JP2625066B2 - リクライニング装置 - Google Patents

リクライニング装置

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JP2625066B2
JP2625066B2 JP20811392A JP20811392A JP2625066B2 JP 2625066 B2 JP2625066 B2 JP 2625066B2 JP 20811392 A JP20811392 A JP 20811392A JP 20811392 A JP20811392 A JP 20811392A JP 2625066 B2 JP2625066 B2 JP 2625066B2
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大志郎 坂本
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池田物産株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用の背凭れを傾動
可能に座部に支持するものであり、背凭れの傾動中心に
遊星歯車減速機構を備え、該遊星歯車減速機構の太陽歯
車に連結された操作軸の回動に応じて背凭れの角度を設
定するリクライニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のリクライニング装置とし
ては、実開平3−847号公報に記載されたものが知ら
れている。このリクライニング装置は、背凭れの傾動中
心に遊星歯車減速機構を備え、該遊星歯車減速機構の太
陽歯車に連結されたつまみ(操作軸)の回動に応じて背
凭れの角度を設定するものである。
【0003】そして、このリクライニング装置における
前記遊星歯車減速機構は、遊星歯車を支持する支持プレ
ートに、遊星歯車のボス部が嵌込まれる支持穴が一種類
だけ形成されたものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、支持プレー
トあるいは遊星歯車の加工誤差によるガタ調整(遊星歯
車と内歯との噛み合いのガタ調整)がめんどうで不経済
なものとなっていた。
【0005】すなわち、上記従来の装置であると、一旦
組立ててガタが許容範囲を越えている場合には、例えば
遊星歯車を大きめに加工されたものに交換して再度組立
ててみるといった作業を繰返して、部品を交換すること
で調整しなければならない。このため、各部品につき各
種の仕上り寸法のものを容易しておかなくてはならない
のであって、しかもこれらの部品の数だけ適正な装置が
組立てられるとは限らないため、製作コストあるいは部
品の管理の点で極めて不経済であった。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、組立て時における遊星歯車と内歯
との噛み合いのガタ調整が容易なリクライニング装置を
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、 1 車両用の背凭れを傾動可能に座部に支持するもので
あり、背凭れの傾動中心に遊星歯車減速機構(3)を備
え、該遊星歯車減速機構(3)の太陽歯車(10)に連
結された操作軸(11)の回動に応じて背凭れの角度を
設定するリクライニング装置であって、前記遊星歯車減
速機構(3)は、側面にボス部(21)が形成され、前
記太陽歯車(10)に噛み合って前記太陽歯車(10)
の自転に伴い前記太陽歯車(10)の周囲を自転しつつ
公転する遊星歯車(20)と、前記背凭れ側(1)に固
定されて前記太陽歯車(10)及び遊星歯車(20)の
一面側を覆うように配設され、前記遊星歯車(20)の
一面側に噛み合う内歯(31)を有するアッパーギア
(30)と、前記座部側(2)に固定されて前記太陽歯
車(10)及び遊星歯車(20)の他面側を覆うように
配設され、前記遊星歯車(20)の他面側に噛み合う内
歯(41)を有するロアーギア(40)と、前記遊星歯
車(20)の側面と前記アッパーギア(30)又はロア
ーギア(40)の一方の内側面との間に配設され、前記
ボス部(21)が嵌入される支持穴(51,52)が形
成されたリング状の支持プレート(50)とを備え、前
記支持プレート(50)は、前記遊星歯車(20)が取
付く前記支持穴(51,52)を変更することによって
前記遊星歯車(20)の径方向への位置調整が可能とな
るよう、前記太陽歯車(20)の軸線からの距離が異な
る前記支持穴(51,52)を複数種有していることを
特徴とするリクライニング装置。
【0008】2 前記支持プレート(50)の外周に
は、前記支持穴(51,52)の違いが区別できるよ
う、位置合わせ凹部(55)が非対称の位置に複数形成
されていることを特徴とする項1記載のリクライニング
装置に存する。
【0009】
【作用】操作軸(11)が人力またはモータ等の駆動力
により回転させられると、遊星歯車(20)が自転しつ
つ公転し、これにともなってアッパーギア(30)とロ
アーギア(40)の歯数の差によりアッパーギア(4
0)が低速回転して、アッパーギア(40)に固定され
た背凭れが傾動する。
【0010】そして、本発明のリクリライニング装置で
あると、このように背凭れの角度調整動作が可能であり
ながら、遊星歯車(20)を取付ける支持プレート(5
0)の支持穴(51,52)を選択することで遊星歯車
(20)と内歯(31,41)との噛み合いのガタ調整
ができるので、組立てが容易である。
【0011】すなわち、遊星歯車(20)を中心に近い
支持穴(52)に嵌込んで組み付けたところガタが許容
範囲を越えている場合には、使用する部品はそのままで
遊星歯車(20)を取付ける穴を中心から遠い支持穴
(51)に変えることで対処できるのである。また、遊
星歯車(20)を中心に近い支持穴(52)に嵌込んで
組み立てたものが、使用後摩耗によりガタが増加した場
合にも、再組立てを行なって遊星歯車(20)を取付け
る穴を中心から遠い支持穴(52)に変えるという作業
で部品交換をせずに対処できるのである。
【0012】しかも、支持プレート50の外周に位置合
わせ凹部55が非対称の位置に複数形成されている場合
には、支持穴51,52を選択するにあたりこれらの違
いは一見して区別することができて、作業の容易性,確
実性をも確保される。
【0013】
【実施例】以下、図1〜4に基づき本発明の一実施例を
説明する。本実施例のリクライニング装置は、図2に示
すように、車両における背凭れフレーム1を傾動可能に
座部フレーム2に対して支持するものであり、背凭れフ
レーム1の傾動中心に遊星歯車減速機構3を備え、該遊
星歯車減速機構3の太陽歯車10と一体に形成された操
作軸11の回動に応じて背凭れフレーム1の角度を設定
するものである。
【0014】遊星歯車減速機構3は、図2,3に示すよ
うに、前記太陽歯車10と、遊星歯車20と、アッパー
ギア30と、ロアーギア40と、支持プレート50とを
備える。
【0015】遊星歯車20は、図3に示すように、いず
れか一方の側面(この場合アッパーギア30側の側面)
にボス部21が形成され、外周に小径歯22と大径歯2
3とが二段に形成されたもので、この場合三つ設けられ
ている。これら遊星歯車20は、支持プレートにより位
置決めされ、小径歯22が太陽歯車10に噛み合って太
陽歯車10の自転に伴い太陽歯車10の周囲を自転しつ
つ公転するものである。
【0016】アッパーギア30は、各遊星歯車20の一
面側(小径歯22)に噛み合う内歯31が形成されたボ
ス状部32と、このボス状部32から伸びる板状部33
とよりなる。ボス状部32の内側面には、図4に示すよ
うに、操作軸11が挿通される中心穴34と、この中心
穴34の周囲に位置するリング状の凹部35とが形成さ
れている。また、板状部33には、このアッパーギア3
0を背凭れフレーム1に固定するためのピン36を挿通
する固定穴37が形成されている。
【0017】このアッパーギア30は、内歯31と各遊
星歯車20の小径歯22とを噛み合わせ、太陽歯車10
及び遊星歯車20の一面側(図2において左側)を覆う
ように配設されて、前記ピン36等により背凭れフレー
ム1に固定されている。
【0018】ロアーギア40は、各遊星歯車20の他面
側(大径歯23)に噛み合う内歯41が形成されたボス
状部42と、このボス状部42から伸びる板状部43と
よりなる。ボス状部42の内側面には、図2に示すよう
に、操作軸11が挿通される中心穴44が形成されてい
る。また、板状部43には、このロアーギア40を座部
フレーム2に固定するためのピン46を挿通する固定穴
47が形成されている。
【0019】このロアーギア40は、内歯41と各遊星
歯車20の大径歯23とを噛み合わせ、太陽歯車10及
び遊星歯車20の他面側(図2において右側)を覆うよ
うに配設されて、前記ピン46等により座部フレーム1
に固定されている。なお、このロアーギア40の内歯4
1の歯数は、所定の減速比を達成するよう前記アッパー
ギア30の内歯31とは所定数異ならせてある。
【0020】支持プレート50は、遊星歯車20のボス
部21が嵌入される支持穴51,52が円周方向に交互
に三つづつ形成されたリング状のもので、前記アッパー
ギア30の凹部35に嵌込まれている。なお、この支持
プレート50の内外径は、中心穴53が前記アッパーギ
ア30の凹部35内側の円形段部35aに若干の隙間を
もって嵌合し、その外周54とアッパーギア30の凹部
35の外側内周との間に十分な隙間ができるように設定
されている。
【0021】また、支持穴51,52の位置(中心から
の距離R2 ,R1 )は、遊星歯車20やこの支持プレー
ト50の加工誤差又は使用後の摩耗等を考慮して微妙に
異ならせてある。(この場合、R2 >R1 。)例えば、
支持穴51の位置R2 は、前記加工誤差等により遊星歯
車20の好ましい取付け位置が基準位置よりも外側とな
った場合に対応し、支持穴52の位置R1 は遊星歯車2
0の好ましい取付け基準位置に対応している。
【0022】なお、ここで遊星歯車20の好ましい取付
け位置とは、遊星歯車20とアッパーギア30又はロア
ーギア40の内歯31,41との噛み合いのガタ(バッ
クラッシ)が十分に小さくなる位置(範囲)である。入
力側のガタ(太陽歯車10と遊星歯車20との噛み合い
におけるガタ)は、減速比分だけ小さくなるので背凭れ
のガタつきにはほとんど影響しないが、出力側のガタは
そのまま背凭れのガタつきとなってあらわれるからであ
る。
【0023】また、この支持プレート50の外周には、
支持穴51,52の区別がつくように、非対称の位置に
複数の位置合わせ凹部55が形成されている。
【0024】次に作用を説明する。操作軸11が人力ま
たはモータ等の駆動力により回転させられると、遊星歯
車20が自転しつつ公転し、これにともなってアッパー
ギア30とロアーギア40の歯数の差によりアッパーギ
ア30が低速回転して、アッパーギア30に固定された
背凭れ(背凭れフレーム1)が傾動する。
【0025】この際、支持プレート50は遊星歯車20
の公転につれ回転するが、この支持プレート50が摺接
するのは、この支持プレート50の内周面53とアッパ
ーギア30の内側面に形成されたリング状凹部35の内
側の円形段部35aである。このため、支持プレート5
0の外周54が摺接する場合に比し、摺接位置が回転中
心に近づいた分だけ支持プレート50の摺接速度が低
く、耐久性,機械的損失の点で有利である。
【0026】そして、上記リクリライニング装置である
と、遊星歯車20を取付ける支持プレート50の支持穴
51,52を選択することでガタ調整(遊星歯車20と
内歯31,41との噛み合いのガタ調整)ができるの
で、組立てが容易である。
【0027】すなわち、遊星歯車20を支持穴52に嵌
込んで組み付けたところガタが許容範囲を越えている場
合には、使用する部品はそのままで遊星歯車20を取付
ける穴を支持穴51に変えることで対処できるのであ
る。また、遊星歯車20を支持穴52に嵌込んで組み立
てたものが、使用後摩耗によりガタが増加した場合に
も、再組立てを行なって遊星歯車20を取付ける穴を支
持穴51に変えるという作業で部品交換をせずに対処で
きるのである。
【0028】しかも、支持プレート50の外周には位置
合わせ凹部55が非対称の位置に複数形成されているの
で、支持穴51,52を選択するにあたりこれらの違い
は一見して区別することができて、作業の容易性,確実
性をも確保される。
【0029】なお、上記実施例においては、支持プレー
トを配置するリング状の凹部をアッパーギアに設けた
が、ロアーギアに設けてもよい。また、支持プレートの
支持穴を二種類としたが、さらに複数種類設けてもよ
く、この場合こまやかなガタ調整が可能となる。
【0030】
【発明の効果】本発明にかかるリクライニング装置によ
れば、組立て時に部品の交換を伴うことなく遊星歯車減
速機構のガタ調整が行なえるので、組立てコストあるい
は部品の管理の点で極めて有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における支持プレートを示す
正面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す側面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図4】図3におけるA矢視図である。
【符号の説明】
1…背凭れ側(背凭れフレーム) 2…座部側(座部フレーム) 3…遊星歯車減速機構 10…太陽歯車 11…操作軸 20…遊星歯車 21…ボス部 30…アッパーギア 31…内歯 40…ロアーギア 41…内歯 50…支持プレート 51,52…支持穴 55…位置合わせ凹部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両用の背凭れを傾動可能に座部に支持す
    るものであり、背凭れの傾動中心に回星歯車減速機構を
    備え、該遊星歯車減速機構の太陽歯車に連結された操作
    軸の回動に応じて背凭れの角度を設定するリクライニン
    グ装置であって、 前記遊星歯車減速機構は、 側面にボス部が形成され、前記太陽歯車に噛み合って前
    記太陽歯車の自転に伴い前記太陽歯車の周囲を自転しつ
    つ公転する遊星歯車と、 前記背凭れ側に固定されて前記太陽歯車及び遊星歯車の
    一面側を覆うように配設され、前記遊星歯車の一面側に
    噛み合う内歯を有するアッパーギアと、 前記座部側に固定されて前記太陽歯車及び遊星歯車の他
    面側を覆うように配設され、前記遊星歯車の他面側に噛
    み合う内歯を有するロアーギアと、 前記遊星歯車の側面と前記アッパーギア又はロアーギア
    の一方の内側面との間に配設され、前記ボス部が嵌入さ
    れる支持穴が形成されたリング状の支持プレートとを備
    え、 前記支持プレートは、前記遊星歯車が取付く前記支持穴
    を変更することによって前記遊星歯車の径方向への位置
    調整が可能となるよう、前記太陽歯車の軸線からの距離
    が異なる前記支持穴を複数種有していることを特徴とす
    るリクライニング装置。
  2. 【請求項2】前記支持プレートの外周には、前記支持穴
    の違いが区別できるよう、位置合わせ凹部が非対称の位
    置に複数形成されていることを特徴とする請求項1記載
    のリクライニング装置。
JP20811392A 1992-08-04 1992-08-04 リクライニング装置 Expired - Lifetime JP2625066B2 (ja)

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JP20811392A JP2625066B2 (ja) 1992-08-04 1992-08-04 リクライニング装置
EP93112425A EP0584589B1 (en) 1992-08-04 1993-08-03 Seat reclining mechanism
DE69307430T DE69307430T2 (de) 1992-08-04 1993-08-03 Neigungsverstellvorrichtung für einen Sitz
US08/101,303 US5368363A (en) 1992-08-04 1993-08-03 Seat reclining mechanism

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JPH0654727A JPH0654727A (ja) 1994-03-01
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