JP2014101093A - シート調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、プレートの内歯と遊星ギアとのがたつきを抑えることができるシート調整装置の提供を目的とする。
【解決手段】遊星ギア3a〜3cと、太陽ギア4と、遊星ギア3a〜3cを保持した遊星ギア保持部材5、6と、遊星ギア3a〜3cを押圧操作する押圧操作手段としての付勢部材8とを備える。遊星ギア保持部材5、6は、1つの遊星ギア3aと太陽ギア4とをそれぞれ第1プレート1及び第2プレート2の径方向に移動可能に保持する。付勢部材8は、太陽ギア4と遊星ギア保持部材5、6と反対方向に付勢する。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車等のシートのリクライニング装置、或いは、シートを昇降させるリフターに用いられるシート調整装置に関するものである。
例えば自動車等のシートのシートバックを適宜角度に傾倒できるようにしたリクライニング装置として、第1プレートと、第1プレートに対して回動可能な第2プレートと、第1プレート及び第2プレートのそれぞれに設けられた内歯に噛合した複数の遊星ギアとを備えた装置が知られている。
このような複数の遊星ギアを用いた装置では、第1プレート及び第2プレートのそれぞれの内歯と、複数の遊星ギアとがバックラッシ分のがたが生じる。このようながたが生じると、第1プレートと第2プレートとががたつき、その結果、シートバックががたついてしまう。
このような遊星ギアを用いた装置において、例えば特許文献1では、ばね材からなる保持体によって、各遊星ギアを直接径方向外側に付勢し、これにより、両プレートの内歯と遊星ギアとのバックラッシによるがたつきが生じ難いものにしている。
実開平5−1335号公報
しかしながら、特許文献1に記載のようにばね材からなる保持体では、遊星ギアを直接径方向外側に付勢しても、プレートの内歯と遊星ギアとのがたつきを十分に抑え難いという問題点がある。
本発明は、プレートの内歯と遊星ギアとのがたつきを抑えることができるシート調整装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のシート調整装置は、第1プレートと、前記第1プレートに対して回動可能な第2プレートと、前記第1プレート及び第2プレートのそれぞれに設けられた内歯に噛合した複数の遊星ギアとを備えた車両用シート調整装置であって、前記遊星ギアを保持した遊星ギア保持部材と、前記遊星ギアを押圧操作する押圧操作手段とを備え、前記遊星ギア保持部材は、前記遊星ギアの内の1つ又は2つを前記第1プレート及び第2プレートの径方向に移動可能に保持し、前記押圧操作手段は、前記移動可能に保持された遊星ギアが前記第1プレート及び第2プレートの径方向外側に移動するように、前記移動可能に保持された遊星ギアを前記遊星ギア保持部材に対して押圧操作することを特徴とする。
この構成によれば、押圧操作手段によって移動可能に保持された遊星ギアを遊星ギア保持部材に対して押圧操作することにより、その遊星ギアを第1プレート及び第2プレートの径方向外側に移動させて第1プレート及び第2プレートの内歯に押し付けることができる。又、遊星ギア保持部材はその遊星ギアと反対方向に移動し、その移動に際し、遊星ギア保持部材に保持された他の遊星ギアが第1プレート及び第2プレートの内歯に押し付けられる。
これにより、遊星ギア保持部材に保持された遊星ギアを遊星ギア保持部材を介して第1プレート及び第2プレートの内歯に押し付けることができ、遊星ギアと第1プレート及び第2プレートの内歯とのバックラッシによるがたを抑えることができる。
前記シート調整装置において、前記移動可能に保持された遊星ギアは、遊星ギア軸を備え、前記遊星ギア軸は、前記遊星ギア保持部材から突出した頭部を備え、前記遊星ギア保持部材は、前記頭部の外周と当接する外周を有する頭部当接部を、更に備え、前記頭部と頭部当接部とのいずれか一方は、他方に対して回動自在とされているとともに、その外周が回動の中心からの距離が周方向に漸次大きくなるように形成され、前記押圧操作手段は、前記頭部と頭部当接部とによって構成され、前記頭部と頭部当接部とのいずれか一方の回動に伴って前記一方の外周が前記他方の外周を押圧操作することが好ましい。
この構成によれば、頭部と頭部当接部とのいずれか一方を回動操作すれば、いずれか一方の外周が他方の外周を押圧操作し、遊星ギア保持部材に移動可能に保持された遊星ギアを第1プレート及び第2プレートの内歯に押し付けることができる。又、遊星ギア保持部材が相対的に反対方向に移動し、その移動に際し、遊星ギア保持部材に保持された他の遊星ギアが第1プレート及び第2プレートの内歯に押し付けられる。
これにより、遊星ギア保持部材に保持された遊星ギアを遊星ギア保持部材を介して第1プレート及び第2プレートの内歯に押し付けることができ、遊星ギアと第1プレート及び第2プレートの内歯とのバックラッシによるがたを抑えることができる。
前記シート調整装置において、前記移動可能に保持された遊星ギアは、前記遊星ギア軸とは別体のものから構成された遊星ギア本体を備え、前記遊星ギア軸は、前記遊星ギア本体を回動自在に支持しており、前記頭部は、前記頭部の回動に伴って前記頭部の外周が前記頭部当接部の外周を押圧操作可能に、その外周が回動の中心からの距離が周方向に漸次大きくなるように形成されていることが好ましい。
この構成によれば、遊星ギア本体とは別体のものから構成された遊星ギア軸の頭部を回動操作すればそれに伴って頭部の外周が頭部当接部の外周を押圧操作でき、遊星ギアを、容易に第1プレート及び第2プレートの内歯に押し付けることができる。
前記シート調整装置において、前記第1プレート及び第2プレートにおける前記複数の遊星ギアの径方向内側に、前記遊星ギアのそれぞれと噛合した太陽ギアを、更に備え、前記遊星ギア保持部材は、前記太陽ギアを前記第1プレート及び第2プレートの径方向に移動可能に保持し、前記押圧操作手段は、前記太陽ギアを前記遊星ギア保持部材に対して付勢する付勢部材を備え、この付勢部材によって、前記太陽ギアを介して前記移動可能に保持された遊星ギアを前記遊星ギア保持部材に対して押圧操作することが好ましい。
この構成によれば、付勢部材によって太陽ギアを遊星ギア保持部材に対して付勢することにより、太陽ギアに噛合した遊星ギアを太陽ギアを介して付勢することができ、その遊星ギアを第1プレート及び第2プレートの内歯に押し付けることができる。又、遊星ギア保持部材が相対的に反対方向に移動し、その移動に際し、遊星ギア保持部材に保持された他の遊星ギアが第1プレート及び第2プレートの内歯に押し付けられる。
これにより、遊星ギア保持部材に保持された遊星ギアを遊星ギア保持部材及び太陽ギアを介して第1プレート及び第2プレートの内歯に押し付けることができ、遊星ギアと第1プレート及び第2プレートの内歯とのバックラッシによるがたを抑えることができる。
前記シート調整装置において、前記太陽ギアは、太陽ギア軸を備え、前記移動可能に保持された遊星ギアは、遊星ギア軸を備え、前記遊星ギア保持部材は、前記太陽ギア軸を前記第1プレート及び第2プレートの径方向に移動可能に保持した太陽ギア軸保持孔と、前記遊星ギア軸を前記径方向に移動可能に保持した第1遊星ギア軸保持孔と、前記太陽ギア軸保持孔を挟んで前記第1遊星ギア軸保持孔と反対側に形成された付勢部材当接部とを、更に備え、前記付勢部材は、前記付勢部材当接部と前記太陽ギア軸保持孔に保持された太陽ギア軸との間に、前記付勢部材当接部と前記太陽ギア軸とを互いに反対方向に付勢するように配設されていることが好ましい。
この構成によれば、遊星ギア保持部材に保持された遊星ギアを遊星ギア保持部材及び太陽ギアを介して第1プレート及び第2プレートの内歯に、容易に、しかも確実に、押し付けることができる。
本発明のシート調整装置は、プレートの内歯と遊星ギアとのがたつきを抑えることができる。
本発明のシート調整装置としての第1実施形態のリクライニング装置を装着した自動車用シートの側面図である。 図1のリクライニング装置の斜視図である。 図1のリクライニング装置の分解斜視図である。 図1のリクライニング装置の背面図である。 図4のV−V線断面図である。 図5のVI−VI線断面図である。 図5のVII−VII線断面図である。 図5のVIII−VIII線断面図である。 付勢部材によって太陽ギア軸と遊星ギア保持部材とが反対方向に付勢された状態の説明図である。 第2実施形態のリクライニング装置の斜視図である。 図10のリクライニング装置の分解斜視図である。 図10のリクライニング装置の背面図である。 図12のXIII−XIII線断面図である。 図13のXIV−XIV線断面図である。 図13のXV−XV線断面図である。 図13のXVI−XVI線断面図である。 第1遊星ギアの遊星ギア軸の頭部が突片に当接していない状態のリクライニング装置の背面図である。 図17の状態から第1遊星ギアの遊星ギア軸の頭部が回動操作されて突片を押圧した状態のリクライニング装置の背面図である。 図18の状態におけるリクライニング装置の内部の遊星ギアの状態を示す説明図である。 第2実施形態の変形例を用いたリクライニング装置の背面図である。 図20のXXI−XXI線断面図である。 図20の変形例の突片の偏心頭部を回動操作する前の状態を示すリクライニング装置の背面図である。 第2実施形態の他の変形例を用いたリクライニング装置の斜視図である。 図23の他の変形例を用いたリクライニング装置の背面図である。 図23のXXV−XXV線断面図である。 図23の他の変形例における締め付け用スプリングを省略したリクライニング装置の背面図である。 (a)は、図23の他の変形例において、第1遊星ギアの遊星ギア軸の頭部と突片とが当接していない状態を示す説明図、(b)は、図27(a)の状態から第1遊星ギアの遊星ギア軸の頭部が回動操作されて突片を押圧した状態の説明図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明のシート調整装置としての第1実施形態のリクライニング装置を装着した自動車用シートの側面図、図2は、図1のリクライニング装置の斜視図、図3は、図1のリクライニング装置の分解斜視図である。又、図4は、図1のリクライニング装置の背面図、図5は、図4のV−V線断面図、図6は、図5のVI−VI線断面図、図7は、図5のVII−VII線断面図、図8は、図5のVIII−VIII線断面図である。
この実施形態のシート調整装置は、シートのリクライニング装置10として実施されている。又、この実施形態では、リクライニング装置10は、図1に示すように自動車用シート100に用いられて、自動車用シートのリクライニング装置とされている。
第1実施形態のリクライニング装置10は、図2、図3に示すように第1プレート1と、第2プレート2と、複数の遊星ギア3a〜3cと、太陽ギア4と、遊星ギア3a〜3cを保持した遊星ギア保持部材5、6、55と、付勢部材(押圧操作手段)8とを備えている。
第1プレート1は、中心部に第1プレート用孔11を有するリング板状のものから構成されている。この第1プレート用孔11を区画した内周部には、全周に渡って第1内歯12が設けられている。
又、第1プレート1の後側面(図3では左側に表れている)には、受容凹部13が設けられている。受容凹部13は、第1プレート1の後側面から所定の深さで、円形状に窪まされるようにして形成されている。
このように構成された第1プレート1は、この実施形態では、シート100のシートバック102(図1参照)に直接又はブラケット等を介して間接的に固定状に取り付けられる。
第2プレート2は、第1プレート1と略同形状のもので、中心部に第2プレート用孔21を有するリング板状のものから構成されており、第2プレート用孔21を区画した内周部には、全周に渡って第2内歯22が設けられている。この第2内歯22は、その歯数が第1内歯12の歯数と異なるように構成されている。
又、第2プレート2の後側面には、凹部23が設けられている。この凹部23は、第2プレート用孔21と同心になるようにして、第2プレート2の後側面から所定の深さで、円形状に窪まされるようにして形成されており、円形状の内周壁23aを有する。
また、第2プレート2の前側面には、嵌合部24が設けられている。この嵌合部24は、第2プレート2の前側面から所定量、突出させるようにして、上記第1プレート1の受容凹部13に回動自在に嵌まり込み得るように形成されている。
そして、この嵌合部24が、第1プレート1の受容凹部13に嵌まり込むことにより、第1プレート1、第1内歯12、第2プレート2及び第2内歯22の夫々の中心が位置合わせされて同心になって1つの中心O1を有するものとなっている。
このように構成された第2プレート2は、この実施形態では、シート100のシートクッション101に直接又はブラケット等を介して間接的に固定状に取り付けられる。
遊星ギア3a〜3cは、この実施形態では、同一構成を採る3つから構成されている。各遊星ギア3a〜3cは、複数の歯を有する遊星ギア本体31と、遊星ギア本体31の軸方向の両側夫々に、軸方向に突設された遊星ギア軸32とを備えている。
そして、これらの遊星ギア3a〜3cは、図7に示すように第1プレート1の第1内歯12及び第2プレート2の第2内歯22の径方向内側に、各遊星ギア本体31と第1内歯12及び第2内歯22とが噛合するようにして回動可能に配設されている。
太陽ギア4は、この実施形態では、図3に示すように、外周に形成された複数の歯を有する太陽ギア本体41と、太陽ギア本体41の前後両側に形成された太陽ギア軸42と、太陽ギア軸42を軸方向に貫通すようにして形成された断面正方形状の軸挿通孔43とを備えている。
そして、この太陽ギア4は、図5、図7に示すように第1プレート1及び第2プレート2における3つの遊星ギア3a〜3cの径方向内側に、太陽ギア4の太陽ギア本体41と遊星ギア3a〜3c夫々の遊星ギア本体31とが噛合するようにして回動可能に配設されている。
遊星ギア保持部材は、図3に示すように遊星ギア3a〜3cの後側に配設された第1保持部材5と、遊星ギア3a〜3cの前側に配設された第2保持部材6と、それらを回動不能に連結した連結部材55とから構成されている。
第1保持部材5は、板状の保持部材本体50と、1つの太陽ギア軸保持孔54と、3つの遊星ギア軸保持孔51a、51b、51cと、3つの連結部材挿通孔52と、付勢部材8と係止する付勢部材係止部53a〜53cとを備えている。
太陽ギア軸保持孔54は、図4、図6に示すように、第1保持部材5の中心部に形成されている。又、太陽ギア軸保持孔54は、一方向(図の左右方向)の径方向の幅W1が太陽ギア軸42の外径と同程度で、その一方向と直交する他方向(図の上下方向)の径方向の長さL1が太陽ギア軸42の外径よりも大きい長孔に形成されており、太陽ギア軸42が第1保持部材5の径方向(図4の上下方向)に移動可能に、且つ回動自在に挿通されるようになっている。
遊星ギア軸保持孔は、図4、図6の太陽ギア軸保持孔54の下方側に表れた第1遊星ギア軸保持孔51aと、太陽ギア軸保持孔54の右斜め上方側に表れた第2遊星ギア軸保持孔51bと、太陽ギア軸保持孔54の左斜め上方側に表れた第3遊星ギア軸保持孔51cとを備えている。
第1遊星ギア軸保持孔51aは、周方向の幅W2が遊星ギア軸32の外径と略同程度で、径方向の長さL2が遊星ギア軸32の外径よりも大きい長孔に形成されており、遊星ギア軸32が第1保持部材5の径方向(図4の上下方向)に移動可能に、且つ回動自在に挿通されるようになっている。
第2遊星ギア軸保持孔51bと第3遊星ギア軸保持孔51cとは、周方向及び径方向の寸法が遊星ギア軸32の外径と略同程度の円形状に形成されており、遊星ギア軸32が第2遊星ギア軸保持孔51bと第3遊星ギア軸保持孔51cとのそれぞれに回動自在に且つ移動不能に挿通されるようになっている。
又、これら3つの遊星ギア軸保持孔51a〜51cは、保持部材本体50における中心O2から所定長さ(半径)の位置に周方向に沿って等間隔に配設されている。
連結部材挿通孔52は、後述の連結部材55のかしめ加工部55bを挿通させるためのもので、夫々は、円形状を呈している。そして、これら3つの連結部材挿通孔52は、保持部材本体50における周方向に隣接する2つの遊星ギア軸保持孔の間に配設されている。
付勢部材係止部は、図3〜図5に示すように受け片53aと、付勢部材係止用孔53bと、付勢部材受け部53cとを備えている。
受け片53aは、保持部材本体50の外周一部を後方側に折り曲げて成形され、保持部材本体50から後方側に突設されている。
付勢部材係止用孔53bは、受け片53aに、内面から外面に貫通するように形成されている。
付勢部材受け部53cは、受け片53aの内面における付勢部材係止用孔53bの周方向の両側に形成されている。
第2保持部材6は、図3、図8に示すように第1保持部材5と同様に、太陽ギア軸保持孔64と、3つの遊星ギア軸保持孔61a〜61cと、3つの連結部材挿通孔62とを備えている。ただし、第2保持部材6は、第1保持部材5のように、付勢部材係止部53a〜53cを備えていない。
太陽ギア軸保持孔64は、第1保持部材5のものと同構成を採っている。又、遊星ギア軸保持孔も、第1保持部材5のものと同様に、第1〜第3遊星ギア軸保持孔61a〜61cを備えており、これらの第1〜第3遊星ギア軸保持孔61a〜61cは、第1保持部材5のものと同構成を採っている。
又、この第2保持部材6の連結部材挿通孔62は、この実施形態では、径方向の幅よりも周方向の長さが長い長孔に形成されている。
連結部材55は、第2保持部材6の連結部材挿通孔62に回動不能に挿通される軸部55aと、軸部55aの先端側に形成されたかしめ加工部55bと、軸部55aの基端側に形成された頭部55cとを備えている。
かしめ加工部55bは、第1保持部材5の連結部材挿通孔52に挿通される部分で、外周が円形状を呈している。
上記のように構成された第1保持部材5は、図3、図5に示すように、遊星ギア3a〜3c及び太陽ギア4の後方側から、太陽ギア軸42が太陽ギア軸保持孔54aに、遊星ギア軸32が各遊星ギア軸保持孔51a〜51cに、それぞれ挿通されるようにして第2プレート2の凹部23内に回動可能に配設されている。
又、第2保持部材6は、遊星ギア3a〜3c及び太陽ギア4の前方側から、太陽ギア軸42が太陽ギア軸保持孔64に、遊星ギア軸32が各遊星ギア軸保持孔61a〜61cにそれぞれ挿通されるようにして第1プレート1の前方側に回動可能に配設されている。
この状態で、第1保持部材5及び第2保持部材6は、それぞれの中心が一致する。そして、その状態で、図3に示す3つの連結部材55が、夫々の連結部材挿通孔52、62に挿通され、図5に示すように第1保持部材5の連結部材挿通孔52から突出した連結部材55のかしめ加工部55bがかしめ加工されて抜け止めされている。
又、この状態で、第1保持部材5又は太陽ギア4の回動に伴い遊星ギア3a〜3c夫々が回動駆動し、第1内歯12及び第2内歯22に沿って自転しながら太陽ギア4の周りを公転する。
次に、付勢部材8について説明する。付勢部材8は、図3〜図5に示すように板バネから構成されており、一端側に形成された保持部材押圧部81a、81bと、他端側に形成された太陽ギア軸押圧部82と、それらの間に形成された弾性部83とを備えている。
保持部材押圧部は、第1保持部材5を押圧する部分で、付勢部材係止用孔53bに嵌挿される嵌挿片81aと、嵌挿片81aの両側方側に形成され付勢部材受け部53cと当接する保持部材当接部81bとを備えている。
太陽ギア軸押圧部82は、太陽ギア軸42を押圧する。この実施形態の太陽ギア軸押圧部82は、湾曲状に折り曲げ成形され、太陽ギア軸42との回転摩擦抵抗が小さくなるように形成されている。
弾性部83は、外力が負荷されていない通常状態において、側面視で、所定の曲率半径の円弧状を呈している。そして、保持部材押圧部81a、81bと太陽ギア軸押圧部82とに互いに接近する方向に外力が負荷されると、この弾性部83は、その曲率半径を小さくするように撓んで弾性力を蓄える。
このように構成された付勢部材8は、嵌挿片81aが第1保持部材5の付勢部材係止用孔53bに嵌挿されるとともに保持部材当接部81bが付勢部材受け部53cと当接し、太陽ギア軸押圧部82が太陽ギア軸42と当接するようにして、第1保持部材5の付勢部材係止部53a〜53cと太陽ギア軸42との間に配設されている。
この状態で、弾性部83は撓まされて弾性力を蓄えた状態になり、太陽ギア軸押圧部82が太陽ギア軸42を、保持部材当接部81bが付勢部材受け部53cを、弾性力によって、それぞれ反対方向に押圧する。
そして、太陽ギア軸押圧部82によって押圧された太陽ギア軸42は、図9に示すように第1プレート1及び第2プレート2の径方向(図9のY方向)に押圧され、その太陽ギア軸42を挟んで付勢部材8と反対側に配設された遊星ギア3aは、太陽ギア軸42に押圧されて第1プレート1及び第2プレート2の径方向外側に移動し、第1プレート1の第1内歯12及び第2プレート2の第2内歯22に押し付けられる。
又、その反対側の遊星ギア3aが第1プレート1の第1内歯12及び第2プレート2の第2内歯22に押し付けられてその遊星ギア3aが移動できなくなると、第1保持部材5が反対方向(図9のX方向)に移動する。
そして、その移動に伴い、他の2つの遊星ギア3b、3cが共に移動して第1プレート1の第1内歯12及び第2プレート2の第2内歯22に押し付けられる。これにより、3つの遊星ギア3a〜3cが第1プレート1の第1内歯12及び第2プレート2の第2内歯22に押し付けられた状態になる。
以上のように構成されたリクライニング装置10は、例えば太陽ギア4の軸挿通孔43に軸(図5に2点鎖線で示す)が回動不能に挿通され、その軸の端部に回動不能に係合された操作部材92(図1に図示)が回動操作されることにより、太陽ギア4が回転する。又、その太陽ギア4の回転によって、3つの遊星ギア3a〜3cが第1プレート1の第1内歯12及び第2プレート2の第2内歯22に沿って自転しながら移動する。
その際、第1内歯12と第2内歯22との歯数が異なるため、第2プレート2が第1プレート1に対して回動し、シートバック102が前又は後に傾倒する。
又、この状態では、付勢部材8によって太陽ギア4が遊星ギア保持部材5、6に対して付勢されることにより太陽ギア4に噛合した遊星ギア3aがその太陽ギア4を介して付勢され、第1プレート1の第1内歯12及び第2プレート2の第2内歯22に押し付けられている。又、その遊星ギアの内歯への押し付けに伴い、遊星ギア保持部材5、6が相対的に反対方向に移動し、その移動に際し、遊星ギア保持部材に保持された他の遊星ギア3b、3cが第1プレート及び第2プレートの内歯に押し付けられている。
従って、遊星ギア保持部材に保持された遊星ギア3a〜3cは遊星ギア保持部材5、6及び太陽ギア4を介して第1プレート1及び第2プレート2の内歯12、22に押し付けられ、遊星ギア3a〜3cと第1プレート1及び第2プレート2の内歯12、22とのバックラッシによるがたが抑えられた状態になっている。よって、シートバック102がシートクッション101に対してがたつくようなことを防止できる。
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態のものも、自動車用シートのリクライニング装置200とされている。
第2実施形態のリクライニング装置200は、図10、図11に示すように、先の第1実施形態と同様に、第1プレート201と、第2プレート202と、複数の遊星ギア203a〜203cと、太陽ギア204と、遊星ギア203a〜203cを保持した遊星ギア保持部材205、206とを備えている。ただし、この第2実施形態のリクライニング装置200は、先の第1実施形態のように付勢部材8を有していない。
第1プレート201及び第2プレート202は、先の第1実施形態のものと同構成を採っている。
遊星ギアは、第1遊星ギア203aと、第2遊星ギア203bと、第3遊星ギア203cとの3つから構成されている。
第1遊星ギア203aは、遊星ギア本体231aと、遊星ギア軸232aとを備えている。遊星ギア本体231aは、先の第1実施形態の遊星ギア本体31と略同構成を採っている。又、この実施形態の遊星ギア本体231aは、中心部に、ギア軸挿通孔237aを備えている。
遊星ギア軸232aは、遊星ギア本体231aとは別体のものから構成されている。そして、この遊星ギア軸232aは、支持軸233aと、支持軸233aの先端側に形成された係止部材連結部234aと、支持軸233aの基端側に形成された頭部235aとを備えている。
支持軸233aは、円柱状を呈し、遊星ギア本体231aのギア軸挿通孔237aに回動自在に挿通されるようにして遊星ギア本体231aを回動自在に支持している。係止部材連結部234aは、係止部材236が固定的に連結されるように形成されている。
頭部235aは、支持軸233aよりも径の大きい円柱状を呈し、工具係合凹部237を備えている。又、この頭部235aは、図12に示すようにその軸心O11が支持軸233aの軸心O10と距離を隔てて支持軸233aと偏心するように形成されており、その外周が回動の中心となる支持軸233aの軸心O10からの距離が周方向に漸次大きくなるように形成されている。
第2遊星ギア203bと第3遊星ギア203cとは、図11に示すように第1遊星ギア203aとほぼ同構成を採っている。詳しくは、第2遊星ギア203bと第3遊星ギア203cとは、夫々、遊星ギア本体231b、231cと、遊星ギア軸232b、232cとを備えている。
又、各遊星ギア軸232b、232cは、遊星ギア本体231b、231cとは別体のものから構成されており、支持軸233b、233cと、係止部材連結部234b、234cと、頭部235b、235cとを備えている。
ただし、これらの第2遊星ギア203bの遊星ギア軸232bの頭部235b及び第3遊星ギア203cの遊星ギア軸232cの頭部235cは、図12に示すようにその軸心O12、O13が支持軸233b、233cの軸心O10と一致して同心に形成されている。
太陽ギア204は、先の第1実施形態のものとほぼ同構成を採っており、図15に示すように、第1プレート201及び第2プレート202における第1遊星ギア203a、第2遊星ギア203b及び第3遊星ギア203cの径方向内側に回動自在に配設されている。尚、この第2実施形態の太陽ギア204の太陽ギア軸242に形成された軸挿通孔243は、周方向に沿って形成された複数の凹溝243aを備えた異形断面を有するものから構成されている。
遊星ギア保持部材は、図11に示すように遊星ギア203a〜203cの後側に配設された第1保持部材205と、遊星ギア203a〜203cの前側に配設された第2保持部材206とを備えているが、先の第1実施形態のような連結部材55を有していない。
従って、この第2実施形態の第1保持部材205及び第2保持部材206は、先の第1実施形態のように連結部材55を挿通する孔を有していない。尚、この第2実施形態では、遊星ギア軸232a〜232c及び係止部材236が先の第1実施形態における連結部材55と同機能を果たす。
第1保持部材205は、円板状の保持部材本体250と、1つの太陽ギア軸保持孔254と、3つの遊星ギア軸保持孔251a、251b、251cと、後述の第1遊星ギア軸保持孔251aと太陽ギア軸保持孔254との間に配設された突片255とを備えている。
太陽ギア軸保持孔254は、図14に示すようにこの第2実施形態では、太陽ギア軸242の外径と同程度の円形状に形成されており、太陽ギア軸242が第1保持部材205に回動自在に、且つ移動不能に挿通されるようになっている。
遊星ギア軸保持孔は、図14の太陽ギア軸保持孔254の上方側に表れた第1遊星ギア軸保持孔251aと、太陽ギア軸保持孔254の左斜め下方側に表れた第2遊星ギア軸保持孔251bと、太陽ギア軸保持孔254の右斜め下方側に表れた第3遊星ギア軸保持孔251cとを備えている。
第1遊星ギア軸保持孔251aは、周方向の幅W3が第1遊星ギア203aの遊星ギア軸232aの支持軸233aの外径と略同程度で、径方向の長さL3が遊星ギア軸32の外径よりも大きい長孔に形成されており、第1遊星ギア203aの支持軸233aが第1保持部材205の径方向に移動可能に、且つ回動自在に挿通されるようになっている。
第2遊星ギア軸保持孔251bと第3遊星ギア軸保持孔251cとは、周方向及び径方向の寸法が第2遊星ギア203bの支持軸233b、第3遊星ギア203cの支持軸233cの外径と略同程度の円形状に形成されており、第2遊星ギア203bの支持軸233b、第3遊星ギア203cの支持軸233cのそれぞれが第2遊星ギア軸保持孔251bと第3遊星ギア軸保持孔251cとのそれぞれに回動自在に且つ移動不能に挿通されるようになっている。
突片255は、図12、図13に示すように、円柱状を呈し、その外周に、第1遊星ギア203aの遊星ギア軸232aの頭部235aの外周と当接する頭部当接部255aを備えている。
そして、突片255は、その軸心O04が第1遊星ギア軸保持孔251aの軸心と太陽ギア軸保持孔254の軸心とを結ぶ線P上に位置するようにして、保持部材本体250の後面から後方に突出されるように形成されている。
第2保持部材206は、図11、図16に示すように、円板状の保持部材本体260と、1つの太陽ギア軸保持孔264と、3つの遊星ギア軸保持孔261a、261b、261cとを備えている。ただし、第2保持部材206は、第1保持部材205のように突片255を備えていない。
保持部材本体260と太陽ギア軸保持孔264と遊星ギア軸保持孔261a、261b、261cは、第1保持部材205のものと同構成を採っている。
このように構成された第1保持部材205は、図11、図13に示すように遊星ギア203a〜203cの遊星ギア本体231a〜231c及び太陽ギア204の後方側に配設され、第2保持部材206は、それらの前方側に配設される。
そして、その状態で、第1遊星ギア203aの遊星ギア軸232aが第1保持部材205側から、第1遊星ギア軸保持孔251a、第1遊星ギア203aのギア軸挿通孔237a、さらに、第2保持部材206の第1遊星ギア軸保持孔261aに挿通される。又、第1遊星ギア軸保持孔261aから挿通された遊星ギア軸232aの係止部材連結部234aに係止部材236が嵌められて抜け止めされる。
又、第2遊星ギア203bの遊星ギア軸232bが第1保持部材205の第2遊星ギア軸保持孔251b、第2遊星ギア203bのギア軸挿通孔237b、第2保持部材206の第2遊星ギア軸保持孔261bに挿通される。又、第2遊星ギア軸保持孔261bから挿通された遊星ギア軸232bの係止部材連結部234bに係止部材236が嵌められて抜け止めされる。
同様に、第3遊星ギア203cの遊星ギア軸232cが第1保持部材205の第3遊星ギア軸保持孔251c、第3遊星ギア203cのギア軸挿通孔237c、第2保持部材206の第3遊星ギア軸保持孔261cに挿通される。又、第3遊星ギア軸保持孔261cから挿通された遊星ギア軸232cの係止部材連結部234cに係止部材236が嵌められて抜け止めされる。
又、第1遊星ギア203aの遊星ギア軸232aを、図17に示す状態から、工具係合凹部237に係合した係合工具(図示せず)を介して、図17の反時計方向に回動操作する。これにより、図18に示すように遊星ギア軸232aの頭部235aが、突片255の頭部当接部255aに当接する。
更に、第1遊星ギア203aの遊星ギア軸232aを同方向に回動操作すると、それに伴って、遊星ギア軸232aと第1保持部材205とが互いに第1プレート201及び第2プレート202の径方向における反対方向、例えば図18、図19では、遊星ギア軸232aがX方向に、第1保持部材205がそれと反対方向のY方向に押圧される。
これにより、第1遊星ギア203aは、第1プレート201の第1内歯212及び第2プレート202の第2内歯222に押し付けられる。又、第1保持部材205がY方向に押圧されるに伴い、第1保持部材205に保持された第2遊星ギア203b及び第3遊星ギア203cが第1プレート201の第1内歯212及び第2プレート202の第2内歯222に押し付けられる。
従って、第1遊星ギア203a〜第3遊星ギア203cと第1プレート201の第1内歯212及び第2プレート202の第2内歯222とのバックラッシによるがたが抑えられた状態になる。よって、シートバック102がシートクッション101に対してがたつくようなことを防止できる。
尚、上記第2実施形態では、第1遊星ギア203aの遊星ギア軸232aにおける頭部235aを支持軸233aと偏心するように形成されているが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。
例えば突片355が偏心頭部357を有するものとしてもよい。詳しくは、図20、図21に示すように、突片355は、突片本体356と、突片本体356の外周に回動自在に嵌合された偏心頭部357とを備えたものとする。
そして、例えば図22に示す状態から、偏心頭部357が回動操作されることにより、図20に示すように偏心頭部357の外周が第1遊星ギア303aの遊星ギア軸332aの頭部335aに当接して遊星ギア軸332aの頭部335aを押圧し、遊星ギア軸332aと第1保持部材205とが互いに第1プレート201及び第2プレート202の径方向における反対方向(X―Y方向)に押圧されるようにしてもよい。
又、その場合において、第1遊星ギア303aの遊星ギア軸332aにおける頭部335aを支持軸333aと偏心するように形成したものを用いてもよい。
又、上記第2実施形態では、第1遊星ギア203aの遊星ギア軸232aにおける頭部235aは、工具係合凹部237に係合した係合工具を介して回動操作されたままの状態で使用されるように構成されたが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。
例えば第1遊星ギア203aの遊星ギア軸232aにおける頭部235aが係合工具を介して回動操作された後、締め付け用スプリングを用いて頭部235aを常時回動操作された締め付け方向に付勢させて回動操作された状態に維持できるようにしてもよい。
詳しくは、図23〜図25に示すように、第1遊星ギア403aの遊星ギア軸432aにおける頭部435aは、外周形状が略矩形状の頭部本体435bと、頭部本体435bの一側面に設けられた突片当接部435cとを備えている。
突片当接部435cは、頭部本体435bの一側面から、突片455側に突設されることにより、頭部435aの回動の中心からの距離が周方向に漸次大きくなるように形成されている。
締め付け用スプリング440は、渦巻き状を呈し、内端に、頭部本体係止部441を、外端に、第1保持部材係止部442を、それぞれ、備えている。
そして、第1遊星ギア203aの遊星ギア軸232aにおける頭部235aは、係合工具を介して、図27(a)に示す状態から図の反時計方向に回動操作されて、図27(b)に示すように遊星ギア軸の頭部435aが突片455の外周に当接して互いに反対方向(X−Y方向)に押圧される。
この状態で、締め付け用スプリング440の第1保持部材係止部442が第1保持部材405に設けられた係止片451に係止されるとともに、頭部本体係止部441が頭部本体435bに係止される。
これにより、締め付け用スプリング440の付勢力によって、遊星ギア軸の頭部435aが突片455の外周に当接して互いに反対方向(X−Y方向)に押圧された図27(b)に示す状態に維持される。尚、頭部を回動操作して締め付けた状態に維持する手段は、上記締め付け用スプリング等の付勢部材を用いるものに限らず、例えば溶接や接着剤等により固定するようにしてもよく、適宜変更し得る。
尚、上記第1実施形態及び第2実施形態では、本発明のシート調整装置は、シートのリクライニング装置として実施されたが、リクライニング装置に用いられる形態のものに限らず、例えば自動車用等のシートを昇降させるリフターとして実施することもでき、適宜変更して実施できる。
1、201 第1プレート
2、202 第2プレート
3a、3b、3c、203a、203b、203c 遊星ギア
4、204 太陽ギア
5、205 第1保持部材(遊星ギア保持部材)
6、206 第2保持部材(遊星ギア保持部材)
8 付勢部材(押圧操作手段)
10、200 リクライニング装置
255、355、455 突片(頭部当接部)

Claims (5)

  1. 第1プレートと、前記第1プレートに対して回動可能な第2プレートと、前記第1プレート及び第2プレートのそれぞれに設けられた内歯に噛合した複数の遊星ギアとを備えた車両用シート調整装置であって、
    前記遊星ギアを保持した遊星ギア保持部材と、前記遊星ギアを押圧操作する押圧操作手段とを備え、
    前記遊星ギア保持部材は、前記遊星ギアの内の1つ又は2つを前記第1プレート及び第2プレートの径方向に移動可能に保持し、
    前記押圧操作手段は、前記移動可能に保持された遊星ギアが前記第1プレート及び第2プレートの径方向外側に移動するように、前記移動可能に保持された遊星ギアを前記遊星ギア保持部材に対して押圧操作することを特徴とするシート調整装置。
  2. 前記移動可能に保持された遊星ギアは、遊星ギア軸を備え、
    前記遊星ギア軸は、前記遊星ギア保持部材から突出した頭部を備え、
    前記遊星ギア保持部材は、前記頭部の外周と当接する外周を有する頭部当接部を、更に備え、
    前記頭部と頭部当接部とのいずれか一方は、他方に対して回動自在とされているとともに、その外周が回動の中心からの距離が周方向に漸次大きくなるように形成され、
    前記押圧操作手段は、前記頭部と頭部当接部とによって構成され、前記頭部と頭部当接部とのいずれか一方の回動に伴って前記一方の外周が前記他方の外周を押圧操作することを特徴とする請求項1記載のシート調整装置。
  3. 前記移動可能に保持された遊星ギアは、前記遊星ギア軸とは別体のものから構成された遊星ギア本体を備え、
    前記遊星ギア軸は、前記遊星ギア本体を回動自在に支持しており、
    前記頭部は、前記頭部の回動に伴って前記頭部の外周が前記頭部当接部の外周を押圧操作可能に、その外周が回動の中心からの距離が周方向に漸次大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項2記載のシート調整装置。
  4. 前記第1プレート及び第2プレートにおける前記複数の遊星ギアの径方向内側に、前記遊星ギアのそれぞれと噛合した太陽ギアを、更に備え、
    前記遊星ギア保持部材は、前記太陽ギアを前記第1プレート及び第2プレートの径方向に移動可能に保持し、
    前記押圧操作手段は、前記太陽ギアを前記遊星ギア保持部材に対して付勢する付勢部材を備え、この付勢部材によって、前記太陽ギアを介して前記移動可能に保持された遊星ギアを前記遊星ギア保持部材に対して押圧操作することを特徴とする請求項1記載のシート調整装置。
  5. 前記太陽ギアは、太陽ギア軸を備え、
    前記移動可能に保持された遊星ギアは、遊星ギア軸を備え、
    前記遊星ギア保持部材は、前記太陽ギア軸を前記第1プレート及び第2プレートの径方向に移動可能に保持した太陽ギア軸保持孔と、前記遊星ギア軸を前記径方向に移動可能に保持した第1遊星ギア軸保持孔と、前記太陽ギア軸保持孔を挟んで前記第1遊星ギア軸保持孔と反対側に形成された付勢部材当接部とを、更に備え、
    前記付勢部材は、前記付勢部材当接部と前記太陽ギア軸保持孔に保持された太陽ギア軸との間に、前記付勢部材当接部と前記太陽ギア軸とを互いに反対方向に付勢するように配設されていることを特徴とする請求項4記載のシート調整装置。
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