JPH0415073Y2 - - Google Patents

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JPH0415073Y2
JPH0415073Y2 JP9990887U JP9990887U JPH0415073Y2 JP H0415073 Y2 JPH0415073 Y2 JP H0415073Y2 JP 9990887 U JP9990887 U JP 9990887U JP 9990887 U JP9990887 U JP 9990887U JP H0415073 Y2 JPH0415073 Y2 JP H0415073Y2
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  • Seats For Vehicles (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、座席の背凭れを傾動可能に座部に支
持するものであり、背凭れの傾動中心近傍に設け
たつまみの回動に応じて背凭れの角度を設定する
座席のリクライニング装置に関する。
「従来の技術」 従来のリクライニング装置としては、例えば特
公昭58−52645号公報に開示されたものがある。
すなわち、同公報には、車両用座席などの背凭
れの傾動中心近傍に設けたつまみの回動に応じて
背凭れの角度を設定するリクライニング装置であ
つて、一端に内歯歯車を設けたヒンジ部材と、前
記内歯歯車に嵌合し、歯数が少なくとも一枚少な
い外歯歯車を一端に有するヒンジ部材を偏心部分
を有する操作軸にて回動可能に連結した構成を有
するものが開示されている。
そして、前記内歯歯車の遊星運動に基づく減速
回転を可動側のヒンジ部材に取り出して背凭れを
前後に傾動させるようにしている。
この種の装置においては、ヒンジ部材と内歯歯
車あるいは外歯歯車との組み合わせが適宜勝手違
いにして機構を構成することができ、構造が簡単
になることから、機構によつては、背凭れが基部
を中心にして傾動するだけでなく、基部が前記歯
車の動作に基づき公転運動をするものがある。
背凭れの基部が公転運動をする場合は、傾動運
動との合成により一種の息つき運動をする。
「考案が解決しようとする問題点」 しかしながらこのような従来の技術では、背凭
れが息つき運動をするので、動作に緩急が生じ、
急速に動き得る状態では、軽く動く反面、背凭れ
がガタつくことがあるという問題点があつた。
本考案は、このような従来の問題点に着目して
なされたもので、背凭れの角度を調整するにあた
り、操作軸の回転位置に関係なく円滑に調節操作
をすることができ、かつ背凭れがガタつくことの
ない座席のリクライニング装置を提供することを
目的としている。
「問題点を解決するための手段」 かかる目的を達成するための本考案の要旨とす
るところは、 座席の背凭れを傾動可能に座部に支持するもの
であり、背凭れの傾動中心近傍に設けたつまみの
回動に応じて背凭れの角度を設定するリクライニ
ング装置であつて、 一端に内歯歯車を設けたヒンジ部材と、前記内
歯歯車に噛合し、歯数が少なくとも一枚少ない外
歯歯車を一端に有するヒンジ部材とを組み合わせ
て成り、 前記両ヒンジ部材の一方を座部側に固定して固
定側のヒンジ部材とし、他方を背凭れ側に取付け
て可動側のヒンジ部材とし、 固定側のヒンジ部材の歯車中心を回動自在に貫
通する軸に一体に形成された偏心部分を有する操
作軸にて前記両ヒンジ部材を結合するとともに、
可動側のヒンジ部材と一体の歯車を前記操作軸の
偏心部分に回転自在に嵌合して、前記両歯車が相
互に噛合可能とした座席のリクライニング装置に
おいて、 前記内歯歯車側のヒンジ部材上に部分内歯歯車
形の押え部材を、前記内歯歯車と同心に内側向き
に固設する一方、該押え部材に噛合する部分外歯
歯車を、前記外歯歯車に同心に固設し、 前記押え部材を、前記可動側のヒンジ部材が軽
く揺動してガタつきやすい位置で前記外歯歯車に
最近接して噛合するよう配設したことを特徴とす
るリクライニング装置に存する。
「作用」 偏心軸が上死点にあるとき、内歯歯車と、該内
歯歯車と一体の可動側のヒンジ部材および背凭れ
は上方に持ち上げられており、可動ヒンジ部材上
に設けられた部分内歯歯車は上方に移動してい
て、固定側のヒンジ部材上の外歯歯車とは離接し
ている。
この位置では、背凭れはゆるく傾動し、ガタつ
くことはなく、操作力も安定している。
操作軸を回して、偏心軸が下死点近傍に来ると
前記内歯歯車は可動側のヒンジ部材とともに下降
して前記外歯歯車と噛合する。
この位置では、外歯歯車と内歯歯車の噛合の状
態からして、背凭れは早く回転し、ガタつきは最
大となり、背凭れのガタつきが大きくなるところ
である。このガタを制限するように一方のヒンジ
部材上の部分外歯歯車と、他方のヒンジ部材上に
設けた押え部材の部分内歯歯車が噛合し、背凭れ
のガタつきが抑えられる。操作軸は円滑に回転す
る。
「実施例」 以下、図面に基づき本考案の各種実施例を説明
する。
第1図〜第7図は本考案の第1実施例を示して
いる。
リクライニング装置10は、第1図に示すよう
に座席Sの側方腰部付近に備えられている。
リクライニング装置10が座席Sの左右に備え
られているときは、後に述べる操作軸が左右から
伸びて座席の腰部中央付近において結合して一体
となつており、何れか一方の調節用ノブ11の操
作によつても調節可能となつている。
リクライニング装置10は第1図に示すように
座席Sの座部1側に固定されている固定側のヒン
ジ部材20と、背凭れ2側に取付けてある可動側
のヒンジ部材30とを結合して成つている。
上記両ヒンジ部材20,30の結合状態を第2
図および第3図に、詳細は第4図〜第7図に示し
てある。
ヒンジ部材20には外歯歯車21を設け、ヒン
ジ部材30には内歯歯車31を設けてある。
第4図および第5図に示すように、ヒンジ部材
20には、一部をボス形成し、該部分外周に外歯
歯車21が形成されている。さらにヒンジ部材2
0の両端部外周には前記外歯歯車21と同心に部
分外歯歯車22が形成されている。
なお外歯歯車21のモジユールm1を、ピツチ
円径d1とし、部分外歯歯車22のモジユールを
m2、ピツチ円径をd2としたとき、 m1/m2=d1/d2 ……(1) の関係としている。
外歯歯車21の中心部には軸穴23が設けてあ
る。
一方、第6図および第7図に示すように、ヒン
ジ部材30の下端部近傍にボス形成をなし、該ボ
ス内周側に内歯歯車31が加工してある。そして
該内歯歯車31の歯数は前記外歯歯車21の歯数
より少なくとも1枚多く設定してある。
そして前記内歯歯車31からみて、ヒンジ部材
30の先端部に向う側に部分外歯歯車22に噛合
する部分外歯歯車である押え部材32が固設され
ている。該押え部材32は前記部分外歯歯車22
が最近接したとき噛合するよう構成されており、
モジユールも同じくm2である。
両部分外歯歯車22と押え部材32の歯とはこ
れら部分歯車が完全な歯車をなしていると仮定し
たとき、両者の歯数の差は、前記外歯歯車21と
内歯歯車31の歯数の差に等しく、前記内歯歯車
31のピツチ円径D1と押え部材32にピツチ円
径D2との比はやはり両内歯歯車31,32の各
モジユールm1とm2の比に等しい。
なお、本実施例における前記押え部材32は金
属製で、前記可動側のヒンジ部材30上に溶接等
の手段で固設してあるが、これを硬質樹脂等の弾
性を有する材料にて成形し、相手方に断撥的に係
合させると効果的である。
そして前記ヒンジ部材20の軸穴23には一部
に偏心部分13を有する操作軸12が回転自在に
嵌着している。操作軸12は座席Sの他の側にリ
クライニング装置10が設けられた場合その操作
軸12と結合して一体となつている。
内歯歯車31の中心には軸穴33が穿設してあ
り、操作軸12の偏心部分13には可動側のヒン
ジ部材30の軸穴33が回転自在に嵌合してお
り、操作軸12の外端部には調節用ノブ11が嵌
着している。
前記偏心部分13の操作軸12の回転中心に対
する偏心量aは、 D1−d1=2a ……(2) の関係で与えてある。
次に作用を説明する。
第2図に示す状態がこのまま座席の上下の関係
を示し、矢印Aの方向が座席の前方向とする。
第2図の状態では操作軸12の偏心部分13は
上死点にある。この位置では背凭れ2に結合して
いるヒンジ部材30は上方に持ち上げられ内歯歯
車31と外歯歯車21とは最下点において接して
いる。そして部分外歯歯車22と、押え部材32
と互いに歯先を近接して分離している。
このとき、背凭れ2は操作軸12の回転に対し
相対的にゆるく傾動する状態にあり、ガタつくこ
とがない。調節用ノブ11の操作力の安定してい
る。
調節用ノブ11を回して操作軸12が矢印B方
向に回転し、第8図のように偏心部分13が下死
点に至ると、ヒンジ部材30は下方向に押し下げ
られ内歯歯車31,21は最上部において接触
し、このとき部分外歯歯車22は押え部材32に
噛合している。
この位置では、背凭れ2は操作軸12の回転に
対し相対的に急に傾動する状態にあり、ガタつき
やすい。そこで、部分外歯歯車22を押え部材3
2が規制してガタつきを抑える。それにより調節
用ノブ11の操作力も軽過ぎることがなく安定す
る。
そして可動側のヒンジ部材30は時計方向に少
し回動する。この回動量は内歯歯車31と外歯歯
車21の歯数差に円ピツチを乗じた値の半分であ
る。
操作軸12をさらに矢印B方向に回転させ偏心
部分13を上死点にもつて来ると内歯歯車31,
21の噛合関係は第2図の状態に戻るが、可動側
のヒンジ部材30はさらに回動し、第9図に示す
状態になる。第2図の状態から第9図の状態に至
るまでのヒンジ部材30の回動角は内歯歯車3
1、外歯歯車21の歯数差に円ピツチを乗じた量
に等しい。
上記のように操作軸12を回転させ続けるとヒ
ンジ部材30は時計方向に回動を続け、背凭れ2
は後方に倒れる。そして第10図に示す位置に来
ると、押え部材32の右側の先端部32aがヒン
ジ部材20の部分外歯歯車22の切り終りに設け
られた当接部20aに押し当て回動は止まる。
操作軸12を上記と反対側に回転させるとヒン
ジ部材30は反時計方向に回動し、押え部材32
の左端部32bが部分外歯歯車22の切り終り部
において設けられたヒンジ部材20上の当接部2
0bに押し当て停止する。
なお上記実施例においては、外歯歯車21およ
び部分外歯歯車22を形成したヒンジ部材を固定
側とし、内歯歯車31および押え部材32をヒン
ジ部材30上に設けたが、上記の構成は相対的で
あつて、両ヒンジ部材を逆の構成をすることが可
能である。ただしこの場合には操作軸の回転方向
と、可動側のヒンジ部材の回転方向は逆方向とな
る。
次に第2実施例として、前記押え部材32の構
成を第11図、第12図に示す。
すなわち台座51にローラー52をピン53で
回転自在に取付けてなるもので、押え部材32に
噛合すべき相手の部分外歯歯車22との噛合、離
脱が一層円滑になされることを目的としたもので
ある。
さらに第3実施例を第13図、第14図に示
す。本実施例は前記押え部材32を相手の部分外
歯歯車22と噛合したとき、該部分外歯歯車22
を外側から抑えるようにカバー部55を設けたも
のである。
[考案の効果] 本考案に係るリクライニング装置によれば、座
席の背凭れの調節時、調節用ツマミの回転角度位
置による背凭れのガタつきと、座席の座部と背凭
れに取付けた各ヒンジ部材上に相互に噛合する部
分歯車と押さえ部材とを設けて規制するよう配設
したから、前記調節つまみによる背凭れの調節に
おいて操作力のバラツキが小さくなるとともに、
背凭れのガタつきが抑えられる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第10図は本考案の第1実施例を示し
ており、第1図はリクライニング装置を装着した
座席の側面図、第2図はリクライニング装置の正
面図、第3図は第2図の−線断面図、第4図
は固定側のヒンジ部材の部分正面図、第5図は第
4図の−線断面図、第6図は可動側のヒンジ
部材の部分正面図、第7図は第6図−線断面
図、第8図〜第10図は作用説明図、第11図は
第2実施例に係る押え部材の正面図、第12図は
第11図の−線断面図、第13図は第3
実施例に係る押え部材の正面図、第14図は第1
3図の−線断面図である。 S……座席、1……座部、2……背凭れ、10
……リクライニング装置、11……調節用ノブ、
12……操作軸、13……偏心部分、20……ヒ
ンジ部材、21……外歯歯車、22……部分外歯
歯車、30……ヒンジ部材、31……内歯歯車、
32……押え部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 座席の背凭れを傾動可能に座部に支持するもの
    であり、背凭れの傾動中心近傍に設けたつまみの
    回動に応じて背凭れの角度を設定するリクライニ
    ング装置であつて、 一端に内歯歯車を設けたヒンジ部材と、前記内
    歯歯車に噛合し、歯数が少なくとも一枚少ない外
    歯歯車を一端に有するヒンジ部材とを組み合わせ
    て成り、 前記両ヒンジ部材の一方を座部側に固定して固
    定側のヒンジ部材とし、他方を背凭れ側に取付け
    て可動側のヒンジ部材とし、 固定側のヒンジ部材の歯車中心を回動自在に貫
    通する軸に一体に形成された偏心部分を有する操
    作軸にて前記両ヒンジ部材を結合するとともに、
    可動側のヒンジ部材と一体の歯車を前記操作軸の
    偏心部分に回転自在に嵌合して、前記両歯車が相
    互に噛合可能とした座席のリクライニング装置に
    おいて、 前記内歯歯車側のヒンジ部材上に部分内歯歯車
    形の押え部材を、前記内歯歯車と同心に内側向き
    に固設する一方、該押え部材に噛合する部分外歯
    歯車を、前記外歯歯車に同心に固設し、 前記押え部材を、前記可動側のヒンジ部材が軽
    く揺動してガタつきやすい位置で前記外歯歯車に
    最近接して噛合するよう配設したことを特徴とす
    るリクライニング装置。
JP9990887U 1987-06-29 1987-06-29 Expired JPH0415073Y2 (ja)

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JP9990887U JPH0415073Y2 (ja) 1987-06-29 1987-06-29

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9990887U JPH0415073Y2 (ja) 1987-06-29 1987-06-29

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Publication Number Publication Date
JPS644235U JPS644235U (ja) 1989-01-11
JPH0415073Y2 true JPH0415073Y2 (ja) 1992-04-06

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JP9990887U Expired JPH0415073Y2 (ja) 1987-06-29 1987-06-29

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JPS644235U (ja) 1989-01-11

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