面図に示す。
【0096】シリコン除去部85は、積層されたシリコ
ン膜とシリコン酸化膜がエッチング除去された領域であ
り、非露光シリコン81’と露光シリコン82’上にシ
リコン酸化膜86、87が積層された形状が示されてい
る。
【0097】このように、酸化膜で覆われたシリコン膜
からなる島状構造を作り込むことによって、素子間分離
された薄膜トランジスタのチャネル/ソース・ドレイン
領域や後工程のアライメントに必要なマークを形成する
ことができる。
【0098】図6(A)及び図6(B)に本具体例に於
ける膜体部改質方法での主要動作のタイミングチャート
を示す。
【0099】即ち、図6(A)の制御例1では基板ステ
ージを構成する基板移動手段1の動作により、所望の露
光位置に基板4に搭載された当該被処理膜体部2の所望
の部位を移動させる。
【0100】次に焦点合わせやアライメント動作を行い
精密に露光位置を調整する。このとき、例えば0.1μ
m〜100μm程度といった、所望の設定誤差精度には
いるように調整する。
【0101】その動作が完了した時点で、基板4に搭載
された当該被処理膜体部2への光照射が実行される。
【0102】これらの一連の動作を終了した時点で、次
の露光領域へ基板が移動し、基板上に搭載されている当
該被処理膜体部2の必要な箇所を更に照射終了した後、
基板4が交換され、第2の処理基板4上に設けられた当
該被処理膜体部2に対して、所定の一連の処理を行う。
【0103】又図6(B)に示す本発明に係る当該膜体
部改質方法の制御例2では、基板ステージ1の動作によ
り所望の露光位置に基板を移動させる。
【0104】次に焦点合わせやアライメント動作を行い
精密に露光位置を調整する。このとき、例えば0.1μ
m〜100μm程度といった、所望の設定誤差精度には
いるように調整する。
【0105】その動作が完了した時点で、マスクステー
ジである光路移動手段3の動作を始動する。
【0106】当該光路移動手段3の始動時の移動ステッ
プ量のばらつきを避けるために、基板への光照射はマス
クステージ動作の開始よりもあとから開始されるチャー
トである。
【0107】もちろんステージの移動によりアライメン
ト位置から離れた地点に露光されるため、その分のオフ
セット量は予め考慮する必要があることはいうまでもな
い。又、本発明に於いては、当該基板に搭載された当該
被処理膜体部2への光照射よりも早く光源の運転を開始
し、光源10の出力強度の安定性が高まった時点で、シ
ャッタ等を開き基板4への光照射を行うことも可能であ
る。
【0108】特にエキシマレーザを光源に用い、発振期
間と停止期間とが繰り返されるような使用法をとった場
合、初期の数10パルスが特に不安定なことが知られて
おり、これらの不安定なレーザパルスを照射したくない
場合には、マスクステージの動作に合わせてビームを遮
断する方式をとることができる。
【0109】これらの一連の動作を終了した時点で、次
の露光領域へ基板が移動し、基板4上の当該被処理膜体
部2に於ける必要な箇所を照射終了した後、基板が交換
され第2の処理基板4上で所定の一連の処理を行う。
【0110】膜厚75nmのa−Si薄膜に対して1m
m×50μmのビームを短軸方向に0.5μmピッチで
走査した。
【0111】一つの光源10を用いてレーザ照射強度は
照射面で470mJ/cmとしたところ、走査方向
に連続する単結晶シリコン薄膜が得られた。
【0112】さらに、第2光源を照射面で150mJ/
cmとなるように、100nsec遅延させて照射
した条件では1.0μmの走査ピッチ条件でも走査方向
に連続する単結晶シリコン薄膜が得られた。
【0113】上記結晶化シリコン膜中のトラップ準位密
度は1012cm−2より低い値を示した。
【0114】図7は、本発明の実施の形態を示す半導体
薄膜形成装置の側面図である。
【0115】即ち、図中、プラズマCVD室70、レー
ザ照射室71、基板搬送室72から構成され、ゲートバ
ルブ73、74を介して基板4の搬送が装置外部の雰囲
気に触れることなく真空中、不活性ガス、窒素、水素、
酸素等の雰囲気かつ高真空、減圧、加圧状態で可能であ
る。
【0116】レーザ照射室71においては、400℃程
度まで加熱可能な、基板移動手段1を構成する基板ステ
ージ1上に適宜のチャック機構を用いて基板4が設置さ
れる。又、当該基板4の表面には、所望の被処理膜体部
2が配置形成されている。
【0117】当該プラズマCVD室70では、400℃
程度まで加熱可能な基板ホルダー75上に被処理膜体部
2を有する基板4が設置される。
【0118】この例ではガラス基板4上にシリコン薄膜
2が形成された状態でレーザ照射室71に導入され、表
面のシリコン薄膜2がレーザ照射により結晶性シリコン
薄膜に改質され、プラズマCVD室70に搬送された状
態を示している。
【0119】レーザ照射室71に導入されるレーザ光2
5は、エキシマレーザEL1或いはエキシマレーザEL
2から供給されるビーム20が第1のビームラインL1
及び第2のビームラインL2をそれぞれ通過して、ミラ
ー77及び透過ミラー78を有するレーザ合成光学装置
76及び、ホモジナイザ79、光学マスクステージを構
成する光路移動手段3に固定された光学マスク80及び
投影光学装置182とから構成されるレーザ照射光学装
置183を通過した後、レーザ導入窓84を介して基板
表面の被処理膜体部2の所望の部位に到達する。
【0120】ここでは2台のエキシマレーザを図示した
が、光源10としては1台以上所望の台数を設置するこ
ともできる。またエキシマレーザに限らず、炭酸ガスレ
ーザ、YAGレーザ等のパルスレーザや、アルゴンレー
ザ等のCW光源と高速シャッタを用いてパルス上に供給
してもよい。
【0121】一方、プラズマCVD室70はRF電極1
85とプラズマ閉じこめ電極187により形成されるプ
ラズマ形成領域186が基板4が配置される領域とは離
れた位置に形成される。
【0122】当該プラズマ形成領域186には、例え
ば、酸素とヘリウムを、原料ガス導入装置188を用い
てシランガスを供給することにより、基板4上に酸化シ
リコン膜を形成することができる。
【0123】又、図8には、本発明の一具体例の形態を
示す半導体薄膜形成装置200の平面図を示す。
【0124】図中、ロード/アンロード室89、プラズ
マCVD室90、基板加熱室191、水素プラズマ処理
室192、レーザ照射室193、基板搬送室194がそ
れぞれゲートバルブGV1〜GV6を介して接続されて
いる。
【0125】第1のビームラインL1と第2のビームラ
インL2から、個別に供給されるレーザ光10、10’
がレーザ合成光学装置195、レーザ照射光学装置19
6、レーザ導入窓199を介して基板4に設けられた当
該被処理膜体部2の表面に照射される。
【0126】また、それぞれのプロセス室、搬送室はガ
ス導入装置197−1〜197−7、排気装置198−
1〜198−7が接続されており、所望のガス種の供
給、プロセス圧の設定、排気、真空が調整される。
【0127】図8中、点線で示すように処理基板4−
2、4−6が平面上に配置される。
【0128】図9は、本発明に於いて使用されるプラズ
マCVD室70の一例の構成を示す概略図である。
【0129】即ち、13.56MHzあるいはそれ以上
の高周波が好ましくは使用される高周波電源101から
電力が高周波電極102に供給される。その結果、ガス
供給穴付き電極103と高周波電極102の間にプラズ
マが形成され、反応形成されたラジカルがガス供給穴付
き電極103を通り基板4が配置された領域に導かれ
る。
【0130】一方、平面型ガス導入装置104によりプ
ラズマに曝すことなく別のガスが導入され、気相反応を
経て基板4上に薄膜2が形成される。
【0131】又、当該基板4を支持する、基板移動手段
に相当する基板ホルダー1は、ヒータ等により室温から
500℃程度までの加熱行うように設計した。
【0132】図示のように、排気装置105、ガス導入
装置106、酸素ライン107、ヘリウムライン10
8、水素ライン109 シランライン110、ヘリウム
ライン111、アルゴンライン112等を用いて酸素ラ
ジカルとシランガスを反応させることによって酸化シリ
コン膜2を形成できる。
【0133】本具体例に於ける成膜条件は、基板温度3
00℃、圧力0.1torr、RF電力100W、シラ
ン流量10sccm、酸素流量400sccm、ヘリウ
ム流量400sccmの条件で膜形成を行ったところ、
固定酸化膜電荷密度(5×1011cm−2)と良好な
特性を有するシリコン酸化膜の形成を確認している。
【0134】また、シランに対する酸素流量比を大きく
することでより良好な酸化膜の形成が可能である。
【0135】プラズマCVD室70の形態としては上述
のような平行平板型のRFプラズマCVD装置ばかりで
なく、減圧CVDや常圧CVDといったプラズマを利用
しない方法や、マイクロ波やECR(Electron Cycrotro
n Resonance)効果を用いたプラズマCVD法を用いるこ
とも可能である。
【0136】図9に示すプラズマCVD装置70を酸化
シリコン膜以外の薄膜形成に用いる場合に必要なガス種
として以下のような原料が使用できる。
【0137】例えば、Si窒化シリコン膜の形
成にはN(窒素)(あるいはアンモニア)、キャリ
アガスとしてAr (アルゴン)、SiH(シラ
ン)、キャリアガスとしてアルゴン等を用いることがで
きる。
【0138】又、シリコン薄膜の形成には水素とシラ
ン、水素(キャリアガスとしてアルゴン)とSiF
4フッ化シラン(キャリアガスとしてアルゴン)等の原
料ガスを用いることができる。また、成膜プロセスでは
ないが、水素プラズマを利用してシリコン薄膜や酸化シ
リコン膜の水素プラズマ処理も可能である。
【0139】図10は、本発明に於いて、TFTを製造
する際に、予めアライメントマークを設け、アライメン
トマークに応じたレーザ照射を行う場合の具体例につい
て、当該TFT製造工程フローをもとに説明する。
【0140】図10(a)に示す様に、先ず、洗浄によ
って有機物や金属、微粒子等を除去したガラス基板4上
に基板カバー膜121、シリコン薄膜2を順次形成す
る。
【0141】基板カバー膜121としてLPCVD(減
圧化学的気相成長)法でシランと酸素ガスを原料とし、
450℃で酸化シリコン膜を1μm形成する。
【0142】LPCVD法を用いることにより基板保持
領域を除き基板外表面全体をカバーすることも可能であ
る(図示せず)。
【0143】あるいは、テトラエトキシシラン(TEO
S)と酸素を原料としたプラズマCVD、TEOSとオ
ゾンを原料とした常圧CVD、図8に示すようなプラズ
マCVD等を利用することも可能であり、基板材料(ア
ルカリ金属濃度を極力低減したガラス、表面を研磨加工
した石英・ガラス等)が含む半導体デバイスに有害な不
純物の拡散防止ができる材料が基板カバー膜として有効
である。
【0144】シリコン薄膜はLPCVDでジシランガス
を原料として500℃で厚さ75nm形成する。この場
合膜中に含まれる水素原子濃度が1原子%以下となるた
め、レーザ照射工程での水素放出による膜荒れ等を防ぐ
ことができる。
【0145】あるいは、図7に示すようなプラズマCV
D法や広く普及しているプラズマCVD法を用いても、
基板温度や水素/シラン流量比、水素/4フッ化シラン
流量比等を調整することによって水素原子濃度が低いシ
リコン薄膜2を形成できる。更に、アライメントマーク
の形成のために、フォトリソグラフィとエッチングによ
りパターン化しアライメントマーク129を基板4上に
形成する。
【0146】次にアライメントマーク129を保護する
ためにマーク保護膜130を形成し、シリコン薄膜2を
形成する。
【0147】続いて、図10(b)に示す様に、上記し
た図10(a)の工程で準備した基板4を、有機物や金
属、微粒子、表面酸化膜等を除去するための洗浄工程を
経た後、本発明に係る図9で例示する薄膜形成装置に導
入する。
【0148】レーザ光LOが照射し、シリコン薄膜2を
結晶化シリコン薄膜2’に改質する。レーザ結晶化は9
9.9999%以上の高純度窒素700torr以上の
雰囲気で行われ、レーザ照射が完了後、酸素ガスを導入
する。
【0149】レーザ光露光時にはアライメントマーク1
29を基準に所望の領域が露光される。その後は、予め
設けられたアライメントマーク129や、結晶化シリコ
ン薄膜パターニングによって形成されるアライメントマ
ーク(図示せず)を基準に、次工程のアライメントを行
うことができる。
【0150】上記工程を経た基板4は、図10(c)に
示す様に、ガスが排気された後、基板搬送室を介してプ
ラズマCVD室に搬送される。
【0151】先ず、第1のゲート絶縁膜123として、
シラン、ヘリウム、酸素を原料ガスとして基板温度35
0度で酸化シリコン膜を10nm堆積する。このあと必
要に応じて水素プラズマ処理や加熱アニールを行う。こ
こまでが本発明の薄膜形成装置において処理される。
【0152】次に、図10(d)に示す様に、フォトリ
ソグラフィとエッチング技術を用いてシリコン薄膜2’
と酸化シリコン膜積層膜123のアイランドを形成す
る。このとき、シリコン薄膜2’に比べ酸化シリコン膜
123のエッチングレートが高いエッチング条件を選択
することが好ましい。
【0153】図に示すようにパターン断面が階段状(あ
るいはテーパ状)に形成することによって、ゲートリー
クを防ぎ信頼性の高い薄膜トランジスタを提供できる。
【0154】次に、図10(e)に示す様に、有機物や
金属、微粒子等を除去するための洗浄を行った後、上記
アイランドを被覆するように第2のゲート絶縁膜124
を形成する。ここでは、LPCVD法でシランと酸素ガ
スを原料とし、450℃で酸化シリコン膜を30nm形
成した。
【0155】あるいはTEOSと酸素を原料としたプラ
ズマCVD、TEOSとオゾンを原料とした常圧CV
D、図8に示すようなプラズマCVD等を利用すること
も可能である。
【0156】次にゲート電極としてn シリコン膜を
80nm、タングステンシリサイド膜を110nm形成
する。
【0157】nシリコン膜はプラズマCVDやLP
CVD法で形成された結晶性のリンドープシリコン膜が
望ましい。その後、フォトリソグラフィとエッチング工
程を経て、パターン化されたゲート電極125を形成す
る。
【0158】次に、図10(f)及び図10(g)に示
す様に、ゲートをマスクとして不純物を注入して不純物
注入領域126, 126’を形成する。
【0159】つまり、CMOS型回路を形成する場合
は、フォトリソグラフィを併用して、図10(f)に示
す、n領域が必要なn−チャネルTFTと図10
(g)に示す、p領域が必要なp−チャネルTFT
とを作り分ける。
【0160】注入される不純物イオンの質量分離を行わ
ないイオンドーピングや、イオン注入、プラズマドーピ
ング、レーザドーピング等の方法を採ることができる。
そのとき用途や不純物導入方法によって図10(f)及
び図10(g)に示す様に、表面の酸化シリコン膜を残
したまま、あるいは除去した後に不純物の導入を行う。
【0161】その後、図10(h)及び図10(i)に
示す様に、層間分離絶縁膜127、127’をそれぞれ
個別に堆積し、コンタクトホールを開口後、金属を堆
積、フォトリソグラフィとエッチングにより金属配線1
28を形成する。
【0162】層間分離絶縁膜127、127’として
は、膜の平坦化が図れるTEOS系酸化膜やシリカ系塗
布膜、有機塗布膜を用いることができる。
【0163】コンタクトホール開口はフォトリソグラフ
ィとエッチングにより、金属配線は抵抗の低いアルミニ
ウム、銅あるいはそれらをベースとした合金、タングス
テンやモリブデンといった高融点金属が応用できる。以
上のような工程を行うことによって、性能、信頼性の高
い薄膜トランジスタを形成することができる。
【0164】上記した各具体例の構成から明らかな様
に、本発明に係る当該膜体部改質装置100に於いて
は、当該光路移動手段3に於ける当該所望の光路26と
当該基板移動手段1に於ける当該被処理膜体部2の所望
の被処理部位30との位置合わせ操作は、当該基板4上
に設けられている当該アラインメントマーク5、129
を参照して実行されるものである。
【0165】より具体的には、本発明に於ける当該光路
移動手段3に於ける当該所望の光路26と当該基板移動
手段1に於ける当該被処理膜体部2の所望の被処理部位
30との位置合わせ操作は、当該基板4上に設けられて
いる当該アラインメントマーク5、129と当該光路移
動手段3に設けられている当該アラインメントマーク検
出手段、例えば、開口部97とを一致させる様に制御す
るものである。
【0166】本発明に於ける当該アラインメントマーク
を利用して当該基板4上の被処理膜体部2と当該光路移
動手段3との位置合わせ方法は、公知の方法を利用する
事が可能であり、例えば、画像認識手段、二次電子検出
手段、レーザー干渉計等を利用する事が可能である。
【0167】係る制御を実行する為に本発明に於ける膜
体部改質装置100に於いては、図1(A)に示す様
に、当該基板4上に搭載されている被処理膜体部2に於
ける所望の部位を改質する為に所望の形状を有する成形
光ビーム25を当該被処理膜体部2に於ける所望の部位
30に指向せしめる為に、当該マスクパターン8から所
望のパターンを選択するパターン選択制御手段55、当
該選択されたマスクパターンを使用して成形された成形
光ビーム25による光路の移動範囲領域内に、当該被処
理膜体部2に於ける所望の部位30を移動させる為に、
当該基板4を所望の位置に移動させる第1の照射位置制
御手段40、当該基板4上に形成されたアラインメント
マーク5を参照しながら当該光路移動手段3を所望の位
置に移動させる第2の照射位置制御手段50、当該基板
4上に形成されたアラインメントマーク5と当該光路移
動手段3のマスクパターン8内に形成されているアライ
ンメントマーク検出手段97とが一致するか否かを判断
する検出手段6、当該光源10を駆動させる光源駆動制
御手段60、及び上記各手段を総合的に制御する制御演
算手段65とから構成される制御手段66を有している
事が望ましい。
【0168】本発明に於ける当該基板4上に形成されて
いる当該アラインメントマーク5又は129は、予め当
該基板上に形成されたものであっても良く、又、当該マ
スクパターン8に於けるアラインメントマーク用パター
ン97を使用して当該被処理膜体部2の処理操作中に形
成されたものであっても良い。
【0169】本発明に於ける当該被処理膜体部は、一例
としては、非結晶化シリコンであり、改質後に結晶化シ
リコンを得る様に処理されるものである。
【0170】又、本発明に於ける別の態様としての膜体
部改質方法に於いては、光源10、当該光源から出射さ
れる光ビーム20を所望の形状に成形すると共に、当該
成形された光ビーム25を所望の方向に指向させる光路
移動手段3、及び被処理膜体部2を含む基板4を搭載
し、当該被処理膜体部2の所望の部位を当該光路26に
対応せしめる様に移動可能に構成された基板移動手段1
とから構成された膜体部改質装置100であって、当該
光路移動手段3の動作精度を当該基板移動手段1の動作
精度よりも高くなる様に設定して当該被処理膜体部を改
質処理する様に構成されている事が望ましい。
【0171】係る本発明の膜体部改質方法に於いては、
当該光路移動手段3の移動範囲は、当該基板移動手段1
の移動範囲よりも狭くなる様に設定する事も好ましい。
【0172】更に、当該光路移動手段3の移動速度は、
当該基板移動手段1の移動速度よりも遅くなる様に設定
する事も望ましい。
【0173】当該光路移動手段3及び当該基板移動手段
1は、互いに同一方向若しくは互いに反対方向に移動せ
しめられる様に構成されており、又、当該光路移動手段
3及び当該基板移動手段1は、互いに同時に移動させる
か、個別的に移動せしめる制御せしめられる様に構成さ
れても良い。
【0174】当該光路移動手段3は、当該光源10から
出射される光ビーム20の断面積よりも小さな断面積を
有する一つ若しくは複数種の成形光ビーム25を形成す
る為の一つ若しくは複数個のマスクパターンを有してい
る事が望ましく、又、当該マスクパターン8には、アラ
インメントマーク形成用のマスクパターン97或いはア
ラインメントマーク検出用の開口部が含まれている事も
望ましい。
【0175】本発明に於いては、当該光路移動手段3に
於ける当該所望の光路26と当該基板移動手段1に於け
る当該被処理膜体部2の所望の被処理部位5との位置合
わせ操作は、当該基板4上に設けられている当該アライ
ンメントマーク5と当該光路移動手段3に設けられてい
る当該アラインメントマーク又はアラインメントマーク
検出手段97とを一致させる様に制御するものである。
【0176】本発明に於ける当該膜体部改質方法は、上
記した様に、当該膜体部改質装置は、制御手段を含み、
当該制御手段は、当該基板上に搭載されている被処理膜
体部に於ける所望の部位を改質する為に所望の形状を有
する成形光ビームを当該被処理膜体部に於ける所望の部
位に指向せしめる為に、当該マスクパターンから所望の
パターンを選択するパターン選択する工程、当該選択さ
れたマスクパターンを使用して成形された成形光ビーム
による光路の移動範囲領域内に、当該被処理膜体部に於
ける所望の部位を移動させる為に、当該基板を所望の位
置に移動させる工程、当該基板上に形成されたアライン
メントマークを参照しながら当該光路移動手段を所望の
位置に移動させる工程及び当該光源を駆動させる工程と
から構成されている事が好ましい。
【0177】
【発明の効果】本発明に係る当該膜体部改質装置及び膜
体部改質方法は、上記した様な技術構成を採用している
ので、例えば、半導体装置に於ける配線部等の所望の大
きさ、面積を有する部分に於ける化学物質からなる被処
理膜体部を所望の特性を有する様に効率的に且つ容易に
改質する事が可能である。
【0178】特に、本発明に於ける膜体部改質装置に於
いては、液晶ディスプレイのような大面積デバイスの製
造に利用する場合においても、動作精度の高いステージ
と高速動作が要求されるステージの両立を実現すること
により、スループットの高い半導体薄膜製造装置を提供
することができる。
【0179】シリコン膜が堆積された基板上に形成され
たマークに対しアライメント機能を利用したビームの位
置合わせをおこなうことにより、所望の領域へμmオー
ダ以上の位置精度を持たせて露光することが可能になっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る膜体部改質装置の一具体
例の構成を説明するブロック図である。
【図2】図2は、本発明に係る膜体部改質装置の一具体
例に於ける動作の例を説明する平面図である。
【図3】図3は、本発明に係る膜体部改質装置の一具体
例の構成の概要を説明する斜視図である。
【図4】図4は、本発明にかかる膜体部改質装置に於け
るアラインメント機構の一具体例を説明するブロック図
である。
【図5】図5は、本発明の膜体部改質装置に於いて使用
されるマスクパターンとその使用方法の一例を説明する
図である。
【図6】図6は、本発明に於ける膜体部改質方法に於け
る制御の一具体例を説明するタイミングチャートであ
る。
【図7】図7は、本発明の膜体部改質装置と関連して使
用される半導体薄膜形成装置、搬送室、プラズマCVD
室の一具体例の構成を示す側部断面図である。
【図8】図8は、本発明の膜体部改質装置と関連して使
用される半導体薄膜形成装置、搬送室、プラズマCVD
室等の配置状態を説明する平面図である。
【図9】図9は、本発明の膜体部改質装置と関連して使
用されるプラズマCVD室の一例の構成を示す側面断面
図である。
【図10】図10は、本発明に係る膜体部改質方法をT
FT製造プロセスに応用した場合の製造工程の手順を示
す図である。
【図11】図11は、従来に於けるエキシマレーザアニ
ール装置の一例を説明する平面図である。
【図12】図12は、従来のエキシマレーザアニール装
置の動作を説明する図である。
【符号の説明】
1…光路移動手段 2…被処理膜体部 2’…改質薄膜 4…基板 5、129…アラインメントマーク 6…アラインメントマーク検出手段 8…マスクパターン 100…膜体部改質装置 10…光源 20…光ビーム 21…光路移動手段の動作範囲 25、25’…成形された光ビーム 26…光路 30…被処理膜体部の所望の部位、パターン転写領域 31…レーザ照射範囲 34、35、36、37…ミラー 38…光学レンズ 39…光学マスク 40…縮小投影露光装置 41…ホモジナイザ 42…レーザ導入窓 43…真空チャンバ 44、45…レーザ干渉計 46…測長用窓 47…測長用ミラー 48…オフアクシス顕微鏡 49…顕微鏡用光源 50…顕微鏡用素子 70、90…プラズマCVD室 71…レーザ照射室 72…基板搬送室 73、74…ゲートバルブ 75…基板ホルダー 76…レーザ合成光学装置 77…ミラー 78…透過ミラー 79…ホモジナイザ 80…光学マスク 81…非露光部 81’…非露光シリコン 82…露光部 82’…露光シリコン 83’…アライメントマーク 84…レーザ導入窓 85…シリコン除去部 86、87…シリコン酸化膜 89…ロード/アンロード室 91…スリット状の開口部 92…斜めの短いスリット開口部 93…鉤状の開口部 94…環状開口部 95、96…アラインメントマーク形成用のスリット開
口部 97…アラインメントマーク検出用開口部 101…高周波電源 102…高周波電極 103…ガス供給穴付き電極 104…平面型ガス導入装置 105…排気装置 106…ガス導入装置 107…酸素ライン 108…ヘリウムライン 109…水素ライン 110…シランライン 111…ヘリウムライン 112…アルゴンライン 121…基板カバー膜 123…酸化シリコン膜積層膜 124…ゲート絶縁膜 125…ゲート電極 126, 126’…不純物注入領域 127…層間分離絶縁膜 128…金属配線 130…マーク保護膜 182…投影光学装置 183…レーザ照射光学装置 185…RF電極 187…プラズマ閉じこめ電極 186…プラズマ形成領域 188…原料ガス導入装置 191…基板加熱室 192…水素プラズマ処理室 193…レーザ照射室 194…基板搬送室 195…レーザ合成光学装置 196…レーザ照射光学装置 197−1〜197−7…ガス導入装置 198−1〜198−7…排気装置 199…レーザ導入窓 200…半導体薄膜形成装置 1101…シリコン薄膜 1102…線状ビーム照射範囲 1103…結晶化領域 1104…レーザ導入窓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/336 Fターム(参考) 2H088 FA10 FA11 FA16 FA17 FA20 FA23 FA25 FA30 HA08 MA16 2H092 GA59 JA25 JA29 JA38 JA42 JB13 JB23 JB32 JB33 KA04 KA07 MA14 MA17 MA20 MA30 MA35 MA37 NA25 NA27 PA01 5F052 AA02 AA13 BA11 BA12 BB07 DA02 FA28 JA01 5F110 BB01 DD02 DD13 EE05 EE09 EE14 FF02 FF22 FF32 GG02 GG12 GG23 GG25 GG35 GG47 HJ13 HL02 PP03 PP05 PP13

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源、当該光源から出射される光ビーム
    を所望の形状に成形すると共に、当該成形された光ビー
    ムを所望の方向に指向させる光路移動手段、及び被処理
    膜体部を含む基板を搭載し、当該被処理膜体部の所望の
    部位を当該光路に対応せしめる様に移動可能に構成され
    た基板移動手段とから構成された膜体部改質装置であっ
    て、当該光路移動手段の動作精度は、当該基板移動手段
    の動作精度よりも高くなる様に構成されている事を特徴
    とする膜体部改質装置。
  2. 【請求項2】 当該光路移動手段の移動範囲は、当該基
    板移動手段の移動範囲よりも狭くなる様に構成されてい
    る事を特徴とする請求項1記載の膜体部改質装置。
  3. 【請求項3】 当該光路移動手段の移動速度は、当該基
    板移動手段の移動速度よりも遅くなる様に構成されてい
    る事を特徴とする請求項1又は2に記載の膜体部改質装
    置。
  4. 【請求項4】 当該光路移動手段及び当該基板移動手段
    は、互いに同一方向若しくは互いに反対方向に移動可能
    に構成されている事を特徴とする請求項1乃至3の何れ
    かに記載の膜体部改質装置。
  5. 【請求項5】 当該光路移動手段及び当該基板移動手段
    は、互いに同時に移動するか、個別的に移動する様に制
    御されるものである事を特徴とする請求項1乃至4の何
    れかに記載の膜体部改質装置。
  6. 【請求項6】 当該光路移動手段は、当該光源から出射
    される光ビームの断面積よりも小さな断面積を有する一
    つ若しくは複数種の成形光ビームを形成する為の一つ若
    しくは複数個のマスクパターンを有している事を特徴と
    する請求項1乃至5の何れかに記載の膜体部改質装置。
  7. 【請求項7】 当該光路移動手段に於ける当該マスクパ
    ターンには、アラインメントマーク形成用のマスクパタ
    ーンを含んでいる事を特徴とする請求項6記載の膜体部
    改質装置。
  8. 【請求項8】 当該基板上には、当該光路移動手段に設
    けられたアラインメントマークに対応するアラインメン
    トマークが形成されている事を特徴とする請求項1乃至
    7の何れかに記載の膜体部改質装置。
  9. 【請求項9】 当該光路移動手段に於ける当該所望の光
    路と当該基板移動手段に於ける当該被処理膜体部の所望
    の被処理部位との位置合わせ操作は、当該基板上に設け
    られている当該アラインメントマークを参照して実行さ
    れるものである事を特徴とする請求項1乃至8の何れか
    に記載の膜体部改質装置。
  10. 【請求項10】 当該光路移動手段に於ける当該所望の
    光路と当該基板移動手段に於ける当該被処理膜体部の所
    望の被処理部位との位置合わせ操作は、当該基板上に設
    けられている当該アラインメントマークと当該光路移動
    手段に設けられている当該アラインメントマークとを一
    致させる様に制御するものである事を特徴とする請求項
    1乃至9の何れかに記載の膜体部改質装置。
  11. 【請求項11】 当該膜体部改質装置は、制御手段を含
    み、当該制御手段は、当該基板上に搭載されている被処
    理膜体部に於ける所望の部位を改質する為に所望の形状
    を有する成形光ビームを当該被処理膜体部に於ける所望
    の部位に指向せしめる為に、当該マスクパターンから所
    望のパターンを選択するパターン選択制御手段、当該選
    択されたマスクパターンを使用して成形された成形光ビ
    ームによる光路の移動範囲領域内に、当該被処理膜体部
    に於ける所望の部位を移動させる為に、当該基板を所望
    の位置に移動させる第1の照射位置制御手段、当該基板
    上に形成されたアラインメントマークを参照しながら当
    該光路移動手段を所望の位置に移動させる第2の照射位
    置制御手段及び当該光源を駆動させる光源駆動制御手段
    とから構成されている事を特徴とする請求項1乃至10
    の何れかに記載の膜体部改質装置。
  12. 【請求項12】 当該基板上に形成されている当該アラ
    インメントマークは、予め当該基板上に形成されたもの
    であるか、当該マスクパターンに於けるアラインメント
    マーク用パターンを使用して当該被処理膜体部の処理操
    作中に形成されたものである事を特徴とする請求項1乃
    至11の何れかに記載の膜体部改質装置。
  13. 【請求項13】 当該被処理膜体部は、非結晶化シリコ
    ンであり、改質後に結晶化シリコンが得られる事を特徴
    とする請求項1乃至12の何れかに記載の膜体部改質装
    置。
  14. 【請求項14】 光源、当該光源から出射される光ビー
    ムを所望の形状に成形すると共に、当該成形された光ビ
    ームを所望の方向に指向させる光路移動手段、及び被処
    理膜体部を含む基板を搭載し、当該被処理膜体部の所望
    の部位を当該光路に対応せしめる様に移動可能に構成さ
    れた基板移動手段とから構成された膜体部改質装置であ
    って、当該光路移動手段の動作精度を当該基板移動手段
    の動作精度よりも高くなる様に設定して当該被処理膜体
    部を改質処理する事を特徴とする膜体部改質方法。
  15. 【請求項15】 当該光路移動手段の移動範囲は、当該
    基板移動手段の移動範囲よりも狭くなる様に設定する事
    を特徴とする請求項14記載の膜体部改質方法。
  16. 【請求項16】 当該光路移動手段の移動速度は、当該
    基板移動手段の移動速度よりも遅くなる様に設定する事
    を特徴とする請求項14又は15に記載の膜体部改質方
    法。
  17. 【請求項17】 当該光路移動手段及び当該基板移動手
    段は、互いに同一方向若しくは互いに反対方向に移動さ
    せる事を特徴とする請求項14乃至16の何れかに記載
    の膜体部改質方法。
  18. 【請求項18】 当該光路移動手段及び当該基板移動手
    段は、互いに同時に移動させるか、個別的に移動せしめ
    る制御する事を特徴とする請求項14乃至17の何れか
    に記載の膜体部改質方法。
  19. 【請求項19】 当該光路移動手段は、当該光源から出
    射される光ビームの断面積よりも小さな断面積を有する
    一つ若しくは複数種の成形光ビームを形成する為の一つ
    若しくは複数個のマスクパターンを有している事を特徴
    とする請求項14乃至18の何れかに記載の膜体部改質
    方法。
  20. 【請求項20】 当該光路移動手段に於ける当該マスク
    パターンには、アラインメントマーク形成用のマスクパ
    ターンが含まれている事を特徴とする請求項19記載の
    膜体部改質方法。
  21. 【請求項21】 当該基板上に、当該光路移動手段に設
    けられたアラインメントマークに対応するアラインメン
    トマークを形成しておくか、当該改質処理工程中に当該
    アラインメントマークを形成する事を特徴とする請求項
    14乃至20の何れかに記載の膜体部改質方法。
  22. 【請求項22】 当該光路移動手段に於ける当該所望の
    光路と当該基板移動手段に於ける当該被処理膜体部の所
    望の被処理部位との位置合わせ操作は、当該基板上に設
    けられている当該アラインメントマークを参照して実行
    する事を特徴とする請求項14乃至21の何れかに記載
    の膜体部改質方法。
  23. 【請求項23】 当該光路移動手段に於ける当該所望の
    光路と当該基板移動手段に於ける当該被処理膜体部の所
    望の被処理部位との位置合わせ操作は、当該基板上に設
    けられている当該アラインメントマークと当該光路移動
    手段に設けられている当該アラインメントマークとを一
    致させる様に制御する事を特徴とする請求項14乃至2
    2の何れかに記載の膜体部改質方法。
  24. 【請求項24】 当該膜体部改質装置は、制御手段を含
    み、当該制御手段は、当該基板上に搭載されている被処
    理膜体部に於ける所望の部位を改質する為に所望の形状
    を有する成形光ビームを当該被処理膜体部に於ける所望
    の部位に指向せしめる為に、当該マスクパターンから所
    望のパターンを選択するパターン選択する工程、当該選
    択されたマスクパターンを使用して成形された成形光ビ
    ームによる光路の移動範囲領域内に、当該被処理膜体部
    に於ける所望の部位を移動させる為に、当該基板を所望
    の位置に移動させる工程、当該基板上に形成されたアラ
    インメントマークを参照しながら当該光路移動手段を所
    望の位置に移動させる工程及び当該光源を駆動させる工
    程とから構成されている事を特徴とする請求項14乃至
    23の何れかに記載の膜体部改質方法。
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