JP2014192997A - 電動モータ - Google Patents

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Atsushi Miyaki
淳 宮木
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Abstract

【課題】結線作業性を悪化させることなく、製造コストを低減できる小型な電動モータを提供する。
【解決手段】各ティース部64に巻線12を集中巻方式により巻装して3相構造の小コイル81を形成し、周方向に隣接する各小コイル81の端末部同士を繋げ、複数の小コイル81を直列に接続してなる小コイル群を形成し、さらに、この小コイル群を2つ並列に電気的に接続して3つの相コイルを形成し、各相コイルの一端にハーネスを接続して各相コイルをデルタ結線し、所定の分割コア61から引き出される小コイル81の2つの端末部81a,81bを交差させて分割コア61の軸方向一端に交差部68を形成すると共に、この交差部68を外壁部16よりも内壁部15側に配置し、2つの端末部81a,81bを、それぞれ引き出した側とは反対側に配置された他の分割コア61に形成されている小コイル81の端末部81a,81bと繋げた。
【選択図】図5

Description

この発明は、自動二輪車等に用いられる電動モータに関するものである。
電動モータの中には、ステータハウジングに内嵌固定されたステータと、ステータハウジングの径方向中央に配置されステータに対して回転自在に支持されたロータとを有する、いわゆるインナーロータ型のブラシレスモータがある。ロータの外周面には、複数の永久磁石が設けられている。ステータは、略円筒状のステータコアと、このステータコアから径方向内側に突設された複数のティースとを備えている。
各ティースには、電気的絶縁材である樹脂製のインシュレータが装着され、このインシュレータを介してコイルが巻装されている。そして、コイルに外部電源からの電力が供給されると、コイルに発生する磁界と、永久磁石との間に、吸引力、又は反発力が生じ、ロータが回転する。
ここで、コイルへの給電手段として、小型化や組付け性の向上を図るために、バスバーユニットを用いる場合がある。バスバーユニットは、略円環状に形成された樹脂モールド体に、金属製の複数のバスバーが互いに電気的に絶縁された状態で埋設されたものである。
例えば、コイルをスター結線させるバスバーユニットは、平板状の各相(U相、V相、W相)の相用バスバーと中性点用バスバーとが軸方向に離間した状態で積層され、樹脂モールド体によりモールドされている。樹脂モールド体の外周面には、ステータコア側に向かって突出する脚部が一体形成されている一方、インシュレータには、脚部に対応する部位に脚部を嵌合可能な凹部が形成されている。そして、この凹部に脚部を嵌合させるように、インシュレータ上にバスバーユニットを配置するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−233327号公報
ところで上述のように、バスバーユニットは、省スペースで各相のコイルを所定の結線方式により結線させるという点では優れているが、構造が複雑でコストがかかるという課題がある。
単純に、バスバーユニットを用いずにハーネス等を用いて各相のコイルを結線しようとすると、ハーネスの引き回し、ハーネスと各相のコイルとの結線作業が煩わしいものとなってしまう。また、各相のコイルがステータの端面の全面に引き回され、コイルが嵩張ってステータ全体が大型化してしまう。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、結線作業性を悪化させることなく、製造コストを低減できる小型な電動モータを提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係る電動モータは、径方向に沿って延びるティース部を1つ有する分割コアを複数連結してなるステータと、前記ステータに装着され、絶縁性を有するインシュレータと、前記インシュレータの上から前記ティース部に巻装される巻線と、を備え、前記インシュレータは、前記ティース部を覆うティース被覆部と、前記ティース被覆部から前記ステータの軸方向に沿って立ち上がり形成され、前記巻線の前記径方向の内側への巻崩れを防止するための内壁部と、前記ティース被覆部から前記分割コアの軸方向に沿って立ち上がり形成され、前記巻線の前記径方向の外側への巻崩れを防止するための外壁部と、を有している電動モータであって、各ティース部に前記巻線を集中巻方式により巻装して3相構造の小コイルを形成し、周方向に隣接する各小コイルの端末部同士を接続又は連続的に繋げ、複数の前記小コイルを直列に接続してなる小コイル群を形成し、さらに、この小コイル群を2つ並列に電気的に接続して3つの相コイルを形成し、前記小コイル群を形成する前記小コイルが直列に接続されている直列数をTNとし、前記分割コアの個数をCNとしたとき、直列数TN及び個数CNは、CN=6×TNを満たすように設定されており、各相コイルの一端にハーネスを接続して各相コイルをデルタ結線し、所定の前記分割コアから引き出される前記小コイルの2つの端末部を交差させて前記分割コアの軸方向一端に交差部を形成すると共に、この交差部を前記外壁部よりも前記内壁部側に配置し、前記2つの端末部を、それぞれ引き出した側とは反対側に配置された他の前記分割コアに形成されている前記小コイルの端末部と接続又は連続的に繋げたことを特徴とする。
このように構成することで、従来のようにバスバーユニットを用いずに各相コイルを結線することができるので、製造コストを低減できる。また、周方向に隣接する各小コイルの端末部同士を接続又は連続的に繋げ、複数の小コイルを直列に接続してなる小コイル群を形成し、さらに、この小コイル群を2つ並列に電気的に接続して3つの相コイルを形成し、小コイルの直列数TNと分割コアの個数CNを、CN=6×TNを満たすように設定するので、ハーネスと各小コイルとの結線箇所を最小限にすることができ、結線作業性の悪化を防止できる。
また、所定の分割コアから引き出される小コイルの2つの端末部を交差させて形成された交差部を、インシュレータの外壁部よりも内壁部側に配置しているので、外壁部よりも外側に引き回されるコイルが嵩張ってしまうことを抑制できる。このため、電動モータの小型化を図りつつ、周方向に隣接する小コイルの端末部同士を接続することが可能になる。
本発明に係る電動モータは、前記外壁部に、前記2つの端末部を引き出すための溝を2つ形成し、各溝は、前記2つの端末部のうちの一方を引き出すための第1溝と、前記2つの端末部のうちの他方を引き出すための第2溝と、により構成されていることを特徴とする。
この場合、前記溝は、前記外壁部の先端から基端に至る間に、その幅が段差により縮小するように2段に形成されており、このうちの1段目を前記第1溝に設定し、2段目を前記第2溝に設定してもよい。
このように構成することで、コイルの2つの端末部の引き出し位置を規制できるので、コイルの被覆の損傷等を確実に防止できる。
本発明によれば、従来のようにバスバーユニットを用いずに各相コイルを結線することができるので、製造コストを低減できる。また、周方向に隣接する各小コイルの端末部同士を接続又は連続的に繋げ、複数の小コイルを直列に接続してなる小コイル群を形成し、さらに、この小コイル群を2つ並列に電気的に接続して3つの相コイルを形成し、小コイルの直列数TNと分割コアの個数CNを、CN=6×TNを満たすように設定するので、ハーネスと各小コイルとの結線箇所を最小限にすることができ、結線作業性の悪化を防止できる。
また、所定の分割コアから引き出される小コイルの2つの端末部を交差させて形成された交差部を、インシュレータの外壁部よりも内壁部側に配置しているので、外壁部よりも外側に引き回されるコイルが嵩張ってしまうことを抑制できる。このため、電動モータの小型化を図りつつ、周方向に隣接する小コイルの端末部同士を接続することが可能になる。
本発明の実施形態におけるブラシレスモータの構成を示す平面図である。 本発明の実施形態におけるステータを構成する分割コアの平面図である。 本発明の実施形態におけるインシュレータの斜視図である。 本発明の実施形態におけるステータの展開図である。 本発明の実施形態における1番、4番、5番、8番、9番、12番ティース部を有する分割コアを示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。 本発明の実施形態における2番、3番、6番、7番、10番、11番ティース部を有する分割コアを示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。 本発明の実施形態における小コイルの結線図である。
(ブラシレスモータ)
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、ブラシレスモータ1の構成を示す平面図である。
同図に示すように、ブラシレスモータ1は、例えば、電動自動二輪車に用いられるものであって、ステータ3と、ステータ3に対して回転自在に設けられたロータ4と、ステータ3に巻回されている巻線12に一端が接続され、この巻線12に電流を供給するためのハーネス50と、を有している。
(ステータ)
図2は、ステータ3を構成する分割コアの平面図である。
図1、図2に示すように、ステータ3は、略円筒状のステータコア10を有している。ステータコア10は、周方向に分割可能な分割コア方式が用いられている。ステータコア10から分割された分割コア61は、例えば磁性材料から成る板材を軸方向に複数枚積層して形成されたものであって、12個設けられている。分割コア61は、周方向に延びるコア本体62を有している。
コア本体62は、ステータコア10の環状の磁路を形成する部位である。コア本体62の周方向略中央には、径方向外側に向かって突出する凸条部62aが一体形成されている。凸条部62aの略中央には、ステータ3を不図示のフレーム等に固定するための挿通孔66が軸方向に沿って貫通形成されている。この挿通孔66に、不図示のボルトが挿通され、さらにこのボルトがフレーム等に形成されている雌ネジ部(不図示)に螺入されることにより、フレーム等にステータ3が締結固定される。
また、凸条部62aには、挿通孔66を挟んで周方向両側に、それぞれカシメ用ボス67が形成されている。このカシメ用ボスにより、分割コア61を構成する板材の積層状態が維持される。
また、コア本体62の周方向の両端部は、他のコア本体62に圧入によって連結される連結部63a,63bになっている。一方の連結部63aは、凸状に形成されており、他方の連結部63bは、一方の連結部63aを受け入れ可能な凹状に形成されている。これにより、各コア本体62を連結して略円筒状のステータコア10を形成することが可能になっている。
さらに、コア本体62の内周側には、周方向略中央にティース部64が径方向に沿って突出形成されている。ここで、分割コア61は、12個設けられているので、ステータ3全体としては、12個のティース部64を有していることになる。
各ティース部64は、軸方向平面視で略T字状に形成されたものであって、径方向に延びる巻胴部65aと、周方向に延びる内周部65bとにより構成されている。内周部65bの周方向の長さは、コア本体62の周方向の長さと比較して短くなる。
このような構成のもと、コア本体62、巻胴部65a及び内周部65bにより囲まれて巻線12を巻回するためのスロット30が形成される。ここで、図2の2点鎖線に示すように、スロット30の形成範囲は、径方向内側から径方向外側に向かうに従って徐々に広くなる。そして、スロット30の範囲内に収まるように、巻胴部65aにインシュレータ11を介して巻線12が集中巻方式により巻回され、小コイル81が形成される。
ここで、スロット30の形成範囲が、径方向内側から径方向外側に向かうに従って徐々に広くなるので、巻胴部65aに巻回された巻線12の端末部81a,81b(図4〜図6参照)は、巻胴部65aの径方向内側から引き出されるよりも巻胴部65aの径方向外側から引き出した方がスロット30のスペースを有効活用できる。
すなわち、巻胴部65aへの巻線12の巻回手順としては、まず、巻胴部65aのコア本体62側の根元から巻き始め、その後、徐々に内周部65b側へと巻線12を巻回していき、再び、コア本体62側に巻線12を巻回していく手順とすることが望ましい。この手順を繰り返し、最後にコア本体62側から巻線12を引き出すことにより、スロット30のスペースを最大限活用でき、巻線12の占積率を向上できる。
図3は、インシュレータ11の斜視図である。
同図に示すように、インシュレータ11は、ティース部64の軸方向両端から取り付けてティース部64全体を覆うように一対で構成されている。一対のインシュレータ11,11は同一形状に形成されている。
インシュレータ11は、ティース部64を覆うティース被覆部14を有している。ティース被覆部14は、ティース部64の巻胴部65aを覆う断面略コの字状の被覆部本体14aと、被覆部本体14aの径方向内側端に一体形成され、内周部65bの背面65b1(図2参照)を覆う内周被覆部14bと、被覆部本体14aの径方向外側端に一体形成され、コア本体62の内面62bを覆うコア被覆部14cとにより構成されている。
また、ティース被覆部14の径方向内側端には、軸方向外側に向かって内壁部15が立ち上がり形成されている。内壁部15は、内周被覆部14bと連続的に形成されている。さらに、ティース被覆部14の径方向外側端には、軸方向外側に向かって外壁部16が立ち上がり形成されている。外壁部16は、コア被覆部14cと連続的に形成されている。
そして、これら内壁部15及び外壁部16と、ティース被覆部14とにより、巻線12を収納する収納凹部17が形成される。すなわち、内壁部15は、ティース部64に巻装される巻線12の径方向内側への巻崩れを防止する役割を有している。また、外壁部16は、ティース部64に巻装される巻線12の径方向外側への巻崩れを防止する役割を有している。
ここで、外壁部16には、ティース部64に巻装された巻線12の2つの端末部81a,81bを引き出すための第1引出溝18及び第2引出溝19が形成されている。各引出溝18,19は、外壁部16の軸方向先端から基端、つまり、ティース被覆部14と接続される根元に向かって、その溝幅が段差により小さくなるように2段に形成されている。
すなわち、各引出溝18,19は、外壁部16の軸方向先端側に形成され、溝幅の広い幅広溝18a,19aと、外壁部16の軸方向基端側に形成され、溝幅の狭い幅狭溝18b,19bとが連なるように形成されている。そして、第1引出溝18及び第2引出溝19は、外壁部16の周方向中央を中心にして対称に形成されている。
ここで、幅広溝18a,19aには、巻線12の2つの端末部81a,81bのうちの一方の端末部81aが配索される。また、幅狭溝18b,19bには、2つの端末部81a,81bのうちの他方の端末部81bが配索される。これらの詳細については、後述する。
(小コイルの結線構造)
次に、図1、図4〜図7に基づいて、小コイル81の結線構造について説明する。
図4は、ステータ3の展開図である。尚、図4において、各ティース部64及びこれらティース部64に巻装されている小コイル81に、それぞれ番号を付して説明する。
図1、図4に示すように、周方向に隣接する小コイル81の端末部同士は、それぞれ圧着端子51によって接続されている。そして、以下の圧着端子51には、それぞれハーネス50の一端が接続されている。
・2番ティース部64に巻装されている小コイル81の端末部と、3番ティース部64に巻装されている小コイル81の端末部とを接続した圧着端子51
・4番ティース部64に巻装されている小コイル81の端末部と、5番ティース部64に巻装されている小コイル81の端末部とを接続した圧着端子51
・6番ティース部64に巻装されている小コイル81の端末部と、7番ティース部64に巻装されている小コイル81の端末部とを接続した圧着端子51
・8番ティース部64に巻装されている小コイル81の端末部と、9番ティース部64に巻装されている小コイル81の端末部とを接続した圧着端子51
・10番ティース部64に巻装されている小コイル81の端末部と、11番ティース部64に巻装されている小コイル81の端末部とを接続した圧着端子51
・12番ティース部64に巻装されている小コイル81の端末部と、1番ティース部64に巻装されている小コイル81の端末部とを接続した圧着端子51
ここで、分割コア61は12個設けられ、3相構造になっており、ハーネス50の本数は合計3本になる(図1参照)。より詳しくは、図1、図4に示すように、各相のハーネス50は、それぞれ2本のU相ハーネス50U1,50U2、2本のV相ハーネス50V1,50V2及び2本のW相ハーネス50W1,50W2により構成されている。そして、同相のハーネス50U1〜50W2を1本にまとめて引き出すことにより、1相あたりのハーネス50の本数が1本となる。このため、ハーネス50全体としての本数が、合計3本になる。
図5は、1番、4番、5番、8番、9番、12番ティース部64を有する分割コア61を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
ここで、図4、図5に示すように、1番、4番、5番、8番、9番、12番ティース部64に形成されている小コイル81からそれぞれ引き出されている2つの端末部81a,81bは、互いに交差して交差部68を形成している。この交差部68は、ティース部64(分割コア61)の軸方向一端側で、且つインシュレータ11の外壁部16よりも内側(内壁部15側)に配置されている。
そして、2つの端末部81a,81bのうち、一方の端末部81aは外壁部16に形成されている第2引出溝19の幅広溝19aから引き出されている。また、他方の端末部81bは、第1引出溝18の幅狭溝18bから引き出されている。
ここで、一方の端末部81aは、幅広溝19aから引き出されることにより、この幅広溝19aと幅狭溝19bとの段差部で軸方向の移動が規制されている。このため、2つの端末部81a,81bが交差部68で接触してしまうことが抑制される。
図4に詳示するように、このように引き出された2つの端末部81a,81bは、それぞれ引き出された側とは反対側に配置された他のティース部64の小コイル81の端末部81a,81bと、圧着端子51によって接続されている。
より具体的に説明すると、まず、1番ティース部64に形成されている小コイル81からそれぞれ引き出されている2つの端末部81a,81bは、交差した状態になっている。そして、2つの端末部81a,81bのうちの一方の端末部81aは、この端末部81aが引き出されている側とは反対側に配置された2番ティース部64の小コイル81の端末部81aと、圧着端子51によって接続されている。
また、1番ティース部64の小コイル81における他方の端末部81bは、この端末部81bが引き出されている側とは反対側に配置された12番ティース部64の小コイル81の端末部81aと、圧着端子51によって接続されている。
そして、4番、5番、8番、9番、12番ティース部64に形成されている小コイル81からそれぞれ引き出されている2つの端末部81a,81bについても、1番ティース部64の小コイル81からそれぞれ引き出されている2つの端末部81a,81bと同様に構成されている。
図6は、2番、3番、6番、7番、10番、11番ティース部64を有する分割コア61を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
図4、図6に示すように、2番、3番、6番、7番、10番、11番ティース部64を有する分割コア61に形成されている小コイル81の端末部81a,81bは、1番、4番、5番、8番、9番、12番ティース部64を有する分割コア61に形成されている小コイル81の端末部81a,81bとは異なり、交差部68が形成されない。
そして、2つの端末部81a,81bのうち、一方の端末部81aは外壁部16に形成されている第1引出溝18の幅狭溝19bから引き出されている。また、他方の端末部81bは、第2引出溝19の幅広溝18aから引き出されている。このように、各端末部81a,81bは、2段に形成された各引出溝18,19によって位置決めされながら外壁部16の外側に引き出される。
図7は、小コイル81の結線図である。
上述のような構成のもと、図4、図7に示すように、各々2本からなる各相のハーネス50U1〜50W2は、同相同士のハーネス50U1〜50W2が外部電源の同一端子(不図示)に接続されるようになっている。これにより、小コイル81は、2つ直列に接続されて小コイル群82を形成した状態になる。さらに、小コイル群82が2つ並列に接続されて3つの相コイル83が形成され、これら相コイル83がデルタ結線された状態になる。
ここで、この実施形態では、小コイル群82を2つ並列に接続した状態において、小コイル群82を形成する小コイル81が直列に接続されている数(直列数)をTNとし、分割コア61(ティース部64)の個数をCNとしたとき、直列数TN及び分割コア61の個数CNは、
CN=6×TN・・・(1)
を満たすように設定されている。
この実施形態では、小コイル81の直列数TNが2、分割コア61の個数CNが12に設定されているので、式(1)を満たしている。
(ロータ)
図1に戻り、ロータ4は、回転シャフト6と、回転シャフト6に外嵌固定されているロータコア41と、ロータコア41内に周方向に沿って配置される複数のマグネット13とを備えている。
ロータコア41は、略円板状に形成された複数の電磁鋼板を軸方向に積層することにより形成されたものであって、径方向中央に回転シャフト6を圧入可能な圧入孔43が形成されている。
また、ロータコア41の軸方向の厚さは、ステータコア10の軸方向の厚さと略同一となるように設定されている。さらに、ロータコア41の外周部には、軸方向に貫通する10個のスリット44が周方向に等間隔に形成されている。これらスリット44内に、マグネット13が挿入されて固定される。
マグネット13は、ブロック状に形成されたセグメント型のネオジム等からなる永久磁石であって、周方向に磁極が順番に変わるようにスリット44内に配置されている。マグネット13の軸方向の長さは、ロータコア41の軸方向の長さと略一致するように設定されている。
ここで、マグネット13の数、つまり、磁極数をPとし、各ティース部64間に形成されるスロットの数をSとしたとき、磁極数P及びスロット数Sは、
P=S−2・・・(2)
を満たすように設定されている。この実施形態では、磁極数Pは「10」に設定され、スロット数Sは、ティース部64の個数が12個であることから「12」に設定されている。このため、式(2)を満たしている。
(ブラシレスモータの動作)
このような構成のもと、ブラシレスモータ1は、外部電源からの供給される電流を、各ハーネス50を介して各相コイル83に供給することにより、ステータコア10に磁界を発生させるようになっている。より具体的には、ティース部64からコア本体62に亘って磁路Z(図2における2点鎖線参照)が形成される。そして、ステータコア10で発生した磁界とマグネット13との間の磁気的な吸引力及び反発力により、ロータ4が回転する。
ここで、分割コア61のコア本体62には、挿通孔66やカシメ用ボス67が形成されているが、これら挿通孔66やカシメ用ボス67はコア本体62の凸条部62aに形成されている。すなわち、挿通孔66やカシメ用ボス67は、コア本体62のティース部64とは反対側に若干オフセットした状態になっている。このため、挿通孔66やカシメ用ボス67が磁路Zの形成を妨げてしまうことがない。
(効果)
したがって、上述の実施形態によれば、周方向に隣接する小コイル81の端末部同士を接続し、小コイル群82を2つ並列に接続した状態で、小コイル群82を形成する小コイル81の直列数TNと、分割コア61(ティース部64)の個数CNとを式(1)を満たすように設定し、これら3つの相コイル83をデルタ結線しているので、従来のようにバスバーユニットを用いずに相コイル83の結線を完了させることができ、製造コストを低減できる。また、ハーネス50と各小コイル81との結線箇所を最小限にすることができ、結線作業性の悪化を防止できる。
さらに、1番、4番、5番、8番、9番、12番ティース部64に形成されている小コイル81からそれぞれ引き出されている2つの端末部81a,81bを交差させて交差部68を形成し、この交差部68をティース部64(分割コア61)の軸方向一端側で、且つインシュレータ11の外壁部16よりも内側(内壁部15側)に配置している。このため、外壁部16よりも外側に引き回される巻線12が嵩張ってしまうことを抑制できる。このため、ブラシレスモータ1の小型化を図りつつ、周方向に隣接する小コイル81の端末部81a,81b同士を接続することが可能になる。
また、2つの端末部81a,81bにより形成される交差部68が外壁部16よりも内側に配置されているので、分割コア61のコア本体62に形成されている挿通孔66の上に端末部81a,81bが配索されることを防止できる。このため、挿通孔66に不図示のボルトを挿通するにあたって、端末部81a,81bが邪魔になることがなく、ステータ3の取り付け作業性を向上できる。
さらに、インシュレータ11の外壁部16には、幅広溝18a,19aと幅狭溝18b,19bとからなる2段構成の引出溝18,19が形成されている。このため、2つの端末部81a,81bが外壁部16の内側で交差部68を形成した状態で、それぞれ外壁部16の外側に引き出される場合であっても、幅広溝19aと幅狭溝19bとの段差部により、一方の端末部81aの軸方向の移動を規制できる。このため、2つの端末部81a,81bが交差部68で接触してしまうことが抑制され、巻線12の被覆の損傷等を防止できる。
そして、分割コア61のコア本体62には、挿通孔66やカシメ用ボス67が形成されているが、これら挿通孔66やカシメ用ボス67はコア本体62の凸条部62aに形成されている。すなわち、挿通孔66やカシメ用ボス67は、コア本体62のティース部64とは反対側に若干オフセットした状態になっている。このため、挿通孔66やカシメ用ボス67が磁路Zの形成を妨げてしまうことがなく、ブラシレスモータ1のモータ特性を向上できる。
尚、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、ブラシレスモータ1は、電動自動二輪車に用いられるものである場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、種々の電動モータに本実施形態のブラシレスモータ1の構造を適用することが可能である。
また、上述の実施形態では、周方向に隣接する小コイル81の端末部同士を圧着端子51を用いて接続した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、小コイル81の端末部同士を電気的に接続可能な構成であればよい。例えば、隣接する小コイル81を1つの巻線12で連続的に形成することにより接続させるように構成してもよい。
さらに、上述の実施形態では、1番、4番、5番、8番、9番、12番ティース部64に形成されている小コイル81において、一方の端末部81aは外壁部16に形成されている第2引出溝19の幅広溝19aから引き出されている一方、他方の端末部81bは、第1引出溝18の幅狭溝18bから引き出されている場合について説明した。また、2番、3番、6番、7番、10番、11番ティース部64に形成されている小コイル81において、一方の端末部81aは外壁部16に形成されている第1引出溝18の幅広溝18aから引き出されている一方、他方の端末部81bは、第2引出溝19の幅狭溝19bから引き出されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、2つの端末部81a,81bの一方が、幅広溝18a,19aから引き出され、他方が、幅狭溝18b,19bから引き出されていればよい。
1 ブラシレスモータ
3 ステータ
11 インシュレータ
12 巻線
14 ティース被覆部
15 内壁部
16 外壁部
18 第1引出溝
18a,19a 幅広溝(第1溝)
18b,19b 幅狭溝(第2溝)
19 第2引出溝
50 ハーネス
61 分割コア
64 ティース部
68 交差部
81 小コイル
81a 一方の端末部
81b 他方の端末部
82 小コイル群
83 相コイル

Claims (3)

  1. 径方向に沿って延びるティース部を1つ有する分割コアを複数連結してなるステータと、
    前記ステータに装着され、絶縁性を有するインシュレータと、
    前記インシュレータの上から前記ティース部に巻装される巻線と、を備え、
    前記インシュレータは、
    前記ティース部を覆うティース被覆部と、
    前記ティース被覆部から前記ステータの軸方向に沿って立ち上がり形成され、前記巻線の前記径方向の内側への巻崩れを防止するための内壁部と、
    前記ティース被覆部から前記分割コアの軸方向に沿って立ち上がり形成され、前記巻線の前記径方向の外側への巻崩れを防止するための外壁部と、を有している電動モータであって、
    各ティース部に前記巻線を集中巻方式により巻装して3相構造の小コイルを形成し、
    周方向に隣接する各小コイルの端末部同士を接続又は連続的に繋げ、複数の前記小コイルを直列に接続してなる小コイル群を形成し、さらに、この小コイル群を2つ並列に電気的に接続して3つの相コイルを形成し、
    前記小コイル群を形成する前記小コイルが直列に接続されている直列数をTNとし、前記分割コアの個数をCNとしたとき、直列数TN及び個数CNは、
    CN=6×TN
    を満たすように設定されており、
    各相コイルの一端にハーネスを接続して各相コイルをデルタ結線し、
    所定の前記分割コアから引き出される前記小コイルの2つの端末部を交差させて前記分割コアの軸方向一端に交差部を形成すると共に、この交差部を前記外壁部よりも前記内壁部側に配置し、
    前記2つの端末部を、それぞれ引き出した側とは反対側に配置された他の前記分割コアに形成されている前記小コイルの端末部と接続又は連続的に繋げたことを特徴とする電動モータ。
  2. 前記外壁部に、前記2つの端末部を引き出すための溝を2つ形成し、
    各溝は、
    前記2つの端末部のうちの一方を引き出すための第1溝と、
    前記2つの端末部のうちの他方を引き出すための第2溝と、により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動モータ。
  3. 前記溝は、前記外壁部の先端から基端に至る間に、その幅が段差により縮小するように2段に形成されており、このうちの1段目を前記第1溝に設定し、2段目を前記第2溝に設定したことを特徴とする請求項2に記載の電動モータ。
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