JPH057159U - シートのリクライニング装置 - Google Patents

シートのリクライニング装置

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JPH057159U
JPH057159U JP6271391U JP6271391U JPH057159U JP H057159 U JPH057159 U JP H057159U JP 6271391 U JP6271391 U JP 6271391U JP 6271391 U JP6271391 U JP 6271391U JP H057159 U JPH057159 U JP H057159U
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弘 今井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】遊星歯車機構を用いてバックレストを無段的に
角度調整できるシートのリクライニング装置において、
バックレストの回転中心がすりこぎ運動をせずまたガタ
つきなくスムースに角度調整できるようにする。 【構成】シートクッション側のベースプレート1に固定
軸3を固着し、この固定軸3に偏心軸4の軸部41′を
回転可能に支持させ、バックレスト側のヒンジプレート
2に内歯の太陽歯車6を固定し、それに噛合う遊星歯車
7と固定軸3との間に遊星歯車7の自転を拘止する自転
ロック部材8を設け、基部42aと偏心部42bと弾性
材42cとからなる偏心カム部42を遊星歯車7の中心
穴71に摺動可能に嵌装し、偏心軸4を回転させること
により、遊星歯車7が公転しバックレストが偏心軸の軸
部41,41′を結ぶ線を中心として角度変位する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は主として自動車用リクライニングシートに使用されるリクライニング 装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車用シートのリクライニング装置としては、シートクッションの側面部に 固定したベースプレートに、バックレストの側面下部に固定したヒンジプレート を回動可能に軸着すると共に、ヒンジプレート側に設けた円弧状のギヤ部に噛合 うギヤ部をもったラッチ部材を該円弧状ギヤ部に対し噛合及び噛合解除操作し得 るようベースプレートに取付けた、所謂ギヤ噛合式のものが従来より一般に用い られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記のようにラッチ部材のギヤ部とヒンジプレートのギヤ部との噛合せ位置を 変えることによりバックレストの傾角の調整を行う従来のリクライニング装置は 、傾角の調整はギヤ部の歯のピッチに相当する角度ずつ段階的にしか行うことが できず、歯のピッチを小さくしてできるだけこまかく調整できるようにしようと すると、所定の強度を保持することが難しくなるといった課題を有している。
【0004】 例えばベースプレートに内歯の歯車を固定しそれに噛合う遊星歯車をヒンジプ レートに固着し、該遊星歯車を偏心軸の回転にて内歯歯車に沿って公転させるよ うにすれば、バックレストは遊星歯車の自転に相当する角度にて無段的に角度調 整される構造とすることはできるが、このようにするとバックレストの回動中心 部が遊星歯車の公転軌跡に相当する動き(すりこぎ運動)をするので、調整角度 によってバックレスト下部の前後方向位置及び上下方向位置が変化するという問 題が生じるばかりか、調整操作部にバックレストの重量荷重がかかるので操作が 重くなるといった課題を有している。
【0005】 本考案は上記のような課題に対処することを主目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、シートクッションに固着されるベースプレートに固定軸を固設し、 軸部と偏心カム部とからなる偏心軸をその軸部の中心線X−Xを中心として回転 可能なるよう上記固定軸に嵌装し、該偏心軸の軸部にバックレストに固着される ヒンジプレートを回転可能なるよう嵌装し、該ヒンジプレートに該ヒンジプレー トの回転中心を中心とする内歯をもった太陽歯車を一体又は一体的に設け、該太 陽歯車の内歯に噛合う遊星歯車を上記偏心軸の偏心カム部に回転可能なるよう嵌 装すると共に、該遊星歯車と上記固定軸に形成した二面幅部とに係合し該遊星歯 車を公転はできるが自転はできないよう拘止する自転ロック部材を設け、上記偏 心軸を回転させる駆動手段を設けたリクライニング装置であって、上記偏心軸の 偏心カム部を、軸部と一体の基部と外周が上記遊星歯車の中心穴に摺接する偏心 部とに2分割して該基部と偏心部とを弾性材を介してつき合せた構造に構成した ことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】
上記により、駆動手段にて偏心軸を回転させると、偏心カム部の回転により偏 心部の外周が遊星歯車の中心穴内周面上を摺動して、遊星歯車は太陽歯車の内歯 上を自転しつつ公転しようとするが、自転ロック部材部材により自転は拘止され ているので、公転しつつ太陽歯車を回転させ、ヒンジプレートは該太陽歯車と一 体に偏心軸の軸部中心X−Xまわりに回動し、シートクッションに対しバックレ ストの傾角を無段的に変更調整することができる。
【0008】 この場合バックレストの回転中心がすりこぎ運動をすることがなく、偏心軸の 軸部を中心とした回動となり、小なる駆動力で円滑なるバックレスト傾角調整を 行うことができる。
【0009】 又遊星歯車は偏心カム部の基部と偏心部との間に介装されている弾性材のばね 力により太陽歯車と噛合う方向に常に押圧され歯車噛合部のガタつきはなく、ス ムースに作動する。
【0010】
【実施例】
以下本考案の実施例を附図を参照して説明する。
【0011】 図において、1はシートクッションの側面部に固着されるベースプレート、2 はシートのバックレスト側面部に固着されるヒンジプレートであり、ベースプレ ート1には固定軸3が固設され、該固定軸3には、軸部41,41′の間に偏心 カム部42をもった偏心軸4が、該軸部41,41′の中心線と固定軸3の中心 線とが一致し該中心線X−Xを中心として回転できるよう嵌装され、該偏心軸4 の軸部41に上記ヒンジプレート2がブッシュ5を介して回転可能なるよう嵌装 される。
【0012】 偏心カム部42は、図4の分解斜視図に示すように、軸部41,41′と一体 の基部42aと外周がテーパ面をなす偏心部42bとに分割構成され、該基部4 2aと偏心部42bとをゴム等の弾性材42cを介してつき合せることにより偏 心カム部42が形成される構造となっている。
【0013】 6は内歯車よりなる太陽歯車であり、その内歯6Aの中心が上記ヒンジプレー ト2の回転中心線X−Xに一致する位置にヒンジプレート2にリベット等により 固着されている。
【0014】 7は該太陽歯車6の内歯6Aに噛合う外歯7Aもった遊星歯車であり、該遊星 歯車7の中心穴71は上記偏心カム部42の偏心部42bに適合するテーパ穴に 構成され、該中心穴71に偏心カム部42を嵌め込むことにより、弾性材42c を圧縮変形させて偏心部42bの外周テーパ面が中心穴71に摺動可能に圧接し 、該弾性材42cのばね力で遊星歯車7を、その外歯7Aが太陽歯車6の内歯6 Aに噛合う方向に押圧し、噛合部のがたつきが生じないよう押圧支持した構造と なっている。
【0015】 8は上記遊星歯車7上に摺動可能に接合され該遊星歯車7の自転を拘止する自 転ロック部材であり、該自転ロック部材8は前記固定軸3に形成した二面幅部3 1に摺動可能に嵌装される中央溝穴81を有し、該自転ロック部材8は該固定軸 3の二面幅部31と中央溝穴81との嵌合により該二面幅部31の二面に沿うA −A方向にのみ摺動移動できその他の径方向の動き及び回転方向の動きは拘止さ れた状態となる。
【0016】 又該自転ロック部材8には上記A−A方向と直交するB−B方向の係合溝82 が設けてあり、該係合溝82には前記遊星歯車7上に突設した突起72が摺動可 能に嵌り、自転ロック部材8に対し遊星歯車7は係合溝82に沿うB−B方向に のみ摺動移動できその他の径方向の動き及び回転方向の動きは拘止された状態と なる。
【0017】 即ち、遊星歯車7はB−B方向には単独で動くことができそれと直交するA− A方向には自転ロック部材8と共に動くことができるから、太陽歯車6の内歯6 A上を公転はできるが、自転は自転ロック部材8を介して固定軸3によって拘止 された状態となる。
【0018】 9は上記太陽歯車6,遊星歯車7及び自転ロック部材8を覆うカバープレート であり、該カバープレート9は中央部を固定軸3に回転可能に嵌装されると共に その外周部を太陽歯車6上に重ねヒンジプレート2にリベット締め等により固定 される。
【0019】 前記偏心軸4の軸部41,41′端には歯車10がカシメ等の手段にて固着さ れ、ヒンジプレート2に装着された電動モータ11Aと減速機11Bとからなる 駆動装置11の出力軸に固着されたピニオン11Cが該歯車10に噛合い、電動 モータ11Aの回転にて偏心軸4を中心線X−Xを中心として回転させることが できるようになっている。
【0020】 上記の構成において、駆動装置11の駆動により偏心軸4がその軸部41,4 1′の中心線X−Xまわりに回動すると、偏心カム部42のX−X線まわりの回 動により偏心部42bの外周テーパ面が中心穴71のテーパ面上を摺動し、遊星 歯車7は太陽歯車6の内歯6A上を自転しつつ公転しようとする。
【0021】 ところが遊星歯車7は上記したように自転ロック部材8と固定軸3の二面幅部 31とにより公転はできるが自転はできないように規制されているので、該遊星 歯車7は太陽歯車6の内歯6A上を公転しつつ、該太陽歯車6をX−X線まわり に回動させ、該太陽歯車6と一体的にヒンジプレート2もX−X線まわりに回動 し、ベースプレート1即ちシートクッションに対するヒンジプレート2即ちバッ クレストの傾角を変化させる。
【0022】 この場合ヒンジプレート2即ちバックレストは偏心軸4の軸部41,41′の 中心線X−Xを中心として回動し、所謂すりこぎ運動は生じることがなく、バッ クレスト全体を持ち上げるような動きはないので偏心軸4の回転操作が重くなる ようなことはない。
【0023】 又、遊星歯車7は弾性材42cのばね力にて常に太陽歯車6に噛合う方向に押 圧されているので、作動時のガタ付きはほぼ完全に防止され、非常にスムースに 作動する。
【0024】 尚図示実施例では偏心軸4を回転させる電動モータ11A,減速機11Bより なる駆動装置11をヒンジプレート2に取付けた例を示しているが、該駆動装置 11をベースプレート1又はシートクッションにブラケットにより取付けても良 い。
【0025】 又、図示実施例では、自転ロック部材8の係合溝82に遊星歯車7の突起72 が係合した構造となっているが、逆に自転ロック部材8に設けた突起が遊星歯車 7に設けた係合溝に嵌入係合し、自転ロック部材8に対し遊星歯車7がB−B方 向にのみ動くことができるようにしても良い。
【0026】 更に又、図示実施例では太陽歯車6をヒンジプレート2にリベット等により一 体的に固着した例を示しているが、ヒンジプレート2のハーフブランキング加工 (打抜き加工を板厚の半ば程度まで行う加工方法で従来より公知の加工方法であ る)により太陽歯車6をヒンジプレート2にて一体に構成しても良い。 考案の効果 以上のように本考案によれば、ヒンジプレートに固着した内歯の太陽歯車とそ れに噛合う遊星歯車と該遊星歯車を公転させる偏心軸とからなる遊星歯車装置に おいて、該遊星歯車を公転はできるが自転はできないようベースプレート側に支 持させる自転ロック部材を設けたことにより、偏心軸を駆動装置によって回転さ せると遊星歯車は太陽歯車をその中心線まわりに回転させつつ公転し、それによ ってヒンジプレート即ちバックレストの角度調整を無段的に行うことができると 共に、バックレストのすりこぎ運動は生じることがなく、又偏心カム部の構成部 品である弾性材のばね力にて歯車噛合部のガタつきもなく、比較的小なる駆動力 で円滑なるバックレスト傾角調整を行うことができるもので、実用上多大の効果 をもたらし得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1のa−a断面図である。
【図3】図1のb−b断面図である。
【図4】偏心軸の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 ベースプレート 2 ヒンジプレート 3 固定軸 4 偏心軸 6 太陽歯車 7 遊星歯車 8 自転ロック部材 9 カバープレート 31 二面幅部 41 軸部 41′ 軸部 42 偏心カム部 42a 基部 42b 偏心部 42c 弾性材 71 中心穴

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッションに固着されるベースプ
    レートに固定軸を固設し、軸部と偏心カム部とからなる
    偏心軸をその軸部の中心線を中心として回転可能なるよ
    う上記固定軸に嵌装し、該偏心軸の軸部にバックレスト
    に固着されるヒンジプレートを回転可能なるよう嵌装
    し、該ヒンジプレートに該ヒンジプレートの回転中心を
    中心とする内歯をもった太陽歯車を一体又は一体的に設
    け、該太陽歯車の内歯に噛合う遊星歯車を上記偏心軸の
    偏心カム部に回転可能なるよう嵌装すると共に、該遊星
    歯車と上記固定軸に形成した二面幅部とに係合し該遊星
    歯車を公転はできるが自転はできないよう拘止する自転
    ロック部材を設け、上記偏心軸を回転させる駆動手段を
    設けたリクライニング装置であって、上記偏心軸の偏心
    カム部を、軸部と一体の基部と外周が上記遊星歯車の中
    心穴に摺接する偏心部とに2分割して該基部と偏心部と
    を弾性材を介してつき合せた構造に構成したことを特徴
    とするシートのリクライニング装置。
  2. 【請求項2】 請求項(1) に記載の偏心軸の偏心部は、
    外周をテーパ面に構成され、遊星歯車の中心穴は該偏心
    部外周のテーパ面に適合するテーパ穴に構成されている
    ことを特徴とするシートのリクライニング装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50106288U (ja) * 1974-02-06 1975-09-01
JP4724279B2 (ja) * 2000-08-21 2011-07-13 トックベアリング株式会社 回転ダンパの軸支持装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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