JP2017153430A - 作業車 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明では、苗植付作業と同時に施肥を行う作業車において、圃場の条件に応じて肥料供給量と肥料供給深さを自動的に調整出来るようにして、操縦操作を楽に行えるようにすることを課題とする。
【解決手段】苗植付装置3を装着した走行車体2にペースト施肥装置7を設け、該ペースト施肥装置7から肥料案内部材72に肥料を供給して苗植付走行時に圃場の土中に肥料を供給可能にした作業車において、圃場の圃場深さを検知する圃場深度検知手段18と圃場の肥料濃度を検知する肥料濃度検知装置9と肥料案内部材72の肥料供給深度を変更する肥料供給深度変更手段73と施肥量を調節する施肥量調節手段76aを設け、肥料濃度検知装置9が検知する肥料濃度と圃場深度検知手段18が検知する深度に基づいて肥料供給深度変更手段73と施肥量調節手段76aを制御する制御装置8を設けたことを特徴とする作業車とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、圃場への苗の植え付け作業を行う苗移植機に施肥装置を備えた作業車に関する。
作業車両としての苗移植機は、圃場を走行する走行車体と、この走行車体の後部に取り付けられた作業装置としての苗植付装置と、圃場に肥料を供給する施肥装置などを有している。この種の苗移植機については、例えば、下記の特許文献1に開示されている。
特許文献1に示された苗移植機の施肥装置は、走行車体の前部に設置されたペースト状肥料を貯留する肥料タンクと、肥料タンクからポンプによって肥料を設定量ずつ圃場内に供給する肥料案内部材などを備える。このために、植え付けた苗の根が伸びたとき、圃場内に供給された肥料を根から吸収させて苗の成長に用いることができるので、苗の植付作業後に肥料を供給する追肥作業の回数を減らすことができる。
特開2005−021028号公報
特許文献1に示される苗移植機の施肥装置では、肥料を圃場に供給する浅層用ノズと深層用ノズルを設け、圃場の状態を作業者が判断して浅層用ノズか深層用ノズルのどちらから肥料を圃場に供給するかを選択出来て、肥料の供給深さを変更することができるので、苗が根から肥料を吸収するタイミングを調節して、苗の成長速度を調節することができる。
しかしながら、作業者が苗移植機を操縦しながら圃場の状態を判断して浅層用ノズか深層用ノズルを選択して肥料を浅く或いは深く最適に供給するように調整することは、困難である。
そこで、本発明では、苗植付作業と同時に施肥を行う作業車において、圃場の条件に応じて肥料供給量と肥料供給深さを自動的に調整出来るようにして、操縦操作を楽に行えるようにすることを課題とする。
上記本発明の課題は、次の技術手段により解決される。
請求項1に記載の発明は、苗植付装置3を装着した走行車体2にペースト施肥装置7を設け、該ペースト施肥装置7から肥料案内部材72に肥料を供給して苗植付走行時に圃場の土中に肥料を供給可能にした作業車において、圃場の圃場深さを検知する圃場深度検知手段18と圃場の肥料濃度を検知する肥料濃度検知装置9と肥料案内部材72の肥料供給深度を変更する肥料供給深度変更手段73と施肥量を調節する施肥量調節手段76aを設け、肥料濃度検知装置9が検知する肥料濃度と圃場深度検知手段18が検知する深度に基づいて肥料供給深度変更手段73と施肥量調節手段76aを制御する制御装置8を設けたことを特徴とする作業車とする。
請求項2に記載の発明は、圃場面を整地する整地具85を設けると共に圃場における作業位置を検知する作業地検知手段81を設け、整地具85の駆動時と作業地検知手段86が圃場の水出入り口近辺での作業を検知すると、肥料供給深度変更手段73で肥料案内部材72の供給深度を深くすることを特徴とする請求項1に記載の作業車とする。
請求項3に記載の発明は、走行車体2を支持する車輪12の支持部にサスペンション機構130を設け、該サスペンション機構130の伸縮を検知するストロークセンサ88を設け、該ストロークセンサ88が所定以上のストロークを検知すると肥料供給深度変更手段73で肥料案内部材72の供給深度を深くすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の作業車とする。
請求項4に記載の発明は、作業地検知手段81で機体が圃場地にあることを検知時に、圃場深度検知手段18や肥料濃度検知装置9が正常検知値を検知しない場合、警報手段を作動して作業者に報知することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の作業車とする。
請求項5に記載の発明は、操向ハンドル24の操作負荷を検知する操向負荷センサ82を設け、該操向負荷センサ82が通常より軽負荷を検出する場合には車輪12の走行速度を低速にすることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の作業車とする。
請求項1に記載の発明で、例えば、圃場深度検知手段18が苗植付装置3の植付が深くて肥料が圃場の水で薄められる可能性が高い場合や肥料濃度検知装置9が検知する圃場の肥料濃度が薄い場合には、施肥量調節手段83で施肥量を多くしたり、肥料の流出を防ぐために肥料供給深度変更手段73で肥料案内部材72の供給深度を深くしたりする制御が制御装置8で自動的に行われるので、作業者を煩わすことなく操縦操作を行いながらきめ細かな肥料供給管理が行えて、苗の生育を良好に出来る。
請求項2に記載の発明で、請求項1の効果に加えて、整地具85を駆動しながら植え付けを行うような凹凸が多い圃場の場合や作業地検知手段81で検知する圃場の水の出入口に近くて肥料の流出し易い場所で植付を行う場合には、肥料供給深度変更手段73で肥料案内部材72の供給深度を深くして肥料の流出を防ぐことが出来る。
請求項3に記載の発明で、請求項1或いは請求項2のいずれか1項の効果に加えて、車輪12が大きく上下してストロークセンサ88が圃場の激しい凹凸を検知するような圃場では、肥料供給深度変更手段73で肥料案内部材72の供給深度を深くして肥料が浮き上がって流出することを防ぐことが出来る。
請求項4に記載の発明で、請求項1から請求項3のいずれか1項の効果に加えて、圃場で作業中に圃場深度検知手段18や肥料濃度検知装置9が正常に作動していないことを作業者に知らせることで、作業者は施肥が正常に行われるように不具合を修正できる。
請求項5に記載の発明で、請求項1から請求項4のいずれか1項の効果に加えて、操向負荷センサ82で操向ハンドル24の操作負荷が軽くて車輪12が浮き上っていることを検知すると走行車体2を低速走行として安全な苗植付作業を行える。
対地作業機装着の乗用作業車の側面図である。 対地作業機装着の乗用作業車の平面図である。 対地作業機装着の乗用作業車のペースト施肥装置の概略配置構成を示す図である。 対地作業機装着の乗用作業車の制御ブロック図である。 対地作業機装着の乗用作業車の前輪の断面図である。 対地作業機装着の乗用作業車の前輪の側面図である。 前輪支持部の正断面図である。 対地作業機装着の乗用作業車の圃場における走行経路の一例を示す図である。 第二実施例の肥料案内部材を示す側面図である。 第二実施例のペースト施肥装置の概略配置構成を示す図である。 苗植付部の昇降機構を示す側面図である。
以下に、本発明の一実施形態に係る苗植付施肥作業車としての苗移植機を図面に基づいて詳細に説明する。なお、これらの実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能且つ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれ、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の苗植付施肥作業車1の全体構成を、図1から図7に基づいて説明する。
苗植付施肥作業車1は、図8に示す如く、走行しながら圃場Hに苗(作物に相当)を植え付ける植付作業と同時に施肥を行うものである。苗植付施肥作業車1は、圃場Hにおいて植付作業を行う際には、直線SL上を走行しながら植付作業を行うとともに、圃場Hの端で円弧AL状に旋回して、圃場Hに所定の密度で苗を植え付ける。苗植付施肥作業車1は、Uターンする際には、苗を圃場Hに植え付けない。なお、以下では、苗植付施肥作業車1の前進方向を前方側(図1および図2の左側)とし、苗植付施肥作業車1の後退方向を後方側(図1および図2の右側)とし、苗植付施肥作業車1の前後方向に直交する直交方向を左右方向とし、前進方向の右側を右側(図2の上側)とし、前進方向の左側を左側(図2の下側)とし、苗植付施肥作業車1の前後方向に直交する鉛直方向を上下方向としている。
図1および図2に示す苗植付施肥作業車1は、同時に複数の条の苗を圃場Hに植え付けるもの(実施例として、6条の苗を植え付けるもの)である。苗植付施肥作業車1は、図1および図2に示すように、圃場Hを走行する走行車体2と、走行車体2の後部(後方側)に装着された苗植付装置3(作業装置に相当)と、動力伝達機構4と、ロータ整地装置25と、粒肥施肥装置6と、ペースト施肥装置7と、肥料濃度検知装置9(図4に示す)と、制御装置8(図4に示す)とを備えている。
走行車体2は、走行するための左右一対の前輪12a,12aおよび左右一対の後輪(走行輪)12b,12bからなる4つの車輪12を有し、該4つの車輪12を駆動輪とする4輪駆動車となっている。走行車体2は、メインフレーム10と、メインフレーム10に搭載されたエンジン11などを有している。この苗移植機1において、エンジン11の駆動力は、走行車体2を前進または後退させるために使用されるだけでなく、苗植付装置3を駆動させるためにも使用される。
エンジン11は、ディーゼル機関やガソリン機関等の熱機関であって、出力軸から駆動力を出力する。出力軸は、走行車体2の左側方から突出している。エンジン11は、走行車体2の左右方向における略中央で、且つ、作業者が乗車時に足を載せるフロアステップ20よりも上方に突出させた状態で配置されている。このとき、エンジン11の出力軸は、フロアステップ20の床面よりも下方に位置している。
ここで、フロアステップ20は、走行車体2の前部(前方側)とエンジン11の後部(後方側)との間に渡って設けられており、メインフレーム10上に取り付けられている。フロアステップ20は、その一部が格子状となっており、靴に付いた泥を圃場Hに落とせるようにしている。また、フロアステップ20の後方には、後輪12b,12bのフェンダを兼ねたリアステップ21が設けられている。このリアステップ21は、後方に向うにしたがって上方に向う方向に傾斜した傾斜面を有しており、エンジン11の左右それぞれの側方に配置されている。
エンジン11は、これらのフロアステップ20とリアステップ21とから上方に突出しており、これらのステップから突出している部分には、エンジン11を覆うエンジンカバー14が配設されている。即ち、エンジンカバー14は、フロアステップ20とリアステップ21とから上方に突出した状態で、エンジン11を覆っている。
また、走行車体2には、エンジンカバー14の上部に操縦席22が設置されており、操縦席22の前方で、且つ、走行車体2の前部には、フロントカバー23が配設されている。このフロントカバー23は、フロアステップ20の床面から上方に突出した状態で配置されており、フロアステップ20の前方側を左右に分断している。
このフロントカバー23の内部には、制御装置8、ステアリング機構およびエンジン用燃料の燃料タンク等が配設されている。また、フロントカバー23の上部には、操作パネル等の操作装置、各種操作レバー等や計器類、操向ハンドル24が配設されている。この操向ハンドル24は、作業者が回転操作することにより、前輪12a,12aをステアリング操舵する操舵部材として設けられており、フロントカバー23内のステアリング機構等を介して前輪12a,12aをステアリング操舵(転舵)させることが可能になっている。
また、フロントカバー23の上部に設けられた各種操作レバーとしては、走行車体2の前後進、停止及び移動速度を切り換える走行操作レバー(図示せず)が配設されている。また、フロントカバー23の上部に設けられた各種操作レバーとしては、走行車体2が路上を走行する「路上走行モード」と、走行車体2が走行しながら圃場Hに苗を植え付ける「作業走行モード」等とを切り換える副変速操作レバー(図示せず)が配設されている。
また、フロントカバー23の上部に設けられた各種操作レバーとしては、苗植付装置3が圃場Hに植え付ける苗の間隔(走行車体2の進行方向における苗の植付間隔)を変更する株間変更ダイヤル(図示せず)が配設されている。実施形態では、株間変更ダイヤルは、苗の株間(植付間隔)を、坪当たりの株数を37株とする状態と、42株とする状態と、47株とする状態と、50株とする状態と、60株とする状態と、70株とする状態と、80株とする状態と、90株とする状態とのいずれかに変更する。
さらに、フロントカバー23の上部に設けられた各種操作レバーとしては、整地装置の高さ調整する整地高さ調整レバー(図示せず)が配設されている。なお、フロントカバー23内には、整地高さ調整レバーの操作位置を検知する検知センサ(図示せず)が配設されている。また、フロントカバー23の上部などには、苗植付装置3の一部の植付機構36の作動を入切する部分切替スイッチが設けられている。部分切替スイッチは、植付機構36と1対1で対応している。部分切替スイッチは、制御装置8に対応した植付機構36の植付部分クラッチの入切を変更させる。さらに、フロントカバー23の上部などには、粒肥施肥装置6及びペースト施肥装置7の動作の入切を操作するための施肥切換スイッチ及びペースト施肥切換スイッチが設けられている。
また、フロアステップ20におけるフロントカバー23の左右それぞれの側方に位置する部分には、補給用の苗を載せておく予備苗枠17と、超音波深度センサ18(図4に示す)とが配置されている。予備苗枠17は、補給用の苗を載せる予備苗載台17aを上下方向に複数段備えている。超音波深度センサ18は、本発明で言う圃場深度検知手段で、走行車体2の左右両側でペースト状肥料収容ホッパ71の側部に固定され、圃場Hの耕盤までの深さ(高さ)すなわち圃場の深さを検知し、検知結果を制御装置8に出力する。
また、走行車体2のフロントカバー23の左右それぞれの側方には、線引きマーカー19が設けられている。線引きマーカー19は、苗移植機1が圃場Hに苗の植付作業を行う際に、苗植付前の圃場Hに次の条で走行車体2の左右方向の中央が通る位置の目印を圃場Hの表土面に線引きするものである。線引きマーカー19は、走行車体2に上下に回動自在に支持されたマーカアーム19aの先端部に線引き作用部19bを垂直に取り付けて構成される。線引きマーカー19は、モータ19c(図4に示す)などにより、線引き作用部19bの先端が接地するように転倒した作用位置と、マーカアーム19aがほぼ垂直に起立した非作用位置とに回動されるようになっている。また、線引きマーカー19は、モータ19c(図4に示す)などにより、作用位置における線引き作用部19bの先端の高さが変更されるようになっている。
また、線引きマーカー19は、フロントカバー23の上部に設けられた図示しないマーカ自動切替スイッチなどにより、その動作が切り換えられる。マーカー自動切替スイッチは、左右の線引きマーカー19を自動制御で作用位置と非作用位置とに回動させる「自動」、左右両方の線引きマーカー19を作用位置にする「両出し」、左右両方の線引きマーカー19を非作用位置にする「切」、左の線引きマーカー19だけを作用位置にする「左」、及び右の線引きマーカー19だけを作用位置にする「右」の各操作位置を有する。
苗植付装置3は、走行車体2の後部に装着され、且つ苗を圃場Hに植え付ける苗植付部30と、苗植付部30を走行車体2に対して昇降させる苗植付部昇降機構31とを備えている。苗植付部昇降機構31は、走行車体2の後部に設けられた昇降リンク機構32を有しており、苗植付部30は、この昇降リンク機構32を介して走行車体2に取り付けられている。昇降リンク機構32は、走行車体2の後部と苗植付部30とを連結させる上リンク32aと下リンク32bとを有しており、これらのリンク32a,32bが、メインフレーム10の後部端に立設した背面視門型のリンクベースフレーム33に回動自在に連結され、各リンク32a,32bの他端側が苗植付部30に回転自在に連結されることにより、苗植付部30を昇降可能に走行車体2に連結している。
また、苗植付部昇降機構31は、エンジン11の駆動力により発生する油圧によって伸縮する油圧昇降シリンダ34を有しており、油圧昇降シリンダ34の伸縮動作によって、昇降リンク機構32が苗植付部30を昇降させることが可能になっている。苗植付部昇降機構31は、その昇降動作によって、苗植付部30を非作業位置まで上昇させたり、対地作業位置(苗の植付位置)まで下降させたりすることが可能になっている。
苗植付部30は、苗の植付範囲を複数の区画あるいは複数の列で、苗を圃場Hに植え付けることができる。実施形態に係る苗移植機1は、苗を6つの区画で植え付ける、いわゆる6条植のものである。苗植付部30は、昇降リンク機構32により昇降自在に設けられた植付フレーム(図示せず)と、植付機構36と、走行車体2の後部に設けられた苗載せ台37と、フロート38とを備えている。
図11に示す如く、植付フレーム90は、昇降リンク機構32の上リンク32aと下リンク32bの後端にローリング軸35で枢支し、左右の傾けシリンダ89,89で支持して苗植付部30が左右に傾け可能に取り付けられている。
苗載せ台37は、植付フレーム90に重ねられるなどして設けられ、植付フレーム90などを介して走行車体2の後部に昇降自在に配置されている。苗載せ台37は、走行車体2の左右方向において仕切られた植付条数分の苗載せ面37aを有しており、それぞれの苗載せ面37aに土付きのマット状苗を積載することが可能になっている。これにより、苗載せ台37に積載した苗が植え付けられて無くなるたびに、圃場H外に用意している苗を取りに戻る必要が無く、連続した作業を行えるので、作業能率が向上する。また、苗載せ台37は、積載された苗を下方に移動させて、下端に設けられた苗取口に苗を移動させる図示しない苗搬送装置を備えている。
植付機構36は、苗載せ台37の下方に配置され、且つ苗載せ台37に積載された苗を圃場Hに植え付ける。この植付機構36は、2条毎に一つずつ配設されており、2条分の複数の植込杆36cを備えている。本実施形態では、植付機構36は、合計三つ設けられ、各植付機構36は、1条につき植込杆36cを二つ備えている。また、植付機構36は、植付フレームの下端部から後方に延びた伝動ケース36aと、中央部を中心に伝動ケース36aに回転自在に設けられた回転支持部36bを備えている。
回転支持部36bは、各条に対応した二つの植込杆36cを両端部それぞれに回転自在に支持している。回転支持部36bは、エンジン11からの駆動力により中央部を中心として回転されるとともに、エンジン11からの駆動力により二つの植込杆36cを回転させる。
植付機構36は、回転支持部36bが中央部を中心として回転されながら、植込杆36cが回転支持部36bの両端部で回転されることで、植込杆36cが苗載せ台37に積載された苗を圃場Hに植え付ける。
フロート38は、走行車体2の移動と共に、圃場H上を滑走して整地するものである。フロート38は、走行車体2の左右方向における苗植付部30の中央に設けられた一つのセンターフロート38aと、該センターフロート38aの左右両側にそれぞれ設けられたサイドフロート38b,38bとの3枚で構成されている。各フロート38a,38bは、左右方向の両端部に施肥ガイド63が取り付けられている。
また、各フロート38a,38bは、圃場H表土面の凹凸に応じて前端側が上下動するように回動自在に取り付けられている。苗植付装置3は、センターフロート38aの上下動を検知する迎角制御センサ(図示しない)を設けている。苗植付装置3は、植付作業時にはセンターフロート38aの前部の上下動が迎角制御センサにより検知され、その検知結果に応じて制御装置8により油圧昇降シリンダ34を制御する油圧バルブを切り替えて苗植付部30を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。また、サイドフロート38bは、図示しないモータなどの駆動源により前端部を圃場Hに押し付ける力が変更可能となっている。さらに、サイドフロート38bには、圃場Hの水深を検知可能な水深センサ(図示せず)、圃場Hの硬軟を検知可能な硬軟センサ(図示せず)などが取り付けられている。また、苗植付装置3の苗植付部30には、前後方向に沿う図示しない軸心回りの苗植付装置3の姿勢(左右の回動角度)を検知する図示しない水平センサが取り付けられている。
動力伝達機構4は、主変速機としての油圧式無段変速機15と、この油圧式無段変速機15にエンジン11からの駆動力を伝えるベルト式動力伝達機構16と、植付伝動機構とを有している。先ず、油圧式無段変速機15について説明する。
油圧式無段変速機15は、HST(Hydro Static Transmission)と呼ばれる静油圧式の無段変速機として構成されている。油圧式無段変速機15は、エンジン11からの駆動力で駆動する油圧ポンプと、油圧ポンプによって発生させた油圧により機械的な力(回転力)を出力する油圧モータとを有している。なお、油圧ポンプによって発生させた油圧は、油圧モータを作動させるだけでなく、後述する苗植付部昇降機構31の油圧昇降シリンダ34を作動させるために用いられる。また、油圧式無段変速機15は、エンジン11の駆動力が入力される油圧ポンプの入力軸に対して傾斜可能な図示しない斜板と、走行車体2の目標とする走行速度に応じて斜板の傾斜角を変更させるサーボモータとを有している。斜板は、油圧ポンプの入力軸に対して傾斜させることで、油圧ポンプから油圧モータへ向けて供給される作動油の流量を可変させる。
斜板の傾斜角を変更させるサーボモータは、制御装置8に接続されており、制御装置8は、走行車体2の目標とする走行速度に応じて、サーボモータにより斜板の傾斜角を変更している。具体的に、走行車体2を停止させる停止位置の場合、制御装置8は、サーボモータにより斜板を中立状態とする。ここで、斜板の中立状態とは、斜板と入力軸とがなす角度が90°となる状態である。そして、制御装置8は、サーボモータにより斜板を中立状態とすると、油圧ポンプは、油圧モータへ向けて供給する作動油の流量をゼロとする。
一方で、走行車体2を前進させる前進位置の場合、制御装置8は、サーボモータにより斜板の傾斜角が正側に大きくなるように変更させる。すると、油圧ポンプは、油圧モータの出力軸が正回転するように、油圧モータへ向けて供給する作動油の流量を多くする。他方で、走行車体2を後退させる後退位置の場合、制御装置8は、サーボモータにより斜板の傾斜角が負側に大きくなるように変更させる。すると、油圧ポンプは、油圧モータの出力軸が逆回転するように、油圧モータへ向けて供給する作動油の流量を多くする。なお、油圧モータは、供給される作動油の流量が多ければ多いほど、出力軸の回転数が大きくなる。
このため、油圧式無段変速機15は、エンジン11の駆動力を、走行車体2が前進方向に駆動する駆動力として出力したり、走行車体2を停止させる制動力として出力したり、走行車体2が後退方向に駆動する駆動力として出力可能となっている。
再び、図1を参照するが、この油圧式無段変速機15は、エンジン11よりも前方で且つフロアステップ20の床面よりも下方に配置される。実施形態では、走行車体2の上面から見て、エンジン11の前方に油圧式無段変速機15を配置している。また、油圧式無段変速機15は、エンジン11の出力軸が走行車体2の左側方から突出しているため、走行車体2の左側に寄せて配置され、その入力軸15aが走行車体2の左側方から突出している。
ベルト式動力伝達機構16は、エンジン11の出力軸に取り付けたプーリ41と、油圧式無段変速機15の入力軸15aに取り付けたプーリ42と、双方のプーリ41,42に巻き掛けたベルト43と、を備えている。これにより、ベルト式動力伝達機構16は、エンジン11で発生した駆動力を、ベルト43を介して油圧式無段変速機15に伝達する。
さらに、動力伝達機構4は、エンジン11からの駆動力がベルト式動力伝達機構16と油圧式無段変速機15とを介して伝達されるミッションケース27を有している。ミッションケース27は、メインフレーム10の前部に取り付けられている。ミッションケース27は、ベルト式動力伝達機構16と油圧式無段変速機15とを介して伝達されたエンジン11からの駆動力を、当該ミッションケース27内の副変速機で変速して、前輪12a,12aと後輪12b,12bへの走行用動力と、苗植付装置3への植付用動力などに分けて出力する。
ミッションケース27は、機体の前部に配置され、そのミッションケース27の左右側方に左右前輪ファイナルケース101,101が設けられ、該左右前輪ファイナルケース101,101の操向方向を変更可能なそれぞれの前輪支持部から外向きに突出する左前輪車軸12Sに、左右前輪12a、12aがそれぞれ取り付けられている。尚、ミッションケース27の背面部にメインフレーム10の前端部が固着されている。
また、左右前輪ファイナルケース101,101は、それぞれ、後述するキングピンシャフト44(図7参照)の上部を覆う上部ケース140と、キングピンシャフト44の下部を覆うと共に、上部ケース140に対して摺動及び回動可能に設けられた下部ケース112と、を有している。ここで、キングピンシャフト44は、前輪12aにミッションケース27からの駆動力を伝動すると共に、後述するサスペンション機構130(図7参照)により左右前輪ファイナルケース101,101内にそれぞれ上下動可能に配置されている。
また、後輪支持部材としての後輪伝動ケース29の左右側部に左右後輪12b,12bがそれぞれ取り付けられている。
次に、左右前輪ファイナルケース101,101の構成を図7で詳しく説明する。
尚、左右前輪ファイナルケース101,101は、左右対称の構成であるので、ここでは、左前輪ファイナルケース101の構成、及び動作について説明し、右前輪ファイナルケース101については説明を省略する。
図7は、左側の前輪12a近傍の左前輪ファイナルケース101の拡大断面図であり、下部ケース112が上部ケース140に対して最も接近するべく摺動したことにより、スプリング53が最も圧縮した状態を示している。
圃場の凹凸による前輪12aの上下動を吸収する為の、スプリング53等から構成されたサスペンション機構130が、左前輪ファイナルケース101は、上部ケース140と下部ケース112とを組み合わせることによって構成され、下部ケース112が前輪12aの操舵時に回動可能とするべく上部ケース140に装着されている。即ち、下部ケース112は、キングピンシャフト44とともに、上部ケース140に対して摺動及び回動可能に設けられている。
そして、下部ケース112と上部ケース140との摺動部分には、下部ケース112のスリーブ124が設けられており、キングピンシャフト44と上部ケース140との摺動部分には、上部ケース140に配置された、キングピンシャフト44の姿勢を整えるためのライナー57がスプライン接続されている。
上部ケース入力軸47からの回転力は、その先端に固定された上駆動ベベルギア45を回転させる。46は上部ケース入力軸47の先端を軸受けする入力軸軸受部材(ベアリング)である。
上駆動ベベルギア45は、上従動ベベルギア48と噛み合っている。
この上従動ベベルギア48は、上部ケース140に固定されているキングピンシャフト上部軸受部材49にて回動自在に配置されると共に、上従動ベベルギア48の中心部に設けられた貫通孔の内壁面には、キングピンシャフト44の表面に形成されたスプライン溝44aに嵌合させるべく、貫通孔側スプライン溝48aが形成されて、当該上従動ベベルギア48の貫通孔にキングピンシャフト44が、キングピンシャフト44の軸方向に摺動可能な状態で挿入配置されている。
また、キングピンシャフト44の下部には下駆動ベベルギア50が取り付けられており、左前輪車軸12Sに固定された下従動ベベルギア51と噛み合っている。左前輪車軸12Sは、下部ケース112内に設けられたベアリング52にて回動自在に支持されている。
以上の構成により、エンジン7からの駆動力は、ミッションケース27、上部ケース入力軸47、上駆動ベベルギア45、上従動ベベルギア48、下駆動ベベルギア50、下従動ベベルギア51、及び左前輪車軸12Sを介して左前輪12aに伝達される。
一方、上部ケース140と下部ケース112との間には、圧縮バネ部材としてスプリング53が設けられている。即ち、上部ケース140に設けられたベアリング46aに回動自在に支持された上部スプリング受部材54と、下部ケース112に設けられたベアリング55に回動自在に支持された下部スプリング受部材56との間に、スプリング53が設けられている。
尚、上部スプリング受部材54と一体的に構成されたライナー57の内周面には、上述した通り、ライナー側スプライン溝57aが形成されており、当該ライナー側スプライン溝57aが、キングピンシャフト44の表面に形成されたスプライン溝44aに係合した構成である。
また、上部スプリング受部材54の上側には、スプリング53の伸縮を検知するストロークセンサ58を設けている。
以上の構成によって、例えば、左前輪12aの接地面に凸部があって、左前輪12aが該凸部に乗り上げた場合には、図7に示す通り、左前輪12aが上方Aに押し上げられようとするが、この左前輪12aを上方に押し上げる力にてスプリング53が縮み、左前輪12a及び下部ケース112及びキングピンシャフト44が矢印A方向に移動して、上部ケース140やアクスルケース40が上下動することが防止され、左前輪12aの接地面に凸部があっても機体の水平姿勢が維持される。
また、これとは逆に、左前輪12aの接地面に凹部があって、左前輪12aが該凹部に落ち込んだ場合には、左前輪12aが下方に下がろうとするが、この左前輪12aが下方に下げるのをスプリング53の伸びにより、左前輪12a及び下部ケース112及びキングピンシャフト44が下方向に移動して、上部ケース140やアクスルケース40が上下動することが防止され、左前輪12aの接地面に凹部があっても機体の水平姿勢が維持される。
走行用動力は、走行車体2に設けられた後輪12bに駆動力を供給するドライブシャフト(図示せず)及び左右の後輪ギヤケース29を介して後輪12bに伝達される。また、走行用動力は、図示しない前輪用デフ装置に伝達された後、左右の前輪ファイナルケース28を介して前輪12aに伝達される。
前輪ファイナルケース28は、図5及び図6に示すように、左右方向に突出しかつ前輪用車軸とともにエンジン11からの駆動力により回転される六角ボス28aと、六角ボス28aの外周面に連なったフランジ部28bとが中央に設けられている。フランジ部28bは、円盤状に形成され、六角ボス28aの外周面の全周に設けられ、六角ボス28aと同軸に配置されている。前輪ファイナルケース28は、六角ボス28aが中心に通された前輪12aのハブ部12cがフランジ部28bに重ねられ、ボルト12dなどによりハブ部12cがフランジ部28bに固定されることで、前輪12aを固定する。また、この前輪ファイナルケース28は、操向ハンドル24の操舵操作に応じて駆動し、前輪12aをステアリング操舵させることが可能になっている。同様に、左右それぞれの後輪ギヤケース29には、後輪側車軸を介して後輪12bが連結されている。前輪12aを前述した構成により前輪ファイナルケース28に固定することで、強度を確保しつつ後述する検知子9aへのケーブル92の配索を容易に行うことができる。
また、植付用動力は、走行車体2の後部に設けた植付伝動機(図示せず)の植付クラッチ(図示せず)に伝達され、この植付クラッチの係合時に苗植付装置3へ伝達される。植付伝動機構は、エンジン11からの駆動力を苗植付装置3へ植付用動力として伝達するものである。
ロータ整地装置25は、苗植付装置3の苗植付部30の下前方に設けられ、左右方向のローラが接地して圃場Hの植付面を整地するものである。
詳細の図示を省略するが、ロータ整地装置25は、フロート38a,38bと同様に、走行車体2の左右両端部に設けられた一対のサイドロータと、一対のサイドロータ間に設けられかつサイドロータよりも前方に配置されたセンターロータと、センターロータの左右両端と一対のサイドロータとを連結する一対の連結伝動機構とを備える。
センターロータと一対のサイドロータの長手方向は、左右方向と平行に配置されており、連結伝動機構により軸心回りに回転自在に支持されている。一対の連結伝動機構は、センターロータと一対のサイドロータとを軸心回りに連動させて回転させる。一対の連結伝動機構には、エンジン11からの駆動力が伝達される図示しない駆動入力軸が設けられている。これにより、センターロータとサイドロータとは、ロータスイッチ26(図4)で共にエンジン11からの出力によって回転可能になっていて圃場Hが激しく凹凸している場合にロータスイッチ26をオンしてロータ整地装置25を駆動する。
ロータ整地装置25は、植付フレームなどに取り付けられたモータや吊下げフレームなどにより昇降自在に設けられている。
粒肥施肥装置6は、走行車体2の操縦席22の後方に設置され、圃場Hに対して肥料(粉粒体)を供給するものである。粒肥施肥装置6は、粉粒状の肥料を貯留する肥料ホッパ60と、肥料繰出部61と、肥料移送ホース62と、施肥ガイド63(肥料案内部材に相当)とを備える。肥料ホッパ60の下部は、各条に対応して漏斗状に形成されている。
肥料繰出部61には、制御装置8で肥料の繰出し量を調節する粒肥バルブ64(図4)が設けられている、
肥料繰出部61と、肥料移送ホース62と、施肥ガイド63とは、それぞれ、苗植付装置3が同時に植付作業を行う複数の条毎に対応して設けられている。実施例では、肥料繰出部61と、肥料移送ホース62と、施肥ガイド63とは、それぞれ、六つずつ設けられている。肥料繰出部61は、肥料ホッパ60の下部の漏斗状の部分に接続し、肥料移送ホース62は、肥料繰出部61に接続し、施肥ガイド63は、肥料移送ホース62に接続している。施肥ガイド63は、圃場Hに肥料を供給するものであり、各フロート38a,38bの左右方向の両端部に取り付けられている。粒肥施肥装置6は、肥料ホッパ60に貯留された肥料(粉粒体)を肥料繰出部61により一定量ずつ肥料移送ホース62に繰り出し、ブロア67で発生させた圧力風を肥料移送ホース62内に吹き込み、肥料移送ホース62内の肥料を施肥ガイド63の吐出口まで導く。また、粒肥施肥装置6は、苗植付装置3が同時に植付作業を行う複数の条毎に対応して設けられかつ各施肥ガイド63から圃場Hに供給する肥料の量を調節可能な図示しない施肥量調節装置としての調節弁を備える。
ペースト施肥装置7は、走行車体2の前部でフロントカバー23の左右にペースト状肥料収容ホッパ71が設置され、苗植付部30に設ける苗植付部30で圃場Hにペースト状肥料を供給するものである。ペースト施肥装置7は、図3に示すように、左右の予備苗枠17の下方にそれぞれ配置したペースト状肥料収容ホッパ71と、植付位置に対応して圃場H内にペースト状肥料を吐出する複数の肥料案内部材72と、駆動手段としてのモータ73(図4に示す)と、ペースト状肥料収容ホッパ71と肥料案内部材72とを連結する供給ホース74と、複数の流量センサ75と、複数の開閉弁76(施肥量調節装置に相当)とを備える。
肥料案内部材72と、モータ73と、供給ホース74と、流量センサ75と、開閉弁76とは、それぞれ、苗植付装置3が同時に植付作業を行う複数の条毎に対応して設けられている。実施例では、肥料案内部材72と、モータ73と、供給ホース74と、流量センサ75と、開閉弁76とは、それぞれ、六つずつ設けられている。肥料案内部材72は、平面視において、長手方向が前後方向と平行な筒状に形成され、内側にペースト状肥料を通して、圃場Hにペースト状肥料を供給するものである。肥料案内部材72は、前端部を中心に圃場Hにペースト状肥料を供給する後端部が上下に移動するように、各フロート38a,38bの左右方向の両端部に回動自在に支持されている。肥料案内部材72は、側方からみて、前端部から後端部に向かうにしたがって徐々に下方に向かうように、前後方向及び上下方向に対して傾いている。肥料案内部材72は、肥料供給深度変更手段(モータ73)で前端部を中心に回動自在に支持されることで、圃場Hにペースト状肥料を供給する深さを変更可能に設けられている。
モータ73は、肥料案内部材72の圃場Hにペースト状肥料を供給する深さを変更させる肥料供給深度変更手段で、肥料案内部材72と一対一で対応して設けられ、対応する肥料案内部材72の近傍に配置される。モータ73は、例えば各フロート38a,38bの左右方向の両端部に取り付けられ、ギヤボックス73aを介して肥料案内部材72の前端部に接続して、前端部を中心に肥料案内部材72を回転させる。
供給ホース74は、一端がペースト状肥料収容ホッパ71に連結し、他端が肥料案内部材72の前端部に連結している。供給ホース74は、それぞれ、一つの肥料案内部材72の前端部に連結している。また、実施例では、右側のペースト状肥料収容ホッパ71に三つの供給ホース74の一端が連結し、左側のペースト状肥料収容ホッパ71に三つの供給ホース74の一端が連結している。また、ペースト状肥料収容ホッパ71の下側には、ペースト状肥料を供給ホース74に吐出するポンプ77がそれぞれ固着している。
流量センサ75は、供給ホース74に取り付けられて、供給ホース74内に流れるペースト状肥料の流量を検知し、検知結果を制御装置8に出力する。流量センサ75は、供給ホース74と一対一で対応して設けられ、対応する供給ホース74に取り付けられている。開閉弁76は、ペースト施肥装置7が圃場Hに供給するペースト状肥料の量を調節可能なものである。開閉弁76は、流路を開閉して供給ホース74内に流れるペースト状肥料の流量を増減させる。開閉弁76は、供給ホース74と一対一で対応して設けられ、対応する供給ホース74に取り付けられている。また、開閉弁76は、それぞれ、制御装置8で制御される施肥量調節手段であるモータ76aの駆動力によりペースト状肥料の流量が増減される。
肥料濃度検知装置9は、走行車体2の走行中などにおいて、圃場H内の肥料濃度を検知するものであり、検知結果を制御装置8に出力する。肥料濃度検知装置9は、左右前輪12a,12aのそれぞれに取り付けられて、走行車体2の走行中に圃場H内に突入する一対の検知子9a(図5及び図6に示す)を備える。肥料濃度検知装置9は、一対の検知子9a間の通電抵抗あるいは電気伝導度を検知することで、肥料濃度を検知する。検知子9aは、導電性の金属で構成され、かつ薄手の円環状に形成されて、前輪12aのハブ部12cの外周に取り付けられている。検知子9aは、ハブ部12cと一体に配置されている。また、検知子9aには、ケーブル92を介して、通電抵抗あるいは電気伝導度を検知するための電圧が印加される。ケーブル92は、図示しないスリップリングを介して走行車体2に接続し、六角ボス28a内を軸心に沿って延びかつ六角ボス28aの先端部の外周面に開口した孔93、ハブ部12cの中央部および外周面を貫通した孔94,95に順に通されて、検知子9aに電気的に接続している。また、ケーブル92のハブ部12cの中央部を貫通した孔94と、六角ボス28aの前端部の外周面に開口した孔93との間には、着脱自在なカプラ96a,96bが設けられている。カプラ96a,96bで着脱することで、メンテナンス性を向上することができる。
制御装置8は、苗移植機1を構成する上述した構成要素をそれぞれ制御するものである。制御装置8は、例えば、油圧式無段変速機15を制御する変速制御、苗植付部昇降機構31の油圧昇降シリンダ34による苗植付部30の昇降制御、エンジン11を制御するエンジン制御、整地装置の昇降制御、粒肥施肥装置6とペースト施肥装置7の施肥制御等を実行している。
例えば、肥料濃度検知装置9が検知する肥料濃度が基準値よりも低いならば、施肥量調節手段76aを制御して施肥量を多くしたり肥料供給深度変更手段73を制御して肥料案内部材72を深く圃場へ差し込んだりするようにする。
また、整地具25を駆動しながら植え付けを行うような凹凸が多い圃場の場合や後述する作業地検知手段81で認識する圃場の水の出入口に近くて肥料の流出し易い場所で植付を行う場合には、肥料供給深度変更手段73で肥料案内部材72の供給深度を深くして肥料の流出を防ぐ。
また、車輪12を支持するサスペンションの伸縮を検知するストロークセンサ88が所定以上のストロークを検知すると肥料供給深度変更手段73で肥料案内部材72の供給深度を深くする。
また、操向ハンドル24の操作負荷を検知する操向負荷センサ82が通常より軽負荷を検出する場合には油圧式無段変速機15を減速制御して車輪12の走行速度を低速にする。
また、後述する作業地検知手段81が圃場H内にあることを認識時に、圃場深度検知手段18や肥料濃度検知装置9が正常検知値を検知しない場合、警報ブザー83を鳴らして作業者に正常な制御が行われないことを報知する。
また、サスペンション機構130に設けるストロークセンサ88が所定以上の振幅を検出すると変速装置15を減速制御して車輪12の駆動速度を所定速度以下に変速する。
また、ストロークセンサ88が所定以上の振幅を検出すると苗植付部昇降機構31の油圧昇降シリンダ34の昇降感度を低下すると共に降下速度を遅くする。
また、圃場深度検知手段18で所定以上の深さ変動を検知し、作業機昇降装置31の昇降センサ86が所定以上の昇降幅変動を検知すると、変速装置15を制御して車輪12b駆動速度を所定速度以下に変速する。
また、圃場深度検知手段18が所定以上の深さの変動を検知し、作業機昇降装置31の昇降センサ86が所定以上の昇降幅変動を検知すると、作業機昇降装置31の昇降感度を低下し降下速度を遅くすると共に苗植付装置3の植付深度を深くする。
また、圃場深度検知手段18が所定以下の深さ変動を検知し、作業機昇降装置31の昇降センサ86が所定以下の昇降幅変動を検知していると、作業機昇降装置31の昇降感度を上げると共に苗植付装置3の植付深度を浅くする。
さらに、左右サスペンション機構13のストロークセンサ88が所定高さ以上の浮き上がりを検出した際に傾けシリンダ89を制御してその浮き上った側の苗植付装置3側部を強制降下し、粒肥バルブ64を開いて通常よりも多くの肥料を散布する。
制御装置8は、無線通信可能な通信手段100cと、各種の情報を表示可能な表示手段100aと、各種の情報を記憶する記憶手段(図示省略)と、通信手段100cと表示手段100aと記憶手段などを制御したり情報を一旦記憶したりするCPU及びメモリなどを備えた電子機器で構成される。
制御装置8は、作業地検知手段としてGPSアンテナ81(図4に示す)が接続しており、GPSアンテナ81が受信するGPS信号に基づいて、苗移植機1の位置の地図座標位置を算出し、圃場H内の位置を認識することができる。制御装置8は、副変速操作レバーが作業走行モード等である苗の植付作業中において、GPSアンテナ81が受信するGPS信号に基づいて、所定時間毎の苗移植機1の位置の座標を算出し、例えば、図7に示す走行経路RPの複数の位置P(図7中に黒丸で示す)の座標を記憶する。こうして、制御装置8は、例えば、苗の植付作業中の直線SL上と円弧AL上の走行経路RP(作業情報に相当)を記録する。制御装置8は、副変速操作レバーが作業走行モード以外に切り換えられると、苗の植付作業が終了したと判定し、走行経路RPの記録を終了、記録した走行経路RPを保存する。また、本発明では、制御装置8は、圃場H内で旋回した後に所定距離離れる間に旋回しないと、苗の植付作業が終了したと判定し、走行経路RPの記録を終了、記録した走行経路RPを保存してもよい。
また、制御装置8は、操向ハンドル24の操舵角度を検知する検知センサからの検知結果などにより、圃場H上の植付作業中における円弧AL上の旋回中には、油圧昇降シリンダ34により苗植付部30を非作業位置まで上昇させ、圃場H上の植付作業中における直線SL上を走行中には、苗植付部30を対地作業位置まで下降させる。
また、苗移植機1は、制御装置8と無線通信可能な携帯端末100(図4に示す)が用いられることがある。携帯端末100としては、制御装置8と双方向に無線通信可能な携帯電話、タブレット型コンピュータなどの携帯型電子機器を用いることができ、多機能携帯電話(所謂スマートフォーン)などのスマートデバイスであることが望ましい。携帯端末100は、図4に示すように、各種の情報を表示する表示手段100aと、入力手段100bと、通信手段100cと、制御手段100dなどを備える。表示手段100aは、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の表示パネルなどで構成される。表示手段100aは、制御手段100dから入力される信号に応じて、文字、図形、画像等の情報を表示する。入力手段100bは、作業者の操作を受け付けるためのものであり、表示手段100aの全面に設けられたタッチパネルなどで構成される。入力手段100bは、受け付けた操作に応じた信号を制御手段100dへ入力する。通信手段100cは、制御装置8と双方向に無線通信を行うものである。制御手段100dは、例えばCPU等で構成された演算処理装置やROM、RAM等を備える図示しないマイクロプロセッサ、メモリカード等の記録媒体を主体として構成されており、表示手段100a、通信手段100cなどを制御する。
また、苗移植機1は、フロントカバー23の上部に設けられた操作パネル等の操作装置、携帯端末100の入力手段100bからペースト施肥装置7が圃場Hに供給するペースト状肥料の量を入力可能である。例えば、10kg/10a(アール)〜80kg/10a(アール)などの圃場Hに供給する際に適切な範囲のみ入力することができ、適切な範囲外の数値を入力することが規制(禁止)されている。制御装置8は、入力された供給量となるように、粒肥施肥装置6及びペースト施肥装置7を制御する。
また、フロントカバー23の上部に設けられた操作パネル等の操作装置、携帯端末100の入力手段100bから入力されたペースト状肥料の供給量の補正値を入力可能である。補正値として、実施形態1では、肥料濃度が十分に高い圃場Hに対する補正値と、肥料濃度がやや高い圃場Hに対する補正値と、肥料濃度があまり高くない圃場Hに対する補正値とが設定される。この場合、肥料濃度が十分に高い圃場Hに対する補正値が最も大きく、肥料濃度があまり高くない圃場Hに対する補正値よりも肥料濃度がやや高い圃場Hに対する補正値との入力のみが許容され、他の補正値の入力が規制(禁止)されている。制御装置8は、肥料濃度検知装置9の検知結果、入力された補正値に基づいて、粒肥施肥装置6及びペースト施肥装置7を制御する。
さらに、制御装置8は、苗移植機1が植付作業中でかつ圃場Hにおいて直線SL上を走行中には、肥料濃度検知装置9の検知結果に基づいて、肥料濃度検知装置9が検知した圃場Hの肥料濃度が所定値以上であるか否かを判定する。なお、この所定値とは、例えば、肥料濃度が、圃場Hにペースト状肥料を供給する必要のないくらいに十分に高い値をいう。制御装置8は、圃場Hの肥料濃度が所定値以上であると、直線SL上を走行中に所定値以上であることを検知した位置から離れるのにしたがって圃場Hに供給するペースト状肥料の量が減少するように、開閉弁76を開閉させるモータ76aを制御する。実施形態1では、例えば、図8中の符号SL1で示す直線SL上で肥料濃度が所定値以上であることを検知すると、この直線SL1上ではペースト状肥料の量を減少させずに、次工程の直線SL(以下、符号SL2で示す)上を走行する際のペースト状肥料の量を減少させ、更に次工程の直線SL(以下、符号SL3で示す)上を走行する際のペースト状肥料の量を減少させる。こうして、実施形態1では、制御装置8は、一つの直線SL1上を走行中に肥料濃度が所定値以上であることを検知すると、一つの直線SL1から離れるのにしたがって直線SL2,SL3,SL4,SL5上を走行する際のペースト状肥料の供給量を徐々に減少させる。
また、制御装置8は、苗移植機1が植付作業中でかつ圃場Hにおいて直線SL上を走行中に、肥料濃度検知装置9が検知した圃場Hの肥料濃度が所定値を下回る場合に、肥料濃度検知装置9の検知結果(肥料濃度)に応じて、モータ73に肥料案内部材72のペースト状肥料を供給する深さを変更させる。具体的には、制御装置8は、肥料濃度が高くなるのにしたがって圃場Hにペースト状肥料を供給する深さが深くなるように、ペースト施肥装置7のモータ73を制御する。
前述した苗移植機1は、圃場Hに苗を植え付ける際には、作業者の各種操作レバーの操作により苗植付装置3が対地作業位置(苗の植付位置)まで下降される。そして、苗移植機1は、圃場H内を走行しながら整地装置のロータが回転することで圃場Hの表面を均す。そして、苗移植機1は、苗植付部30の苗載せ台37を左右方向に往復移動させながら、回転支持部36bが中央部を中心として回転しながら回転支持部36bの両端部で植込杆36cが回転して、苗を圃場Hに植え付ける。また、苗移植機1は、苗の植付作業中では、制御装置8が超音波深度センサ18の検知結果に応じて圃場Hに対して線引き作業部の高さが適切な高さとなるようにモータ19cを制御する。
また、苗移植機1は、圃場Hへの苗の植え付けを終了すると、作業者の各種操作レバーの操作により苗植付装置3が苗植付部昇降機構31により非作業位置まで上昇される。そして、苗移植機1は、圃場H間を移動したり、圃場H外に移動したりする。
以上のように、実施形態1の苗移植機1の構成によれば、肥料濃度が所定値以上であることを検知すると、検知した位置から離れるのにしたがってペースト状肥料を供給する量を減少させるので、肥料濃度のばらつきを抑制して、成長速度にばらつきが生じることを抑制することができる。また、肥料濃度が所定値以上であることを検知すると、検知した位置から離れるのにしたがってペースト状肥料を供給する量を減少させるので、肥料過多となって、品質の低下を抑制することができる。よって、苗移植機1は、苗の品質の低下を抑制することができ、苗の成長が均一となり、作業計画を容易に立てやすくすることができる。
また、苗移植機1によれば、肥料濃度が所定値以上であることを検知しない、即ち肥料濃度が所定値を下回ると、検知した肥料濃度に基づいて、圃場Hに供給するペースト状肥料の深さを調節するので、肥料濃度が低い時には、供給するペースト状肥料の深さを浅くすることができ、苗の生育が遅れることを抑制することができる。
さらに、苗移植機1によれば、肥料濃度が高い時には、供給するペースト状肥料の深さを深くすることができ、苗の根が十分に延びてから生育にペースト状肥料を用いることができるので、品質の低下を抑制することができるとともに、追肥作業の回数を抑制することができる。
また、苗移植機1によれば、流量センサ75の検知結果に基づいて、圃場Hに供給するペースト状肥料の量を調節するので、適切な量のペースト状肥料を圃場Hに供給することができる。
(第二実施例)
第二実施例を、図9及び図10に基づいて説明する。図9は、苗移植機のペースト施肥装置の肥料案内部材などを示す側面図で、図10は、ペースト施肥装置の概略の構成を示す平面図である。なお、図9及び図10において、実施形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
この実施例では、苗植付装置3が同時に苗の植付作業を行う複数の条毎に対応して、ペースト施肥装置7の肥料案内部材72を複数(変形例1では、二つ)設けている。各条毎に対応して複数(変形例1では、二つ)設けられた肥料案内部材72は、圃場Hにペースト状肥料を供給する深さが異なるように設けられている。変形例1では、二つの肥料案内部材72は、側方からみて、図9に示すように、前後方向及び上下方向に対する傾きが異なる。なお、これら二つの肥料案内部材72のうちペースト状肥料を供給する位置の深さが浅い方を以下符号72aで示し、深い方を以下符号72bで示す。
深い方の肥料案内部材72bは、左側のペースト状肥料収容ホッパ71と供給ホース74を介して連結されて、左側のペースト状肥料収容ホッパ71に貯留されたペースト状肥料を圃場Hに供給する。また、浅い方の肥料案内部材72aは、右側のペースト状肥料収容ホッパ71と供給ホース74を介して連結されて、右側のペースト状肥料収容ホッパ71に貯留されたペースト状肥料を圃場Hに供給する。各肥料案内部材72a,72bに対応して、流量センサ75、モータ76a及び開閉弁76を設けている。
また、制御装置8は、苗移植機1が植付作業中でかつ圃場Hにおいて直線SL上を走行中に、肥料濃度検知装置9が検知した圃場Hの肥料濃度が所定値を下回る場合に、肥料濃度検知装置9の検知結果(肥料濃度)に応じて、各肥料案内部材72a,72bから供給するペースト状肥料の量を調節する。具体的には、制御装置8は、肥料濃度が高くなるのにしたがって肥料案内部材72aからのペースト状肥料の供給量を減少させ、肥料案内部材72bからのペースト状肥料の供給量を増加させるように、開閉弁76のモータ76aを制御する。
また、圃場Hの深さ毎に供給するペースト状肥料の量を調節することができ、苗を圃場Hに応じて適切に成長させることができる。なお、元々、肥料濃度が低い圃場Hやタニシなどの害虫の被害が多く苗を早く成長させる必要がある圃場Hでは、圃場Hの浅い位置に供給するペースト状肥料の量を増加し、深い位置に供給するペースト状肥料の量を減少させることで、植付作業後に迅速に成長させた後に、ゆっくり成長させることができるので、害虫からの被害を抑制しながらも、成長過多による品質の低下を抑制することができる。
また、元々、肥料濃度が高い圃場Hでは、圃場Hの浅い位置に供給するペースト状肥料の量を減少させ、深い位置に供給するペースト状肥料の量を増加させることで、植付作業直後には圃場H内に元々存在する肥料を用いて成長させて品質の低下を抑制することができ、根が伸びてから供給したペースト状肥料を用いることができるので、追肥作業の回数を抑制することができる。
さらに、圃場Hの浅い位置に供給するペースト状肥料の量と、深い位置に供給するペースト状肥料の量とを等しくすることで、植付作業直後から十分に成長するまで略均等にペースト状肥料を用いることができ、成長速度が極端に変化することを抑制でき、追肥や除草などの作業の作業計画を立てやすくすることができる。
さらに、第一実施例と同様に、肥料濃度検知装置9が検知する肥料濃度が基準値よりも低いならば、施肥量調節手段76aを制御して施肥量を多くしたり肥料供給深度変更手段73を制御して深い方の肥料案内部材72bから肥料を供給するようにする。
また、整地具25を駆動しながら植え付けを行うような凹凸が多い圃場の場合や後述する作業地検知手段81で認識する圃場の水の出入口に近くて肥料の流出し易い場所で植付を行う場合には、肥料供給深度変更手段73で深い方の肥料案内部材72bから肥料を供給するようにして肥料の流出を防ぐ
2 走行車体
3 苗植付装置
7 ペースト施肥装置
8 制御装置
9 肥料濃度検知装置
12 車輪
18 圃場深度検知手段(超音波深度センサ)
24 操向ハンドル
72 肥料案内部材
73 肥料供給深度変更手段(モータ)
76a 施肥量調節手段(モータ)
81 作業地検知手段(GPSアンテナ)
82 操向負荷センサ
85 整地具
130 サスペンション機構

Claims (5)

  1. 苗植付装置(3)を装着した走行車体(2)にペースト施肥装置(7)を設け、該ペースト施肥装置(7)から肥料案内部材(72)に肥料を供給して苗植付走行時に圃場の土中に肥料を供給可能にした作業車において、
    前記圃場の圃場深さを検知する圃場深度検知手段(18)と圃場の肥料濃度を検知する肥料濃度検知装置(9)と前記肥料案内部材(72)の肥料供給深度を変更する肥料供給深度変更手段(73)と施肥量を調節する施肥量調節手段(76a)を設け、
    前記肥料濃度検知装置(9)が検知する肥料濃度と前記圃場深度検知手段(18)が検知する深度に基づいて、前記肥料供給深度変更手段(73)と施肥量調節手段(76a)を制御する制御装置(8)を設けたことを特徴とする作業車。
  2. 圃場面を整地する整地具(85)を設けると共に圃場における作業位置を検知する作業地検知手段(81)を設け、
    前記整地具(85)の駆動時と前記作業地検知手段(86)が圃場の水出入り口近辺での作業を検知すると、前記肥料供給深度変更手段(73)で前記肥料案内部材(72)の供給深度を深くすることを特徴とする請求項1に記載の作業車。
  3. 前記走行車体(2)を支持する車輪(12)の支持部にサスペンション機構(130)を設け、該サスペンション機構(130)の伸縮を検知するストロークセンサ(88)を設け、
    該ストロークセンサ(88)が所定以上のストロークを検知すると前記肥料供給深度変更手段(73)で前記肥料案内部材(72)の供給深度を深くすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の作業車。
  4. 前記作業地検知手段(81)で機体が圃場地にあることを検知時に、前記圃場深度検知手段(18)や前記肥料濃度検知装置(9)が正常検知値を検知しない場合、警報手段を作動して作業者に報知することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の作業車。
  5. 操向ハンドル(24)の操作負荷を検知する操向負荷センサ(82)を設け、該操向負荷センサ(82)が通常より軽負荷を検出する場合には車輪(12)の走行速度を低速にすることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の作業車。
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