JP2002345587A - 車両用シートリクライニング装置 - Google Patents

車両用シートリクライニング装置

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JP2002345587A JP2001155749A JP2001155749A JP2002345587A JP 2002345587 A JP2002345587 A JP 2002345587A JP 2001155749 A JP2001155749 A JP 2001155749A JP 2001155749 A JP2001155749 A JP 2001155749A JP 2002345587 A JP2002345587 A JP 2002345587A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 強度の向上と制作コストの低減をはかること
が可能な車両用シートリクライニング装置を提供する。 【解決手段】 ロックツース20には、軸部16に揺動
自在に係合する凹状の軸受部23を設けると共に、この
軸受部23を挟んで歯21とは反対側の位置に、軸受部
23と同軸状に形成された円弧状の被摺動保持面24を
設け、機枠10には、この機枠10と蓋体60との相対
的な回転力が内歯ギヤ61及び歯21を介して軸部16
に作用する外力Pを、被摺動保持面24に当接して保持
するガイド部11Aを設けてなり、このガイド部11A
は、外力Pに対する剛性が軸部16以下に設定されてい
ることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、座面となるシー
トクッションに対して背もたれとなるシートバックを回
転可能に取り付けるための車両用シートリクライニング
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両用シートリクライニ
ング装置としては、シートクッション側のベースプレー
トに取り付けられる機枠と、シートバック側のアームプ
レートに取り付けられる蓋体とが相互に回動可能に構成
され、機枠に取り付けられたロックツースの外歯ギヤ
(歯)と蓋体の内周面に形成した内歯ギヤとの噛合によ
って機枠と蓋体との相互回転を阻止するように構成され
たものが知られている。
【0003】上記機枠には、内歯ギヤの近傍に軸部が設
けられており、ロックツースにはこの軸部に揺動自在に
係合する凹状の軸受部が設けられている。また、ロック
ツースには、軸受部を挟んで歯とは反対側の位置に、軸
受部と同軸状に形成された円弧状の被摺動保持面が形成
され、機枠に設けたガイド部に摺接して、ロックツース
の揺動をガイドするようになっている。
【0004】一方、機枠と蓋体との相対的な回転力は内
歯ギヤ及び外歯ギヤを介して直線方向の外力となってロ
ックツースに作用することになるが、このロアーツース
を軸部とガイド部とで保持しているため、機枠と蓋体と
は回動することなくロックされた状態を保持する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常の考え
方では、上述したガイド部の剛性が外力に対して大きい
ほど、即ちガイド部が外力に対して弾性変形しにくいほ
ど、軸部を確実にバックアップすることができるので、
強度上優れたものになるといえる。しかし、ガイド部の
剛性が軸部の剛性より大きくなると、軸部が変形を開始
しても、ガイド部は変形しないため、ロックツースの軸
受部を変形させようとする内部応力が作用し、ロックツ
ースの軸受部が破損してしまう場合がある。そのため、
ガイド部を設けることによる強度向上のねらいに対し、
充分な強度向上の効果が得られないという問題がある。
【0006】また、内部応力が作用する分だけロックツ
ースの厚さを厚くしたり、高級な材料を使用したりして
ロックツースの剛性を向上させてあげればよいがロック
ツースの成形性が悪くなり、コストが高くなるという問
題があった。
【0007】この発明は、上記問題点を解決するためな
されたもので、強度の向上を図ると共にコストの低減を
図るとができる車両用シートリクライニング装置を提供
することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、機枠(10)と、この機枠
(10)に回転可能に取り付けられ、内周面に沿って内
歯ギヤ(61)を有する蓋体(60)と、前記機枠(1
0)に取り付けられ、前記内歯ギヤ(61)に噛合可能
な歯(21)を有するロックツース(20)と、前記機
枠(10)における前記内歯ギヤ(61)の近傍に設け
られ、前記ロックツース(20)を揺動自在に支持する
軸部(16)とを備えた車両用シートリクライニング装
置であって、前記ロックツース(20)には、前記軸部
(16)に揺動自在に係合する凹状の軸受部(23)を
設けると共に、この軸受部(23)を挟んで前記歯(2
1)とは反対側の位置に、軸受部(23)と同軸状に形
成された円弧状の被摺動保持面(24)を設け、前記機
枠(10)には、この機枠(10)と蓋体(60)との
相対的な回転力が内歯ギヤ(61)及び歯(21)を介
して軸部(16)に作用する外力(P)を、前記被摺動
保持面(24)に当接して保持するガイド部(11A)
を設けてなり、このガイド部(11A)は、前記外力
(P)に対する剛性が軸部(16)以下に設定されてい
ることを特徴としている。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、ガイド部(11A)には、被摺動保持面
(24)を保持するバックアップ面(11d)に凹部
(11e)が形成されていることを特徴としている。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、ガイド部(11A)は、被摺動保持
面(24)を保持するバックアップ面(11d)が被摺
動保持面(24)と接触する面積を小さくすることによ
り、外力(P)に対する剛性が軸部(16)以下に設定
されていることを特徴としている。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1、2又は
3記載の発明において、ガイド部(11A)には、被摺
動保持面(24)を保持するバックアップ面(11d)
の背部に窪み部(11f)を設けたことを特徴としてい
る。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項1、2、3
又は4記載の発明において、ガイド部(11A)におけ
る被摺動保持面(24)を保持するバックアップ面(1
1d)は、外力(P)が作用しない状態では被摺動保持
面(24)との間に隙間があくような位置に設けられて
いることを特徴としている。
【0013】請求項6記載の発明は、機枠(10)と、
この機枠(10)に回転可能に取り付けられ、内周面に
沿って内歯ギヤ(61)を有する蓋体(60)と、前記
機枠(10)に取り付けられ、前記内歯ギヤ(61)に
噛合可能な歯(21)を有するロックツース(20)
と、前記機枠(10)における前記内歯ギヤ(61)の
近傍に設けられ、前記ロックツース(20)を揺動自在
に支持する軸部(16)とを備えた車両用シートリクラ
イニング装置であって、前記ロックツース(20)に
は、前記軸部(16)に揺動自在に係合する凹状の軸受
部(23)を設けると共に、この軸受部(23)を挟ん
で前記歯(21)とは反対側の位置に、軸受部(23)
と同軸状に形成された円弧状の被摺動保持面(24)を
設け、前記機枠(10)には、この機枠(10)と蓋体
(60)との相対的な回転力が内歯ギヤ(61)及び歯
(21)を介して軸部(16)に作用する外力(P)
を、前記被摺動保持面(24)に当接して保持するガイ
ド部(11A)を設けてなり、このガイド部(11A)
は、外力(P)が作用しない状態では被摺動保持面(2
4)との間に隙間があくような位置に設けられているこ
とを特徴としている。
【0014】請求項7記載の発明は、ロックツース(2
0)には軸受部(23)と同軸状に形成された円弧状の
被摺動保持面(24)に隣接して第1外周面(27)を
設け、ガイド部(11A)には第1外周面(27)に摺
接してロックツース(20)の軸部(16)回りの揺動
をガイドするガイド面(11a)を設けていることを特
徴としている。
【0015】そして、上記のように構成された請求項1
記載の発明においては、外力(P)に対するガイド部
(11A)の剛性が同じく外力(P)に対する軸部(1
6)の剛性以下になっているので、ロックツース(2
0)からガイド部(11A)及び軸部(16)に作用し
た外力はガイド部(11A)からロックツース(20)
に作用する反力の方が軸部(16)からロックツース
(20)に作用する反力より小さくなる。このため、ロ
ックツース(20)に発生する内部応力も小さくなるの
で、ロックツース(20)の軸受部(23)の破損を防
止することができる。これにより、ガイド部(11
A)、軸部(16)及びロックツース(20)の剛性バ
ランスの最適化が図れ、軸部(16)及びガイド部(1
1A)は設定した強度でロックツース(20)を保持で
きるため、全体として強度の向上が図れる。また、ロッ
クツース(20)に作用する力が減少するので、ロック
ツース(20)の厚さを薄くしたり、より汎用性のある
低下価格の材料を使用したりすることが可能となる。よ
って、コストの低減を図ることができる。
【0016】請求項2記載の発明においては、被摺動保
持面(24)を保持するガイド部(11A)のバックア
ップ面(11d)に凹部(11e)を形成することによ
って、外力(P)に対するガイド部(11A)の剛性を
簡単に低下させることができる。従って、バックアップ
面(11d)から被摺動保持面(24)に作用する反力
を低下させることができる。
【0017】請求項3記載の発明においては、被摺動保
持面(24)を保持するガイド部(11A)のバックア
ップ面(11d)の面積を小さくすることにより、外力
(P)に対するガイド部(11A)の剛性を簡単に低下
させることができる。従って、バックアップ面(11
d)から被摺動保持面(24)に作用する反力を低下さ
せることができる。
【0018】請求項4記載の発明においては、ガイド部
(11A)におけるバックアップ面(11d)の背部に
窪み部(11f)を設けることにより、外力(P)に対
するガイド部(11A)の剛性を簡単に低下させること
ができる。即ち、バックアップ面(11d)が背部側に
撓みやすくなって、該バックアップ面(11d)から被
摺動保持面(24)に作用する反力を低下させることが
できる。
【0019】請求項5記載の発明においては、ガイド部
(11A)のバックアップ面(11d)が、外力(P)
が作用しない状態では被摺動保持面(24)との間に隙
間があくような位置に設けられているので、外力(P)
が大きくなってきて、バックアップが必要になったとき
のみ、バックアップ面(11d)が被摺動保持面(2
4)に当接して軸部(16)をバックアップすることに
なる。従って、外力(P)が小さい段階ではバックアッ
プ面(11d)に被摺動保持面(24)が当接すること
がなく、また、外力(P)が大きい場合でもバックアッ
プ面(11d)が被摺動保持面(24)に当接してから
のガイド部(11A)を変形する量が小さくなって被摺
動保持面(24)に作用する反力が小さくなることか
ら、ガイド部(11A)によってロックツース(20)
に作用する内部応力が極めて小さくできる。
【0020】請求項6記載の発明においては、ガイド部
(11A)の剛性を小さくすることなく、請求項5に係
る発明と同様の理由により、ロックツース(20)に作
用する内部応力を極めて小さくすることができる。
【0021】請求項7記載の発明においては、バックア
ップ面(11d)と被摺動保持面(24)との間に隙間
を設けた状態で、ガタなくロックツース(20)の軸部
(16)回りの揺動をガイドすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を実
施例に基づき、図1〜図11を参照して説明する。
【0023】まず、第1実施例を図1〜図9を参照して
説明する。この第1実施例で示す車両用シートリクライ
ニング装置Eは、機枠10に形成した円形凹部14の内
面側に嵌合すると共に、円形凹部14の内周面に沿って
同軸状に回転可能な蓋体60を有し、これらの機枠10
及び蓋体60の軸方向の間に配置された揺動式のロック
ツース20及び回転式のカム状板40を有している。
【0024】蓋体60には、内周面に沿う互いに対向す
る2ヶ所の位置に内歯ギヤ61が形成されている。ロッ
クツース20は、機枠10における2ヶ所の位置に軸部
16を介して揺動自在に取り付けられている共に、上記
各内歯ギヤ61に対向する位置にその内歯ギヤ61に噛
合可能な外歯ギヤ(歯)21を有している。カム状板4
0は、このカム状板40の回転中心孔42を中心にして
一方向(反時計方向)に回転することにより、2つの各
ロックツース20を半径方向外側に押して外歯ギヤ21
を内歯ギヤ61に噛合させたり、他方向(時計方向)に
回転することによりその噛合を解除させたりするように
なっている。
【0025】また、機枠10及び蓋体60は、その一方
がシートクッション150側に連結され、他方がシート
バック160側に連結された状態で、前記ロックツース
20の外歯ギヤ21が内歯ギヤ61に噛合することによ
り、シートバック160をシートクッション150に対
して所定の角度に保持するようになっている。なお、こ
の実施例では、機枠10をシートクッション150側に
おける幅方向の左右両側の各位置にそれぞれ配置して固
定すると共に、蓋体60をシートバック160側におけ
る幅方向の左右両側の各位置にそれぞれ固定し、左右両
側の操作軸30を後述するセレーション(継手部)32
を介して円筒状のシャフト50で連結するようになって
いる。
【0026】カム状板40の回転中心孔42には、操作
軸30が圧入により固定されるようになっており、この
操作軸30は、外部との回転力の伝達を行うためのセレ
ーション32、34を有し、このセレーション32、3
4における回転方向の所定の位置が機枠10の所定の位
置に合わされた状態で、カム状板40の回転中心孔42
に圧入されるようになっている。なお、セレーション3
2は、シャフト50の内面に形成したセレーション(継
手部)51に噛み合うように形成されたものであり、セ
レーション34は、操作レバー31の連結孔に形成され
たセレーション35に噛み合うように形成されている。
また、これらのセレーション32、34は、凹凸の位置
や形状が周方向において一致したものとなっている。
【0027】また、操作軸30は、カム状板40の回転
によりロックツース20の外歯ギヤ21を内歯ギヤ61
に噛合し終え、かつ操作軸30のセレーション32、3
4における回転方向の所定の位置と機枠10の所定の位
置と合わせた状態で、その圧入軸部30aをカム状板4
0の回転中心孔42に圧入するようになっている。回転
中心孔42にはセレーション42aが形成されている
が、このセレーション42aは、操作軸30の圧入軸部
30aを圧入する際の力を軽減すると共に、圧入後の圧
入軸部30aをより強固に保持する上で役立つようにな
っている。
【0028】更に、シートの左右に配置された各操作軸
30のセレーション32とシャフト50のセレーション
51とは、回転方向に所定の角度の遊びが生じる噛み合
いをもって連結されるようになっている。この遊びは、
例えばシートクッション150の左側などの一方の側に
ベルトアンカなどから大きな力が作用し、その際のシー
トクッション150の強度メンバ等の弾性変形によりそ
の一方の側の操作軸30が回転してその回転がシャフト
50を介して他方の側の操作軸30に伝わり、同他方の
側の外歯ギヤ21と内歯ギヤ61との噛合が解除される
のを防止することができる最小限の量に設定されてい
る。
【0029】また、ロックツース20は、機枠10にお
ける周方向に180度離れた位置に配置され、ロックカ
ム面41は、カム状板40における回転中心孔(回転
軸)42回りに180度離れた位置に形成されている。
カム状板40は、各ロックカム面41を結ぶ線L1に対
して略直交する線L2上の位置であって回転中心孔42
回りに180度離れた位置に被拘束外周面45を有し、
機枠10は、各ロックツース20の被ロックカム面25
を結ぶ線L3に対して略直交する線L4上の位置であっ
て周方向に180度離れた位置に後述する第1ガイド凸
部(ガイド部)11Aを有している。この第1ガイド凸
部11Aには、各被拘束外周面45に摺接する摺接面1
1cが形成されている。そして、各被拘束外周面45
は、カム状板40の回転中心孔42を中心とする円弧状
の曲面によって形成され、該カム状板40の回転範囲に
おいて常に第1ガイド凸部11Aの摺接面11cに摺接
するようになっている。なお、摺接面11cは各ロック
ツース20の被ロックカム面25を結ぶ線に対して略平
行な平面状に形成されおり、カム状板(40)が各被ロ
ックカム面25方向に移動するのを許容するようになっ
ている。
【0030】また、機枠10には、内歯ギヤ61の近傍
に、ロックツース20を揺動自在に支持する半円柱状の
軸部16が設けられている。ロックツース20には、軸
部16に揺動自在に係合する半円状の凹状の軸受部23
が形成されていると共に、この軸受部23を挟んで外歯
ギヤ21とは反対側の位置に、軸受部23と同軸状に円
弧状の被摺動保持面24が形成されている。
【0031】更に、機枠10には、この機枠10と蓋体
60との相対的な回転力が内歯ギヤ61と外歯ギヤ21
との噛合部及びロックツース20を介して軸部16に作
用する外力Pを、被摺動保持面24に当接して更に保持
する上述した第1ガイド凸部11Aが設けられている。
この第1ガイド凸部11Aは、外力Pに対する剛性が軸
部16以下(あるいは未満)に設定されている。即ち、
外力Pによって同じ量の変位がロックツース20から第
1ガイド凸部11A及び軸部16に作用した場合には、
第1ガイド凸部11Aの方が軸部16より同程度以上に
撓みやすくなっている。
【0032】そして、この実施例では、第1ガイド凸部
11Aにおける被摺動保持面24を保持するバックアッ
プ面11dに凹部11eを形成することにより、外力P
に対する第1ガイド凸部11Aの更なる剛性の低下を図
っている。なお、凹部11eを形成することによって、
被摺動保持面24と接触するバックアップ面11dの面
積が小さくなることによっても、外力Pに対する第1ガ
イド凸部11Aの剛性の低下が図られている。また、バ
ックアップ面11dは、外力Pが作用しない状態では被
摺動保持面24との間に隙間があくような位置に形成さ
れている。なお、外力Pは、シートバック160を後方
に移動させるような力が作用した際に生じる力である。
【0033】以下、上記構成についてさらに詳細に説明
する。
【0034】機枠10は、その外側面がシートクッショ
ン150の強度メンバの一部を構成するベースプレート
110に溶接やボルト等で固定され、蓋体60は、その
外側面がシートバック160の強度メンバの一部を構成
するアームプレート120に溶接やボルト等で固定され
るようになっている。また、機枠10及び蓋体60と同
軸状の位置には、アームプレート120をフロント
(F)方向に付勢して、シートバック160を前方に倒
すためのうず巻スプリング130が装着されている。
【0035】機枠10は、全体として円板状に形成され
たものであって、円形状の内周面14aを外周近傍位置
に同軸状に形成することにより、円形凹部14を有する
ように構成したものである。また、機枠10には、その
軸心位置に、操作軸30を挿通するための回転中心孔1
7が形成されている。
【0036】また、円形凹部14の底面からは、第1ガ
イド凸部11A、第2ガイド凸部11B、凸部13、軸
部16が2つずつ突設されている。軸部16は、その半
円状の外周面をロックツース20の半円状の軸受部23
に係合することによって、該ロックツース20を揺動自
在に支持するようになっている。第1ガイド凸部11A
は、軸部16回りに揺動するロックツース20の第1外
周面27を摺動自在に案内するガイド面11aを有して
おり、第2ガイド凸部11Bは、同じく軸部16回りに
揺動するロックツース20の第2外周面28を摺動自在
に案内するガイド面11bを有している。なお、第1外
周面27は、軸部16に対して機枠10の回転中心側に
位置しており、上述した外力Pをガイド面11aに作用
させることがほとんどない位置に設けられている。即
ち、第1外周面27とガイド面11aは、ロックツース
20が軸部16回りに揺動するのをガイドすると共に、
ロックツース20が軸部16から脱落するのを防止する
ようになっている。
【0037】第1外周面27、第2外周面28、ガイド
面11a、11bは、軸部16によるロックツース20
の回転中心、即ち軸受部23に対して同軸状の円弧状に
形成されている。また、第1ガイド凸部11Aには、回
転中心側を向く面に上述した摺接面11cが形成されて
いると共に、被摺動保持面24側を向く面に上述したバ
ックアップ面11dが形成されている。そして、被摺動
保持面24及びバックアップ面11dも軸受部23に対
して同軸状の円弧状に形成されている。
【0038】凸部13は、一方の第1ガイド凸部11A
と他方の第2ガイド凸部11Bとの間、及び他方の第1
ガイド凸部11Aと一方の第2ガイド凸部11Bとの間
に配置されており、ロックスプリング70の基部70a
を保持するようになっている。
【0039】ロックスプリング70は、うず巻スプリン
グ状に形成されており、カム状板40を、図1において
反時計方向に回転するように付勢するようになってい
る。また、ロックスプリング70は、カム状板40を反
時計方向に回転させることにより、ロックツース20の
外歯ギヤ21を内歯ギヤ61に常時噛合させるように付
勢するようになっている。
【0040】また、上記第1ガイド凸部11A、第2ガ
イド凸部11B、凸部13、軸部16は、プレスを用い
たエンボス加工により機枠10に一体に形成されてい
る。
【0041】蓋体60も、機枠10と同様に円板状に形
成されたものであり、機枠10の内周面14aに回転自
在に嵌合するリム部60aの内周面に沿って、上述した
内歯ギヤ61が設けられている。この蓋体60には、そ
の軸心位置に、操作軸30を挿通するための回転中心孔
62が形成されている。
【0042】また、蓋体60及び機枠10は、その外周
部がリング状のホルダ80によって挟持するように覆わ
れており、これにより軸方向に分離されることなく相互
に回転可能に保持されている。
【0043】ロックツース20は、軸部16の一方の側
であって内歯ギヤ61に対向する部分に上述した外歯ギ
ヤ21を有し、また、この外歯ギヤ21の背面側にカム
状板40のロックカム面41から力を受ける被ロックカ
ム面25を有している。即ち、ロックツース20は、そ
の被ロックカム面25でロックカム面41から力を受け
ることにより、軸部16を中心にして時計方向に揺動
し、外歯ギヤ21が内歯ギヤ61に噛合するようになっ
ている。
【0044】外歯ギヤ21は、軸部16に接近した位置
まで形成され、この外歯ギヤ21と、内歯ギヤ61の歯
は、その圧力角を60〜90°に設定されている。しか
も、外歯ギヤ21は、軸部16側の歯の高さを、他の歯
の高さと比較して低く形成すると共に、軸部16側の歯
の歯先円の半径を、他の歯の歯先円の半径よりも大きく
形成してある。
【0045】また、軸部16を挟んで外歯ギヤ21とは
反対側の外周面22は、内歯ギヤ61と干渉しないよう
に扁平に切断されている。この外周面22の背面側にカ
ム状板40のロック解除カム面44から力を受ける被ロ
ック解除カム面26を有している。即ち、ロックツース
20は、その被ロック解除カム面26でロック解除カム
面44から力を受けることにより、反時計方向に揺動
し、外歯ギヤ21が内歯ギヤ61から離れるようになっ
ている。
【0046】操作軸30は、機枠10及び蓋体60のそ
れぞれの回転中心孔17,62に遊嵌されており、ベー
スプレート110及びアームプレート120にそれぞれ
形成された支持孔112,122にも遊嵌により挿通さ
れている。また、操作軸30は、そのセレーション35
がベースプレート110の外方に突出し、セレーション
32がアームプレート120の外方に突出している。な
お、セレーション35に取り付けられた操作レバー31
には、更に操作ノブ33が取り付けられている。
【0047】カム状板40は、その回転中心孔42に操
作軸30の圧入軸部30aを圧入により固定するように
なっており、外周面には上述したロックカム面41、ロ
ック解除カム面44がそれぞれ2つずつ形成されてい
る。更に、カム状板40の外周面には、ロックスプリン
グ70の外側端70bが係止する係止部43が形成され
ている。
【0048】ロックスプリング70は、うず巻スプリン
グによって構成されており、その基部70aが凸部13
によって保持され、その外側端70bがカム状板40の
係止部43に係止して、カム状板40を図1において反
時計方向に回転させるべく該カム状板40に付勢力を付
すようになっている。なお、カム状板40は、軸対称の
2ヶ所の位置に設けられた係止部43を介して、2つの
ロックスプリング70からの付勢力を接線方向に効率よ
く受けるようになっている。
【0049】アームプレート120は、シートバック1
60側への取付部121と、うず巻スプリング130の
内側部131を保持する保持手段140を有している。
【0050】この保持手段140は、アームプレート1
20の回転中心孔122の下部側に設けられており、回
転中心孔122を中心とする所定の曲率半径の軌跡に沿
って、アームプレート120を半円状に切り起こして形
成されている。この切り起こし部141の一側端側に形
成された凹部(図示せず)にうず巻スプリング130の
内側端132が係止されている。
【0051】また、うず巻スプリング130の外側端1
33は、ベースプレート110に設けた係止ピン111
に係止されている。そして、このうず巻スプリング13
0によりアームプレート120は常時フロント(F)方
向に回転するように付勢されている。
【0052】なお、図9において、123は前倒れスト
ッパで、アームプレート120、すなわちシートバック
160がフロント(F)方向に回転したとき、ベースプ
レート110の係止ピン111に前倒れストッパ123
が当接し、これによりシートバック160のフロント
(F)方向の回転を規制している。また、本実施例に限
られるのではなく上記構造とは逆に機枠10にアームプ
レート120を取り付け、蓋体60をシートクッション
150側に取り付けても良い。
【0053】つぎに、上述した車両用シートリクライニ
ング装置Eの作用、効果等について説明する。
【0054】車両用シートリクライニング装置Eを組み
立てるには、まず機枠10側にカム状板40及びロック
スプリング70を設置する。この状態ではロックスプリ
ング70の付勢力によりロックスプリング70の外側端
70bが第1ガイド凸部11Aの摺接面11cに係合し
ており、カム状板40の係止部43とは係合していな
い。
【0055】次に、カム状板40の回転中心孔42に形
成したセレーション42aに噛合するセレーションを有
するシャフト状の保持具(図示せず)を用いて、カム状
板40を時計方向に回転させ、これによってカム状板4
0の係止部43にロックスプリング70の外側端70b
が係合することになり、この状態でロックツース20を
機枠10側に設置した上で、機枠10の円形凹部14に
蓋体60を嵌合する。即ち、保持具のセレーション部を
回転中心孔42に挿入して時計方向に回転した状態で
は、ロック解除カム面44、被ロック解除カム面26を
介してロックツース20が反計方向に回転し、外歯ギヤ
21が仮想上の蓋体60の内歯ギヤ61の位置より半径
方向の内側に移動することになる。そこで、機枠10の
内周面14aとロックツース20の外歯ギヤ21との間
にリム部60aを挿入するようにして、蓋体60を機枠
10の円形凹部14に嵌合する。その後、保持具に作用
させていた力を抜くことにより、ロックスプリング70
の付勢力により、カム状板40を介して、ロックツース
20が時計方向に揺動し、外歯ギヤ21が内歯ギヤ61
に噛合した状態になる。即ち、ロックツース20は、外
歯ギヤ21が内歯ギヤ61に噛合し終わるまで時計方向
に揺動する。蓋体60を組み付けた後は、保持具を取り
外す。
【0056】次に、機枠10及び蓋体60の外周部をホ
ルダ80で覆う。これにより、機枠10及び蓋体60
は、軸方向に分離されることなく相互に回転可能に支持
された状態になる。
【0057】このようにして、機枠10、ロックツース
20、カム状板40、蓋体60、ロックスプリング7
0、ホルダ80を全て組み立てた後に、セレーション3
2、4部における回転方向の所定の位置を機枠10の所
定の位置に合わせた状態で、操作軸30の圧入軸部30
aをカム状板40の回転中心孔42に圧入する。
【0058】このようにして組立が完成した車両用シー
トリクライニング装置Eは、シートの左右両側の位置に
組み付けられることになる。この組み付けの際に、各操
作軸30のセレーション32にシャフト50のセレーシ
ョン51を嵌合させる。
【0059】また、運転席の場合には、シートの右側
(ドア側)に位置する操作軸30のセレーション34に
操作レバー31のセレーション35を嵌合させて、ボル
ト(図示せず)等により、操作レバー31を操作軸30
に固定する。また、助手席の場合には、シートの左側
(ドア側)に位置する操作軸30に操作レバー31を取
り付ける。
【0060】このようにしてシートに組み付けられた車
両用シートリクライニング装置Eにおいては、通常時は
図1に示すように、カム状板40がロックスプリング7
0の付勢力により反時計方向に回転しているので、ロッ
クカム面41によってロックツース20の被ロックカム
面25が押圧され、ロックツース20が軸部16を介し
て時計方向に揺動し、外歯ギヤ21が蓋体60の内歯ギ
ヤ61に噛合した状態になっている。即ち、シートバッ
ク160の回転が阻止された状態になっている。この状
態においては、線L1と線L2、線L3と線L4がそれ
ぞれ図1に示すように、ほぼ重なった状態になる。
【0061】一方、操作レバー31の操作ノブ33を操
作して操作軸30を時計方向に回転させると、カム状板
40のロックカム面41とロックツース20の被ロック
カム面25との係合が解かれると共に、ロック解除カム
面44がロックツース20の被ロック解除カム面26を
押圧することになる。
【0062】このため、ロックツース20は、軸部16
を中心として反時計方向に揺動し、外歯ギヤ21と蓋体
60の内歯ギヤ61との噛合が解かれてロック解除状態
となり、蓋体60に取り付けられたアームプレート12
0,すなわちシートバック160がうず巻スプリング1
30の付勢力によりフロント(F)方向に回転する。
【0063】このロック解除状態から再びロック状態に
復帰させるには、所望するシートバック160の傾動位
置で把持している操作ノブ33を放す操作を行う。そう
すると、ロックスプリング70の付勢力によりカム状板
40が反時計方向に回転し、これによりロックツース2
0が時計方向に回転し、その外歯ギヤ21が内歯ギヤ6
1と噛合してロック状態となる。
【0064】そして、上記車両用シートリクライニング
装置Eによれば、外力Pに対する第1ガイド凸部11A
の剛性が同じく外力Pに対する軸部16の剛性以下にな
っているので、ロックツース20から第1ガイド凸部1
1A及び軸部16に作用した外力Pは第1ガイド凸部1
1Aからロックツース20に作用する反力の方が軸部1
6からロックツース20に作用する反力より小さくな
る。このため、ロックツース20に発生する内部応力も
小さくなるので、内歯ギヤ61から外歯ギヤ21に作用
する外力Pによってロックツース20の軸受部23の破
損を防止することができる。これにより、第1ガイド凸
部11A、軸部16及びロックツース20の剛性バラン
スの最適化が図れ、軸部16及び第1ガイド凸部11A
は設定した強度でロックツース20を保持できるため、
全体として強度の向上が図れる。また、ロックツース2
0に作用する力が減少するので、ロックツース20の厚
さを薄くしたり、より汎用性のある低下価格の材料を使
用したりすることが可能となる。よって、コストの低減
を図ることができる。
【0065】また、バックアップ面11dに凹部11e
を形成することによって、外力Pに対する第1ガイド凸
部11Aの剛性を簡単に低下させることができる。そし
て、この実施例では、凹部11eによって被摺動保持面
24に当接するバックアップ面11dの面積が小さくな
るので、このバックアップ面11dの面積が小さくなる
ことによっても第1ガイド凸部11Aの剛性を小さくす
ることができる効果がある。更に、バックアップ面11
dは、外力Pが作用しない状態では被摺動保持面24と
離れた状態になっているので、外力Pが大きくなってき
て、バックアップが必要になったときにのみ、バックア
ップ面11dが被摺動保持面24に当接して軸部16を
バックアップすることができる。従って、外力Pが小さ
い段階ではバックアップ面11dに被摺動保持面24が
当接することがなく、また、外力Pが大きい場合でも、
バックアップ面11dが被摺動保持面24に当接してか
らの第1ガイド凸部11Aを変形させる量が小さくな
り、しかも外力Pが最大のときにおけるロックツース2
0から第1ガイド凸部11Aに作用する力が小さくなる
ので、第1ガイド凸部11Aによってロックツース20
に作用する内部応力が極めて小さくなる。従って、更
に、コストの低減を図ることができる。
【0066】次に、この発明の第2実施例を図10を参
照して説明する。ただし、第1ガイド凸部11A以外
は、第1実施例と共通しているので、第1ガイド凸部1
1Aのみを図示して説明する。
【0067】即ち、第1ガイド凸部11Aには、被摺動
保持面24を保持するバックアップ面11dの背部に窪
み部11fが設けられている。また、バックアップ面1
1dは、第1実施例で示した凹部11eを有しておら
ず、被摺動保持面24に合致する円弧状の曲面に形成さ
れている。更に、第1ガイド凸部11Aには、第1実施
例で示した摺接面11cを設けていないが、この摺接面
11cを設けてもよいことはいうまでもない。
【0068】上記のように構成された車両用シートリク
ライニング装置においては、第1ガイド凸部11Aにお
けるバックアップ面11dの背部に窪み部11fを設け
ることにより、外力Pに対する第1ガイド凸部11Aの
剛性を簡単に低下させることができる。即ち、バックア
ップ面11dは、被摺動保持面24(図1参照)から作
用する外力によって背部側に容易に弾性変形しやすくな
る。従って、バックアップ面11dから被摺動保持面2
4に作用する反力が低下するので、第1実施例と同様に
強度の向上を図ることができる。
【0069】なお、上記実施例では、バックアップ面1
1dに凹部11eを形成したり、バックアップ面11d
の面積を小さくしたり、バックアップ面11dの背部に
窪み部11fを設けたりすることによって、外力Pに対
する第1ガイド凸部11Aの剛性を小さくするように構
成したが、図11に示すように、第1ガイド凸部11A
の高さHを低くすることにより、第1ガイド凸部11A
の剛性を低下させるようにしてもよい。
【0070】更に、上記実施例では、車両用シートリク
ライニング装置Eをシートの左右両側に設けるように構
成したが、この車両用シートリクライニング装置Eは、
シートの一方の側に設けるように構成してもよい。
【0071】
【発明の効果】請求項1記載の発明においては、外力
(P)に対するガイド部(11A)の剛性が同じく外力
(P)に対する軸部(16)の剛性以下になっているの
で、ロックツース(20)からガイド部(11A)及び
軸部(16)に作用した外力はガイド部(11A)から
ロックツース(20)に作用する反力の方が軸部(1
6)からロックツース(20)に作用する反力より小さ
くなる。このため、ロックツース(20)に発生する内
部応力も小さくなるので、ロックツース(20)の軸受
部(23)が破損するのを防止できる。これにより、ガ
イド部(11A)、軸部(16)及びロックツース(2
0)の剛性バランスの最適化が図れ、軸部(16)及び
ガイド部(11A)は設定した強度でロックツース(2
0)を保持できるため、全体としてロック強度の向上が
図れる。また、ロックツース(20)に作用する力が減
少するので、ロックツース(20)の厚さを薄くした
り、より汎用性のある低下価格の材料を使用したりする
ことが可能となる。よって、コストの低減を図ることが
できる。
【0072】請求項2記載の発明においては、被摺動保
持面(24)を保持するガイド部(11A)のバックア
ップ面(11d)に凹部(11e)を形成することによ
って、外力(P)に対するガイド部(11A)の剛性を
簡単に調整することができる。従って、バックアップ面
(11d)から被摺動保持面(24)に作用する反力を
低下させることができる。
【0073】請求項3記載の発明においては、被摺動保
持面(24)を保持するガイド部(11A)のバックア
ップ面(11d)の面積を小さくすることにより、外力
(P)に対するガイド部(11A)の剛性を簡単に低下
させることができる。従って、バックアップ面(11
d)から被摺動保持面(24)に作用する反力を低下さ
せることができる。
【0074】請求項4記載の発明においては、ガイド部
(11A)におけるバックアップ面(11d)の背部に
窪み部(11f)を設けることにより、外力(P)に対
するガイド部(11A)の剛性を簡単に低下させること
ができる。即ち、バックアップ面(11d)が背部側に
撓みやすくなって、該バックアップ面(11d)から被
摺動保持面(24)に作用する反力を低下させることが
できる。
【0075】請求項5記載の発明においては、ガイド部
(11A)のバックアップ面(11d)が、外力(P)
が作用しない状態では被摺動保持面(24)との間に隙
間があくような位置に設けられているので、外力(P)
が大きくなってきて、バックアップが必要になったとき
のみ、バックアップ面(11d)が被摺動保持面(2
4)に当接して軸部(16)をバックアップすることに
なる。従って、外力(P)が小さい段階ではロックツー
ス(20)の回転が自由であること、バックアップ面
(11d)が被摺動保持面(24)に当接してからのロ
ックツース(20)の回転角度は極めて僅かになるこ
と、ガイド部(11A)を変形する量が小さくなって被
摺動保持面(24)に作用する反力が小さくなることか
ら、ガイド部(11A)によってロックツース(20)
の回転を阻止しようとする力が極めて小さくなる。
【0076】請求項6記載の発明においては、ガイド部
(11A)の剛性を小さくすることなく、請求項5に係
る発明と同様の理由により、ロックツース(20)の回
転阻止力を極めて小さくすることができる。
【0077】請求項7記載の発明においては、バックア
ップ面(11d)と被摺動保持面(24)との間に隙間
を設けた状態で、ガタなくロックツース(20)の軸部
(16)回りの揺動をガイドすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る車両用シートリク
ライニング装置を示す要部正面視説明図である。
【図2】同車両用シートリクライニング装置を示す図で
あって、図1のII-II断面説明図である。
【図3】同車両用シートリクライニング装置を示す図で
あって、図1のIII-III断面説明図である。
【図4】同車両用シートリクライニング装置のロックツ
ースを示す正面視拡大説明図である。
【図5】同車両用シートリクライニング装置を示す図で
あって、図4の一点鎖線で囲んだ部分の拡大図である。
【図6】同車両用シートリクライニング装置の要部分解
斜視説明図である。
【図7】同車両用シートリクライニング装置の正面視説
明図である。
【図8】同車両用シートリクライニング装置を示す図で
あって、図7のVIII-VIII断面説明図である。
【図9】同車両用シートリクライニング装置を示す図で
あって、図8のIX-IX矢視説明図である。
【図10】この発明の第2実施例に係る車両用シートリ
クライニング装置を示す要部正面視説明図であって、
(a)は第1ガイド凸部の正面図説明図であり、(b)
は(a)のB-B断面説明図である。
【図11】剛性の低下を図った第1ガイド凸部の他の例
を示した図であって、(a)は正面図説明図であり、
(b)は(a)のB-B断面説明図である。
【符号の説明】
10 機枠 11A 第1ガイド凸部(ガイド部) 11d バックアップ面 11e 凹部 11f 窪み部 16 軸部 20 ロックツース 21 外歯ギヤ(歯) 23 軸受部 24 被摺動保持面 60 蓋体 61 内歯ギヤ 150 シートクッション 160 シートバック E 車両用シートリクライニング装置 P 外力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大庭 徹也 静岡県湖西市鷲津2028番地 富士機工株式 会社鷲津工場内 Fターム(参考) 3B087 BD03 3B099 BA05 CA23 CB06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機枠(10)と、この機枠(10)に回
    転可能に取り付けられ、内周面に沿って内歯ギヤ(6
    1)を有する蓋体(60)と、前記機枠(10)に取り
    付けられ、前記内歯ギヤ(61)に噛合可能な歯(2
    1)を有するロックツース(20)と、前記機枠(1
    0)における前記内歯ギヤ(61)の近傍に設けられ、
    前記ロックツース(20)を揺動自在に支持する軸部
    (16)とを備えた車両用シートリクライニング装置で
    あって、 前記ロックツース(20)には、前記軸部(16)に揺
    動自在に係合する凹状の軸受部(23)を設けると共
    に、この軸受部(23)を挟んで前記歯(21)とは反
    対側の位置に、軸受部(23)と同軸状に形成された円
    弧状の被摺動保持面(24)を設け、 前記機枠(10)には、この機枠(10)と蓋体(6
    0)との相対的な回転力が内歯ギヤ(61)及び歯(2
    1)を介して軸部(16)に作用する外力(P)を、前
    記被摺動保持面(24)に当接して保持するガイド部
    (11A)を設けてなり、 このガイド部(11A)は、前記外力(P)に対する剛
    性が軸部(16)以下に設定されていることを特徴とす
    る車両用シートリクライニング装置。
  2. 【請求項2】 ガイド部(11A)には、被摺動保持面
    (24)を保持するバックアップ面(11d)に凹部
    (11e)が形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の車両用シートリクライニング装置。
  3. 【請求項3】 ガイド部(11A)は、被摺動保持面
    (24)を保持するバックアップ面(11d)が被摺動
    保持面(24)と接触する面積を小さくすることによ
    り、外力(P)に対する剛性が軸部(16)以下に設定
    されていることを特徴とする請求項1又は2記載の車両
    用シートリクライニング装置。
  4. 【請求項4】 ガイド部(11A)には、被摺動保持面
    (24)を保持するバックアップ面(11d)の背部に
    窪み部(11f)を設けたことを特徴とする請求項1、
    2又は3記載の車両用シートリクライニング装置。
  5. 【請求項5】 ガイド部(11A)における被摺動保持
    面(24)を保持するバックアップ面(11d)は、外
    力(P)が作用しない状態では被摺動保持面(24)と
    の間に隙間があくような位置に設けられていることを特
    徴とする請求項1、2、3又は4記載の車両用シートリ
    クライニング装置。
  6. 【請求項6】 機枠(10)と、この機枠(10)に回
    転可能に取り付けられ、内周面に沿って内歯ギヤ(6
    1)を有する蓋体(60)と、前記機枠(10)に取り
    付けられ、前記内歯ギヤ(61)に噛合可能な歯(2
    1)を有するロックツース(20)と、前記機枠(1
    0)における前記内歯ギヤ(61)の近傍に設けられ、
    前記ロックツース(20)を揺動自在に支持する軸部
    (16)とを備えた車両用シートリクライニング装置で
    あって、 前記ロックツース(20)には、前記軸部(16)に揺
    動自在に係合する凹状の軸受部(23)を設けると共
    に、この軸受部(23)を挟んで前記歯(21)とは反
    対側の位置に、軸受部(23)と同軸状に形成された円
    弧状の被摺動保持面(24)を設け、 前記機枠(10)には、この機枠(10)と蓋体(6
    0)との相対的な回転力が内歯ギヤ(61)及び歯(2
    1)を介して軸部(16)に作用する外力(P)を、前
    記被摺動保持面(24)に当接して保持するガイド部
    (11A)を設けてなり、 このガイド部(11A)は、外力(P)が作用しない状
    態では被摺動保持面(24)との間に隙間があくような
    位置に設けられていることを特徴とする車両用シートリ
    クライニング装置。
  7. 【請求項7】 ロックツース(20)には軸受部(2
    3)と同軸状に形成された円弧状の被摺動保持面(2
    4)に隣接して第1外周面(27)を設け、ガイド部
    (11A)には第1外周面(27)に摺接してロックツ
    ース(20)の軸部(16)回りの揺動をガイドするガ
    イド面(11a)を設けていることを特徴とする請求項
    5又は6記載の車両用シートリクライニング装置。
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