JP2014108080A - 苗移植機 - Google Patents

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Hideyuki Kusamoto
英之 草本
Mitsuo Konda
満夫 根田
Yasuhito Nakanishi
康仁 中西
Yusuke Okuhira
雄右 奥平
Makoto Kawada
誠 川田
Kazuhiro Ishiyama
和宏 石山
Masabumi Saeki
正文 佐伯
Takahide Shiozaki
塩崎  孝秀
Chunbo Huang
春波 黄
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Abstract

【課題】圃場を荒らすことを抑えつつ走行性能を向上させることのできる苗移植機を提供すること。
【解決手段】苗移植機1に、左右一対で配設されると共に、外周面のラグ14を備える後輪10と、走行車体2に配設されると共に、圃場に植え付ける苗を載置する苗載置台65と、苗載置台65の下部に配設され、圃場を滑走して均すフロート81と、苗載置台65から苗を取って各条ごとに植え付ける植込杆62と、後輪10と同軸で回転可能で、且つ、後輪10の軸方向における後輪10との間隔を調節自在に後輪10に装着され、さらに、後輪10との間で互いのスポーク11、101が同一位相に位置せずに設けられる補助車輪100と、補助車輪100の外周面に設けられ、後輪10への補助車輪100の装着時に後輪10のラグ14と同一位相に位置する補助車輪用ラグ104と、を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、苗移植機に関する。
近年の苗移植機の中には、圃場での走行性能を向上させるため、車輪を追加しているものがある。例えば、特許文献1に記載されている苗移植機では、駆動輪である後輪の内側に、後輪と共に回転をする補助車輪を設けることにより、駆動力の向上を図っている。
また、苗移植機には、作業者が乗車して苗の植え付け作業を行う乗用型の苗移植機以外に、作業者が苗移植機を支持し、歩行しながら植え付け作業を行う、いわゆる歩行型の苗移植機もある。このような、歩行型の苗移植機は、左右に走行輪を有しており、作業者が苗移植機を支持しながら走行輪で駆動力を発生させ、この駆動力によって苗移植機を移動させることにより、苗の植え付け作業を行う。また、圃場には凹凸があるため、歩行型の苗移植機では、走行輪の上下動が可能に構成されている。
例えば、特許文献2に記載されている歩行型の苗移植機や、特許文献3に記載されている水田作業機では、左右の走行輪に駆動力を供給する左右の伝動ケースを、回動リンクで連結することにより、走行輪を圃場の凹凸に合わせて上下動させることを可能にしている。
特開2007−228807号公報 特開2009−118831号公報 特開2006−238790号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている苗移植機のように、後輪の内側に補助車輪を設けた場合、後輪と補助車輪の間隔を大きくすることが困難であるため、車輪の回転によって泥の持ち上げが発生するような状態でも、後輪と補助車輪との間隔の調節が行い難くなる。このため、圃場面が荒れて苗の植付深さが乱れ易くなるため、生育不良や欠株が発生する虞がある。また、補助車輪が後輪の内側に配設されているため、調節作業に時間がかかり、メンテナンス性や作業能率が低下する問題がある。さらに、後輪と補助車輪のスポークが重なっていると、左右間隔が狭くなる位置が増加するため、車輪の回転時に泥をより持ち上げ易くなる。このため、圃場がさらに荒れ易くなり、整地ロータやフロートでも、圃場面の凹凸を均し切れないことがある。
また、歩行型の苗移植機では、左右の伝動ケースを回動リンクで連結することにより、走行輪の上下動を可能にしているが、特許文献2に記載されている歩行型の苗移植機では、左右の伝動ケースを回動リンクのみで連結しているので、圃場の凹凸に合わせて伝動ケースが上下回動する際の反応が鈍くなり易くなる。このため、走行輪が地面から浮いた状態や、土中に走行輪が潜り込んだ状態になり易くなるため、機体の姿勢が圃場に対して乱れ、苗の植付深さが乱れる虞がある。また、機体の潜り込みにより、走行性能が低下し、作業者の労力が増大する問題がある。
また、特許文献3に記載されている水田作業機では、左右の伝動ケースをバネ板で構成する連結アームで連結しており、この連結アームにより、走行輪を支持する伝動ケースの上下回動をアシストし、反応速度を向上させているが、伝動ケース同士を連結したことにより、伝動ケースの回動量を制限してしまうことになっている。このため、凹凸が大きい圃場では、走行輪が下方回動し切れず機体全体が沈み込んだり、走行輪が上方回動し切れず土中に潜り込んだりして、植付深さが乱れたり、作業者の労力が増大したりする問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、圃場を荒らすことを抑えつつ走行性能を向上させることのできる苗移植機を提供することを第1の目的とし、圃場の凹凸に対する走行輪の上下動の追従性を向上させて走行性能を向上させることのできる苗移植機を提供することを第2の目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の苗移植機は、左右一対で配設されると共に、外周面のラグ(14)を備える後輪(10)と、走行車体(2)に配設されると共に、圃場に植え付ける苗を載置する苗載置台(65)と、前記苗載置台(65)の下部に配設され、前記圃場を滑走して均すフロート(81)と、前記苗載置台(65)から前記苗を取って各条に植え付ける植込杆(62)と、前記後輪(10)と同軸で回転可能で、且つ、前記後輪(10)の軸方向における前記後輪(10)との間隔を調節自在に前記後輪(10)に装着され、さらに前記後輪(10)との間で互いのスポーク(11、101)が同一位相に位置せずに設けられる補助車輪(100)と、前記補助車輪(100)の外周面に設けられ、前記後輪(10)への前記補助車輪(100)の装着時に前記後輪(10)の前記ラグ(14)と同一位相に位置する補助車輪用ラグ(104)とを備えることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の苗移植機において、前記補助車輪(100)は前記後輪(10)よりも機体外側に位置し、且つ、最外側の前記植込杆(62)の植付条と、隣接する前記植込杆(62)の植付条との間を通過する位置に配設されており、左右方向における前記補助車輪(100)の中心は、左右方向における最外側の前記植込杆(62)の植付条寄りに位置し、前記補助車輪用ラグ(104)の外側端部は、左右方向における前記フロート(81)の左右幅内に位置することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の苗移植機において、左右一対で配設されると共に、前記後輪(10)よりも前方側に位置する前輪(5)を備え、前記前輪(5)は、左右間隔が前記後輪(10)の左右間隔よりも広く、且つ、左右方向における外側端部の位置が、前記後輪(10)の前記ラグ(14)の左右幅内からはみ出さない位置に配設されることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の苗移植機において、機体前側に配設されて補充用の前記苗を載積すると共に、外側端部が左右方向における機体の搭乗ステップ(40)の外側端部からはみ出さない位置となって設けられる予備苗枠(90)と、前記予備苗枠の下部で、且つ、前記予備苗枠の前後方向における中心よりも機体前側、または後側に配設されるバッテリ(95)とを備えることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の苗移植機において、動力源であるエンジン(20)と、前記エンジン(20)で発生した動力を変速する油圧式無段変速装置(26)と、前記エンジン(20)で発生した動力を前記油圧式無段変速装置(26)に伝達する伝動無端帯(30)と、前記伝動無端帯(30)を伝動状態と非伝動状態に切り替える切替装置(31)と、機体の搭乗ステップ(40)の下方に配設され、前記切替装置(31)を操作する操作部材(35)とを備えることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の苗移植機において、前記搭乗ステップ(40)は、左右方向において機体中央に位置するメインステップ(41)と、前記メインステップ(41)の左右両側に位置するサイドステップ(42)と、で構成され、前記メインステップ(41)は、前記サイドステップ(42)よりも上方に位置しており、前記切替装置(31)は、前記メインステップ(41)の下方に配置され、前記操作部材(35)は、前記サイドステップ(42)の下方に配置され、前記サイドステップ(42)には、少なくとも前記操作部材(35)の上方に前後方向に長い孔部(43)が形成されていることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載の苗移植機において、左右方向に延在すると共に、前記走行車体(2)の左右傾斜に合わせてローリングするローリングフレーム(120)と、前記ローリングフレーム(120)の左右側方に配設されるサイドプレート(122)と、左右の前記サイドプレート(122)を連結する連結部材(123)とを備えることを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、走行車体(202)の左右両側に配設されると共に、走行輪に駆動力を伝動する伝動ケース(230)と、回動自在に配置され、圃場の凹凸に合わせて機体をローリングさせる中継リンク部材(240)と、左右両側に配設されると共に、前記伝動ケース(230)と前記中継リンク部材(240)とを接続する接続部材(241)と、前記走行車体(202)の後方に配設されると共に、前記圃場に苗を植え付ける苗植付部(260)と、前記伝動ケース(230)を上下動させる伸縮体(250)と、捩れ可能な材質で構成され、左右の前記接続部材(241)間を連結する連結部材(245)とを備えることを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の苗移植機において、前記連結部材(245)は、左右方向に延在すると共に、上方に凸となる形状で形成されており、前記伸縮体(250)の上方を跨いで配設されていることを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、請求項8または9に記載の苗移植機において、前記中継リンク部材(240)の下部に回動不可能に配設されるロック部材(255)を備え、前記ロック部材(255)の前部または後部には、前記中継リンク部材(240)の回動範囲を規制する規制突起(256)が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の苗移植機は、補助車輪と後輪の間隔を調節可能としたことにより、圃場条件に合わせて後輪と補助車輪の間で泥を持ち運ぶことを防止することができるので、圃場面に凹凸を生じさせることを防止でき、整地性を向上させることができる。また、補助車輪を後輪に装着する際、互いのスポークが同一位相に位置しないことにより、後輪と補助車輪のスポーク間で泥を持ち運ぶことを防止できるので、圃場面に凹凸を生じさせることを防止でき、整地性をいっそう向上させることができる。また、互いのラグを同一位相に位置することにより、圃場面をかくラグの面積を広くすることができるので、泥の粘度の高い圃場であっても推進力を生じ易くさせることができるので、機体を走行させ易くすることができ、作業能率を向上させることができる。これらにより、圃場を荒らすことを抑えつつ走行性能を向上させることができる。
請求項2に記載の苗移植機は、請求項1の発明の効果に加えて、補助車輪の左右中心が、後輪との間隔に関係無く最外側の植付条寄りの位置を通過することにより、後輪と補助輪の間隔を常に確保することができるので、後輪と補助車輪の間で泥を持ち運ぶことを防止することができる。また、補助車輪のラグの外側端部がフロートの左右幅内に収まることにより、補助車輪の走行跡の凹凸をフロートで均すことができるので、苗の植付箇所に凹凸が生じることを防止することができ、苗の植付精度を向上させることができる。
請求項3に記載の苗移植機は、請求項1または2の発明の効果に加えて、前輪の左右間隔を後輪の左右間隔よりも広くしたことにより、前輪の通過位置と後輪の通過位置が完全に重なることを防止できるので、機体が過度に沈み込むことを防止でき、湿田での走行性能を安定させることができる。また、前輪の外側端部や取付部材が後輪のラグの左右幅内からはみ出さないことにより、走行跡の凹凸をフロートで確実に均すことができるので、苗の植付精度を向上させることができる。
請求項4に記載の苗移植機は、請求項1から3のいずれかの発明の効果に加えて、予備苗枠が搭乗ステップの外側端部からはみ出さないことにより、予備苗枠の接触を気にすることなく機体を移動させることができるので、予備苗枠、或いは予備苗枠と接触したものが破損することを防止できると共に、走行性能を向上させることができる。また、機体を収納するときや、トラックの荷台等に収納する際に、予備苗枠がはみ出すことが無いので、収納性や運搬性を向上させることができる。また、バッテリを、予備苗枠の前後中心よりも機体前側または後側に寄せて配置したことにより、バッテリの着脱等のメンテナンス作業の際に予備苗枠が邪魔にならないようにすることができ、作業能率やメンテナンス性を向上させることができる。
請求項5に記載の苗移植機は、請求項1から4のいずれかの発明の効果に加えて、伝動無端帯を切り替える切替装置を設けたことにより、伝動無端帯がエンジンの始動抵抗になるときは伝動無端帯を非伝動状態とすることができるので、環境にかかわらずエンジンがかかり易くなり、作業効率を向上させることができる。また、搭乗ステップの下方に切替装置を操作する操作部材を設けたことにより、ボンネットやカバー等を開けることなく操作部材を操作することができるので、作業能率をいっそう向上させることができる。
請求項6に記載の苗移植機は、請求項5の発明の効果に加えて、メインステップをサイドステップよりも上方に配置し、切替装置をメインステップの下方に配置したことにより、切替装置を非伝動状態に操作したときに切替装置とメインステップが干渉することを防止できる。これにより、確実に非伝動状態にすることができ、エンジンが始動し易くなるため、作業効率を向上させることができる。また、網目状のサイドステップに、操作部材を操作する前後方向に長い孔部を形成したことにより、作業者はこの孔部から操作部材を操作することができるので、機体から下りる必要が無く、作業効率を向上させることができる。また、サイドステップの下方に操作部材があることにより、機体外部の作業者が機体側方から操作部材を操作することができるので、機体上に上がる必要が無くなり、作業能率を向上させることができる。また、操作部材を操作する孔部を前後方向に長く形成したことにより、作業者がサイドステップ上を移動する際に足を引っ掛け難くなるため、作業者が移動し易くなり、いっそう作業能率を向上させることができる。
請求項7に記載の苗移植機は、請求項1から6のいずれかの発明の効果に加えて、サイドプレートの左右間を連結部材で連結することにより、ローリングフレームの強度を向上させることができるので、粘度の高い泥地を走行する際にローリングフレームに抵抗がかかっても破損し難くなり、耐久性を向上させることができる。
請求項8に記載の苗移植機は、接続部材の左右間を、ローリング時の作動量の大きい連結部材で連結したことにより、左右の走行輪の上下動の位相差を正確に拾うことができるので、走行輪が浮いた状態になることを防止でき、走行性を向上させることができる。また、連結部材を、捩れ可能な材質で構成したことにより、ローリングする際に連結部材が移動し易くなるので、圃場の凹凸に反応し易くなり、走行性をいっそう向上させることができる。これにより、圃場の凹凸に対する走行輪の上下動の追従性を向上させて走行性能を向上させることができる。
請求項9に記載の苗移植機は、請求項8の発明の効果に加えて、伸縮体の上方を跨らせて連結部材を配置したことにより、連結部材が他の部材と干渉することを防止できるので、ローリングの対応幅を確保することができ、走行性能を向上させることができる。また、連結部材が伸縮体の上方及び左右側方のガードになるので、伸縮体に石等が接触して破損することを防止でき、耐久性を向上させることができる。
請求項10に記載の苗移植機は、請求項8または9の発明の効果に加えて、規制突起を有するロック部材を設けて、中継リンク部材の回動範囲を規制することを可能にしたことにより、過度のローリングを抑制することができ、路上走行時の安定性を確保することができる。
図1は、実施形態1に係る苗移植機の側面図である。 図2は、実施形態1に係る苗移植機の平面図である。 図3は、図1に示す予備苗枠の説明図である。 図4は、図3のA−A矢視図である。 図5は、図1に示す後輪の回転軸上で上方から見た断面図である。 図6は、図5に示す後輪と補助車輪の斜視図である。 図7は、図6に示す後輪の側面図である。 図8は、図7のB−B断面図である。 図9は、図6に示す補助車輪の側面図である。 図10は、図5に示す補助車輪と後輪との間隔の変更状態についての説明図である。 図11は、補助車輪を後輪に装着した状態における側面図である。 図12は、前輪と後輪との位置関係を示す説明図である。 図13は、図1に示す動力伝達装置の詳細図である。 図14は、図13のC−C矢視図である。 図15は、図12に示すローリングフレームの平面図である。 図16は、図15のD−D矢視図である。 図17は、図16のE−E矢視図である。 図18は、図1に示す植込杆の詳細図である。 図19は、図18に示す苗取フィンガの詳細図である。 図20は、図19のF−F矢視図である。 図21は、図18のG−G矢視図である。 図22は、実施形態2に係る苗移植機の側面図である。 図23は、実施形態2に係る苗移植機の平面図である。 図24は、図22に示す動力伝達機構の詳細図である。 図25は、図24のH−H矢視図である。
以下に、本発明に係る苗移植機の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
〔実施形態1〕
図1は、実施形態1に係る苗移植機の側面図である。図2は、実施形態1に係る苗移植機の平面図である。なお、以下の説明においては、前後、左右の方向基準は、操縦席からみて、車体の走行方向を基準として、前後、左右の基準を規定している。本実施形態1に係る苗移植機1は、作業者が乗車して植え付け作業を行う、いわゆる乗車型の苗移植機1として構成されている。この苗移植機1の走行車体2は、左右一対で配設される前輪5と、同様に左右一対で配設される後輪10とを有しており、走行時には各車輪が駆動する四輪駆動車としている。また、前輪5は、後輪10よりも前方側に位置し、操舵輪として設けられている。また、走行車体2の後部には、苗植付部昇降機構70によって昇降可能な苗植付部60が備えられている。
この走行車体2は、車体の略中央に配置されたメインフレーム3と、このメインフレーム3の上に搭載されたエンジン20と、エンジン20で発生した動力を駆動輪と苗植付部60とに伝える動力伝達装置25と、を備えている。つまり、本実施形態1に係るこの苗移植機1では、動力源であるエンジン20の動力が走行車体2を前進や後進にさせるために用いるのみでなく、苗植付部60を駆動させるためにも使用され、ディーゼル機関やガソリン機関等の熱機関が用いられる。
また、エンジン20は、走行車体2の左右方向における略中央で、且つ、機体の搭乗ステップであるフロアステップ40よりも上方に突出させた状態で配置されている。また、フロアステップ40は、走行車体2の前部とエンジン20の後部との間に渡って設けられており、メインフレーム3上に取り付けられており、その一部が網目状になることにより、靴に付いた泥を圃場に落とせるようになっている。また、このフロアステップ40の左右方向における両側には、作業者がフロアステップ40に乗り降りする際に足をかける乗降ステップ45が配設されている。
また、フロアステップ40の後方には、後輪10のフェンダを兼ねたリアステップ47が設けられている。このリアステップ47は、フロアステップ40よりも高い位置に配設されており、エンジン20の左右それぞれの側方から後方にかけて配置されている。また、このリアステップ47の後端部から両側端部にかけて、手摺り48が配設されている。この手摺り48は、リアステップ47から上方に突出して設けられている。
エンジン20は、これらのフロアステップ40とリアステップ47とから上方に突出しており、これらのステップから突出している部分には、エンジン20を覆うエンジンカバー21が配設されている。即ち、エンジンカバー21は、フロアステップ40とリアステップ47とから上方に突出した状態で、エンジン20を覆っている。
また、走行車体2には、エンジンカバー21の上部に操縦席55が設置されており、操縦席55の前方で、且つ、走行車体2の前側中央部には、操縦部50が配設されている。この操縦部50は、フロアステップ40の床面から上方に突出した状態で配置されている。
この操縦部50の内部には、各種の操作装置やエンジン用燃料の燃料タンク等が配設されており、操縦部50の前部には、開閉可能なフロントカバー51が設けられている。また、操縦部50の上部には、操作装置を作動させる操作レバー等や計器類、ハンドル52が配設されている。このハンドル52は、作業者が前輪5を操舵操作することにより走行車体2を操舵する操舵部材として設けられており、操縦部50内の操作装置等を介して前輪5を転舵させることが可能になっている。また、レバーとしては、走行車体2の前後進及び走行速度を操作する走行操作部材である変速レバーと、苗植付部60の動作状態を、少なくとも苗植付部昇降機構70による上昇状態を含んで切り替えることができる植付操作部材である植付昇降レバーとが配設されている。
図3は、図1に示す予備苗枠の説明図である。図4は、図3のA−A矢視図である。フロアステップ40における操縦部50の左右それぞれの側方に位置する部分、即ち、機体前側には、補充用の苗を載積する予備苗枠90が配設されている。この予備苗枠90は、外側端部が左右方向における機体のフロアステップ40の外側端部からはみ出さない位置となって設けられており、フロアステップ40の床面から突出した支持軸91によって支持されている。支持軸91は、予備苗枠90に対して、予備苗枠90の前後方向における中心付近に接続されている。
また、このように配設される予備苗枠90の下部には、予備苗枠90の前後方向における中心よりも機体後側に、苗移植機1が有する各電気装置で使用する電気を蓄電するバッテリ95が配設されている。即ち、バッテリ95は、フロアステップ40上における支持軸91の前後方向の中心位置を基準として、該前後方向の中心位置よりも後方側に配設されている。
また、動力伝達装置25は、エンジン20で発生した動力を変速する主変速機としての油圧式無段変速装置26と、この油圧式無段変速装置26にエンジン20からの動力を伝えるベルト式動力伝達機構27とを有している。このうち、油圧式無段変速装置26とは、HST(Hydro Static Transmission)と云われる静油圧式の無段変速機として構成されている。このため、油圧式無段変速装置26は、エンジン20からの動力で駆動する油圧ポンプによって油圧を発生させ、この油圧を油圧モータで機械的な力(回転力)に変換して出力する。
この油圧式無段変速装置26は、エンジン20よりも前方で、且つ、フロアステップ40の床面よりも下方に配置されており、本実施形態1に係る苗移植機1では、走行車体2の上面から見て、エンジン20の前方に配置されている。
また、ベルト式動力伝達機構27は、エンジン20の出力軸に取り付けたプーリと、油圧式無段変速装置26の入力軸に取り付けたプーリと、双方のプーリに巻き掛けたベルトと、さらに、このベルトの張力を調整するテンションプーリとを備えている。これにより、ベルト式動力伝達機構27は、エンジン20で発生した動力を、ベルトを介して油圧式無段変速装置26に伝達可能になっている。
さらに、動力伝達装置25は、エンジン20からの出力がベルト式動力伝達機構27と油圧式無段変速装置26とを介して伝達されるミッションケース28を有している。このミッションケース28は、メインフレーム3の前部に取り付けられている。ミッションケース28は、ベルト式動力伝達機構27と油圧式無段変速装置26とを介して伝達されたエンジン20からの出力を、当該ミッションケース28内の副変速機で変速して、前輪5と後輪10への走行用動力と、苗植付部60への駆動用動力とに分けて出力可能になっている。
このうち、走行用動力は、一部が左右の前輪ファイナルケース22(図12参照)を介して前輪5に伝達可能になっており、残りが左右の後輪ギヤケース23(図12参照)を介して後輪10に伝達可能になっている。一方、駆動用動力は、走行車体2の後部に設けた植付クラッチ(図示省略)に伝達され、この植付クラッチの係合時に植付伝動軸(図示省略)によって苗植付部60へ伝達される。
また、左右の後輪ギヤケース23同士の間には、ローリングフレーム120(図12、図15、図16参照)が配設されている。ローリングフレーム120は、左右方向に延在すると共に、両端が左右の後輪ギヤケース23に連結している。また、ローリングフレーム120は、左右方向における中央付近に設けられるセンター軸連結部121が、前後方向に延在するセンター軸128(図12参照)に連結しており、ローリングフレーム120は、センター軸128を中心として回動可能に構成されている。これにより、後輪ギヤケース23は、センター軸128を中心して回動可能に設けられており、ローリングフレーム120と後輪ギヤケース23、及び後輪ギヤケース23に連結される後輪10は、圃場の凹凸等による走行車体2の左右傾斜に合わせてローリングすることが可能になっている。
また、走行車体2の後部に備えられる苗植付部60を昇降させる苗植付部昇降機構70は、昇降リンク装置71を有しており、苗植付部60は、この昇降リンク装置71を介して走行車体2に取り付けられている。この昇降リンク装置71は、略前後方向に向かって延在する2つの部材を有しており、相対的に上側に位置する上部リンク部材であるアッパーリンク73と、アッパーリンク73の下側に位置する下部リンク部材であるロワーリンク74と、を有している。これらのアッパーリンク73とロワーリンク74とは、共に左右一対ずつが設けられている。
昇降リンク装置71は、これらのアッパーリンク73とロワーリンク74とが、メインフレーム3の後部端に立設した背面視門型の後部フレームであるリンクベースフレーム75に回動自在に連結され、各リンクの他端側が苗植付部60に回転自在に連結されることにより、苗植付部60を昇降可能に走行車体2に連結している。即ち、リンクベースフレーム75は、走行車体2の後部に上下方向に延在して配設されており、アッパーリンク73とロワーリンク74とが、リンクベースフレーム75から後方に向かって延在している。昇降リンク装置71は、アッパーリンク73とロワーリンク74とが共に、前端側がリンクベースフレーム75に対して回動可能に連結されている。
また、苗植付部昇降機構70は、油圧によって伸縮する油圧昇降シリンダ76を有しており、油圧昇降シリンダ76の伸縮動作によって、苗植付部60を昇降させることが可能になっている。苗植付部昇降機構70は、その昇降動作によって、苗植付部60を非作業位置まで上昇させたり、対地作業位置(対地植付位置)まで下降させたりすることが可能になっている。
また、苗植付部60は、苗を植え付ける範囲を複数の区画、或いは複数の列で植え付けることができる。つまり、苗植付部60は、複数の条で苗を植え付けることが可能な構成になっている。この苗植付部60は、植付装置61と、苗載置台65及びフロート81を備えている。このうち、苗載置台65は、圃場に植え付ける苗を載置することができるように構成されている。詳しくは、苗載置台65は、走行車体2の左右方向において仕切られた植付条数分の苗載せ面66を有しており、それぞれの苗載せ面66に土付きのマット状苗を載置することが可能になっている。これにより、苗載置台65に載置した苗が植え付けられて無くなるたびに、圃場外に用意している苗を取りに戻る必要が無く、連続した作業を行えるので、作業能率が向上する。
また、植付装置61は、苗載置台65に載置された苗を圃場に植え付ける装置になっている。この植付装置61は、2条毎に1つずつ配設されており、2条分の植込杆62を備えている。この植込杆62は、苗載置台65から苗を取って各条ごとに植え付けることができるように構成されている。また、フロート81は、苗載置台65の下部に配設され、走行車体2の移動と共に、圃場面上を滑走して均すことにより整地をすることができるように設けられている。
なお、前記フロート81は、機体左右方向の中央部に圃場の凹凸を均しつつ回動角度を検知するポテンショメータ等の検知部材(図示省略)により圃場の深さを検知し、圃場の深さに合わせて苗植付部60を昇降させる機能を有するメインフロートと、該メインフロートの左右両側で苗を植え付ける圃場面を滑走して均す左右のサイドフロートで構成すると、圃場の深さの変化に合わせて自動的に苗の植付深さを合わせることが可能となり、苗の植付精度の向上が図られる。これに加えて、本件で示す8条植えの苗移植機や、それ以上の条数、例えば10条植えの苗移植機においては、サイドフロートとメインフロートの間に左右のサブフロートを設ける構成とし、メインフロートや左右のサイドフロートの形状を変えることなく圃場面の整地性を確保する構成とすると、大型化による機体コストの高騰を抑えることができる。
また、フロート81は、苗植付部60で植え付ける苗の植付深さを調節する植付深さ調節装置80を構成しており、換言すると、フロート81は植付深さ調節装置80が有している。植付深さ調節装置80は、圃場に対する苗植付部60の上下方向における位置を調節することにより、苗の植付深さを調節することが可能になっており、上下方向におけるフロート81と苗植付部60との相対的な位置を調節することにより、圃場に対する苗植付部60の上下位置を調節可能になっている。
また、苗植付部60の左右両側には、次の植付条に進行方向の目安になる線を形成する線引きマーカ85が備えられている。即ち、線引きマーカ85は、苗移植機1が圃場内における直進前進時に、圃場の畦際で転回した後に直進前進する際の目印を圃場上に線引きする。この線引きマーカ85は、走行車体2が旋回するごとに、左右の線引きマーカ85が入れ替わって作動することができるように構成されている。
図5は、図1に示す後輪の回転軸上で上方から見た断面図である。図6は、図5に示す後輪と補助車輪の斜視図である。後輪10には、後輪10と同軸で回転可能な補助車輪100が取り付けられている。補助車輪100は、外径が後輪10の外径とほぼ同じ大きさの車輪として形成されており、後輪10と平行な向きで後輪10よりも機体外側に位置して、補助車輪取付軸110によって後輪10に取り付けられている。補助車輪取付軸110は、一端側に、後輪10に連結する後輪連結部111が形成されており、他端側に、補助車輪100に連結する補助車輪連結部112が形成されている。
この補助車輪取付軸110は、後輪連結部111側が機体内側に位置し、補助車輪連結部112側が機体外側に位置する向きで、後輪連結部111が後輪10に連結され、補助車輪連結部112が補助車輪100に連結されている。つまり、補助車輪取付軸110の後輪連結部111は、後輪10の機体外面側における回転の中心付近に連結され、補助車輪取付軸110の補助車輪連結部112は、補助車輪100の機体内面側における回転の中心付近に接続されている。また、補助車輪取付軸110と後輪10、及び補助車輪取付軸110と補助車輪100は、それぞれ相対回転が不可となって連結されている。これらにより、補助車輪100は、後輪10の機体外側に、後輪10と同軸で回転可能に装着されている。
図7は、図6に示す後輪の側面図である。図8は、図7のB−B断面図である。後輪10について詳しく説明すると、後輪10は、外周に位置するリム13と、後輪10の回転の中心に位置するハブ12と、を有し、リム13とハブ12とは、後輪10の径方向に延在する複数のスポーク11によって連結されている。このスポーク11は、本実施形態1に係る苗移植機1では、1つの後輪10に、3つが円周方向に等間隔で設けられている。
また、後輪10には、外周面にラグ14が備えられている。このラグ14は、後輪10の回転軸の方向における幅が、リム13の幅よりも広い幅の板状の形状で形成されており、後輪10の径方向に対して後輪10の周方向に傾斜する向きで、リム13の両側面から外周面にかけて設けられている。このように形成されるラグ14は、後輪10の周方向に等間隔で設けられている。補助車輪取付軸110の後輪連結部111は、このように形成される後輪10のハブ12に連結されている。後輪連結部111は、略円板状の形状で形成されており、円板状の後輪連結部111が後輪10のハブ12に重ねられた状態で、後輪側取付ボルト115によって連結される。
また、ハブ12における補助車輪取付軸110が連結される面の反対側の面には、後輪10に駆動力を伝達する駆動軸(図示省略)が連結される駆動軸連結部15が設けられている。この駆動軸連結部15は、略円筒形の形状で形成され、円筒形の軸心が後輪10の回転軸と一致する向きで、ハブ12に設けられている。駆動軸は、多角形の軸状の形状で形成されており、駆動軸連結部15の内側の形状は、駆動軸の断面形状に対して相似となり、駆動軸の断面形状よりも若干大きい程度の大きさで形成されている。後輪10は、この駆動軸連結部15が機体内側に位置する向きで、駆動軸連結部15に駆動軸を入り込ませて駆動軸連結部15を駆動軸に連結させることにより、エンジン20で発生した動力によって回転可能に走行車体2に取り付けられている。
図9は、図6に示す補助車輪の側面図である。補助車輪100は、後輪10と同様に、外周に位置する補助車輪用リム103と、補助車輪100の回転の中心に位置する補助車輪用ハブ102と、を有し、補助車輪用リム103と補助車輪用ハブ102とは、補助車輪100の径方向に延在する複数の補助車輪用スポーク101によって連結されている。この補助車輪用スポーク101は、本実施形態1に係る苗移植機1では、1つの補助車輪100に、3つが円周方向に等間隔で設けられている。
また、補助車輪100には、外周面に補助車輪用ラグ104が備えられている。この補助車輪用ラグ104は、補助車輪100の回転軸の方向における幅が、補助車輪用リム103の幅よりも広い幅の板状の形状で形成されており、補助車輪100の径方向に対して補助車輪100の周方向に傾斜する向きで、補助車輪用リム103の両側面から外周面にかけて設けられている。このように形成される補助車輪用ラグ104は、補助車輪100の周方向に等間隔で設けられている。補助車輪取付軸110の補助車輪連結部112は、このように形成される補助車輪100の補助車輪用ハブ102に連結されている。
また、補助車輪用ハブ102における補助車輪取付軸110が連結される側の面には、補助車輪取付軸110が連結される取付軸連結部105が設けられている。この取付軸連結部105は、略円筒形の形状で形成され、円筒形の軸心が補助車輪100の回転軸と一致する向きで、補助車輪用ハブ102に設けられている。
補助車輪取付軸110の補助車輪連結部112は、取付軸連結部105に入り込むことが可能な多角形の軸状の形状で形成されている。取付軸連結部105の内側の形状は、補助車輪連結部112の断面形状に対して相似となり、補助車輪連結部112の断面形状よりも若干大きい程度の大きさで形成されている。
補助車輪100は、取付軸連結部105が機体内側に位置する向きで、補助車輪取付軸110の補助車輪連結部112が取付軸連結部105に入り込んで取付軸連結部105が補助車輪連結部112に連結されることにより、補助車輪取付軸110に連結される。これにより、補助車輪100は、後輪10の回転が補助車輪取付軸110を介して伝達され、後輪10と一体回転可能に後輪10に装着されている。
その際に、取付軸連結部105は、補助車輪連結部112が入り込んだ状態で補助車輪側取付ボルト116によって固定されるが、補助車輪連結部112には、補助車輪側取付ボルト116(図5参照)と螺合可能な孔が、軸方向に複数並んで形成されている。このため、取付軸連結部105と補助車輪連結部112とは、軸方向における相対的な位置を異ならせた状態で、連結することが可能になっている。
図10は、図5に示す補助車輪と後輪との間隔の変更状態についての説明図である。補助車輪100は、このように、取付軸連結部105と補助車輪連結部112との相対的な位置を変化させて連結させることにより、軸方向における補助車輪取付軸110との相対的な位置関係を、複数の位置に変化させて補助車輪取付軸110に連結することができる。従って、補助車輪100は、後輪10の軸方向における後輪10との間隔を調節自在に後輪10に装着することが可能になっている。このように、後輪10との間隔を調節可能に後輪10に装着される補助車輪100は、後輪10との間隔を最も小さくした場合でも、左右方向における補助車輪100の中心が、左右方向における最外側の植込杆62の植付条寄りに位置するように構成されている(図5参照)。
詳しくは、補助車輪100は、左右方向における位置が、最外側の植込杆62の植付条と、この植込杆62よりも機体内側方向に位置して、この植込杆62に隣り合う植込杆62の植付条との間に位置している。このように配設される補助車輪100は、最も後輪10寄りに位置させて機体内側に位置させた場合でも、補助車輪100の左右方向における中心が、最外側の植込杆62の植付条と、この植込杆62に隣り合う植込杆62の植付条との左右方向における中心よりも最外側の植込杆62の植付条寄りに位置するように配設されている。
さらに、補助車輪100は、補助車輪用ラグ104の外側端部が、左右方向におけるフロート81の左右幅内に位置するように構成されている(図5参照)。つまり、補助車輪用ラグ104は、補助車輪100を後輪10から最も離し、左右走行における最も機体外側に位置させた場合でも、左右方向における外側の端部が、左右方向におけるフロート81の外側の端部よりも、機体内側に位置する幅で補助車輪100に設けられている。
図11は、補助車輪を後輪に装着した状態における側面図である。後輪10に補助車輪100を装着した場合、補助車輪用スポーク101は、後輪10や補助車輪100の周方向における位置が、周方向における後輪10のスポーク11の位置とは異なる位置に配設されている。つまり、補助車輪100は、後輪10との間で互いのスポークが同一位相に位置せず、補助車輪用スポーク101は、後輪10のスポーク11に対して異なる位相で配設されている。
これに対し、補助車輪用ラグ104は、周方向における位置が、周方向における後輪10のラグ14の位置と同じ位置になって配設されている。つまり、補助車輪用ラグ104は、後輪10への補助車輪100の装着時に、後輪10のラグ14と同一位相に位置するように、補助車輪100の外周面に設けられている。
図12は、前輪と後輪との位置関係を示す説明図である。これらのように構成される後輪10に対し、前輪5は、車輪の幅方向における中心同士の左右間隔である、いわゆるトレッドが、後輪10のトレッドよりも広くなっており、且つ、左右方向における外側端部の位置が、後輪10のラグ14の左右幅内からはみ出さない位置に配設されている。つまり、前輪5は、左右方向における外側端部の位置が、後輪10のラグ14の外側端部の位置と同じ位置か、後輪10のラグ14の外側端部よりも機体内側に位置しつつ、左右方向において極力機体外側に位置するように配設されている。
なお、前記前輪ファイナルケース22には、前記前輪5を取り付けるフランジ22aを設けているが、該フランジ22aの外側端部は前記前輪5及び後輪10の外側端部よりも機体内側に位置する配置構成としている。これにより、前記フランジ22aが前記前輪5及び後輪10よりも機体外側にはみ出すことを防止できるので、フランジ22aが圃場の泥を押して走行抵抗を増やし、走行速度を落としてしまい、作業能率を低下させることが防止される。また、フランジ22aが泥を押し、この泥が苗の植付位置に寄ることを防止できるので、苗の植付深さが深くなり過ぎることが防止され、苗の生育が安定する。
図13は、図1に示す動力伝達装置の詳細図である。図14は、図13のC−C矢視図である。動力伝達装置25のベルト式動力伝達機構27が有するベルト30は、エンジン20で発生した動力を油圧式無段変速装置26に伝達する伝動無端帯として構成されており、エンジン20側のプーリであるエンジンプーリ32と、油圧式無段変速装置26側のプーリである変速機プーリ33との双方に巻き掛けられている。
また、ベルト式動力伝達機構27が有するテンションプーリ31は、ベルト30の張力を調節することにより、ベルト30での動力の伝達状態を確保している。換言すると、テンションプーリ31は、ベルト30の張力を調節することにより、ベルト30での動力の伝達状態を切り替えることが可能になっており、ベルト30を伝動状態と非伝動状態に切り替える切替装置としても構成されている。
具体的には、エンジンプーリ32と変速機プーリ33とは、上下方向の高さの変化が少なく、水平方向に離れて配設されており、テンションプーリ31は、このように配設されるエンジンプーリ32と変速機プーリ33とに巻き掛けられるベルト30の軌跡の、上側の部分に対して、上方から下方への付勢力を付与している。つまり、テンションプーリ31は、ベルト30の軌跡における外側から内側の方向へ付勢力を付与することにより、ベルト30に張力を発生させている。
これらのベルト30や、エンジンプーリ32、変速機プーリ33、テンションプーリ31は、全てフロアステップ40の下方に配設されている。詳しくは、フロアステップ40は、左右方向において機体中央に位置するメインステップ41と、メインステップ41の左右両側に位置するサイドステップ42と、で構成されており、メインステップ41は、サイドステップ42よりも上方に位置している。ベルト30や、エンジンプーリ32、変速機プーリ33、テンションプーリ31は、このフロアステップ40のうちのメインステップ41の下方に配置されている。
また、サイドステップ42の下方には、切替装置としても設けられるテンションプーリ31を操作する操作部材である操作レバー35が配設されている。即ち、操作レバー35は、メインステップ41の下方に位置するテンションプーリ31の近傍から、サイドステップ42の下方にかけて延在している。
このように、下方に操作レバー35が位置するサイドステップ42には、操作レバー35の上方に、前後方向に長い孔部43が形成されている。詳しくは、サイドステップ42は、多くの部分が網目状に形成されており、操作レバー35の先端付近の上方に位置する網目が、前後方向に長くなって形成されることにより、操作レバー35の先端付近の上方には、前後方向に長い孔部43が形成されている。
図15は、図12に示すローリングフレームの平面図である。図16は、図15のD−D矢視図である。図17は、図16のE−E矢視図である。左右の後輪ギヤケース23(図12参照)を連結するローリングフレーム120の左右側方には、サイドプレート122が配設されている。このサイドプレート122は、ローリングフレーム120の前後方向の長さよりも長くなっており、サイドプレート122は、前端寄りの部分がローリングフレーム120に連結されている。このため、ローリングフレーム120に取り付けられた状態のサイドプレート122は、ローリングフレーム120よりも後方に延びて形成されている。ローリングフレーム120は、このサイドプレート122が後輪ギヤケース23にボルトによって接続されることにより、後輪ギヤケース23に連結されている。
また、ローリングフレーム120の後方には、パイプ状の形状でローリングフレーム120と平行に左右に延在する連結部材123が配設されており、連結部材123は、両端が左右のサイドプレート122に連結されている。換言すると、連結部材123と、左右のサイドプレート122を連結している。詳しくは、連結部材123は、サイドプレート122における、ローリングフレーム120よりも後方に延びている部分に連結されており、このローリングフレーム120より後方に突出した部分の下端よりの位置に連結されている。
図18は、図1に示す植込杆の詳細図である。苗植付部60に備えられる植付装置61が有する植込杆62は、本体部130に苗取フィンガ131と、押出フォーク135が備えられることにより構成されている。このうち、苗取フィンガ131は、本体部130から所定の方向に突出する状態で本体部130に固定されている。また、押出フォーク135は、苗取フィンガ131が本体部130から突出している方向に対して苗取フィンガ131と平行な向きで突出するように伸縮可能に設けられている。この押出フォーク135は、軸部138の先端にフォーク部136が取り付けられおり、苗の植え付け時における植込杆62の回転に伴って、本体部130に内設されるカム機構(図示省略)により、本体部130に対して伸縮可能に構成されている。
図19は、図18に示す苗取フィンガの詳細図である。図20は、図19のF−F矢視図である。苗取フィンガ131は、二股状の形成された植付爪132と、当該苗取フィンガ131を本体部130に取り付ける取付部133と、を有して形成されている。即ち、苗取フィンガ131は、2本の植付爪132が所定の間隔をあけて略平行に取付部133から同じ方向に延在する形状で形成されている。この苗取フィンガ131は、鉄板製となっており、表面の凹凸が少ない形状で形成されており、ボルト(図示省略)で取付部133を本体部130に取り付けることにより、苗取フィンガ131を本体部130に取り付け可能になっている。
図21は、図18のG−G矢視図である。押出フォーク135の先端に配設されるフォーク部136は、押出フォーク135の伸縮方向に見た場合における形状が、苗取フィンガ131が位置する側か開口したコの字状の形状で形成されている。フォーク部136は、コの字状の開口した側の反対側、即ち、コの字の閉塞側が、軸部138(図18参照)側に位置しており、このため、軸部138からフォーク部136の方向に突出した状態で配設されている。さらに、フォーク部136は、先端部に、厚さ方向が押出フォーク135の伸縮方向になり、コの字の内側部分を閉塞する板である蓋板137が設けられている。このため、コの字状に形成されるフォーク部136は、先端部が蓋板137によって閉塞されている。
本実施形態1に係る苗移植機1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。苗移植機1の運転時は、エンジン20で発生する動力によって、走行車体2の走行と、苗載置台65に載せた苗の植え付け作業を行う。このうち、植え付け作業は、回転軸が左右方向になる向きで植付装置61全体が回転しながら、植込杆62も回転することにより、苗載置台65に載せられた苗を各条ごとに徐々に圃場に植え付ける。植え付け作業時は、このように植付装置61を作動させながら圃場内を走行車体2で走行することにより、複数条に苗を植え付ける。
このように苗の植え付けを行う苗植付部60は、油圧昇降シリンダ76が作動することにより、必要に応じて昇降する。例えば、作業者が植付昇降レバーを操作したり、植え付け作業中に走行車体2が圃場の端に到達して、作業者がハンドル52を回動させたりした場合等に、苗植付部60は昇降する。
また、植え付け作業は、走行車体2で圃場内を走行しながら行うが、走行車体2を走行させるための駆動力は、エンジン20で発生した動力によって主に後輪10を回転させることによって発生させる。後輪10が有するリム13の外周面には、ラグ14が配設されているため、後輪10が回転した際には、ラグ14が圃場に入り込みながら回転する。このため、後輪10は圃場面で空回りをすることなく回転して駆動力を発生し、走行車体2は、この後輪10で発生する駆動力によって走行する。
この後輪10の左右間隔は、前輪5の左右間隔よりも狭くなっているため、走行車体2の走行時は、後輪10は前輪5の通過位置とは異なる通過位置で圃場面を移動する。このため、後輪10は、前輪5によって形成された轍に入り込むことが抑制されるため、圃場に深く入り込むことが抑制され、走行車体2は安定して圃場を走行する。
また、後輪10には、補助車輪100が装着されており、後輪10の回転時には、補助車輪100も後輪10の回転に伴って回転する。また、補助車輪100には、後輪10と同様に補助車輪用リム103の外周面に補助車輪用ラグ104が配設されているため、補助車輪100が回転した際には、補助車輪用ラグ104が圃場に入り込みながら回転する。このため、補助車輪100は圃場面で空回りをすることなく回転して駆動力を発生し、走行車体2は、この補助車輪100で発生する駆動力によって走行する。
その際に、後輪10のラグ14と補助車輪100の補助車輪用ラグ104とは、周方向における位置が同じ位置となって配設されているため、後輪10や補助車輪100の回転時は、後輪10のラグ14と補助車輪100の補助車輪用ラグ104とは同時に接地する。このため、後輪10と補助車輪100とで駆動力の発生タイミングが同じタイミングになるため、大きな駆動力を発生することができ、走行車体2は、この大きな駆動力によって走行することができる。
一方、後輪10のスポーク11と補助車輪100の補助車輪用スポーク101とは、周方向における位置が異なる位置となって配設されているため、圃場の泥は、後輪10のスポーク11と補助車輪100の補助車輪用スポーク101とに亘って大きな塊では付着せず、これらのスポークに対して別々に付着する。このため、後輪10や補助車輪100は、回転時に後輪10のスポーク11や補助車輪100の補助車輪用スポーク101が、圃場の泥の大きな塊を持ち上げることなく回転することができる。
また、走行車体2の後部に備えられる苗載置台65の下部には、フロート81が配設されており、走行車体2の走行時には、このフロート81が、圃場面上を滑走して圃場面を均しながら走行する。走行車体2の走行時には、後輪10のラグ14や補助車輪100の補助車輪用ラグ104が圃場面に入り込みながら走行するため、圃場には凹凸が発生するが、後輪10や補助車輪100の後方には、このフロート81が配設されているため、後輪10や補助車輪100の通過後の圃場の凹凸は、フロート81によって均される。
その際に、後輪10よりも機体外側に配設されている補助車輪100の補助車輪用ラグ104の外側端部は、左右方向におけるフロート81の左右幅内に位置しているため、後輪10のラグ14や補助車輪100の補助車輪用ラグ104による圃場の凹凸は、フロート81によって均される。これにより、圃場面は整地され、整地した圃場面に苗を植え付けることができる。
また、走行車体2の走行時に圃場の凹凸によって左右の後輪10の高さが変化する際には、センター軸128を中心としてローリングフレーム120が回動することにより、後輪10は、左右の後輪ギヤケース23と共に、上下方向の高さが変化する。
なお、走行車体2の前端寄りの位置には、予備苗枠90が設けられているが、この予備苗枠90は、左右方向における端部が、フロアステップ40の外側端部からはみ出さない位置となって設けられている。このため、作業者は、予備苗枠90が外部の障害物等に接触することをあまり気にする事なく走行させることができる。
このように圃場内を走行しながら行う植え付け作業を行う際における植付装置61の動作について説明すると、植付装置61は、植付装置61に備えられる植込杆62が回転しながら、植付装置61自身が回転する。これにより、植込杆62は、苗載置台65に載置されている苗を掻き取って保持し、保持した苗を圃場に植え付ける。
詳しくは、植込杆62は、苗載置台65に載置されている苗を掻き取って保持する際には押出フォーク135が縮んだ状態になり、苗取フィンガ131の植付爪132間で苗を保持する。押出フォーク135は、植付装置61と植込杆62とが回動することにより、植付爪132が圃場側に移動した際に伸びることにより、植付爪132間で保持している苗を押し出す。これにより、植付爪132で保持していた苗は圃場に植え付けられる。
また、本実施形態1に係る苗移植機1のエンジン20が停止している状態で、エンジン20を始動する際には、操作レバー35(図13、図14参照)を操作し、ベルト30による動力の伝達状態を切り替えて始動するのが好ましい。具体的には、エンジン20の始動時に、サイドステップ42に形成される孔部43に棒等を突っ込んで、孔部43の下方に位置する操作レバー35を下方に押す。
操作レバー35は、サイドステップ42の下方からテンションプーリ31の近傍にかけて配設されており、操作レバー35を下方に押した場合、操作レバー35は、テンションプーリ31を上方に移動させ方向に動作する。つまり、操作レバー35におけるテンションプーリ31側の端部側を下方に押す方向に操作をすると、操作レバー35は、ベルト30に対する付与力が小さくなり、ベルト30の張力が小さくなる方向にテンションプーリ31を移動させる方向に動作する。
これにより、エンジン20の始動時にエンジンプーリ32が回転しても、エンジンプーリ32はベルト30に対して空転し、エンジンプーリ32とベルト30との間で動力が伝達されなくなる。つまり、操作レバー35を操作し、テンションプーリ31を、エンジン20と油圧式無段変速装置26との間で動力が伝達されない非伝動状態に切り替えた場合には、エンジンプーリ32とベルト30との間で動力が伝達されなくなる。このように、エンジン20と油圧式無段変速装置26との間で非伝動状態になることにより、エンジン20の始動時における抵抗は小さくなるため、エンジン20は始動し易くなる。
エンジン20の始動時には、このようにサイドステップ42の孔部43から操作レバー35を操作した状態で、操縦部50でエンジン20の始動操作を行うことによって始動するのが好ましい。特に、寒冷地におけるエンジン20の冷間始動時は、潤滑油の流動性が低い事等に起因して、エンジン20は始動し難くなるため、このような状態でのエンジン20の始動時には、操作レバー35を操作し、テンションプーリ31を非伝動状態に切り替えてから始動する。これにより、容易に始動することができる。
エンジン20が始動したら、操作レバー35を操作していた力を除去する。これにより、テンションプーリ31は、ベルト30に対して付勢力を付与し、ベルト30の張力を大きくするため、エンジン20と油圧式無段変速装置26との間は、ベルト30によって動力が伝動される状態になる。このため、油圧式無段変速装置26は、エンジン20から伝達された動力により作動し、苗移植機1は運転可能な状態になる。
なお、エンジン20の始動時に、作業者が複数存在する場合は、一人がサイドステップ42の側方から操作レバー35を操作して、テンションプーリ31を非伝動状態に切り替えた状態で、他の作業者が操縦部50でエンジン20の始動操作を行ってもよい。
以上の実施形態1に係る苗移植機1は、補助車輪100と後輪10との間隔を調節可能としたことにより、泥の流動性の圃場条件に合わせて後輪10と補助車輪100の間隔を調節することにより、補助車輪100と後輪10とで泥を持ち運ぶことを防止することができる。これにより、圃場面に凹凸を生じさせることを抑制することができ、整地性を向上させることができる。また、補助車輪100を後輪10に装着する際に、後輪10のスポーク11と補助車輪用スポーク101とを同一位相に位置しないことにより、後輪10のスポーク11と補助車輪用スポーク101との間で、泥を持ち運ぶことを抑制することができる。このため、これによっても圃場面に凹凸を生じさせることを抑制することができ、整地性を向上させることができる。さらに、後輪10のラグ14と補助車輪用ラグ104とを同一位相に位置することにより、圃場面を掻くラグの面積を広くすることができるので、泥の粘度の高い圃場であっても、走行時の推進力を生じ易くすることができる。これにより、走行車体2を走行し易くすることができ、作業能率を向上させることができる。これらの結果、圃場を荒らすことを抑えつつ走行性能を向上させることができる。
また、補助車輪100の左右中心が、後輪10との間隔に関係無く最外側の植付条寄りの位置を通過するように構成することにより、後輪10と補助車輪100との間隔を常に確保することができる。この結果、より確実に後輪10と補助車輪100との間で泥を持ち運ぶことを抑制することができる。
また、補助車輪100と後輪10との間隔に関わらず、補助車輪用ラグ104の外側端部がフロート81の左右幅内に収まるようにすることにより、補助車輪100の走行跡の凹凸を、フロート81で均すことができる。この結果、苗の植付箇所に凹凸が生じることが防止することができ、苗の植付精度を向上させることができる。
また、前輪5のトレッドを後輪10のトレッドよりも広くしたことにより、前輪5の通過位置と後輪10の通過位置が完全に重なることを防止することができる。この結果、後輪10が圃場に大きく沈み込むことに起因して、走行車体2が過度に沈み込むことを防止することができ、湿田での走行性能を安定させることができる。
また、前輪5の外側端部や取付部材が、後輪10のラグ14の左右幅内からはみ出さないことにより、前輪5の走行跡も含む車輪の走行跡の凹凸を、フロート81で確実に均すことができる。この結果、より確実に苗の植付精度を向上させることができる。
また、予備苗枠90がフロアステップ40の外側端部からはみ出さない形状で形成することにより、予備苗枠90の接触を気にすることなく走行車体2を移動させることができるので、予備苗枠90、或いは予備苗枠90と接触したものが破損することを防止することができると共に、走行性能を向上させることができる。また、苗移植機1を収納するときや、苗移植機1をトラックの荷台等に収納する際でも、予備苗枠90が苗移植機1の外周からはみ出すことが無いので、苗移植機1の収納性や運搬性を向上させることができる。
また、バッテリ95を、予備苗枠90の前後中心よりも機体後側に寄せて配置してあるため、バッテリ95の着脱等のメンテナンス作業の際でも、予備苗枠90が邪魔になることなく作業を行うことができる。この結果、作業能率やメンテナンス性を向上させることができる。
また、ベルト30を切り替えるテンションプーリ31を設けたことにより、寒冷地での冷間始動等にベルト30がエンジン20の始動抵抗になるときはベルト30を非伝動状態にすることができるため、苗移植機1の使用環境に関わらず、エンジン20の始動性を確保することができる。この結果、作業効率を向上させることができる。
また、フロアステップ40の下方に、テンションプーリ31を操作する操作レバー35を設けたことにより、操縦部50のフロントカバー51等を開けることなく、操作レバー35を操作してベルト30を非伝動状態にすることができる。この結果、作業能率をいっそう向上させることができる。この結果、作業能率やメンテナンス性を、より確実に向上させることができる。
また、メインステップ41をサイドステップ42よりも上方に配置し、テンションプーリ31をメインステップ41の下方に配置したことにより、テンションプーリ31を非伝動状態に操作したときにテンションプーリ31とメインステップ41が干渉することを防止することができる。この結果、より確実に非伝動状態にすることができるため、エンジン20の始動性を確保することができ、作業効率を向上させることができる。
また、網目状のサイドステップ42に、操作レバー35を操作する前後方向に長い孔部43を形成したことにより、エンジン20の始動時に、作業者はこの孔部43から、操作レバー35を操作することができる。この結果、エンジン20の始動時においてテンションプーリ31を非伝動状態にする場合でも、作業者は機体から下りることなく非伝動状態に切り替えることができ、作業効率を向上させることができる。
また、サイドステップ42の下方に操作レバー35があるため、操作レバー35は、機体外部の作業者が操作をする場合に、機体側方から操作することができる。この結果、操作レバー35を操作する作業者が機体上に上がる必要が無くなるため、作業能率を向上させることができる。
また、操作レバー35を操作する孔部43を大きな孔ではなく、前後方向に長い孔で形成したことにより、作業者がサイドステップ42上を移動する際に足を引っ掛け難くすることができる。この結果、作業者が機体上を移動し易くすることができ、いっそう作業能率を向上させることができる。
また、ローリングフレーム120の両端に配設されるサイドプレート122間を連結部材123で連結することにより、ローリングフレーム120の強度を向上させることができる。この結果、粘度の高い泥地の走行時にローリングフレーム120に抵抗がかかった場合でも、この抵抗によってローリングフレーム120が破損することを抑制することができ、耐久性を向上させることができる。
〔実施形態2〕
実施形態2に係る苗移植機200は、実施形態1に係る苗移植機1とは異なり、苗の植え付け作業時に、作業者が歩行しながら植え付け作業を行う、いわゆる歩行型の苗移植機200として構成されている。実施形態2に係る苗移植機200を構成する要素ごとの構成は、基本的には実施形態1に係る苗移植機1と同様の構成であるため、それぞれの詳細な説明は省略する。
図22は、実施形態2に係る苗移植機の側面図である。図23は、実施形態2に係る苗移植機の平面図である。本実施形態2に係る苗移植機200は、実施形態1に係る苗移植機1と同様に走行車体202を有しており、走行車体202の後方には、圃場に苗を植え付ける苗植付部260が配設されている。この苗植付部260は、植付装置261と、苗載置台265及びフロート270を備えており、苗載置台265は、苗を載置する苗載せ面266を有している。この苗載置台265は、苗載せ面266の向きが実施形態1に係る苗移植機1と異なっており、実施形態1に係る苗移植機1では、苗載置台65の苗載せ面66が後方に面しているのに対し、本実施形態2に係る苗移植機200では、苗載せ面266は前方に面している。
また、植付装置261は植込杆262を有し、苗載置台265に載置された苗を圃場に植え付けることが可能になっている。この植付装置261は、苗載せ面266と同様に、苗載置台265の前側に配設されている。また、フロート270は、苗載置台265の下部から走行車体202の側方にかけて配設されており、走行車体202の移動と共に圃場面上を滑走して均すことにより、整地をすることができるように設けられている。
また、走行車体202の上方には、補充用の苗を載積する予備苗枠275が配設されている。苗載置台265の苗載せ面266は前方に面しているので、苗載せ面266は、予備苗枠275に対面していることになる。つまり、予備苗枠275は、予備苗枠275に載積されている苗を苗載せ面266に載置する際における苗の移動距離が短くなる位置に配設されている。
さらに、苗植付部260の後方には、苗移植機200の運転操作に用いる操作ハンドル215や操作レバー216が配設されている。また、走行車体202の左右両側には、走行輪210が配設されている。この走行輪210は、実施形態1に係る苗移植機1の後輪10と同様に、外周面に複数のラグ211が配設されている。
苗載置台265の下部から走行車体202の側方にかけて配設されているフロート270は、走行輪210の側方にも配設されており、走行輪210よりも左右方向における機体外側に配設されている。また、走行車体202には、動力源であるエンジン220や、エンジン220で発生した動力を走行輪210や苗植付部260に伝達する動力伝達装置225が搭載されている。
図24は、図22に示す動力伝達機構の詳細図である。図25は、図24のH−H矢視図である。走行車体202の左右両側には、動力伝達装置225から走行輪210に駆動力を伝動する伝動ケース230が配設されている。この伝動ケース230は、動力伝達装置225の左右両側から後方に向かって延在しており、伝動ケース230の後端側には、動力伝達装置225から伝達された駆動力を出力する出力軸231が、左右それぞれの伝動ケース230から突出している。走行輪210は、この伝動ケース230の出力軸231に取り付けられている。
このように設けられる伝動ケース230は、動力伝達装置225に連結されている部分を中心として、上下方向に回動可能に配設されている。即ち、左右の伝動ケース230は、伝動ケース230の前端付近に位置して左右方向に延在する回動軸を中心として、それぞれ上下方向に回動可能に構成されている。伝動ケース230の出力軸231に取り付けられる走行輪210は、この伝動ケース230により、上下動が可能になっている。
また、伝動ケース230の前端付近、即ち回動軸付近には、伝動ケース230から上方に向って形成される接続部材接続部235が設けられており、接続部材接続部235の上端には、接続部材241が接続されている。この接続部材241は、伝動ケース230と同様に左右両側に配設されており、接続部材接続部235との接続部分から、伝動ケース230と平行に後方に向って延在するロッド状の部材として形成されている。接続部材241は、伝動ケース230に設けられる接続部材接続部235に接続されているため、伝動ケース230の回動時には、伝動ケース230と共に回動可能になっている。
このように設けられる左右の接続部材241には、後端部に中継リンク部材240が接続されている。この中継リンク部材240は、左右方向に延在すると共に、前後方向に延在する回動軸を中心として左右の両端が上下動する方向に回動自在に配置されている。中継リンク部材240は、圃場の凹凸に合わせて機体をローリングさせる部材として設けられている。接続部材241の後端部には、この中継リンク部材240の左右両端がそれぞれ接続されている。換言すると、接続部材241は、機体をローリングさせる部材として設けられる中継リンク部材240と伝動ケース230とを接続している。
さらに、中継リンク部材240には、左右方向における中央付近に、スプリングとシリンダとから構成されて伸縮可能な伸縮体250が接続されている。伸縮体250は、中継リンク部材240の前方に配設されており、中継リンク部材240に対して、前方から後方に押す方向の付勢力を付与している。
中継リンク部材240は、両端が接続部材241に接続されており、接続部材241は、伝動ケース230に設けられる接続部材接続部235に接続されている。このため、換言すると、伸縮体250から中継リンク部材240に付与している付勢力は、中継リンク部材240や接続部材241を介して伝動ケース230に付与されている。この伸縮体250から伝動ケース230に対して付与している付勢力は、走行輪210を下方に向わせる方向に伝動ケース230を回動させる方向の力になっている。
また、伸縮体250は、伸縮可能に構成されているため、伸縮体250が伸縮することにより、伝動ケース230の回動が可能になっている。即ち、伸縮体250は、伝動ケース230を上下動させることが可能に設けられている。
さらに、左右の接続部材241は、板バネ材等の捩れ可能な材質で構成される連結部材245によって連結されている。この連結部材245は、中継リンク部材240が連結部材245に接続されている部分よりも前側で連結部材245に接続されており、左右方向に延在すると共に、上方に凸となる形状で形成されている。これにより、連結部材245は、伸縮体250の上方を跨いで配設され、左右の接続部材間を連結している。
さらに、苗移植機200には、機体のロールを抑えるロック機構が備えられており、具体的には、中継リンク部材240の下部に、ロック部材255が回動不可能に配設されている。このロック部材255は、左右方向における中央付近で中継リンク部材240に重ねられて配設されており、回動不可の状態で配設されている。
このように設けられるロック部材255には、中継リンク部材240の回動範囲を規制する規制突起256が前部に設けられている。具体的には、ロック部材255は、ロック部材255の左右方向における一端寄りに位置し、上下方向に延在する回動軸257を中心として回動可能に構成されており、規制突起256は、ロック部材255の回動により、中継リンク部材240と重なったり重ならなかったりするように設けられている。
つまり、規制突起256は、ロック部材255の前部に設けられているため、ロック部材255を前方に向う方向に回動させた場合は中継リンク部材240とは重ならず、ロック部材255を後方に向う方向に回動させた場合は中継リンク部材240とは重なるように設けられている。
このように設けられる規制突起256は、中継リンク部材240と重なった状態における中継リンク部材240との距離が、ロック部材255における規制突起256以外の部分と中継リンク部材240との距離よりも小さくなっている。即ち、規制突起256は、中継リンク部材240に近付く方向にロック部材255から突出して形成されている。また、このように形成される規制突起256は、中継リンク部材240の左右方向における中央部付近を中心とする左右両側に配設されている。
本実施形態2に係る苗移植機200は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。苗移植機200の運転は、作業者が苗移植機200の後方に立ち、操作ハンドル215や操作レバー216を操作することにより、運転操作を行う。苗移植機200は、実施形態1に係る苗移植機1と同様に、エンジン220で発生する動力によって、走行車体202の走行と、苗載置台265に載せた苗の植え付け作業を行う。
苗移植機200で、圃場内で植え付け作業を行う際には、ロック部材255によるロックを解除する。具体的には、規制突起256が中継リンク部材240に対して重ならない位置にロック部材255を回動させる。この状態で、圃場内で植え付け作業を行っている際に、圃場の凹凸によって一方の走行輪210が上下動した場合には、この動きが中継リンク部材240によって他方の走行輪210側に伝達され、他方の走行輪210が反対方向に上下動する。
例えば、圃場の凹凸によって左側の走行輪210が上方に移動した場合、左側の伝動ケース230が上方に回動するのに伴い、左側の接続部材241も上方に回動する。これにより、中継リンク部材240は、前後方向に延在する回動軸を中心として、左端側が上方に向う方向に回動するため、中継リンク部材240の右端側は下方に移動する。中継リンク部材240のこの動きは、右側の接続部材241に伝達され、右側の接続部材241は下方に回動し、接続部材241の回動に伴い、右側の伝動ケース230も下方に回動する。これにより、右側の走行輪210は下方に移動する。圃場を移動する際には、このように左右の走行輪210を反対方向に上下動させることにより、走行車体2が大きく傾斜しないようにバランスを取る。
さらに、左右の接続部材241間は、連結部材245によって連結されているため、接続部材241の上下動は、連結部材245によっても接続部材241間で伝達されるが、連結部材245は捩れ可能な材質によって構成されているため、連結部材245の弾性力も用いて伝達される。例えば、左側の接続部材241が上方に回動した場合には、連結部材245は、一旦は弾力性によってしなった状態になり、その後、連結部材245がしなることにより蓄えられた力も含めて、連結部材245は、右側の接続部材241に対して、押し下げる力を伝達する。これにより、右側の接続部材241は、素早く下方に回動し、これに伴い右側の伝動ケース230も下方に回動することにより、右側の走行輪210は、素早く下方に移動する。これにより、走行車体202が大きく傾斜しないように素早くバランスを取る。
また、苗移植機200を路上走行させる際には、ロック部材255によってロックを行う。具体的には、規制突起256が中継リンク部材240に対して重なる位置にロック部材255を回動させる。例えば、苗植付部260を上昇させ、植え付け作業を行わない状態になったら、規制突起256が中継リンク部材240に対して重なる位置にロック部材255を回動させる。
この場合、中継リンク部材240が大きく回動した際に、中継リンク部材240は規制突起256に接触するため、それ以上回動しなくなる。これにより、左右の一方の走行輪210が上下動しても、所定以上の移動量は他方の走行輪210に伝達されなくなり、走行輪210の必要以上の上下動が抑制される。
以上の実施形態2に係る苗移植機200は、接続部材241の左右間を、ローリング時の作動量の大きい連結部材245で連結したことにより、左右の走行輪210の上下動の位相差を正確に拾うことができる。これにより、走行輪210が浮いた状態になることを防止することができ、走行性を向上させることができる。また、捩れ可能な材質で連結部材245を構成したことにより、ローリングする際の走行輪210の上下動を、左右の走行輪210間で伝達し易くなるので、圃場の凹凸に反応し易くすることができる。これらの結果、圃場の凹凸に対する走行輪210の上下動の追従性を向上させて走行性能を向上させることができる。
また、連結部材245を、伸縮体250の上方を跨らせて配置したことにより、連結部材245が他の部材と干渉することを防止することができる。この結果、ローリングの対応幅を確保することができ、走行性能を向上させることができる。また、連結部材245が伸縮体250の上方及び左右側方のガードになるので、伸縮体250に石等が接触して破損することを防止することができる。この結果、耐久性を向上させることができる。
また、規制突起256を有するロック部材255を設けて、中継リンク部材240の回動範囲を規制することを可能にしたことにより、過度のローリングを抑制することができる。この結果、路上走行時の安定性を確保することができる。
〔変形例〕
なお、上述した実施形態1に係る苗移植機1では、バッテリ95は予備苗枠90の支持軸91の後側に配置しているが、バッテリ95は支持軸91の前側に配置してもよい。即ち、バッテリ95は予備苗枠90の前後中心よりも前側に配置してもよい。予備苗枠90の前後中心に対する前後方向に関わらず、バッテリ95を、予備苗枠90の前後中心よりも機体前側または後側に寄せて配置することにより、バッテリ95の着脱等のメンテナンス作業の際に予備苗枠90が邪魔になることを抑制でき、作業能率やメンテナンス性を向上させることができる。
また、上述した実施形態2に係る苗移植機200では、ロック部材255の規制突起256はロック部材255の前部に設けられているが、規制突起256はロック部材255の後部に設けられていてもよい。規制突起256の配設位置に関わらず、規制突起256を中継リンク部材240に重ならせたり、重ならせなかったりすることを切り替えることができるように構成することにより、走行輪210の上下動の状態、即ち、路面の凹凸に対して走行車体202が傾斜する状態を、切り替えることができる。
1、200 苗移植機
2、202 走行車体
3 メインフレーム
5 前輪
10 後輪
11 スポーク
12 ハブ
13 リム
14 ラグ
20、220 エンジン
25 動力伝達装置
26 油圧式無段変速装置
27 ベルト式動力伝達機構
28 ミッションケース
30 ベルト(伝動無端帯)
31 テンションプーリ(切替装置)
32 エンジンプーリ
33 変速機プーリ
35 操作レバー(操作部材)
40 フロアステップ(搭乗ステップ)
41 メインステップ
42 サイドステップ
43 孔部
50 操縦部
60、260 苗植付部
61、261 植付装置
62、262 植込杆
65、265 苗載置台
70 苗植付部昇降機構
81、270 フロート
90、275 予備苗枠
91 支持軸
95 バッテリ
100 補助車輪
101 補助車輪用スポーク
102 補助車輪用ハブ
103 補助車輪用リム
104 補助車輪用ラグ
105 取付軸連結部
110 補助車輪取付軸
111 後輪連結部
112 補助車輪連結部
115 後輪側取付ボルト
116 補助車輪側取付ボルト
120 ローリングフレーム
122 サイドプレート
123 連結部材
210 走行輪
211 ラグ
225 動力伝達装置
230 伝動ケース
231 出力軸
235 接続部材接続部
240 中継リンク部材
241 接続部材
245 連結部材
250 伸縮体
255 ロック部材
256 規制突起

Claims (10)

  1. 左右一対で配設されると共に、外周面のラグを備える後輪と、
    走行車体に配設されると共に、圃場に植え付ける苗を載置する苗載置台と、
    前記苗載置台の下部に配設され、前記圃場を滑走して均すフロートと、
    前記苗載置台から前記苗を取って各条ごとに植え付ける植込杆と、
    前記後輪と同軸で回転可能で、且つ、前記後輪の軸方向における前記後輪との間隔を調節自在に前記後輪に装着され、さらに、前記後輪との間で互いのスポークが同一位相に位置せずに設けられる補助車輪と、
    前記補助車輪の外周面に設けられ、前記後輪への前記補助車輪の装着時に前記後輪の前記ラグと同一位相に位置する補助車輪用ラグと、
    を備えることを特徴とする苗移植機。
  2. 前記補助車輪は前記後輪よりも機体外側に位置し、且つ、最外側の前記植込杆の植付条と、隣接する前記植込杆の植付条との間を通過する位置に配設されており、
    左右方向における前記補助車輪の中心は、左右方向における最外側の前記植込杆の植付条寄りに位置し、
    前記補助車輪用ラグの外側端部は、左右方向における前記フロートの左右幅内に位置することを特徴とする請求項1に記載の苗移植機。
  3. 左右一対で配設されると共に、前記後輪よりも前方側に位置する前輪を備え、
    前記前輪は、左右間隔が前記後輪の左右間隔よりも広く、且つ、左右方向における外側端部の位置が、前記後輪の前記ラグの左右幅内からはみ出さない位置に配設されることを特徴とする請求項1または2に記載の苗移植機。
  4. 機体前側に配設されて補充用の前記苗を載積すると共に、外側端部が左右方向における機体の搭乗ステップの外側端部からはみ出さない位置となって設けられる予備苗枠と、
    前記予備苗枠の下部で、且つ、前記予備苗枠の前後方向における中心よりも機体前側、または後側に配設されるバッテリと、
    を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の苗移植機。
  5. 動力源であるエンジンと、
    前記エンジンで発生した動力を変速する油圧式無段変速装置と、
    前記エンジンで発生した動力を前記油圧式無段変速装置に伝達する伝動無端帯と、
    前記伝動無端帯を伝動状態と非伝動状態に切り替える切替装置と、
    機体の搭乗ステップの下方に配設され、前記切替装置を操作する操作部材と、
    を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の苗移植機。
  6. 前記搭乗ステップは、左右方向において機体中央に位置するメインステップと、前記メインステップの左右両側に位置するサイドステップと、で構成され、
    前記メインステップは、前記サイドステップよりも上方に位置しており、
    前記切替装置は、前記メインステップの下方に配置され、
    前記操作部材は、前記サイドステップの下方に配置され、
    前記サイドステップには、少なくとも前記操作部材の上方に前後方向に長い孔部が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の苗移植機。
  7. 左右方向に延在すると共に、前記走行車体の左右傾斜に合わせてローリングするローリングフレームと、
    前記ローリングフレームの左右側方に配設されるサイドプレートと、
    左右の前記サイドプレートを連結する連結部材と、
    を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の苗移植機。
  8. 走行車体の左右両側に配設されると共に、走行輪に駆動力を伝動する伝動ケースと、
    回動自在に配置され、圃場の凹凸に合わせて機体をローリングさせる中継リンク部材と、
    左右両側に配設されると共に、前記伝動ケースと前記中継リンク部材とを接続する接続部材と、
    前記走行車体の後方に配設されると共に、前記圃場に苗を植え付ける苗植付部と、
    前記伝動ケースを上下動させる伸縮体と、
    捩れ可能な材質で構成され、左右の前記接続部材間を連結する連結部材と、
    を備えることを特徴とする苗移植機。
  9. 前記連結部材は、左右方向に延在すると共に、上方に凸となる形状で形成されており、前記伸縮体の上方を跨いで配設されていることを特徴とする請求項8に記載の苗移植機。
  10. 前記中継リンク部材の下部に回動不可能に配設されるロック部材を備え、
    前記ロック部材の前部または後部には、前記中継リンク部材の回動範囲を規制する規制突起が設けられていることを特徴とする請求項8または9に記載の苗移植機。
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