JPH06277128A - リクライニング装置 - Google Patents
リクライニング装置Info
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- JPH06277128A JPH06277128A JP7157993A JP7157993A JPH06277128A JP H06277128 A JPH06277128 A JP H06277128A JP 7157993 A JP7157993 A JP 7157993A JP 7157993 A JP7157993 A JP 7157993A JP H06277128 A JPH06277128 A JP H06277128A
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- JP
- Japan
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- gear
- sun gear
- planetary gear
- sun
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Abstract
(57)【要約】
【目的】遊星歯車減速機構からなる車両のリクライニン
グ装置において、遊星歯車減速機構の組立作業をガタ調
整のない容易で経済的なものにする。 【構成】 遊星歯車20のボス部21が嵌入される支持
プレート50の支持穴51は、遊星歯車20が太陽歯車
10の軸線を中心とする放射方向に移動可能となるよ
う、前記放射方向に伸びる長丸状の形状とし、太陽歯車
10の歯面は、該太陽歯車10の歯部外径が軸方向一端
側にむかって先細りとなるよう、軸線に対して傾斜した
形状とするとともに、太陽歯車10の傾斜した歯面を遊
星歯車20の歯面におしつけることにより、遊星歯車2
0を前記放射方向外側におしてアッパーギア30又はロ
アーギア40に押し付けるべく、太陽歯車10を前記一
端側に付勢する付勢手段60を設ける。
グ装置において、遊星歯車減速機構の組立作業をガタ調
整のない容易で経済的なものにする。 【構成】 遊星歯車20のボス部21が嵌入される支持
プレート50の支持穴51は、遊星歯車20が太陽歯車
10の軸線を中心とする放射方向に移動可能となるよ
う、前記放射方向に伸びる長丸状の形状とし、太陽歯車
10の歯面は、該太陽歯車10の歯部外径が軸方向一端
側にむかって先細りとなるよう、軸線に対して傾斜した
形状とするとともに、太陽歯車10の傾斜した歯面を遊
星歯車20の歯面におしつけることにより、遊星歯車2
0を前記放射方向外側におしてアッパーギア30又はロ
アーギア40に押し付けるべく、太陽歯車10を前記一
端側に付勢する付勢手段60を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用の背凭れを傾動
可能に座部に支持するものであり、背凭れの傾動中心に
遊星歯車減速機構を備え、操作軸の回動に応じて背凭れ
の角度を設定するリクライニング装置に関する。
可能に座部に支持するものであり、背凭れの傾動中心に
遊星歯車減速機構を備え、操作軸の回動に応じて背凭れ
の角度を設定するリクライニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のリクライニング装置とし
ては、実開平3−847号公報に記載されたものが知ら
れている。このリクライニング装置は、背凭れの傾動中
心に遊星歯車減速機構を備え、該遊星歯車減速機構の太
陽歯車に連結されたつまみ(操作軸)の回動に応じて背
凭れの角度を設定するものである。
ては、実開平3−847号公報に記載されたものが知ら
れている。このリクライニング装置は、背凭れの傾動中
心に遊星歯車減速機構を備え、該遊星歯車減速機構の太
陽歯車に連結されたつまみ(操作軸)の回動に応じて背
凭れの角度を設定するものである。
【0003】そして、このリクライニング装置における
前記遊星歯車減速機構は、遊星歯車のボス部が嵌込まれ
る位置決め用の支持穴(円形状のもの)が形成された支
持プレートにより、前記遊星歯車が一定位置に位置決め
されたものであった。
前記遊星歯車減速機構は、遊星歯車のボス部が嵌込まれ
る位置決め用の支持穴(円形状のもの)が形成された支
持プレートにより、前記遊星歯車が一定位置に位置決め
されたものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、支持プレー
トあるいは遊星歯車の加工誤差によるガタ調整(遊星歯
車と内歯との噛み合いのガタ調整)がめんどうで不経済
なものとなっていた。
トあるいは遊星歯車の加工誤差によるガタ調整(遊星歯
車と内歯との噛み合いのガタ調整)がめんどうで不経済
なものとなっていた。
【0005】すなわち、上記従来の装置であると、一旦
組立ててガタが許容範囲を越えている場合には、例えば
遊星歯車を大きめに加工されたものに交換して再度組立
ててみるといった作業(いわゆる選択嵌合)を繰返し
て、部品を交換することで調整しなければならない。し
かも、最終的に組み立てる際には、ガタの少ない状態で
ある。
組立ててガタが許容範囲を越えている場合には、例えば
遊星歯車を大きめに加工されたものに交換して再度組立
ててみるといった作業(いわゆる選択嵌合)を繰返し
て、部品を交換することで調整しなければならない。し
かも、最終的に組み立てる際には、ガタの少ない状態で
ある。
【0006】このため、各部品につき各種の仕上り寸法
のものを容易しておかなくてはならないのであり、また
これらの部品の数だけ適正な装置が組立てられるとは限
らないのであって、しかも組立て作業自体めんどうで作
業性の悪いものとなるため、製作コストあるいは部品の
管理の点で極めて不経済であった。
のものを容易しておかなくてはならないのであり、また
これらの部品の数だけ適正な装置が組立てられるとは限
らないのであって、しかも組立て作業自体めんどうで作
業性の悪いものとなるため、製作コストあるいは部品の
管理の点で極めて不経済であった。
【0007】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、組立て時における遊星歯車と内歯
との噛み合いのガタ調整が不要で、組立が容易なリクラ
イニング装置を提供することを目的としている。
してなされたもので、組立て時における遊星歯車と内歯
との噛み合いのガタ調整が不要で、組立が容易なリクラ
イニング装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、 1 車両用の背凭れを傾動可能に座部に支持するもので
あり、背凭れの傾動中心に遊星歯車減速機構(3)を備
え、操作軸(11)の回動に応じて背凭れの角度を設定
するリクライニング装置であって、前記遊星歯車減速機
構(3)は、前記操作軸(11)に連結された太陽歯車
(10)と、側面にボス部(21)が形成され、前記太
陽歯車(10)に噛み合って前記太陽歯車(10)の自
転に伴い前記太陽歯車(10)の周囲を自転しつつ公転
する遊星歯車(20)と、前記背凭れ側(1)に固定さ
れて前記太陽歯車(10)及び遊星歯車(20)の一面
側を覆うように配設され、前記遊星歯車(20)の一面
側に噛み合う内歯(31)を有するアッパーギア(3
0)と、前記座部側(2)に固定されて前記太陽歯車
(10)及び遊星歯車(20)の他面側を覆うように配
設され、前記遊星歯車(20)の他面側に噛み合う内歯
(41)を有するロアーギア(40)と、前記遊星歯車
(20)の側面と前記アッパーギア(30)又はロアー
ギア(40)の一方の内側面との間に配設され、前記ボ
ス部(21)が嵌入される支持穴(51)が形成された
支持プレート(50)とを備え、前記支持プレート(5
0)の支持穴(51)は、前記遊星歯車(20)が前記
太陽歯車(10)の軸線を中心とする放射方向に移動可
能となるよう、前記放射方向に伸びる長丸状の形状とさ
れ、前記太陽歯車(10)の歯面は、該太陽歯車(1
0)の歯部外径が軸方向一端側にむかって先細りとなる
よう、軸線に対して傾斜した形状とされるとともに、前
記太陽歯車(10)の傾斜した歯面を前記遊星歯車(2
0)の歯面におしつけることにより、前記遊星歯車(2
0)を前記放射方向外側におして前記アッパーギア(3
0)又はロアーギア(40)に押し付けてガタ付きをな
くすべく、前記太陽歯車(10)を前記一端側に付勢す
る付勢手段(60)が設けられていることを特徴とする
リクライニング装置。
めの本発明の要旨とするところは、 1 車両用の背凭れを傾動可能に座部に支持するもので
あり、背凭れの傾動中心に遊星歯車減速機構(3)を備
え、操作軸(11)の回動に応じて背凭れの角度を設定
するリクライニング装置であって、前記遊星歯車減速機
構(3)は、前記操作軸(11)に連結された太陽歯車
(10)と、側面にボス部(21)が形成され、前記太
陽歯車(10)に噛み合って前記太陽歯車(10)の自
転に伴い前記太陽歯車(10)の周囲を自転しつつ公転
する遊星歯車(20)と、前記背凭れ側(1)に固定さ
れて前記太陽歯車(10)及び遊星歯車(20)の一面
側を覆うように配設され、前記遊星歯車(20)の一面
側に噛み合う内歯(31)を有するアッパーギア(3
0)と、前記座部側(2)に固定されて前記太陽歯車
(10)及び遊星歯車(20)の他面側を覆うように配
設され、前記遊星歯車(20)の他面側に噛み合う内歯
(41)を有するロアーギア(40)と、前記遊星歯車
(20)の側面と前記アッパーギア(30)又はロアー
ギア(40)の一方の内側面との間に配設され、前記ボ
ス部(21)が嵌入される支持穴(51)が形成された
支持プレート(50)とを備え、前記支持プレート(5
0)の支持穴(51)は、前記遊星歯車(20)が前記
太陽歯車(10)の軸線を中心とする放射方向に移動可
能となるよう、前記放射方向に伸びる長丸状の形状とさ
れ、前記太陽歯車(10)の歯面は、該太陽歯車(1
0)の歯部外径が軸方向一端側にむかって先細りとなる
よう、軸線に対して傾斜した形状とされるとともに、前
記太陽歯車(10)の傾斜した歯面を前記遊星歯車(2
0)の歯面におしつけることにより、前記遊星歯車(2
0)を前記放射方向外側におして前記アッパーギア(3
0)又はロアーギア(40)に押し付けてガタ付きをな
くすべく、前記太陽歯車(10)を前記一端側に付勢す
る付勢手段(60)が設けられていることを特徴とする
リクライニング装置。
【0009】
【作用】操作軸(11)が人力またはモータ等の駆動力
により回転させられると、遊星歯車(20)が自転しつ
つ公転し、これにともなってアッパーギア(30)とロ
アーギア(40)の歯数の差によりアッパーギア(4
0)が低速回転して、アッパーギア(40)に固定され
た背凭れが傾動する。
により回転させられると、遊星歯車(20)が自転しつ
つ公転し、これにともなってアッパーギア(30)とロ
アーギア(40)の歯数の差によりアッパーギア(4
0)が低速回転して、アッパーギア(40)に固定され
た背凭れが傾動する。
【0010】そして、本発明のリクリライニング装置で
あると、このように背凭れの角度調整動作が可能であり
ながら、付勢手段(60)と太陽歯車(10)の傾斜し
た歯面の作用により遊星歯車(20)がアッパーギア
(30)又はロアーギア(40)に押し付けられるの
で、遊星歯車(20)と内歯(31,41)との噛み合
いのガタ調整が不要となる。
あると、このように背凭れの角度調整動作が可能であり
ながら、付勢手段(60)と太陽歯車(10)の傾斜し
た歯面の作用により遊星歯車(20)がアッパーギア
(30)又はロアーギア(40)に押し付けられるの
で、遊星歯車(20)と内歯(31,41)との噛み合
いのガタ調整が不要となる。
【0011】すなわち、太陽歯車(10)は、付勢手段
(60)により先細りしている一端側に押されるので、
付勢手段(60)を組付ける前の状態で加工誤差上のガ
タ又は組立を容易にするためのガタがあったとしても、
この太陽歯車(10)の傾斜した歯面は遊星歯車(2
0)の歯面に内側から押し付けられることになり、しか
もこの押付け力は太陽歯車(10)の歯面が傾斜してい
る分だけ太陽歯車の軸線に対して放射方向外側に向う成
分(遊星歯車(20)を前記放射方向外側に押す成分)
を有する。
(60)により先細りしている一端側に押されるので、
付勢手段(60)を組付ける前の状態で加工誤差上のガ
タ又は組立を容易にするためのガタがあったとしても、
この太陽歯車(10)の傾斜した歯面は遊星歯車(2
0)の歯面に内側から押し付けられることになり、しか
もこの押付け力は太陽歯車(10)の歯面が傾斜してい
る分だけ太陽歯車の軸線に対して放射方向外側に向う成
分(遊星歯車(20)を前記放射方向外側に押す成分)
を有する。
【0012】このため、同様に遊星歯車(20)とアッ
パーギア(30)又はロアーギア(40)間にガタがあ
ったとしても、付勢手段(60)を取付けることによ
り、若干太陽歯車(20)が前記一端側に動き、さらに
これに押されて若干遊星歯車(10)がアッパーギア
(30)又はロアーギア(40)に当接するまで前記放
射方向外側に動くという動作により、前記ガタは吸収さ
れてしまい、前述した選択嵌合による組立時のガタ調整
は不要となる。
パーギア(30)又はロアーギア(40)間にガタがあ
ったとしても、付勢手段(60)を取付けることによ
り、若干太陽歯車(20)が前記一端側に動き、さらに
これに押されて若干遊星歯車(10)がアッパーギア
(30)又はロアーギア(40)に当接するまで前記放
射方向外側に動くという動作により、前記ガタは吸収さ
れてしまい、前述した選択嵌合による組立時のガタ調整
は不要となる。
【0013】なお、本発明の構成であると、遊星歯車
(20)とアッパーギア(30)又はロアーギア(4
0)、あるいは遊星歯車(20)と太陽歯車(10)と
が、常にガタなく押し付けあいつつ回動することになる
が、これらは付勢手段により弾力的に押し合っているの
で、例えばいずれかの歯車のピッチ円が歪んでいるよう
な加工誤差があっても、遊星歯車(20)の放射方向へ
の動き又は太陽歯車(10)の軸方向への動きによる逃
げで吸収されて、円滑な動作が実現される。
(20)とアッパーギア(30)又はロアーギア(4
0)、あるいは遊星歯車(20)と太陽歯車(10)と
が、常にガタなく押し付けあいつつ回動することになる
が、これらは付勢手段により弾力的に押し合っているの
で、例えばいずれかの歯車のピッチ円が歪んでいるよう
な加工誤差があっても、遊星歯車(20)の放射方向へ
の動き又は太陽歯車(10)の軸方向への動きによる逃
げで吸収されて、円滑な動作が実現される。
【0014】
【実施例】以下、図1〜3に基づき本発明の一実施例を
説明する。本実施例のリクライニング装置は、図1に示
すように、車両における背凭れフレーム1を傾動可能に
座部フレーム2に対して支持するものであり、背凭れフ
レーム1の傾動中心に遊星歯車減速機構3を備え、該遊
星歯車減速機構3の太陽歯車10と一体に形成された操
作軸11の回動に応じて背凭れフレーム1の角度を設定
するものである。
説明する。本実施例のリクライニング装置は、図1に示
すように、車両における背凭れフレーム1を傾動可能に
座部フレーム2に対して支持するものであり、背凭れフ
レーム1の傾動中心に遊星歯車減速機構3を備え、該遊
星歯車減速機構3の太陽歯車10と一体に形成された操
作軸11の回動に応じて背凭れフレーム1の角度を設定
するものである。
【0015】遊星歯車減速機構3は、図1に示すよう
に、前記太陽歯車10と、遊星歯車20と、アッパーギ
ア30と、ロアーギア40と、支持プレート50と、ス
プリング60(付勢手段)とを備える。
に、前記太陽歯車10と、遊星歯車20と、アッパーギ
ア30と、ロアーギア40と、支持プレート50と、ス
プリング60(付勢手段)とを備える。
【0016】操作軸11は、アッパーギア30とロアー
ギア40の後述する中心穴34,44に摺動自在に支持
されたもので、軸方向に移動可能となっている。また、
この操作軸11の一端側(図1において左側)には、図
2に示すように、スプリング60を係止させるための環
状溝12が形成されている。
ギア40の後述する中心穴34,44に摺動自在に支持
されたもので、軸方向に移動可能となっている。また、
この操作軸11の一端側(図1において左側)には、図
2に示すように、スプリング60を係止させるための環
状溝12が形成されている。
【0017】太陽歯車10は、この場合操作軸11の中
ほど外周に形成されており、その歯面は、該太陽歯車1
0の歯部外径が軸方向一端側にむかって先細りとなるよ
う、中心軸線に対して傾斜した形状とされている。
ほど外周に形成されており、その歯面は、該太陽歯車1
0の歯部外径が軸方向一端側にむかって先細りとなるよ
う、中心軸線に対して傾斜した形状とされている。
【0018】遊星歯車20は、図1,3に示すように、
この場合両側にボス部21が形成され、外周に歯22が
形成されたもので、この場合三つ設けられている。これ
ら遊星歯車20は、支持プレート50により支持され、
歯22が内側において太陽歯車10に噛み合って太陽歯
車10の自転に伴い太陽歯車10の周囲を自転しつつ公
転するものである。
この場合両側にボス部21が形成され、外周に歯22が
形成されたもので、この場合三つ設けられている。これ
ら遊星歯車20は、支持プレート50により支持され、
歯22が内側において太陽歯車10に噛み合って太陽歯
車10の自転に伴い太陽歯車10の周囲を自転しつつ公
転するものである。
【0019】アッパーギア30は、図1,3に示すよう
に、各遊星歯車20の歯22の一面側に噛み合う内歯3
1が形成されたボス状部32と、このボス状部32から
伸びる板状部33とよりなる。ボス状部32の内側面に
は、図1に示すように、操作軸11が挿通される中心穴
34が形成されている。また、板状部33には、このア
ッパーギア30を背凭れフレーム1に固定するためのピ
ンを挿通する固定穴37が形成されている。このアッパ
ーギア30は、内歯31と各遊星歯車20の歯22とを
噛み合わせ、太陽歯車10及び遊星歯車20の一面側
(図1において左側)を覆うように配設されて、前記ピ
ン等により背凭れフレーム1に固定されている。
に、各遊星歯車20の歯22の一面側に噛み合う内歯3
1が形成されたボス状部32と、このボス状部32から
伸びる板状部33とよりなる。ボス状部32の内側面に
は、図1に示すように、操作軸11が挿通される中心穴
34が形成されている。また、板状部33には、このア
ッパーギア30を背凭れフレーム1に固定するためのピ
ンを挿通する固定穴37が形成されている。このアッパ
ーギア30は、内歯31と各遊星歯車20の歯22とを
噛み合わせ、太陽歯車10及び遊星歯車20の一面側
(図1において左側)を覆うように配設されて、前記ピ
ン等により背凭れフレーム1に固定されている。
【0020】ロアーギア40は、各遊星歯車20の他面
側に噛み合う内歯41が形成されたボス状部42と、こ
のボス状部42から伸びる板状部43とよりなる。ボス
状部42の内側面には、図3に示すように、操作軸11
が挿通される中心穴44が形成されている。また、板状
部43には、このロアーギア40を座部フレーム2に固
定するためのピンを挿通する固定穴47が形成されてい
る。このロアーギア40は、内歯41と各遊星歯車20
の大径歯23とを噛み合わせ、太陽歯車10及び遊星歯
車20の他面側(図1において右側)を覆うように配設
されて、前記ピン等により座部フレーム1に固定されて
いる。なお、このロアーギア40の内歯41の歯数は、
所定の減速比を達成するよう前記アッパーギア30の内
歯31とは所定数異ならせてある。
側に噛み合う内歯41が形成されたボス状部42と、こ
のボス状部42から伸びる板状部43とよりなる。ボス
状部42の内側面には、図3に示すように、操作軸11
が挿通される中心穴44が形成されている。また、板状
部43には、このロアーギア40を座部フレーム2に固
定するためのピンを挿通する固定穴47が形成されてい
る。このロアーギア40は、内歯41と各遊星歯車20
の大径歯23とを噛み合わせ、太陽歯車10及び遊星歯
車20の他面側(図1において右側)を覆うように配設
されて、前記ピン等により座部フレーム1に固定されて
いる。なお、このロアーギア40の内歯41の歯数は、
所定の減速比を達成するよう前記アッパーギア30の内
歯31とは所定数異ならせてある。
【0021】支持プレート50は、遊星歯車20のボス
部21が嵌入される支持穴51が円周方向に交互に三つ
づつ形成されたリング状のもので、アッパーギア30の
ボス状部32及びロアーギア40のボス状部42内にそ
れぞれ嵌込まれている。なお、この支持プレート50の
支持穴51は、操作軸11が挿通される中心軸線を中心
とする放射方向に長丸状の形状とされ、遊星歯車20が
この放射方向に移動可能となっている。
部21が嵌入される支持穴51が円周方向に交互に三つ
づつ形成されたリング状のもので、アッパーギア30の
ボス状部32及びロアーギア40のボス状部42内にそ
れぞれ嵌込まれている。なお、この支持プレート50の
支持穴51は、操作軸11が挿通される中心軸線を中心
とする放射方向に長丸状の形状とされ、遊星歯車20が
この放射方向に移動可能となっている。
【0022】スプリング60は、この場合皿状のもの
で、図2に示す如く内周部が操作軸11の前記環状溝1
2係止し、図1に示す如く外周部がアッパーギア30の
外側面に弾力的に当接した状態に取付けられるものであ
る。
で、図2に示す如く内周部が操作軸11の前記環状溝1
2係止し、図1に示す如く外周部がアッパーギア30の
外側面に弾力的に当接した状態に取付けられるものであ
る。
【0023】次に作用を説明する。操作軸11の他端側
(図1における右側)が操作用つまみあるいはモータ駆
動軸等に連結されて、人力またはモータ等の駆動力によ
り回転させられると、遊星歯車20が自転しつつ公転
し、これにともなってアッパーギア30とロアーギア4
0の歯数の差によりアッパーギア30が低速回転して、
アッパーギア30に固定された背凭れ(背凭れフレーム
1)が傾動する。
(図1における右側)が操作用つまみあるいはモータ駆
動軸等に連結されて、人力またはモータ等の駆動力によ
り回転させられると、遊星歯車20が自転しつつ公転
し、これにともなってアッパーギア30とロアーギア4
0の歯数の差によりアッパーギア30が低速回転して、
アッパーギア30に固定された背凭れ(背凭れフレーム
1)が傾動する。
【0024】そして、上記リクリライニング装置である
と、このように背凭れの角度調整動作が可能でありなが
ら、付勢手段60と太陽歯車10の傾斜した歯面の作用
により遊星歯車20がアッパーギア30又はロアーギア
40に押し付けられるので、遊星歯車20と内歯31,
41との噛み合いのガタ調整が不要となり、組立て作業
がきわめて容易となるとともに、部品の管理等も簡単に
なる。
と、このように背凭れの角度調整動作が可能でありなが
ら、付勢手段60と太陽歯車10の傾斜した歯面の作用
により遊星歯車20がアッパーギア30又はロアーギア
40に押し付けられるので、遊星歯車20と内歯31,
41との噛み合いのガタ調整が不要となり、組立て作業
がきわめて容易となるとともに、部品の管理等も簡単に
なる。
【0025】すなわち、太陽歯車10は、スプリング6
0により先細りしている一端側に押されるので、スプリ
ング60を組付ける前の状態で加工誤差上のガタ又は組
立を容易にするためのガタがあったとしても、この太陽
歯車10の傾斜した歯面は遊星歯車20の歯面に内側か
ら押し付けられることになり、しかもこの押付け力は太
陽歯車10の歯面が傾斜している分だけ太陽歯車10の
軸線に対して放射方向外側に向う成分(遊星歯車20を
前記放射方向外側に押す成分)を有する。
0により先細りしている一端側に押されるので、スプリ
ング60を組付ける前の状態で加工誤差上のガタ又は組
立を容易にするためのガタがあったとしても、この太陽
歯車10の傾斜した歯面は遊星歯車20の歯面に内側か
ら押し付けられることになり、しかもこの押付け力は太
陽歯車10の歯面が傾斜している分だけ太陽歯車10の
軸線に対して放射方向外側に向う成分(遊星歯車20を
前記放射方向外側に押す成分)を有する。
【0026】このため、同様に遊星歯車20とアッパー
ギア30又はロアーギア40間に組立途中にガタがあっ
たとしても、付勢手段60を取付けることにより、若干
太陽歯車20が前記一端側に動き、さらにこれに押され
て若干遊星歯車10がアッパーギア30又はロアーギア
40に当接するまで前記放射方向外側に動くという動作
により、前記ガタは吸収されてしまい、前述した選択嵌
合による組立時のガタ調整は不要となる。
ギア30又はロアーギア40間に組立途中にガタがあっ
たとしても、付勢手段60を取付けることにより、若干
太陽歯車20が前記一端側に動き、さらにこれに押され
て若干遊星歯車10がアッパーギア30又はロアーギア
40に当接するまで前記放射方向外側に動くという動作
により、前記ガタは吸収されてしまい、前述した選択嵌
合による組立時のガタ調整は不要となる。
【0027】したがって、適度がガタがある状態で各歯
車を噛み合わせて最後にスプリング60を取付けるとい
う容易な作業により組み直しをすることなく組立が完了
し、しかも各歯車を複数種類容易する必要もなくなるの
である。
車を噛み合わせて最後にスプリング60を取付けるとい
う容易な作業により組み直しをすることなく組立が完了
し、しかも各歯車を複数種類容易する必要もなくなるの
である。
【0028】なお、上記構成であると、遊星歯車20と
アッパーギア30又はロアーギア40、あるいは遊星歯
車20と太陽歯車10とが、常にガタなく押し付けあい
つつ回動することになるが、これらはスプリング60に
より弾力的に押し合っているので、例えばいずれかの歯
車のピッチ円が歪んでいるような加工誤差があっても、
遊星歯車20の放射方向への動き又は太陽歯車10の軸
方向への動きによる逃げで吸収されて、従来以上に円滑
な動作が実現される。
アッパーギア30又はロアーギア40、あるいは遊星歯
車20と太陽歯車10とが、常にガタなく押し付けあい
つつ回動することになるが、これらはスプリング60に
より弾力的に押し合っているので、例えばいずれかの歯
車のピッチ円が歪んでいるような加工誤差があっても、
遊星歯車20の放射方向への動き又は太陽歯車10の軸
方向への動きによる逃げで吸収されて、従来以上に円滑
な動作が実現される。
【0029】
【発明の効果】本発明にかかるリクライニング装置によ
れば、組立て時において部品の交換を伴う遊星歯車減速
機構のガタ調整が不要となるので、組立てコストあるい
は部品の管理の点で極めて有利となる。
れば、組立て時において部品の交換を伴う遊星歯車減速
機構のガタ調整が不要となるので、組立てコストあるい
は部品の管理の点で極めて有利となる。
【図1】本発明の一実施例を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施例における付勢手段の係止部を
示す側断面拡大図である。
示す側断面拡大図である。
【図3】本発明の一実施例を示す斜視図である。
1…背凭れ側(背凭れフレーム) 2…座部側(座部フレーム) 3…遊星歯車減速機構 10…太陽歯車 11…操作軸 20…遊星歯車 21…ボス部 30…アッパーギア 31…内歯 40…ロアーギア 41…内歯 50…支持プレート 51…支持穴 60…付勢手段(スプリング)
Claims (1)
- 【請求項1】車両用の背凭れを傾動可能に座部に支持す
るものであり、背凭れの傾動中心に遊星歯車減速機構を
有し、操作軸の回動に応じて背凭れの角度を設定するリ
クライニング装置であって、 前記遊星歯車減速機構は、 前記操作軸に連結された太陽歯車と、 側面にボス部が形成され、前記太陽歯車に噛み合って前
記太陽歯車の自転に伴い前記太陽歯車の周囲を自転しつ
つ公転する遊星歯車と、 前記背凭れ側に固定されて前記太陽歯車及び遊星歯車の
一面側を覆うように配設され、前記遊星歯車の一面側に
噛み合う内歯を有するアッパーギアと、 前記座部側に固定されて前記太陽歯車及び遊星歯車の他
面側を覆うように配設され、前記遊星歯車の他面側に噛
み合う内歯を有するロアーギアと、 前記遊星歯車の側面と前記アッパーギア又はロアーギア
の一方の内側面との間に配設され、前記ボス部が嵌入さ
れる支持穴が形成された支持プレートとを備え、 前記支持プレートの支持穴は、前記遊星歯車が前記太陽
歯車の軸線を中心とする放射方向に移動可能となるよ
う、前記放射方向に伸びる長丸状の形状とされ、 前記太陽歯車の歯面は、該太陽歯車の歯部外径が軸方向
一端側に向って先細りとなるよう、軸線に対して傾斜し
た形状とされるとともに、 前記太陽歯車の傾斜した歯面を前記遊星歯車の歯面に押
付けることにより、前記遊星歯車を前記放射方向外側に
押して前記アッパーギア又はロアーギアに押付けてガタ
付きをなくすべく、前記太陽歯車を前記一端側に付勢す
る付勢手段が設けられていることを特徴とするリクライ
ニング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7157993A JPH06277128A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | リクライニング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7157993A JPH06277128A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | リクライニング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06277128A true JPH06277128A (ja) | 1994-10-04 |
Family
ID=13464754
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7157993A Pending JPH06277128A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | リクライニング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06277128A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103832296A (zh) * | 2012-11-22 | 2014-06-04 | 德鱼塔工业股份有限公司 | 座椅调整装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3109544B2 (ja) * | 1991-09-11 | 2000-11-20 | 日本電気株式会社 | 動作状態監視システム |
-
1993
- 1993-03-30 JP JP7157993A patent/JPH06277128A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3109544B2 (ja) * | 1991-09-11 | 2000-11-20 | 日本電気株式会社 | 動作状態監視システム |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103832296A (zh) * | 2012-11-22 | 2014-06-04 | 德鱼塔工业股份有限公司 | 座椅调整装置 |
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