JPH0665069U - シートリフタ装置 - Google Patents

シートリフタ装置

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JPH0665069U
JPH0665069U JP707493U JP707493U JPH0665069U JP H0665069 U JPH0665069 U JP H0665069U JP 707493 U JP707493 U JP 707493U JP 707493 U JP707493 U JP 707493U JP H0665069 U JPH0665069 U JP H0665069U
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JP
Japan
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pinion gear
gear
sector gear
sector
seat
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Application number
JP707493U
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English (en)
Inventor
了 磯村
Original Assignee
池田物産株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】駆動力伝達系にピニオンギア(28)とこのピ
ニオンギア(28)に噛み合うセクタギア(29)とを
使用したシートリフタ装置において、セクタギア(2
9)とピニオンギア(28)の噛み合いを常に適性に保
つ。 【構成】セクタギア(29)は、ピニオンギア(28)
が嵌り込む円弧状の溝(30)が当該セクタギア(2
9)の回転軸を中心として形成され、この溝(30)の
内側周面に前記ピニオンギア(28)が噛み合う歯(3
1)が形成されたものとし、溝(30)の外側周面(3
2)は、当該外側周面(32)がピニオンギア(28)
に当接することでこのピニオンギア(28)のセクタギ
ア(29)の中心から遠ざかる方向への相対移動が阻止
され、ピニオンギア(28)とセクタギア(29)の中
心間距離が許容範囲内に保持される位置に形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両等におけるシートを床面に対して上下動させてその上下位置を 調整するシートリフタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のシートリフタ装置としては、図5に示すように、シートの下方 両側に配置されるベースフレーム1の前端部間に枢支して横設したリフタ軸2と 、このリフタ軸2からベースフレーム1の上部に配されるシート(図示略)の前 端部下面に連結されたリンク3,4,5と、ベースフレーム1におけるリフタ軸 2の枢着部に隣接して配設された駆動軸6及びブレーキユニット7と、ベースフ レーム1の内側に突出するブレーキユニット7の出力軸に固定されたピニオンギ ア8と、リフタ軸2に固定されピニオンギア8に噛み合うセクタギア9と、ベー スフレーム1の内側からセクタギア9の上方に突出するストッパピン10とより なるものが知られている。
【0003】 この装置は、駆動軸6の回動をピニオンギア8とこのピニオンギア8に噛み合 うセクタギア9とによりリフタ軸2に伝達し、該リフタ軸2を回動させてリンク 3,4,5を介してシートを上下動させることで、シートの上下位置を調整する ものであるが、シートの上昇限度における規制は、図6に示すようにセクタギア 9がストッパピン10に当接してセクタギア9の上方への揺動を阻止することに より行なわれていた。なお、ストッパピン10の代りに、ベースフレーム1に切 り起こしが設けられることもある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のシートリフタ装置であると、セクタギア9あるいはピニ オンギア8の径方向への動きを規制するものがこれらが取付けられた軸(リフタ 軸2等)の軸受けだけであるので、これら軸受けのガタにより、セクタギア9と ピニオンギア8の軸中心間距離が許容範囲を越えてしまう可能性が大きかった。 特に、駆動軸6が上昇限度いっぱいまで上昇操作されて、図6に示すようにセ クタギア9がストッパピン10に押し付けられピニオンギア9がロック状態とな ったときには、セクタギア9とピニオンギア8とを互に遠ざかる方向に移動させ る力が大きくなるので、セクタギア9とピニオンギア8の軸中心間距離Lが過大 となって、その後逆方向に操作するときにセクタギア9とピニオンギア8が適性 な状態で噛み合わず、円滑に動作しないばかりか各ギアに無理な負荷が加わる恐 れがあった。
【0005】 本考案は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、セクタギアと とピニオンギアを使用して駆動するシートリフタ装置であって、前記セクタギア とピニオンギアの噛み合いが常に適性に保たれるシートリフタ装置を提供するこ とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための要旨とするところは、 駆動力伝達系にピニオンギア(28)とこのピニオンギア(28)に噛み合う セクタギア(29)とが使用されたシートリフタ装置において、 前記セクタギア(29)は、前記ピニオンギア(28)が嵌り込む円弧状の溝 (30)が当該セクタギア(29)の回転軸を中心として形成され、この溝(3 0)の内側周面に前記ピニオンギア(28)が噛み合う歯(31)が形成された ものであり、 前記溝(30)の外側周面(32)は、当該外側周面(32)が前記ピニオン ギア(28)に当接することでこのピニオンギア(28)のセクタギア(29) の中心から遠ざかる方向への相対移動が阻止され、前記ピニオンギア(28)と セクタギア(29)の中心間距離が許容範囲内に保持される位置に形成されてい ることを特徴とするシートリフタ装置に存する。
【0007】
【作用】 本考案のシート(20)リフタ装置では、ピニオンギア(28)により駆動力 が伝えられてセクタギア(29)が揺動している際、あるいはピニオンギア(2 8)が操作限界いっぱいまで回転駆動されてロック状態となっているときに、ピ ニオンギア(28)をセクタギア(29)の中心から遠ざける力が働いても、ピ ニオンギア(28)が嵌り込んだセクタギア(29)の溝(30)の外側周面( 32)がピニオンギア(28)に当接することで、ピニオンギア(28)の相対 移動が阻止され、ピニオンギア(28)とセクタギア(29)の中心間距離が許 容範囲内に保持される。このため、常にピニオンギア(28)とセクタギア(2 9)とが適正に噛み合うことになる。
【0008】 また、本考案の装置では、ピニオンギア(28)におけるセクタギア(29) が嵌り込む溝(30)の端部位置の設定により、作動限界においてこの端部をピ ニオンギア(28)に当接させ、当該溝(30)の端部をストッパとして機能さ せることができるという作用もある。
【0009】
【実施例】
以下、図1〜4に基づき本考案の一実施例を説明する。 図1,4に示すように、本実施例のシートリフタ装置は、シート20の下方の 両側にそれぞれ配設されるベースフレーム21,21の前端部間に枢支されて横 設されたリフタ軸22と、このリフタ軸22から伸びて順次回動可能に連結され 終端がシート20の前端部下面に固定されたリンク23,24,25と、この場 合左側のベースフレーム21におけるリフタ軸22の枢着部に隣接して配設され た駆動軸26及びブレーキユニット27と、左側のベースフレーム21の内側に 突出するブレーキユニット7の出力軸に固定されたピニオンギア28と、リフタ 軸22に固定されピニオンギア28に噛み合うセクタギア29とを備える。
【0010】 なお、ベースユニット20,20は、シートスライド装置が設けられない場合 には直接床面上に固定される部材となるが、シートスライド装置が設けられる場 合には、レールユニットを構成するシート側レールとなる。また、図1において はシート20を、図2においては駆動軸26,ブレーキユニット27,ピニオン ギア28及びセクタギア29をそれぞれ省略している。
【0011】 セクタギア29は、ピニオンギア28が嵌り込む円弧状の溝30が当該セクタ ギア29の回転軸(この場合リフタ軸22)を中心として形成され、この溝30 の内側周面に前記ピニオンギアが噛み合う歯31が形成されたものである。前記 溝30の外側周面32は、当該外側周面32がピニオンギア28に当接すること でこのピニオンギア28のセクタギア29の軸中心から遠ざかる方向への相対移 動が阻止され、ピニオンギア28とセクタギア29の中心間距離が許容範囲内に 保持される位置に形成されている。また、溝30の端部33は、作動限界におい てこのピニオンギア28に当接するような位置に形成されている。
【0012】 ブレーキユニット27としては、例えばロッキングコイル式の周知構成のもの を使用できる。また、駆動軸26は、手動で操作される構成でもよいし、図示し ていない電動モータ等により運転者の操作で駆動される構成も有り得る。
【0013】 次に、作用を説明する。 駆動軸26が駆動されると、この駆動軸26の回動はピニオンギア28とこの ピニオンギア28に噛み合うセクタギア29とによりリフタ軸22に伝達され、 該リフタ軸22が回動してリンク23,24,25を介してシート20が上下動 し、図4の一点鎖線に示す如くシート20の上下位置が調整される。
【0014】 そして、上記シートリフタ装置では、ピニオンギア28により駆動力が伝えら れてセクタギア29が揺動している際、あるいはピニオンギア28が図2,3に 示す如く操作限界いっぱいまで回転駆動されてロック状態となっているときに、 ピニオンギア28をセクタギア29の中心から遠ざける力が働いても、ピニオン ギア28が嵌り込んだセクタギア29の溝30の外側周面32がピニオンギア2 8に当接することで、ピニオンギア28の相対移動が阻止され、ピニオンギア2 8とセクタギア29の中心間距離が許容範囲内に保持される。このため、常にピ ニオンギア28とセクタギア29とが適正に噛み合うことになり、円滑なシート 20の上下位置調整が可能となるとともに、これらギアの摩耗等が低減され装置 の寿命が伸びる。
【0015】 また、上記装置では、図2,3に示すように、作動限界においてセクタギア2 9の溝30の端部33がピニオンギア28に当接し、シート20の上下移動範囲 を規制するストッパとして機能するので、従来のストッパピンのような構成は不 要となり、ギアの噛み合いが適正に保たれるという効果を奏しながら、構成が簡 素となり低コスト化も図られる。
【0016】 なお、本考案は上記実施例に限られず、各種の態様がありうる。例えば、セク タギアが直接リフタ軸に取り付けられる構成ではなく、配置の関係上これらの間 に別の歯車等が介在する構成でもよい。いずれにしろピニオンギアとセクタギア を駆動力伝達系に使用している限り、本考案を適用して同様の効果を奏すること ができる。
【0017】
【考案の効果】
本考案にかかるシートリフタ装置によれば、装置の駆動力伝達系に使用される ピニオンギアとセクタギアとが常に適正に噛み合うことになり、円滑なシートの 上下位置調整が可能となるとともに、これらギアの摩耗等が低減され装置の寿命 が伸びる。
【0018】 また、セクタギアの溝の端部をシートの上下移動範囲を規制するストッパとし て機能させることができるので、従来のストッパピンのような構成は不要となり 、ギアの噛み合いが適正に保たれるという効果を奏しながら、構成が簡素となり 低コスト化も図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るシートリフタ装置の要
部を示す分解斜視図である。
【図2】本考案の一実施例に係るシートリフタ装置にお
けるセクタギアとピニオンギアの噛み合い状態を示す側
面図である。
【図3】本考案の一実施例に係るシートリフタ装置にお
けるセクタギアとピニオンギアの噛み合い状態を示す側
面図である。
【図4】本考案の一実施例に係るシートリフタ装置の周
辺構成を示す斜視図である。
【図5】従来のシートリフタ装置を示す斜視図である。
【図6】従来のシートリフタ装置におけるセクタギアと
ピニオンギアの噛み合い状態を示す側面図である。
【符号の説明】
28…ピニオンギア 29…セクタギア 30…溝 31…歯 32…外側周面 33…端部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動力伝達系にピニオンギアとこのピニオ
    ンギアに噛み合うセクタギアとが使用されたシートリフ
    タ装置において、 前記セクタギアは、前記ピニオンギアが嵌り込む円弧状
    の溝が当該セクタギアの回転軸を中心として形成され、
    この溝の内側周面に前記ピニオンギアが噛み合う歯が形
    成されたものであり、 前記溝の外側周面は、当該外側周面が前記ピニオンギア
    に当接することでこのピニオンギアのセクタギアの軸中
    心から遠ざかる方向への相対移動が阻止され、前記ピニ
    オンギアとセクタギアの中心間距離が許容範囲内に保持
    される位置に形成されていることを特徴とするシートリ
    フタ装置。
JP707493U 1993-02-25 1993-02-25 シートリフタ装置 Pending JPH0665069U (ja)

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