JP2022036636A - 圧排体 - Google Patents
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図1は、実施の形態1の圧排体と、そこに挿入される鉗子の全体の概略図である。図2は、図1の鉗子の先端部の概略拡大図である。図3は、実施の形態1の圧排体を上面側から見た概略図である。図4は、実施の形態1の圧排体を下面側から見た概略図である。図5は、実施の形態1の圧排体に鉗子の先端部が挿入された態様であり、隠れた鉗子の把持部などの部分を点線で示す概略図である。
図6は、実施の形態2の圧排体に鉗子の先端部が挿入された態様であり、隠れた鉗子の把持部などの部分を点線で示す概略図である。図6を参照して、これは実施の形態1での図5に対応する。本実施の形態の圧排体100は、大筋で実施の形態1の圧排体100と同様の構成を有するため、同一の構成要素には同一の符号を付し、特徴および作用効果等が同一である限りその説明を繰り返さない。ただし本実施の形態の圧排体100は、端部32が平面視において、挿入口31と同様に、直線状に延びている。つまり端部32と挿入口31とはともに、支持体5の延びる上下方向(端部32と挿入口31とを結ぶ方向に交差する方向)に沿って延びている。端部32が直線状であるために、図6のように、第1ポケット3の外縁は、端部32と幅拡張部33との間に、端部32と挿入口31とを結ぶ左右方向に延びる介在部34を有してもよい。このような構成であってもよい。端部32がこのような構成を有する圧排体100は、端部32が曲線状である実施の形態1(図3)の圧排体100と比較して、結合部30での縫製などの加工がしやすいとの作用効果を奏する。
図7は、実施の形態3の圧排体に鉗子の先端部が挿入された態様であり、隠れた鉗子の把持部などの部分を点線で示す概略図である。図7を参照して、これは実施の形態1での図5に対応する。本実施の形態の圧排体100は、大筋で実施の形態1の圧排体100と同様の構成を有するため、同一の構成要素には同一の符号を付し、特徴および作用効果等が同一である限りその説明を繰り返さない。ただし本実施の形態の圧排体100は、第1ポケット3と圧排部1との結合部30が、第1ポケット3の外縁に隣接する領域のみならず、平面視における上記外縁に隣接する領域よりも内側の領域にも形成されている。この内側の結合部30は、たとえば扇形に近い平面形状を有する第1ポケット3の、1対の幅拡張部33のそれぞれに沿う部分と、曲線状の端部32に沿う部分とを有し、これらが扇形に近い平面形状を形成している。ただし上記内側の結合部30は扇形に近い平面形状(周回し扇形を形成する形状)でなくてもよく、たとえば扇形の一部のみを形成するような(周回せず一部が欠落するような)直線または曲線であってもよい。外側の結合部30の幅拡張部33に沿って延びる部分と、内側の結合部30の幅拡張部33に沿って延びる部分との間の領域が1対形成される。鉗子7が第1ポケット3に挿入された状態では、この1対の領域のそれぞれに、開いた状態の1対の把持部71のそれぞれが収納される。このような構成であってもよい。このように閉じられた結合部30を外側と内側とに2つ有する圧排体100は、把持部71をより安定に第1ポケット3内に収納できる。
図8は、実施の形態4の圧排体に鉗子の先端部が挿入された態様であり、隠れた鉗子の把持部などの部分を点線で示す概略図である。図8を参照して、これは実施の形態1での図5に対応する。本実施の形態の圧排体100は、大筋で実施の形態1の圧排体100と同様の構成を有するため、同一の構成要素には同一の符号を付し、特徴および作用効果等が同一である限りその説明を繰り返さない。ただし本実施の形態の圧排体100は、支持体5の延びる方向(端部32と挿入口31とを結ぶ方向に交差する方向)についての圧排部1の対角線状の寸法が、それに交差する方向すなわち端部32と挿入口31とを結ぶ方向であり挿入された鉗子7の延びる方向の圧排部1の対角線状の寸法よりも短い。このような構成であってもよい。
図9は、実施の形態5の圧排体に鉗子の先端部が挿入された態様を示す概略図である。図10は、実施の形態5の圧排体を上面側から見た概略図である。図11は、実施の形態5の圧排体を下面側から見た概略図である。図12は、実施の形態5の圧排体に鉗子の先端部が挿入された態様であり、隠れた鉗子の把持部などの部分を点線で示す概略図である。図9~図12を参照して、図9、図10、図11、図12は実施の形態1での図1、図3、図4、図5に対応する。本実施の形態の圧排体100は、大筋で実施の形態1の圧排体100と同様の構成を有するため、同一の構成要素には同一の符号を付し、特徴および作用効果等が同一である限りその説明を繰り返さない。ただし本実施の形態の圧排体100では、支持体5は、第1ポケット3に挿入される鉗子7の延びる方向に沿う方向に延びている。すなわち図10および図12において、第1ポケット3に挿入される鉗子7が延びる方向と、支持体5(支持体5が収納される第2ポケット4)が延びる方向とはほぼ一致している。言い換えれば、挿入口31と端部32とを結ぶ方向と、支持体5(第2ポケット4)が延びる方向とは、互いにほぼ同一である(たとえば互いにほぼ平行となっている)。図10、図11において扇形形状に近い平面形状の結合部30により囲まれる領域、すなわち第1ポケット3の外縁に隣接する結合部30の内側の領域には、結合部30が形成されていない。このようにすれば第1ポケット3内に把持部71を入れることが可能な領域を広くすることができ、作業効率を向上できる。
図13は、実施の形態6の第1例の圧排体を下面側から見た概略図である。図14は、実施の形態6の第2例の圧排体を下面側から見た概略図である。図13および図14を参照して、これらは図4および図11のそれぞれに対応する。本実施の形態の圧排体100は、大筋で実施の形態1,5の圧排体100と同様の構成を有するため、同一の構成要素には同一の符号を付し、特徴および作用効果等が同一である限りその説明を繰り返さない。ただし本実施の形態の圧排体100は、圧排部1の外縁が、およそ第1ポケット3および結合部30の外縁に沿うように、扇形に近い平面形状を有している。すなわち圧排部1の外縁が、第1ポケット3および結合部30と同様に、曲線形状の外縁を少なくともその一部に有している。この点において図13および図14は、圧排部1の外縁が矩形、特にひし形の各角部に面取りが形成されたような形状を有し、外縁がすべて直線状である実施の形態1,5と異なった特徴を有している。
図15は、実施の形態7の第1例の圧排体を下面側から見た概略図である。図16は、実施の形態7の第2例の圧排体を下面側から見た概略図である。図15および図16を参照して、これらは図4および図11のそれぞれに対応する。本実施の形態の圧排体100は、大筋で実施の形態1,5の圧排体100と同様の構成を有するため、同一の構成要素には同一の符号を付し、特徴および作用効果等が同一である限りその説明を繰り返さない。ただし本実施の形態の圧排体100は、第2ポケット4を形成する矩形の外縁の平面形状が、各角部において円弧状に丸く加工されている。この点において本実施の形態の圧排体100は、各角部がほぼ直角となるように直線状に形成されている実施の形態1~6の第2ポケット4と異なった形状を有している。このような構成であってもよい。あるいは第2ポケット4は、たとえばその延在方向の一方および他方の端部の幅方向の全体が半円形状を形成するよう、外縁が曲線状となっていてもよい。このようにすれば、支持体5が圧排部1からはがれる不具合を抑制できる。また第2ポケット4の角部が丸くなることで、第2ポケット4の角部が患者の臓器に損傷を与える危険を低減できる。
さらに以下のような変形例も考えられる。図17は、実施の形態8の第1例の圧排体を下面側から見た概略図である。図18は、実施の形態8の第1例の圧排体を上面側から見た概略図である。図17および図18を参照して、これらは実施の形態1での図4および図3のそれぞれに対応する。本実施の形態の第1例の圧排体100は、大筋で実施の形態1の圧排体100と同様の構成を有するため、同一の構成要素には同一の符号を付し、特徴および作用効果等が同一である限りその説明を繰り返さない。ただし本実施の形態の圧排体100は、圧排部1の外縁が、実施の形態6(図13)と同様に曲線を含む形状を有している。ただし本実施の形態の圧排部1の外縁の形状は、実施の形態6の図13とは異なっている。具体的には、本実施の形態の第1例の圧排部1の外縁の形状は、図13の圧排部1の外縁よりも、第1ポケット3の外縁形状に近い形状である。図17、図18の圧排部1の外縁は、左右方向にまっすぐ延びる第1領域と、その両端から第1ポケット3と同様に図の下側に向けて左右方向の幅が広がる第2領域と、当該幅が一定となるように図の上下方向に延びる第3領域と、その両端から1周させるように第1ポケット3の曲線形状に沿って延びる第4領域とを有している。図17、図18では、圧排部1の外縁は、上側から下側に、第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の順に形成されており、これらにより周回されている。第4領域のみ曲線状であり、第1、第2、第3領域は直線状である。
上記の各実施の形態においては、いずれも鉗子7の先端部である把持部71などが第1ポケット3に挿入され、第1ポケット3内にて1対の把持部71が互いに開いた状態になっている。このため第1ポケット3に挿入された鉗子7の先端部は第1ポケット3から抜けなくなり、鉗子7に圧排体100が固定されている。しかし鉗子7への圧排体100の固定態様はこれに限られない。
図26は、実施の形態10の圧排体が鉗子に固定された態様を示す概略図である。図26を参照して、たとえば実施の形態1の図3~図5に示す圧排体100に、腹腔鏡の吸引嘴管80が差し込まれる。吸引嘴管80は金属製の細長いチューブ81を有している。吸引嘴管80はたとえば圧排体100の第1ポケット3、圧排部1、支持体5などを含む全体に差し込まれ、これら全体をほぼ貫通するように配置されてもよい。あるいは吸引嘴管80は圧排体100の第1ポケット3のみを貫通し、その金属製のチューブの先端部が第1ポケット3と圧排部1との間の空間部分に収納される態様とされてもよい。いずれにせよ、吸引嘴管80を構成するチューブ81の一方の端部およびそれに隣接する領域が圧排体100内に差し込まれるように配置される。
本開示に従った圧排体は、圧排部と、ポケットと、支持体とを備える。圧排部はスポンジにより形成されており平面状である。ポケットは圧排部の表面に結合され、鉗子の先端部を挿入可能である。支持体は圧排部に取り付けられている。
Claims (5)
- スポンジにより形成された平面状の圧排部と、
前記圧排部の表面に結合され、鉗子の先端部を挿入可能なポケットと、
前記圧排部に取り付けられた支持体とを備える、圧排体。 - 前記支持体は、前記ポケットに挿入される前記鉗子の延びる方向に交差する方向に延びている、請求項1に記載の圧排体。
- 前記支持体の延在方向の端部に隣接する領域に目印が設けられている、請求項1または2に記載の圧排体。
- 前記ポケットは、前記鉗子を挿入可能な挿入口の幅よりも、前記挿入口と反対側の端部の幅の方が広い、請求項1~3のいずれか1項に記載の圧排体。
- 前記端部は、前記挿入口と反対側に突出する凸形状を形成するように湾曲している、請求項4に記載の圧排体。
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