JP2008061408A - 電動モータ - Google Patents

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博英 稲山
Noboru Niiguchi
昇 新口
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Abstract

【課題】磁束の飽和の発生を抑制できて小型の電動モータ1を提供する。
【解決手段】本電動モータ1のステータコア11は、磁性粉11mを含む。ステータコア11は、環状のヨーク14と、周方向Tにスロット11cを挟んで相互に離隔する複数のティース15とを有している。軸方向Sに関する、ティース15の各端面15fは、平坦面とされている。ティース15の端面15fからヨーク14が軸方向Sに延設されている。スロット11cの数が磁極6eの数よりも多いときには、ステータコア11の径方向Rに関するヨーク14の最小幅W1と、ステータコア11の周方向Tに関するティース15の最小幅W2とは、W1>(W2×0.6)…式1を満たす。スロット11cの数が磁極6eの数よりも少ないときには、W1>(W2×0.4)…式2を満たす。
【選択図】図2

Description

本発明は、電動モータに関する。
電動モータのステータは、コイルと、このコイルが巻かれたステータコアとを有している。ステータコアは、例えば、環状のヨークと、このヨークの内周から径方向に突出する複数のティースとを有している。ティースに、上述のコイルが巻かれている(例えば、特許文献1,2参照。)。
特許文献1,2では、ステータの軸方向に関してのステータコアの端部には、コイルを巻くための溝が形成されている。また、従来のステータコアとしては、ステータの軸方向に関してのステータコアの端部に、上述の溝が形成されていないステータコアもある。いずれのステータコアであっても、通例、ステータの軸方向に関して、ステータコアの長さとロータの長さとは、互いに等しくされている。
特開2004−40948号公報 特開2003−235183号公報
しかし、端部に溝があるステータコアの場合、ステータコアにおいて溝の壁面の根本で、磁束の飽和が発生し易い。その結果、コギングトルクが増加することがある。逆に、磁束の飽和の発生を防止しようとすると、ステータコアが大型化してしまう。
また、端部に溝がないステータコアの場合、軸方向の両端部のスペースが有効利用されないので、ステータが大型化する傾向にある。
そこで、本発明の目的は、磁束の飽和の発生を抑制できて小型化できる電動モータを提供することである。
本発明の電動モータは、周方向に離隔する複数の磁極を有するロータと、このロータを取り囲むステータとを備え、このステータは、磁性粉を成形して構成される環状のステータコアを含み、このステータコアは、環状のヨークと、このヨークの内周に突出形成され、ヨークの周方向にスロットを挟んで相互に離隔する複数のティースとを有し、ステータコアの軸方向の両端に、各ティースに対応してコイル巻回用の溝が設けられ、溝の外壁は、ヨークの対応する軸方向端部により構成され、上記溝は、溝の内壁が廃止されてステータコアの軸方向外方およびステータコアの径方向内方に開放された第1の溝、または溝の内壁が設けられてステータコアの軸方向外方のみに開放された第2の溝の何れか一方を含み、第2の溝が設けられる場合、第2の溝の内壁がロータの磁極とロータの径方向に対向しないように、ステータコアの軸方向の両端の第2の溝の底面間の距離は、ロータの軸方向に関するロータの磁極の長さと同等以上とされ、上記スロットの数が、上記磁極の数よりも多いときには、下記式1が満たされることを特徴とする。W1>(W2×0.6)……式1。ただし、W1は、ステータコアの径方向に関するヨークの最小幅である。W2は、ステータコアの周方向に関するティースの最小幅である。
また、本発明の電動モータは、以下のようにしてもよい。すなわち、周方向に離隔する複数の磁極を有するロータと、このロータを取り囲むステータとを備え、このステータは、磁性粉を成形して構成される環状のステータコアを含み、このステータコアは、環状のヨークと、このヨークの内周に突出形成され、ヨークの周方向にスロットを挟んで相互に離隔する複数のティースとを有し、ステータコアの軸方向の両端に、各ティースに対応してコイル巻回用の溝が設けられ、溝の外壁は、ヨークの対応する軸方向端部により構成され、上記溝は、溝の内壁が廃止されてステータコアの軸方向外方およびステータコアの径方向内方に開放された第1の溝、または溝の内壁が設けられてステータコアの軸方向外方のみに開放された第2の溝の何れか一方を含み、第2の溝が設けられる場合、第2の溝の内壁がロータの磁極とロータの径方向に対向しないように、ステータコアの軸方向の両端の第2の溝の底面間の距離は、ロータの軸方向に関するロータの磁極の長さと同等以上とされ、上記スロットの数が、上記磁極の数よりも少ないときには、下記式2が満たされることを特徴とする。W1>(W2×0.4)……式2。ただし、W1は、ステータコアの径方向に関するヨークの最小幅である。W2は、ステータコアの周方向に関するティースの最小幅である。
本発明によれば、第1の溝が設けられた場合には、軸方向に関してのティースの各端面が平坦であるので、端面が起伏する場合に比べて、磁束がティース内で軸方向に曲がらずに済む結果、磁束の飽和の発生を抑制できる。また、第2の溝が設けられた場合であって、ロータの磁極がステータの第2の溝の内壁にステータの径方向に対向しない場合には、磁束がティース内で軸方向に曲がらずに済むので、磁束の飽和の発生を抑制することができる。さらに、ヨークの軸方向端部は、ティースよりも軸方向に延伸しているので、径方向に関してのヨークの最小幅W1を、対応する式1,2を満たす範囲内でできるだけ小さくした場合であっても、ヨークの断面積を、磁束の飽和を生じないような大きさで確保することが可能である。従って、ヨークにおいて、磁束の飽和の発生を抑制できる。しかも、径方向に関してのヨークの最小幅を小さくできるので、ステータコアを径方向に小型化できる。
また、本発明において、上記コイルが接続されたバスバーが、ステータコアに直接固定されている場合がある。この場合、ステータコアは、通例、剛性の高い剛性部材であるので、バスバーを高い剛性で固定することができる。その結果、電動モータの回転に伴ってバスバーが振動することを、ひいては、電動モータの振動を抑制することができる。
また、本発明において、上記バスバーは、ステータコアにねじ止めされている場合がある。この場合、バスバーを実用的に固定することができる。
また、本発明において、上記バスバーの少なくとも一部が、上記ステータコアに形成された溝にはめ入れられている場合がある。この場合、バスバーとステータとの全体を小型化することができる。
以下では、この発明の実施形態の電動モータを、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態の電動モータの概略構成を示す断面図である。
本電動モータ1は、フレームとしてのモータハウジング2と、このモータハウジング2に保持された軸受3,4と、これら軸受3,4により回動自在に支持されている出力軸5と、この出力軸5に一体回転するように設けられた筒状のロータ6と、ロータ6の外周面と径方向Rに対向してモータハウジング2内に固定される筒状のステータ7と、当該電動モータ1の内部における電気的な接続のための結線用基板としてのバスバー8とを有している。また、電動モータ1は、ブラシレスモータである。
モータハウジング2は、筒形状をなすハウジング本体9と、一対の端部材10A,10Bとを有している。出力軸5の軸方向Sについてのハウジング本体9の両端部は、ともに開放されている。ハウジング本体9の両端部に、対応する端部材10A,10Bが取り付けられている。
なお、ハウジング本体9と、いずれか一方の端部材10A,10Bとが、単一の部材により一体に形成され、単一の部品を構成していてもよい。以下では、ハウジング本体9と、一対の端部材10A,10Bとの3つが、互いに別体の場合に則して説明する。
端部材10A,10Bは、板状をなしている。端部材10Aの中央部に貫通孔が形成されている。この貫通孔の周縁部に軸受3が支持されている。また、端部材10Bの中央部の凹部の周縁部に軸受4が支持されている。また、各端部材10A,10Bの外周縁部には、ハウジング本体9と連結するための連結部が設けられている。
ハウジング本体9は、内周面と外周面とを有している。また、軸方向Sについてのハウジング本体9の両端部は、対応する端部材10A,10Bの連結部に連結するための連結部を有している。ハウジング本体9の連結部と、対応する端部材10A,10Bの連結部とは、図示しないボルトにより互いに固定される。
モータハウジング2の内部に、ロータ6、ステータ7およびバスバー8が収容されている。ステータ7の外周面が、モータハウジング2のハウジング本体9の内周面に固定されている。ステータ7がロータ6を取り囲んでいる。モータハウジング2と出力軸5とロータ6とステータ7とが、ブラシレスモータを構成している。また、バスバー8は、ステータ7とは別体で形成されている。バスバー8は、出力軸5の軸方向Sに関して、ステータ7に隣接して配置されている。バスバー8は、ステータ7を介してモータハウジング2に固定されている。
また、ハウジング本体9の内周面と、ロータ6の外周面と、ステータ7の内周面および外周面とは、出力軸5の中心軸線と互いに同心に配置されている。出力軸5と、ロータ6とは、出力軸5の中心軸線を回転中心軸線としてその回りに一体に回動する。
なお、図1および後述する各図には、出力軸5の軸方向S、径方向R、および周方向Tを必要に応じて図示している。これらの各方向は、モータハウジング2、ロータ6、ステータ7、および後述するステータコア11の対応する各方向に一致している。
図2は、図1に示すステータ7の要部および周辺部分の断面図であり、図1のS2−S2断面を示す。図1および図2を参照して、ロータ6は、出力軸5および軸受3,4を介して、モータハウジング2に回動自在に支持されている。ロータ6は、ロータ本体6aと、ロータマグネット6bと、スペーサ6cと、筒状の保護部材6dとを有している。
ロータマグネット6bは、周方向Tに離隔する複数の磁極6e(ひとつのみ図示)を有する。ロータマグネット6bは、環状の永久磁石からなり、ロータ6の軸方向Sについて所定長さで延びている。ロータマグネット6bの外周面にN極とS極との磁極6eが交互に周方向Tに並んで複数箇所に均等に形成されている。ロータマグネット6bは、ロータ本体6aとスペーサ6cとを介して、出力軸5に固定されている。
ステータ7は、内周面と外周面とを有している。ステータ7の内周面は、ロータ6の外周面と径方向Rに所定間隔を開けて対向している。ステータ7は、環状をなす単一のステータコア11と、複数のインシュレータ12と、複数のコイル13とを有している。ステータコア11は、環状をなす単一のヨーク14と、複数のティース15とを有している。インシュレータ12およびコイル13は、各ティース15ごとに設けられている。インシュレータ12はコイル13を保護するための絶縁体である。各コイル13は絶縁被覆された電線をそれぞれ有している。
ステータコア11は、軸方向Sについての一端11aおよび他端11bを有している。ステータコア11の外周面が、ステータ7の外周面を形成している。また、各ティース15が、ヨーク14の内周面から径方向Rの内方へ突出している。各ティース15の突出した先端部が、ロータ6に近接して対向し、ステータ7の内周面を形成している。また、複数のティース15は、互いに同じ形状に形成されていて、周方向Tについて所定間隔のスロット11cを挟んで相互に離隔して均等に配置されている。
本実施形態では、ステータコア11は、周方向Tに分割された分割体としての複数の分割コア16を有している。また、ヨーク14は、複数の分割コア16に対応して周方向Tに分割された複数のヨーク片17を有している。
複数の分割コア16は、ステータコア11を縦割り分割されてなる。複数の分割コア16が環状に組み合わされることにより、環状のステータコア11が構成されている。例えば、複数の分割コア16が周方向Tに並べられた状態で、ハウジング本体9の内周面に嵌め入れられて、この内周面に、例えば圧入されることにより、または接着剤を介することにより固定されている。これにより、複数の分割コア16が互いに環状に連結される。
図3は、図1に示すステータ7の分割コア16の斜視図である。図2および図3を参照して、各分割コア16は、単一のヨーク片17と、単一のティース15とを有している。これらティース15およびヨーク片17は、一体に形成されて単一の部品を構成している。各分割コア16の全体が、磁性粉11m(模式的に図示)を成形して構成された材料により形成されている。この材料は、磁性粉11mを用いて形成された焼結体からなる。また、ステータコア11の全体も、磁性粉11mを成形して構成された材料としての焼結体からなる。
ヨーク片17は、内周部17aと、外周部17bと、対向面としての周方向Tについての一対の側面17cと、軸方向についての一対の端面17dとを有している。ヨーク片17の内周部17aに、対応するティース15が連結されている。
各ティース15は、ヨーク片17の内周部17aからステータ7の径方向Rに延びた主体部としてのティース本体15aと、ティース本体15aの延設端としての径方向Rの内方側の端部15dに設けられた突出部としての周方向突出部15bとを有している。
ティース本体15aは、ヨーク片17に比べて、ステータ7の周方向Tおよび軸方向Sについて、相対的に細く形成されていて、軸方向Sに平行に延びている。周方向突出部15bは、ステータ7の周方向Tの両側へティース本体15aの端部15dから突出している。
図1および図2を参照して、ステータコア11の各分割コア16のティース15に、インシュレータ12を介してコイル13が巻回されている。また、各ティース15には、コイル13を巻回するための溝18,19が形成されている。巻回されたコイル13は、溝18,19内に配置されている。すなわち、ステータ7の周方向Tに関して、各ティース15は、ティース本体15aを挟んだ両側に、コイル巻回用の一対の溝18を有している。また、ステータ7の軸方向Sに関して、各ティース15の両端部は、ティース本体15aを挟んだ両側に、コイル巻回用の一対の溝19を有している。これらの溝18,19は、ティース15を取り囲んで環状をなし、互いに連通している。
一対の溝18は、ステータ7の周方向Tについて、互いに逆向きに開放されている。各溝18が、スロット11cの一部をなしている。溝18は、ティース15の周方向突出部15bと、ヨーク片17の対応する周方向端部と、ティース本体15aとにより形成されている。
図1と図3を参照して、一対の溝19は、ステータ7の軸方向Sの外方に向けて、互いに逆向きに開放されるとともに、ステータ7の径方向内方に向けて開放されている。溝19は、相対的に径方向Rの外方に配置された外壁と、相対的に径方向Rの内方に配置された底部とを有している。また、溝19は、内面としての以下の各部、すなわち、外壁面19bと、底面19cとを有している。
溝19の外壁は、ヨーク片17の対応する軸方向端部17eにより構成されていて、その表面に外壁面19bを形成している。溝19の底部は、ティース本体15aの軸方向端部15eにより構成されていて、その表面に底面19cを形成している。
軸方向Sに関してのステータコア11の両端部11a,11b、すなわち、分割コア16の両端部は、軸方向Sについての向きが逆であることを除いて、互いに同様に形成されている。また、周方向Tに関して、分割コア16は、対称形状をなしている。
本実施形態では、ステータコア11の軸方向Sに関するティース15の各端面15fは、平坦面とされている。この平坦面は、軸方向Sに垂直に交差している。この平坦面から軸方向外方へ向けてヨーク片17の軸方向端部17eが延びている。ステータコア11の軸方向Sに関するヨーク片17の軸方向端部17eの端面17dは、対応するティース15の端面15fよりも軸方向外方に所定距離を離隔して配置されている。
これにより、ステータコア11の軸方向Sに関して、ティース本体15aの長さL1(一対の端面15f間の最小距離に相当するとともに、一対の溝19の底面19c間の最小距離に相当する。)は、ヨーク片17の長さL2(一対の端面17d間の最小距離に相当する。)よりも短くされている(L1<L2)。
また、軸方向Sに関して、ロータ6の磁極6eの長さとしてのロータマグネット6bの長さL3は、溝19の底面19c間の距離(上述の長さL1に相当する。)と実質的に同じ長さとされている。ここで、長さL3が長さL1と実質的に同じ長さであるというのは、長さL3と長さL1とが等しい場合の他、長さL3が長さL1に比べて微小量大きい場合や小さい場合を含む趣旨である。
また、軸方向Sに関して、ロータ6の磁極6eとしてのロータマグネット6bの軸方向中央位置は、ティース本体15aの軸方向中央位置と同じ軸方向位置に配置されている。また、軸方向Sに関して、ロータマグネット6bの端面は、ティース本体15aの一対の端面15fの間に配置されている。
図2と図3を参照して、本実施形態では、スロット11cが12個であり、磁極6eが8個であり、スロット11cの数が磁極6eの数よりも多くされている。この場合に、ステータコア11の径方向Rに関するヨーク14の最小幅W1と、ステータコア11の周方向Tに関するティース15の最小幅W2とは、以下の式1を満たすようにされている。
W1>(W2×0.6)……式1。
例えば、最小幅W1は、ヨーク14の内周面と外周面との間の最小距離である。最小幅W2は、ティース本体15aの周方向Tに関する最小幅であり、一対の溝18の底面間の最小距離である。
また、ステータコア11の径方向Rに関するヨーク14の最小幅W1は、所定値WAよりも大きくされている(WA≦W1)。ここで、所定値WAは、例えば1mmである。
式1の関係は、ロータ6の磁極6eの数およびステータ7のスロット11cの数が、本実施形態で説明した数以外の、他の数の組み合わせの場合にも適用できる。例えば、磁極6eが10個で、且つスロット11cが12個の場合や、磁極6eが6個で、且つスロット11cが9個の場合や、磁極6eが8個で、且つスロット11cが9個の場合がある。式1の関係は、スロット11cの数が、磁極6eの数よりも多い場合に好ましく適用される。
また、スロット11cの数が、磁極6eの数よりも少ない場合には、以下の式2が好ましく適用される。例えば、磁極6eが14個で、且つスロット11cが12個の場合や、磁極6eが10個で、且つスロット11cが9個の場合がある。
W1>(W2×0.4)……式2。
このとき、ステータコア11の径方向Rに関するヨーク14の最小幅W1は、所定値WBよりも大きくされている(WB≦W1)。ここで、所定値WBは、例えば1mmである。
図5および図6は、電磁解析結果における、ステータコア11の形状を変化させたときの出力トルクの変化を示すグラフである。図5および図6において、横軸に、ステータコア11の形状を示す値として、後述する形状に関する比LW(%)を示す。縦軸に、出力トルクを示す値として、後述するトルク比率PLW(%)を示す。
ここで、形状に関する比LW(%)は、以下のようにして求められる。すなわち、
LW(%)=(W1)/(W2)……式3
また、トルク比率PLW(%)は、以下のようにして求められる。すなわち、形状に関する比LWが所定値nのときに得られる出力トルクをPXとし、形状に関する比LWが100%のときに得られる出力トルクをP100としたときに、出力トルクPXの、出力トルクP100に対する比PLW(%)=PX/P100を求め、これを、比LWが所定値nのときのトルク比率PLW(%)とする。
また、図5のグラフは、ステータ7のスロット11cが12個であり且つロータ6の磁極6eが10個の場合のグラフ(ダイヤ形を結ぶ実線X1で図示。)である。また、図6のグラフは、ステータ7のスロット11cが12個であり且つロータ6の磁極6eが14個の場合のグラフ(ダイヤ形を結ぶ実線X2で図示。)である。
また、図5および図6のグラフは、ステータコア11の軸方向Sに関するティース15のティース本体15aの最大長さL1と、ステータコア11の軸方向Sに関するヨーク14のヨーク片17の最大長さL2とが、L2=L1×1.2の関係にある場合のグラフである。なお、L2>L1の関係を満たす場合には、図5および図6に示すグラフと同様の傾向を示す。
図5を参照して、スロット11cの数が磁極6eの数よりも多い場合には、形状に関する比LWが50%を下回ると、グラフの傾きが大きくなっていて、出力トルクの低下が顕著になっている。また、トルク比率の低下量(出力トルクの低下率に相当する。)を1%未満に小さく抑制するには、形状に関する比LWが53%以上を確保すればよいことがわかる。さらに、形状に関する比LWが60%以上を確保するときには、トルク比率の低下量を1%未満に確実に小さく抑制することができる。
図6を参照して、スロット11cの数が磁極6eの数よりも少ない場合(X2)には、スロット11cの数が磁極6eの数よりも多い場合(図5のX1)と比較して、形状に関する比LWの変化に対して出力トルクの減少傾向が抑制されている。また、形状に関する比LWが35%を下回って小さくなると、グラフの傾きが大きくなり、出力トルクの低下が顕著になっている。また、出力トルクの低下率を1%未満に小さく抑制するには、形状に関する比LWが35%以上を確保すればよいことがわかる。さらに、形状に関する比LWが40%以上を確保するときには、トルク比率の低下量を1%未満に確実に小さく抑制することができる。
また、式1,2からヨーク14の幅の最小値W1を求めることも可能である。例えば、式1,2において不等号を等号に置き換えて、最小値W1を求める。このように求めた最小値W1、またはこの最小値W1の100%〜110%の範囲内の値を採用する場合には、ヨーク14の材料コストを低減するのに寄与する。
図4は、図1の電動モータの要部の拡大図であり、バスバー8およびステータ7の端部が主に図示されている。図4を参照して、本実施形態では、バスバー8が、ステータコア11に、ねじ止めされることにより、直接固定されている。
バスバー8は、各相のコイル13、すなわち、U相、V相およびW相のコイル13の一方の端部と電力供給用の電線としての給電線(図示せず)とを互いに接続するとともに各相のコイル13の他方の端部同士を接続する。
バスバー8は、図示しないが、第1、第2、第3および第4の導体と、絶縁性部材とを有している。
各導体は、導電性を有し、コイル13および給電線に電気的に接続する端子を有している。第1の導体は、U相のコイル13の一方の端部に電気的に接続され、且つU相の給電線に接続されている。第2の導体は、V相のコイル13の一方の端部に電気的に接続され、且つV相の給電線に接続されている。第3の導体は、W相のコイル13の一方の端部に電気的に接続され、且つW相の給電線に接続されている。第4の導体は、各コイル13の他方の端部に互いに接続されていて、Y結線(スター結線)の中性点を形成している。
絶縁性部材は、合成樹脂部材により形成されていて、各導体同士の間を絶縁し、各導体の端子を外部に導出させた状態で覆っていて、各導体をステータコア11およびモータハウジング2に対して絶縁している。
バスバー8は、環状をなすバスバー本体8aと、バスバー本体8aから軸方向Sに突出する複数の突出部8bとを有している。バスバー本体8aと複数の突出部8bとは、互いに一体に形成されていて、単一部品を構成している。
複数の突出部8bは、バスバー本体8aの外周縁部に、周方向Tに所定間隔ごとに互いに離隔して配置されている。軸方向Sについての突出部8bの先端が、インシュレータ12に形成された貫通孔を通して、軸方向Sに関するステータコア11の端面、すなわち、ヨーク片17の端面17dに当接している。突出部8bは、絶縁性部材と一体に、これと同種の合成樹脂部材により形成されている。
また、バスバー8をステータコア11に固定するためには、複数の固定用ボルト20が用いられている。これらの固定用ボルト20に対応して、バスバー8は、複数の挿通孔8cを有している。また、ステータコア11は、複数のねじ孔21を有している。
バスバー8の挿通孔8cは、軸方向Sに平行に延びていて、バスバー本体8aと突出部8bとを貫通している。挿通孔8cは、固定用ボルト20の数に応じて、周方向Tに互いに離隔した複数カ所に配置されている。
ねじ孔21は、雌ねじを有し、挿通孔8cに対向して、ステータコア11のヨーク14の軸方向端部としてのヨーク片17の軸方向端部17eの端面17dに配置されていて、端面17dから所定深さで軸方向Sに平行に延びて形成されている。この所定深さは、軸方向Sに関してのティース本体15aの端面15fとヨーク片17の端面17dとの距離L4よりも短くされている。ねじ孔21は、径方向Rに関してヨーク片17が最も厚肉に形成された部分またはこの部分の近傍に配置されている。固定用ボルト20が、挿通孔8cを挿通して、ステータコア11のねじ孔21にねじ嵌合されている。これにより、バスバー8は、固定用ボルト20の頭部とステータコア11との間に締付状態で固定されている。
本実施形態によれば、第1の溝としての溝19が設けられた場合には、軸方向Sに関してのティース15の各端面15fが平坦であるので、端面15fが起伏する場合に比べて、磁束がティース15内で軸方向Sに曲がらずに済む結果、磁束の飽和の発生を抑制できる。さらに、ヨーク14の軸方向端部としてのヨーク片17の軸方向端部17eは、ティース15よりも軸方向Sに延伸しているので、径方向Rに関してのヨーク14の最小幅W1を、対応する式1,2を満たす範囲内でできるだけ小さくした場合であっても、ヨーク14の断面積を、磁束の飽和を生じないような大きさで確保することが可能である。従って、ヨーク14において、磁束の飽和の発生を抑制できる。しかも、径方向Rに関してのヨーク14の幅を小さくできるので、ステータコア11を径方向Rに小型化できる。
なお、この効果を得るには、ロータ6の軸方向Sに関しての磁極6eの長さにかかわらず、溝19の内壁が廃止されていて、上記式1または式2が満たされていればよい。
また、コイル13が接続されたバスバー8が、ステータコア11に直接固定されている。この場合、ステータコア11は、通例、高い剛性を有する剛性部材であるので、剛性が低い部材で形成される傾向にあるインシュレータに固定する場合に比べて、バスバー8を高い剛性で固定することができる。その結果、電動モータ1の回転に伴ってバスバー8が振動することを、ひいては、電動モータ1の振動の発生を抑制できる。また、インシュレータを小型化できるので、電動モータ1の小型化にも寄与する。
また、本実施形態では、バスバー8は、ステータコア11にねじ止めされている。この場合、バスバー8を実用的に固定することができる。
また、本実施形態について、以下のような変形例を考えることができる。以下の説明では、上述の実施形態と異なる点を中心に説明し、同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
例えば、第1の実施形態において、バスバー8を、モータハウジング2に直接にまたは間接的に固定することや、インシュレータ12を介してステータコア11に固定することも考えられる。この場合においても、第1の溝が設けられた場合に、ステータコア11が式1または式2を満たすことにより、磁束の飽和の発生を抑制しつつ小型化できる効果を得ることができる。
図7は、本発明の第2の実施形態の電動モータ1の要部の概略構成を模式的に示す断面図である。図8は、本発明の第2の実施形態の電動モータ1の要部の断面図である。図7および図8を参照して、本実施形態では、ステータコア11が、第2の溝としての溝19Aを有している。溝19Aは内壁および外壁を有している。バスバー8は、ステータコア11の溝19Aの内壁および外壁に直接にねじ止めされることにより固定されている。
各ティース15は、ティース本体15aと、ティース本体15aの延設端としての径方向Rの内方側の端部15dに設けられた突出部としての周方向突出部15bおよび軸方向突出部15cとを有している。軸方向突出部15cは、ステータ7の軸方向Sの両側へティース本体15aの端部15dから突出している。本実施形態では、軸方向突出部15cは、バスバー8の固定用に設けられていて、バスバー8がある側としての軸方向Sの片側のみに設けられてもよい。
溝19Aは、ステータ7の軸方向Sの外方のみに向けて開放されている。溝19Aは、相対的に径方向Rの内方に配置された内壁と、相対的に径方向Rの外方に配置された外壁と、内壁および外壁を接続する底部とを有している。内壁および外壁は、径方向Rに互いに対向している。溝19Aは、内壁がある点で、第1の実施形態の溝19と異なる。また、溝19Aは、内面としての以下の各部、すなわち、内壁面19aと、外壁面19bと、底面19cとを有している。
溝19Aの内壁は、対応する軸方向Sの外方に突出するティース15の軸方向突出部15cにより構成されていて、その表面に内壁面19aを形成している。内壁としての軸方向突出部15cの端面15gに、バスバー8の固定用のねじ孔21が形成されている。
バスバー8は、バスバー本体8aと、バスバー本体8aの外周縁部から軸方向Sに突出する突出部8bと、バスバー本体8aの内周縁部から軸方向Sに突出する突出部8bとを有している。また、内周縁部および外周縁部のいずれから突出する突出部8bにも、挿通孔8cが貫通している。内周縁部から突出する突出部8bの先端は、溝19Aの内壁の端面15gに当接している。複数の固定用ボルト20が、対応する挿通孔8cを挿通して、ステータコア11の端面15g,17dの対応するねじ孔21にねじ嵌合されている。
バスバー8は、内周縁部および外周縁部をステータコア11にともに直接に固定されているので、高い剛性で固定される。
また、本実施形態でも、ステータコア11の軸方向Sに関して、ティース本体15aの長さL1は、ヨーク片17の長さL2よりも短くされている(L1<L2)。また、上記式1または式2の関係が、第1の実施形態と同様に満足されている。
また、軸方向Sに関して、ロータマグネット6bは、軸方向突出部15cに、ステータ7の径方向に対向しておらず、径方向に見たときに、ロータマグネット6bと軸方向突出部15cとが、互いに重なり合うことを回避されている。
すなわち、軸方向Sに関して、溝19Aの底面19c間の距離(上述の長さL1に相当する。)は、ロータ6の磁極6eの長さとしてのロータマグネット6bの長さL3と同等以上にされている(L1≧L3)。ここで、長さL1が長さL3と同等以上であるというのは、長さL1と長さL3とが等しい場合と長さL3よりも長い場合の他、長さL1が長さL3に比べてわずかに異なっていても長さL3と実質的に等しい場合を含む趣旨であり、具体的には、長さL1が長さL3の100%〜110%の範囲内の値と等しい場合を含む趣旨である。
また、軸方向Sに関して、ロータ6の磁極6eとしてのロータマグネット6bの軸方向中央位置は、ティース本体15aの軸方向中央位置と同じ軸方向位置に配置されている。また、軸方向Sに関して、ロータマグネット6bの端面は、ティース本体15aの一対の端面15fの間に配置されている。
本実施形態によれば、第2の溝としての溝19Aが設けられた場合であって、ロータ6の磁極6eがステータ7の溝19Aの内壁にステータ7の径方向Rに対向しない場合には、磁束がティース15の内部で軸方向Sに曲がらずに済むので、溝19Aの隅部の近傍での磁束の飽和の発生を抑制することができる。さらに、ヨーク14の軸方向端部としてのヨーク片17の軸方向端部17eは、ティース15よりも軸方向Sに延伸しているので、径方向Rに関してのヨーク14の最小幅W1を、対応する式1,2を満たす範囲内でできるだけ小さくした場合であっても、ヨーク14の断面積を、磁束の飽和を生じないような大きさで確保することが可能である。従って、ヨーク14において、磁束の飽和の発生を抑制できる。しかも、径方向Rに関してのヨーク14の幅を小さくできるので、ステータコア11を径方向Rに小型化できる。
なお、この効果を得るには、溝19Aの内壁の高さにかかわらず、磁極6eと内壁との径方向Rの対向が回避されて、上記式1または式2が満たされていればよい。
例えば、第2の実施形態において、バスバー8を、モータハウジング2に直接にまたは間接的に固定することや、インシュレータ12を介してステータコア11に固定することも考えられる。この場合においても、第2の溝としての溝19Aが設けられてロータ6とステータ7の溝19Aの内壁との径方向の対向が回避された場合に、ステータコア11が式1または式2を満たすことにより、磁束の飽和の発生を抑制しつつ小型化できる効果を得ることができる。
また、第2の実施形態において、バスバー本体8aの外周縁部から突出した突出部8bを廃止し且つ、内周縁部から突出した突出部8bのみを設けることも考えられる。
また、上述の第1および第2の実施形態において、バスバー本体8aと突出部8bとが、互いに別体で形成されて、互いに固定されることにより一体化され、単一部品を構成していてもよい。
図9は、本発明の第3の実施形態の電動モータ1の要部の断面図である。図9を参照して、本実施形態は、第1の実施形態と以下の点で異なっていて、バスバー8は、突出部8bを廃止されていて、バスバー本体8aが溝19の外壁の端面17dに直接にねじ止めされることにより、固定されている。
また、ヨーク片17の軸方向端部17eが、軸方向外方へコイル13およびインシュレータ12よりも延設されて、バスバー8の固定のための座として機能している。この座としての端面17dに、バスバー本体8aの当接部が当接して、固定用ボルト20によりねじ止めされている。
また、第3の実施形態のステータコア11に一体に形成された座を、第2の実施形態の溝19Aを有するステータコア11に適用してもよい。例えば、溝19Aの内壁および外壁の少なくとも一方の端面15g,17dが座として機能するようにしてもよい。
また、上述の各実施形態において、固定用ボルト20と挿通孔8cとねじ孔21とは、それぞれ少なくとも1個があればよい。
また、上述の各実施形態において、バスバー8がステータコア11にねじ止めされる態様としては、種々の態様が考えられる。例えば、固定用ボルト20が、バスバー8およびステータコア11を貫通して、貫通した固定用ボルト20の端部の雄ねじにナット(図示せず)がねじ嵌合し、このナットと固定用ボルト20の頭部との間に、バスバー8およびステータコア11が挟持状態で互いに固定されていてもよい。
また、上述の各実施形態では、バスバー8は、ステータコア11とは別体で形成されていて、ステータコア11に固定されていたが、これには限定されず、例えばステータコア11の少なくとも一部と一体化されていてもよい。例えばステータコア11の少なくとも一部と、バスバー8の一部とが、単一の部材により一体に形成されて単一の部品を構成していてもよい。この場合にも、バスバー8をステータコア11に固定することによる効果、すなわち、バスバー8の振動の発生を抑制する効果を得ることができる。
図10は、本発明の第4の実施形態の電動モータ1の要部の断面図である。本実施形態では、第1の実施形態と以下の点で異なっていて、バスバー8に代えて複数のバスバー22が設けられていて、これらの各バスバー22が、ステータコア11の端面17dに形成された溝23に嵌め入れられた状態で固定されている。
バスバー22は、複数、例えば2つが互いに協働して、上述のバスバー8と同様の機能を果たすようにされている。各バスバー22が、対応する第1〜第4の導体のうちの少なくとも一つの導体と、上述の絶縁性部材とを有している。バスバー22は、筒形状をなしている。複数のバスバー22は、互いに、内周の径方向寸法が異なっている。複数のバスバー22が互いに同心に配置されたときに、一方のバスバー22が他方のバスバー22を取り囲むようにされている。バスバー22の筒形状の軸線が、出力軸5の軸方向Sに同心に配置されている。バスバー22の筒形状は、径方向Rに関して所定厚さとされ、軸方向Sに所定長さとされ、周方向Tに無端状にまたは周方向Tに有端の円弧状に形成されている。
ステータコア11のヨーク片17の端面17dには、複数のバスバー22を固定するための複数の環状の溝23を有している。複数の溝23は、互いに同心に配置されている。各溝23は、対応するバスバー22の大きさ、形状に応じて形成されていて、軸方向Sに所定深さで、径方向に所定幅で、周方向に無端状にそれぞれ形成されている。溝23の所定深さは、軸方向Sについてのティース15の端面15fとヨーク片17の端面17dとの距離L4と等しいか、この距離よりも短くされている。
また、溝23は、複数の分割コア16が互いに環状に連結されることにより、環状に形成されるようになっている。すなわち、溝23の一部が、各分割コア16のヨーク片17にそれぞれ形成されている。
各溝23は、バスバー22の一部22aを収容している。バスバー22の内周面および外周面が、対応する溝23の側壁に接触している。バスバー22は、溝23に圧入状態ではめ入れられて固定されている。
なお、各バスバー22の全体が溝23にはめ入れられてもよい。要は、バスバー22の少なくとも一部が、ステータコア11に形成された溝23にはめ入れられていればよい。また、バスバー22および溝23の数は、2個に限らず、3つ以上でもよいし、単一でもよい。
このように本実施形態では、コイル13が接続されたバスバー22が、ステータコア11に直接固定されている。この場合、ステータコア11は、剛性の高い剛性部材であるので、インシュレータに固定する場合に比べて、バスバー22を高い剛性で固定することができる。その結果、電動モータ1の回転に伴ってバスバー22が振動することを、ひいては、電動モータ1の振動を抑制することができる。また、インシュレータ12を小型化できるので、電動モータ1の小型化にも寄与する。
また、バスバー22の少なくとも一部が、ステータコア11の端面17dに形成された溝23にはめ入れられている場合には、バスバー22とステータ7との全体を小型化することができる。また、溝23に圧入する場合、バスバー22をより一層高い剛性で固定することができる。
また、第4の実施形態を、第2の実施形態の第2の溝としての溝19Aを有するステータコア11に適用してもよい。例えば、溝19Aの内壁および外壁の端面15g,17dの少なくとも一方に溝23を形成し、この溝23にバスバー22の少なくとも一部をはめ入れて固定してもよい。
また、上述の各実施形態において、磁性粉11mを成形して構成された材料として、磁性粉11mを含む成型品を用いることができる。ここで、成型品は、磁性粉11mを含み、成形型を用いて形成されてなる。成形型を用いて形成されてなる成型品としては、上述の焼結体の他、磁性粉11mが成形型内で高圧力で圧縮成形されてなる成型品としての圧粉磁心でもよいし、樹脂成形品でもよい。この樹脂成形品は、磁性粉11mとしての鉄粉と、絶縁部材としての合成樹脂とを含む複合材料により形成されている。圧粉磁心は、磁性粉11mと、必要に応じてバインダー(図示せず)とを含み、これらが、焼結体に比べて低い温度に加熱されて圧縮されてなる。
また、上述の各実施形態では、対応する各分割コア16が互いに別体とされていたが、これには限定されない。例えば、複数の分割コア16が一体に形成されて単一部品をなし、これによりステータコア11が構成されていてもよい。また、複数の分割コア16の一部同士、例えばヨーク片17同士が、互いに一体に形成されて、単一部品としてのヨーク14をなしていてもよい。
また、上述の各実施形態において、ステータコア11が、磁性粉11mを成形して構成された材料と、電磁鋼板とを含む場合も考えられる。その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
本発明の第1の実施形態の電動モータの概略構成を示す断面図である。 図1のS2−S2断面に示す断面図である。 図1に示すステータの分割コアの斜視図である。 図1の電動モータの要部の拡大図である。 電磁解析結果における、ステータコアの形状に関する比LWと、出力トルクに関するトルク比率PLWとの関係を示すグラフである。横軸に、形状に関する比LW(%)を示す。縦軸に、トルク比率PLW(%)を示し、ステータのスロットの数がロータの磁極の数よりも多い場合のグラフX1が図示されている。 電磁解析結果における、ステータコアの形状に関する比LWと、出力トルクに関するトルク比率PLWとの関係を示すグラフである。横軸に、形状に関する比LW(%)を示す。縦軸に、トルク比率PLW(%)を示し、ステータのスロットの数がロータの磁極の数よりも少ない場合のグラフX2が図示されている。 本発明の第2の実施形態の電動モータの主要部を模式的に示す断面図である。 図7に示す電動モータの要部の断面図である。 本発明の第3の実施形態の電動モータの要部の断面図である。 本発明の第4の実施形態の電動モータの要部の断面図である。
符号の説明
1…電動モータ、6…ロータ、6e…磁極、7…ステータ、8,22…バスバー、11…ステータコア、11a,11b…端部(ステータコアの軸方向の両端)、11c…スロット、11m…磁性粉、13…コイル、14…ヨーク、15…ティース、15f…(ティースの)端面、17a…内周部(ヨークの内周)、17e…軸方向端部(ヨークの軸方向端部、外壁)、19…溝(第1の溝、コイル巻回用の溝)19A…溝(第2の溝、コイル巻回用の溝)、19c…(溝の)底面、22a…バスバーの一部、23…溝、S…軸方向、T…周方向、W1…ヨークの最小幅、W2…ティースの最小幅

Claims (5)

  1. 周方向に離隔する複数の磁極を有するロータと、
    このロータを取り囲むステータとを備え、
    このステータは、磁性粉を成形して構成される環状のステータコアを含み、
    このステータコアは、環状のヨークと、このヨークの内周に突出形成され、ヨークの周方向にスロットを挟んで相互に離隔する複数のティースとを有し、
    ステータコアの軸方向の両端に、各ティースに対応してコイル巻回用の溝が設けられ、溝の外壁は、ヨークの対応する軸方向端部により構成され、
    上記溝は、溝の内壁が廃止されてステータコアの軸方向外方およびステータコアの径方向内方に開放された第1の溝、または溝の内壁が設けられてステータコアの軸方向外方のみに開放された第2の溝の何れか一方を含み、
    第2の溝が設けられる場合、第2の溝の内壁がロータの磁極とロータの径方向に対向しないように、ステータコアの軸方向の両端の第2の溝の底面間の距離は、ロータの軸方向に関するロータの磁極の長さと同等以上とされ、
    上記スロットの数が、上記磁極の数よりも多いときには、下記式1が満たされることを特徴とする電動モータ。
    W1>(W2×0.6)……式1。
    ただし、W1は、ステータコアの径方向に関するヨークの最小幅である。W2はステータコアの周方向に関するティースの最小幅である。
  2. 周方向に離隔する複数の磁極を有するロータと、
    このロータを取り囲むステータとを備え、
    このステータは、磁性粉を成形して構成される環状のステータコアを含み、
    このステータコアは、環状のヨークと、このヨークの内周に突出形成され、ヨークの周方向にスロットを挟んで相互に離隔する複数のティースとを有し、
    ステータコアの軸方向の両端に、各ティースに対応してコイル巻回用の溝が設けられ、溝の外壁は、ヨークの対応する軸方向端部により構成され、
    上記溝は、溝の内壁が廃止されてステータコアの軸方向外方およびステータコアの径方向内方に開放された第1の溝、または溝の内壁が設けられてステータコアの軸方向外方のみに開放された第2の溝の何れか一方を含み、
    第2の溝が設けられる場合、第2の溝の内壁がロータの磁極とロータの径方向に対向しないように、ステータコアの軸方向の両端の第2の溝の底面間の距離は、ロータの軸方向に関するロータの磁極の長さと同等以上とされ、
    上記スロットの数が、上記磁極の数よりも少ないときには、下記式2が満たされることを特徴とする電動モータ。
    W1>(W2×0.4)……式2。
    ただし、W1は、ステータコアの径方向に関するヨークの最小幅である。W2はステータコアの周方向に関するティースの最小幅である。
  3. 請求項1または2において、上記コイルが接続されたバスバーが、ステータコアに直接固定されていることを特徴とする電動モータ。
  4. 請求項3において、上記バスバーは、ステータコアにねじ止めされていることを特徴とする電動モータ。
  5. 請求項3において、上記バスバーの少なくとも一部が、ステータコアに形成された溝にはめ入れられていることを特徴とする電動モータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103370854A (zh) * 2011-02-15 2013-10-23 丰田自动车株式会社 分裂芯和定子芯
WO2023074247A1 (ja) * 2021-10-28 2023-05-04 株式会社村田製作所 ステータ及びモータ

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