JP6176499B2 - 移植機 - Google Patents

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Description

本発明は、植込杆を回転支持して苗株を圃場に順次植付けるロータリ式植付回転装置を備える苗植付装置に関するものである。
先行技術文献1及び2の苗植付装置は、植付伝動ケースの左右両側に植付ロータリを回転可能に設け、これらの植付ロータリを回転させると植込杆が苗載置台から苗を取って圃場に植え付ける。
先行技術文献1では、植込杆の回転軸に藁屑などの夾雑物の巻付きを防止すべく、巻付溝を形成した軸カバーを取り付けている。これにより、植込杆の回転軸に夾雑物が巻き付き、苗の植付動作が妨害され、苗が植え付けられない区間の発生が防止される。
また、先行特許文献2では、植付ロータリケースに、植付ロータリの回転軸を覆うカバーを設け、このカバーが夾雑物を受けることにより、夾雑物の巻き付きによる破損を防止している。
特開2013−198464号公報 特開平07−236324号公報
しかしながら、先行技術文献1は、植付伝動ケースと植付ロータリとの間では、植付ロータリの回転軸の防護をしていないので、この部分に入り込んだ夾雑物が、植付ロータリ内に水が入り込むことや、植付ロータリからグリス等が漏れ出すことを防止するオイルシールを破損させ、水の進入により植付ロータ内に錆が生じて植付性能が低下したり、漏れ出したグリスが圃場を汚染してしまう問題がある。
また、先行特許文献2は、カバーが植付ロータリの回転軸と共に共回りしないよう、回転軸の外周またはカバー内部にスプライン加工を施す必要があり、部品の作成に余分な工数がかかる問題がある上に、軸の外周を覆う必要から、部品がその分大型化する問題がある。
本発明の目的は、簡易な構成で苗植付時の植付ロータリの回転軸の異物巻付きを防止してシール部の保護による安定作動を可能とする苗移植機の苗植付装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、付伝動ケース(92)に植付回転装置(93)を回転可能に設け、該植付回転装置(93)に圃場に苗を植え付ける植込杆(94)を設けた苗移植機の苗植付装置において、前記植付回転装置(93)に、該植付回転装置(93)の植付駆動軸(101)に夾雑物が巻き付くことを防止するガード部材(201)を設け、前記ガード部材(201)は、前記植付回転装置(93)に対して取付位置が調節可能な構成とし、さらに、隣接の前記植付伝動ケース(92)側に向かって、前記植付回転装置(93)の回転支持部を覆うように張出した突出部(201b)と、前記突出部(201b)と連続して形成され、前記植付回転装置(93)の肩部(93d)と弾発接触する傾斜部(201c)とを有することを特徴とする苗植付装置である。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記突出部(201b)の先端部は、前記植付回転装置(93)の植付駆動軸(101)と平行になる直線状に形成したことを特徴とする苗植付装置である。
請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記突出部(201b)の先端部は、前記植付回転装置(93)の植付駆動軸(101)から離間する方向に屈曲させたことを特徴とする苗植付装置である。
請求項4に係る発明は、請求項1から3のいずれか1項に係る発明において、前記植込杆(94)は前記植付回転装置(93)の左右他側に設け、前記ガード部材(201)及び前記植付回転装置(93)に前記ガード部材(201)を連結する連結部材(93b)を、前記植込杆(94)を設ける側から着脱可能としたことを特徴とする苗植付装置である。
(削除)
請求項1に係る発明は、植付回転装置(93)に、植付回転装置(93)の植付駆動軸(101)に夾雑物が巻き付くことを防止するガード部材(201)を設け、前記ガード部材(201)は、隣接の前記植付伝動ケース(92)側に向かって、前記植付回転装置(93)の回転支持部を覆うように張出した突出部(201)を備えるから、夾雑物をガード部材(201)で絡め取ることができるので、植付回転装置(93)の植付駆動軸(101)に夾雑物が巻き付くことが防止され、苗植付装置の作動が安定し、作業能率や植付精度が向上する。
加えて、前記突出部(201b)と連続して形成され、植付回転装置(93)の肩部(93d)と弾発接触する傾斜部(201c)を備えるから、植付回転装置(93)の肩部(93d)に傾斜部(201c)を弾発接触することにより、突出部(201b)の支持剛性の確保とともに、曲げ加工等による成形誤差が抑えられて突出部(201b)の位置決め精度を確保することができる。
また、前記ガード部材(201)は、前記植付回転装置(93)に対して取付位置が調節可能な構成とすることにより、ガード部材(201)の取付け位置の調節に応じて突出部(201b)が植付伝動ケース(92)に対して進退移動するので、突出部(201b)が確実に夾雑物を巻取るように位置調節が可能となる。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の効果に加え、突出部(201b)の先端部を植付回転装置(93)の植付駆動軸(101)と平行になる直線状に形成したことにより、ガード部材(201)に夾雑物を確実に巻き付かせ、植付駆動軸(101)に夾雑物が巻き付くことを防止できる。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の発明の効果に加え、突出部(201b)の先端部を植付回転装置(93)の植付駆動軸(101)から離間する方向に屈曲させたことにより、ガード部材(201)に巻き付いた夾雑物を植付回転装置(93)の回転により除去することができるので、巻き付いた夾雑物の除去作業が不要になる。
請求項に係る発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、植込杆(94)を植付回転装置(93)に装着する側からガード部材(201)と連結部材(93b)を着脱可能としたことにより、ガード部材(201)を着脱するときに広い作業空間を確保することができるので、作業能率が向上する。
(削除)
植付回転装置の要部正面図(a)および要部側面図(b) ガード部材の3面図(a)と別構成のガード部材の部分平面図付帯の正面図(b) 取付座の2面図(a)、斜部の作用説明図(b)、突出部の側面形状図(c) 苗移植機を表す側面図 苗移植機を表す上面図 苗移植機の苗植付装置の構成を一部断面で示す平面図 苗移植機の苗植付装置の苗植付ケースの断面図(図6中のIV−IV線断面図) 苗移植機の苗植付装置の断面図(図7中のV−V線断面図)及び植込杆の軌跡を示す図 苗移植機の苗植付装置の駆動ギヤの平面図 苗移植機の側面図(a)と板ばねの斜視図(b) 苗移植機の正面図 HSTレバーとHSTの関係図 HSTレバーによるシフト構成図
上記技術思想に基づいて具体的に構成した発明の実施形態について、以下に図面に沿って詳細に説明する。
植付装置91は、後述の左右往復移動する苗タンク95によって傾斜案内される集合苗の案内端に臨み、苗株を取出して圃場に植付けする植込杆94を連続作動可能に回転支持するロータリ式の植付回転装置93と、この植付回転装置93を回転駆動可能に支持する植付伝動ケース92とを備え、植付回転装置93にその回転支持部を保護するガード部材201を設ける。
詳細には、植付回転装置93は、その要部正面図(a)および要部側面図(b)を図1に示すように、2つ割り構成の回転ケース93aを複数の連結部材93b…によって締結して一体に備えるとともに、植付回転装置93から隣接の植付伝動ケース92との間に先端を張出すガード部材201を設け、植付回転装置93の回転中心軸線93cに近接して回転ケース93aの連結部材93b,93bによってガード部材201を一体に取付ける。
ガード部材201は、その三面図を図2(a)に示すように、基端部に2つの取付座201a,201aを設けてそれぞれ2つ割り構成の回転ケース93aを取付けるボルト等の連結部材93b,93bによって植付回転装置93に締結固定するとともに、植付伝動ケース92側に向かう突出部201bを先端部に形成する。また、植付回転装置93の肩部93dに弾発接触可能に傾斜部201cを形成し、この傾斜部201cを介して突出部201bを支持する。
ガード部材201の2つの取付座201a,201aは、連結部材93bによる締結固定位置を調節可能に構成する。すなわち、取付座201aの2面図を図3(a)に示すように、連結部材93bが挿通する取付孔相当部の形状を連結部材93bの直径寸法より大きく、または、長円形状として調節代を設け、植付回転装置93の回転中心軸線93cに対するガード部材201の位置を調節可能に構成する。
また、傾斜部201cは、その作用説明図を図3(b)に示すように、植付回転装置93の回転ケース93aの肩部93dに弾発接触するように、取付座201aから傾斜部201cまでの張出寸法Aを定める。
このように植付回転装置93の肩部93dに傾斜部201cを弾発接触することにより、突出部201bの支持剛性の確保とともに、曲げ加工等による成形誤差が抑えられて突出部201bの位置決め精度を確保することができる。
また、取付座201aの固定位置を調節することによって傾斜部201cが肩部93dに沿って移動することから、植付伝動ケース92に対する突出部201bの張出位置を調節することができるので、夾雑物を効果的に絡め取るように調節することができる。
突出部201bは、2例の側面形状図を図3(c)に示すように、夾雑物を絡め取るように、回転中心軸線93cに平行に形成し、または、絡め取った夾雑物を回転力によって発散するように、先端が回転中心軸線93cから離れるように円弧状に形成し、傾斜部201cの先端から植付伝動ケース92の側に張出して配置する。
(効果)
上記構成の苗植付装置91は、植込杆94を植付け作動可能に支持する植付回転装置93に取付けたガード部材201が、隣接の植付伝動ケース92との間に先端を張出して植付回転装置93と一体に回転することから、その回転範囲内の藁などの夾雑物が回転支持部に巻き付く前に能動的に絡め取ることができるので、植付回転装置93の回転支持部を保護して苗植付装置の安定作動を確保することができる。
上記ガード部材201は、線条材の曲げ加工によって基端部の取付座201aと先端部の突出部201bを簡易に構成することができる上に、回転ケース93aの連結部材93bを介してガード部材201を植付回転装置93に取り付けることにより、ガード部材201を取り付けるための特段の取付部や、取付用の専用部材を要することなく簡易に構成することができるとともに、既存の植付回転装置93に対する後付け装備によって幅広く適用することができる。また、ガード部材201は、ばね鋼等の高強度の線条材を用いることにより、藁等の夾雑物の巻込み等による大きな負荷についても対応することができ、耐久性を確保することができる。
また、ガード部材201の基端部に2つの取付座201aを備えることにより、突出部201bが二点支持されて支持剛性を確保できるので、夾雑物による破損を抑えて確実に絡め取ることができる。また、植付回転装置93の肩部93dに弾発接触する傾斜部201cを介して突出部201bを支持することにより、ガード部材201の取付け位置の調節に応じて突出部201bが植付伝動ケース92に対して進退移動するので、突出部201bが確実に夾雑物を巻取るように位置調節が可能となる。
また、植付回転装置93の回転中心軸線93cを挟んでガード部材201を対向配置することにより、夾雑物を巻き取る機会が倍増されるので、回転支持部の保護を確保することができる。なお、回転中心軸線93cを囲むようにして複数のガード部材201…を植付伝動ケース92に固定配置することによっても、回転支持部を保護することができる。
また、ガード部材201及び連結部材93bを植込杆94の側から植付回転装置93に装着するように構成することにより、ガード部材201を着脱するときに広い作業空間を確保することができるので、作業能率の向上を図ることができる。
(別構成例)
次に、別構成のガード部材202について説明すると、前掲の図2(b)の部分平面図付帯の正面図に示すように、基端側に単一の取付座202aを設けるとともに、この取付座202aに近接して回り止め202dを形成し、植付伝動ケース92側に張出すように傾斜部202cを介して突出部202bを先端部に形成する。
上記構成のガード部材201は、その一端部に突出部201bを形成し、基端部に単一の取付座201aを形成したことから、短い材料でガード部材201を構成することができるので、いっそう部品点数の削減が図られる。また、取付座201aの回り止め201dによってガード部材201を一体固定できるので、突出部201bが夾雑物を確実に絡め取って回転支持部を保護することができる。
(関連構成)
次に、上述の植付装置の適用対象となる苗移植機について、関連する機器を中心に説明する。
図4は、苗移植機を表す側面図である。図5は、苗移植機を表す上面図である。図6は、苗移植機の苗植付装置の構成を一部断面で示す平面図である。図7は、苗移植機の苗植付装置の苗植付ケースの断面図(図6中のIV−IV線に沿う断面図)である。図8は、苗移植機の苗植付装置の断面図(図7中のV−V線に沿う断面図)及び植込杆の軌跡を示す図である。図9は、苗移植機の苗植付装置の駆動ギヤの平面図である。
苗移植機1は、走行しながら圃場に苗を植付けるものである。なお、以下では、苗移植機1の前進方向を前方側(図4および図5の左側)とし、苗移植機1の後退方向を後方側(図4および図5の右側)とし、苗移植機1の前後方向(図4及び図5中に矢印Xで示す)に直交する直交方向を左右方向(図5中に矢印Yで示す)とし、苗移植機1の前後方向X及び左右方向Yに直交する直交方向を鉛直方向(図4中に矢印Zで示す)としている。
図4および図5に示すように、苗移植機1は、走行車体5と、走行車体5の後部(後方側)に設けられた植付装置6と、走行車体5の走行状態を検出する走行状態検出装置と、走行状態検出装置の検出結果に基づいて、走行車体5および植付装置6を制御する制御装置7とを備えている。
走行車体5は、左右一対の前輪12aおよび左右一対の後輪(走行輪)12bからなる4つの車輪12を有し、4つの車輪12を駆動輪とする4輪駆動車となっている。走行車体5は、メインフレーム10と、メインフレーム10に搭載されたエンジン11と、エンジン11の駆動力を各車輪12及び植付装置6に伝える動力伝達機構13とを有している。つまり、この苗移植機1において、エンジン11の駆動力は、走行車体5を前進または後退させるために使用されるだけでなく、植付装置6を駆動させるためにも使用される。
エンジン11は、ディーゼル機関やガソリン機関等の熱機関であって、出力軸11aから駆動力を出力する。出力軸11aは、走行車体5の左側方から突出している。エンジン11は、走行車体5の左右方向Yにおける略中央で、且つ、作業者が乗車時に足を載せるフロアステップ25よりも上方に突出させた状態で配置されている。このとき、エンジン11の出力軸11aは、フロアステップ25の床面よりも下方に位置している。
ここで、フロアステップ25は、走行車体5の前部(前方側)とエンジン11の後部(後方側)との間に渡って設けられており、メインフレーム10上に取り付けられている。フロアステップ25は、その一部が格子状となっており、靴に付いた泥を圃場に落とせるようにしている。また、フロアステップ25の後方には、後輪12bのフェンダを兼ねたリアステップ26が設けられている。このリアステップ26は、後方に向うに従って上方に向う方向に傾斜した傾斜面を有しており、エンジン11の左右それぞれの側方に配置されている。
エンジン11は、これらのフロアステップ25とリアステップ26とから上方に突出しており、これらのステップから突出している部分には、エンジン11を覆うエンジンカバー14が配設されている。即ち、エンジンカバー14は、フロアステップ25とリアステップ26とから上方に突出した状態で、エンジン11を覆っている。
また、走行車体5には、エンジンカバー14の上部に操縦席28が設置されており、操縦席28の前方で、且つ、走行車体5の前部には、フロントカバー30が配設されている。このフロントカバー30は、フロアステップ25の床面から上方に突出した状態で配置されており、フロアステップ25の前方側を左右に分断している。
このフロントカバー30の内部には、前述の制御装置7、操作パネル等の操作装置、ステアリング機構およびエンジン用燃料の燃料タンク等が配設されている。また、フロントカバー30の上部には、各種操作レバー等や計器類、ハンドル31が配設されている。このハンドル31は、作業者が前輪12aを操舵操作することにより走行車体5を操舵する操舵部材として設けられており、フロントカバー30内のステアリング機構等を介して前輪12aを転舵させることが可能になっている。
また、フロントカバー30の上部に設けられた各種操作レバーとしては、走行車体5の前後進、停止及び移動速度を切り替える走行操作レバー(走行操作部材)35と、植付装置6を操作する植付操作レバー36とが配設されている。
また、フロアステップ25におけるフロントカバー30の左右それぞれの側方に位置する部分には、補給用の苗を載せておく予備苗載台140が配置されている。この予備苗載台140は、フロアステップ25の床面から突出した支持軸(鉛直軸)によって回転自在に支持されており、作業者の手によって回動させることが可能になっている。
また、走行車体5のリアステップ26には、作業者によって操作される各種操作レバーが配設されている。操作レバーとしては、例えば、苗の植付深さを調整する植付深さ調整レバー58等がある。
動力伝達機構13は、主変速機としての油圧式無段変速機16と、この油圧式無段変速機16にエンジン11からの駆動力を伝えるベルト式動力伝達機構17と、を有している。先ず、油圧式無段変速機16について説明する。
油圧式無段変速機16は、HST(Hydro Static Transmission)と呼ばれる静油圧式の無段変速機として構成されている。油圧式無段変速機16は、エンジン11からの駆動力で駆動する油圧ポンプと、油圧ポンプによって発生させた油圧により機械的な力(回転力)を出力する油圧モータとを有している。なお、油圧ポンプによって発生させた油圧は、油圧モータを作動させるだけでなく、後述する苗植付部昇降機構61の油圧昇降シリンダ82を作動させるために用いられる。また、油圧式無段変速機16は、エンジン11の駆動力が入力される油圧ポンプの入力軸16aに対して傾斜可能な図示しない斜板と、走行操作レバー35に応じて斜板の傾斜角を変更させるサーボモータとを有している。斜板は、油圧ポンプの入力軸16aに対して傾斜させることで、油圧ポンプから油圧モータへ向けて供給される作動油の流量を可変させる。
走行操作レバー35およびサーボモータは、制御装置7に接続されており、制御装置7は、走行操作レバー35の操作位置に基づいて、サーボモータにより斜板の傾斜角を変更している。具体的に、走行操作レバー35の操作位置が中立位置(すなわち走行車体5を停止させる停止位置)の場合、制御装置7は、サーボモータにより斜板を中立状態する。ここで、斜板の中立状態とは、斜板と入力軸16aとがなす角度が90°となる状態である。そして、制御装置7は、サーボモータにより斜板を中立状態とすると、油圧ポンプは、油圧モータへ向けて供給する作動油の流量をゼロとする。
一方で、走行操作レバー35の操作位置が走行車体5を前進させる前進位置の場合、制御装置7は、サーボモータにより斜板の傾斜角が正側に大きくなるように変更させる。すると、油圧ポンプは、油圧モータの出力軸が正回転するように、油圧モータへ向けて供給する作動油の流量を多くする。なお、前進位置としては、走行車体5の車速を低速とする低速位置、走行車体5の車速を中速とする中速位置、および走行車体5の車速を高速とする高速位置等がある。他方で、走行操作レバー35の操作位置が走行車体5を後退させる後退位置の場合、制御装置7は、サーボモータにより斜板の傾斜角が負側に大きくなるように変更させる。すると、油圧ポンプは、油圧モータの出力軸が逆回転するように、油圧モータへ向けて供給する作動油の流量を多くする。なお、油圧モータは、供給される作動油の流量が多ければ多いほど、出力軸の回転数が大きくなる。
このため、走行操作レバー35が後退位置、中立位置および前進位置等に操作されることで、油圧式無段変速機16は、エンジン11の駆動力を、走行車体5が前進方向に駆動する駆動力として出力したり、走行車体5を停止させる制動力として出力したり、走行車体5が後退方向に駆動する駆動力として出力可能となっている。
再び、図4および図5を参照するが、この油圧式無段変速機16は、エンジン11よりも前方で且つフロアステップ25の床面よりも下方に配置される。本構成例では、走行車体5の上面から見て、エンジン11の前方に油圧式無段変速機16を配置している。また、油圧式無段変速機16は、エンジン11の出力軸11aが走行車体5の左側方から突出しているため、走行車体5の左側に寄せて配置され、その入力軸16aが走行車体5の左側方から突出している。
ベルト式動力伝達機構17は、エンジン11の出力軸11aに取り付けたプーリ41と、油圧式無段変速機16の入力軸16aに取り付けたプーリ42と、双方のプーリ41,42に巻き掛けたベルト43と、さらに、このベルト43の張力を調整するテンションプーリ44と、を備えている。これにより、ベルト式動力伝達機構17は、エンジン11で発生した駆動力を、ベルト43を介して油圧式無段変速機16に伝達可能になっている。
さらに、動力伝達機構13は、エンジン11からの出力がベルト式動力伝達機構17と油圧式無段変速機16とを介して伝達されるミッションケース18を有している。このミッションケース18は、メインフレーム10の前部に取り付けられている。ミッションケース18は、ベルト式動力伝達機構17と油圧式無段変速機16とを介して伝達されたエンジン11からの出力を、当該ミッションケース18内の副変速機で変速して、前輪12aと後輪12bへの走行用動力と、植付装置6への駆動用動力とに分けて出力可能になっている。
このうち、走行用動力は、走行車体5に設けられた後輪12bに駆動力を供給するドライブシャフト19(駆動伝動軸)及び左右の後輪ギヤケース33を介して後輪12bに伝達される。また、走行用動力は、図示しない前輪用デフ装置に伝達された後、左右の前輪ファイナルケース32を介して前輪12aに伝達される。
なお、左右の前輪ファイナルケース32は、ミッションケース18の左右それぞれの側方に配設されており、左右一対の前輪12aは、前輪側車軸を介して左右の前輪ファイナルケース32に連結されている。また、この前輪ファイナルケース32は、ハンドル31の操舵操作に応じて駆動し、前輪12aを転舵させることが可能になっている。同様に、左右それぞれの後輪ギヤケース33には、後輪側車軸を介して後輪12bが連結されている。
また、駆動用動力は、走行車体5の後部に設けた植付クラッチ(図示せず)に伝達され、この植付クラッチの係合時に植付伝動軸59(図6に示す)によって植付装置6へ伝達される。
植付装置6は、走行車体5の後部に設けられる苗植付部60と、苗植付部60を昇降させる苗植付部昇降機構61とを有している。苗植付部昇降機構61は、昇降リンク装置71を有しており、苗植付部60は、この昇降リンク装置71を介して走行車体5に取り付けられている。昇降リンク装置71は、走行車体5の後部と苗植付部60とを連結させる平行リンク機構81を備えている。この平行リンク機構81は、上リンクと下リンクとを有しており、これらのリンクが、メインフレーム10の後部端に立設した背面視門方のリンクベースフレーム85に回動自在に連結され、各リンクの他端側が苗植付部60に回転自在に連結されることにより、苗植付部60を昇降可能に走行車体5に連結している。
また、苗植付部昇降機構61は、エンジン11の駆動力により発生する油圧によって伸縮する油圧昇降シリンダ82を有しており、油圧昇降シリンダ82の伸縮動作によって、苗植付部60を昇降させることが可能になっている。苗植付部昇降機構61は、その昇降動作によって、苗植付部60を非作業位置まで上昇させたり、対地作業位置(対地植付位置)まで下降させたりすることが可能になっている。
苗植付部60は、圃場に植付けられる苗の植付範囲を複数の区画あるいは複数の列で、苗を植付けることができる。本構成例に係る苗移植機1は、苗を8つの区画で植付ける、いわゆる8条植のものである。苗植付部60は、苗植付装置91と、苗載せ台95と、フロート97とを備えている。
苗載せ台95は、走行車体5の後部に苗植付部昇降機構61により昇降自在に配置されている。苗載せ台95は、走行車体5の左右方向において仕切られた植付条数分の苗載せ面96を有しており、それぞれの苗載せ面96に土付きのマット状苗を積載することが可能になっている。これにより、苗載せ台95に積載した苗が植付けられて無くなるたびに、圃場外に用意している苗を取りに戻る必要が無く、連続した作業を行えるので、作業能率が向上する。
フロート97は、走行車体5の移動と共に、圃場面上を滑走して整地するものである。フロート97は、走行車体5の左右方向における苗植付部60の中央に設けられた1つのセンターフロート100と、該センターフロート100の左右両側で且つ外側から数えて2番目と3番目の植付機構91の下方にそれぞれ設けられた内側サイドフロート98と、該左右の内側サイドフロート98よりも機体外側で且つ左右両外側端部の植付機構91の下方にそれぞれ設けられた外側サイドフロート99の5枚で構成されている。
苗植付装置91は、苗載せ台95の下方に配置されかつ苗載せ台95に積載された苗を圃場に植付ける。苗植付装置91は、2条毎に1つずつ配設されており、本構成例では、四つ設けられている。苗植付装置91は、図6に示すように、苗植付伝動ケース92と、2条分の二つの苗植付ケース93と、2条分の複数の植込杆94を備えている。本構成例では、苗植付装置91は、植込杆94を1条につき二つ備えて、合計四つ備えている。植込杆94は、苗載せ台95の下方に配置されかつ苗載せ台95に積載された苗を圃場に植付けるものである。
また、前述した四つの苗植付装置91は、一つの植付伝動軸59(図6に示す)を介して、エンジン11の駆動力が伝達されることで、苗植付ケース93が中央部を中心として回転されるとともに、植込杆94が苗植付ケース93の両端部で回転される。植付伝動軸59の駆動力は、図6に示すように、植付伝動軸59の一端部に設けられた第1植付伝動ベベルギヤ62と、この第1植付伝動ベベルギヤ62に噛み合う第2植付伝動ベベルギヤ63と、第2植付伝動ベベルギヤ63に同軸に取り付けられた伝動軸64と、伝動軸64に各苗植付装置91に対応して設けられたローラーチェーン駆動部65とを経由して各苗植付装置91に伝えられる。
苗植付装置91の苗植付伝動ケース92は、左右方向Yと平行な植付駆動軸(図8に示し、植付伝動機構)101を回転自在に支持している。本構成例では、植付駆動軸101は、苗植付伝動ケース92の後端部に回転自在に支持されている。植付駆動軸101は、ローラーチェーン駆動部65などを介して、エンジン11の駆動力が伝達されることで、軸心回りに回転駆動される。
また、植付駆動軸101の両端部には、苗植付ケース93の中央部に各々設けられ、かつ、苗植付ケース93に回転自在に収容された駆動ギヤ102が取り付けられている。駆動ギヤ102は、植付駆動軸101の両端部に取り付けられているために、植付駆動軸101からの駆動力をうけて回転する。また、苗植付ケース93は、図7及び図8に示すように、両端部に設けられた従動ギヤ103と、駆動ギヤ102と従動ギヤ103との間に設けられた中継ギヤ104と、中継ギヤ104と同軸に設けられたサブ中継ギヤ105と、を回転自在に収容している。サブ中継ギヤ105は、中継ギヤ104の回転軸に一体に設けられ、かつ中継ギヤ104よりも小径に形成されている。
中継ギヤ104は、駆動ギヤ102に噛み合い、サブ中継ギヤ105は従動ギヤ103に噛み合っている。このように、中継ギヤ104は、駆動ギヤ102に噛み合い、サブ中継ギヤ105が従動ギヤ103に噛み合うことで、駆動ギヤ102の駆動力を従動ギヤ103に中継する。また、従動ギヤ103には、植付軸106が取り付けられている。植付軸106は、植込杆94の基端部94aに取り付けられて植込杆94を支持している。植付軸106は、苗植付ケース93の両端部に回転自在に設けられている。こうして、従動ギヤ103は、軸心回りに回転することで、植込杆94を回転駆動させる。
このような構成によって、エンジン11の駆動力が、動力伝達機構13の油圧式無段変速機16、植付伝動軸59により各苗植付装置91に伝えられ、エンジン11の駆動力により、植付駆動軸101及び駆動ギヤ102が回転される。すると、中継ギヤ104が駆動ギヤ102の回りを回転するとともに、従動ギヤ103が軸心回りに回転しながら中継ギヤ104の回りを回転する。このために、苗植付ケース93が中央部を中心として回転されながら植込杆94が苗植付ケース93の両端部で回転される。こうして、苗植付ケース93が中央部を中心として回転されながら植込杆94が苗植付ケース93の両端部で回転されることで、植込杆94の先端部94bが、図7中に二点鎖線で示す軌跡K上を移動して、苗載せ台95に積載された苗を取った後、圃場に植付ける。
なお、構成例の苗植付装置91は、駆動ギヤ102と、従動ギヤ103と、中継ギヤ104及びサブ中継ギヤ105を、外周面が回転中心から偏芯した所謂偏芯ギヤとしている。構成例の苗植付装置91は、駆動ギヤ102と、従動ギヤ103と、中継ギヤ104及びサブ中継ギヤ105の平面形状は、真円とは異なる丸形に形成されている。構成例の苗植付装置91は、駆動ギヤ102と中継ギヤ104とを同形(同径)とし、サブ中継ギヤ105と従動ギヤ103とを同形(同径)としている。さらに、構成例の苗植付装置91は、駆動ギヤ102及び中継ギヤ104よりも、サブ中継ギヤ105及び従動ギヤ103を小径としている。さらに、構成例の苗植付装置91は、中継ギヤ104とサブ中継ギヤ105とを相似形にしている。
また、偏芯ギヤとしての駆動ギヤ102のピッチ円S(図9中に実線で示す)は、駆動ギヤ102の回転中心Pから駆動ギヤ102の最下端SB(一方の植込杆94が苗を圃場に植付けて、図7に示すように苗植付ケース93の長手方向が鉛直方向Zと平行になった時のピッチ円Sの最下端)までの距離Rを半径とした真円SR(図9中に点線で示す)の内側に、全周に亘って設けられている。このように、偏芯ギヤとしての駆動ギヤ102の離芯率は、一般的な偏芯ギヤの離芯率よりも小さく構成されている。これにより、前記軌跡Kは、図7中の符号Aで示す部分の通り、苗を圃場に植付けてから圃場から脱する植込杆94が鉛直方向Zに沿って上昇する軌跡となっている。
続いて、制御装置7および走行状態検出装置について説明する。制御装置7は、走行状態検出装置によって検出された検出結果に基づいて、走行車体5および植付装置6を制御している。制御装置7は、例えば、油圧式無段変速機16を制御する変速制御、苗植付部昇降機構61による苗植付部60の昇降制御、エンジン11を制御するエンジン制御等を実行している。
走行状態検出装置は、各種センサで構成されており、例えば、車速センサと、入力軸回転センサと傾斜角センサと、操作状態検出センサと、走行用ポテンショメータ(操作位置検出センサ)と、昇降リンクセンサ(昇降位置センサ)と、後輪回転センサ(車輪回転センサ)と、ハンドル用ポテンショメータなどを有している。
車速センサは、走行車体5の車速を検出する。車速センサは、例えば、加速度センサであり、走行車体5の加速及び減速を検出する。なお、車速センサとして、速度センサを用いても良く、走行車体5の加速及び減速を単位時間当たりの速度の変化から検出してもよい。入力軸回転センサは、油圧式無段変速機16の入力軸16aの回転数を検出する。傾斜角センサは、油圧式無段変速機16の斜板の傾斜角を検出する。操作状態検出センサは、走行操作レバー35の操作状態を検出する。具体的に、操作状態検出センサは、加速度センサで構成され、走行操作レバー35の操作状態として、走行操作レバー35の操作速度を検出する。なお、操作状態検出センサとして、速度センサを用いてもよい。走行用ポテンショメータは、走行操作レバー35の操作位置を検出する。昇降リンクセンサは、昇降リンク装置71の高さを検出する。後輪回転センサは、左側の後輪12bの回転数と右側の後輪12bの回転数とをそれぞれ検出する。ハンドル用ポテンショメータは、ハンドル31の操舵角度を検出する。
以上のように、本構成例によれば、中継ギヤ104の回転軸に一体に設けられかつ中継ギヤ104よりも小径なサブ中継ギヤ105に従動ギヤ103を噛み合わせているので、中継ギヤ104の回転軸と従動ギヤ103の回転軸との距離を縮小させることができ、従動ギヤ103の回転軸と苗植付ケース93の外面との距離を縮小させることができる。このために、苗を圃場に植付けた時の鉛直方向Zの苗植付ケース93の外面からの植込杆94の先端部94bの突出量Tを増加させることができる。したがって、圃場に苗を植付ける際の植込杆94の先端部94bの苗植付ケース93からの突出量Tを増加させることができ、圃場への苗の植付深さをより深くすることを可能とすることができる。また、圃場への苗の植付深さを従来品と同等としたとき、軌跡Kを従来品よりも小さくすることができる。
また、駆動ギヤ102及び中継ギヤ104よりも、サブ中継ギヤ105及び従動ギヤ103を小径としているので、中継ギヤ104の回転軸と従動ギヤ103の回転軸との距離を確実に縮小させることができ、従動ギヤ103の回転軸と苗植付ケース93の外面との距離を確実に縮小させることができる。したがって、圃場への苗の植付深さを確実により深くすることを可能とすることができる。
また、偏芯ギヤとしての駆動ギヤ102のピッチ円Sが、回転中心Pから最下端SBまでの距離Rを半径とした真円SRの内側に、全周に亘って設けられているので、苗を植付けてから圃場から脱する植込杆94が鉛直方向Zに沿って上昇することとなる。このために、植付けられた苗が前傾姿勢となることを抑制でき、苗の生育を安定させることができる。
また、構成例によれば、偏芯ギヤとしての駆動ギヤ102の離芯率を小さくすることができ、各ギヤ102,103,104,105間の回転を滑らかにすることができ、苗植付装置91の作動が乱れることを抑制でき、苗の植付けを損じることを抑制することができるので、手作業で苗を植え付け直す必要が無く、作業者の労力が軽減されると共に、作業能率が向上する。
(サスペンション)
次に、苗移植機のサスペンションについて説明する。
苗移植機は、側面図を図10に示すように、前後輪12a,12b間を板ばね211で連結することにより、コストダウンとともに、バランスを向上することができる。
また、苗移植機の正面図を図11(a)に示すように、左右の前輪12a,12aを図11(b)の斜視図の板ばね212で連結することにより、コイルバネを廃止でき、コストダウンとともにバランスの向上を図ることができる。
(変速レバー)
次に、変速レバーについて説明する。
図12はHSTレバーとHSTの関係図、図13はHSTレバーによるシフト構成図である。
HSTと略称される静油圧式無段変速機の変速レバーについて、トラニオンアーム角度を「植付」は少なくし、「走行」は多くして車速を変更することにより、ギヤチェンジ操作が無くなって操作性が向上することから、副変速レバーを操作してギアを切替える従来構成に伴う操作工数および部品点数を低減することができる。
また、トラニオンアーム角度が「植付」と「走行」とで変化しても、エンジン回転数は変速レバー「植付」「走行」最大位置で最高回転になるように、すなわち、「植付」ポジションでトラニオンアーム角度が小、エンジン回転数が最大、また、「走行」ポジションでトラニオンアーム角度が大、エンジン回転数が最大となるように、変速レバーを構成する。
HSTのトラニオンアーム角度を変更して車速を変更する従来構成の装置は、エンジン回転数も変化し、トラニオンアーム角度が少ないときはエンジン回転数も低く、出力不足で圃場走行性が落ちるという問題があり、このような問題を上記構成によって解決して、圃場性能を向上することができる。
上記変速レバーは、レバーガイドに長短の二連のガイド溝を設け、短い溝は「植付」、長い溝は「走行」とすることにより、変速レバーを左右に操作するだけで「植付」「走行」ができるので、操作性を向上することができる。
また、変速レバーのガイド溝を一溝として溝を潰すプレートを「植付」と「走行」に切替えるように構成することにより、変速レバーが一方向の操作となることから、横移動による切替操作より、操作性を向上することができる。
次に、変速レバーの自動切替の構成例について説明する。
図4に示すとおり、左右の前輪または、左右の後輪に電極板301を設け、エンジンスロットルケーブルをモータで作動させるポテンショメータによってケーブル位置を検出し、変速レバーの位置を検出するポテンショメータを設け、前記電極板301が導通であれば圃場として変速レバーのプレートを「植付」に、非導通であればプレートを「走行」に電動切替えすることにより、操作性を向上することができる。
上記により、フロントカバー30の上部に設ける副変速レバーが不要になるので、操縦部の周辺の突起が無くなり、フロントカバー30と予備苗載台140の間を通過する際に副変速レバーに接触することが無く、機体前側からの乗降、苗や肥料の積み込み作業の能率が向上する。
(線引きマーカ)
次に、線引きマーカ302について説明する。
図4に示すとおり、線引きマーカ302は、圃場外で作動すると、近傍の建屋等が障害物となって破損を免れないことから、左右の前輪または後輪に電極板301を設け、電極板301が導通であれば圃場として線引きマーカ302を作動可能とし、非導通であれば圃場外として線引きマーカ302を作動しないように構成することにより、上記問題を解決することができる。
プレートを「走行」に電動切替えすることにより、操作性を向上することができる。
(植付部スタンド)
次に、植付部スタンド303について説明する。
図4に示す植付部スタンド303は、手動で操作していたことから、誤操作があると圃場外で苗植付部60を下降させた時に地面と激突し破損させていた。また、HST16で植込杆94が最下端で停止しているときは破損するという問題があった。そこで、圃場外で苗植付部60を下降させた時に植付部スタンド303が自動でスタンド位置になるようにすることで、上記問題を解決して誤操作による破損を防止することができる。
91 苗植付装置
92 植付伝動ケース
93 植付回転装置
93a 回転ケース
93b 連結部材
93c 回転中心軸線
93d 肩部
94 植込杆
201 ガード部材
201a 取付座
201b 突出部
201c 傾斜部

Claims (4)

  1. 付伝動ケース(92)に植付回転装置(93)を回転可能に設け、該植付回転装置(93)に圃場に苗を植え付ける植込杆(94)を設けた苗移植機の苗植付装置において、
    前記植付回転装置(93)に、該植付回転装置(93)の植付駆動軸(101)に夾雑物が巻き付くことを防止するガード部材(201)を設け
    前記ガード部材(201)は、前記植付回転装置(93)に対して取付位置が調節可能な構成とし、さらに、
    隣接の前記植付伝動ケース(92)側に向かって、前記植付回転装置(93)の回転支持部を覆うように張出した突出部(201b)と、
    前記突出部(201b)と連続して形成され、前記植付回転装置(93)の肩部(93d)と弾発接触する傾斜部(201c)とを有することを特徴とする苗植付装置。
  2. 前記突出部(201b)の先端部は、前記植付回転装置(93)の植付駆動軸(101)と平行になる直線状に形成したことを特徴とする請求項に記載の苗植付装置。
  3. 前記突出部(201b)の先端部は、前記植付回転装置(93)の植付駆動軸(101)から離間する方向に屈曲させたことを特徴とする請求項に記載の苗植付装置。
  4. 前記植込杆(94)は前記植付回転装置(93)の両端部に設け、前記ガード部材(201)及び前記植付回転装置(93)に前記ガード部材(201)を連結する連結部材(93b)を、前記植込杆(94)を設ける側から着脱可能としたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の苗植付装置。
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