JPH0620453Y2 - リクライニング装置 - Google Patents

リクライニング装置

Info

Publication number
JPH0620453Y2
JPH0620453Y2 JP1989089851U JP8985189U JPH0620453Y2 JP H0620453 Y2 JPH0620453 Y2 JP H0620453Y2 JP 1989089851 U JP1989089851 U JP 1989089851U JP 8985189 U JP8985189 U JP 8985189U JP H0620453 Y2 JPH0620453 Y2 JP H0620453Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pivot
sun gear
gear
planetary gear
base member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989089851U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0329034U (ja
Inventor
忠 川北
Original Assignee
池田物産株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 池田物産株式会社 filed Critical 池田物産株式会社
Priority to JP1989089851U priority Critical patent/JPH0620453Y2/ja
Publication of JPH0329034U publication Critical patent/JPH0329034U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0620453Y2 publication Critical patent/JPH0620453Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、シートクッションにシートバックを枢軸を中
心にして傾動角度調整可能に支持したリクライニング装
置に関する。
「従来の技術」 従来のリクライニング装置としては、例えば、第5図お
よび第6図に示すようなものがある。また、特開昭63
−186604号公報に開示されたものがある。
すなわち、前者は、図外のシートクッションの側部に固
設されるベース部材1に内歯車部材2が固設され、同じ
く図外のシートバックの基端部に固設されるアーム部材
3に内歯車部材4が固設され、ベース部材1にアーム部
材3が枢軸5により揺動可能に枢支されている。
相互に対向して配した両方の内歯車部材2,4の間に太
陽歯車6が配され、太陽歯車6が枢軸5に枢軸5と一体
的に回転可能に装着され、太陽歯車6の周りには遊星歯
車7,7…が複数配され、遊星歯車7は太陽歯車6に噛
合するとともに、内歯車部材2,4に同時に噛合してい
る。
太陽歯車6とアーム部材3との間に遊星歯車7を回転可
能に保持する保持部材8が配され、保持部材8が枢軸5
を中心にして回転可能に枢支されている。保持部材8は
所定厚の板材を十字形に打ち抜き成形したもので、保持
部材8の外周が各遊星歯車7の歯先円に沿うように円弧
形の凹部9になっていて、中央部に枢軸5が挿通する丸
孔9aが穿設されているものである。
また、後者は、プラネタリーギアがクリスフォームによ
り支持され、プラネタリーギアとクリスフォームとの間
にスプリングプレートが配され、プラネタリーギアをベ
ースプレート等の内歯車に押し付けるようにしたもの
で、スプリングプレートとクリスフォームとの間にクリ
アランスが存在する。
「考案が解決しようとする課題」 しかしながら、このような従来のリクライニング装置で
は、前者においては、枢軸5と太陽歯車6との嵌合幅が
太陽歯車6の板厚で決まり、板厚が少なくて嵌合幅が十
分に確保されないと、長期間の使用により枢軸5の軸線
と太陽歯車6の回転中心線とが一致しなくなって、ロッ
ク時におけるシートバックのガタつきの要因となった
り、傾動角度調節操作時においてスムーズに作動しなか
ったりする。枢軸5と太陽歯車6との嵌合幅を十分に確
保すべく太陽歯車6の板厚を上げると、リクライニング
装置全体が枢軸5方向へ嵩張ってコンパクトにならない
という問題点があった。
また、保持部材8の材料の板厚が十分でなかったり、プ
レスの打抜き加工によるダレのため、枢軸5と保持部材
8の丸孔9aとの嵌合幅が少なくなって、保持部材8の
回転中心軸線が枢軸5の軸線と一致しないで傾いたり、
保持部材8の円弧形の凹部9が遊星歯車7の歯幅方向に
十分に沿わないで、保持部材8の回転中心軸線と遊星歯
車7の回転中心軸線と一致しないで傾いたりして、前述
と同じく、ロック時におけるシートバックのガタつきの
要因となったり、傾動角度調節操作時においてスムーズ
に作動しなかったりする。
これを防止するため、保持部材8の板厚を上げると、前
述と同じように、リクライニング装置全体が枢軸5方向
へ嵩張ってコンパクトにならないという問題点があっ
た。
また、後者においては、例えば、スプリングプレートと
クリスフォームとの間にクリアランスがあるために、シ
ートバックに荷重がかかると、バックプレートの内歯車
がスプリングプレートの弾撥力に抗して、プラネタリー
ギアを内方へ押し戻すようになり、シートバックに繰り
返し荷重をかけたりすると、前記クリアランスの間でプ
ラネタリーギアがガタついて、バックプレートが揺動し
て、シートバックにガタつきが生じてしまうという問題
点があった。
本考案は、このような従来の問題点に着目してなされた
もので、リクライニング装置全体を大型にすることな
く、ロック時においてシートバックがガタつかず、ま
た、傾動角度調節操作時においてスムーズに作動するこ
とができるリクライニング装置を提供することを目的と
している。
「課題を解決するための手段」 かかる目的を達成するための本考案の要旨とするところ
は、 シートクッションにシートバックを枢軸を中心にして傾
動角度調節可能に支持したリクライニング装置におい
て、 シートクッション側に固設され、前記枢軸を中心とする
円周方向に内歯が刻設されたベース部材と、 シートバック側に前記ベース部材と対向して固設され、
同じく前記枢軸を中心とする円周方向に内歯が刻設され
たアーム部材と、 該アーム部材と前記ベース部材との間に配され、前記枢
軸と一体的に成形された太陽歯車と、 該太陽歯車の周りに複数配され、該太陽歯車に噛合する
とともに、前記ベース部材の内歯および前記アーム部材
の内歯に同時に噛合する遊星歯車と、 前記ベース部材または前記アーム部材の一方の部材と前
記太陽歯車との間に配され、前記枢軸の軸線と平行な方
向に延びて、前記枢軸に回転可能に外嵌するガタつき防
止用の嵌合フランジと、前記遊星歯車の歯先円に沿うと
ともに歯幅の方向へ延び、前記遊星歯車を正規の姿勢で
回転可能に保持して、前記遊星歯車が前記太陽歯車およ
び前記両方の内歯に適切に噛合するようにした保持フラ
ンジとを有する平板を折り曲げ成形して成る保持部材と
を備えたことを特徴とするリクライニング装置に存す
る。
「作用」 枢軸を回転すると、太陽歯車がガタつくことなく枢軸と
一体となって回転し、その回転力が遊星歯車を介してベ
ース部材の内歯とアーム部材の内歯とに伝わる。ベース
部材がシートクッション側に固定されているため、アー
ム部材が枢軸を中心にして極めて減速されて回動し、そ
れに応じてシートバックが傾動し、所望の傾動角度にな
る。
このとき、保持部材の嵌合フランジと枢軸との嵌合幅が
十分に確保されている関係で、枢軸にたいして保持部材
がガタつかず、また、遊星歯車の歯先が保持部材の保持
フランジに的確に摺接している関係で、保持部材に対し
て遊星歯車もガタつかないために、保持部材を介して遊
星歯車の回転中心軸線が枢軸の軸線と一致した正規の位
置に保持される。それにより、遊星歯車がベース部材の
内歯とアーム部材の内歯とにそれぞれ適切に噛合し、枢
軸の回転に応じてアーム部材がガタつきなくスムーズに
回動する。
また、シートバックが所望の傾動角度になり、枢軸の回
転を停止したときにおいても、枢軸と太陽歯車とのガタ
つきがなく、また、保持部材を介して遊星歯車の回転中
心軸線が枢軸の軸線と一致した正規の位置に保持される
ために、遊星歯車が太陽歯車にガタなく適切に噛合する
とともに、ベース部材の内歯およびアーム部材の内歯に
ガタなく適切にそれぞれ噛合し、それにより、アーム部
材を介して、シートバックが所望の傾動角度位置におい
て、ガタなく支持される。
「実施例」 以下、図面に基づき本考案の一実施例を説明する。
第1図から第4図は本考案の一実施例を示している。
第1図および第2図に示すように、シートクッション1
0の側部にはベース部材11が固設され、ベース部材1
1には内歯車部材12がビス止めされている。
シートバック20の基端部にはアーム部材21が固設さ
れ、アーム部材21には同じく内歯車部材22がビス止
めされている。
内歯車部材12の中央部には丸孔13が穿設され、同じ
く、内歯車部材22の中央部には丸孔23が穿設されて
いる。丸孔13,23に枢軸30が相対的に回転可能に
挿通され、ベース部材11に枢軸30によりアーム部材
21が枢支されている。
第1図、第3図および第4図に示すように、内歯車部材
12には枢軸30を中心とする円周方向に内歯14が刻
設されている。同じく、内歯車部材22には枢軸30を
中心とする円周方向に内歯24が刻設されている。
枢軸30には太陽歯車31が一体的に形成されている。
枢軸30と太陽歯車31とには焼結用の金属がそれぞれ
用いられ、個別に成形し、相互に組付られた後、焼結さ
せて一体としたものである。
また、太陽歯車31を補強するため、太陽歯車31の内
歯車部材12側には太陽歯車31と一体的につば部32
が設けられている。内歯車部材12にはつば部32を嵌
入して収納する収納凹部15が形成されている。
太陽歯車31の周りには4つの遊星歯車40が均等に配
され、遊星歯車40は太陽歯車31に噛合するととも
に、内歯14,24にそれぞれ噛合している。
太陽歯車31と内歯車部材22との間には、保持部材5
0が配され、保持部材50は枢軸30の拡径部33回り
に回転可能に枢支されている。保持部材50は、枢軸3
0の軸線と平行な方向に十分延びて拡径部33にガタな
く外嵌する嵌合フランジ51と、遊星歯車40の歯先円
に沿うように円弧形にへこんで、遊星歯車40の歯幅方
向に延びる保持フランジ52とが備えられている。
保持部材50は、平板をプレス加工により折り曲げ成形
して形成してある。折り曲げ成形であるので、打ち抜き
加工のようなダレが生ずることがなく、保持フランジ5
2にはエッジが十分に出ていて遊星歯車40との摺接面
は十分にある。
次に作用を説明する。
操作ダイヤル35により、枢軸30を回転すると、枢軸
30と太陽歯車31とが一体となっているため、太陽歯
車31がガタつくことなく回転する。太陽歯車31が回
転すると、保持部材50の嵌合フランジ51が枢軸30
の軸線と平行な方向へ十分延びているため、保持部材5
0が枢軸30に対してガタつかず、かつ、遊星歯車40
の歯先円に沿うとともに、歯幅の方向へ十分に延びてい
て、遊星歯車40が保持部材50の保持フランジ52に
ガタなく摺接していることにより、遊星歯車40が正規
の姿勢に保ちながら、自転し、かつ、太陽歯車31の回
りを公転する。
それにより、遊星歯車40は、太陽歯車に適切に噛合す
るとともに、内歯車部材12の内歯14と内歯車部材2
2の内歯24とそれぞれ適切に噛合し、太陽歯車31の
回転力をスムーズに内歯車部材22に伝え、それによ
り、内歯車部材22と一体のアーム部材21が枢軸30
を中心にして極めて減速されてスムーズに回動する。
アーム部材21が回動することにより、シートバック2
0が傾動して所望の傾動角度になる。
シートバック20が所望の傾動角度になり、操作ダイヤ
ル35の回転を止め、枢軸30の回転が停止した状態で
は、保持部材50の嵌合フランジ51と枢軸30の拡径
部材33との嵌合幅が十分に確保されている関係で、枢
軸30と保持部材50とのガタつきがなく、また、保持
部材50の保持フランジ52が遊星歯車40の歯先円に
沿うとともに、歯幅の方向へ十分に延びていて、遊星歯
車40が保持部材50に対してガタつきがなく、さら
に、枢軸30と太陽歯車31とのガタつきがないため、
遊星歯車40がガタなく適切に内歯車部材22に噛合す
る。
それにより、アーム部材21を介して、シートバック2
0が所望の傾動角度位置において、ガタなく支持され
る。
前記実施例においては、アーム部材21側の内歯車部材
22と太陽歯車31との間に保持部材50を配したもの
を示したが、ベース部材11側の内歯車部材12と太陽
歯車31との間に配してもよいことはいうまでもない。
「考案の効果」 本考案に係るリクライニング装置によれば、枢軸と太陽
歯車とを一体的に成形して太陽歯車が枢軸に対してガタ
つかないようにするとともに、枢軸に保持部材の嵌合フ
ランジを外嵌して相互の嵌合幅を十分に確保し、保持部
材の保持フランジに遊星歯車を摺接させて、遊星歯車が
太陽歯車等に適切に噛合する正規の姿勢を維持するよう
にしたので、太陽歯車や保持部材の板厚を上げずにそれ
ぞれ枢軸に対するガタつきを防止することができ、装置
全体を枢軸方向に嵩張らずにコンパクトにすることがで
き、また、リクライニング操作時および停止時におい
て、遊星歯車が太陽歯車等に適切に噛合しているので、
スムーズにリクライニング操作をすることができるとと
もに、ガタつかずにシートバックを支持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図から第4図は本考案の一実施例を示しており、第
1図はリクライニング装置の分解斜視図、第2図はリク
ライニング装置の装着状態を示す斜視図、第3図は主に
太陽歯車と保持部材の組付け関係を示す分解斜視図、第
4図はリクライニング装置の要部断面図、第5図および
第6図は従来例を示しており、第5図はリクライニング
装置の分解斜視図、第6図は同じく要部斜視図である。 10……シートクッション 11……ベース 12……内歯車部材 14……内歯 20……シートバック 21……アーム部材 22……内歯車部材 24……内歯 30……枢軸 31……太陽歯車 40……遊星歯車 50……保持部材 51……嵌合フランジ 52……保持フランジ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートクッションにシートバックを枢軸を
    中心にして傾動角度調節可能に支持したリクライニング
    装置において、 シートクッション側に固設され、前記枢軸を中心とする
    円周方向に内歯が刻設されたベース部材と、 シートバック側に前記ベース部材と対向して固設され、
    同じく前記枢軸を中心とする円周方向に内歯が刻設され
    たアーム部材と、 該アーム部材と前記ベース部材との間に配され、前記枢
    軸と一体的に成形された太陽歯車と、 該太陽歯車の周りに複数配され、該太陽歯車に噛合する
    とともに、前記ベース部材の内歯および前記アーム部材
    の内歯に同時に噛合する遊星歯車と、 前記ベース部材または前記アーム部材の一方の部材と前
    記太陽歯車との間に配され、前記枢軸の軸線と平行な方
    向に延びて、前記枢軸に回転可能に外嵌するガタつき防
    止用の嵌合フランジと、前記遊星歯車の歯先円に沿うと
    ともに歯幅の方向へ延び、前記遊星歯車を正規の姿勢で
    回転可能に保持して、前記遊星歯車が前記太陽歯車およ
    び前記両方の内歯に適切に噛合するようにした保持フラ
    ンジとを有する平板を折り曲げ成形して成る保持部材と
    を備えたことを特徴とするリクライニング装置。
JP1989089851U 1989-07-31 1989-07-31 リクライニング装置 Expired - Lifetime JPH0620453Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989089851U JPH0620453Y2 (ja) 1989-07-31 1989-07-31 リクライニング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989089851U JPH0620453Y2 (ja) 1989-07-31 1989-07-31 リクライニング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0329034U JPH0329034U (ja) 1991-03-22
JPH0620453Y2 true JPH0620453Y2 (ja) 1994-06-01

Family

ID=31639407

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989089851U Expired - Lifetime JPH0620453Y2 (ja) 1989-07-31 1989-07-31 リクライニング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0620453Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH084539B2 (ja) * 1987-01-27 1996-01-24 日産自動車株式会社 シ−トリクライニング装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0329034U (ja) 1991-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3080140B2 (ja) 内歯式リクライニングデバイス
JP3540952B2 (ja) 車両用座席装置の調節及び固定装置
JP3946948B2 (ja) リクライニング装置
JPH0368682B2 (ja)
JPH0525480Y2 (ja)
JPH0620453Y2 (ja) リクライニング装置
JP2002102000A (ja) 車両用シートリクライニング装置
JPH0631960Y2 (ja) 角度調整装置
JP3762188B2 (ja) リクライニング装置
JP4131650B2 (ja) リクライニング機構のラチェット、その製造方法及びリクライニング機構のラチェットの形成金型
JP2002186535A (ja) リクライニング装置
JPH0429812Y2 (ja)
JPH0529141Y2 (ja)
JPS60135338A (ja) シ−トのリクライニング装置
JP2544029Y2 (ja) シートのリクライニング装置
JP4060408B2 (ja) 車両用シートの無段階アジャスタ
JPH0415073Y2 (ja)
JP2000225032A (ja) 座席の調節装置
JPH0546346U (ja) リクライニング装置
JP2885306B2 (ja) 車両シートのリクライニング装置
JP4073145B2 (ja) シートのランバーサポート装置
JPH0357163Y2 (ja)
JPS6025122B2 (ja) 座席傾斜装置
JP3188720B2 (ja) シート用リクライニング機構
JPH1042990A (ja) シートリクライニング装置