JP4900128B2 - 半導体薄膜改質方法 - Google Patents

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本発明は、半導体薄膜改質方法に関し、特にレーザ結晶化技術(レーザ光を照射することにより、基板上に付着された非晶質半導体材料を多結晶化する技術)を用いた半導体薄膜改質方法に関するものである。
従来、ディスプレイ、センサ、プリンティングデバイス等の駆動素子としては、ガラス基板等の上に形成された電界効果型薄膜トランジスタ(TFT)が多用されている。このようなTFTを形成する代表的な技術としては、水素化アモルファスシリコンTFT技術、および多結晶シリコンTFT技術が挙げられる。
前者は作製プロセスの最高温度が300℃程度であり、移動度1cm2/Vsec程度のキャリア移動度を実現している。この技術はアクティブマトリクス型(AM−)液晶ディスプレイ(LCD)における各画素のスイッチングトランジスタの製造に用いられる。なお、AM−LCDは、画素毎に駆動用のTFTを有し、画面周辺に配置されたドライバー集積回路(IC、単結晶シリコン基板上に形成されたLSI)によって各画素のTFTを駆動するLCDであり、各画素毎にスイッチング用TFTがついているため、周辺ドライバ回路から液晶駆動用の電気信号を送るパッシブマトリクス型LCDに比べ、クロストーク等が低減され良好な画像品質を得られるという特徴を有する。
一方、後者は例えば石英基板を用い、1000℃程度のLSIと類似した高温プロセスを用いることで、キャリア移動度30〜100cm2/Vsecの性能を得ることができる。このような高いキャリア移動度の実現は、例えば液晶ディスプレイに応用した場合、各画素を駆動する画素TFTと周辺駆動回路部とを同一ガラス基板上に同時に形成することができ、製造プロセスコストの低減およびLCDの小型化に関する利点がある。すなわち、従来のようにタブ接続やワイヤボンディング法を用いてTFTと周辺駆動回路とを接続していたのでは、LCDの小型化や高解像度化によるAM−LCD基板と周辺ドライバー集積回路との接続ピッチの狭小化に対応することは困難である。しかし、このような多結晶シリコンTFT技術は、小型化に関する利点を有する一方で、高温プロセスを用いる場合に前者のプロセスで使用可能な安価な低軟化点ガラスを使用できないという問題点がある。
そこで、以上の問題点を解決すべく、多結晶シリコンTFTプロセスにおける温度低減が必要であり、レーザ結晶化技術を応用した多結晶シリコン膜の低温形成技術が盛んに研究・開発されている。例えば短波長パルスレーザ光を照射し、非晶質基板上の非晶質シリコン薄膜を結晶化し、薄膜トランジスタに応用する技術が、特許文献1に開示されている。本手法によれば基板全体を高温にすることなく非晶質シリコンの結晶化が可能であるため、液晶ディスプレイ等の大面積かつガラス等の安価な基板上への半導体素子、半導体集積回路を作製できるという利点がある。ところが、上記公報においても述べられているように、短波長レーザによる非晶質シリコン薄膜の結晶化には50〜500mJ/cm2程度の照射強度が必要である。
一方、現在一般に入手できるパルスレーザ装置の発光出力は最大1J/パルス程度であり、単純換算によっても一度に照射できる面積は2〜20cm2程度にすぎない。したがって、例えば基板サイズが47×37cm2の基板全面をレーザ結晶化するためには、少なくとも87〜870箇所にレーザ照射が必要となる。また、1m角というように基板サイズが拡大すれば、同様に照射箇所数が増加する。さらに、基板に照射されるビーム形状をライン状(長さ100〜300mm、幅1〜0.1mm程度)とし、幅方向にビームを走査することにより、ビームの走査方向を2軸(x軸およびy軸)から1軸(x軸)とするような試みもなされている。
一般に、これらのレーザ結晶化は図14に示すような構成のパルスレーザ照射装置により実現される。
図14は、従来のELA装置を示す説明図である。同図に示すように、パルスレーザ光源1401から供給されるレーザ光は、ミラー1402,1403,1405および空間的な強度の均一化を行うべく設置されるビームホモジナイザ1404等の光学素子群によって規定される光路1406を介して、被照射体であるガラス基板1408上のシリコン薄膜1407に到達する。一般に一照射範囲はガラス基板に比べて小さいため、xyステージ1409上のガラス基板1408を移動させることにより、基板上の任意の位置へのレーザ照射が行われている。xyステージ1409を用いる代わりに、上述の光学素子群を移動させたり、光学素子群とステージを組み合わせたりする構成を用いることも可能である。
ビーム照射形状を基板の一辺と同等の長さの線状にし、基板が配置されたYステージを移動させながらビームを照射することもできる。このとき、ステージの移動とパルス光の供給とは次のような手順で行われる。
1)ステージが一定速度で移動するのと同時に、パルスレーザを一定周期で発振供給する。
2)(ステージを1ステップ移動させて停止)+(パルスレーザを1パルス供給)を繰り返す。
図15は、ビームの照射形状を矩形にした場合の従来の照射方法を示す説明図である。一般にガラス基板に比べて一照射範囲1502が小さいため、xyステージ上のガラス基板1501を移動させることにより基板上の任意の位置へのレーザ照射が行われる。xyステージを用いる代わりに、光学素子群の移動(例えばX方向)とステージの移動(Y方向)を組み合わせた構成を用いてもよい。このような方法をとることにより結晶化領域1503を順次形成する。このときのステージ移動とパルス光の供給は次のような手順で行われる。なお、1504はチャンバに設けられたレーザ導入窓である。
3)ステージが一定速度で移動するのと同時に、パルスレーザを一定周期で発振供給する。
4)(ステージ1ステップ移動して停止)+(パルスレーザを1パルス以上供給)を繰り返す。
以上、線状ビームあるいは矩形ビームを用いたレーザ結晶化において、基板ステージの移動手段が利用される。
レーザ照射は真空チャンバ内で真空中あるいは高純度ガス雰囲気下で行われることもある。また、必要に応じて、図14に示すようなシリコン薄膜付きガラス基板入りカセット1410と基板搬送機構1411とを有し、機械的にカセットとステージ間の基板の取り出し収納を行うこともできる。以上のような手法を用いた場合、ガラス基板はxyステージ上に配置されるのみで、特にステージに固定保持されるような手段は採られなかった。
特公平7−118443号公報
しかしながら、ビームの利用効率を高めるためには、所望の領域のみにレーザを照射し、レーザ照射の必要のない部分(例えばデバイス切断時のきりしろ)への照射を避けることによってレーザ照射箇所を削減し、レーザビームの利用効率を高める必要があり、そのためにはデバイス作成領域とレーザ照射領域を一致させる必要があり、ステージ上での基板のずれを防止しなければならない。特にステージが座標系を有し、それを基準にして照射位置制御を行うためには、ずれの防止が必要不可欠である。また、半導体薄膜の成膜や基板の加熱などにより、ガラス基板にたわみが生じると焦点がずれるため、たわみを補正するために基板をステージに密着させる必要がある。
本発明は、このような課題を解決するためのものであり、ステージと基板との位置ずれを抑制することにより、所望の領域のみにレーザを照射することができるようにした半導体薄膜改質方法を提供することを目的とする。
本発明の半導体薄膜改質方法は、半導体薄膜を有する基板を、レーザ光を透過するための光透過窓を備えた密閉容器の基板載置部に固定保持する保持工程と、前記基板へのレーザ照射が開始される前に、前記密閉容器内に窒素、不活性ガス、水素、またはその混合ガスを導入する工程と、前記密閉容器内に供給するガス流量を調整することにより、前記レーザ光の照射時における前記密閉容器内の雰囲気圧力を、溶融加熱された前記半導体薄膜の温度によって規定される蒸気圧以上となるように制御する圧力制御工程と、前記レーザ光の光軸に対して、前記基板載置部に固定保持された基板のアライメントを調整するアライメント工程と、前記レーザ光に対して、前記基板載置部に固定保持された基板の焦点合わせ方向の位置を調整する焦点合わせ工程と、前記レーザ光を前記基板へ光学マスクを介して照射可能とするマスクステージを動作させるマスクステージ動作工程と、前記密閉容器の外部に設置されたレーザ光照射手段から前記光学マスクと前記光透過窓を介して前記基板へ、前記半導体薄膜を溶融加熱するための前記レーザ光を照射するレーザ光照射工程と、前記基板へのレーザ照射が終了した後に、前記密閉容器内に酸素を導入する工程と、前記酸素の導入後に、前記基板へのレーザ照射を防ぎつつ、酸素を含む雰囲気で前記レーザ光照射手段から供給されるレーザ光を前記光透過窓に照射させる工程とを備え、前記マスクステージ動作工程は、前記アライメント調整と前記焦点合わせとが完了した時点で、基板上の所望の位置に前記レーザ光を照射すべく前記マスクステージの移動を開始し、前記レーザ光照射工程は、前記マスクステージが移動を開始した後に、前記アライメント調整の位置から離れた地点に露光する分のオフセット量を考慮して前記レーザ光を照射することを特徴とするものである。
また、本発明の半導体薄膜改質方法は、半導体薄膜を有する基板を、レーザ光を透過するための光透過窓を備えた密閉容器の基板載置部に固定保持する保持工程と、前記密閉容器内に供給するガス流量を調整することにより、前記レーザ光の照射時における前記密閉容器内の雰囲気圧力を、溶融加熱された前記半導体薄膜の温度によって規定される蒸気圧以上となるように制御する圧力制御工程と、前記レーザ光の光軸に対して、前記基板載置部に固定保持された基板のアライメントを調整するアライメント工程と、前記レーザ光に対して、前記基板載置部に固定保持された基板の焦点合わせ方向の位置を調整する焦点合わせ工程と、前記レーザ光を前記基板へ光学マスクを介して照射可能とするマスクステージを動作させるマスクステージ動作工程と、前記密閉容器の外部に設置されたレーザ光照射手段から前記光学マスクと前記光透過窓を介して前記基板へ、前記半導体薄膜を溶融加熱するための前記レーザ光を照射するレーザ光照射工程と、前記基板へのレーザ照射が終了した後に、前記密閉容器内に酸素を導入する工程とを備え、前記マスクステージ動作工程は、前記アライメント調整と前記焦点合わせとが完了した時点で、基板上の所望の位置に前記レーザ光を照射すべく前記マスクステージの移動を開始し、前記レーザ光照射工程は、前記マスクステージが移動を開始した後に、前記アライメント調整の位置から離れた地点に露光する分のオフセット量を考慮して前記レーザ光を照射することを特徴とするものである。
また、本発明はその他の態様として以下に示す構成を含むものである。
すなわち、本発明の半導体薄膜改質方法の1構成例において、前記レーザ光を前記光透過窓に照射させる工程は、前記基板へのレーザ照射を防ぐ工程として、前記基板が載置された基板載置部を移動させる工程または前記密閉容器内に配置された光シャッタ手段を利用する工程を含むことを特徴とするものである。
また、本発明の半導体薄膜改質方法の1構成例において、前記レーザ光を前記光透過窓に照射させる工程は、前記基板へのレーザ照射を防ぐ工程として、前記基板を前記密閉容器から搬出する工程を含み、前記基板の搬出後に前記レーザ光を前記光透過窓に照射させることを特徴とするものである。
また、本発明の半導体薄膜改質方法の1構成例において、前記基板を前記密閉容器から搬出する工程は、前記密閉容器の圧力が所定の圧力に到達した時点で、酸素を含む雰囲気で所定の圧力に制御されている基板搬送室に前記基板を搬出することを特徴とするものである。
また、本発明の半導体薄膜改質方法は、前記酸素の純度が99.9999%であることを特徴とするものである。
そのため、本発明を用いることにより、基板のずれが防止されて照射位置が精密に制御可能となるため、レーザ照射箇所を削減し、レーザビームの利用効率を高めることができる。特にステージが座標系を有し、それを基準に照射位置制御を行う場合において、ずれ防止の効果が大きい。また、半導体薄膜の成膜や基板の加熱などにより、ガラス基板にたわみが生じる条件でも、基板がステージに固定されたため、たわみの補正が可能となり、ビームの焦点ずれを防ぐことを実現できる。
以上説明したとおり本発明は、非晶質半導体薄膜を有する基板を載置するための基板載置部およびレーザ光を透過するための光透過窓を備えた密閉容器と、前記密閉容器の外部に設置され、前記光透過窓を介して前記非晶質半導体薄膜を溶融加熱するためのレーザ光を照射するレーザ光照射手段と、前記基板を前記基板載置部に固定保持するための保持手段と、前記密閉容器内に供給するガス流量を調整することにより、前記レーザ光の照射時における前記密閉容器内の雰囲気圧力を、溶融加熱された前記非晶質半導体薄膜の温度によって規定される蒸気圧以上となるように制御する圧力制御手段を備える。
そのため、本発明を用いることにより、基板のずれが防止されて照射位置が精密に制御可能となるため、レーザ照射箇所を削減し、レーザビームの利用効率を高めることができる。特にステージが座標系を有し、それを基準に照射位置制御を行う場合において、ずれ防止の効果が大きい。また、半導体薄膜の成膜や基板の加熱などにより、ガラス基板にたわみが生じる条件でも、基板がステージに固定されたため、たわみの補正が可能となり、ビームの焦点ずれを防ぐことを実現できる。
次に、本発明の一つの実施の形態について図を用いて説明する。
レーザ結晶化プロセスにおいては、使用する半導体材料以外の金属不純物の混入防止が必要であり、半導体デバイス製造プロセスで用いられる他のプロセス、例えばCVDプロセスと同様に、10〜5torr(なお、1torr=1/(7.50062×10-3)Pa、以下同じ)を超えるような高真空排気が可能な真空容器が必要とされる。CVDプロセスでは一旦高真空排気された後に、10-4〜10-1torr程度に制御された原料ガス、キャリアガス等が導入され、熱あるいはプラズマをガス分解手段として用いて反応前駆体を形成し基板上に所望の膜を形成する。一方、レーザ結晶化プロセスでは、特に反応性のガスを必要としないため、10-5torrを超えるような高真空雰囲気、あるいは10-4〜10-1torr程度に制御された不活性ガス雰囲気で、そのプロセスが実施されてきた。ところがレーザ結晶化プロセスを大量生産に用いるような場合、レーザ照射により半導体材料が加熱昇温され半導体材料原子が気化し、レーザ導入窓に付着し、その結果レーザの透過率が低下し、照射強度が経時的に変化するという問題が生じている。
そこで、本実施の形態においては、このような課題を解決する手段として、チャンバ内に導入する不活性ガスの圧力を大気圧前後まで高く設定することにより、ガス導入窓への半導体材料の付着を防止する。また、高真空雰囲気におかれた場合に比べてステージとの摩擦が小さくなってステージ上での基板のずれが生じやすくなるため、所定の保持手段を使って基板をステージ上に固定保持する。大気圧前後の高い圧力雰囲気下であることから、この保持手段としては減圧吸着手段(真空チャック等)を用いることができる。もちろん、減圧吸着手段に限らず他の手段を用いてもよく、例えば静電吸着手段などを用いてもよい。
また、上記のような不活性ガス等による大気圧前後の高い圧力雰囲気の目安としては、半導体材料の蒸気圧程度の圧力が必要となる。これは半導体材料表面での半導体材料ガス密度が1/2程度以下となり、レーザ導入窓付近ではより小さくなることによるものである。
図1は、本発明の実施の形態を示す装置断面図である。同図に示すように、レーザ光源から供給されたレーザ光101は、ビームホモジナイザやミラー等の光学素子群を経て、マスク102に供給される。マスク102を通ったビーム103は、マスク102に形成された開口パターンにより所望のビーム形状に形成され、投影レンズ(図示せず)、窓104を介して基板107の表面に照射される。基板107上に予め堆積されたアモルファス半導体薄膜、すなわち未照射領域106は、レーザ照射により溶融再結晶化されて結晶性薄膜である被照射領域105となる。基板107は保持手段109によってステージ110上に固定保持されている。以上の装置を含む真空容器は、圧力制御装置112によってその雰囲気圧力がコントロールされるとともに、ゲートバルブ108を介して、基板搬送手段を備えた真空容器111に接続されている。すなわち、圧力制御装置112は、光の照射時における容器内の雰囲気圧力を、光照射によって溶融加熱された半導体材料の温度によって規定される蒸気圧を下まわらないように制御する。
図2は、本発明の実施の形態を示す装置断面図である。同図に示すように、基板201は基板搬送手段(図示せず)により基板上下機構207のピン上に移載される。ステージ202は基板201の大まかな位置決めをするためのステージ(ガイド部)203およびピン通過口204を有している。基板固定のために設けられた吸着口205は吸着排気ライン206に接続されている。基板搬送手段が退避した後、雰囲気を隔離するためのゲートバルブの閉止、およびガスの導入と前後して、基板上下機構が下降し、基板201がステージ202上に置かれる。このとき吸着機構が作動し、基板201はステージ202上に固定保持される。
図3は、本発明の実施の形態を示す斜視図である。第1のエキシマレーザEL1および第2のエキシマレーザEL2から供給されるパルスUV光はミラー類opt3,opt3’、およびレンズ類opt4を介して、ホモジナイザopt20’に導かれる。ここでビームの強度プロファイルが光学マスクopt21で所望の均一度、例えば面内分布±5%、になるように整形される。なお、エキシマレーザから供給されるオリジナルのビームは、その強度プロファイルや総エネルギー量がパルス間毎に変化する場合があるため、光学マスク上での強度が、空間的分布、パルス間ばらつきについて、より均一化されるための機構が設けられることが望ましい。また、ホモジナイザopt20’としては、フライアイレンズやシリンドリカルレンズを用いたものが一般的に用いられる。
上記光学マスクによって形成された光パターンは縮小投影露光装置opt23’、レーザ導入窓W0を介して、真空チャンバC0内に設置された基板sub0に照射される。基板sub0は、基板ステージS0上に載置されており、基板ステージS0の移動(図中のXまたはYの方向に移動)によって所望の領域、例えばパターン転写領域ex0に光パターンを露光することができる。なお、図3においては縮小投影光学系を示したが、場合によっては等倍、拡大投影を行う光学系を用いても構わない。また、上記光学マスクをマスクステージ(図示せず)上に設置し、上記光学マスクを移動することにより、基板上の所望の位置にビームを照射するようにしてもよい。
次に所望の光パターンを所望の条件で基板上に照射するために必要な機構について例示する。光軸の調整には微妙な調整が必要となるため、一旦調整を終えた光軸を固定して基板の位置を調整する方法を示す。光軸に対する基板照射面の位置は、焦点(Z)方向位置および光軸に対する垂直度を補正する必要がある。したがって、図中θxy傾き補正方向、θxz傾き補正方向、θyz傾き補正方向、X露光領域移動方向、Y露光領域移動方向、Z焦点合わせ方向で示すうち、θxy傾き補正方向、θxz傾き補正方向、θyz傾き補正方向の調整により光軸に対する垂直度を補正する。また、Z焦点合わせ方向を調整することにより光学系の焦点深度にあった位置に基板照射面を配置制御する。
図4は、上記の調整や基板のアライメント機構を示す側面図である。L0露光軸に対して、光学マスクopt21、縮小投影露光装置opt23’、レーザ導入窓W0が同図のように配置される。真空チャンバC0内に配置された基板sub0は、基板吸着機構付きヒータH0、基板XYZθxyθxzθyzステージS0’上に配置される。真空チャンバを用いているが実際の光照射は、真空排気後置換された不活性ガス、水素、酸素、窒素等の雰囲気中で行われることが望ましく、雰囲気圧も大気圧前後の圧力であってもよい。基板吸着機構付きヒータを用いることによって光照射時に、室温〜400℃程度の基板加熱条件を選ぶことができる。上記のように雰囲気圧を大気圧力程度にすることによって、真空チャック機能による基板の吸着ができるため、チャンバ内での基板ステージの移動等があってもずれを防止でき、投入された基板に多少のそり、たわみがあっても基板ステージに固定することができる。さらに、加熱による基板のそりやたわみによる焦点深度ずれを最小限に抑えることができる。
レーザ干渉計i1,i2は、測長用窓W−i、測長用ミラーopt−iを介して基板のアライメントおよび基板のZ方向位置の測定を行う。アライメントには、基板上のアライメントマークをオフアクシス顕微鏡m0、顕微鏡用光源Lm、顕微鏡用素子opt−mを用いて計測し、レーザ干渉系による基板位置情報を用いて所望の露光位置を計測できる。なお、上述の図2ではオフアクシス法を例示したが、スルーレンズ(Through The Lens)方式やスルーマスク(Through The Mask)方式(またはレチクル(Reticle)方式という )を応用することも可能である。また、複数の計測地点から線形座標を最小2乗法を用いて決定することにより、計測時に生じる測定誤差を平均化する手段をとることもできる。
図5(A)〜(C)は、マスクパターンとアライメントマークとの関係を示す説明図である。露光に用いられるマスクは、マスクmsk1(非露光部)とマスクmsk2(露光部)とから構成される。例えばエキシマレーザを光源にする場合、紫外光が透過する石英基板上にアルミニウム、クロム、タングステンなどの金属や、誘電体多層膜といった紫外光を吸収、反射する膜を形成し、フォトリソグラフィとエッチング技術を用いてパターンを形成する。マスク上の所望のパターン(図5(A)において白色部で示される)に応じて、シリコン膜が露光され、図5(B)に示されるように非露光シリコン部501内に露光シリコン部502が形成される。このとき、必要に応じてマスク上マークmrk1が、基板上マークmrk2に一致するように、アライメント調整後露光することによって、シリコン薄膜上の予め設計された位置を露光することが可能となる。
また、上記シリコン薄膜を用いた薄膜トランジスタ形成工程において、露光プロセスが位置決めを必要とする第1工程の場合(すなわち、アライメントマークが予め形成されていない場合)、シリコン薄膜への露光工程時に露光形成マークmrk3を同時に露光することによって、a−Siと結晶Siとの光学的色差を利用したアライメントマークが形成できる。したがってこのマークを基準に後工程におけるフォトリソグラフィ等を行うことによって、露光改質された所望の領域に、トランジスタや所望の機構、機能を作り込むことができる。露光工程後シリコン薄膜上にSi酸化膜を形成し、シリコン層の所望の領域がエッチング除去された状態を図5(C)に示す。Si除去部503は積層されたシリコン膜とSi酸化膜がエッチング除去された領域であり、非露光シリコン部501と露光シリコン部502上に、シリコン酸化膜504,505が積層された形状が示されている。このように酸化膜で覆われたシリコン膜からなる島状構造を作り込むことによって素子間分離された薄膜トランジスタのチャネル/ソース・ドレイン領域や後工程のアライメントに必要なマークを形成することができる。
図6(1),(2)は、主要動作を示すタイミングチャートである。制御例1では基板ステージの動作により所望の露光位置に基板を移動させる。次に焦点合わせやアライメント動作を行い、精密に露光位置を調整する。このとき、例えば0.1μm〜100μm程度といった、所望の設定誤差精度に入るように調整する。その動作が完了した時点で、基板への光照射が実行される。これらの一連の動作を終了した時点で次の露光領域へ基板が移動し、基板上の必要な箇所を照射終了した後、基板が交換され第2の処理基板上で所定の一連の処理を行う。
一方、制御例2では基板ステージの動作により所望の露光位置に基板を移動させる。次に焦点合わせやアライメント動作を行い、精密に露光位置を調整する。このとき、例えば0.1μm〜100μm程度といった、所望の設定誤差精度に入るように調整する。その動作が完了した時点で、マスクステージの動作を始動する。始動時の移動ステップ量のばらつきを避けるために、基板への光照射はマスクステージ動作の開始よりもあとから開始されるチャートである。もちろんステージの移動によりアライメント位置から離れた地点に露光されるため、その分のオフセット量は予め考慮する必要があることはいうまでもない。基板への光照射よりも早く光源の運転を開始し、光源の出力強度の安定性が高まった時点で、シャッタ等を開き基板への光照射を行うことも可能である。特にエキシマレーザを光源に用い、発振期間と停止期間とが繰り返されるような使用法をとった場合、初期の数10パルスが特に不安定なことが知られており、これらの不安定なレーザパルスを照射したくない場合には、マスクステージの動作に合わせてビームを遮断する方式をとることができる。これらの一連の動作を終了した時点で次の露光領域へ基板が移動し、基板上の必要な箇所を照射終了した後、基板が交換され第2の処理基板上で所定の一連の処理を行う。
図7は、本発明の実施の形態(半導体薄膜改質装置)を示す側面図である。プラズマCVD室C2、レーザ照射室C5、基板搬送室C7から構成され、ゲートバルブGV2,GV5を介して、基板の搬送が装置外部の雰囲気に触れることなく真空中、不活性ガス、窒素、水素、酸素等の雰囲気かつ高真空、減圧、加圧状態で可能である。レーザ照射室においては400℃程度まで加熱可能な基板ステージS5上にチャック機構を用いて基板が設置される。プラズマCVD室では、400℃程度まで加熱可能な基板ホルダーS2上に基板が設置される。この例ではガラス基板Sub0上にシリコン薄膜701が形成された状態でレーザ照射室に導入され、表面のシリコン薄膜がレーザ照射により結晶性シリコン薄膜702に改質され、プラズマCVD室に搬送された状態を示している。
レーザ照射室に導入されるレーザ光は、第1のエキシマレーザEL1、第2のエキシマレーザEL2から供給されるビームが第1のビームラインL1、第2のビームラインL2を通り、レーザ合成光学装置opt1、ミラーopt11、透過ミラーopt12、レーザ照射光学装置opt2、ホモジナイザopt20、光学マスクステージopt22に固定された光学マスクopt21、投影光学装置opt23、レーザ導入窓W1を介して基板表面に到達する。ここでは2台のエキシマレーザを図示したが、光源としては1台以上所望の台数を設置することもできる。またエキシマレーザに限らず、炭酸ガスレーザ、YAGレーザ等のパルスレーザや、アルゴンレーザ等のCW光源と高速シャッタを用いてパルス上に供給してもよい。
一方、プラズマCVD室は、RF電極D1とプラズマ閉じ込め電極D3により、プラズマ形成領域D2が基板が配置される領域とは離れた位置に形成される。プラズマ形成領域には例えば酸素とヘリウムを、原料ガス導入装置D4を用いてシランガスを供給することにより、基板上に酸化シリコン膜を形成することができる。
図8は、本発明の実施の形態(半導体薄膜改質装置)を示す上面図である。ロード/アンロード室C1、プラズマCVD室C2、基板加熱室C3、水素プラズマ処理室C4、レーザ照射室C5、基板搬送室C7がそれぞれゲートバルブGV1〜GV6を介して接続されている。第1のビームラインL1、第2のビームラインL2から供給されるレーザ光がレーザ合成光学装置opt1、レーザ照射光学装置opt2、レーザ導入窓W1を介して基板表面に照射される。また、それぞれのプロセス室、搬送室はガス導入装置gs1〜gs7、排気装置vent1〜vent7が接続されており、所望のガス種の供給、プロセス圧の設定、排気、真空が調整される。同図内の点線で示すように処理基板sub2,sub6が平面上に配置される。
図9は、図8のプラズマCVD室C2の概略を示す側面図である。高周波電源RF1(13.56MHzあるいはそれ以上の高周波が適する)から電力が高周波電極RF2に供給される。ガス供給穴付き電極RF3と高周波電極との間にプラズマが形成され、反応形成されたラジカルがガス供給穴付き電極を通り基板が配置された領域に導かれる。平面型ガス導入装置RF4によりプラズマに曝すことなく別のガスが導入され、気相反応を経て基板sub2上に薄膜が形成される。
基板ホルダーS2は、ヒータ等により室温から500℃程度までの加熱を行うように設計されている。図9に示すように、排気装置vent2、ガス導入装置gs2、酸素ラインgs21、ヘリウムラインgs22、水素ラインgs23、シランラインgs24、ヘリウムラインgs25およびアルゴンラインgs26を用いることにより、酸素ラジカルとシランガスとを反応させて酸化シリコン膜を形成することができる。基板温度300℃、圧力0.1torr、RF電力100W、シラン流量10sccm、酸素流量400sccm、ヘリウム流量400sccmの条件で膜形成を行ったところ、固定酸化膜電荷密度(5×1011cm-2)と良好な特性を有するシリコン酸化膜の形成を確認している。
また、シランに対する酸素流量比を大きくすることでより良好な酸化膜の形成が可能である。プラズマCVD室の形態としては上述のような平行平板型のRFプラズマCVD装置ばかりでなく、減圧CVDや常圧CVDといったプラズマを利用しない方法や、マイクロ波やECR(Electron Cycrotron Resonance)効果を用いたプラズマCVD法を用いることも可能である。
さらに、図9に示すプラズマCVD装置を酸化シリコン膜以外の薄膜形成に用いる場合、必要なガス種としては以下のような原料が使用できる。すなわち、Si34窒化シリコン膜の形成には、N2(窒素)(あるいはアンモニア)、キャリアガスとしてAr(アルゴン)、SiH4(シラン)、キャリアガスとしてアルゴン等を用いることができる。Siシリコン薄膜の形成には、H2(水素)とシラン、水素(キャリアガスとしてアルゴン)とSiF4(4フッ化シラン)(キャリアガスとしてアルゴン)等の原料ガスを用いることができる。また、成膜プロセスではないが、水素プラズマを利用してシリコン薄膜や酸化シリコン膜の水素プラズマ処理も可能である。
図10は、TFTの製造工程を示す断面図である。予めアライメントマークを設け、アライメントマークに応じたレーザ照射を行った場合の実施例について説明する。
(a)洗浄によって有機物や金属、微粒子等を除去したガラス基板sub0上に基板カバー膜T1、シリコン薄膜T2を順次形成する。基板カバー膜T1としてLPCVD(減圧化学的気相成長)法でシランと酸素ガスを原料とし、450℃で酸化シリコン膜を1μm形成する。LPCVD法を用いることにより基板保持領域を除き基板外表面全体をカバーすることも可能である(図示せず)。あるいはTEOS(テトラエトキシシラン)と酸素を原料としたプラズマCVD、TEOSとオゾンを原料とした常圧CVD、上述の図8に示すようなプラズマCVD等を利用することも可能であり、基板材料(アルカリ金属濃度を極力低減したガラス、表面を研磨加工した石英・ガラス等)が含む半導体デバイスに有害な不純物の拡散防止ができる材料が基板カバー膜として有効である。
シリコン薄膜はLPCVDでSi26(ジシラン)ガスを原料として500℃で厚さ75nm形成する。この場合膜中に含まれる水素原子濃度が1原子%以下となるため、レーザ照射工程での水素放出による膜荒れ等を防ぐことができる。あるいは図7に示すようなプラズマCVD法や広く普及しているプラズマCVD法を用いても、基板温度や(水素)/(シラン)流量比、(水素)/(4フッ化シラン)流量比等を調整することによって水素原子濃度が低いシリコン薄膜を形成できる。アライメントマークT9の形成のために、フォトリソグラフィとエッチングによりパターン化し、アライメントマークT9を基板上に形成する。次にアライメントマークT9を保護するためにマーク保護膜T10を形成してから、シリコン薄膜T2を形成する。
(b)上記(a)工程で準備した基板を、有機物や金属、微粒子、表面酸化膜等を除去するための洗浄工程を経た後、本発明の薄膜形成装置に導入する。レーザ光L1を照射し、シリコン薄膜T2の所望領域を結晶化シリコン薄膜T2’に改質する。レーザ結晶化は99.9999%以上の高純度窒素700torr以上の雰囲気で行われ、レーザ照射が完了後、酸素ガスを導入する。レーザ光露光時には基板ステージに吸着固定されるとともに、アライメントマークを基準に所望の領域が露光される。その後は、予め設けられたアライメントマークや、結晶化シリコン薄膜パターニングによって形成されるアライメントマーク(図示せず)を基準に、次工程のアライメントを行うことができる。
(c)上記工程を経た基板は、ガスが排気された後基板搬送室を介してプラズマCVD室に搬送される。第1のゲート絶縁膜T3として、シラン、ヘリウム、酸素を原料ガスとして基板温度350度で酸化シリコン膜を10nm堆積する。このあと必要に応じて水素プラズマ処理や加熱アニールを行う。ここまでが本実施の形態に係る薄膜形成装置により処理される。
(d)次に、フォトリソグラフィとエッチング技術を用いてシリコン薄膜と酸化シリコン膜積層膜のアイランドを形成する。このとき、シリコン薄膜に比べ酸化シリコン膜のエッチングレートが高いエッチング条件を選択することがこのましい。図10に示すようにパターン断面が階段状(あるいはテーパ状)に形成することによってゲートリークを防ぎ、信頼性の高い薄膜トランジスタを提供することができる。
(e)次に、有機物や金属、微粒子等を除去するための洗浄を行った後、上記アイランドを被覆するように第2のゲート絶縁膜T4を形成する。ここでは、LPCVD法でシランと酸素ガスを原料とし、450℃で酸化シリコン膜を30nm形成した。あるいはTEOS(テトラエトキシシラン)と酸素を原料としたプラズマCVD、TEOSとオゾンを原料とした常圧CVD、上述の図8に示すようなプラズマCVD等を利用することも可能である。
次いで、ゲート電極としてn+シリコン膜を80nm、タングステンシリサイド膜を110nm形成する。n+シリコン膜はプラズマCVDやLPCVD法で形成された結晶性のリンドープシリコン膜が望ましい。その後、フォトリソグラフィとエッチング工程を経て、パターン化されたゲート電極T5を形成する。以降の工程は、作成するトランジスタの構造に応じて、後述の2工程(f1またはf2)のうちの何れかを用いることができる。
(f1),(f2)次に、ゲートをマスクとして不純物注入領域T6,T6’を形成する。CMOS型回路を形成する場合は、フォトリソグラフィを併用してn+領域が必要なn-チャネルTFTおよびp+領域を要するp-チャネルTFTを作り分ける。注入される不純物イオンの質量分離を行わないイオンドーピングや、イオン注入、プラズマドーピング、レーザドーピング等の方法を採ることができる。そのとき用途や不純物導入方法により、(f1),(f2)のように表面の酸化シリコン膜を残したまま、あるいは除去した後に不純物の導入を行う。
(g1),(g2)層間分離絶縁膜T7,T7’を堆積、コンタクトホールを開口後、金属を堆積、フォトリソグラフィとエッチングにより金属配線T8を形成する。層間分離絶縁膜としては、膜の平坦化が図れるTEOS系酸化膜やシリカ系塗布膜、有機塗布膜を用いることができる。コンタクトホール開口はフォトリソグラフィとエッチングにより、金属配線は抵抗の低いアルミニウム、銅あるいはそれらをベースとした合金、タングステンやモリブデンといった高融点金属が応用できる。以上のような工程を行うことによって、性能、信頼性の高い薄膜トランジスタを形成することができる。
図11は、本願発明の実施の形態を表すタイミングチャートである。
図12、図13は、レーザ処理を示すフローチャートである。図11(A)、図12に示すように十分真空排気されたレーザ処理室に基板を導入する。ゲートバルブを閉じ、基板搬送室(あるいはロードロック室、シリコン薄膜形成室等の他の処理室)とのガスの流通を止めた後、窒素(あるいはアルゴン等不活性ガス、水素、またはその混合ガス)を導入する。このとき排気を停止せずに一定の窒素圧力に制御することが望ましいが、排気の停止やガス導入後ある圧力になった時点でガス導入バルブを閉じることも可能である(図示せず)。ここで基板を吸着固定する。上述の基板を配置したステージを所定の位置に移動し、また必要に応じて圧力や基板加熱ヒータの温度が所定の状態になるまで待った後(図示せず)、基板へのレーザ照射を開始する。
基板ステージあるいは照射ビームを移動させることにより所望の領域をレーザ照射(再結晶化)した後、酸素を導入する。さらに基板ステージの移動や真空装置内に配置された光シャッタ機構などを利用して、処理基板上の有効領域へのレーザ照射を防ぎながら、レーザ導入窓にレーザ光を照射する。導入窓照射、酸素供給、窒素供給を同時に、あるいは順次停止し、排気量を増加させる。基板吸着を解除しレーザ照射室の圧力が所定の範囲になるまで排気したのち、基板搬送室につながるゲートバルブを開き基板を排出する。
一方、以下に示す形態を用いることもできる。図11(B)、図13に示すように十分真空排気されたレーザ処理室に基板を導入する。ゲートバルブを閉じ、基板搬送室(あるいはロードロック室、シリコン薄膜形成室等の他の処理室)とのガスの流通を止めた後、窒素(あるいはアルゴン等不活性ガス、水素、またはその混合ガス)を導入する。ここで基板を吸着固定する。基板を配置したステージを所定の位置に移動し、また必要に応じて圧力や基板加熱ヒータの温度が所定の状態になるまで待った後(図示せず)、基板へのレーザ照射を開始する。基板ステージあるいは照射ビームを移動させることにより所望の領域をレーザ照射(再結晶化)した後、窒素の供給を停止し、酸素を導入する。予め基板搬送室を酸素雰囲気で所定の圧力に制御しておき、レーザ照射室の圧力が所定の圧力に到達した時点で、ゲートバルブを開き基板を排出する。基板を搬送し終えたあとでレーザ導入窓にレーザ光を照射する。導入窓照射、酸素供給、窒素供給を同時に、あるいは順次停止し、排気量を増加させる。
上記のような形態においては導入される酸素や混合ガスを構成する不活性ガス、窒素、水素等の単独での純度が99.9999%となるように、ガス純化装置やガスシリンダで供給される高純度ガスを用いた。レーザ結晶化直後に高純度の酸素を真空装置内に導入することによって表面に不純物濃度の低い自然酸化膜を形成し、レーザ照射室、基板搬送室、成膜室等における不純物のシリコン表面(レーザ結晶化後のシリコン薄膜表面は非常に活性な状態となっている。たとえ真空装置内においてもその雰囲気の制御が十分でなければ容易に不純物が付着してしまう)への付着を防ぐことができる。このときラジカル、イオン等の活性な気体を用いる場合に比べ、単プロセスでの効率の点では劣るが、装置内壁等に付着している不純物の取り込みを低減できるという効果がある。その結果、装置内のクリーニングやメンテナンスによる装置稼働率低下を抑制し、総合的な製造効率を高めることに成功した。また、シリコン酸化膜、シリコン酸化膜界面中に存在する炭素を低減することができたため、本装置および本製造方法を用いることでリーク電流の小さい薄膜トランジスタの製造が可能になった。
本発明は、レーザ結晶化技術を用いた半導体薄膜改質装置に適用することができる。
本発明の実施の形態を示す装置断面図である。 本発明の実施の形態を示す装置断面図である。 本発明の実施の形態を示す斜視図である。 基板のアライメント機構を示す側面図である。 (A)〜(C)マスクパターンとアライメントマークとの関係を示す説明図である。 (1),(2)主要動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態(半導体薄膜改質装置)を示す側面図である。 本発明の実施の形態(半導体薄膜改質装置)を示す上面図である。 図8のプラズマCVD室C2の概略を示す側面図である。 TFTの製造工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態を表すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態(レーザ処理)を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態(レーザ処理)を示すフローチャートである。 従来のELA装置を示す説明図である。 ビームの照射形状を矩形にした場合の従来の照射方法を示す説明図である。
符号の説明
101…レーザ、102…マスク、103…マスクを通ったビーム、104…窓、105…被照射領域、106…未照射領域、107…基板、108…ゲートバルブ、109…保持手段、110…ステージ、111…基板搬送手段を備えた真空容器、112…圧力制御装置、201…基板、202…ステージ、203…ステージ(ガイド部)、204…ピン通過口、205…吸着口、206…吸着排気ライン、207…基板上下機構、EL1…第1のエキシマレーザ、EL2…第2のエキシマレーザ、opt20’…ホモジナイザ、opt21…光学マスク、opt23’…縮小投影露光装置、opt3,opt3’…ミラー類、opt4…レンズ類、W0…レーザ導入窓、C0…真空チャンバ、sub0…基板、S0…基板ステージ、ex0…パターン転写領域、θxy,θxz,θyz…傾き補正方向、X,Y…露光領域移動方向、Z…焦点合わせ方向、L0…路光軸、H0…基板吸着機構付きヒータ、S0’…基板XYZθxyθxzθyzステージ、i1,i2…レーザ干渉計、m0…オフアクシス顕微鏡、Lm…顕微鏡用光源、opt−m…顕微鏡用素子、msk1…マスク(非露光部)、msk2…マスク(露光部)、mrk1…マスク上マーク、mrk2…基板上マーク、mrk3…露光形成マーク、501…非露光Si、502…露光Si、503…Si除去部、504,505…Si酸化膜、C2…プラズマCVD室、C5…レーザ照射室、C7…基板搬送室、GV2,GV5…ゲートバルブ、S2…基板ホルダー、S5…基板ステージ、Sub0…ガラス基板、701…シリコン薄膜、702…結晶性シリコン薄膜、D1…RF電極、D2…プラズマ形成領域、D3…プラズマ閉じ込め電極、D4…原料ガス導入装置、opt1…レーザ合成光学装置、opt11…ミラー、opt12…透過ミラー、opt2…レーザ照射光学装置、opt20…ホモジナイザ、opt21…光学マスク、opt22…光学マスクステージ、opt23…投影光学装置、C1…ロード/アンロード室、C3…基板加熱室、C4…水素プラズマ室、GV1〜GV6…ゲートバルブ、gs1〜gs7…ガス導入装置、vent1〜vent7…排気装置、sub2,sub6…処理基板、RF1…高周波電源、RF2…高周波電極、RF3…ガス供給穴付き電極、RF4…平面型ガス導入装置、gs21…酸素ライン、gs22…ヘリウムライン、gs23…水素ライン、gs24…シランライン、gs25…ヘリウムライン、gs26…アルゴンライン、L0…レーザ光、T1…基板カバー膜、T2…シリコン薄膜、T2’…結晶化シリコン薄膜、T3…第1のゲート絶縁膜、T4…第2のゲート絶縁膜、T5…パターン化されたゲート電極、T6,T6’…不純物注入領域、T7,T7’…層間分離絶縁膜、T8…金属配線、T9…アライメントマーク、T10…マーク保護膜。

Claims (6)

  1. 半導体薄膜を有する基板を、レーザ光を透過するための光透過窓を備えた密閉容器の基板載置部に固定保持する保持工程と、
    前記基板へのレーザ照射が開始される前に、前記密閉容器内に窒素、不活性ガス、水素、またはその混合ガスを導入する工程と、
    前記密閉容器内に供給するガス流量を調整することにより、前記レーザ光の照射時における前記密閉容器内の雰囲気圧力を、溶融加熱された前記半導体薄膜の温度によって規定される蒸気圧以上となるように制御する圧力制御工程と、
    前記レーザ光の光軸に対して、前記基板載置部に固定保持された基板のアライメントを調整するアライメント工程と、
    前記レーザ光に対して、前記基板載置部に固定保持された基板の焦点合わせ方向の位置を調整する焦点合わせ工程と、
    前記レーザ光を前記基板へ光学マスクを介して照射可能とするマスクステージを動作させるマスクステージ動作工程と、
    前記密閉容器の外部に設置されたレーザ光照射手段から前記光学マスクと前記光透過窓を介して前記基板へ、前記半導体薄膜を溶融加熱するための前記レーザ光を照射するレーザ光照射工程と、
    前記基板へのレーザ照射が終了した後に、前記密閉容器内に酸素を導入する工程と、
    前記酸素の導入後に、前記基板へのレーザ照射を防ぎつつ、酸素を含む雰囲気で前記レーザ光照射手段から供給されるレーザ光を前記光透過窓に照射させる工程とを備え、
    前記マスクステージ動作工程は、前記アライメント調整と前記焦点合わせとが完了した時点で、基板上の所望の位置に前記レーザ光を照射すべく前記マスクステージの移動を開始し、
    前記レーザ光照射工程は、前記マスクステージが移動を開始した後に、前記アライメント調整の位置から離れた地点に露光する分のオフセット量を考慮して前記レーザ光を照射することを特徴とする半導体薄膜改質方法
  2. 半導体薄膜を有する基板を、レーザ光を透過するための光透過窓を備えた密閉容器の基板載置部に固定保持する保持工程と、
    前記密閉容器内に供給するガス流量を調整することにより、前記レーザ光の照射時における前記密閉容器内の雰囲気圧力を、溶融加熱された前記半導体薄膜の温度によって規定される蒸気圧以上となるように制御する圧力制御工程と、
    前記レーザ光の光軸に対して、前記基板載置部に固定保持された基板のアライメントを調整するアライメント工程と、
    前記レーザ光に対して、前記基板載置部に固定保持された基板の焦点合わせ方向の位置を調整する焦点合わせ工程と、
    前記レーザ光を前記基板へ光学マスクを介して照射可能とするマスクステージを動作させるマスクステージ動作工程と、
    前記密閉容器の外部に設置されたレーザ光照射手段から前記光学マスクと前記光透過窓を介して前記基板へ、前記半導体薄膜を溶融加熱するための前記レーザ光を照射するレーザ光照射工程と、
    前記基板へのレーザ照射が終了した後に、前記密閉容器内に酸素を導入する工程とを備え、
    前記マスクステージ動作工程は、前記アライメント調整と前記焦点合わせとが完了した時点で、基板上の所望の位置に前記レーザ光を照射すべく前記マスクステージの移動を開始し、
    前記レーザ光照射工程は、前記マスクステージが移動を開始した後に、前記アライメント調整の位置から離れた地点に露光する分のオフセット量を考慮して前記レーザ光を照射することを特徴とする半導体薄膜改質方法
  3. 請求項1記載の半導体薄膜改質方法において、
    前記レーザ光を前記光透過窓に照射させる工程は、前記基板へのレーザ照射を防ぐ工程として、前記基板が載置された基板載置部を移動させる工程または前記密閉容器内に配置された光シャッタ手段を利用する工程を含むことを特徴とする半導体薄膜改質方法
  4. 請求項1記載の半導体薄膜改質方法において、
    前記レーザ光を前記光透過窓に照射させる工程は、前記基板へのレーザ照射を防ぐ工程として、前記基板を前記密閉容器から搬出する工程を含み、前記基板の搬出後に前記レーザ光を前記光透過窓に照射させることを特徴とする半導体薄膜改質方法
  5. 請求項4記載の半導体薄膜改質方法において、
    前記基板を前記密閉容器から搬出する工程は、前記密閉容器の圧力が所定の圧力に到達した時点で、酸素を含む雰囲気で所定の圧力に制御されている基板搬送室に前記基板を搬出することを特徴とする半導体薄膜改質方法
  6. 請求項1又は2記載の半導体薄膜改質方法において、
    前記酸素の純度が99.9999%であることを特徴とする半導体薄膜改質方法
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