JPH0971164A - 自動車用シートリフター - Google Patents
自動車用シートリフターInfo
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- JPH0971164A JPH0971164A JP17193496A JP17193496A JPH0971164A JP H0971164 A JPH0971164 A JP H0971164A JP 17193496 A JP17193496 A JP 17193496A JP 17193496 A JP17193496 A JP 17193496A JP H0971164 A JPH0971164 A JP H0971164A
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- Japan
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- gear
- seat
- shaft
- center
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 1段減速でアシストスプリングを用いること
なく、ガタが少なく、高い部品精度が要求されることも
なく、部品点数の軽減ができ、かつ、コスト低下をもた
らすシートリフターを提供する。 【解決手段】 セクタギヤ21,21を有するリフター
シャフト23,23aをセンターギヤ15,15で回転
させてリンク機構を介し可動側のシートフレーム28を
固定側のベースフレーム1,2に対し昇降させるシート
リフターにおいて、前記センターギヤ15,15及びセ
クタギヤ21を特殊理論歯形で形成するとともに、前記
シートフレーム28の自重により常にリンク機構、セク
タギヤ21,21及びセンターギヤ15,15を付勢す
るように構成した。
なく、ガタが少なく、高い部品精度が要求されることも
なく、部品点数の軽減ができ、かつ、コスト低下をもた
らすシートリフターを提供する。 【解決手段】 セクタギヤ21,21を有するリフター
シャフト23,23aをセンターギヤ15,15で回転
させてリンク機構を介し可動側のシートフレーム28を
固定側のベースフレーム1,2に対し昇降させるシート
リフターにおいて、前記センターギヤ15,15及びセ
クタギヤ21を特殊理論歯形で形成するとともに、前記
シートフレーム28の自重により常にリンク機構、セク
タギヤ21,21及びセンターギヤ15,15を付勢す
るように構成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動車の座席装置
におけるシートリフターに係り、特にアシストスプリン
グを用いずに操作力を軽くした自動車用シートリフター
に関する。
におけるシートリフターに係り、特にアシストスプリン
グを用いずに操作力を軽くした自動車用シートリフター
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のシートリフターは、運転席に着
座した者のアイポイントや膝の曲げ角度の調整のため
に、シートクッションの前部又は後部が独立して昇降で
きるようにした座席昇降装置である。
座した者のアイポイントや膝の曲げ角度の調整のため
に、シートクッションの前部又は後部が独立して昇降で
きるようにした座席昇降装置である。
【0003】シートリフターは、基本的には、固定側の
ベースフレームと可動側のシートフレームのいずれか一
方側に形成された軸孔に挿通軸支され、その回転によっ
てリンク機構を介して上記シートフレームを上記ベース
フレームに対し昇降作動させるリフターシャフトと、こ
のリフターシャフトに固定されるセクタギヤと、上記リ
フターシャフトが取り付けられる側のフレームに軸支さ
れて上記セクタギヤと噛合し、回転操作機構により回転
駆動されるセンターギヤとを有し、該センターギヤの軸
支部の近傍に、上記セクタギヤの外れを防止するための
噛合保持部が上記セクタギヤとセンターギヤの噛合部の
側面を覆うように形成されてなる(実開平1−1442
40号公報)。
ベースフレームと可動側のシートフレームのいずれか一
方側に形成された軸孔に挿通軸支され、その回転によっ
てリンク機構を介して上記シートフレームを上記ベース
フレームに対し昇降作動させるリフターシャフトと、こ
のリフターシャフトに固定されるセクタギヤと、上記リ
フターシャフトが取り付けられる側のフレームに軸支さ
れて上記セクタギヤと噛合し、回転操作機構により回転
駆動されるセンターギヤとを有し、該センターギヤの軸
支部の近傍に、上記セクタギヤの外れを防止するための
噛合保持部が上記セクタギヤとセンターギヤの噛合部の
側面を覆うように形成されてなる(実開平1−1442
40号公報)。
【0004】上記セクタギヤとセンターギヤには、イン
ボリュート歯車が一般に用いられているが、設置スペー
スの関係上、高減速比化するには、2段減速にするか
(特開平4−135926号公報参照)、又は、1段減
速でアシストスプリングを用い、リフター構成部品の回
転する軸部の底面を軸孔の上方へ付勢するようにして操
作力を軽減するための補助をさせるか(実公平5−45
543号参照)の、2つの方法があった。
ボリュート歯車が一般に用いられているが、設置スペー
スの関係上、高減速比化するには、2段減速にするか
(特開平4−135926号公報参照)、又は、1段減
速でアシストスプリングを用い、リフター構成部品の回
転する軸部の底面を軸孔の上方へ付勢するようにして操
作力を軽減するための補助をさせるか(実公平5−45
543号参照)の、2つの方法があった。
【0005】なお、2段減速では操作力が軽減されるた
めに、アシストスプリングを用いなくともよい。また、
1段減速でのギヤ比は通常、1:8以下に設定される。
めに、アシストスプリングを用いなくともよい。また、
1段減速でのギヤ比は通常、1:8以下に設定される。
【0006】前記2つの方法における問題点として、2
段減速の場合には、部品点数が増加し、かつ、組付け工
程数が多くてコスト高となり、また、軸間距離が少なく
とも1段減速よりも長く必要となるためにスペース効率
が悪くなっていた。また、1段減速でアシストスプリン
グを用いる場合には、アシストスプリングのばね力は、
一般に多くの人を対象とする平均的な体重に合わせて設
定されるが、着座者の体重差によってガタ(不整合)発生
のモード及び衝撃が異なり、アシストスプリング設定体
重ではどの位置にあってもガタが発生してしまうという
ことがある。
段減速の場合には、部品点数が増加し、かつ、組付け工
程数が多くてコスト高となり、また、軸間距離が少なく
とも1段減速よりも長く必要となるためにスペース効率
が悪くなっていた。また、1段減速でアシストスプリン
グを用いる場合には、アシストスプリングのばね力は、
一般に多くの人を対象とする平均的な体重に合わせて設
定されるが、着座者の体重差によってガタ(不整合)発生
のモード及び衝撃が異なり、アシストスプリング設定体
重ではどの位置にあってもガタが発生してしまうという
ことがある。
【0007】すなわち、アシストスプリングを用いた場
合には、シートクッションに着座者がいると、着座者の
体重が付勢力に抗して作用するために前記軸部もクリア
ランスがそれぞれの軸孔の上部、中間部又は底部に位置
することがある。そしてアシストスプリングの付勢力と
着座者の体重が釣り合った場合は、車両が上方衝撃や下
方衝撃を受けたときに、軸部が軸孔の上部や底部に当接
してガタを発生する。また、アシストスプリングの付勢
力が着座者の体重よりも強い場合、すなわち前記軸部の
クリアランスが底部に位置した場合は、車両が下方衝撃
を受けたときは軸部が軸孔の下部に移動して当接しガタ
を生じることになる。
合には、シートクッションに着座者がいると、着座者の
体重が付勢力に抗して作用するために前記軸部もクリア
ランスがそれぞれの軸孔の上部、中間部又は底部に位置
することがある。そしてアシストスプリングの付勢力と
着座者の体重が釣り合った場合は、車両が上方衝撃や下
方衝撃を受けたときに、軸部が軸孔の上部や底部に当接
してガタを発生する。また、アシストスプリングの付勢
力が着座者の体重よりも強い場合、すなわち前記軸部の
クリアランスが底部に位置した場合は、車両が下方衝撃
を受けたときは軸部が軸孔の下部に移動して当接しガタ
を生じることになる。
【0008】そこで、前記問題点を解決するための努力
が、例えば、軸孔クリアランスの詰め、減速装置のブレ
ーキユニットのガタ防止やスプリング配設等のガタ防止
策が採られて来たが、高い部品精度が要求され、かつ、
部品点数も増加するために、コスト高となる傾向にあっ
た。
が、例えば、軸孔クリアランスの詰め、減速装置のブレ
ーキユニットのガタ防止やスプリング配設等のガタ防止
策が採られて来たが、高い部品精度が要求され、かつ、
部品点数も増加するために、コスト高となる傾向にあっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、1段減
速でアシストスプリングを用いる限りにおいては、ガタ
の発生が避けられない現状に鑑みると、操作力の軽減と
ガタを無くす点では2段減速方式が有利であるものの、
2段減速方式には前述のような問題点があり、シートリ
フターの小型、コンパクト化等を図る観点では、1段減
速が望ましい。
速でアシストスプリングを用いる限りにおいては、ガタ
の発生が避けられない現状に鑑みると、操作力の軽減と
ガタを無くす点では2段減速方式が有利であるものの、
2段減速方式には前述のような問題点があり、シートリ
フターの小型、コンパクト化等を図る観点では、1段減
速が望ましい。
【0010】そこで、この発明は、1段減速でアシスト
スプリングを用いずにガタが少なく、部品点数の軽減が
でき、かつ、コスト低下をもたらすことができるシート
リフターを提供する。
スプリングを用いずにガタが少なく、部品点数の軽減が
でき、かつ、コスト低下をもたらすことができるシート
リフターを提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる自動車
用シートリフターは、固定側のベースフレームと可動側
のシートフレームのいずれか一方側に形成された軸孔に
挿通軸支され、その回転によってリンク機構を介して上
記シートフレームを上記ベースフレームに対し昇降作動
させるリフターシャフトと、このリフターシャフトに固
定されるセクタギヤと、上記リフターシャフトが取り付
けられる側のフレームに軸支されて上記セクタギヤと噛
合し、回転操作機構により回転駆動されるセンターギヤ
とを有するシートリフターにおいて、前記センターギヤ
及びこれと噛合するセクタギヤの歯部を特殊理論歯形で
形成するとともに、前記シートフレームの自重により常
に前記リンク機構、セクタギヤ及びセンターギヤを付勢
するようにしたことを特徴とし、また、前記センターギ
ヤ及びセクタギヤのギヤ比を1対8〜25に形成したこ
とを特徴とする。
用シートリフターは、固定側のベースフレームと可動側
のシートフレームのいずれか一方側に形成された軸孔に
挿通軸支され、その回転によってリンク機構を介して上
記シートフレームを上記ベースフレームに対し昇降作動
させるリフターシャフトと、このリフターシャフトに固
定されるセクタギヤと、上記リフターシャフトが取り付
けられる側のフレームに軸支されて上記セクタギヤと噛
合し、回転操作機構により回転駆動されるセンターギヤ
とを有するシートリフターにおいて、前記センターギヤ
及びこれと噛合するセクタギヤの歯部を特殊理論歯形で
形成するとともに、前記シートフレームの自重により常
に前記リンク機構、セクタギヤ及びセンターギヤを付勢
するようにしたことを特徴とし、また、前記センターギ
ヤ及びセクタギヤのギヤ比を1対8〜25に形成したこ
とを特徴とする。
【0012】上記構成により、センターギヤとセクタギ
ヤを特殊理論歯形としたので、従来同様の大きさのセク
タギヤとしてもギヤ比は従来以上に大きく採れて高トル
クが得られ、しかも1段減速で形成できるため、回転操
作部の小型、コンパクト化ができ、したがってシートリ
フター全体の小型、コンパクト化ができる。
ヤを特殊理論歯形としたので、従来同様の大きさのセク
タギヤとしてもギヤ比は従来以上に大きく採れて高トル
クが得られ、しかも1段減速で形成できるため、回転操
作部の小型、コンパクト化ができ、したがってシートリ
フター全体の小型、コンパクト化ができる。
【0013】また、高トルクが得られることから、アシ
ストスプリングを用いる必要性がなくなり、シートフレ
ームの自重が常に前記リンク機構及びセクタギヤを介し
てセンターギヤに直接負荷するようにしたため、常に自
重又は自重と着座者の体重による下方への負荷がなされ
ているので1G以上の上方衝撃がない限り、ガタ(不整
合)は発生しない。
ストスプリングを用いる必要性がなくなり、シートフレ
ームの自重が常に前記リンク機構及びセクタギヤを介し
てセンターギヤに直接負荷するようにしたため、常に自
重又は自重と着座者の体重による下方への負荷がなされ
ているので1G以上の上方衝撃がない限り、ガタ(不整
合)は発生しない。
【0014】
【実施の形態】以下この発明の実施の形態を図に基づき
説明する。図1,2に示すように、車体に固定されたシ
ートスライド装置のロアーレール1に係合し、その長手
方向へスライド可能なアッパーレール2の立壁の一側
に、ベースフレームとしてのブラケット3がボルトナッ
ト4,5等にて垂直に連結されている。ブラケット3の
一側面には離間して一対の減速装置6,7がかしめ部8
にて固定されている。図示右側の減速装置6はシートク
ッションの前部を昇降させるためのものであり、また、
図示左側の減速装置7はシートクッションの後部を昇降
させるためのものである。
説明する。図1,2に示すように、車体に固定されたシ
ートスライド装置のロアーレール1に係合し、その長手
方向へスライド可能なアッパーレール2の立壁の一側
に、ベースフレームとしてのブラケット3がボルトナッ
ト4,5等にて垂直に連結されている。ブラケット3の
一側面には離間して一対の減速装置6,7がかしめ部8
にて固定されている。図示右側の減速装置6はシートク
ッションの前部を昇降させるためのものであり、また、
図示左側の減速装置7はシートクッションの後部を昇降
させるためのものである。
【0015】減速装置6,7はそれぞれブレーキ機構を
具備した公知の構成であって、図3に示すように、ブラ
ケット3に固定するケーシング9に、電動モータや操作
ノブ等が取り付けられる駆動シャフト10の端部を挿入
し、その駆動シャフト10の端部に軸方向へ丸穴11を
穿設し、その丸穴11に遊挿する軸部12とブレーキレ
バー13を嵌合する異形断面の係合部14と及び歯部1
6とを有する焼結金属等からなるセンターギヤ15を連
結してある。ケーシング9内には一本のコイルばね17
が収納され、そのコイルばね17の一端部はブレーキレ
バー13に係止され、他端部はコア18に係止されてい
る。
具備した公知の構成であって、図3に示すように、ブラ
ケット3に固定するケーシング9に、電動モータや操作
ノブ等が取り付けられる駆動シャフト10の端部を挿入
し、その駆動シャフト10の端部に軸方向へ丸穴11を
穿設し、その丸穴11に遊挿する軸部12とブレーキレ
バー13を嵌合する異形断面の係合部14と及び歯部1
6とを有する焼結金属等からなるセンターギヤ15を連
結してある。ケーシング9内には一本のコイルばね17
が収納され、そのコイルばね17の一端部はブレーキレ
バー13に係止され、他端部はコア18に係止されてい
る。
【0016】センターギヤ15はブラケット3の噛合保
持部19に軸支されてその歯部16が弧状開口部20か
ら露出し、その露出した歯部16に噛合する歯部22を
有するセクタギヤ21がブラケット3にリフターシャフ
ト23,23aで回転可能に支承されている。セクタギ
ヤ21はリフターシャフト23,23aの端部に直交し
て連結固定され、リフターシャフト23,23aの端部
はブラケット3に設けた軸孔3aに回転可能に挿入され
ている。
持部19に軸支されてその歯部16が弧状開口部20か
ら露出し、その露出した歯部16に噛合する歯部22を
有するセクタギヤ21がブラケット3にリフターシャフ
ト23,23aで回転可能に支承されている。セクタギ
ヤ21はリフターシャフト23,23aの端部に直交し
て連結固定され、リフターシャフト23,23aの端部
はブラケット3に設けた軸孔3aに回転可能に挿入され
ている。
【0017】ここで、センターギヤ15とセクタギヤ2
1の歯部16,22は、それぞれ所謂特殊理論歯形歯車
で形成される。特殊理論歯形歯車は、図4に示すよう
に、センターギヤ15が全部で例えば4歯の特殊理論歯
形を有し、また、これと噛合する被駆動側のセクタギヤ
21が全部で例えば40の歯部22を有して構成されて
いる。この所謂ロジックス平歯車は、歯形曲線の曲率が
歯タケ方向に周期的に増減する連続且つ微分可能な函数
であることを特徴とする歯車であり、特公平2−157
43号公報に掲載された公知の歯車である。
1の歯部16,22は、それぞれ所謂特殊理論歯形歯車
で形成される。特殊理論歯形歯車は、図4に示すよう
に、センターギヤ15が全部で例えば4歯の特殊理論歯
形を有し、また、これと噛合する被駆動側のセクタギヤ
21が全部で例えば40の歯部22を有して構成されて
いる。この所謂ロジックス平歯車は、歯形曲線の曲率が
歯タケ方向に周期的に増減する連続且つ微分可能な函数
であることを特徴とする歯車であり、特公平2−157
43号公報に掲載された公知の歯車である。
【0018】センターギヤ15に関し、インボリュート
歯形のセンターギヤは最低6つの歯形で形成されるのが
限界であるのに対し、特殊理論歯形では最低4つの歯形
で形成できるために、高減速比が可能となる。そこで、
センターギヤ15は原則的に特殊理論歯形の4つで形成
し、かつ、センターギヤ15とセクタギヤ21の歯数比
は1対8〜25とする。
歯形のセンターギヤは最低6つの歯形で形成されるのが
限界であるのに対し、特殊理論歯形では最低4つの歯形
で形成できるために、高減速比が可能となる。そこで、
センターギヤ15は原則的に特殊理論歯形の4つで形成
し、かつ、センターギヤ15とセクタギヤ21の歯数比
は1対8〜25とする。
【0019】また、センターギヤ15とセクタギヤ21
の歯部を特殊理論歯形に形成することで、高減速比によ
り高トルクが得られるため、従来1段減速が必要であっ
たアシストスプリングを無くすことができる。
の歯部を特殊理論歯形に形成することで、高減速比によ
り高トルクが得られるため、従来1段減速が必要であっ
たアシストスプリングを無くすことができる。
【0020】そして前部(図示右)の減速装置6にあっ
ては、セクタギヤ21の一側に軸24を介して第1リン
ク25の一端部が回転可能に連結され、第1リンク25
の他端部は軸26を介して回転可能に第2リンク27の
一端部に連結され、第2リンク27の他端部はボルト等
でシートフレーム28に固定される。
ては、セクタギヤ21の一側に軸24を介して第1リン
ク25の一端部が回転可能に連結され、第1リンク25
の他端部は軸26を介して回転可能に第2リンク27の
一端部に連結され、第2リンク27の他端部はボルト等
でシートフレーム28に固定される。
【0021】さらに後部(図示左)の減速装置7にあっ
ては、セクタギヤ21の一側に軸29を介して第3リン
ク30の一端部が回転可能に連結され、第3リンク30
の他端部は軸31を介して回転可能にクランクレバー3
2の一端部に連結される。クランクレバー32の中心部
は軸33を介してアッパーレール2の立壁にボルトナッ
ト34,35等にて固定されたブラケット36に回転可
能に連結され、他端部は軸37を介して回転可能に第4
リンク38に連結され、第4リンク38はシートフレー
ム28に連結される。
ては、セクタギヤ21の一側に軸29を介して第3リン
ク30の一端部が回転可能に連結され、第3リンク30
の他端部は軸31を介して回転可能にクランクレバー3
2の一端部に連結される。クランクレバー32の中心部
は軸33を介してアッパーレール2の立壁にボルトナッ
ト34,35等にて固定されたブラケット36に回転可
能に連結され、他端部は軸37を介して回転可能に第4
リンク38に連結され、第4リンク38はシートフレー
ム28に連結される。
【0022】上記の構成は、例えば運転席のアウター側
のシートリフター構造であり、インナー側のシートリフ
ター構造は、アウター側のシートリフターと左右対称構
成であって、かつ、セクタギヤ21,21を単なるレバ
ーに代えた単なるヒンジ装置でよい。
のシートリフター構造であり、インナー側のシートリフ
ター構造は、アウター側のシートリフターと左右対称構
成であって、かつ、セクタギヤ21,21を単なるレバ
ーに代えた単なるヒンジ装置でよい。
【0023】かくして構成されるシートリフターの作用
に付き説明すると、ノブの回動又は電動モーターの駆動
により、駆動シャフト10が回転するとセンターギヤ1
5が回転し、センターギヤ15の歯部16と噛合する歯
部22を介してセクタギヤ21が回転する。この動作は
シートフレーム28の前部と後部で独立して行うことが
でき、したがって、シートフレーム28は前部のみ又は
後部のみ昇降できる。また、前部と後部の電動モータを
同時に駆動すればシートフレーム28の前部と後部は同
時に昇降することができる。
に付き説明すると、ノブの回動又は電動モーターの駆動
により、駆動シャフト10が回転するとセンターギヤ1
5が回転し、センターギヤ15の歯部16と噛合する歯
部22を介してセクタギヤ21が回転する。この動作は
シートフレーム28の前部と後部で独立して行うことが
でき、したがって、シートフレーム28は前部のみ又は
後部のみ昇降できる。また、前部と後部の電動モータを
同時に駆動すればシートフレーム28の前部と後部は同
時に昇降することができる。
【0024】したがって、シートフレーム28の前部で
は、第1リンク25が回動して第2リンク27を回転さ
せてシートフレーム28を昇降させるとともに、リフタ
ーシャフト23が回転してインナー側も連動し同様に動
作する。また、後部では、第3リンク30が回動してク
ランクレバー32が軸33を中心として回動し、クラン
クレバー32の回動によりシートフレーム28が昇降
し、リフターシャフト23aが回転してインナー側も連
動して同様に作用する。
は、第1リンク25が回動して第2リンク27を回転さ
せてシートフレーム28を昇降させるとともに、リフタ
ーシャフト23が回転してインナー側も連動し同様に動
作する。また、後部では、第3リンク30が回動してク
ランクレバー32が軸33を中心として回動し、クラン
クレバー32の回動によりシートフレーム28が昇降
し、リフターシャフト23aが回転してインナー側も連
動して同様に作用する。
【0025】したがって、1段減速を有するシートリフ
ターにおいて、アシストスプリングを設けていないの
で、第2リンク27と第1リンク25、又は、第4リン
ク38、クランクレバー32及び第3リンク30とを介
してセクタギヤ21,21には、シートフレーム28及
びそれに搭載されたシートクッションの自重又はこの自
重と着座者の体重が常に負荷されていて、セクタギヤ2
1,21の回転中心であるリフターシャフト23,23
aは圧し下げられて軸孔3aの底部に常に位置する。ま
た、軸24,26,29,31,37も同様にそれぞれ
が貫通する軸孔の一側に常に当接する。
ターにおいて、アシストスプリングを設けていないの
で、第2リンク27と第1リンク25、又は、第4リン
ク38、クランクレバー32及び第3リンク30とを介
してセクタギヤ21,21には、シートフレーム28及
びそれに搭載されたシートクッションの自重又はこの自
重と着座者の体重が常に負荷されていて、セクタギヤ2
1,21の回転中心であるリフターシャフト23,23
aは圧し下げられて軸孔3aの底部に常に位置する。ま
た、軸24,26,29,31,37も同様にそれぞれ
が貫通する軸孔の一側に常に当接する。
【0026】そのため、リフターシャフト23,23a
やリンク25,27,30,38及びクランクレバー3
2の軸着部のガタは、シートクッションに着座している
場合には、着座者の自重以上の持ち上げ力が発生しない
限り生じないことになる。すなわち、着座者の自重以上
の持ち上げ力(上方1G)は、車両の衝突時等の異常時
に生じる以外に通常の車両走行では生じないからであ
る。
やリンク25,27,30,38及びクランクレバー3
2の軸着部のガタは、シートクッションに着座している
場合には、着座者の自重以上の持ち上げ力が発生しない
限り生じないことになる。すなわち、着座者の自重以上
の持ち上げ力(上方1G)は、車両の衝突時等の異常時
に生じる以外に通常の車両走行では生じないからであ
る。
【0027】なお、この発明の第2の実施の形態につき
図5を説明すると、ロアーレール1aにアッパーレール
2に相当するレール部2aを有するベースプレート40
がスライド可能に係合し、このベースプレート40の前
端部にブラケット3bがピン41にて垂直に連結され、
後端部にヒンジプレート42がピン43,43にて連結
され、このヒンジプレート42にセンターシャフト44
を中心として回転可能にツースプレート45が軸着され
ている。ツースプレート45には図示しないアームが連
結され、このアームは同じく図示しないシートバックに
連結される。
図5を説明すると、ロアーレール1aにアッパーレール
2に相当するレール部2aを有するベースプレート40
がスライド可能に係合し、このベースプレート40の前
端部にブラケット3bがピン41にて垂直に連結され、
後端部にヒンジプレート42がピン43,43にて連結
され、このヒンジプレート42にセンターシャフト44
を中心として回転可能にツースプレート45が軸着され
ている。ツースプレート45には図示しないアームが連
結され、このアームは同じく図示しないシートバックに
連結される。
【0028】上記ブラケット3bの一側面には減速装置
7aがかしめ部8aにて固定されている。減速装置7a
は前記した構造と略同一である。したがって、センター
ギヤ15aはブラケット3bの噛合保持部19aに支持
されてその歯部16aが弧状開口部20aから露出し、
その露出した歯部16aに噛合する歯部22aを有する
セクタギヤ21aがブラケット3bにリフターシャフト
23bで回転可能に支承されている。セクタギヤ21a
はリフターシャフト23bの端部に直交して連結固定さ
れ、リフターシャフト23bの端部はブラケット3bに
設けた軸孔に回転可能に挿入されている。
7aがかしめ部8aにて固定されている。減速装置7a
は前記した構造と略同一である。したがって、センター
ギヤ15aはブラケット3bの噛合保持部19aに支持
されてその歯部16aが弧状開口部20aから露出し、
その露出した歯部16aに噛合する歯部22aを有する
セクタギヤ21aがブラケット3bにリフターシャフト
23bで回転可能に支承されている。セクタギヤ21a
はリフターシャフト23bの端部に直交して連結固定さ
れ、リフターシャフト23bの端部はブラケット3bに
設けた軸孔に回転可能に挿入されている。
【0029】ここで、センターギヤ15aとセクタギヤ
21aの歯部16a,22aは、それぞれ前記した特殊
理論歯形歯車で形成される。センターギヤ15aに関
し、インボリュート歯形のセンターギヤは最低6つの歯
形で形成されるのが限界であるのに対し、特殊理論歯形
では最低4つの歯形で形成できるために、高減速比が可
能となる。そこで、センターギヤ15aは原則的に特殊
理論歯形の4つで形成し、かつ、センターギヤ15aと
セクタギヤ21aの歯数比は1対8〜25とする。セン
ターギヤ15aとセクタギヤ21aの歯部を特殊理論歯
形に形成することで、高減速比により高トルクが得られ
るため、従来1段減速が必要であったアシストスプリン
グを無くすことができる。
21aの歯部16a,22aは、それぞれ前記した特殊
理論歯形歯車で形成される。センターギヤ15aに関
し、インボリュート歯形のセンターギヤは最低6つの歯
形で形成されるのが限界であるのに対し、特殊理論歯形
では最低4つの歯形で形成できるために、高減速比が可
能となる。そこで、センターギヤ15aは原則的に特殊
理論歯形の4つで形成し、かつ、センターギヤ15aと
セクタギヤ21aの歯数比は1対8〜25とする。セン
ターギヤ15aとセクタギヤ21aの歯部を特殊理論歯
形に形成することで、高減速比により高トルクが得られ
るため、従来1段減速が必要であったアシストスプリン
グを無くすことができる。
【0030】そして、セクタギヤ21aの一側に軸29
aを介してリンク30aの一端部が回転可能に連結さ
れ、リンク30aの他端部は軸31aを介して回転可能
にクランクレバー32aの一端部に連結される。クラン
クレバー32aの略中心部は軸33aを介してベースプ
レート40に支持され、他端部はシートフレーム28a
に軸46にて支持される。なお、シートフレーム28a
の前部はブラケット3bに軸47で回動可能に軸着され
たリンク48に軸49で回動可能に連結されている。上
記の構成は、例えば運転席のアウター側のシートリフタ
ー構造であり、インナー側のシートリフター構造は、ア
ウター側のシートリフターと左右対称構成であって、か
つ、セクタギヤ21aを単なるレバーに代えた単なるヒ
ンジ装置でよい。
aを介してリンク30aの一端部が回転可能に連結さ
れ、リンク30aの他端部は軸31aを介して回転可能
にクランクレバー32aの一端部に連結される。クラン
クレバー32aの略中心部は軸33aを介してベースプ
レート40に支持され、他端部はシートフレーム28a
に軸46にて支持される。なお、シートフレーム28a
の前部はブラケット3bに軸47で回動可能に軸着され
たリンク48に軸49で回動可能に連結されている。上
記の構成は、例えば運転席のアウター側のシートリフタ
ー構造であり、インナー側のシートリフター構造は、ア
ウター側のシートリフターと左右対称構成であって、か
つ、セクタギヤ21aを単なるレバーに代えた単なるヒ
ンジ装置でよい。
【0031】したがって、ノブの回動又は電動モーター
の駆動により、駆動シャフトが回転するとセンターギヤ
15aが回転し、センターギヤ15aの歯部16aと噛
合する歯部22aを介してセクタギヤ21aが回転す
る。セクタギヤ21aが軸23bを中心として反時計方
向へ回動すると、リンク30aが図示左方へ引かれ、ク
ランクレバー32aが軸33aを中心として時計方向へ
回動することによってシートフレーム28aの後部が上
昇する。この逆ではシートフレーム28aの後部は下降
する。したがって、シートフレーム28aは後部のみ昇
降できる。
の駆動により、駆動シャフトが回転するとセンターギヤ
15aが回転し、センターギヤ15aの歯部16aと噛
合する歯部22aを介してセクタギヤ21aが回転す
る。セクタギヤ21aが軸23bを中心として反時計方
向へ回動すると、リンク30aが図示左方へ引かれ、ク
ランクレバー32aが軸33aを中心として時計方向へ
回動することによってシートフレーム28aの後部が上
昇する。この逆ではシートフレーム28aの後部は下降
する。したがって、シートフレーム28aは後部のみ昇
降できる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、常に自
重にてリンク機構、セクタギヤ及びセンターギヤが付勢
されているシートリフターであるから、上方衝撃が1G
以上でない限り、ガタの発生はない。車両の通常走行に
あっては0.6G以下であるから、上方1Gとは、無重
力状態になることであり、この場合は最早、ガタを感じ
る余裕もない状況であることが明らかである。
重にてリンク機構、セクタギヤ及びセンターギヤが付勢
されているシートリフターであるから、上方衝撃が1G
以上でない限り、ガタの発生はない。車両の通常走行に
あっては0.6G以下であるから、上方1Gとは、無重
力状態になることであり、この場合は最早、ガタを感じ
る余裕もない状況であることが明らかである。
【0033】さらに、センターギヤとセクタギヤとを直
接噛合させた1段減速であり、しかも、特殊理論歯形を
用いて高減速比が得られるからアシストスプリングが不
要となり、また、小型、コンパクトであることは勿論の
こと、部品点数が少なく、組付けも簡便になることか
ら、コスト低減が可能となる。
接噛合させた1段減速であり、しかも、特殊理論歯形を
用いて高減速比が得られるからアシストスプリングが不
要となり、また、小型、コンパクトであることは勿論の
こと、部品点数が少なく、組付けも簡便になることか
ら、コスト低減が可能となる。
【図1】この発明の実施の形態を示す図2のA矢視正面
図
図
【図2】この発明の実施の形態を示す断面平面図
【図3】減速装置の断面平面図
【図4】特殊理論歯形の説明図
【図5】この発明の第2の実施の形態を示す要部側面図
1,1a…ロアーレール 2,2a…アッパーレール 3,3b…ブラケット 6,7,7a…減速装置 10…駆動シャフト 15,15a…センターギヤ 16,16a…歯部 19,19a…噛合保持部 20,20a…弧状開口部 21,21a…セクタギヤ 22,22a…歯部 23,23a,23b…リフターシャフト 25…第1リンク 27…第2リンク 28,28a…シートフレーム 30,30a…第3リンク 32,32a…クランクレバー 36…ブラケット 38…第4リンク
Claims (2)
- 【請求項1】 固定側のベースフレームと可動側のシー
トフレームのいずれか一方側に形成された軸孔に挿通軸
支され、その回転によってリンク機構を介して上記シー
トフレームを上記ベースフレームに対し昇降作動させる
リフターシャフトと、このリフターシャフトに固定され
るセクタギヤと、上記リフターシャフトが取り付けられ
る側のフレームに軸支されて上記セクタギヤと噛合し、
回転操作機構により回転駆動されるセンターギヤとを有
するシートリフターにおいて、前記センターギヤ及びこ
れと噛合するセクタギヤの歯部を特殊理論歯形で形成す
るとともに、前記シートフレームの自重により常に前記
リンク機構、セクタギヤ及びセンターギヤを付勢するよ
うにしたことを特徴とする自動車用シートリフター。 - 【請求項2】 前記センターギヤ及びセクタギヤのギヤ
比を1対8〜25に形成したことを特徴とする自動車用
シートリフター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17193496A JPH0971164A (ja) | 1995-07-06 | 1996-07-02 | 自動車用シートリフター |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-170078 | 1995-07-06 | ||
JP17007895 | 1995-07-06 | ||
JP17193496A JPH0971164A (ja) | 1995-07-06 | 1996-07-02 | 自動車用シートリフター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0971164A true JPH0971164A (ja) | 1997-03-18 |
Family
ID=26493195
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17193496A Pending JPH0971164A (ja) | 1995-07-06 | 1996-07-02 | 自動車用シートリフター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0971164A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007202627A (ja) * | 2006-01-31 | 2007-08-16 | Fuji Kiko Co Ltd | リフタ付きベルトインシート |
-
1996
- 1996-07-02 JP JP17193496A patent/JPH0971164A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007202627A (ja) * | 2006-01-31 | 2007-08-16 | Fuji Kiko Co Ltd | リフタ付きベルトインシート |
JP4673228B2 (ja) * | 2006-01-31 | 2011-04-20 | 富士機工株式会社 | リフタ付きベルトインシート |
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