JP2014100016A - 固定子 - Google Patents
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Abstract
を得る。
【解決手段】この発明に係る固定子では、各分割固定子ユニット3は、コアバック部11と、このコアバック部11の中間部から径方向の内側に先端部が延びたティース部12とから構成されたコアブロック部4と、ティース部12の軸線方向の両端面にそれぞれ固定部を介して固定されたインシュレータ6と、それぞれのインシュレータ6の各一対の鍔部間に軸線方向の両側に形成されたコイルエンド部13がそれぞれ装着されたコイル5と、を備え、コイル5が塑性変形により中間部がコアバック部11側に突出してコアバック部11の内周面を押圧している。
【選択図】図2
Description
従って、コイルは、その中間部が径内側方向に突出してしまい、固定子の内側に配置された回転子と接触するおそれがあるという問題点があった。
また、コイルの中間部がコアバック部と離間してしまい、コイルの放熱性が低下するという問題点もあった。
各前記分割固定子ユニットは、コアバック部と、このコアバック部の中間部から径方向の内側に先端部が延びた前記ティース部とから構成されたコアブロック部と、
前記ティース部の軸線方向の両端面にそれぞれ固定部を介してベースが固定されているとともに、ベースの径方向の両側から軸線方向に先端部が延びた一対の鍔部を有するインシュレータと、
それぞれの前記インシュレータの各一対の前記鍔部間に軸線方向の両側に形成されたコイルエンド部がそれぞれ装着された前記コイルと、を備え、
前記コイルは、塑性変形により中間部が前記コアバック部側に突出してコイルの弾性力により前記コアバック部の内周面を押圧している。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1の固定子を示す全体斜視図である。
この固定子は、12個の分割固定子ユニット3を周方向に沿って組み合わせ、アウターリング15を嵌め込んで一体化されている。この固定子の中心軸線上には、回転子(図示せず)が設けられている。
この固定子は、ハイブリッド車等に搭載される駆動用モータの固定子である。
各分割固定子ユニット3は、コアバック部11及びこのコアバック部11の中間部から径方向の内側に先端部が延びたティース部12から構成されたコアブロック部4と、ティース部12の軸線方向の両端面にそれぞれ固定部を介して固定された樹脂製のインシュレータ6と、ティース部12に装着されたコイル5と、を備えている。
インシュレータ6は、ベース7と、ベース7の径方向の両側から軸線方向に先端部が延びた一対の鍔部8と、を有している。インシュレータ6のベース7には、突起部9が形成されている。この突起部9は、ティース部12の両端面に形成された穴部14に嵌入されて、インシュレータ6は、コアブロック部4のティース部12に固定される。
インシュレータ6の各一対の鍔部8間には、コイル5のコイルエンド部13が収まっている。
ティース部12は、周方向の両面がそれぞれ平面形状であって、軸線に対して垂直方向に切断したときの形状は、台形形状である。
ハイブリッド車等に搭載される駆動用モータは、エンジンルームに搭載されるので、小型で高出力なモータが要求される。
そして、この実施の形態では、固定子のコイル5の占積率を高めるために、丸線でコイルを形成するのではなく、平角導体16を巻回して形成されたコイル5が用いられている。
また、このコイル5は、中間部の折曲部10でV字状に塑性変形されている。
そして、コイル5が、各一対の鍔部8間にコイルエンド部13が収まってティース部12に挿入されたときには、図4に示すように、中央部がコアバック部11側に突出したコイル5の弾性力によりコアバック部11の内周面を押圧している。
この後、このコイル5をティース部12の先端部側から挿入し、インシュレータ6の突起部9をコイルエンド部13の穴部14に嵌入することで、コイル5のティース部12への装着が終了する。
なお、コイル5の挿入の際には、コイル5は、軸線方向(一対のコイルエンド部13が離れる方向)に塑性変形するので、突起部9がコイル5の挿入の邪魔になるようなことはない。
この後、コイルエンド部13に向けてワニスを滴下し、コイル5の平角導体16間にワニスを含浸させる。この際、コイル5は、中間部の折曲部10でV字状に塑性変形しており、コアバック部11の両端面側には隙間があるので、ワニスはコイル5の中間部に円滑に浸透する。
ワニスが固化した後、各分割固定子ユニット3を周方向に沿って円環状に配列した後、最後に外側にアウターリング15を嵌め込み、各分割固定子ユニット3が一体化された固定子が出来上がる。
従って、先端部に周方向に突出した鍔部を有するティース部であって、このティース部に平角導体を巻回してコイルを装着するものと比較して、分割固定子ユニット3の製造が簡単になる。
図5はこの発明の実施の形態2のコイル5の側面図である。
この実施の形態では、コイル5は、曲率半径Rが大きな値になるように塑性変形されている。
他の構成は、実施の形態1の分割固定子ユニット3と同じである。
この実施の形態では、コイル5は、曲率半径Rが大きな値になるように塑性変形されており、実施の形態1のものと比較して、塑性変形により中間部がコアバック部11側に突出してコイル5の弾性力によりコアバック部11の内周面を押圧する面積が増大し、それだけコイル5の放熱性が高いという効果がある。
また、アウターリング15を用いて複数の分割固定子ユニット3を円環状に一体化したが、隣接した分割固定子ユニット3同士を溶接により接続して一体化してもよい。
また、上記各実施の形態では、ハイブリッド車等に搭載される駆動用モータに用いられる固定子について説明したが、この発明は、他の用途のモータ固定子であってよく、また発電機の固定子にも適用できる。
Claims (4)
- コイルがティース部毎に挿入された各分割固定子ユニットが周方向に沿って配列された固定子であって、
各前記分割固定子ユニットは、コアバック部と、このコアバック部の中間部から径方向の内側に先端部が延びた前記ティース部とから構成されたコアブロック部と、
前記ティース部の軸線方向の両端面にそれぞれ固定部を介してベースが固定されているとともに、ベースの径方向の両側から軸線方向に先端部が延びた一対の鍔部を有するインシュレータと、
それぞれの前記インシュレータの各一対の前記鍔部間に軸線方向の両側に形成されたコイルエンド部がそれぞれ装着された前記コイルと、を備え、
前記コイルは、塑性変形により中間部が前記コアバック部側に突出してコイルの弾性力により前記コアバック部の内周面を押圧している固定子。 - 前記ティース部は、周方向の両面がそれぞれ平面形状である請求項1に記載の固定子。
- 前記固定部は、前記ベース及び前記ティース部の一方に形成された突起部と、前記ベース及び前記ティース部の他方に形成され前記突起部が嵌入する穴部とから構成されている請求項1または2に記載の固定子。
- 前記コイルは、平角導体をエッジワイズ曲げ加工で巻回して形成されている請求項1〜3の何れか1項に記載の固定子。
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