JP2002360582A - 臓器圧排具 - Google Patents

臓器圧排具

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JP2002360582A
JP2002360582A JP2001169653A JP2001169653A JP2002360582A JP 2002360582 A JP2002360582 A JP 2002360582A JP 2001169653 A JP2001169653 A JP 2001169653A JP 2001169653 A JP2001169653 A JP 2001169653A JP 2002360582 A JP2002360582 A JP 2002360582A
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博義 森田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 腹腔鏡など体腔内に挿入された内視鏡補助下
の手術で、体腔内の固定されていない臓器であっても確
実に圧排して、手術野を確保することが可能な臓器圧排
具である。 【解決手段】 圧排具(腸管圧排具)1は、腹腔内に挿
入される筒体2と、腹腔内で臓器を圧排するための筒体
内に収容された圧排部材10と、圧排部材を筒体内から
腹腔内に押し出すための圧排部材が先端に取り付けられ
た棒材3とを備える。圧排部材10は、弾性に抗して窄
った状態で筒体2内へ収容され、腹腔内への押し出しに
より、棒材の軸線に対して傾斜しかつ拡開した状態に弾
性的に復元する拡開部材11、11と、拡開部材間に張
り渡され一対の拡開部材が拡開した状態で圧排面14を
形成する柔軟材とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、腹腔鏡など体腔内
に挿入した内視鏡手術で手術野を確保するのに使用され
る臓器圧排具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、開腹手術に比べて身体に対する侵
襲がはるかに少ない手術として、体腔内に挿入した内視
鏡、たとえば腹腔鏡下或いは腹腔鏡補助下の手術が盛ん
に行われるようになってきた。
【0003】一般に開腹手術の際には、薄ゴム手袋をし
た手や鉗子で腸管を押さえたり、タオルやガーゼを当て
るが、これによる機械的圧迫で、蠕動作動物質、血管作
動物質などの消化管ホルモンが腸管より分泌され、機械
的刺激、空気との接触などと相まって、術後の腸管麻
痺、腹水流出など術後合併症の原因となりうる。さら
に、ヒスタミン、セロトニンなどのアミン分泌も、正常
時よりも高まるなどの問題が常につきまとう。
【0004】これに対し、腹腔鏡下手術或いは腹腔鏡補
助下の手術、略して腹腔鏡手術は、腹部に鉗子孔等の孔
を数カ所を開けるだけなので、開腹手術のような身体侵
襲を極力抑えた縮小手術であるといえる。しかし、開腹
手術とは異なり、モニター画面を通しての鉗子主体の手
術操作であるため、開腹時の全手術野を把握したような
手術を行うことは困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、腹腔鏡手術時の
臓器圧排具には、腹腔内で鉗子孔の軸線方向と同方向に
延びるへら様のものなどがあった。しかし、これらの圧
排具は、特に小腸など腹腔内で可動性のある臓器に対し
ては、これを押圧して手術野を確保するような圧排には
ほとんど役立たない。
【0006】このため現状では、腹腔鏡手術を安全に行
うのに最小限の手術野を確保する必要があるにも拘わら
ず、小腸が邪魔をして手術野が確保されないなど、不十
分な視野の下で腹腔鏡手術が行われているのが実状であ
った。
【0007】本発明の課題は、上記事情に鑑み、腹腔鏡
など体腔内に挿入された腹腔鏡補助下の手術で、体腔内
で可動性のある臓器であっても確実に圧排して、手術野
を確保することが可能な臓器圧排具を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、臓器圧排具であって、たとえ
ば、図2に示されるように、腹腔(体腔)9内に挿入さ
れる筒体2と、筒体2内に収容された、腹腔9内で臓器
を圧排するための圧排部材10と、圧排部材10が先端
に取り付けられた、圧排部材10を筒体内2から腹腔9
内に押し出すための棒材3とを備え、圧排部材10は、
たとえば、図6に示すように、弾性に抗して窄まった状
態で筒体2内へ収納され、腹腔内への押し出しにより、
棒材3の軸線に対して傾斜しかつ拡開した状態に弾性的
に復元する拡開部材11と、拡開部材11間に張り渡さ
れ、拡開部材11が拡開した状態で圧排面14を形成す
る柔軟材13とからなることを特徴とする。
【0009】請求項1記載の発明によれば、つぎの作用
効果を有する。 (1)圧排部材は、体腔内で、拡開した拡開部材間に柔
軟材を張り渡した面状の圧排面を形成し、かつその圧排
面が棒材の軸線方向に対し傾斜しているので、圧排部材
を軸線方向に押し込むことにより、小腸など体腔内で可
動性のある臓器であっても、モニター画面を通して臓器
を確実に圧排して押さえ込むことができ、腹腔鏡等の視
野を確保して、腹腔鏡下手術を安全かつ迅速に実施する
ことができる。 (2)圧排部材を体腔内へ押し出すことによって、拡開
部材が、棒材の軸線に対し傾斜しかつ拡開した状態に弾
性的に復元するので、特別な機械的機構を用いずに、体
腔内で棒材の軸線に対し傾斜した圧排面を形成させるこ
とができる。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の臓
器圧排具において、拡開部材の傾斜角度が30°〜60
°であることを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明によれば、拡開部材、
したがって圧排面の棒材の軸線に対する傾斜角度を30
°以上とすれば、圧排方向(軸線方向)に向く圧排面の
面積を比較的大きくとれるため、臓器の圧排を一段と効
果的に行うことができる。また、拡開部材の折曲部を弾
性限界を超えない範囲で延ばして、筒体内に圧排部材を
窄めて収容するためには、拡開部材の傾斜角度を60°
以下とすることが望ましいが、弾性限界を超えない限り
60°を超えても問題はない。傾斜角度は可能な限り、
90°に近い方が手術操作としての視野がとれやすい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。 [第一の実施の形態]本発明の一実施の形態では、腹腔
鏡手術で使用する腸管圧排用の臓器圧排具(例えば、腸
管圧排具)に適用した場合を示す。
【0013】図1に示すように、臓器圧排具1は、外套
である筒体(鞘)2と、筒体2内に挿入された棒材3
と、筒体2内に窄めて収容された圧排部材10とを備
え、圧排部材10は棒材3の先端に取り付けられてい
る。筒体2の基端部に抜け止めカップ4が、棒材3の後
端側にはハンドグリップ5が設けられている。筒体2は
一例として薄肉の樹脂製パイプからなる。棒材3は一例
としてステンス鋼の丸棒からなる。
【0014】この圧排具1は、図2に示すように、患者
の腹部6に鉗子孔7を斜めに開け、その鉗子孔7に装着
したサージポート(トロッカー)8(鉗子孔7を垂直に
開け、これにサージポート8を直或いは斜めに装着する
こともある)を通して、腹腔9内に挿入される。そし
て、術者が一方の手でサージポート8を掴み、他方の手
で圧排具1のハンドグリップ5を握って棒材3を押し込
むことにより、棒材先端の圧排部材10を筒体2内から
腹腔9内に押し出すようになっている。押し出された圧
排部材10は、図3に示すように、腹腔9内で面状の圧
排面を形成するように広がるとともに、棒材3に対して
傾斜し、この状態で腹腔内の臓器、たとえば小腸の圧排
に使用される。
【0015】本実施の形態によれば、圧排部材10は、
図4に示すように、一対のフレーム状の拡開部材11を
備え、その一対の拡開部材11の一端部を結合して棒材
3先端への取り付け部12を形成するとともに、一対の
拡開部材11を取り付け部12のところから二股に分岐
して平行に拡開し、拡開した拡開部材11間に柔軟材1
3を張り渡し、略長方形の圧排面14を形成させた。圧
排部材10は、棒材3の先端に堅固な固定手段によって
取り付けられる。たとえば棒材3の先端面に穴を穿孔
し、これに取り付け部12を挿入して、生体に無害な接
着剤で固定する。
【0016】圧排面14の幅a、長さbは適宜の大きさ
にできるが、たとえば幅aが50mm〜100mm、長
さbが100mm〜150mm程度で、そのb/aが
1.5〜3程度とすることができる。圧排面14の先端
両側の角部は、腹腔内の組織の損傷を防止するために、
例えば、図3等に示す如く丸みを持たせることが好まし
い。
【0017】本実施の形態では、圧排部材10に臓器に
対する効果的な圧排を行わせるために、さらに、図5
(a)、(b)に示すように、拡開した拡開部材11を
取り付け部12に対し折曲することによって、圧排面1
4を棒材3の軸線方向に対し傾斜させている。拡開部材
11の折曲部は、角にならないように湾曲させることが
好ましい。圧排面14を傾斜させた理由については後に
詳述する。
【0018】上記の拡開部材11には、拡開部材11を
弾性に抗して窄めた状態で圧排部材10を筒体2内に収
容し、圧排部材10を腹腔内へ押し出したときに、拡開
部材11が弾性的に元の形状に復元して、腹腔内で圧排
部材10が圧排面14を形成しかつ傾斜した姿勢をとる
ようにするために、高弾性材料のものを用いた。
【0019】本発明において、拡開部材11を形成する
材料としては、高弾性のものならば金属材料、樹脂材料
を問わず使用することができるが、たとえば超弾性Ni
−Ti合金や、Ni−Ti系、Cu−Al−Ni系、C
u−Zn−Al系の形状記憶合金等が好適に挙げられ
る。
【0020】柔軟材13は、前記したように、一対の拡
開部材11間に張り渡し、拡開部材11が拡開した状態
で圧排面14を形成させるためのものである。この柔軟
材13は、腹腔内で臓器を押圧したときの圧力に耐えて
圧排でき、かつ拡開部材11を窄めて圧排部材10を筒
体2内に収容するときに、柔軟材が折り畳まれるように
するために、強度が高い可撓性材料が使用される。この
ような材料としては、たとえばナイロンやビニロン等の
合成繊維やテフロン(登録商標)等の合成樹脂を使用す
ることができる。柔軟材13の形態としては、薄厚の
布、シート、ネット、スクリーン等とすることができ
る。柔軟材13は、拡開した拡開部材11間で弛まない
ように張り渡すことが好ましい。
【0021】本発明において、圧排部材10を棒材3の
軸線方向に対し傾斜させたのは、つぎのように、臓器を
効果的に圧排することが可能となるからである。
【0022】すなわち、図3に示す圧排部材10が腹腔
9内で棒材3の軸線方向に対し傾斜していない場合、圧
排具1用の鉗子孔7とは別の位置の鉗子孔にサージポー
トを介して挿入された腹腔鏡に対し手術野を確保するた
めに、腹腔鏡の視野方向上に位置する臓器を圧排部材で
棒材の軸線方向に押し込んでも、面でなく、いわば線で
押圧しているのと同じなので、小腸などの動き回る臓器
にはほとんど役に立たず、臓器が圧排部材による拘束を
逃れてしまい、腹腔鏡に対する必要な最低限の手術野を
確保することがほとんど困難になる。
【0023】これに対し圧排部材10が、図3に示すよ
うに、腹腔9内で棒材3の軸線方向に対し傾斜していれ
ば、圧排部材10を棒材3の軸線方向に押し込んだとき
に、面(圧排面)14で臓器を押圧するようになるの
で、小腸などの動き回る臓器でも圧排して押さえ込むこ
とができる。したがって、腹腔鏡の視野下に臓器(小
腸)を排除した空域を形成して、腹腔鏡に対しある一定
の手術野を確実に確保することができる。
【0024】圧排部材10、つまり圧排面14の棒材3
の軸線方向(圧排方向)に対して為す角度θ(図5
(b)参照)は、30°以上が好ましい。圧排部材10
の傾斜が30°以上であれば、圧排部材10の傾斜が小
さすぎず、圧排方向に向く面積を比較的大きくとれるの
で、臓器の圧排効果を一段と向上することができる。一
方、傾斜角度θの上限は、圧排部材10を筒体2内に収
容する際に、拡開部材11の延ばされた折曲部が弾性限
界を超えないよう60°以下とすることが望ましいが、
弾性限界を超えない限り、60°を超えても問題はな
く、90°に近い方が手術操作としての視野がとれやす
い。弾性限界を超えなければ、圧排部材10を腹腔内に
押し出したときに、拡開部材11の弾性復元力により、
確実に圧排部材10に傾斜姿勢をとらせることが可能と
なる。
【0025】本実施の形態の臓器圧排具1は、前記した
ように、図2の患者の腹部6の鉗子孔7に装着されたサ
ージポート(トロッカー)8を通して腹腔9内に挿入さ
れ、手で棒材3を押し込むことにより、圧排部材10が
筒体2内から腹腔9内に押し出される。
【0026】すると、圧排部材10が腹腔内に進入する
にしたがって、図6(a)に示すように、高弾性材料の
一対の拡開部材11が弾性復元力により、窄まった縮少
状態から次第に拡開し、それと同時に取り付け部12の
ところから次第に折れ曲がって行き、圧排部材10が筒
体2から完全に腹腔内に露出した時点で、図6(b)お
よび図3に示すように、一対の拡開部材11が平行にな
るまで最大に拡開するとともに、所定の角度(例えば、
30°〜60°の間)に傾斜し、これより、拡開部材1
1間に折り畳まれていた柔軟材13が展張して、略長方
形状の圧排面14を有する傾斜姿勢の圧排部材10が組
み上がる。この状態で圧排部材10により小腸などの臓
器を圧排して、腹腔鏡手術(腹腔鏡補助下の手術)を行
う。
【0027】大腸や小腸の腹腔鏡手術を行う際、成人で
4〜6mもある小腸が腹腔鏡の視野を妨げ、従来は、手
術操作が困難であったが、本実施の形態における圧排部
材10によれば、小腸を確実に圧排し、押さえ込んで、
腹腔鏡に対しある一定の手術野を確保できるので、安全
かつ迅速に腹腔鏡手術を行うことが可能になる。
【0028】ついで、腹腔鏡手術が終了したら、図6
(c)に示すように、棒材3により圧排部材10を筒体
2内に引き込むと、拡開した一対の拡開部材11が弾性
に抗して拡開方向と逆方向に縮少して窄まり、柔軟材1
3が拡開部材11間に折り畳まれて行き、これと同時に
取り付け部12近辺の折れ曲がりが延ばされる。圧排部
材10は、このようにして窄まって、図6(d)に示す
ように、筒体2内へ完全に戻される。この圧排部材10
は、病原菌の感染を予防するために再使用せず、圧排具
1ごと廃棄処分される。
【0029】本実施の形態の臓器圧排具は、以上のよう
に構成されるので、以下のような作用効果を有する。 (1)圧排部材は、腹腔内で、拡開した拡開部材間に柔
軟材を張り渡した面状の圧排面を形成し、かつ棒材の軸
線方向に対し傾斜しているので、圧排部材を軸線方向に
押し込むことにより、小腸など体腔内で可動性のある臓
器であっても、臓器を確実に圧排して押さえ込むことが
できる。したがって、腹腔鏡の視野を確保して、腹腔鏡
手術を安全かつ迅速に実施することができる。 (2)圧排部材を腹腔内へ押し出すことによって、拡開
部材が、棒材の軸線に対し傾斜しかつ拡開した状態に弾
性的に復元するので、特別な機械的機構を用いずに、腹
腔内で棒材の軸線に対し傾斜した圧排面を形成させるこ
とができる。 (3)棒材の軸線に対する拡開部材の傾斜角度、したが
って圧排面の傾斜角度を30°以上としたことにより、
圧排方向(軸線方向)に向く圧排面の面積を比較的大き
くとれるため、臓器の圧排を一段と効果的に行うことが
できる。また拡開部材の傾斜角度を60°以下、つまり
拡開部材を60°を超えて折曲しないようにすれば、拡
開部材の折曲部を弾性限界を超えない範囲で延ばして、
筒体内に圧排部材を窄めて収容することができ、圧排部
材を腹腔内に押し出したときに、拡開部材の弾性復元力
により圧排部材に確実に傾斜姿勢をとらせることができ
る。が、拡開部材の傾斜角度は、拡開部材の折曲部を弾
性限界を超えない範囲で延ばせさえすれば、90°に近
い方がより手術操作としての視野がとれやすい。
【0030】以上の実施の形態では、臓器圧排具の圧排
部材に略長方形の圧排面を形成させたが、本発明はこれ
に限られず、どのような形状の圧排面でもよい。例え
ば、左右の圧排部材の先端部同士が例えば図7に示すよ
うな形状(窄めることが可能であれば、どのような形状
であってもよい。)で繋がっていてもよい。また圧排部
材は直線上に傾斜させたが、湾曲状に傾斜させてもよ
い。さらに、腹腔鏡手術で使用する臓器圧排具(腸管圧
排具)に適用した場合を示したが、胆道鏡補助下の切石
手術で使用する臓器圧排具や、胸腔鏡補助下の手術で使
用する臓器圧排具にも適用可能である。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、小腸など
体腔内で可動性のある臓器であっても、圧排具の圧排部
材により臓器を確実に圧排して押さえ込むことができ、
腹腔鏡手術で視野を確保し、安全且つ迅速に実施するこ
とができる。また特別な機械的機構を用いずに、体腔内
で傾斜した圧排面を形成させることができる。請求項2
記載の発明によれば、圧排方向に向く圧排面の面積を比
較的大きくとって、臓器の圧排を一段と効果的に行うこ
とができる。また圧排部材を腹腔内に押し出したとき
に、拡開部材の弾性復元力により圧排面に確実に傾斜姿
勢をとらせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の臓器圧排具を示す平面
図である。
【図2】図1の臓器圧排具を腹部の鉗子孔に装着したサ
ージポートを通して腹腔内に挿入し、圧排具の圧排部材
を押し出すところを示す説明図である。
【図3】腹腔内に押し出された圧排部材の形および姿勢
を示す説明図である。
【図4】圧排部材の傾斜前の平面形状を示す図である。
【図5】傾斜した圧排部材を示す図である。
【図6】圧排部材の操作法を示す図である。
【図7】本発明の臓器圧排具における圧排部材の他の例
を示す図である。
【符号の説明】 1 臓器圧排具 2 筒体 3 棒材 8 サージポート 9 腹腔 10 圧排部材 11 拡開部材 12 取り付け部 13 柔軟材 14 圧排面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】体腔内に挿入される筒体と、前記体腔内で
    臓器を圧排するための前記筒体内に収容された圧排部材
    と、前記圧排部材を前記体腔内に押し出すための前記圧
    排部材が先端に取り付けられた棒材とを備え、 前記圧排部材は、弾性に抗して窄った状態で前記筒体内
    へ収容され、前記体腔内への押し出しにより、前記棒材
    の軸線に対して傾斜しかつ拡開した状態に弾性的に復元
    する拡開部材と、前記拡開部材間に張り渡され該拡開部
    材が拡開した状態で圧排面を形成する柔軟材とからなる
    ことを特徴とする臓器圧排具。
  2. 【請求項2】前記拡開部材の傾斜角度が30°〜60°
    であることを特徴とする請求項1記載の臓器圧排具。
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