JP2014100345A - 圧排器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】開閉機構を設けることなく構造が簡単で、且つ板状棒部材を扇形状に開くことができる圧排器具を提供する。
【解決手段】板厚方向に積層された複数の板状棒部材2a〜2cと、先端を突出自在に板状棒部材2a〜2cを収納する収納筒部3とを備え、板状棒部材2a〜2cには、長手方向を軸に同一方向に90°捩られた捩れ部21a〜21cが設けられ、複数の板状棒部材2a〜2cの先端部23a〜23cが収納筒部3から突出したときに、板状棒部材2a〜2cの幅方向に広がって扇形状となるように、板状棒部材2b,2cには、捩れ部21b,21cよりも基端側に位置させて先端部23a〜23cの幅方向に屈曲する屈曲部22b,22cが設けられ、先端部23a〜23cを収納筒部3に収納することにより、扇形状に広がっていた先端部23a〜23cが屈曲部22b,22cの弾性変形で積層した状態で収納筒部3に収納される。
【選択図】図1
【解決手段】板厚方向に積層された複数の板状棒部材2a〜2cと、先端を突出自在に板状棒部材2a〜2cを収納する収納筒部3とを備え、板状棒部材2a〜2cには、長手方向を軸に同一方向に90°捩られた捩れ部21a〜21cが設けられ、複数の板状棒部材2a〜2cの先端部23a〜23cが収納筒部3から突出したときに、板状棒部材2a〜2cの幅方向に広がって扇形状となるように、板状棒部材2b,2cには、捩れ部21b,21cよりも基端側に位置させて先端部23a〜23cの幅方向に屈曲する屈曲部22b,22cが設けられ、先端部23a〜23cを収納筒部3に収納することにより、扇形状に広がっていた先端部23a〜23cが屈曲部22b,22cの弾性変形で積層した状態で収納筒部3に収納される。
【選択図】図1
Description
本発明は、圧排器具に関する。
従来、手術時の処置部周辺の作業領域や視野を確保するために、周辺組織を持ち上げる圧排器具が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の圧排器具の先端部には、複数のブレードが積層されて揺動可能に配置されている。ブレードは、開閉機構により、扇形状に開いたり閉じたりするように構成されている。
この開閉機構は、各ブレードに設けられたカムスロットと、各カムスロットに挿入されたピンと、ピンを進退操作自在な操作部とで構成される。開閉機構は、操作部を操作することにより、ピンが各カムスロット内で進退する。カムスロットはブレードごとに異なっており、ピンの前進に伴い各ブレードが所定の角度で開くように形成されている。これにより、ピンが前進するとブレードが扇形状に開き、ピンが後退するとブレードが閉じることとなる。
ブレードは、弾性を有し、細長い板状の棒部材である。このため、ブレードは、断面円形の棒状などの場合と比較して、接触面積が比較的広く、且つ適度に湾曲して、組織を優しく持ち上げることができる。
従来のブレード式圧排器具は、ブレードを扇形状に開くための開閉機構を備えており、構造が複雑で、コストが高いという問題がある。
本発明は、以上の点に鑑み、開閉機構を設けることなく構造が簡単で、且つ板状棒部材を扇形状に開くことができる圧排器具を提供することを目的とする。
[1]上記目的を達成するため、本発明は、板厚方向に積層された複数の板状棒部材と、板状棒部材の先端を突出自在に、板状棒部材を収納する収納筒部とを備え、板状棒部材には、先端部と後端部とで面が交差するように、長手方向を軸に同一方向に捩られた捩れ部が設けられ、複数の板状棒部材の先端部が収納筒部から突出したときに、板状棒部材の幅方向に広がって扇形状となるように、板状棒部材には、捩れ部よりも基端側に位置させて先端部の幅方向に屈曲する屈曲部が設けられ、複数の板状棒部材の先端部を収納筒部に収納することにより、扇形状に広がっていた板状棒部材の先端部が屈曲部の弾性変形によって積層した状態で収納筒部に収納されることを特徴とする。
本発明の圧排器具によれば、板状棒部材の先端部は、収納筒部に収納されると弾性変形して、積層状態となり、閉じた状態となる。そして、板状棒部材の先端部は、収納筒部から突出すると、自己の復元力によって、扇形状に開いた状態となる。従って、本発明の圧排器具は、開閉機構を設けることなく構造が簡単で、且つ板状の棒部材を扇形状に開くことができる。
[2]また、本発明においては、捩れ部を、複数の板状棒部材を重ね合わせた状態で一体的に捩られて形成することが好ましい。各板状棒部材を同一形状とした場合、捩れ部を重ね合わせたときに互いが干渉し合い、複数の板状棒部材の径が大きくなってしまう。
そこで、各板状棒部材の捩れ部の形状を少しずつ異ならせ、各板状棒部材がきれいに重ね合わさるように捩れ部を構成することが好ましい。このとき、板状棒部材を1つ1つ捩って捩れ部を形成する場合、各板状棒部材をきれいに重ね合わさるように捩れ部を形成することは非常に困難である。
この場合、複数の板状棒部材を重ね合わせた状態で一体的に捩ることにより捩れ部を形成すれば、捩れ部を容易に形成できるとともに、各板状棒部材をきれいに重ね合わせることができる。これによって、圧排器具の径も小さくすることができる。
[3]また、本発明においては、収納筒部の先端を鋭利な針状に形成することが好ましい。かかる構成によれば、トロカーを用いることなく、圧排器具自体で穿刺することが可能となり、便利である。
[4]また、本発明の圧排器具の製造方法は、複数の板状棒部材を板厚方向に積層する積層工程と、積層された複数の前記板状棒部材を一体的に捩って90°捩られた捩れ部を形成する捩れ部形成工程と、板状棒部材の先端部が幅方向に広がって扇形状になるように、板状棒部材に、捩れ部よりも基端側に位置させて先端部の幅方向に屈曲させて屈曲部を形成する屈曲部形成工程とを備えることを特徴とする。
図1から図3に示すように、本発明の実施形態の圧排器具1は、板厚方向に積層された複数(本実施形態では3つ)の板状棒部材2a〜2cと、板状棒部材2a〜2cを先端が突出自在に収納する収納筒部3とを備える。板状棒部材2a〜2c及び収納筒部3はステンレスで構成される。収納筒部3の先端4は鋭利な針状に形成されている。これにより、本実施形態の圧排器具1は、トロカーを用いることなく圧排器具1自体で穿刺することができる。
板状棒部材2a〜2cには、先端部と後端部とで面が交差するように、長手方向を軸に同一方向に90°捩られた捩れ部21a〜21cが設けられている。捩れ部21a〜21cは、複数の板状棒部材2a〜2cを重ね合わせた積層状態で一体的に捩られて形成される。このように捩れ部21a〜21cを形成することにより、1つ1つ個別に捩れ部21a〜21cを形成した場合と比較して、捩れ部21a〜21cを容易に形成することができると共に、板状棒部材2a〜2cを綺麗に重ね合わせることができる。そして、圧排器具1の径を小さくすることができる。
また、板厚方向外側に位置する板状棒部材2b,2cは、複数の板状棒部材2a〜2cの先端部23a〜23cが収納筒部3から突出したときに、板状棒部材2a〜2cの幅方向に広がって扇形状となるように、捩れ部21b,21cよりも基端側に位置させて先端部23b,23cの幅方向に屈曲する屈曲部22b,22cを備えている。
板厚方向外側に位置する板状棒部材2b,2cの屈曲部22b,22cは、その先端部が収納筒部3に収納されることにより、弾性変形して延ばされる。これにより、扇形状に広がっていた先端部23a〜23cが閉じて積層された状態で収納筒部3に収納される。
また、板状棒部材2a〜2cの先端部23a〜23cを収納筒部3から突出させると、屈曲部22b,22cが自己の復元力により屈曲して、先端部23a〜23cが扇形状に開く。
次に、本実施形態の圧排器具1の製造方法について説明する。まず、積層工程で、平板状の板状棒部材2a〜2cを板厚方向に3つ積層する。そして、捩れ部形成工程で、積層された複数の板状棒部材2a〜2cを一体的に90°捩って捩れ部21a〜21cを形成する。次いで、屈曲部形成工程で、板状棒部材2a〜2cの先端部23a〜23cが幅方向に広がって扇形状になるように、複数の板状棒部材2a〜2cのうち積層方向中央に位置する板状棒部材2aを除く板状棒部材2b,2cに、捩れ部21a〜21cよりも基端側に位置させて先端部23a〜23cの幅方向に屈曲させて屈曲部22b,22cを形成する。
そして、積層された板状棒部材2a〜2cを収納筒部3に収納する。このようにして、本実施形態の圧排器具1が製造される。
本実施形態の圧排器具1によれば、従来のように、揺動自在なブレードにカムスロットを設け、このカムスロット内を移動するピンを操作することによりブレードを開閉自在な開閉機構を設けることなく、構造が簡単で、且つ板状棒部材2a〜2cを扇形状に開くことができる。
また、板状棒部材2a〜2cは弾性を有し、その先端部は、断面円形の棒状などと比較して、接触する組織との接触面積が比較的広く、且つ適度に湾曲して、組織を優しく持ち上げることができる。
また、板状棒部材2a〜2cは、板厚方向には湾曲し易いが、幅方向には湾曲し難い。従って、収納筒部3内では、板状棒部材2a〜2cに、組織の持ち上げによって力が加わる方向が幅方向となり、収納筒部3とともに板状棒部材2a〜2cの捩れ部21a〜21cよりも基端側の部分が大きく湾曲することを防止し、圧排器具1の操作性を向上させることができ、また、従来よりも小径化を図ることができる。
なお、本実施形態の圧排器具1では、板状棒部材2a〜2cを3つ備えたものを説明したが、本発明の板状棒部材の数は3つに限らない。例えば、本発明の板状棒部材は、2つであってもよく、4つ以上であってもよい。
また、本実施形態においては、捩れ部21a〜21cを90°捩っているが、本発明の捩れ部の捩り角度はこれに限らない。本発明の捩れ部の捩り角度は、90°が最も好ましいものの、例えば、60°〜120°など使用環境等を考慮し適宜選択することができる。
図4に、本発明の他の実施形態の圧排器具を示す。なお、図4では、板状棒部材2’の先端部23’が収納筒部3’に収納された状態を示している。図4に示す他の実施形態の圧排器具は、3つの板状棒部材2’の捩れ部21’が全て同一形状に形成されている。他の構成は、図1から図3に示す前記実施形態と同一である。図4の実施形態の圧排器具によっても、図4(b)に示すように、収納筒部3’の径を、前記実施形態の収納筒部3と比較して、大きくする必要があるものの、従来のように、揺動自在なブレードにカムスロットを設け、このカムスロット内を移動するピンを操作することによりブレードを開閉自在な開閉機構を設けることなく、構造が簡単で、且つ板状棒部材2’を扇形状に開くことができるという本発明の作用効果を得ることができる。
また、板状棒部材2’は弾性を有し、その先端部23’は、断面円形の棒状などと比較して、接触する組織との接触面積が比較的広く、且つ適度に湾曲して、組織を優しく持ち上げることができる。
また、板状棒部材2’は、板厚方向には湾曲し易いが、幅方向には湾曲し難い。従って、収納筒部3’内では、板状棒部材2’に、組織の持ち上げによって力が加わる方向が幅方向となり、収納筒部3’が大きく湾曲することを防止し、圧排器具の操作性を向上させることができる。
1…圧排器具、2a,2b,2c,2’…板状棒部材、21a,21b,21c,21’…捩れ部、22b,22c…屈曲部、23a,23b,23c,23’…先端部、3,3’…収納筒部、4…先端。
Claims (4)
- 板厚方向に積層された複数の板状棒部材と、
板状棒部材の先端を突出自在に、板状棒部材を収納する収納筒部とを備え、
板状棒部材には、先端部と後端部とで面が交差するように、長手方向を軸に同一方向に捩られた捩れ部が設けられ、
複数の板状棒部材の先端部が収納筒部から突出したときに、板状棒部材の幅方向に広がって扇形状となるように、板状棒部材には、捩れ部よりも基端側に位置させて先端部の幅方向に屈曲する屈曲部が設けられ、
複数の板状棒部材の先端部を収納筒部に収納することにより、扇形状に広がっていた板状棒部材の先端部が屈曲部の弾性変形によって積層した状態で収納筒部に収納されることを特徴とする圧排器具。 - 請求項1記載の圧排器具であって、
前記捩れ部は、前記複数の板状棒部材を重ね合わせた状態で一体的に捩られて形成されることを特徴とする圧排器具。 - 請求項1又は請求項2記載の圧排器具であって、
前記収納筒部の先端は鋭利な針状に形成されていることを特徴とする圧排器具。 - 複数の板状棒部材を板厚方向に積層する積層工程と、
積層された複数の前記板状棒部材を一体的に捩って90°捩られた捩れ部を形成する捩れ部形成工程と、
板状棒部材の先端部が幅方向に広がって扇形状になるように、板状棒部材に、捩れ部よりも基端側に位置させて先端部の幅方向に屈曲させて屈曲部を形成する屈曲部形成工程とを備えることを特徴とする圧排器具の製造方法。
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- 2012-11-20 JP JP2012254732A patent/JP2014100345A/ja active Pending
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