JP2014098849A - 液体現像剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、画像濃度および色相を満足させるとともに、転写不良の問題をも防止した液体現像剤を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の液体現像剤は、トナー粒子と絶縁性液体とを含み、該トナー粒子は、樹脂と顔料とを含み、該顔料は、第1顔料と第2顔料とを含み、該第1顔料は、カーボンブラックであり、該第2顔料は、C.I.Pigment Brown 23および/またはC.I.Pigment Brown 25であり、該顔料は、該トナー粒子中に20〜60質量%含まれることを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、液体現像剤に関する。
電子写真方式の画像形成装置に用いられる液体現像剤において、黒色の画像を得るものとしては、顔料(色材)としてカーボンブラックが広く用いられている。
たとえば、特開昭52−037435号公報(特許文献1)は、黒色の色調を調整するためにカーボンブラックと銅フタロシアニンとを混合することを開示している。
また、特開平09−269615号公報(特許文献2)には、種々の物性を向上させるために2種以上の着色剤を併用することが開示されている。
特開昭52−037435号公報 特開平09−269615号公報
電子写真方式の画像形成装置に用いられる一般的な乾式トナー(乾式現像剤ともいう)は、樹脂と顔料とを主成分として含むが、樹脂中に含まれる顔料の割合は乾式トナーの全質量に対して通常10質量%以下である。この割合は、トナー粒子の粒径と画像濃度との関係で決まる。紙等の記録材上のトナー粒子の付着量、すなわち画像膜厚は、通常トナー粒子単層の厚みとほぼ等しいことから、トナー粒子の粒径が画像濃度に反映されるためである。
一方、液体現像剤(湿式現像剤ともいう)は、高画質および安全性等の観点からトナー粒子の粒径が乾式現像剤に比べて小さいという特徴がある。この液体現像剤に含まれるトナー粒子も樹脂と顔料とを主成分とするが、記録材上の画像濃度を確保するためにはトナー粒子の粒径が小さくなるのに相応して顔料の割合を高める必要がある。
このため、黒色の画像を得るための液体現像剤において、十分な画像濃度を確保するためには、トナー粒子に含まれる黒色顔料の割合を20質量%以上とする必要がある。一方、近年の高画質および低コストの要求を満たすためには、紙等の記録材上のトナー粒子の付着量をより減少させる必要があることから、低付着量と画像濃度とを両立させるためにトナー粒子に含まれる黒色顔料の割合をより高めることが望まれる。
しかしながら、このような黒色顔料として一般に用いられているカーボンブラックは導電性を有するため、これを高濃度に含有するとトナー粒子の電気抵抗が低くなり、電子写真方式の画像形成において転写不良が発生するという問題がある。
このような転写不良の問題に対し、特許文献1に開示されているような銅フタロシアニンの混合は、銅フタロシアニン自体が導電性を示すため有効な解決策とはならない。また、特許文献2には、カーボンブラックとソルベントブラウン58との併用を開示しているが、ソルベントブラウン58は液体現像剤においてトナー粒子を分散する絶縁性液体中に溶出するため、それに起因して転写不良が発生するという問題がある。
本発明は、このような状況下に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、画像濃度および色相を満足させるとともに、転写不良の問題をも防止した液体現像剤を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討を行なったところ、転写性を害さず、かつ黒色としての色相を保持し得る顔料をカーボンブラックと併用することが最も有効であるとの知見を得、この知見に基づきさらに検討を重ねることにより本発明を完成させたものである。
すなわち、本発明の液体現像剤は、トナー粒子と絶縁性液体とを含み、該トナー粒子は、樹脂と顔料とを含み、該顔料は、第1顔料と第2顔料とを含み、該第1顔料は、カーボンブラックであり、該第2顔料は、C.I.(カラーインデックス)Pigment Brown 23および/またはC.I.Pigment Brown 25であり、該顔料は、該トナー粒子中に20〜60質量%含まれることを特徴とする。
ここで、該顔料は、さらに第3顔料および/または第4顔料を含み、該第3顔料は、C.I.Pigment Blue 15:3および/またはC.I.Pigment Blue 15:4であり、該第4顔料は、C.I.Pigment Yellow 74、C.I.Pigment Yellow 155、C.I.Pigment Yellow 180、およびC.I.Pigment Yellow 185からなる群より選ばれる少なくとも1種のイエロー顔料であり、該顔料は、該トナー粒子中に20〜60質量%含まれることが好ましい。
また、該第1顔料は、該顔料の全量に対して40〜60質量%含まれ、該第2顔料は、該顔料の全量に対して25〜45質量%含まれることが好ましく、該樹脂は、その酸価が2〜50mgKOH/gであることが好ましい。
本発明の液体現像剤は、画像濃度および色相を満足させるとともに、転写不良の問題をも防止したという優れた効果を有する。
電子写真方式の画像形成装置の概略概念図である。
以下、本発明に係わる実施の形態について、さらに詳細に説明する。
<液体現像剤>
本実施の形態の液体現像剤は、トナー粒子と絶縁性液体とを少なくとも含み、トナー粒子は絶縁性液体中に分散している。かかる液体現像剤は、これらの成分を含む限り、他の任意の成分を含むことができる。他の成分としては、たとえばトナー分散剤(トナー粒子に含まれる後述の顔料分散剤とは異なり、トナー粒子を分散させるために絶縁性液体中に含まれる分散剤であり、本実施の形態では便宜上「トナー分散剤」という)、荷電制御剤、増粘剤等を挙げることができる。
液体現像剤の配合割合は、たとえばトナー粒子を1〜50質量%とし、残部を絶縁性液体等とすることができる。トナー粒子の配合量が1質量%未満では、トナー粒子の沈降が生じやすく、長期保管時の経時的な安定性が低下する傾向を示し、また必要な画像濃度を得るためには多量の液体現像剤を供給する必要があり、紙等の記録材上に付着する絶縁性液体の量が増加し、定着時にそれを乾燥させる必要が生じるとともに発生したその蒸気により環境上の問題が生じる可能性がある。一方、トナー粒子の配合量が50質量%を超えると、液体現像剤の粘度が高くなりすぎ、製造上および取り扱い上、困難になる傾向を示す。
また、液体現像剤の粘度は、25℃において0.1mPa・s以上10000mPa・s以下とすることが好ましい。10000mPa・sを超えると、液体現像剤を撹拌することが困難となり、絶縁性液体中にトナー粒子を均一に分散させることができず液体現像剤を得るための装置面での負担が大きくなる場合がある。一方、0.1mPa・s未満では、トナー粒子の沈降が生じやすく、長期保管時の経時的な安定性が低下し、画像濃度が不安定となる場合がある。
このような液体現像剤は、電子写真方式の画像形成装置用の黒色の現像剤(すなわち黒色画像を形成するための現像剤)として有用であり、画像濃度および色相を満足させるとともに、転写不良の問題をも防止したという優れた効果を有するものである。また、このような液体現像剤は、高画質な画像を提供できるとともに低コストを実現できるというメリットも有している。
<トナー粒子>
本実施の形態の液体現像剤に含まれるトナー粒子は、樹脂と顔料とを含む。このようなトナー粒子は、樹脂と顔料とを含む限り、他の任意の成分を含むことができる。他の成分としては、たとえば顔料分散剤、ワックス、荷電制御剤、他の着色剤(後述の第1顔料、第2顔料、第3顔料、第4顔料以外のもの)等を挙げることができる。
また、このようなトナー粒子は、0.1〜5μm、より好ましくは0.5〜3μmの平均粒径を有することが好ましい。なお、ここでいう平均粒径とは、体積平均粒径をいう。以下、このようなトナー粒子を構成する各構成要素について説明する。
<顔料>
本実施の形態のトナー粒子に含まれる顔料は、第1顔料と第2顔料とを含み、該第1顔料は、カーボンブラックであり、該第2顔料は、C.I.Pigment Brown(C.I.ピグメントブラウン)23および/またはC.I.Pigment Brown 25であり、該顔料は、該トナー粒子中に20〜60質量%(20質量%以上60質量%以下)含まれることを特徴とする。
なお、本発明において単に「顔料」という場合は、このような第1顔料および第2顔料(あるいは後述の第3顔料および第4顔料)を含む包括的表現(トナー粒子に含まれる顔料成分の全体を表わす表現)とする。
このように本実施の形態の顔料は、第1顔料であるカーボンブラックと第2顔料である特定のブラウン顔料とを含むことにより、トナー粒子中に極めて高濃度に含有されていても転写不良が発生しないという優れた効果を示す。より具体的には、本実施の形態の顔料(すなわち第1顔料および第2顔料等を含む顔料成分の全量)は、トナー粒子中に20〜60質量%という極めて高濃度に含有されることができ、これにより、紙等の記録材上へのトナー粒子の付着量が約3.0g/m2以下という低付着量であっても、適正な画像濃度が得られ、また、極めて好適な黒色の色相を色再現性よく呈することができ、しかも転写不良が発生しないという特徴を有する。
これに対し、たとえば顔料としてカーボンブラックのみを用いる場合は、トナー粒子中に20質量%以上の高濃度で充填すると、カーボンブラックの電気抵抗が低いために、トナー粒子の荷電性が損なわれ、転写不良が発生する。特に、高温高湿等の条件下では空気中の水分の影響で安定した帯電量を維持することが困難であり、それゆえ、現像不良、転写不良、カブリ等が発生し、画像ムラや画像濃度低下をも引き起こすという問題がある。
また、特許文献1のように顔料としてカーボンブラックと銅フタロシアニンのみを併用すると、銅フタロシアニンによる電気抵抗の調整が十分に行なわれず、このため銅フタロシアニンの含有比率を高めると逆に適正な黒色の色相が得られなくなってしまう。
また、顔料としてカーボンブラックと後述の第4顔料のようなイエロー顔料のみを併用すると、転写不良の問題はある程度解決されるものの、着色力の弱いイエロー顔料の含有比率が高くなることから適正な画像濃度が得られず、また、適正な黒色の色相が得られなくなってしまう。
したがって、画像濃度および色相を満足させるとともに、転写不良の問題をも防止するためには、第1顔料であるカーボンブラックとともに、第2顔料であるC.I.Pigment Brown 23および/またはC.I.Pigment Brown 25という特定のブラウン顔料を併用することが必要不可欠となる。この特定のブラウン顔料は、極めて着色力が高く、色相も黒色に近似するとともに、高い電気抵抗を有し、かつ絶縁性液体に溶出することもないためにこのように優れた効果を示すものと考えられ、本発明の最大の特徴を構成するものである。
なお、このような本実施の形態の顔料は、トナー粒子中において樹脂に分散されており、所望の黒色の色調を得るものである。このような顔料の粒径は、0.5μm以下、より好ましくは0.15μm以下である。顔料の粒径が0.5μmを超えると画像の色彩値がずれ、所望の色彩が得られない場合がある。さらに、顔料の分散性が悪くなるため、所望の画像濃度が得られない場合もある。また、顔料粒径の下限値は特に限定されない。
また、顔料の総質量は、上述の通り、トナー粒子中において20〜60質量%である。20質量%未満では、紙等の記録材上へのトナー粒子の付着量が約3.0g/m2以下の低付着量の場合に適正な画像濃度が得られなくなる。また、60質量%を超えると樹脂中の顔料の均一分散性が低下するため色相が悪化し、さらにカーボンブラックの均一分散性の低下により荷電保持性が低下し転写性が悪化する。顔料の総質量は、より好ましくは25〜40質量%である。
なお、本実施の形態における顔料とは、顔料として一般的に認識されるもののみにとどまらず、染料として分類されるようなものも含み得、より具体的にはその顔料を含む液体現像剤を構成する絶縁性液体100gに対して、25℃における溶解度が0〜0.5gのものをいう。また、上記でいう顔料の粒径とは、体積平均粒径を示す。
以下、各顔料についてさらに詳細に説明する。
<第1顔料>
第1顔料は、カーボンブラックである。カーボンブラックは着色力が高く、所望の黒色の画像濃度を得る上で必要である。
このような第1顔料は、トナー粒子中の顔料の全量に対して40〜60質量%含まれることが好ましい。第1顔料の含有量が40質量%未満では、画像濃度が低下する傾向を示し、60質量%を超えると、トナー粒子の電気抵抗の調整が困難となり転写性が悪化する傾向を示す。より好ましい含有量は、43〜57質量%、さらに好ましくは45〜55質量%である。
本実施の形態において、このように高濃度のカーボンブラックを含有できるのは、トナー粒子中にカーボンブラックだけでなく、第2顔料である特定のブラウン顔料を共に添加したためであり、本実施の形態の大きな特徴である。
ここで、カーボンブラックとは、炭素を主成分とする黒色微粒子の総称であり、化学的には炭素の単体として分類されることもあるが、周知の通り各種の官能基を含み得るものである。このようなカーボンブラックは、その種類は特に限定されないが、たとえばサーマルブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、アニリンブラック等を挙げることができる。
なお、このようなカーボンブラックは、必要に応じて表面の性状を改変するための表面処理を施すことができる。
当該処理方法としては、従来公知の種々の方法を採用することができるが、好ましくは、酢酸溶液やスルフォン酸溶液等の酸性溶液中にカーボンブラックを浸漬処理する湿式の表面処理方法や、液体を用いない乾式の表面処理方法を挙げることができる。乾式の表面処理方法としては、硝酸や窒素酸化物と空気との混合ガスまたはオゾン等の酸化剤に接触させる方法や空気酸化法を挙げることができる。市販のカーボンブラックには、すでにpH調整がなされて市場に提供されているものがある。
本実施の形態のカーボンブラックの好ましい具体例として、三菱化学社製の「#2400」、「#2400B」、「#2650」、「OIL7B」、「MA77」、「MA−100」、「MA−100S」、「PCF#10」、キャボット社製の「Black PearlsL」、「Mogul L」、「MONARCH1300」、「MONARCH1400」、「REGAL330R」、「REGAL400R」、「MONARCH1100」、デグサ社製の「Printex V」、「スペシャルブラック4」、「Printex 140V」等を挙げることができる(以上「」内は商品名を示す)。
なお、本実施の形態の第1顔料としては、1種または2種以上のカーボンブラックを用いることができ、2種以上のカーボンブラックを用いる場合はその合計量が上記の範囲内に含まれることが好ましい。
<第2顔料>
第2顔料は、C.I.Pigment Brown 23および/またはC.I.Pigment Brown 25である。このように第2顔料は、特定のカラーインデックス名で示されるブラウン顔料である。このようなブラウン顔料は、極めて着色力が高く、色相も黒色に近似するとともに、高い電気抵抗を有し、しかも他のブラウン系着色剤のように絶縁性液体中に溶出することもないため、カーボンブラックと併用することにより上記のような優れた効果を示す。すなわち、電気抵抗を調整するためにカーボンブラックに対してこのブラウン顔料を高濃度で含有しても画像濃度が低下したり、色相が異なってしまうことがないため、電気抵抗の調整を十分に行なうことができ、以って画像濃度および色相を満足させるとともに、転写不良の問題を防止できるという優れた効果が示される。
このような第2顔料の含有量は、顔料の全量に対して25〜45質量%であることが好ましく、より好ましくは30〜40質量%である。第2顔料の含有量が25質量%未満では、トナー粒子の電気抵抗の調整が不十分で、転写特性が低下する傾向を示す。第2顔料の含有量が45質量%を超えると、画像濃度が不十分であり、トナー粒子の色相がブラウン顔料の色相に近づき、所望の黒色の色相が得られなくなる傾向を示す。なお、第2顔料として2種のブラウン顔料を用いる場合は、それらの合計量を上記の範囲内とすることが好ましい。
このようなブラウン顔料としては、たとえば以下のような市販の顔料を用いることができる。すなわち、「PV Fast Brown HFR」(C.I.Pigment Brown 25の商品名、クラリアントジャパン社製)、「Cromophtal(登録商標) Brown 5R」(C.I.Pigment Brown 23の商品名、BASF社製)などを挙げることができる。
<第1顔料および第2顔料の含有量>
本実施の形態の液体現像剤は、上述の通り、第1顔料を顔料の全量に対して40〜60質量%含み、該第2顔料を該顔料の全量に対して25〜45質量%含むことが好ましい。これにより、画像濃度および色相を満足させるとともに、転写不良の問題をも防止したという優れた効果をより効果的に示すことができる。
なお、この場合、第1顔料と第2顔料の合計量の上限は、顔料の全量に対して100質量%であり、当該顔料を第1顔料および第2顔料のみで構成することができる。一方、このような顔料としては、第1顔料および第2顔料とともに、さらに下記のような第3顔料および/または第4顔料を含むこともできる。
<第3顔料>
第3顔料は、C.I.Pigment Blue(C.I.ピグメントブルー)15:3および/またはC.I.Pigment Blue 15:4である。このように第3顔料は、特定のカラーインデックス名で示されるシアン顔料である。このようなシアン顔料は、主として色相を調整することを目的として使用することができる。
このような第3顔料の含有量は、顔料の全量に対して3〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは4〜8質量%である。第3顔料の含有量が3質量%未満では、色相調整が最適とならない(シアンが少ないので赤味よりとなる)という傾向を示し、10質量%を超える場合も、色相調整が最適とならない(シアンが多すぎて青味よりとなる)という傾向を示す。なお、第3顔料として2種のシアン顔料を用いる場合は、それらの合計量を上記の範囲内とすることが好ましい。
このようなシアン顔料としては、たとえば以下のような市販の顔料を用いることができる。すなわち、「Fastogen Blue GNPT」(C.I.Pigment Blue 15:3の商品名、DIC社製)、「シアニンブルー 4933GN−EP」、「シアニンブルー 4940」、「シアニンブルー 4973」(以上、大日精化社製)、「Fastogen Blue GNPS−G」(DIC社製)(以上、C.I.Pigment Blue 15:4の商品名)などを挙げることができる。
<第4顔料>
第4顔料は、C.I.Pigment Yellow(C.I.ピグメントイエロー)74、C.I.Pigment Yellow 155、C.I.Pigment Yellow 180、およびC.I.Pigment Yellow 185からなる群より選ばれる少なくとも1種のイエロー顔料である。このように第4顔料は、特定のカラーインデックス名で示されるイエロー顔料である。このようなイエロー顔料は、主として色相を調整することを目的として使用することができる。
このような第4顔料の含有量は、顔料の全量に対して10〜20質量%であることが好ましく、より好ましくは10〜15質量%である。第4顔料の含有量が10質量%未満では、色相調整が最適とならないという傾向を示し、20質量%を超えると、顔料全体に占めるイエロー顔料の割合が多く、所望の画像濃度(ID)が得られないという傾向を示す。なお、第4顔料として2種以上のイエロー顔料を用いる場合は、それらの合計量を上記の範囲内とすることが好ましい。
このようなイエロー顔料としては、たとえば以下のような市販の顔料を用いることができる。すなわち、「セイカファーストイエロー2054」(C.I.Pigment Yellow 74の商品名、大日精化工業社製)、「Graphtol Yellow 3GP」(C.I.Pigment Yellow 155の商品名、クラリアントジャパン社製)、「Toner Yellow HG」(C.I.Pigment Yellow 180の商品名、クラリアントジャパン社製)、「PALIOTOL YELLOW D 1155」(C.I.Pigment Yellow 185の商品名、BASF社製)などを挙げることができる。
なお、顔料として上記のような第3顔料および/または第4顔料を含む場合も、顔料全量の含有量としては、トナー粒子中に20〜60質量%とすることができる。
<色相について>
通常、色相は、JIS Z 8729で規定されているL***表色系の均等色空間において、L*軸、a*軸、b*軸の各値により表わすことができる。黒色画像の理想的な色相としては、オフセット枚葉印刷色標準 Japan Color色再現印刷 2001により示されている色相(用紙種:コート紙、態様:ブラック網点面積率100%部位)を挙げることができる。
一般的に、許容色差はΔE<6と提示されており、より好ましくはΔE<3となる。なお、ΔEは、JIS Z 8729で規定されているL***表色系の均等色空間におけるある色と他の色との色差であり、L*軸、a*軸、b*軸の差をそれぞれ二乗したものの和の平方根で表わされる。
顔料として第1顔料であるカーボンブラックのみを用いた場合は、ΔE<6となり、色相としては適正であるが、カーボンブラックに加えてブラウン顔料のみを添加することにより電気抵抗を調整すると、ブラウン顔料の色相に影響され、ΔE<6を達成することができない場合がある。このような場合に、上記の第3顔料および/または第4顔料を添加すると、ΔE<6を達成することが可能となるため好ましい。
<樹脂>
本実施の形態のトナー粒子に含まれる樹脂は、この種の用途に用いられる樹脂として従来公知の樹脂を特に限定することなく使用することができる。たとえば、そのような樹脂としては、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ビニル樹脂、エポキシ樹脂、スチレン樹脂等を挙げることができ、これらを1種単独で、または2種以上の混合物として、またあるいはこれらの共重合体として用いることができる。
本実施の形態では、このような樹脂の中でも特にポリエステル樹脂を用いることが好ましい。ポリエステル樹脂は、熱特性等の特性を広範囲に変化させることができるとともに、透光性、延展性、粘弾性に優れるためである。このようにポリエステル樹脂は、透光性に優れることから、カラー画像を得る場合に美しい色彩を得ることができ、また延展性および粘弾性に優れることから紙等の記録材上に形成された画像(樹脂膜)が強靭で、しかもその記録材と強力に接着することができる。
このようなポリエステル樹脂は、数平均分子量(Mn)が500以上5000以下であることが好ましく、より好ましくは500以上3500以下である。数平均分子量が500未満では顔料との均一分散が困難となる場合がある。一方、数平均分子量が5000を超えると、記録材への定着時に要するエネルギが大きくなり好ましくない場合がある。なお、数平均分子量は、GPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)により測定することができる。
また、このようなポリエステル樹脂は、熱可塑性を示し、60℃以上85℃以下のガラス転移点(Tg)を有することが好ましい。ガラス転移点が60℃未満の場合、保管安定性が悪化する場合があり、85℃を超えると、画像を定着させるエネルギが著しく増加し経済的に不利であるばかりか画像形成装置の各部に熱的ダメージを与えやすく、また定着温度が低い場合には画像の光沢が低下する場合がある。より好ましいガラス転移点は、60℃以上75℃以下である。
このような本発明のポリエステル樹脂は、通常通りの方法で、すなわち、多価アルコールと多塩基酸(典型的には多価カルボン酸)とを重縮合することにより得ることができる。
ここで、多価アルコールとしては、特に限定されず、たとえばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール等のプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール等のブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール等のヘキサンジオール等のアルキレングリコール(脂肪族グリコール)およびこれらのアルキレンオキサイド付加物、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノール等のビスフェノール類およびこれらのアルキレンオキサイド付加物のフェノール系グリコール類、単環あるいは多環ジオール等の脂環式および芳香族ジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン等のトリオール等が挙げられる。これらを単独でまたは2種以上混合して用いることができる。特に、ビスフェノールAのアルキレンオキサイド2〜3モル付加物が、生成物であるポリエステル樹脂の溶解性、安定性の点で液体現像剤のトナー粒子用樹脂として適し、かつ低コストであることからも好ましい。アルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等が挙げられる。
また、多塩基酸(多価カルボン酸)としては、たとえばマロン酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、フタル酸およびその変性酸(たとえば、ヘキサヒドロ無水フタル酸)、イソフタル酸、テレフタル酸等の飽和または不飽和(あるいは芳香族)の2価塩基酸およびこれらの酸無水物、および、低級アルキルエステル等、トリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸、メチルナディック酸の3価塩基酸およびこれらの酸無水物、低級アルキルエステル等を挙げることができ、これらを各単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
これらの中でも、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸が、生成物であるポリエステル樹脂の溶解性、安定性の点で液体現像剤のトナー粒子用樹脂として適し、かつ低コストであることからも好ましい。
本実施の形態で用いられるこのような樹脂は、その酸価が2〜50mgKOH/gであることが好ましい。このような酸価を有することにより、顔料分散性が向上し、また、紙等の記録材への樹脂の親和性が強くなり定着強度も向上するという効果を得ることができる。その酸価が2mgKOH/g未満の場合、顔料分散性が劣るために転写性が悪化するとともに画像濃度も低下し、また紙等の記録材との親和性が少なくなり定着強度が低下するという傾向を示し、50mgKOH/gを超えると、樹脂の耐熱安定性が悪化するとともにトナー形状が不均一化しやすいという傾向を示す。より好ましい酸価は、3〜35mgKOH/gである。
なお、本実施の形態の樹脂としては、コアシェル型構造を有したものを用いることもできる。
<顔料分散剤>
本実施の形態のトナー粒子は、顔料を均一に分散させるために、顔料分散剤を含むことができる。顔料分散剤はトナー粒子中の顔料を安定に均一分散させるために、塩基性の顔料分散剤を用いることが好ましい。このような塩基性の顔料分散剤であれば、その種類は限定されない。
ここで、塩基性の顔料分散剤とは、以下に定義されるものをいう。すなわち、顔料分散剤0.5gと蒸留水20mlとをガラス製スクリュー管に入れ、それをペイントシェーカーを用いて30分間振り混ぜた後、ろ過することにより得られたろ液のpHをpHメータ(商品名:「D−51」、堀場製作所社製)を用いて測定し、そのpHが7より大きい場合を塩基性の顔料分散剤とする。なお、そのpHが7より小さい場合は、酸性の顔料分散剤と呼ぶものとする。
このような塩基性の顔料分散剤は、その種類は特に限定されない。たとえば、分散剤の分子内にアミン基、アミノ基、アミド基、ピロリドン基、イミン基、イミノ基、ウレタン基、四級アンモニウム基、アンモニウム基、ピリジノ基、ピリジウム基、イミダゾリノ基、およびイミダゾリウム基等の官能基を有する化合物(分散剤)を挙げることができる。なお分散剤とは、通常、分子中に親水性の部分と疎水性の部分とを有するいわゆる界面活性剤が該当するが、顔料を分散させる作用を有する限り、種々の化合物を用いることができる。
このような塩基性の顔料分散剤の市販品としては、たとえば味の素ファインテクノ社製の「アジスパーPB−821」(商品名)、「アジスパーPB−822」(商品名)、「アジスパーPB−881」(商品名)や日本ルーブリゾール社製の「ソルスパーズ28000」(商品名)、「ソルスパーズ32000」(商品名)、「ソルスパーズ32500」(商品名)、「ソルスパーズ35100」(商品名)、「ソルスパーズ37500」(商品名)等を挙げることができる。
このような顔料分散剤の添加量は、顔料に対して、1〜100質量%添加することが好ましい。より好ましくは、1〜40質量%である。1質量%未満では、顔料の分散性が不十分となる場合があり、必要なID(画像濃度)が達成できないとともに、転写性、定着強度が低下する場合がある。また100質量%を超えると、顔料分散に対する必要量以上の顔料分散剤が添加されることになり、余剰の顔料分散剤が絶縁性液体中へ溶解する場合があり、トナー粒子の荷電性や定着強度に悪影響を及ぼす場合がある。
このような顔料分散剤は、1種単独でまたは2種以上のものを組合わせて用いることができる。
<絶縁性液体>
本実施の形態の液体現像剤に含まれる絶縁性液体は、静電潜像を乱さない程度の抵抗値(1011〜1016Ω・cm程度)を有するものが好ましい。また、臭気および毒性が低いものが好ましい。
このような絶縁性液体としては、たとえば脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、ポリシロキサン等を挙げることができる。特に、臭気、無害性、コストの点から、ノルマルパラフィン系溶媒、イソパラフィン系溶媒が好ましい。具体的には、モレスコホワイト(商品名、松村石油研究所社製)、アイソパー(商品名、エクソン化学社製)、シェルゾール(商品名、シェル石油化学社製)、IPソルベント1620、IPソルベント2028、IPソルベント2835(いずれも商品名、出光石油化学社製)等を挙げることができる。
<トナー分散剤>
本実施の形態の液体現像剤は、トナー粒子を絶縁性液体中に安定に分散させるために、絶縁性液体に可溶な分散剤(トナー分散剤)を含むことができる。このようなトナー分散剤は、トナー粒子を安定に分散させるものであれば特に種類は限定されない。トナー粒子に含まれる樹脂として用いられるポリエステル樹脂の酸価が比較的高い場合は、塩基性の高分子分散剤を用いることが好ましい。
このようなトナー分散剤は、絶縁性液体に溶解するものであっても良いし、分散するものであっても良い。また、このようなトナー分散剤は、トナー粒子に対して0.5質量%〜20質量%の範囲で添加することが好ましい。0.5質量%未満では分散性が低下し、20質量%を超えるとトナー分散剤が絶縁性液体を捕捉するため、トナー粒子の定着強度が低下する場合がある。
なお、このようなトナー分散剤は、トナー粒子の表面に吸着した場合は、トナー粒子の一部とみなし、トナー粒子の質量に加算するものとする。
<製造方法>
本実施の形態の液体現像剤は、たとえば造粒法、粉砕法等の従来公知の方法に基づいて製造することができ、その製造方法は特に限定されるものではない。しかしながら、造粒法は、粉砕法に比べエネルギー効率に優れ、工程数も少なくなるため最も好適な製造方法の一つである。このような造粒法は、均一な粒径分布の小径のトナー粒子を容易に得ることができるという観点からも好適な製造方法である。
このような造粒法は、より詳細には懸濁重合法、乳化重合法、微粒子凝集法、樹脂溶液に貧溶媒を添加し析出する法、スプレードライ法等がある。また、重合法も、連続相を水系にし、トナー粒子を作成後、液をオイル(絶縁性液体)に置換する方法や、直接オイル(絶縁性液体)中で重合する方法等を挙げることができる。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例中「部」とあるのは特に断らない限り「質量部」を示す。
<ポリエステル樹脂1の合成>
かきまぜ棒、パーシャルコンデンサー、窒素ガス導入管、温度計を備えた四つ口フラスコ中に原料モノマーとして、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド2モル付加物(多価アルコール)を730部、テレフタル酸(多塩基酸)を260部、トリメリット酸(多塩基酸)を40部入れ、攪拌しながら窒素ガスを導入し、約180℃の温度で重縮合を行なった。
そして、数平均分子量(Mn)が約3200になったところで温度を100℃程度に下げ、重縮合を停止させることによりポリエステル樹脂を得た。このようにして得られたポリエステル樹脂を「ポリエステル樹脂1」とした。この「ポリエステル樹脂1」の数平均分子量(Mn)を測定したところ3400であり、酸価は30.4mgKOH/g、ガラス転移点(Tg)は68℃であった。
<ポリエステル樹脂2の合成>
かきまぜ棒、パーシャルコンデンサー、窒素ガス導入管、温度計を備えた四つ口フラスコ中に原料モノマーとして、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド2モル付加物(多価アルコール)を720部、テレフタル酸(多塩基酸)を290部、トリメリット酸(多塩基酸)を20部入れ、攪拌しながら窒素ガスを導入し、約170℃の温度で重縮合を行なった。
そして、数平均分子量(Mn)が約2900になったところで温度を100℃程度に下げ、重縮合を停止させることによりポリエステル樹脂を得た。このようにして得られたポリエステル樹脂を「ポリエステル樹脂2」とした。この「ポリエステル樹脂2」の数平均分子量(Mn)を測定したところ3100であり、酸価は15.3mgKOH/g、ガラス転移点(Tg)は66℃であった。
<ポリエステル樹脂3の合成>
かきまぜ棒、パーシャルコンデンサー、窒素ガス導入管、温度計を備えた四つ口フラスコ中に原料モノマーとして、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド2モル付加物(多価アルコール)を740部、テレフタル酸(多塩基酸)を300部、トリメリット酸(多塩基酸)を70部入れ、攪拌しながら窒素ガスを導入し、約170℃の温度で重縮合を行なった。
そして、数平均分子量(Mn)が約3000になったところで温度を100℃程度に下げ、重縮合を停止させることによりポリエステル樹脂を得た。このようにして得られたポリエステル樹脂を「ポリエステル樹脂3」とした。この「ポリエステル樹脂3」の数平均分子量(Mn)を測定したところ3300であり、酸価は49.6mgKOH/g、ガラス転移点(Tg)は69℃であった。
<ポリエステル樹脂4の合成>
かきまぜ棒、パーシャルコンデンサー、窒素ガス導入管、温度計を備えた四つ口フラスコ中に原料モノマーとして、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド2モル付加物(多価アルコール)を700部、イソフタル酸(多塩基酸)を350部、トリメリット酸(多塩基酸)を10部入れ、攪拌しながら窒素ガスを導入し、約170℃の温度で重縮合を行なった。
そして、数平均分子量(Mn)が約3000になったところで温度を100℃程度に下げ、重縮合を停止させることによりポリエステル樹脂を得た。このようにして得られたポリエステル樹脂を「ポリエステル樹脂4」とした。この「ポリエステル樹脂4」の数平均分子量(Mn)を測定したところ3300であり、酸価は5.1mgKOH/g、ガラス転移点(Tg)は66℃であった。
<実施例1>
アセトンを250部、トナー粒子に含まれる樹脂としてポリエステル樹脂1を60.4部、第1顔料としてカーボンブラック(商品名:「Mogul L」、キャボット社製)を13.5部、第2顔料としてC.I.Pigment Brown 25(商品名:「PV Fast Brown HFR」、クラリアントジャパン社製)を10.5部、第3顔料としてC.I.Pigment Blue 15:3(フタロシアニンブルー顔料)(商品名:「Fastogen Blue GNPT」、DIC社製)を1.5部、第4顔料としてC.I.Pigment Yellow 180(商品名:「Toner Yellow HG」、クラリアントジャパン社製)を4.5部、顔料分散剤(商品名:「アジスパーPB−822」、味の素ファインテクノ社製)を3.6部に対し、ガラスビーズ200部を加え、ペイントコンディショナーを用いて3時間分散した後ガラスビーズを取り除くことにより、顔料が分散した樹脂溶解液Xを作製した。
次いで、トナー分散剤としてN−ビニルピロリドン/アルキレン共重合体(商品名:「Antaron V−216」、GAF/ISP Chemicals社製)6部を絶縁性液体(商品名:「IPソルベント2028」、出光石油化学社製)300部中に溶解させたものを上記の樹脂溶解液Xに添加し、ホモジナイザーを起動させ10分間分散させることにより、液体現像剤前駆体を作製した。
続いて、エバポレーターにより上記の液体現像剤前駆体からアセトンを除去した後、50℃の恒温槽にて5時間保管することにより、トナー粒子と絶縁性液体とを含む本発明の液体現像剤を作製した。トナー粒子(表面にトナー分散剤が吸着)は、樹脂(ポリエステル樹脂1)と第1顔料(顔料の全量に対して45質量%)と第2顔料(顔料の全量に対して35質量%)と第3顔料と第4顔料を含み(トナー粒子中の顔料の総含有量は30質量%)、平均粒径が2.2μmであった。また、液体現像剤の粘度は、33mPa・sであった。
なお、トナー粒子の体積平均粒径は、粒径分布測定装置(商品名:「FPIA−3000S」、マルバーン社製)を用いて測定した(以下において同じ)。
液体現像剤の粘度は、回転振動式粘度計(商品名:「ビスコメイトVM−10A」、東京硝子器械社製)を用いて測定した(以下において同じ)。
<実施例2〜9および比較例1〜4>
樹脂、第1顔料、第2顔料、第3顔料および第4顔料(その他の顔料を含むものもある)として以下の表1に記載したものを用い、かつ各顔料の添加量(添加割合)を表1に記載したものとすることを除き、実施例1と同様にして液体現像剤を作製した。いずれの実施例および比較例も、トナー粒子中の顔料の総含有量は30質量%であり、トナー粒子の平均粒径もほぼ2.2μmであった。また、液体現像剤の粘度は、15〜40mPa・sであった。
Figure 2014098849
表1中、各種の符号は以下の内容を意味する。
PES1:ポリエステル樹脂1
PES2:ポリエステル樹脂2
PES3:ポリエステル樹脂3
PES4:ポリエステル樹脂4
CB1:カーボンブラック(商品名:「Mogul L」、キャボット社製)
CB2:カーボンブラック(商品名:「MA77」、三菱化学社製)
BR1:C.I. Pigment Brown 25(商品名:「PV Fast Brown HFR」、クラリアントジャパン社製)
BR2:C.I. Pigment Brown 23(商品名:「Cromophtal Brown 5R」、BASF社製)
C1:C.I.Pigment Blue 15:3(商品名:「Fastogen Blue GNPT」、DIC社製)
C2:C.I.Pigment Blue 15:4(商品名:「Fastogen Blue GNPS-G」、DIC社製)
Y1:C.I.Pigment Yellow 180(商品名:「Toner Yellow HG」、クラリアントジャパン社製)
Y2:C.I.Pigment Yellow 185(商品名:「PALIOTOL YELLOW D 1155」、BASF社製)
Y3:C.I.Pigment Yellow 74(商品名:「セイカファーストイエロー2054」、大日精化工業社製)
Y4:C.I.Pigment Yellow 155(商品名:「Toner Yellow 3GP」、クラリアントジャパン社製)
M1:C.I. Pigment Red 122(商品名:「FASTOGEN Super Magenta RTS」、DIC社製)
BR3:C.I. Solvent Brown 58(ソルベントブラウン58)
なお、表1中、空欄(「−」)は、該当物を含んでいないことを示す。
<実施例10>
トナー粒子に含まれる樹脂としてポリエステル樹脂2を120.8部、第1顔料としてカーボンブラック(商品名:「Mogul L」、キャボット社製)を24.0部、第2顔料としてC.I.Pigment Brown 25(商品名:「PV Fast Brown HFR」、クラリアントジャパン社製)を27部、第3顔料としてC.I.Pigment Blue 15:3(フタロシアニンブルー顔料)(商品名:「Fastogen Blue GNPT」、DIC社製)を1.8部、第4顔料としてC.I.Pigment Yellow 180(商品名:「Toner Yellow HG」、クラリアントジャパン社製)を6.0部、その他の顔料としてC.I.Pigment Red 122(マゼンタ系顔料)(商品名:「FASTOGEN Super Magenta RTS」、DIC社製)を1.2部添加し、ヘンシェルミキサーにより十分混合した後、ロール内加熱温度100℃の同方向回転二軸押出し機を用いて溶融混練を行なった。続いて、このようにして得られた混合物を冷却した後、粗粉砕することにより粗粉砕トナーYを得た。
次いで、この粗粉砕トナーYをカウンタジェットミル200AFG(ホソカワミクロン社製)を用いて粉砕し、トナー粒子Yを得た。トナー粒子Yの平均粒径は2.3μmであった。
続いて、絶縁性液体(商品名:「IPソルベント2028」、出光石油化学社製)300部、トナー粒子Y98部、トナー分散剤としてN−ビニルピロリドン/アルキレン共重合体(商品名:「Antaron V−216」、GAF/ISP Chemicals社製)2部を混合し、ペイントシェーカーにて2時間分散処理することにより、トナー粒子と絶縁性液体とを含む本発明の液体現像剤を作製した。トナー粒子(表面にトナー分散剤が吸着)は、樹脂(ポリエステル樹脂2)と第1顔料(顔料の全量に対して40質量%)と第2顔料(顔料の全量に対して45質量%)と第3顔料と第4顔料を含み(トナー粒子中の顔料の総含有量は30質量%)、平均粒径が2.3μmであった。また、液体現像剤の粘度は、26mPa・sであった。
<実施例11>
アセトンを250部、
ポリエステル樹脂1を71.6部、
第1顔料としてカーボンブラック(商品名:「Mogul L」、キャボット社製)を9.0部、
第2顔料としてC.I.Pigment Brown 25(商品名:「PV Fast Brown HFR」、クラリアントジャパン社製)を7.0部、
第3顔料としてC.I.Pigment Blue 15:3(フタロシアニンブルー顔料)(商品名:「Fastogen Blue GNPT」、DIC社製)を1.0部、
第4顔料としてC.I.Pigment Yellow 180(商品名:「Toner Yellow HG」、クラリアントジャパン社製)を3.0部、
顔料分散剤(商品名:「アジスパーPB−822」、味の素ファインテクノ社製)を2.4部、
トナー分散剤としてN−ビニルピロリドン/アルキレン共重合体(商品名:「Antaron V−216」、GAF/ISP Chemicals社製)6部
と変更した以外は実施例1と同様にして液体現像剤(トナー粒子中の顔料の総含有量は20質量%)を作製した。トナー粒子の平均粒径もほぼ2.2μmであった。また、液体現像剤の粘度は、31mPa・sであった。
<実施例12>
アセトンを250部、
ポリエステル樹脂1を26.8部、
第1顔料としてカーボンブラック(商品名:「Mogul L」、キャボット社製)を27.0部、
第2顔料としてC.I.Pigment Brown 25(商品名:「PV Fast Brown HFR」、クラリアントジャパン社製)を21.0部、
第3顔料としてC.I.Pigment Blue 15:3(フタロシアニンブルー顔料)(商品名:「Fastogen Blue GNPT」、DIC社製)を3.0部、
第4顔料としてC.I.Pigment Yellow 180(商品名:「Toner Yellow HG」、クラリアントジャパン社製)を9.0部、
顔料分散剤(商品名:「アジスパーPB−822」、味の素ファインテクノ社製)を7.2部、
トナー分散剤としてN−ビニルピロリドン/アルキレン共重合体(商品名:「Antaron V−216」、GAF/ISP Chemicals社製)6部
と変更した以外は実施例1と同様にして液体現像剤(トナー粒子中の顔料の総含有量は60質量%)を作製した。トナー粒子の平均粒径もほぼ2.2μmであった。また、液体現像剤の粘度は、34mPa・sであった。
<比較例5>
アセトンを250部、
ポリエステル樹脂1を77.2部、
第1顔料としてカーボンブラック(商品名:「Mogul L」、キャボット社製)を6.75部、
第2顔料としてC.I.Pigment Brown 25(商品名:「PV Fast Brown HFR」、クラリアントジャパン社製)を5.25部、
第3顔料としてC.I.Pigment Blue 15:3(フタロシアニンブルー顔料)(商品名:「Fastogen Blue GNPT」、DIC社製)を0.75部、
第4顔料としてC.I.Pigment Yellow 180(商品名:「Toner Yellow HG」、クラリアントジャパン社製)を2.25部、
顔料分散剤(商品名:「アジスパーPB−822」、味の素ファインテクノ社製)を1.8部、
トナー分散剤としてN−ビニルピロリドン/アルキレン共重合体(商品名:「Antaron V−216」、GAF/ISP Chemicals社製)6.0部
と変更した以外は実施例1と同様にして液体現像剤(トナー粒子中の顔料の総含有量は15質量%)を作製した。トナー粒子の平均粒径もほぼ2.2μmであった。また、液体現像剤の粘度は、31mPa・sであった。
<比較例6>
アセトンを250部、
ポリエステル樹脂1を21.2部、
第1顔料としてカーボンブラック(商品名:「Mogul L」、キャボット社製)を29.25部、
第2顔料としてC.I.Pigment Brown 25(商品名:「PV Fast Brown HFR」、クラリアントジャパン社製)を22.75部、
第3顔料としてC.I.Pigment Blue 15:3(フタロシアニンブルー顔料)(商品名:「Fastogen Blue GNPT」、DIC社製)を3.25部、
第4顔料としてC.I.Pigment Yellow 180(商品名:「Toner Yellow HG」、クラリアントジャパン社製)を9.75部、
顔料分散剤(商品名:「アジスパーPB−822」、味の素ファインテクノ社製)を7.8部、
トナー分散剤としてN−ビニルピロリドン/アルキレン共重合体(商品名:「Antaron V−216」、GAF/ISP Chemicals社製)6.0部
と変更した以外は実施例1と同様にして液体現像剤(トナー粒子中の顔料の総含有量は65質量%)を作製した。トナー粒子の平均粒径もほぼ2.2μmであった。また、液体現像剤の粘度は、29mPa・sであった。
<評価>
<分子量の測定方法>
ポリエステル樹脂の数平均分子量(Mn)は、GPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)により測定した。測定条件は以下の通りである。
DETECTOR:RI(屈折率)検出器
COLUMN:ShodexKF-404HQ(商品名、昭和電工社製)+ShodexKF-402HQ(商品名、昭和電工社製)
溶 媒:テトラヒドロフラン
流 速:0.4ml/min.
較正曲線:標準ポリスチレン
<酸価の測定>
ポリエステル樹脂の酸価は、JIS K5400に規定された条件で測定した。
<ガラス転移点の測定>
ポリエステル樹脂のガラス転移点(Tg)は、示差走査熱量計「DSC−6200」(セイコーインスツルメンツ社製)を用い、試料量20mg、昇温速度10℃/min.の条件で測定した。
<画像濃度の評価>
図1に示した画像形成装置を用い、実施例および比較例の各液体現像剤の単色ソリッド(ベタ)パターン(10cm×10cm、トナー粒子の付着量:2.0g/m2)を記録材(コート紙)上に形成し、引き続き、ヒートローラで定着した(180℃×ニップ時間30msec.)。
その後、上記で得られた定着画像のブラックソリッド部の画像濃度を反射濃度計「X−Rite model 404」(商品名、X−Rite社製)により測定し、以下の3段階のランク評価を行なった。
A:画像濃度1.7以上
B:画像濃度1.6以上1.7未満
C:画像濃度1.6未満
画像濃度の数値が高いものほど、画像濃度が高いことを示す。その結果を表2に示す。
<転写性の評価>
図1の画像形成装置を用い、実施例および比較例の各液体現像剤により上記と同様にしてコート紙上に単色ソリッド(ベタ)パターンを形成した。中間転写体上の転写前のトナー粒子の量をXg/m2、転写後の中間転写体上に残存したトナー粒子の量をYg/m2とした。なお、中間転写体上の転写前後のトナー粒子量は、現像剤を回収し絶縁性液体を乾燥させた後、重量を測定した。そして、転写効率=((X−Y)/X)が0.9以上のものを「A」、0.8以上0.9未満のものを「B」、0.8未満のものを「C」とした。((X−Y)/X)の数値が高いものほど、転写性に優れていること(すなわち転写不良の問題が低減されていること)を示している。結果を以下の表2に示す。
<色相の評価>
図1の画像形成装置を用い、実施例および比較例の各液体現像剤により上記と同様にしてコート紙上に単色ソリッド(ベタ)パターンを形成した。
そして、色彩色差計(商品名:「CM−3700d」、コニカミノルタ社製)を用いて、この単色ソリッドパターンの色相評価を行なった。具体的には、この単色ソリッドパターンとオフセット枚葉印刷色標準 Japan Color色再現印刷 2001チャート(用紙種:コート紙、態様:ブラック網点面積率100%部位)との色差ΔEを求めた。色差ΔEは、JIS Z 8729で規定されているL***表色系の均等色空間における、L*軸、a*軸、b*軸の差をそれぞれ二乗したものの和の平方根とした。
そして、色差ΔEが3未満のものを「A」、3以上6未満のものを「B」、6以上のものを「C」とした。色差ΔEが小さいものほど、色相に優れていることを示している。結果を以下の表2に示す。
なお、画像形成装置のプロセス条件およびプロセスの概略は以下の通りである。
<プロセス条件>
システム速度:40cm/s
感光体:負帯電OPC
帯電電位:−700V
現像電圧(現像ローラ印加電圧):−450V
1次転写電圧(転写ローラ印加電圧):+600V
2次転写電圧:+1200V
現像前コロナCHG:針印加電圧−3〜5kVで適宜調整。
<プロセスの概略>
図1は、電子写真方式の画像形成装置1の概略概念図である。まず、液体現像剤2が規制ブレード4によりすりきられ、現像ローラ3上に液体現像剤2の薄層が形成される。その後、現像ローラ3と感光体5とのニップでトナー粒子が移動し、感光体5上にトナー画像が形成される。
次いで、感光体5と中間転写体6とのニップでトナー粒子が移動し、中間転写体6上にトナー画像が形成される。続いて、中間転写体6上でトナーは重ね合わせられ、記録材10上へ画像が形成される。そして、記録材10上の画像がヒートローラ11で定着される。
なお、画像形成装置1は、上記以外にもクリーニングブレード7、荷電装置8、バックアップローラ9を備えている。
Figure 2014098849
表2より明らかなように、実施例の液体現像剤は、比較例の液体現像剤に比し、画像濃度および色相に優れているとともに、良好な転写性を示すこと(すなわち転写不良の問題が防止されていること)が確認できた。
比較例1の液体現像剤は、顔料として第1顔料であるカーボンブラックのみを含むものであるため、画像濃度および色相は満たされていたが転写性は劣っていた。これに対し、比較例2および3は、カーボンブラック以外の顔料の添加により転写性が改良されているものの、色相に劣っていた。また比較例4は、本発明のブラウン顔料以外のブラウン系着色剤を添加したものであるが、色相は満たされているものの、画像濃度および転写性に劣っていた。これらの比較実験により、本発明における第1顔料と第2顔料の併用の効果が実証された。
また、比較例5は、トナー粒子中の総顔料量が低いために画像濃度が劣っていた。比較例6は、トナー粒子中の総顔料量が高すぎるために転写性および色相が劣っていた。よって、本発明におけるトナー粒子中の総顔料量が適正であることが実証された。
なお、上記の各評価項目において、「A」または「B」という評価であれば実用上問題はない。
以上のように本発明の実施の形態および実施例について説明を行なったが、上述の各実施の形態および実施例の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成装置、2 液体現像剤、3 現像ローラ、4 規制ブレード、5 感光体、6 中間転写体、7 クリーニングブレード、8 荷電装置、9 バックアップローラ、10 記録材、11 ヒートローラ。

Claims (4)

  1. トナー粒子と絶縁性液体とを含み、
    前記トナー粒子は、樹脂と顔料とを含み、
    前記顔料は、第1顔料と第2顔料とを含み、
    前記第1顔料は、カーボンブラックであり、
    前記第2顔料は、C.I.Pigment Brown 23および/またはC.I.Pigment Brown 25であり、
    前記顔料は、前記トナー粒子中に20〜60質量%含まれる、液体現像剤。
  2. 前記顔料は、さらに第3顔料および/または第4顔料を含み、
    前記第3顔料は、C.I.Pigment Blue 15:3および/またはC.I.Pigment Blue 15:4であり、
    前記第4顔料は、C.I.Pigment Yellow 74、C.I.Pigment Yellow 155、C.I.Pigment Yellow 180、およびC.I.Pigment Yellow 185からなる群より選ばれる少なくとも1種のイエロー顔料であり、
    前記顔料は、前記トナー粒子中に20〜60質量%含まれる、請求項1に記載の液体現像剤。
  3. 前記第1顔料は、前記顔料の全量に対して40〜60質量%含まれ、
    前記第2顔料は、前記顔料の全量に対して25〜45質量%含まれる、請求項1または2に記載の液体現像剤。
  4. 前記樹脂は、その酸価が2〜50mgKOH/gである、請求項1〜3のいずれかに記載の液体現像剤。
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