JP2006138887A - 液晶パネル用対向基板の製造方法 - Google Patents

液晶パネル用対向基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液晶パネル用対向基板の製造コストを低減する。
【解決手段】液晶パネル用対向基板の製造方法であって、ウェハ基板14をステッパに載置するウェハ載置工程と、アライメントマークパターン転写工程と、マイクロレンズ用パターン転写工程と、マイクロレンズアレイ102、及びアライメントマーク104、106を形成するレンズ形成工程と、マイクロレンズアレイ102を覆い、かつアライメントマーク104、106を覆わない遮光膜16を形成する遮光膜形成工程と、アライメントマーク104、106を用いて位置合わせを行いつつ、ウェハ基板14をステッパに載置する位置合わせ工程と、ブラックマトリックスパターン転写工程と、ブラックマトリックス18を形成するブラックマトリックス形成工程とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は液晶パネル用対向基板の製造方法に関する。
従来、ブラックマトリックス及びマイクロレンズアレイが形成された液晶パネル用対向基板(マイクロレンズ付き対向基板)が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この液晶パネル用対向基板では、凸レンズの機能を有するマイクロレンズが、透光性基板に形成された凹部に高屈折率媒質を充填することにより形成されている。
特開2003−172921 図5
このような液晶パネル用対向基板においては、ブラックマトリックスとマイクロレンズアレイとを高い精度で位置合わせする必要がある。しかし、近年、液晶関連部品に対する価格低減要求は大きく、必要十分な精度を、より低いコストで実現することが望まれている。
そこで、本発明 は、上記の課題を解決できる、液晶パネル用対向基板を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、以下の構成を有する。
(構成1)液晶パネル用対向基板の製造方法であって、ステッパ用のレチクルであって、マイクロレンズアレイを形成するためのマイクロレンズ用パターンと、マイクロレンズ用パターンから離間した位置に形成されたアライメントマーク用パターンとを有するレチクルを準備する準備工程と、レジスト膜が形成されている透光性のウェハ基板を、ステッパに載置するウェハ載置工程と、ステッパによるパターン転写のための複数のショット位置を、ウェハ基板に設定するショット位置設定工程と、複数のショット位置から一部のショット位置を選択して、選択したショット位置に、アライメントマーク用パターンを転写するアライメントマークパターン転写工程と、複数のショット位置から、アライメントマーク用パターンが転写されたショット位置以外のショット位置を順次選択し、ウェハ基板上において選択したショット位置に対応する位置に、マイクロレンズ用パターンを転写するマイクロレンズ用パターン転写工程と、ステッパからウェハ基板を取り外し、転写されたアライメントマーク用パターン及びマイクロレンズ用パターンに基づき、ウェハ基板に、マイクロレンズアレイ、及びアライメントマークを形成するレンズ形成工程と、マイクロレンズアレイを覆い、かつアライメントマークを覆わない遮光膜を、ウェハ基板上に形成する遮光膜形成工程と、遮光膜上にレジスト膜を形成するレジスト膜形成工程と、アライメントマークを用いて位置合わせを行いつつ、ウェハ基板をステッパに載置する位置合わせ工程と、遮光膜をブラックマトリックスの形状に加工するためのブラックマトリックスパターンを、当該ステッパにより、ウェハ基板に転写するブラックマトリックスパターン転写工程と、当該ステッパからウェハ基板を取り外し、転写されたブラックマトリックスパターンに基づき、ブラックマトリックスを形成するブラックマトリックス形成工程とを備える。
ステッパは、例えばLSI等を製造する場合にも広く用いられている。そして、LSI等を製造する場合、アライメントマークは、通常、各ショット毎に設けられる。
液晶パネル用対向基板の製造においても、アライメントマークを各ショット毎に設けることも考えられる。しかし、液晶パネル用対向基板の製造においては、ブラックマトリックスを形成するために、マイクロレンズアレイ形成後に、ウェハ基板全面に遮光膜を形成する必要がある。そのため、液晶パネル用対向基板の製造において、各ショット毎にアライメントマークを設けた場合、アライメントマークは、この遮光膜により、覆い隠されてしまうこととなる。この場合、ブラックマトリックスとマイクロレンズアレイとの位置合わせを行うためには、ブラックマトリックスパターンのパターニングを行う前に、遮光膜の一部を除去して、アライメントマークを露出させる必要がある。そのため、液晶パネル用対向基板の製造において、各ショット毎にアライメントマークを設けるとすれば、工程数の増加により、製造コストが上昇してしまう。
これに対し、構成1のようにすれば、アライメントマークとマイクロレンズアレイとが異なるショット位置に形成されるため、例えばアライメントマーク上に遮蔽物をおいて遮光膜を形成することにより、マイクロレンズアレイを覆い、かつアライメントマークを覆わない遮光膜を形成することができる。そのため、ブラックマトリックスパターンのパターニングを行うために位置合わせを、遮光膜の一部を除去する工程を経ることなく、行うことができる。また、これにより、液晶パネル用対向基板の製造コストを低減することができる。
また、液晶パネル用対向基板の製造においては、このようにアライメントマークを設けたとしても、ブラックマトリックスとマイクロレンズアレイとを十分な精度で位置合わせすることができる。そのため、構成1のようにすれば、ブラックマトリックスとマイクロレンズアレイとの位置合わせを、低コストかつ十分な精度で行うことができる。
尚、液晶パネル用対向基板とは、液晶表示パネルにおいて液晶を挟んで駆動基板と対向配置される基板である。この液晶表示パネルは、例えば、液晶プロジェクタ等にライトバルブとして用いられる。駆動基板は、例えばTFTアレイ基板である。
また、マイクロレンズアレイにおける各マイクロレンズは、液晶の各画素に対応して設けられる。ブラックマトリックス(BM)とは、液晶の各ドットの電極間やアクティブ素子上に設けられたマトリックス状の遮光膜である。ブラックマトリックスは、例えば、TFT液晶の画素電極周辺部分の表示が制御できない領域を透過する光を遮光することにより、液晶の黒表示品位を高め、コントラストを高くする。
アライメントマークパターン転写工程は、例えばレチクル上のマイクロレンズ用パターンを覆い隠すことにより、アライメントマーク用パターンを転写する。マイクロレンズ用パターン転写工程は、例えばレチクル上のアライメントマーク用パターンを覆い隠すことにより、マイクロレンズ用パターンを転写する。アライメントマークパターン転写工程及びマイクロレンズ用パターン転写工程のそれぞれにおいて、マイクロレンズ用パターン及びアライメントマーク用パターンのそれぞれは、例えばステッパの遮蔽板により覆い隠される。
(構成2)アライメントマーク用パターンを転写する場合のショットサイズは、マイクロレンズ用パターンを転写する場合のショットサイズより小さい。このようにすれば、アライメントマーク用パターンの転写に必要な領域を小さくできる。そのため、ウェハ基板の領域を効率よく利用して、アライメントマークを形成できる。
(構成3)ショット位置設定工程は、アライメントマーク用パターンを転写する場合のショットサイズを基準にウェハ基板上の各ショット位置を指定する第1のジョブファイルであって、アライメントマーク用パターンを転写すべきショット位置と、マイクロレンズ用パターンを転写すべき位置に対応づけられたショット位置とを少なくとも指定する第1のジョブファイルを作成し、アライメントマークパターン転写工程は、第1のジョブファイルにおいて指定されている、アライメントマーク用パターンを転写すべきショット位置に、アライメントマーク用パターンを転写し、マイクロレンズ用パターン転写工程は、ステッパのショットサイズをマイクロレンズ用パターンを転写する場合のショットサイズに変更し、第1のジョブファイルにおいて指定されている、マイクロレンズ用パターンを転写すべき位置に対応づけられたショット位置を順次選択し、選択したショット位置の座標を、マイクロレンズ用パターンを転写すべき位置の座標に変換し、ウェハ基板における変換した座標の位置に、マイクロレンズ用パターンを転写し、位置合わせ工程は、第1のジョブファイルと同じショットサイズを基準にウェハ基板上の各ショット位置を指定する第2のジョブファイルであって、アライメントマークに合わせられるべきショット位置と、ブラックマトリックスパターンを転写すべき位置に対応づけられたショット位置とを少なくとも指定する第2のジョブファイルを作成し、第2ジョブファイルにおいて指定されている、アライメントマークに合わせられるべきショット位置を、ウェハ基板上のアライメントマークの位置に合わせ、ブラックマトリックスパターン転写工程は、ステッパのショットサイズを、マイクロレンズ用パターンを転写する場合と同じ大きさのショットサイズに変更し、第2のジョブファイルにおいて指定されている、ブラックマトリックスパターンを転写すべき位置に対応づけられたショット位置を順次選択し、選択したショット位置の座標を、ブラックマトリックスパターンを転写すべき位置の座標に変換し、ウェハ基板における変換した座標の位置に、ブラックマトリックスパターンを転写する。アライメントマーク転写工程及びブラックマトリックスパターン転写工程は、例えば、アライメントマーク用パターンを転写する場合のショットサイズ、及びマイクロレンズ用パターンを転写する場合のショットサイズに基づいて、上記の座標変換を行う。
このようにすれば、対応するショットサイズが異なるアライメントマーク用パターン及びマイクロレンズ用パターンの転写を、共通のジョブファイル(第1のジョブファイル)を用いて行うことができる。また、このアライメントマークを利用した位置合わせ、及びブラックマトリックスパターンの転写を、共通のジョブファイル(第2のジョブファイル)を用いて行うことができる。そのため、このようにすれば、アライメントマークの形成及び位置合わせを、効率よく適切に行うことができる。
(構成4)第2のジョブファイルにおいて、アライメントマークに合わせられるべきショット位置と、ブラックマトリックスパターンを転写すべき位置に対応づけられたショット位置とは、少なくとも1個の他のショット位置を挟んで離間しており、ブラックマトリックスパターン転写工程において、ステッパは、露光量を0に設定して当該他のショット位置上をステップ移動することにより、露光動作の対象となるショット位置を、アライメントマークに合わせられるべきショット位置から、いずれかのブラックマトリックスパターンを転写すべき位置に対応づけられたショット位置に移動させる。
本願発明者は、ステッパの仕様上、アライメントマークに合わせられるべきショット位置と、ブラックマトリックスパターンを転写すべき位置に対応づけられたショット位置との間に、余分なショット位置(他のショット位置)を設ける必要が生じる場合があることを見出した。例えば、このような余分なショット位置を設けない場合、座標変換後のブラックマトリックスパターンのショット位置とアライメントマークに合わせられるべきショット位置とが重なってしまう場合がある。
このよう仕様のステッパを用いた場合であっても、上記の余分なショット位置を設け、このショット位置において、露光量を0に設定した露光動作(ダミーショット)を行うことにより、位置合わせ後に、露光動作の対象となるショット位置を適切に移動させることができる。また、このようにすれば、本願発明に係るステッパとして、例えば、広く普及している既存のステッパを用いることができる。また、これにより、新たな設備投資等を行うことなく、マイクロレンズの形成、及びブラックマトリックスの形成を含め、マイクロレンズ付き基板を一貫生産することができる。
尚、第1のジョブファイルにおいても、アライメントマーク用パターンを転写すべきショット位置と、マイクロレンズ用パターンを転写すべき位置に対応づけられたショット位置とは、同様に、少なくとも1個の他のショット位置を挟んで離間してよい。
(構成5)アライメントマークパターン転写工程は、複数のショット位置のうちの最外周のショット位置に、アライメントマーク用パターンを転写する。
例えばLSIを製造する場合、ウェハ基板の外周領域のみにアライメントマークを形成したとしても、十分な精度で位置合わせをできないおそれがある。これに対し、本願発明者は、ウェハ基板の外周領域のみに形成したアライメントマークを用い、ブラックマトリックスとマイクロレンズアレイとを十分な精度で位置合わせできることを確認した。
このようすれば、必要な精度での位置合わせを実現するアライメントマークを、ウェハ基板の領域を効率よく利用して形成できる。また、マイクロレンズ用パターンを転写するショット数を大きく減らすことなく、アライメントマークを形成できる。
(構成6)レチクルは、アライメントマーク用パターンとして、粗い位置合わせ用のパターンであるプレアライメント用パターンと、粗い位置合わせ後の精細な位置合わせ用のパターンであるファインアライメント用パターンとを有し、ウェハ基板は、オリエンテーションフラット加工されており、アライメントマークパターン転写工程は、プレアライメント用パターンを、ウェハ基板におけるオリエンテーションフラットと平行な直径の両端に最も近いショット位置に転写し、ファインアライメント用パターンを、いずれかのプレアライメント用パターンが転写されるショット位置と、オリエンテーションフラットとの間のショット位置に転写する。
このようにすれば、2種類のアライメントマークを用いて、ブラックマトリックスとマイクロレンズアレイとの位置合わせを高い精度で行うことができる。また、これら2種類のアライメントマークを、効率よく配置することができる。
尚、ウェハ基板の直径とは、例えば、ウェハ基板の外接円の直径である。プレアライメント用パターンが転写されるショット位置と、オリエンテーションフラットとの間のショット位置とは、例えば、最外周のショット位置に沿ってプレアライメント用パターンが転写されるショット位置と、オリエンテーションフラットの近傍とを結ぶ経路上にあるショット位置である。
尚、遮光膜形成工程は、例えば、アライメントマークを遮蔽物で覆った状態でスパッタリングを行い、遮光膜を形成する。
この遮蔽物は、例えばウェハ基板に貼り付けられるテープ等である。この遮蔽物は、スパッタリングされるウェハ基板を保持するウェハトレイに取り付けらた部材であってもよい。このようにすれば、マイクロレンズアレイを覆い、かつアライメントマークを覆わない遮光膜を、適切に形成できる。
本発明によれば、液晶パネル用対向基板の製造コストを低減することができる。
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る液晶パネル用対向基板の製造方法の一例の概要を示す。本例の製造方法においては、最初に、ウェハ基板14に対し、アライメントマーク104、106及びマイクロレンズアレイ102の形成、カバーガラス接着、及び研磨を行うことにより、マイクロレンズ付き基板30を製造する。
ウェハ基板14は、例えば合成石英ガラスからなる透光性の基板であり、オリエンテーションフラット加工されている。ウェハ基板14は、液晶プロジェクタ等で用いられる投影光の熱作用に耐えられる透光性材料で形成されていればよく、例えば無アルカリガラス等で形成されてもよい。ウェハ基板14の直径は、例えば8インチ(φ8)程度である。
アライメントマーク104、106は、ステッパによりウェハ基板14に設定されたショット位置のうち、最外周のショット位置に形成される。尚、アライメントマーク104は、粗い位置合わせ用のアライメントマーク(プリアライメント用アライメントマーク)である。また、アライメントマーク106は、粗い位置合わせ後の精細な位置合わせ用のアライメントマーク(ファインアライメント用アライメントマーク)である。アライメントマーク104、106の大きさは、例えば5〜10μm程度であり、ショット位置の一部に形成される。
マイクロレンズアレイ102は、ステッパに設定された各ショット位置に応じて、ウェハ基板14上に配列上に並べて形成される。それぞれのマイクロレンズアレイ102は、エッチングによりウェハ基板14の表面に形成された凹みに高屈折率媒体を充填することにより形成される。
マイクロレンズ付き基板30の製造に続いて、マイクロレンズ付き基板30を洗浄(スパッタリング前洗浄)し、クロム(Cr)のスパッタリングにより、ウェハ基板14表面のほぼ全面に、遮光膜16を形成する。このスパッタリングは、遮光膜形成工程の一例であり、ウェハ基板14上のアライメントマーク104、106を例えばテープ等の遮蔽物によりマスキングした状態で行う。これにより、ウェハ基板14上には、マイクロレンズアレイ102を覆い、かつアライメントマーク104、106を覆わない遮光膜16が形成される。
次に、遮光膜16が形成されたマイクロレンズ付き基板30を洗浄(レジスト塗布前洗浄)し、遮光膜16上にレジストを塗布する。この工程は、レジスト膜形成工程の一例である。そして、ブラックマトリックス18のパターニングのための露光(ブラックマトリックス露光)を行い、露光後ベーク、現像・エッチング、及びレジスト剥離洗浄を行って、ブラックマトリックス18を形成する。
ここで、ブラックマトリックス露光の工程は、一部に、位置合わせ工程と、ブラックマトリックスパターン転写工程とを含む。位置合わせ工程は、ブラックマトリックス18のパターニングを行うべき位置と、マイクロレンズアレイ102の位置とを合わせる工程であり、アライメントマーク104、106を用いて位置合わせを行いつつ、ウェハ基板14をステッパに載置する。また、ブラックマトリックスパターン転写工程は、ブラックマトリックスパターンを、ステッパにより、ウェハ基板14上のレジスト膜に転写する工程である。ブラックマトリックスパターンは、遮光膜16をブラックマトリックス18の形状に加工するためのパターンである。
また、現像・エッチングの工程は、ブラックマトリックス形成工程の一例であり、ステッパからウェハ基板14を取り外し、転写されたブラックマトリックスパターンに基づき、ブラックマトリックス18を形成する。
これらの工程により、液晶パネル用対向基板10が製造される。本例によれば、遮光膜16によりアライメントマーク104、アライメントマーク106が覆い隠されることがないため、遮光膜16の一部を除去することなく、位置合わせができる。そのため、ブラックマトリックス18とマイクロレンズアレイ102との位置合わせの工数を低減できる。また、これにより、液晶パネル用対向基板10のコストを低減できる。
図2は、上記の製造方法により製造される液晶パネル用対向基板10の構成の一例を示す。本例において、液晶パネル用対向基板10は、基板部26、高屈折率媒体20、カバーガラス22、ブラックマトリックス18、及び透明導電膜19を備える。
基板部26は、ウェハ基板14(図1参照)からチップとして切り出される部分であり、1個の基板部26に対して1個のマイクロレンズアレイ102が形成される。基板部26は、このマイクロレンズアレイ102に対応して、表面に、縦横均等に配列状に並ぶ複数の凹みを有する。これらの凹みには、高屈折率媒体20が充填されている。尚、アライメントマーク104、106(図1参照)は、基板部26の外側に形成されている。
高屈折率媒体20は、例えば投影光に対して透光性を有する透明樹脂であり、ウェハ基板14よりも高い屈折率を有する。そのため、ウェハ基板14の各凹みに充填された高屈折率媒体20は、マイクロレンズ24を構成する。そして、配列状の凹みに対応して配列状に並ぶ複数のマイクロレンズ24は、マイクロレンズアレイ102を構成する。
カバーガラス22は、マイクロレンズ24を保護する透明な板状体であり、高屈折率媒体20を挟んでウェハ基板14と対向するように設けられる。ブラックマトリックス18は、カバーガラス22上に、クロムの薄膜により形成されている。ブラックマトリックス18の表面には、反射率を低下させるために、クロム酸化膜が形成されている。
図3は、アライメントマーク104、106の構成の一例を示す。図3(a)は、アライメントマーク104の構成の一例を示す。本例において、アライメントマーク104は、ブラックマトリックスと同じ膜材料のクロム薄膜からなる十字状のパターンである。このようなアライメントマーク104を用いれば、ブラックマトリックス露光工程において、粗い位置合わせ(プリアライメント)を適切に行うことができる。アライメントマーク104は、十字状の凹みであってもよい。
図3(b)は、アライメントマーク106の構成の一例を示す。本例において、アライメントマーク106は、ブラックマトリックスと同じ膜材料のクロム薄膜からなる線状のラインアンドスペースパターンであり、互いに直交するX及びY方向に並ぶ2種類のラインアンドスペースパターンを含む。このX方向及びY方向は、例えば、ステッパにおいてウェハ基板14を載置するウェハステージの移動可能方向である。このようなアライメントマーク106を用いれば、ブラックマトリックス露光工程において、精細な位置合わせ(ファインアライメント)を適切に行うことができる。アライメントマーク106は、線状溝のラインアンドスペースパターンであってもよい。
図4は、アライメントマーク104、106及びマイクロレンズアレイ102を形成する工程を更に詳しく示すフローチャートである。本例においては、最初に、ステッパ用のレチクルを準備する(準備工程S102)。このレチクルには、アライメントマーク用パターン及びマイクロレンズ用パターンが形成されている。そして、レジスト膜が形成されているウェハ基板14を、ステッパに載置する(ウェハ載置工程S104)。
そして、ステッパによるパターン転写のための複数のショット位置を、ウェハ基板14に設定し(ショット位置設定工程S106)、設定したショット位置に基づき、アライメントマーク104、106に対応するアライメントマーク用パターンの転写(アライメントマークパターン転写工程S108)、及びマイクロレンズ用パターンの転写(マイクロレンズ用パターン転写工程S110)を行う。
そして、ステッパからウェハ基板14を取り外し、転写されたアライメントマーク用パターン及びマイクロレンズ用パターンによるパターニング、エッチング、高屈折率媒体20(図2参照)の充填等により、ウェハ基板14に、マイクロレンズアレイ102(図2参照)、及びアライメントマーク104、106(図1参照)を形成する(レンズ形成工程S112)。
尚、アライメントマーク104、106は、例えばクロム等の金属薄膜を所定の形状にパターニングすることで形成される。この金属薄膜は、例えば、準備工程S102で準備されるウェハ基板14において、レジスト膜の下に予め形成されている。本例によれば、マイクロレンズアレイ102及びアライメントマーク104、106を適切に形成することができる。
以下、本例の製造方法で利用されるステッパの制御方法の一例について、更に詳しく説明する。以下の方法は、ステッパとして、例えばCanon製FPA−3000iWを用いる場合に適用できる。
図5は、アライメントマーク104及びアライメントマーク106の設定位置について説明する図である。ステッパにおいては、例えばアライメント顕微鏡のセット位置やウェハステージの可動範囲から、アライメントマークの設定位置に制約が生じる場合がある。例えば、アライメントマーク用パターンを転写する場合のステップピッチを10mm×10mmとして、列方向に19ショット、行方向に19ショットのショット位置を設定する場合、アライメントマーク104及びアライメントマーク106の設定位置に制約が生じる。ショット位置設定工程(図4参照)においては、ウェハ基板14上の各ショット位置を指定するジョブファイルを、この制約を考慮して作成する必要がある。
図5(a)は、アライメントマーク104の設定位置の制約の一例を示す。本例において、図中に網掛けで示したショット位置302には、アライメントマーク104を設けることができない。そのため、アライメントマーク104は、それ以外のいずれかのショット位置304に設定される。本例において、アライメントマーク104は、ウェハ基板14におけるオリエンテーションフラットと平行な直径の両端に最も近いショット位置に形成される。
図5(b)は、アライメントマーク106の設定位置の制約の一例を示す。本例において、図中に網掛けで示したショット位置306には、アライメントマーク106を設けることができない。そのため、アライメントマーク106は、それ以外のいずれかのショット位置308に設定される。本例において、アライメントマーク106は、いずれかのアライメントマーク104と、オリエンテーションフラットとの間のショット位置に形成される。
図6は、アライメントマークパターン転写工程及びマイクロレンズ用パターン転写工程を更に詳しく説明する図である。本例において、ステッパは、レチクル12に形成されたパターンを転写する。レチクル12は、マイクロレンズ用パターン202、プリアライメント用パターン204、及びファインアライメント用パターン206を有する。マイクロレンズ用パターン202は、マイクロレンズアレイ102(図2参照)に対応する凹みをウェハ基板14に形成するためのパターンである。プリアライメント用パターン204は、アライメントマーク104(図1参照)を形成するためのパターンである。ファインアライメント用パターン206は、アライメントマーク106を形成するためのパターンである。プリアライメント用パターン204及びファインアライメント用パターン206は、レチクル12上においてマイクロレンズ用パターン202から離間して形成されている。また、本例において、プリアライメント用パターン204及びファインアライメント用パターン206を転写する場合のショットサイズは、10mm×10mmであり、マイクロレンズ用パターン202を転写する場合のショットサイズ(製品ショットサイズ)より小さい。
このようなレチクル12に対応して、ショット位置設定工程は、プリアライメント用パターン204及びファインアライメント用パターン206を転写する場合のショットサイズ(10mm×10mm)を基準に、ウェハ基板14上の各ショット位置を指定するジョブファイル(第1のジョブファイル)を作成する。このジョブファイルは、プリアライメント用パターン204及びファインアライメント用パターン206を転写すべきショット位置と、マイクロレンズ用パターン202を転写すべき位置に対応づけられた複数のショット位置208とを少なくとも指定する。
これにより、アライメントマーク104、106が形成されるべきショット位置が設定される。アライメントマークパターン転写工程は、作成されたジョブファイルに指定されている位置に、プリアライメント用パターン204及びファインアライメント用パターン206を転写する。
また、マイクロレンズ用パターン転写工程は、1ショット毎にショット位置208の座標を変換し、変換した座標位置に、マイクロレンズ用パターン202を転写する。より具体的に説明すると、マイクロレンズ用パターン転写工程は、最初に、ステッパのショットサイズを、10mm×10mmから、マイクロレンズ用パターン202を転写する場合のショットサイズに変更する。そして、複数のショット位置208のそれぞれを順次選択し、選択したショット位置208の座標を、マイクロレンズ用パターン202を転写すべき位置の座標に変換する。そして、変換された座標の位置に、マイクロレンズ用パターン202を転写する。
このように、マイクロレンズ用パターン転写工程は、各ショットを行う毎に座標を修正することにより、転写されるショットサイズよりも小さなショットサイズを基準とするジョブファイルに基づき、ウェハ基板14のほぼ全面に、マイクロレンズ用パターン202を転写する。本例によれば、ショットサイズの異なるマイクロレンズ用パターン202と、プリアライメント用パターン204及びファインアライメント用パターン206とを、適切に転写することができる。
図7は、位置合わせ工程及びブラックマトリックスパターン転写工程を更に詳しく説明する図である。尚、位置合わせ工程に先立ち、プリアライメント用パターン204(図6参照)が転写されたショット位置には、アライメントマーク104が形成されている。また、ファインアライメント用パターン206(図6参照)が転写されたショット位置には、アライメントマーク106が形成されている。
位置合わせ工程は、ショット位置設定工程で作成されたジョブファイル(第1のジョブファイル)と同じショットサイズ(10mm×10mm)を基準にして、ウェハ基板14上の各ショット位置を指定する新たなジョブファイル(第2のジョブファイル)を作成する。このジョブファイルは、アライメントマーク104、106に合わせられるべきショット位置と、ブラックマトリックスパターンを転写すべき位置に対応づけられた複数のショット位置212とを少なくとも指定する。
そして、位置合わせ工程は、例えばプリアライメント及びファインアライメントの2段階の位置合わせ動作により、このジョブファイルにおいて指定されている、各アライメントマーク104、106に合わせられるべきショット位置を、ウェハ基板14上の各アライメントマーク104、106の位置に合わせる。
ここで、本例において、このジョブファイルは、ダミーショット用のショット位置216を更に指定する。ダミーショットとは、露光量を0に設定した露光動作である。ダミーショット用のショット位置216は、アライメントマーク104、106に合わせられるべきショット位置と、ショット位置212との間に設けられる。そのため、このジョブファイルにおいて、アライメントマーク104、106に合わせられるべきショット位置と、ショット位置212とは、少なくとも1個のショット位置216を挟んで離間する。
ブラックマトリックスパターン転写工程は、最初に、露光動作の対象となるショット位置をいずれかのショット位置212に移動させる。この工程において、ステッパは、ショット位置216上でダミーショットを行うことにより、露光動作の対象となるショット位置を、アライメントマーク204、206に合わせられるべきショット位置から、いずれかのショット位置208に移動させる。
そして、1ショット毎にショット位置212の座標を変換し、変換した座標位置に、ブラックマトリックスパターンを転写する。より具体的に説明すると、ブラックマトリックスパターン転写工程は、ステッパのショットサイズを、10mm×10mmから、ブラックマトリックスパターンを転写する場合のショットサイズに変更する。変更後のショットサイズは、マイクロレンズ用パターン転写工程においてマイクロレンズ用パターン202(図6参照)を転写する場合と同じ大きさである。
そして、複数のショット位置212のそれぞれを順次選択し、選択したショット位置212の座標を、ブラックマトリックスパターンを転写すべき位置の座標に変換する。そして、変換された座標位置214に、ブラックマトリックスパターンを転写する。
このように、ブラックマトリックスパターン転写工程は、各ショットを行う毎に座標を修正することにより、転写されるショットサイズよりも小さなショットサイズを基準とするジョブファイルに基づき、ウェハ基板14のほぼ全面に、ブラックマトリックスパターンを転写する。本例によれば、位置合わせ、及びブラックマトリックスパターンの転写を、適切に行うことができる。
続いて、本例により実現される位置合わせの精度について説明する。
図8は、位置合わせの精度を確認するための構成の一例を示す。10mm×10mmのステップピッチで、図のような配列の第1層(ファーストパターン)を作成し、これに第2層(セカンドパターン)を重ね合わせてパターニング後、ステッパで自動計測を行った。この自動計測により、5枚のウェハ基板14に対し、各123点において、Shift/倍率(Magnification)/回転(Rotation)/直行(Orthonality)/Shiftの3σについて、各ズレ成分を測定した。
図8(a)は、この測定において用いたアライメントマーク104、106の位置を示す。位置合わせに用いるアライメントマーク104、106は、図1〜図7を用いて説明した液晶パネル用対向基板10と同様の位置に設けた。
図8(b)は、この測定で用いた測定パターンを示す。この測定では、より適切に位置精度を確認するため、測定パターンとして、マイクロレンズ用パターン202(図6参照)に代えて、公知のダブルボックスパターンを用いた。
尚、測定には、ステッパとしてCanon製FPA−3000iW、レチクルとして、このステッパ用のテストレチクルであるNO250を用いた。また、露光光源には、He−Neレーザを用いた。
表1は、この測定の結果を示す。図9は、各ウェハ基板14の測定結果を比較するグラフである。マイクロレンズ付き基板30においては、例えば、2.5μm以上の欠陥がないことが、欠陥品質として要求される。そのため、マイクロレンズ付き基板30の製造時の位置合わせ精度は、±1.0μmであることが好ましい。また、Shiftの3σは、0.25μm以下であるのが好ましい。この測定により確認された位置合わせ、及びShiftの3σの精度は、これらの基準を満たすものであり、マイクロレンズ付き基板30の製品製造に十分に適用可能な精度である。
図10は、マイクロレンズアレイ102を形成して行った位置精度の確認を説明する図である。位置精度を確認するために、本発明の実施例に係るマイクロレンズ付き基板30を、ステッパとしてCanon製FPA−3000iWを用いて製造した。マイクロレンズ付き基板30におけるマイクロレンズ24の直径は、約10μmである。また、ブラックマトリックス18の幅は約2μm、格子間隔は約10μmである。また、ミラープロジェクション装置(Canon製 MPA−600FA)を用いた公知の方法により、比較例に係るマイクロレンズ付き基板40を製造した。
図10(a)は、位置精度の測定方法を示す。本例においては、位置精度の確認するために、行列状に形成されたブラックマトリックス18に対する、マイクロレンズ24の中心のズレΔx、Δyを測定した。測定は。タカノ製の微小寸法測定装置HI−5500Aを用いて行った。
図10(b)は、マイクロレンズ付き基板30において位置精度の測定対象としたチップを示す。1回のバッチ処理により製造された1個のマイクロレンズ付き基板30から9個のチップを選択し、各チップについて1点ずつ、位置精度の測定を行った。
表2は、このマイクロレンズ付き基板30に対する位置精度の測定結果を示す。
図10(c)は、マイクロレンズ付き基板40において位置精度の測定対象としたチップを示す。5回のバッチ処理により製造された5個のマイクロレンズ付き基板40からそれぞれ4個のチップを選択し、各チップについて1点ずつ、位置精度を測定した。
表3は、これらのマイクロレンズ付き基板40に対する位置精度の測定結果を示す。
表2、3に示したように、本例の製造方法で製造したマイクロレンズ付き基板30により、ミラープロジェクション装置を用いて製造したマイクロレンズ付き基板40を上回る位置精度が達成できた。また、この位置精度は、マイクロレンズ付き基板30を大量生産する場合に要求される位置精度(±1.0μm)を満たすものである。
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
本発明は、例えばマイクロレンズ付き基板に好適に利用できる。
本発明の一実施形態に係る液晶パネル用対向基板の製造方法の一例の概要を示す図である。 液晶パネル用対向基板10の構成の一例を示す図である。 アライメントマーク104、106の構成の一例を示す図である。 図3(a)は、アライメントマーク104の構成の一例を示す。 図3(b)は、アライメントマーク106の構成の一例を示す。 アライメントマーク104、106及びマイクロレンズアレイ102を形成する工程を更に詳しく示すフローチャートである。 アライメントマーク104及びアライメントマーク106の設定位置について説明する図である。 図5(a)は、アライメントマーク104の設定位置の制約の一例を示す。 図5(b)は、アライメントマーク106の設定位置の制約の一例を示す。 アライメントマークパターン転写工程及びマイクロレンズ用パターン転写工程を更に詳しく説明する図である。 位置合わせ工程及びブラックマトリックスパターン転写工程を更に詳しく説明する図である。 位置合わせの精度を確認するための構成の一例を示す図である。 図8(a)は、この測定において用いたアライメントマーク104、106の位置を示す。 図8(b)は、この測定で用いた測定パターンを示す。 各ウェハ基板14の測定結果を比較するグラフである。 マイクロレンズアレイ102を形成して行った位置精度の確認を説明する図である。 図10(a)は、位置精度の測定方法を示す。 図10(b)は、マイクロレンズ付き基板30において位置精度の測定対象としたチップを示す。 図10(c)は、マイクロレンズ付き基板40において位置精度の測定対象としたチップを示す。
符号の説明
10・・・液晶パネル用対向基板、12・・・レチクル、14・・・ウェハ基板、16・・・遮光膜、18・・・ブラックマトリックス、19・・・透明導電膜、20・・・高屈折率媒体、22・・・カバーガラス、24・・・マイクロレンズ、26・・・基板部、30・・・マイクロレンズ付き基板、40・・・マイクロレンズ付き基板、102・・・マイクロレンズアレイ、104・・・アライメントマーク、106・・・アライメントマーク、202・・・マイクロレンズ用パターン、204・・・プリアライメント用パターン、206・・・ファインアライメント用パターン、208・・・ショット位置、212・・・ショット位置、214・・・座標位置、216・・・ショット位置、302・・・ショット位置、304・・・ショット位置、308・・・ショット位置、308・・・ショット位置

Claims (6)

  1. 液晶パネル用対向基板の製造方法であって、
    ステッパ用のレチクルであって、マイクロレンズアレイを形成するためのマイクロレンズ用パターンと、前記マイクロレンズ用パターンから離間した位置に形成されたアライメントマーク用パターンとを有するレチクルを準備する準備工程と、
    レジスト膜が形成されている透光性のウェハ基板を、前記ステッパに載置するウェハ載置工程と、
    前記ステッパによるパターン転写のための複数のショット位置を、前記ウェハ基板に設定するショット位置設定工程と、
    前記複数のショット位置から一部のショット位置を選択して、選択したショット位置に、前記アライメントマーク用パターンを転写するアライメントマークパターン転写工程と、
    前記複数のショット位置から、前記アライメントマーク用パターンが転写されたショット位置以外のショット位置を順次選択し、前記ウェハ基板上において選択した前記ショット位置に対応する位置に、前記マイクロレンズ用パターンを転写するマイクロレンズ用パターン転写工程と、
    前記ステッパから前記ウェハ基板を取り外し、転写された前記アライメントマーク用パターン及び前記マイクロレンズ用パターンに基づき、前記ウェハ基板に、前記マイクロレンズアレイ、及びアライメントマークを形成するレンズ形成工程と、
    前記マイクロレンズアレイを覆い、かつ前記アライメントマークを覆わない遮光膜を、前記ウェハ基板上に形成する遮光膜形成工程と、
    前記遮光膜上にレジスト膜を形成するレジスト膜形成工程と、
    前記アライメントマークを用いて位置合わせを行いつつ、前記ウェハ基板をステッパに載置する位置合わせ工程と、
    前記遮光膜をブラックマトリックスの形状に加工するためのブラックマトリックスパターンを、当該ステッパにより、前記ウェハ基板に転写するブラックマトリックスパターン転写工程と、
    当該ステッパから前記ウェハ基板を取り外し、転写された前記ブラックマトリックスパターンに基づき、前記ブラックマトリックスを形成するブラックマトリックス形成工程と
    を備えることを特徴とする液晶パネル用対向基板の製造方法。
  2. 前記アライメントマーク用パターンを転写する場合のショットサイズは、前記マイクロレンズ用パターンを転写する場合のショットサイズより小さいことを特徴とする請求項1に記載の液晶パネル用対向基板の製造方法。
  3. 前記ショット位置設定工程は、前記アライメントマーク用パターンを転写する場合のショットサイズを基準に前記ウェハ基板上の各ショット位置を指定する第1のジョブファイルであって、前記アライメントマーク用パターンを転写すべきショット位置と、前記マイクロレンズ用パターンを転写すべき位置に対応づけられたショット位置とを少なくとも指定する第1のジョブファイルを作成し、
    前記アライメントマークパターン転写工程は、前記第1のジョブファイルにおいて指定されている、前記アライメントマーク用パターンを転写すべきショット位置に、前記アライメントマーク用パターンを転写し、
    前記マイクロレンズ用パターン転写工程は、
    前記ステッパのショットサイズを前記マイクロレンズ用パターンを転写する場合のショットサイズに変更し、
    前記第1のジョブファイルにおいて指定されている、前記マイクロレンズ用パターンを転写すべき位置に対応づけられたショット位置を順次選択し、
    選択した前記ショット位置の座標を、前記マイクロレンズ用パターンを転写すべき位置の座標に変換し、
    前記ウェハ基板における変換した座標の位置に、前記マイクロレンズ用パターンを転写し、
    前記位置合わせ工程は、
    前記第1のジョブファイルと同じショットサイズを基準に前記ウェハ基板上の各ショット位置を指定する第2のジョブファイルであって、前記アライメントマークに合わせられるべきショット位置と、前記ブラックマトリックスパターンを転写すべき位置に対応づけられたショット位置とを少なくとも指定する第2のジョブファイルを作成し、
    前記第2ジョブファイルにおいて指定されている、前記アライメントマークに合わせられるべきショット位置を、前記ウェハ基板上の前記アライメントマークの位置に合わせ、
    前記ブラックマトリックスパターン転写工程は、
    前記ステッパのショットサイズを、前記マイクロレンズ用パターンを転写する場合と同じ大きさのショットサイズに変更し、
    前記第2のジョブファイルにおいて指定されている、前記ブラックマトリックスパターンを転写すべき位置に対応づけられたショット位置を順次選択し、
    選択した前記ショット位置の座標を、前記ブラックマトリックスパターンを転写すべき位置の座標に変換し、
    前記ウェハ基板における変換した座標の位置に、前記ブラックマトリックスパターンを転写することを特徴とする請求項2に記載の液晶パネル用対向基板の製造方法。
  4. 前記第2のジョブファイルにおいて、前記アライメントマークに合わせられるべきショット位置と、前記ブラックマトリックスパターンを転写すべき位置に対応づけられたショット位置とは、少なくとも1個の他のショット位置を挟んで離間しており、
    前記ブラックマトリックスパターン転写工程において、前記ステッパは、露光量を0に設定して前記他のショット位置上をステップ移動することにより、露光動作の対象となるショット位置を、前記アライメントマークに合わせられるべきショット位置から、いずれかの前記ブラックマトリックスパターンを転写すべき位置に対応づけられたショット位置に移動させることを特徴とする請求項3に記載の液晶パネル用対向基板の製造方法。
  5. アライメントマークパターン転写工程は、前記複数のショット位置のうちの最外周の前記ショット位置に、前記アライメントマーク用パターンを転写することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の液晶パネル用対向基板の製造方法。
  6. 前記レチクルは、前記アライメントマーク用パターンとして、粗い位置合わせ用のパターンであるプレアライメント用パターンと、前記粗い位置合わせ後の精細な位置合わせ用のパターンであるファインアライメント用パターンとを有し、
    前記ウェハ基板は、オリエンテーションフラット加工されており、
    前記アライメントマークパターン転写工程は、
    前記プレアライメント用パターンを、前記ウェハ基板における前記オリエンテーションフラットと平行な直径の両端に最も近いショット位置に転写し、
    前記ファインアライメント用パターンを、いずれかの前記プレアライメント用パターンが転写されるショット位置と、前記オリエンテーションフラットとの間のショット位置に転写することを特徴とする請求項5に記載の液晶パネル用対向基板の製造方法。
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