JP6697193B2 - 圧排具 - Google Patents

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Description

本発明は、胸部食道を手術する際に、術野を確保するため右肺臓をまとめて固定しておく圧排具に関するものである。
胸部食道の手術は、左側臥位の体位で右側胸部に皮膚切開を加え、第4または第5肋間にて開胸した後、右肺臓を脱気・虚脱させて前胸壁に圧排・排除し、胸部中央の縦隔内にある食道を露出させて術野を確保した状態で行う。
図7に肺臓の構成を示す。肺臓は、複数に分かれており、左肺臓110と右肺臓100は分割の仕方が異なる。左肺臓110が左肺上葉114と左肺下葉118の2つに分かれているのに対して、右肺臓100は、右肺右肺門102という血管系と気管を含む共通幹から右肺上葉104、右肺中葉106、右肺下葉108の3つの独立した肺葉が分枝した構造をとる。なお、肺臓内に出入りする気管支、肺動脈、気管支動脈、気管支静脈、リンパ管、神経および肺臓内にあるリンパ節は結合組織に包まれて一束となり右肺根100rという。
そのため虚脱状態では各々が容易に変形・回転・移動し、ヘラなどでこれらの肺葉全てを前胸壁に圧排・排除するのは困難で、上・中・下縦隔と手術操作を行う部位に限った部分的な術野確保で対応していた。
そのため手術操作が変わる度に肺臓の圧排を変えて術野を確保する必要があり、肺臓の分葉が良い症例では2つの肺葉を圧排・排除してそれを維持するのも困難で、術中何度となくずれた肺葉が重力で食道のある縦隔側に倒れて術野を遮るため肺臓の圧排をやり直さなければならなかった。
したがって、この肺臓の圧排による術野確保にかなり多くの時間を費やさなければならず、手術時間は大きく延長する上、常に手術操作の中断を余儀なくされるために術者の手術への集中が妨げられ、大きなストレスを感じつつ手術を行わなければならない。また、この術野確保のための肺臓の圧排には熟練が必要で、その熟練度は手術の質を大きく左右するだけでなく、圧排する右肺臓そのものへの侵襲度にも影響し、術後の肺合併症の発症とも相関してくると考えられる。
しかし一方で、近年の外科医減少の影響から常に熟練した助手を確保できるとは限らず、医療の質および医療安全面でも大きな問題と考えられた。この打開策のひとつとして現在胸腔鏡手術では左側臥位ではなく、肺臓が重力で自然に前胸壁側に倒れて術野が確保できる腹臥位による手術が普及しつつある。
しかし、この体位では術中トラブルで開胸が必要になった場合や麻酔トラブルの場合での緊急対応が困難であること等も指摘されている。腹臥位による手術は、術野確保とそのために熟練した助手が不要というのが主な理由が採用されているので、左側臥位における肺臓の圧排による術野確保の問題さえ解決できれば開胸手術においては左側臥位による手術が最も安全かつ合理的で推奨されるもので、その解決が急務の課題であった。
手術時に用いられる圧排具についての発明は、いくつか報告されている。特許文献1は、腹腔鏡下手術において、肝臓を確実に持上げ圧排することを容易にする肝臓吊り上げ圧排具について開示されている。
図8(a)には圧排具を示し、肝臓を吊り上げている状態を図8(b)に示す。保持体201はシート状にして横帯部202を設け、横帯部202は左右の端に糸203、204を連結し、横帯部202中央部上側に縦片部206を設け、縦片部206は上端を二股部207にし、二股部207は左右の端に糸208、209を連結し、縦片部206左側突出部211に糸212を連結し、糸付き保持体201はトロカールを経て腹腔に持ち込み可能にした。
圧排具は肝臓左葉Lを背側から腹側に潜らせ、横帯部202の左側部分と横帯部202左端の糸203は肝臓左葉Lの外側区域sの背側に配置し、横帯部202の右側部分と横帯部202右端の糸204、縦片部206と二股部207左右の糸208、209、縦片部206左側の糸212は肝臓左葉Lの腹側に配置し、二股部207に鎌状間膜kを嵌め、二股部207左右の糸208、209は鎌状間膜kの左右に配置し、縦片部206左側の糸212は外側区域sに配置し、横帯部202の右側部分と横帯部202右端の糸204は内側区域uに配置し、糸は引っ張って固定し、肝臓左葉Lを持ち上げて吊り上げ状態に保持する。
特開2012−228282号公報
特許文献1に開示された圧排具は、腹腔鏡下での肝臓の持上げには効果が認められるものであったとしても、脱気・虚脱させ、くずれやすくなった3つの肺葉を保持するには、好適であるとはいえない。
本発明は、右肺臓全体をガーゼのような布で包み込むことで3つに分葉した右肺臓を一塊とし、布を牽引し引っ張り上げることにより右肺臓全体を前胸壁側に常に排除した状態に維持し、上縦隔から下縦隔まで常に縦隔全体が直視できる良好な術野を確保することで、助手の熟練度にかかわらない手術の質と安全の向上ならびに手術侵襲の軽減も期待される圧排具である。
より具体的に本発明に係る圧排具は、
第1の辺10cと、前記第1の辺10cに対向する第2の辺10dと、前記第1の辺10cおよび前記第2の辺10dより短く対向する第3および第4の辺10a、10bからなる四辺形の保持体10と、
前記第1の辺10cに沿って配置され、前記第1の辺10cより長いつり紐12と、
前記第2の辺10dに一端が固定されている複数の引き上げ紐14と、
前記第1の辺10cに配置された可撓性を有する右肺根の幅の長さのパイプ状の支持体16を有し、
前記つり紐12は、前記支持体16中を貫通していることを特徴とする。
本発明に係る圧排具は、上記のような構成としたので、術中、右肺臓は術野から圧排・排除された状態が常に維持され、術者および助手のストレスは大きく軽減され、手術に集中できることから手術の質と安全性が担保され、手術時間は大幅に短縮することができる。
また、右肺臓に対しては一時的に必要があれば軽い圧排補助操作が加わる程度で、その侵襲度は極めて低く、術後の肺臓の浮腫や気道分泌物増加による酸素化の悪化や気道閉塞、肺炎などの肺合併症軽減にも寄与すると考えられる。それと術野確保のための熟練した助手が不要になることから、熟練した外科医を別の手術に配置、あるいは他の臨床業務に携わせることができ、この点でも安全性や効率性の向上に有用である。
また、この圧排具は通常の開胸手術は勿論、小開胸の胸腔鏡手術にも大いに活躍できるもので、術野確保の手間の煩雑さと人員確保の難しさから安全性にやや難のある腹臥位手術へ移行しつつある胸部食道癌手術を、本来の安全で根治性の高い左側臥位手術へと戻す可能性をもっている。
本発明に係る圧排具を示す図である。 右開胸食道切除術の際の患者と、術者と、助手の配置を上方から見た図である。 圧排具を開胸部から挿入する様子を示す図である。 圧排具で肺臓を包み込む状態を示す図である。 圧排具のつり紐を絞り、3つの肺葉をまとめる様子を示す図である。 引き上げ紐をひっぱり、肺葉を固定する様子を示す図である。 肺臓の構成を示す図である。 先行文献の肝臓の圧排具の構成を示す図である。
以下に本発明に係る圧排具について図面および実施例を示し説明を行う。なお、以下の説明は、本発明の一実施形態および一実施例を例示するものであり、本発明が以下の説明に限定されるものではない。以下の説明は本発明の主旨を逸脱しない範囲で改変することができる。
図1に本発明に係る圧排具を示す。本発明に係る圧排具1は、保持体10と、第1および第2のつり紐12a、12bと、引き上げ紐14a、14b、14c、14dと可撓性を有する支持体16cを含む。
保持体10は、右肺臓を包みまとめるので、適度な大きさが必要である。また直接体内組織に触れるので、組織を傷つけることなく、さらに殺菌処理されている必要がある。また、体液で湿った右肺臓をまとめるので、ある程度の吸湿性があるのが望ましい。保持体10が疎水性の表面を有していると、虚脱した右肺臓がすべり、うまく確保できない場合もあるからである。たとえば、手術用のガーゼは好適に利用することができる。柔らかく、清潔で、肺臓への吸着具合も適度にあり、肺臓の組織が滑りにくいからである。
ここでは、保持体10は、四辺形(長方形)のガーゼとして説明を続ける。しかし、ガーゼの形状は長方形に限定されるものではなく、台形、ひし形、正方形も含まれる。また、これらの形状において、各辺は正確な直線でなくてもよく、また各隅は正確な直角でなくてもよい。保持体10全体として右肺臓を包みこめればよいからである。したがって、保持体10は、楕円形に近くてもよい。
また、保持体10は1枚だけで構成されなくてもよい。例えば、2枚の四角いガーゼを重ねて縫い合わせてもよいし、長方形のガーゼを2つ折りにして周囲を篝縫いしてもよい。
保持体10は、対向する長い辺が一対10c、10dと、対向する短い辺が一対10a、10b有する。ここで各辺に以下のように名前を付ける。1つの長い辺を基準としてこの辺を第1の辺10cとする。前記第1の辺10cに対向するもう一つの長い辺を第2の辺10dとする。短い一対の辺をそれぞれ第3の辺10aおよび第4の辺10bとする。したがって、保持体10は、第1の辺10cと、前記第1の辺10cに対向する第2の辺10dと、前記第1および第2の辺10c、10dより短く、互いに対向する第3および第4の辺10a、10bからなる四辺形である。
第1の辺10cには辺に沿って、つり紐12が配置される。つり紐12は第1の辺10cより十分長く設定される。ここで「第1の辺10cに沿ってつり紐12が配置される」とは、第1の辺10cに沿って配置されたつり紐12は、保持体10の範囲においては、第2の辺10dの方向には自由に移動できない状態をいう。
したがって、第1の辺10cの縁を筒状に成形し、その筒内につり紐12を通す形態は本発明の圧排具1といえる。図1では、保持体10の第1の辺10cに可撓性のパイプ(支持体16c)を固定し、その中につり紐12を貫通させている。
支持体16cは、ネラトンと呼ばれるドレーンパイプであってもよい。元々手術室内に持ち込めるように作製されており、弾力性、加工性など好適な特性を有しているからである。
支持体16cの長さは限定されないが、右肺根100r(図7参照。)の幅程度の長さであるのが好適である。長すぎると第1の辺10cを右肺根100rに沿って巻き付けるのに邪魔になる。一方、短すぎると、第1の辺10cの支えとならないからである。
保持体10の第3の辺10aおよび第4の辺10bから出ているつり紐は符号12aおよび12bで表した。なお、支持体16cは保持体10の表面には露出していないのが好ましい。体内組織を傷つけないためである。
第1の辺10cの縁を筒状に成形した場合も、可撓性のパイプ(支持体16c)を配置した場合も、つり紐12は、第1の辺10cに沿って移動可能となる。つまり、つり紐12は、第1の辺10cに沿って移動可能に係着されている。
しかし、つり紐12は、第1の辺10cに沿って移動可能に係着されていない状態であってもよい。つまり、つり紐12は、第1の辺10cに沿って固定されていてもよい。例えば、可撓性のパイプの代わりに、可撓性の棒材を支持体16cとし、つり紐12と共に第1の辺10cに沿って縫い付けるといった構成でもよい。
第1の辺10cは術者側から見て、右肺臓100(図7参照)の奥に挿入され、右肺根100rに沿って巻き付けられる。そして、つり紐12が3つの右肺臓を下から支える。そのため、つり紐12は、柔らかく太目の紐を用いるのが望ましい。もちろん、滅菌されているのは言うまでもない。
第1の辺10cに対向する第2の辺10dには、隅と縁に引き上げ紐14が固定される。引き上げ紐14は、複数本備えられるのが望ましい。固定箇所は、特に限定されるものではないが、第2の辺10dの両端と、第2の辺10dの両端から1/3ずつの場所に固定するのがよい。
なお、引き上げ紐14のうち、少なくとも第2の辺10dの両端より中ほどに一対の引き上げ紐14c、14dが固定されることが必要である。第2の辺10dの両端に固定された引き上げ紐14aと14bは、備えられていれば好適であり、なくてもよい。引き上げ紐14の種類は特に限定されるものではない。しかし、保持体10に縫い付けるのが作製上容易である場合は、縫合糸を用いてもよい。
第3の辺10aおよび第4の辺10bには、さらに補助引き上げ紐18(18a、18b)が固定されていてもよい。補助引き上げ紐18(18a、18b)は、第3の辺10aおよび第4の辺10bを辺の途中から右肺臓100を支え、虚脱した右肺臓100の固定に寄与する。補助引き上げ紐18(18a、18b)が第3の辺10aおよび第4の辺10bに固定されている点(固定点18fa、固定点18fbと呼ぶ。)は、第1の辺10cから第2の辺10dに向かって、2/3程度の部分に配置するのがよい。保持体10で維持する虚脱した右肺臓100が保持体10からこぼれるのを保持しやすいからである。
また、第3の辺10aに固定されている補助引き上げ紐18aと第4の辺10bに固定されている補助引き上げ紐18bは、1本の連続した紐材で構成されていてもよい。つまり、第3の辺10aから第4の辺10bまで、保持体10の部分には補助引き上げ紐18(18a、18b)が配置されていてもよい。なお、このような場合は、補助引き上げ紐18(18a、18b)は、保持体10の表面に露出していないのが望ましい。補助引き上げ紐18(18a、18b)で、肺臓が傷つくおそれがあるからである。
次に本発明に係る圧排具1の利用法について説明する。図2は、右開胸食道切除術の際の患者30と、術者32と、助手34の配置を上方から見た図である。右開胸食道切除術は、右側の胸から切開してゆき、患者30の食道に到達し、食道や周囲の組織の癌細胞などを、郭清する手術である。
患者30は、右側部を上にして左側臥位の状態にいる。右腕30rは、側頭部にそって延ばされており、右側腹30fが上面に露出される。術者32は、患者30の背面側から手術を行う。以後の図面を含め患者30の正面側を白矢印30aで表し、背面側を黒矢印30bで示す。
まず、右側胸部に約10cmの皮膚切開をおき(30ef)、第4肋間の第5肋骨上縁で開胸する。そして、開胸器25をかけて肋間を開大する(図2(b))。開胸部を符号30exで示す。その後、まず、右肺下葉を縦隔に固定している下肺靱帯を切離して右肺下葉を授動する。
図3(a)には、この様子を模式図として示す。開胸器25によって開かれた開胸部30exに右肺臓100が見えている。なお、図3以降開胸器25は省略する。右肺臓100は、右肺上葉104、右肺中葉106、右肺下葉108で構成されている。目標である食道は、符号30sで表した。図3(a)の時点では、食道30sは右肺臓100の下に隠れて見えない。また、右肺根100rが食道30sより手前側にある。右肺根100rも右肺臓100の下に隠れて見えない。圧排具1は、術者32から見て第1の辺10cを開胸部30exに向けて用意される。
次に第1の辺10cに内蔵させた支持体16cを右肺臓の右肺根100rに向けて押し込むように体内に挿入する。この時、第2の辺10dの引き上げ紐14aおよび14bを軽く牽引して圧排具1の保持体10全体に張りをもたせておくことが肝要である。
図3(b)には、図3(a)の患者30の足元下方(図3(a)の矢印A方向)から見た断面の模式図を示す。右肺臓100を露出させるように開胸部30exが設けられている。圧排具1は、術者32の手前から右肺根100rに向けて挿入される。
次に図4(a)を参照して、右肺下葉108を圧排して第4の辺10bを右肺門下部から右肺根100rに巻き付け、さらに右肺上葉104を圧排して第3の辺10aを右肺肺門部から右肺根100rに巻き付けることで圧排具1の保持体10全体で右肺臓100を包み込むようにする。この時も第2の辺10dの引き上げ紐14(14a、14b)の牽引には気を配り、保持体10の張りに注意した操作が必要である。ここで、第1の辺10c(図1参照)の両端に配置させたつり紐12a、12bを術者32から遠い側(患者30の正面側30a)にまとめる(図4(b))。
次に、図5(a)を参照して、つり紐12a、12bを可撓性パイプ20aに通して引き絞り、固定する。可撓性パイプ20aは、支持体16cと同様のネラトンが好適に利用できる。また、引き上げ紐14c、14dを引き上げ、固定する。固定は、図示していない開胸器25に固定するのが簡単である。
つり紐12a、12bを可撓性パイプ20aに通して引き絞ることで、第1の辺10c(図1参照)は、右肺の肺根100rに沿って巻き付く。そして、圧排具1の保持体10をメガホンの様な形状にして3つの肺葉で構成された右肺臓100を束ねて包み込んでいく。
またつり紐12a、12bを可撓性パイプ20aと共に固定した後、引き上げ紐14c、14dを引き上げることで、右肺臓100を保持体10で包み込み、前胸壁に押し当て圧排する。このようにすることで、縦隔全長に亘って食道30sが術野に現れ、良好な視野が確保される。
図5(b)には、術者32側から見た(図5(a)の矢印B方向)側面の断面模式図を示す。患者30は、紙面表側から裏側にむかって寝かされている。第1の辺10cは、右肺右肺門(右肺根100r)に沿って巻きつけられ、また、第1の辺10cのつり紐12が絞られているので、右肺臓100はメガホン状になった保持体10に包まれている。なお、符号30sは食道であり、符号30bbは患者30の背骨である。
図6を参照して、補助引き上げ紐18a、18bを、つり紐12a、12b同様に可撓性パイプ20bに通し、可撓性パイプ20bごと引っ張り、固定する。第2の辺10dの両端に設けられた引き上げ紐14a、14bをさらに引き上げることで、圧排具1に補捉された右肺臓100は一塊となり、前胸壁に牽引・固定されて、保持体10の両脇から右肺臓100が飛び出し術野の視野を妨げることはない。
本発明に係る圧排具は、右胸から食道にアプローチする際の肺臓の圧排に好適に利用することができる。
1 圧排具
10 保持体
10c 第1の辺
10d 第2の辺
10a 第3の辺
10b 第4の辺
12 つり紐
12a 第1のつり紐
12b 第2のつり紐
14a、14b、14c、14d 引き上げ紐
16c 可撓性を有する支持体
18(18a、18b) 補助引き上げ紐
20a、20b 可撓性パイプ
25 開胸器
30 患者
30ex 開胸部
30r 右腕
30f 右側腹
30s 食道
30bb 背骨
32 術者
34 助手
100 右肺臓
100r 右肺根
102 右肺右肺門
104 右肺上葉
106 右肺中葉
108 右肺下葉

Claims (3)

  1. 第1の辺と、前記第1の辺に対向する第2の辺と、前記第1の辺および前記第2の辺より短く対向する第3および第4の辺からなる四辺形の保持体と、
    前記第1の辺に沿って配置され、前記第1の辺より長いつり紐と、
    前記第2の辺に一端が固定されている複数の引き上げ紐と、
    前記第1の辺に配置された可撓性を有する右肺根の幅の長さのパイプ状の支持体を有し、
    前記つり紐は、前記支持体中を貫通していることを特徴とする圧排具。
  2. 前記第1および前記第2の辺よりも長い補助引き上げ紐が前記第3の辺および前記第4の辺の半分より前記第2の辺側に、前記第3の辺から前記第4の辺に渡って配置されていることを特徴とする請求項1に記載された圧排具。
  3. 前記第3の辺に固定された第1の補助引き上げ紐と、
    前記第4の辺に固定された第2の補助引き上げ紐とを有することを特徴とする請求項1または2のいずれかの請求項に記載された圧排具。
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