JPH0492606A - シートのリクライニング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は主として自動車用リクライニングシートに使用
されるリクライニング装置に関するものである。

従来の技術 自動車用シートのリクライニング装置としては、シート
クッションの側面部に固定したベースプレートに、バッ
クレストの側面下部に固定したヒンジプレートを回動可
能に軸着すると共に、ヒンジプレート側に設けた円弧状
のギヤ部に噛合うギヤ部をもったチー２チ部材を該円弧
状ギヤ部に対し噛合及び噛合解除操作し得るようベース
プレートに取付けた、所謂ギヤ噛合式のものが従来より
一般に用いられている。

発明が解決しようとする課題 り記のようにラッチ部材のギヤ部とヒンジプレートのギ
ヤ部との噛合せ位置を変えることによりバックレストの
傾角の調整を行う従来のリクライニング装置は、傾角の
調整はギヤ部の歯のピッチに相当する角度ずつ段階的に
しか行うことができず、歯のピッチを小さくしてできる
だけこまかく調整できるようにしようとすると、所定の
強度を保持することが難しくなるといった課題を有して
いる。

例えばベースプレートに内歯の歯車を固定しそれに噛合
う遊星歯車をヒンジプレートに固着し、該遊星歯車を偏
心軸の回転にて内歯歯車に沿って公転させるようにすれ
ば、バックレストは遊星歯車の自転に相当する角度にて
無段的に角度調整される構造とすることはできるが、こ
のようにするとバックレストの回動中心部が遊星歯車の
公転軌跡に相当する動き（すりこぎ運動）をするので、
調整角度によってバックレスト下部の前後方向位置及び
上下方向位置が変化するという問題が生じるばかりか、
調整操作部にバックレストの重量荷重がかかるので操作
が重くなるといった課題を有している。

本発明は上記のような課題に対処することを主目的とす
るものである。

課題を解決するための手段 本発明は、シートクンジョンに固着されるベースプレー
トに固定軸を固設し、軸部と偏心カム部とからなる偏心
軸をその軸部の中心線ｘ−ｘを中心として回転可能なる
よう上記固定軸に嵌装し、該偏心軸の軸部にバックレス
トに固着されるヒンジプレートを回転可能なるよう嵌装
し、該ヒンジプレートに該ヒンジプレートの回転中心を
中心とする内歯をもった太陽歯車を一体又は一体的に設
け、該太陽歯車の内歯に噛合う遊星歯車を上記偏心軸の
偏心カム部に回転可能なるよう嵌装すると共に、該遊星
歯車と上記固定軸に形成した二面幅部とに係合し該遊星
歯車を公転はできるが自転はできないよう拘止する自転
ロック部材を設け、上記偏心軸を回転させる駆動手段を
設けたことを特徴とするものである。

作用 上記により、駆動手段にて偏心軸を回転させると、偏心
カム部の回転により遊星歯車は太陽歯車の内歯上を自転
しつつ公転しようとするが、自転ロック部材部材により
自転は拘止されているので、公転しつつ太陽歯車を回転
させ、ヒンジプレートは該太陽歯車と一体に偏心軸の軸
部中心ｘ−Ｘまわりに回動し、シートクッションに対し
バックレストの傾角を無段的に変更調整することができ
る。

この場合バックレストの回転中心がすりこぎ運動をする
ことがなく、偏心軸の軸部を中心としだ回動となり、小
なる駆動力で円滑なるバックレスト傾角調整を行うこと
ができる。

実施例 以下本発明の実施例を附図を参照して説明する。

図において、１はシートクッションの側面部に固着され
るベースプレート、２はシートのバックレスト側面部に
固着されるヒンジプレートであり、ベースプレート１に
は固定軸３が固設され、該固定軸３には、軸部４工の先
端部に偏心カム部４２をもった偏心軸４が、該軸部４１
の中心線と固定軸３の中心線とが一致し該中心線Ｘ−Ｘ
を中心として回転できるよう嵌装され、該偏心軸４の軸
部４１に上記ヒンジプレート２がブツシュ５を介して回
転可能なるよう嵌装される。

６は内歯車よりなる太陽歯車であり、その内歯６Ａの中
心が上記ヒンジプレート２の回転中心線Ｘ−ｘに一致す
る位置にヒンジプレート２にリベット等により固着され
ている。

７は該太陽歯車６の内歯６Ａに噛合う外歯７Ａもった遊
星歯車であり、該遊星歯車７の中心穴７１は上記偏心軸
４の偏心カム部４２の外周に例えばばね鋼よりなるカラ
ー４３を介して回転可能なるよう嵌装される。

該カラー４３は偏心カム部４２の外周にゴム等の弾性体
４４及び剛体よりなるくさび部材４５を介して巻付けら
れ、それを遊星歯車７の中心穴７１に嵌装し、くさび部
材４５を押し込むことによりカラー４３は弾性体４４を
圧縮変形させつつ偏心カム部４２に対しその偏心方向に
変位し、遊星歯車７を太陽歯車６との噛合方向に押圧し
て噛合部のガタをなくした構造を採っている。

８は上記遊星歯車７上に摺動可能に接合され該遊星歯車
７の自転を拘止する自転ロック部材であり、該自転ロッ
ク部材８は前記固定軸３に形成した二面幅部３１に摺動
可能に嵌装される中央溝内８１を有し、該自転ロック部
材８は該固定軸３の二面幅部３１と中央溝内８１との嵌
合により該二面幅部３１の二面に沿うＡ−Ａ方向にのみ
摺動移動できその他の径方向の動き及び回転方向の動き
は拘止された状態となる。

又該自転ロック部材８には上記Ａ−Ａ方向と直交するＢ
−Ｂ方向の係合溝８２が設けてあり、該係合溝８２には
前記遊星歯車７上に突設した突起７２が摺動可能に嵌り
、自転ロック部材８に対し遊星歯車７は係合溝８２に沿
うＢ−Ｂ方向にのみ摺動移動できその他の径方向の動き
及び回転方向の動きは拘止された状態となる。

即ち、遊星歯車７はＢ−Ｂ方向には単独で動くことがで
きそれと直交するＡ−Ａ方向には自転ロック部材８と共
に動くことができるから、太陽歯車６の内歯６Ａ上を公
転はできるが、自転は自転ロック部材８を介して固定軸
３によって拘止された状態となる。

９は上記太陽歯車６．遊星歯車７及び自転ロック部材８
を覆うカバープレートであり、該力へ−プレート９は中
央部を固定軸３に回転可能に嵌装されると共にその外周
部を太陽歯車６上に重ねヒンジプレート２にリベット締
め等により固定される。

前記偏心軸４の軸部４１端には歯車１０がカシメ等の手
段にて固着され、ヒンジプレート２に装着された電動モ
ータＩＩＡと減速機１１Ｂとからなる駆動装置１１の出
力軸に固着されたピニオンｌｌＣが該歯車１０に噛合い
、電動モータＩＩＡの回転にて偏心軸４を中心線ｘ−Ｘ
を中心として回転させることができるようになっている
。

上記の構成において、駆動装置１１の駆動により偏心軸
４がその軸部４１の中心線ｘ−Ｘまわりに回動すると、
偏心カム部４２のＸ−Ｘ線まわりの回動により遊星歯車
７は太陽歯車６の内歯６Ａ上を自転しつつ公転しようと
する。

ところが遊星歯車７は上記したように自転ロック部材８
と固定軸３の二面幅部３１とにより公転はできるが自転
はできないように規制されているので、該遊星歯車７は
太陽歯車６の内歯６Ａ上を公転しつつ、該太陽歯車６を
Ｘ−Ｘ線まわりに回動させ、該太陽歯車６と一体的にヒ
ンジプレート２もｘ−ｘＭｌ、まわりに回動し、ベース
プレート１即ちシートクッションに対するヒンジプレー
ト２即ちパックレストの傾角を変化させる。

太陽歯車６の歯数をＺｌ　　、遊星歯車７の歯数を２２
　とし、偏心軸４が１回転（３６０°）したときの太陽
歯車６即ちヒンジプレート２の回転角αは、 で表される。

そこで例えばＺＩ＝２２．Ｚ２　を２１とすると、上式
より ２／　　　２１−２２　Ｘ　３８００ α＝−□× 丑−０，９５Ｘ　−０，０５Ｘ　　３８０゜＝１７．１
゜ となり、偏心軸４の１回転につき、ヒンジプレート２は
偏心軸４の回転方向と同方向に約１７．１°回転するこ
とになり、バックレストの傾向調整を無段的に行うこと
ができる。

この場合ヒンジプレート２即ちバックレストは偏心軸４
の軸部４１の中心線ｘ−ｘを中心として回動し、所謂す
りこぎ運動は生じることがなく、パックレスト全体を持
ち上げるような動きはないので偏心軸４の回転操作が重
くなるようなことはない。

尚図示実施例では偏心軸４を回転させる電動モータ１１
Ａ、減速機１１Ｂよりなる駆動装置１１をヒンジプレー
ト２に取付けた例を示しているが、該駆動装置１１をベ
ースプレーｈｌ又はシートクッションにブラケットによ
り取付けても良い。

又１図示実施例では、自転ロック部材８の係合溝８２に
遊星歯車７の突起７２が係合した構造となっているが、
逆に自転ロック部材８に設けた突起が遊星歯車７に設け
た係合溝に嵌入係合し、自転ロック部材８に対し遊星歯
車７がＢ−Ｂ方向にのみ動くことができるようにしても
良い。

更に又、図示実施例では太陽歯車６をヒンジプレート２
にリベ−／　ト等により一体的に固着した例を示してい
るが、ヒンジプレート２のハーフブランキング加工（打
抜き加工を板厚の半ば程度まで行う加工方法で従来より
公知の加工方法である）により太陽歯車６をヒンジプレ
ート２にて一体に構成しても良い。

発明の効果 以上のように本発明によれば、ヒンジプレートに固着し
た内歯の太陽歯車とそれに噛合う遊星歯車と該遊星歯車
を公転させる偏心軸とからなる遊星歯車装置において、
該遊星歯車を公転はできるが自転はできないようベース
プレート側に支持させる自転ロック部材を設けたことに
より、偏心軸を駆動装置によって回転させると遊星歯車
は太陽歯車をその中心線まわりに回転させつつ公転し、
それによってヒンジプレート即ちバックレストの角度調
整を無段的に行うことができると共に、バックレストの
すりこぎ運動は生じることがなく、比較的小なる駆動力
で円滑なるバックレスト傾角調整を行うことができるも
ので、実用上多大の効果をもたらし得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す縦断面図、第２図及び第
３図は第１図の■−■及び■−■の各断面図である。 １・・・ベースプレート、２・・・ヒンジプレート、３
・・・固定軸、３１・・・二面幅部、４・・・偏心軸、
４１・・・軸部、４２・・・偏心カム部、６・・・太陽
歯車、７・・・遊星歯車、８・・・自転ロック部材、９
・・・カバープレート。 以 上

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）、シートクッションに固着されるベースプレート
   に固定軸を固設し、軸部と偏心カム部とからなる偏心軸
   をその軸部の中心線を中心として回転可能なるよう上記
   固定軸に嵌装 し、該偏心軸の軸部にバックレストに固着されるヒンジ
   プレートを回転可能なるよう嵌装し、該ヒンジプレート
   に該ヒンジプレートの回転中心を中心とする内歯をもっ
   た太陽歯車を一体又は一体的に設け、該太陽歯車の内歯
   に噛合う遊星歯車を上記偏心軸の偏心カム部に回転可能
   なるよう嵌装すると共に、該遊星歯車と上記固定軸に形
   成した二面幅部とに係合し該遊星歯車を公転はできるが
   自転はできないよう拘止する自転ロック部材を設け、上
   記偏心軸を回転させる駆動手段を設けたことを特徴とす
   るシートのリクライニング装置。
2. （２）、請求項（１）に記載のシートのリクライニング
   装置において、自転ロック部材は、その中央溝内を固定
   軸の二面幅部に径方向の特定方向（Ａ−Ａ方向）にのみ
   摺動できるよう嵌装係合され、且つ遊星歯車又は自転ロ
   ック部材のいずれか一方に設けた突起が他方に形成した
   係合溝に上記Ａ−Ａ方向に直交する径方向（Ｂ−Ｂ方向
   ）にのみ摺動できるよう嵌装係合されていることを特徴
   とするシートのリクライニング装置。
3. （３）、請求項（１）又は（２）に記載のシートのリク
   ライニング装置において、偏心軸の偏心カム部外周面と
   それに回転可能に嵌装される遊星歯車の中心穴との間に
   はカラーが介装され、該カラーと遊星歯車中心穴とが摺
   接する構造とし、該カラーと偏心カム部外周面との間に
   は遊星歯車を太陽歯車との噛合方向に弾性的に押圧する
   弾性体とくさび部材とが介装されていることを特徴とす
   るシートのリクライニング装置。