JP2003102738A - トロカール用補助部品及びトロカール並びに内視鏡用装置 - Google Patents

トロカール用補助部品及びトロカール並びに内視鏡用装置

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JP2003102738A
JP2003102738A JP2001301162A JP2001301162A JP2003102738A JP 2003102738 A JP2003102738 A JP 2003102738A JP 2001301162 A JP2001301162 A JP 2001301162A JP 2001301162 A JP2001301162 A JP 2001301162A JP 2003102738 A JP2003102738 A JP 2003102738A
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Nobuhisa Seike
信久 清家
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内視鏡下手術において、従来では大きめの内
視鏡用布帛を体内に挿入することが困難であった。そこ
で本発明は、比較的大きな内視鏡用布帛を容易に挿入す
ることのできるトロカール用補助部品を提供することを
目的とする。 【解決手段】 トロカール用補助部品10は、内視鏡用
布帛15を収納した補助筒14である。補助筒14の前
方側部分17の外径は、トロカール本体20の挿通筒部
21の内径より小さく、補助筒14の後方側部分18の
外径は挿通筒部12の内径よりも大きい。補助筒14の
前方側部分17のみが挿通筒部21に入る。補助筒14
内の布帛15を内視鏡用鉗子30の挟み部31先端で突
き押して、腹腔内に内視鏡用布帛15を挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡下手術にお
いて用いられるトロカール、及びトロカール用補助部
品、並びに内視鏡用装置に関するものであり、比較的大
きな内視鏡用布帛の挿入に有効なものである。尚トロカ
ールとは、内視鏡下手術において使用される筒状の器具
である。
【0002】
【従来の技術】従来の外科手術では腹部や胸部等を大き
く切開して行うのが通常であったが、最近では内視鏡下
手術が盛んに行われる様になってきている。該内視鏡下
手術とは、腹部等に5〜10mm程度の小さな穴を数カ所
開け、この穴にトロカールを挿着し、このトロカールか
ら細長いカメラや手術用器具(例えば内視鏡用鉗子)を
入れて行う手術であり、傷跡が小さいから痛みが少な
く、また術後の回復が早く、患者にとって負担の少ない
方法である。
【0003】図10は、腹壁に挿着したトロカール20
及び内視鏡用鉗子30を表す図である。内視鏡用鉗子3
0は挟み部31と操作部32が長い柄33によって繋が
れたものである。そしてトロカール20の挿通筒部21
が腹壁(図に2点鎖線で示す)を貫通し、このトロカー
ル20を通して腹腔内に差し込まれた内視鏡用鉗子30
の挟み部31を、操作部32により体外で操作して手術
を行う。
【0004】この内視鏡下手術においても、開腹手術と
同様に腹腔内の出血をガーゼ等で拭き取る等の必要性か
ら、多数の布帛が使用される。そしてこの内視鏡用の布
帛は、上述の腹部等に差し込まれたトロカールから挿入
しなければならないことから、通常の開腹手術用ガーゼ
(例えば30cm×30cm)よりも非常に小さいものとな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】内視鏡下手術は開腹手
術に比べて切開箇所が小さいことから、比較的出血量が
少ないものの、やはり腹腔内の出血を拭き取ったり、或
いは手術野を見易くする目的で臓器等を押えたりする必
要性から、吸液性に優れた大きめの布帛が要望されてい
る。
【0006】しかしながら上記トロカールは、腹部等に
差し込む部分である挿通筒部が細く、従ってこのトロカ
ールを通して挿入される内視鏡用布帛も非常に小さいも
のにせざるを得ない。尚太いトロカールを用いれば、比
較的大きい内視鏡用布帛を使用することも可能である
が、傷口が大きくなり、折角の内視鏡下手術の利点が削
減される。
【0007】本発明は上記の様な要望に応えてなされた
ものであり、トロカールの差し込み部分(挿通筒部)の
外径を大きくすることなく、比較的大きな内視鏡用布帛
を容易に挿入することのできるトロカール用補助部品及
びトロカール並びに内視鏡用装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るトロカール
用補助部品は、挿通筒部を有するトロカールに用いられ
るトロカール用補助部品であって、該トロカール用補助
部品が、前記挿通筒部内に挿入可能な補助筒を備え、該
補助筒が、外径が前記挿通筒部の内径よりも小さい前方
側部分と、外径が前記挿通筒部の内径よりも大きい後方
側部分とを備えたものであることを要旨とする。
【0009】上記トロカール用補助部品の使用方法とし
ては、上記補助筒内に予め内視鏡用布帛を装入してお
き、身体に差し込まれた上記トロカールの挿通筒部に、
この内視鏡用布帛入りトロカール用補助部品を挿着す
る。このとき、上記の様に補助筒はその前方側部分の外
径がトロカール挿通筒部の内径よりも小さく、後方側部
分の外径がトロカール挿通筒部の内径よりも大きいか
ら、トロカール挿通筒部中には上記前方側部分のみが入
り、上記後方側部分はトロカール挿通筒部に入らずに挿
入口の後方に突出するようにして挿着されることにな
る。
【0010】次いで内視鏡用鉗子等の内視鏡用手術用具
によって補助筒内の内視鏡用布帛を押し出す(突き出
す)ようにして、該内視鏡用布帛を身体内(腹腔内,胸
腔内等)に挿入する。
【0011】従来では内視鏡用鉗子により内視鏡用布帛
の先端を掴んでトロカールから身体内に入れていたか
ら、内視鏡用布帛がトロカールの挿通筒部を通っている
ときの状態としては、内視鏡用鉗子の柄の部分と内視鏡
用布帛が重なり合っており、従って内視鏡用布帛として
は内視鏡用鉗子が挿通筒部内壁との間に形成する隙間の
大きさのものが最大であった。しかし上述の如く上記ト
ロカール用補助部品を用いた挿入方法によれば、内視鏡
用手術用具(内視鏡用鉗子等)と内視鏡用布帛が重なら
ずに、内視鏡用手術用具が内視鏡用布帛を突くようにし
て押し込んでいくから、内視鏡用布帛として上記補助筒
内いっぱいの大きさのものとすることができ、従って従
来の内視鏡用布帛よりも大きいものを挿入することがで
きる。
【0012】しかもその挿入方法としても上述の様に、
内視鏡用布帛入りトロカール用補助部品をトロカール本
体に挿着し、内視鏡用手術用具で突くだけであるから、
簡便である。
【0013】尚内視鏡用布帛を身体内から取り出すにあ
たっては、内視鏡用鉗子によって内視鏡用布帛の先端を
掴み、トロカールから引き出すと良い。この引き出しに
際しては内視鏡用布帛と内視鏡用鉗子が重なることがな
いから、支障がない。
【0014】上記補助筒の肉厚としては薄いほうが望ま
しく、厚いと補助筒内径が小さくなり、中に入れる内視
鏡用布帛を小さめにする必要があるからである。一方で
あまりに薄過ぎると、補助筒の強度が低下し、トロカー
ルへ挿着する際に撓む等してうまく挿着できない恐れが
あるから、適度な厚みが必要である。補助筒の肉厚とし
て具体的には0.15〜0.45mmが望ましい。
【0015】更に本発明において、前記補助筒の前記前
方側部分の長さが、前記挿通筒部の長さよりも短いこと
が好ましい。
【0016】補助筒の前方側部分がトロカール挿通筒部
よりも長いと、トロカール挿通筒部の身体内側の端部か
ら補助筒がはみ出ることがあり、このはみ出た部分が内
臓を傷つける恐れがあるからである。尚前方側部分がト
ロカール挿通筒部より長くても、トロカール本体に補助
筒を挿着する際に、奥まで押し込まずに手前で止めるよ
うにすれば、挿通筒部の身体内側端部から補助筒が突出
することを防ぐことができるが、上記の様に補助筒の前
方側部分をトロカール挿通筒部よりも短くすることによ
り、より確実に身体内側端部からの突出を防止すること
ができる。
【0017】加えて本発明において、前記補助筒が、一
定外径の筒の前方側に長手方向の切れ目を入れたもので
あり、この切れ目部分における筒壁が重なることによっ
て前記前方側部分を形成するものであることが好まし
い。
【0018】この補助筒の製造方法としては、先ず一定
外径の筒を作製し、その後切込みを入れ、この切れ目部
分の筒壁を重ねることによって外径を細くするという方
法であり、この製造法は簡便であり、製造コストも安く
済む。
【0019】また前記補助筒の筒内に内視鏡用布帛が挿
入されたものであることが好ましい。この内視鏡用布帛
としては、補助筒の内径に対して適切な大きさのものを
選択するのが良く、あまりに大き過ぎて上記補助筒内に
窮屈なほどに押し込められた状態であると、内視鏡用手
術用具によって突き出す際に抵抗が大きくなって、補助
筒から押し出し難くなり、一方であまりに小さ過ぎる
と、内視鏡用手術用具によって突き出す際に上記補助筒
内で内視鏡用布帛が撓むようにして折り重なり、この場
合も却って押し出し難くなるからである。
【0020】本発明に係るトロカールは、前記トロカー
ル用補助部品を備えたものであることを要旨とする。
【0021】また本発明に係る内視鏡用装置は、前記ト
ロカール用補助部品の前記補助筒に挿通可能な内視鏡用
手術用具を備えたことを要旨とする。上記挿通筒部に上
記補助筒を挿着すると、その分内径が狭くなるから、ト
ロカールの挿通筒部に対してきっちりのサイズの内視鏡
用手術用具では上記補助筒に対して円滑に挿通し難くな
る懸念があるが、上記補助筒に挿通可能な内視鏡用手術
用具を用いることによって、円滑な挿通が可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】<実施形態1>図1は本発明の実
施形態1に係るトロカール用補助部品10を示す図であ
り,(a)はその正面図で、(b)はトロカール用補助
部品10内の内視鏡用布帛15を表す斜視図である。図
2の(a)は内視鏡用鉗子30を示す正面図、図2の
(b)はトロカール本体20を示す正面図である。尚こ
れらトロカール本体20,トロカール用補助部品10及
び内視鏡用鉗子30により上記内視鏡用装置が構成され
ている。またトロカール本体20とトロカール用補助部
品10によりトロカールが構成されている。尚上記トロ
カール本体20は従来のトロカールと同様のものであ
る。
【0023】上記内視鏡用鉗子30は先端の挟み部31
と、この挟み部31の開閉を操作する操作部32と、上
記挟み部31と操作部32を繋ぐ長い柄33からなる。
この挟み部31と柄33の外径は、いずれも後述の補助
筒14の内径よりも小さい。
【0024】上記トロカール本体20は、腹壁や胸壁等
に穿通される円筒形の挿通筒部21と、体外に露出する
体外部22からなり、この体外部22には上記挿通筒部
21と連続した挿通孔が設けられている。この挿通孔は
上記挿通筒部21よりも孔径が大きく、そしてトロカー
ル本体20の後方側端(体外側端)23に開口し、この
後方側端23の開口26から挿通筒部21の前方側開口
(体内側開口)25まで孔が真っ直ぐに通っている。前
方側開口25の形状としては円筒を斜めに切った形とな
っている。また上記体外部22の上記挿通孔には蓋24
が設けられており、この蓋24はバネにより閉位置に付
勢されている。
【0025】トロカール用補助部品10は円筒形の補助
筒14と、この補助筒14内に挿入された内視鏡用布帛
15からなる。上記補助筒14の前方側部分17はその
外径W1が上記挿通筒部21の内径W3(例えば5mm)よ
りも小さく(例えば4.5mm)、補助筒14の後方側部
分18はその外径W2が上記挿通筒部21の内径W3より
も大きい(例えば6mm)。中間部19は上記前方側部分
17と上記後方側部分18の太さの移行部分である。
尚、補助筒14の前方側の箇所には長手方向に切れ目1
6が入れられており、元々一定外径の筒であったもの
が、上記切れ目16の部分で筒壁が一部重なることによ
って外径が小さくなり、上記前方側部分17を形成した
ものである。
【0026】上記内視鏡用布帛15は細長い短冊状の布
帛であり(例えば2cm×20cm)、レーヨン製の布地に
X線非透過性糸(例えばポリプロピレン系樹脂に硫酸バ
リウムを練り込んだマルチフィラメント)が織り込まれ
たものである。この内視鏡用布帛15は縦長に巻かれた
状態で(図1の(b))、補助筒14内に装入されてい
る。尚内視鏡用布帛15の長手方向長さは補助筒14の
長さL3と同じか或いはL3より短く、補助筒14内に布
帛15の全てが収まる。
【0027】次に、上記内視鏡用装置を用いて体内へ内
視鏡用布帛を挿入する方法について説明する。
【0028】図3〜6はこの挿入方法について説明する
為の図であり、図1,2と同じ構成部分については同一
の符号を付して重複説明を避ける。
【0029】図3は、トロカール本体20にトロカール
用補助部品10を挿着した様子を表す正面図であり、内
視鏡用布帛15を押し込む直前の内視鏡用鉗子30も同
時に表している。
【0030】腹壁(或いは胸壁等)(図示せず)に挿通
筒部21を穿通したトロカール本体20に対して、先ず
その後方側端23の開口26に向けてトロカール用補助
部品10を前方側部分17から差し込む。すると前方側
部分17は上述の様に細いから挿通筒部21内に差し入
れられるが、後方側部分18は太いから挿通筒部21に
入ることができず、図3に示す様にトロカール用補助部
品10の前方側部分17のみが挿通筒部21に挿着され
た状態となる。このとき前方側部分17の長さL1は挿
通筒部21の長さS1(挿通筒部21の根元から、前方
側開口25のうちの最も根元よりの位置までの長さ)よ
りも十分に短いから前方側部分17(補助筒14)が挿
通筒部21の前方側開口25から突出することがない。
従って補助筒14の先端で内臓を傷つけるという恐れが
殆どない。
【0031】次に図3の矢印Aの如く、内視鏡用鉗子3
0の挟み部31の先端を補助筒14内にその後端10a
から差し込んで、補助筒14内の内視鏡用布帛15を突
き押す様にする。図4はこの突き押している途中の状態
を表す正面図で、図5はこのときの挿通筒部21の根元
付近を表す断面図である。
【0032】図4,5に示す様に内視鏡用布帛15は内
視鏡用鉗子30の挟み部13の先端によって矢印Bの如
く押し進められ、図6[内視鏡用布帛15を腹腔内に挿
入した様子を表す図]に示す様に挿通筒部21の前方側
開口25から腹腔内(或いは胸腔内等)に排出される。
尚図6において腹壁を2点鎖線で表している。
【0033】内視鏡用布帛15を腹腔内に挿入後は、ト
ロカール用補助部品(内視鏡用布帛15の無いもの)1
0をトロカール本体20から外し、通常のトロカールや
内視鏡用鉗子として使用すると良い(図10[トロカー
ルに内視鏡用鉗子を挿通して内視鏡下手術を行う様子を
表す図])。
【0034】腹腔内で内視鏡用布帛15を使用した後
は、内視鏡用鉗子30の挟み部31によって内視鏡用布
帛15の先端を掴み、図7[挿通筒部21を通して体内
の内視鏡用布帛15を抜き出す様子を示す断面図]に示
す様にトロカール本体20の挿通筒部21を通して体外
に引き出す(矢印C)。
【0035】従来の様に内視鏡用布帛を内視鏡用鉗子3
0で掴んで腹腔内に挿入する場合では、内視鏡用布帛が
トロカールの挿通筒部を通っているときの状態として
は、図8[従来における腹腔内への内視鏡用布帛の挿入
の様子を説明する為の図]に示す様に、内視鏡用鉗子3
0の進行方向(矢印D)に対して、内視鏡用布帛55は
後ろ側になびく(後ろ側に曲がって向かう)ことになる
から(矢印E)、内視鏡用鉗子30の挟み部31部分や
柄33部分においてこれらと内視鏡用布帛55が重なり
合って分厚くなる(幅T)。この様に分厚くなったもの
を挿通するには、トロカールの挿通筒部として相当太い
ものが要求され、また太くない挿通筒部の場合は内視鏡
用布帛55として非常に小型のものしか挿入できなかっ
たが、上記実施形態1によれば、図4,5に示す様に内
視鏡用鉗子30の柄33等と内視鏡用布帛15が重なる
ことがないから、内視鏡用布帛15として従来よりも大
型のものを用いることができる。
【0036】また内視鏡用布帛15の体内への挿入手法
としても上述の様に内視鏡用鉗子30で突くだけである
から、容易である。
【0037】<実施形態2>図9は本発明の実施形態2
に係るトロカール用補助部品40を示す正面図である。
このトロカール用補助部品40は、上記実施形態1のト
ロカール補助部品10における切れ目16に代えて、間
隙のあるスリット46が形成されたものであり、他の構
成は実施形態1と同様である。尚図1と同じ構成部分に
ついては同一の符号を付して重複説明を避ける。
【0038】この実施形態2の場合は、上記スリット4
6の間隙が狭くなる或いは無くなる(閉じる)ことによ
って、補助筒44の前方側部分47の外径が小さくなっ
ている(尚スリット46の部分で筒壁が一部重なっても
良い)。
【0039】このトロカール用補助部品40を使用した
場合も上記実施形態1の場合と同様に、前方側部分47
の外径W1は挿通筒部21の内径W3よりも小さいから、
挿通筒部21内に差し入れられるが、後方側部分18の
外径W2は挿通筒部21の内径W3よりも大きいから、挿
通筒部21に入らず、トロカール用補助部品40の前方
側部分47のみが挿通筒部21に挿着された状態とな
る。また前方側部分47の長さL1は挿通筒部21の長
さS1よりも短いから、挿通筒部21の前方側開口(体
内側開口)25から突出することがない。
【0040】この実施形態2の場合も上記実施形態1と
同様に、比較的大型の内視鏡用布帛15を容易に体内に
装入することができる。
【0041】以上のように本発明に係るトロカール用補
助部品,トロカール,内視鏡用装置に関して、例を示す
図面を参照しつつ具体的に説明したが、本発明はもとよ
り図示例に限定される訳ではなく、前記の趣旨に適合し
得る範囲で適当に変更を加えて実施することも可能であ
り、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含され
る。
【0042】例えばトロカール用補助部品として、上記
実施形態1,2では内視鏡用布帛15を除くと補助筒1
4,44のみとなるものを示したが、これに限らず、補
助筒の後方端部に漏斗型の鍔部を設ける等しても良く、
このものの場合は、補助筒内の内視鏡用布帛を内視鏡用
鉗子等で突く際に、補助筒内側に内視鏡用鉗子を入れ易
い。
【0043】また上記実施形態ではトロカール用補助部
品を備えたトロカールを示したが、市販のトロカールに
本発明のトロカール用補助部品を適用しても良い。
【0044】補助筒14の長さL3としては、使用する
内視鏡用布帛の長さによって適宜選択すると良い。但し
後方側部分18の長さL2はトロカール本体20の体外
部22の長さS2よりも長い方が望ましく、仮に長さL2
が短くて後方側部分18の後端10aが体外部22の中
に入ってしまうと、上記後端10aに内視鏡用鉗子30
の挟み部31先端を入れ難くなるからであり、後方側部
分18の長さL2を十分に長くして後端10aを露出さ
せるのが良い。また内視鏡用布帛を体内に挿入後に補助
筒を取り外す際にも、後方側部分18が長くて体外部2
2より露出していると、この露出箇所を掴むことができ
て外し易い。
【0045】
【発明の効果】本発明に係るトロカール用補助部品,ト
ロカール,内視鏡用装置によれば、トロカールの差し込
み部分(挿通筒部)の外径を大きくすることなく、比較
的大きな内視鏡用布帛を挿入することができ、しかもそ
の挿入手法が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るトロカール用補助部
品を示す図。
【図2】(a)は内視鏡用鉗子を示す正面図、(b)は
トロカール本体を示す正面図。
【図3】トロカール本体にトロカール用補助部品を挿着
した様子、及び内視鏡用鉗子の先端部分を表す正面図。
【図4】トロカール用補助部品の補助筒内の内視鏡用布
帛を突き押す様子を表す正面図。
【図5】トロカール用補助部品の補助筒内の内視鏡用布
帛を突き押す様子を表す部分断面図。
【図6】内視鏡用布帛を腹腔内に挿入した様子を表す
図。
【図7】トロカールの挿通筒部を通して体内の内視鏡用
布帛を抜き出す様子を示す断面図。
【図8】従来における腹腔内への内視鏡用布帛の挿入の
様子を説明する為の図。
【図9】本発明の実施形態2に係るトロカール用補助部
品を示す正面図。
【図10】トロカールに内視鏡用鉗子を挿通して内視鏡
下手術を行う様子を表す図。
【符号の説明】
10,40 トロカール用補助部品 14,44 補助筒 15 内視鏡用布帛 16 切れ目 17,47 前方側部分 18 後方側部分 19 中間部 20 トロカール本体 21 挿通筒部 22 体外部 25 前方側開口 30 内視鏡用鉗子 31 挟み部 33 柄 46 スリット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿通筒部を有するトロカールに用いられ
    るトロカール用補助部品であって、 該トロカール用補助部品は、前記挿通筒部内に挿入可能
    な補助筒を備え、 該補助筒は、外径が前記挿通筒部の内径よりも小さい前
    方側部分と、外径が前記挿通筒部の内径よりも大きい後
    方側部分とを備えたものであることを特徴とするトロカ
    ール用補助部品。
  2. 【請求項2】 前記補助筒の前記前方側部分の長さが、
    前記挿通筒部の長さよりも短い請求項1に記載のトロカ
    ール用補助部品。
  3. 【請求項3】 前記補助筒は、一定外径の筒の前方側に
    長手方向の切れ目を入れたものであり、この切れ目部分
    における筒壁が重なることによって前記前方側部分を形
    成するものである請求項1または2に記載のトロカール
    用補助部品。
  4. 【請求項4】 前記補助筒の筒内に内視鏡用布帛が挿入
    されたものである請求項1〜3のいずれかに記載のトロ
    カール用補助部品。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のトロカ
    ール用補助部品を備えたものであることを特徴とするト
    ロカール。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載のトロカ
    ール用補助部品の前記補助筒に挿通可能な内視鏡用手術
    用具を備えたことを特徴とする内視鏡用装置。
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