JP5003455B2 - 湿式現像剤 - Google Patents

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Description

本発明は、絶縁性の溶媒に、分散剤を用いて、トナーを分散した湿式現像剤に関する。
感光体(感光ドラム)に静電潜像を形成し、それにトナーを付着させて、紙などに転写して定着する電子写真方式の画像形成装置が、広く使用されている。特に、大量プリント用のオフィスプリンタやオンデマンド印刷装置などの、より高画質及び高解像度が要求される画像形成装置では、トナー粒子径が小さく、トナー画像の乱れもおきにくい湿式現像剤を用いる湿式現像方式が用いられるようになってきている。
近年では、流動パラフィンやシリコンオイルなどの絶縁性の溶媒(キャリヤ液)中に樹脂及び顔料からなる固形分としてのトナーを高濃度に分散させることで構成される、高粘度で高濃度の湿式現像剤を用いる画像形成装置が提案されるようになってきた。
この湿式現像剤を用いて現像する際には、現像ローラ等の現像剤担持体上に現像剤のミクロン単位の薄層を形成し、この薄層化された現像剤を感光体に接触させて現像するのが一般的である。
感光体表面の潜像は、湿式現像剤の薄層で現像され、感光体表面にトナー画像が形成される。このトナー画像は、記録材に転写される。あるいは、一旦中間転写体などに一次転写された後、記録材に二次転写される。
記録材に転写されたトナー画像は、定着装置により加圧、加熱されるなどして、通常は紙である記録材に定着される。しかしトナー画像は、元々はキャリヤ液にトナーを分散した湿式現像剤を用いて現像したものであり、トナーのみならず、トナー間、トナー紙間にはキャリヤ液が含まれている。しかもかなり高粘度である。
高粘度のキャリヤ液の存在は、トナー画像定着時の定着性を阻害することが知られている。例えば、トナー画像と記録材がキャリヤ液によって濡れた状態になっているため、トナー画像の定着性を低下させたり、また加圧定着時には画像のつぶれや乱れを生じさせたりすることもある。
これに対して、定着前に未定着のトナー画像から溶媒(キャリヤ液)を除去しようとする技術が開発されてきた。
例えば、定着装置前に発熱源を用意し、記録材上の溶媒を揮発させることで除去する。あるいは、トナー画像中の溶媒を加熱により表面に析出させ、スクイズなどの除去手段で除去する。また、電界をかけてトナーと記録材の付着力を高める。等々の技術が提案されてきた。
しかしながら、揮発した溶媒の安全性や気化熱を供給するためのエネルギー増大、スクイズ工程で記録材を傷つけたり、画像乱れや荒れを発生させる危険、等の問題があり、溶媒を効果的に取り除くことは困難であった。
高粘度の溶媒が定着性を阻害する要因は、湿式現像剤としての保管安定性の観点から、高い分散性が求められていることが関係している。湿式現像剤自体が高分散性を維持していると、定着時にトナー粒子同士の接触、合一が進行せず、トナー層はトナー粒子の密集し、凝縮した状態を形成できず、定着性が弱くなる。
一方、分散性を落とすと、湿式現像剤の保管時にトナーの凝集が発生したりして、保管安定性が維持できなくなる危険性がある。すなわち、保管安定性と定着性とは、両立しがたい特性となっている。
従って、定着時にトナー層から溶媒を除去できれば望ましいのだが、上記のような困難があることを考慮して、溶媒を含めた湿式現像剤として、保管安定性を維持し、かつ定着性を阻害しないような分散性をもたらすべく、分散剤の種類と量についても検討が行われてきた(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1では、分散剤として、N−ビニル−2−ピロリドン/ラウリルメタクリレート共重合体の塩基性分散樹脂などを用いている。トナーの均一分散に寄与しているが、高速での定着性が確保しにくい。
また特許文献2では、トナー粒子が主としてポリエステル樹脂であり、ポリイミン化合物などのトナー粒子の表面に付着する正帯電高分子分散剤が提示されている。定着性はよいが、保管時にトナー凝集が生じやすい。
他にも様々な公知文献に、様々な分散剤を用いる技術が提案されている。しかしながら、保管安定性と定着性との何れかがよければ何れかに問題があり、両者を十分に両立させる課題は依然として残っている。
特開平8−220812号公報 特開2007−41163号公報
上記のように、湿式現像においては、記録材に転写された定着前のトナー画像は、トナーのみならず、トナー間、トナー記録材間に、かなり高粘度のキャリヤ液(溶媒)が含まれており、トナー画像定着時の定着性を阻害する。かといって、キャリヤ液を除去するにも多々問題がある。
トナー間、トナー記録材間にキャリヤ液が存在しても、トナー粒子の接触、合一を進行させ、定着性を向上するためには、湿式現像剤としての分散性を低下させることが効果的である。しかしながら一方では、分散性の低下によって湿式現像剤の保管安定性が損なわれるという問題がある。
本発明の目的は、これらの課題を解決し、湿式現像剤としての保管安定性を維持しながら、かつ定着性を阻害することのない特性を持った湿式現像剤を提供することである。
上記の課題を解決するため、本発明は以下の特徴を有するものである。
1. トナー粒子と、絶縁性の溶媒と、分散剤とを含む湿式現像剤であって、前記トナー粒子は、ポリエステル樹脂を含み、前記分散剤は、N−ビニルピロリドン基を有する塩基性高分子分散剤と、ポリイミン化合物とを含むことを特徴とする湿式現像剤。
2. 前記ポリエステル樹脂は、酸価が20mgKOH/g以上で、80mgKOH/g以下であることを特徴とする1に記載の湿式現像剤。
3. 前記ポリエステル樹脂は、ガラス転移温度Tgが60℃以上で、85℃以下であることを特徴とする1または2に記載の湿式現像剤。
4. 前記N−ビニルピロリドン基を有する塩基性高分子分散剤と、前記ポリイミン化合物との含有量合計が、前記ポリエステル樹脂の含有量に対して1質量%以上で、20質量%以下であることを特徴とする1乃至3の何れか1項に記載の湿式現像剤。
トナー粒子と、絶縁性の溶媒と、分散剤とを含む湿式現像剤において、トナーとしてポリエステル樹脂を主体とし、分散剤として、分散性が高く保管安定性に寄与するN−ビニルピロリドン基を有する塩基性高分子分散剤と、トナー凝集しやすく定着性に有利なポリイミン化合物とを組み合わせて含有する。
これにより、湿式現像剤としての保管安定性を維持しながら、かつ定着性を阻害することのない特性を持った湿式現像剤を提供することができる。
湿式現像剤を用いる湿式現像は、複写機、簡易印刷機、プリンタなどの画像形成装置に利用される。これらには、一般的に電子写真方式の画像形成プロセスが、共通して用いられている。まずその電子写真方式による湿式の画像形成部を、図1を参照して説明し、さらに湿式現像剤を用いて現像され、記録材に転写されたトナー画像の定着性と湿式現像剤の保管安定性に関係する湿式現像剤の構成、特に分散剤について説明する。
(画像形成部の構成と機能動作)
図1を用いて、本実施形態の湿式現像剤を用いる画像形成装置における画像形成部の構成例を説明する。図1は、湿式画像形成装置における画像形成部の概略構成例を示す断面図である。
図1において、1は感光体ドラムであり、像担持体として機能する。画像形成部10はこの感光体ドラム1を中心に、その周囲に配設された、前記感光体ドラム1の表面を均一に帯電させる帯電装置2、帯電した感光体ドラム1上にLEDまたはレーザビームを照射して静電潜像を形成する露光装置3、その静電潜像を湿式現像剤を用いて現像する湿式現像装置4、現像されたトナー画像を転写材7に転写する転写装置5、そして転写後の感光体ドラムの表面に残存する湿式現像剤を除去するクリーニング装置6などを備える。
また、湿式現像装置4の前後には、予め湿式現像剤の一部を塗布したり、回収したりする装置を設ける場合もある。ここでは、湿式現像装置4の後に、現像されたトナー画像から余分な湿式現像剤を除去するスクイズ装置91を設けている。
転写材7は、そのまま記録用紙などの記録材であってもよいし、転写材7として中間転写ベルトなどを用いて、再度記録材に転写するような構成であってもよい。本実施形態では転写材7が記録材、すなわち記録紙であるとして説明する(以後、記録材7と呼ぶ)。
湿式現像装置4は、一般的には、表面に湿式現像剤の薄層を担持し、像担持体である感光体ドラム1上の潜像を現像する現像ローラ41、現像ローラ41に当接して、その表面に液量調整された湿式現像剤を転移させる搬送ローラ42、そしてその搬送ローラ42に当接して、その表面に現像剤槽44内の湿式現像剤8を供給する供給ローラ43を備える。
図1においては、湿式現像装置4が1台のみ配置されているが、カラー画像形成のために複数台配置されていてもよい。カラー現像の方式、中間転写の有無などは任意に設定すればよく、それに合わせた任意の構成配置をとることができる。
感光体ドラム1は、図1に示す矢印A方向に回転し、帯電装置2は、回転する感光体ドラム1の表面をコロナ放電などにより数百V程度に帯電させる。帯電装置2より感光体ドラム回転方向下流側においては、露光装置3から照射されたレーザビームにより、表面電位が百V程度以下に低下させられた静電潜像が形成される。
露光装置3のさらに下流側には、湿式現像装置4が配設されており、感光体ドラム1に形成された静電潜像が、湿式現像剤8を用いて現像される。
湿式現像装置4には、絶縁性の溶媒(以後キャリヤ液とも呼称する)中にトナーを分散させた湿式現像剤8が現像剤槽44内に収容されており、供給ローラ43によって搬送ローラ42表面に湿式現像剤8が供給される。
搬送ローラ42は湿式現像剤8の薄層を搬送し、現像ローラ41に転移させる。そして現像ローラ41上には湿式現像剤8の薄層が担持される。さらに現像ローラ41と感光体ドラム1の静電潜像との電位差により、現像ローラ41上に担持された湿式現像剤8の薄層内のトナー粒子が感光体ドラム1上の静電潜像に移動して、静電潜像が現像される。
感光体ドラム1上の現像されたトナー画像は、トナーとキャリヤ液が含まれている。スクイズ装置91は、例えばスクイズローラであり、現像されたトナー画像から余分なキャリヤ液を除去する。スクイズローラ上のキャリヤ液は、ブレード92で除去する。
転写装置5(例えば、転写ローラ)では、感光体ドラム1の周速と同速度で搬送される記録材7に帯電を施し、あるいは電圧を印加することで、感光体ドラム1上の現像されたトナー画像が記録材7上に転写される。
転写装置5の下流側には、感光体ドラム1の表面上に残存する湿式現像剤8を除去するクリーニング装置6(例えば、クリーナブレード)が配設されている。このクリーニング装置6により感光体ドラム1上に残存する湿式現像剤8が除去される。
転写装置5でトナー画像が転写された記録材7は、定着ローラ対9a、9bからなる定着装置へと搬送され、加熱定着の上、排出される。
(保管安定性と定着性)
湿式現像剤には高粘度のキャリヤ液が含まれており、このキャリヤ液中でのトナー粒子の分散性が、トナー粒子同士の凝集の発生に影響し、保管安定性と定着性のトレードオフの関係に繋がっていることを説明する。
上記の画像形成装置において、湿式現像剤8により現像され、記録材7に転写されたトナー画像は、定着装置により加圧、加熱されるなどして、通常は紙である記録材7に定着される。
しかしトナー画像は、元々はキャリヤ液にトナーを分散した湿式現像剤を用いて現像したものであり、そこにはトナー粒子だけでなく、トナー間、トナー紙間にはキャリヤ液が含まれている。しかもかなり高粘度のキャリヤ液である。
高粘度のキャリヤ液の存在は、トナー画像定着時の定着性を阻害する。例えば、トナー画像と記録材がキャリヤ液によって濡れた状態になっているため、トナー画像の定着性を低下させる、また加圧定着時には画像のつぶれや乱れを生じさせたりすることもある。
高粘度の溶媒が定着性を阻害する要因は、湿式現像剤としての保管安定性の観点から、高い分散性が求められていることが関係している。トナー粒子表面には分散剤が吸着し、トナー粒子同士の接触、凝集を妨げ、高分散性を維持しようとする。これにより、保管時にトナー凝集や沈降が起こりにくく、良好な保管安定性が得られる。
しかしこのように湿式現像剤自体が高分散性を維持していると、定着時にトナー粒子同士の接触、合一が進行せず、トナー層はトナー粒子の密集し、凝縮した状態を形成できず、定着性が弱くなる。しかし定着性を確保するために、分散性を落とすようにすると、湿式現像剤の保管時にトナーの凝集が発生したりして、保管安定性が維持できなくなる危険性がある。すなわち、分散性の観点からいうと、保管安定性と定着性とは両立しがたい特性となっている。
(湿式現像剤の構成)
本発明の実施形態に係る湿式現像剤の構成について説明する。
本実施形態に係る湿式現像剤では、分散剤を特定の組み合わせで構成することにより、保管安定性と定着性の両立を図っている。
まず一般的な湿式現像剤の構成について述べ、その後、本実施形態に係る湿式現像剤の構成について説明する。
<一般的な湿式現像剤の構成>
一般的な湿式現像剤について説明する。湿式現像剤は、溶媒であるキャリヤ液体中に着色されたトナー粒子を高濃度で分散している。また湿式現像剤には、分散剤、荷電制御剤などの添加剤を適宜、選んで添加することもある。
キャリヤ液としては、絶縁性の、常温で不揮発性の溶媒が用いられる。不揮発性の溶媒としては絶縁性オイル、例えばモレスコホワイト、アイソパーなどの一般的な流動パラフィンやシリコンオイル等が使用される。
トナー粒子は、主として樹脂と着色のための顔料や染料を含む。樹脂には、顔料や染料をその樹脂中に均一に分散させる機能と、記録材に定着される際のバインダとしての機能がある。
樹脂としては、例えば、ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂等の熱可塑性樹脂が用いられる。また、これらの樹脂を複数、混合して用いることもある。
トナーの着色に用いる顔料及び染料も一般市販のものが用いられる。例えば、顔料として、カーボンブラック、ベンガラ、酸化チタン、シリカ、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、スカイブルー、ベンジジンイエロー、レーキレッドD等を用いることができる。染料としては、ソルベントレッド27やアシッドブルー9等が用いられる。
分散剤は、一般的な油溶性分散剤が使用される。
湿式現像剤の調整方法としては、一般に用いられる技法に基づいて調整される。例えば、樹脂と顔料とを所定の配合比で、加圧ニーダ、ロールミルなどを用いて溶融混練し、均一に分散させ、得られた分散体を、例えばジェットミルによって微粉砕する。さらに得られた微粉末を、例えば風力分級機などにより分級することで、所定の粒径の着色トナーを得る。
続いて、得られたトナーをキャリヤ液としての絶縁性オイルと所定の配合比で混合する。この混合物をボールミル等の分散手段により均一に分散させ、湿式現像剤が得られる。
トナーの体積平均粒子径は、0.1μm以上、5μm以下の範囲が適当である。トナーの平均粒子径が0.1μmを下回ると現像性が大きく低下する。一方、平均粒子径が5μmを超えると画像の品質が低下する。
湿式現像剤の質量に対するトナー粒子の質量の割合は、10〜50%程度が適当である。10%未満の場合、トナー粒子の沈降が生じやすく、長期保管時の経時的な安定性に問題がある。また必要な画像濃度を得るため、多量の現像剤を供給する必要があり、紙上に付着するキャリヤ液が増加し、定着時に乾燥せねばならず、蒸気が発生し環境上の問題が生じる。50%を超える場合には、湿式現像剤の粘度が高くなりすぎ、製造上も、また取り扱いも困難になる。
湿式現像剤の粘度は、25℃において0.1mPa・s以上、10000mPa・s以下が好ましい。10000mPa・s以上になると、キャリヤ液とトナーの撹拌が困難となり、均一な湿式現像剤を得るための装置面での負担が大きい。
<本実施形態に係る湿式現像剤の構成>
本実施形態に係る湿式現像剤は、上記の従来の湿式現像剤の構成と比べて、さらに次のような構成を採るものである。トナー粒子は、主としてポリエステル樹脂で構成されている。またトナー粒子の表面には分散剤として、N−ビニルピロリドン基を有する塩基性高分子分散剤とポリイミン化合物とが吸着している。その状態で、トナー粒子は絶縁性の溶媒中に分散している。
このバインダー樹脂としてのポリエステル樹脂と、上記二種類の分散剤の組み合わせにより、上述した定着特性と保管安定性に優れた湿式現像剤を提供するものである。これらの構成の詳細について、以下に説明する。
(トナーのバインダー樹脂)
トナーのバインダー樹脂は、主としてポリエステル樹脂で構成されている。ポリエステル樹脂は透光性が高いため、得られる画像の発色性が良く、カラー画像を形成する場合にも適正な色彩を得易いという特徴がある。なお、樹脂中におけるポリエステル樹脂の含有量は、50質量%以上であるのが好ましく、80質量%以上であるのがより好ましい。
ポリエステル樹脂の酸価は、20mgKOH/g以上、80mgKOH/g以下が望ましい。酸価が20mgKOH/gより低くなるとシステム速度を向上させることが難しく、酸価が80mgKOH/gより高くなってくると所定の分子量を維持した状態でポリエステル樹脂を製造することが困難になり、湿式現像剤の諸特性が不安定になりがちである。しかしながら本実施形態では、N−ビニルピロリドン基を有する塩基性高分子分散剤とポリイミン化合物を用いていることから、湿式現像剤を経時的に安定なものにすることができる。
ポリエステル樹脂のガラス転移温度(Tg)は、60〜85℃が望ましい。Tgが60℃より低くなると保管安定性がやや悪化し、85℃以上になると定着に必要な熱量が増加し好ましくない。
ポリエステル樹脂は熱可塑性のもので、多価アルコールと多価塩基酸(多価カルボン酸)との重縮合により得られる。
多価アルコールとしては、これに限るものではないが、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1、2−プロピレングリコール等のプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1、4−ブタンジオール等のブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1、6−ヘキサンジオール等のヘキサンジオール等のアルキレングリコール(脂肪族グリコール)及びこれらのアルキレンオキサイド付加物、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノール等のビスフェノール類及びこれらのアルキレンオキサイド付加物のフェノール系グリコール類、単環或いは多環ジオール等の脂環式及び芳香族ジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン等のトリオール等が挙げられる。これらを単独で又は2種以上混合して用いることができる。特に、ビスフェノールAのアルキレンオキサイド2〜3モル付加物が、生成物であるポリエステル樹脂の溶解性、安定性の点で湿式現像剤のトナー用バインダー樹脂に適し、また低コストであることからも好ましい。アルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等が挙げられる。
多価塩基酸(多価カルボン酸)としては、これに限るものではないが、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、フタル酸及びその変性酸(例えば、ヘキサヒドロ無水フタル酸)、イソフタル酸、テレフタル酸等の飽和又は不飽和の2価塩基酸、トリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸、メチルナディック酸等の3官能以上の飽和多価塩基酸、及びこれらの酸無水物、低級アルキルエステル等が挙げられる。これらを単独で又は2種以上混合して用いることができる。特に、イソフタル酸、テレフタル酸が、生成物であるポリエステル樹脂の溶解性、安定性の点で湿式現像剤のトナー用バインダー樹脂に適し、また低コストであることからも好ましい。重縮合の方法としては、通常公知の重縮合の方法を用いることができる。
(分散剤)
トナー粒子を安定に分散させ、かつ良好な定着特性を得るために、N−ビニルピロリドン基を有する塩基性高分子分散剤とポリイミン化合物を分散剤として用いる。
分散剤としてポリイミン化合物を用いた場合は、室温ではポリエステル樹脂との吸着力が高く分散性が高いが、耐熱安定性が悪いという問題がある。そのため、50℃程度の環境でも分散安定性が低下し、トナーの凝集が起こる。しかし、この高温でトナーが凝集するという性質が定着時には有効に働き、高速での定着性確保に繋がっている。
一方、N−ビニルピロリドン基を有する塩基性高分子分散剤を用いた場合は、ポリエステル樹脂に対する分散安定性が極めて高いため、50℃程度でも保管安定性が良好である。しかしながら、トナーが定着すべき温度になってもトナーの分散安定性が維持されており、そのためトナー凝集が起こりにくく、定着性に問題が生じてくる。
既述したトナーのバインダー樹脂としてのポリエステル樹脂に対して、分散剤としてNビニルピロリドン基を有する塩基性高分子分散剤とポリイミン化合物の2種類を両方含む湿式現像剤では、保管安定性が良好な上、高速での定着性をも確保できるという効果が得られる。
N−ビニルピロリドン基を有する塩基性高分子分散剤としては、N−ビニル−2−ピロリドンとメタクリル酸エステルとのランダム共重合体もしくはグラフト共重合体などが挙げられる。メタクリル酸エステル以外にもアクリル酸エステル、アルキレン化合物等でも良い。メタクリル酸エステル、アクリル酸エステルのアルキル基の炭素数は10〜20程度が好ましい。また、上記アルキレン化合物のアルキル基の炭素数は10から30程度が好ましい。
さらに、N−ビニルピロリドン基を有する塩基性高分子分散剤として、市販品を用いることも可能である。一例として、「Antaron V−216」、「Antaron V−220」(いずれもGAF/ISP Chemicals社製)等がある。
ポリイミン化合物としては、ポリアミン化合物とヒドロキシアルキルの縮合化合物、市販品では「ソルスパース11200」「ソルスパース13940」「ソルスパース17000」(いずれも日本ルーブリゾール社製)が挙げられる。
これらの分散剤を湿式現像剤中に含む場合、その含有量はポリエステル樹脂に対して、1〜20質量%であるのが好ましい。より好ましくは2〜10質量%である。少なすぎるとトナー凝集が起こりやすく、多すぎるとトナーの荷電性に悪影響をもたらすことがある。
本発明では、N−ビニルピロリドン基を有する塩基性高分子分散剤とポリイミン化合物の2種類を添加するので、2種類の分散剤の総量が上記適正量となる。また、N−ビニルピロリドン基を有する塩基性高分子分散剤とポリイミン化合物の量比は、1:9〜9:1の割合で任意に混合できるが、ここで重要なことはこれら2種類の分散剤をいずれも含むことである。
(キャリヤ液)
キャリヤ液は、特に限定はない。静電潜像を乱さない程度の抵抗値(1011〜1016Ω・cm程度)の溶媒であれば良い。さらに、臭気、毒性が無く、比較的引火点が高い溶媒が好ましい。一般的に、脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、ポリシロキサン等が挙げられる。特に、臭気、無害性、コストの点から、ノルマルパラフィン系溶媒、イソパラフィン系溶媒が好ましい。具体的には、モレスコホワイト(松村石油研究所社製)、アイソパー(エクソン化学社製)、シェルゾール71(シェル石油化学社製)、IPソルベント1620、IPソルベント2028(いずれも、出光石油化学社製)等が挙げられる。
(着色剤)
着色剤は、特には限定されないが、以下の顔料等を用いることができる。
ブラック用着色剤としては、カーボンブラックが代表的なものである。
ブラック以外のカラー用着色剤としては、イエロー顔料、マゼンタ顔料、シアン顔料を挙げることができる。カラー画像形成は、これら顔料色を基本とする減法混色で行われる。
シアン顔料としては、例えばカラーインデックス(C.I.)Pigment Blue15:1、15:3等の銅フタロシアニンブルー系シアン顔料等を例示できる。
マゼンタ顔料としては、C.I.Pigment Red48、57(カーミン6B)、5、23、60、114、146、186等のアゾレーキ系マゼンタ顔料や不溶性アゾ系マゼンタ顔料、チオインジゴ系マゼンタ顔料、C.I.Pigment Red122、209等のキナクリドン系マゼンタ顔料等を例示できる。
イエロー顔料としては、C.I.Pigment Yellow12、13、14、17、55、81、83等に代表されるジスアゾ系イエロー顔料等を例示できる。
バインダー樹脂に対する着色剤の添加量は、樹脂に対して5〜30質量%程度とすることが好ましい。
上述してきた湿式現像剤を作成し、実際に画像形成プロセスにより定着性、保管安定性の評価を行った例を以下に示す。
後述する各実施例、比較例(表2参照)に使用した各湿式現像剤は、次のようにして作成した。
・トナーのバインダー樹脂として3種類のポリエステル樹脂1〜3を合成する、
・3種類のポリエステル樹脂1〜3を用いて、3種類の粗粉砕トナーA〜Cを得る、
・3種類の粗粉砕トナーA〜Cの何れかに対して、各2種類の分散剤とキャリヤ液とを混合し、後述する各実施例、比較例に使用する湿式現像剤を作成した。
<ポリエステル樹脂の合成>
還流冷却器、水・アルコール分離装置、窒素ガス導入管、温度計及び攪拌装置を備えた丸底フラスコに、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物を65質量部(多価アルコール)とイソフタル酸を35質量部(多価塩基酸)とを入れ、攪拌しながら窒素ガスを導入し、200〜240℃の温度で脱水重縮合または脱アルコール重縮合を行った。
生成したポリエステル樹脂の酸価または反応溶液の粘度が所定の値になったところで反応系の温度を100℃以下に下げ、重縮合を停止させた。このようにして熱可塑性ポリエステル樹脂(ポリエステル樹脂1)を得た。
ポリエステル樹脂1と同様に、多価アルコールと多塩基酸を所定の量添加してポリエステル樹脂2、および3を合成した(表1参照)。
Figure 0005003455
得られたポリエステル樹脂1は、Tg=61.5℃、酸価=38.2mgKOH/gであった。ポリエステル樹脂2は、Tg=55.7℃、酸価=14.1mgKOH/gであり、ポリエステル樹脂3は、Tg=87.3℃、酸価=81.3mgKOH/gであった。
(Tgの測定)
ガラス転移温度Tgは、示差走査熱量計DSC−6200(セイコーインスツルメンツ(株)製)を用い、試料量20mg、昇温速度10℃/minの条件で測定した。
(酸価の測定)
酸価は、JIS K5400法の条件で測定した。
<トナーの製造>
ポリエステル樹脂1を100質量部、カーボンブラック「モーガル−L」(キャボット社製)10質量部をヘンシェルミキサーで十分混合した後、ロール内加熱温度100℃の同方向回転二軸押出し機を用い溶融混練を行い、得られた混合物を冷却、粗粉砕して粗粉砕トナーAを得た。
ポリエステル樹脂2を用いて上記、粗粉砕トナーAと同様の方法で粗粉砕トナーBを、さらに、ポリエステル樹脂3を用いて粗粉砕トナーCを得た。
<分散剤の製造>
分散剤1としてはポリイミン化合物(S13940)を、分散剤2としては、N−ビニルピロリドン/ラウリルメタクリレート共重合体、もしくはN−ビニルピロリドン/アルキレン共重合体(V220)を用いた。
N−ビニルピロリドン/ラウリルメタクリレート共重合体は、以下のように製造した。
モレスコホワイトP40(松村石油研究所社製)100質量部、化学式(1)に示すラウリルメタクリレート45質量部、塩基性モノマーである化学式(2)で示すN−ビニル−2−ピロリドン3質量部及び重合開始剤であるアゾビスイソブチロニトリル0.2質量部を、窒素雰囲気下にて、反応温度60〜70℃で約12時間反応させ、N−ビニルピロリドン/ラウリルメタクリレート共重合体を得た。
Figure 0005003455
<湿式現像剤の作成>
表2に示したような組成で、各実施例、比較例毎に湿式現像剤を作成し、定着性、保管安定性の試験に供した。
Figure 0005003455
(実施例1)
モレスコホワイトP40(松村石油研究所社製)80質量部、粗粉砕トナーAを20質量部、表2の実施例1に示した分散剤1および分散剤2を所定量混合し、サンドミルにより湿式粉砕した。所定のトナー粒径になったところで湿式粉砕を止めて、実施例1の湿式現像剤を得た。
(実施例2以降)
以下、実施例1と同様に表2中の粗粉砕トナーと分散剤1および分散剤2を用い、実施例2〜5および比較例1〜4の湿式現像剤を得た。
<画像形成プロセス条件>
図1に示した構成の画像形成装置を用いて各湿式現像剤毎のトナー画像を形成し、定着を行った。画像形成のプロセス条件は次の通りである。
システム速度は400mm/sで、感光体は負帯電のOPCを用いた。感光体の帯電電位は−700v、現像電圧は−450v、転写電圧は、+600vとした。
<定着性の評価方法>
上記プロセスでトナー画像形成し、定着させた定着済みサンプルの定着性試験を行った。
サンプルは、各実施例、比較例毎にベタパターン(10cm×10cm、付着量2mg/m2)を上質紙/コート紙上に作成し、ヒートローラ定着(180℃×ニップ時間80ms)したものである。
各サンプルは、オフセットのない部位を選択し、消しゴム(ライオン事務器社製、砂消し「LION26111」)を押圧加重9.8Nで2回擦り、画像濃度の残存率をX−Rite社製「X−Rite model404」により測定し、以下の4段階のランク評価を行った。△以上が許容範囲である。
◎:画像濃度残存率が90%以上、
○:画像濃度残存率が80%以上、90%未満、
△:画像濃度残存率が70%以上、80%未満、
×:画像濃度残存率が70%未満。
各実施例、比較例毎の定着性試験の結果は、表2に示した。
<保管安定性評価方法>
各実施例、比較例毎の湿式現像剤について、保管安定性の試験を行った。
サンプル瓶に半分程度まで各現像剤を入れて、55℃に設定した恒温槽で24時間保管する。保管後、目視評価により、沈降の有無を確認する。
振り混ぜて再分散するかどうか、あるいはスパチュラで撹拌して再分散するかどうかを確認した。評価は次の4段階である。○以上が許容範囲である。
◎:沈降がない、
○:スパチュラで撹拌して再分散する、
×:再分散しない。
各実施例、比較例毎の保管安定性試験の結果も、表2に示した。
<評価結果>
実施例1〜5と比較例1〜4のトナー樹脂、分散剤の組み合わせと、それぞれに対する評価結果などを表2に示した。
実施例1は、ポリエステル樹脂1を用いたトナーに、分散剤1としてはポリイミン化合物(S13940)を、分散剤2としては、N−ビニルピロリドン/アルキレン共重合体(V220)を組み合わせた場合の例である。評価結果については、定着性は○、保管安定性は◎と良好であった。
実施例2は、ポリエステル樹脂2を用いたトナーに、分散剤1としてはポリイミン化合物(S13940)を、分散剤2としては、N−ビニルピロリドン/ラウリルメタクリレート共重合体を組み合わせた場合の例である。実施例1と比べてポリエステル樹脂の酸価、Tgが低めになっている。評価結果については、定着性は◎、保管安定性は○と良好であった。
実施例3は、ポリエステル樹脂3を用いたトナーに実施例2と同様の分散剤を組み合わせた場合の例である。実施例1と比べてポリエステル樹脂の酸価、Tgが高めになっている。評価結果については、定着性は△、保管安定性は◎であった。
以上から、バインダー樹脂であるポリエステル樹脂と使用した分散剤1、分散剤2の組み合わせが、良好な定着性、保管安定性をもたらすことが分かる。ポリエステル樹脂のTgは、定着性には低めがよく、保管安定性にはむしろ高めがよいが、実施例1〜3で使用した範囲では何れも問題ない。
実施例4は、実施例1と同様のバインダー樹脂と分散剤1、分散剤2を組み合わせた場合の例であるが、分散剤1と2の添加量が合わせて0.14質量部と少なめになっている。評価結果については、定着性は◎、保管安定性は○と良好であった。
実施例5も、実施例1と同様のバインダー樹脂と分散剤1としてはポリイミン化合物(S11200)を、分散剤2としては、N−ビニルピロリドン/ラウリルメタクリレート共重合体を組み合わせた場合の例であるが、分散剤1と2の添加量が合わせて4.4質量部と多めになっている。評価結果については、定着性は△、保管安定性は◎であった。
以上から、実施例1が分散剤1と2の添加量を合わせて1.2質量部であったので、分散剤量が多い(実施例4)と定着性が低下し、分散剤量が少ない(実施例3)と保管安定性が低下する傾向にあるが、実施例3から実施例4の範囲では、特に問題ない。
比較例1は、ポリエステル樹脂1を用いたトナーに、分散剤として、N−ビニルピロリドン/ラウリルメタクリレート共重合体だけを組み合わせた場合の例である。分散剤としてポリイミン化合物は含んでいない。評価結果については、定着性は×、保管安定性は◎と定着性に問題があった。
比較例2は、同じくポリエステル樹脂1を用いたトナーに、分散剤として、ポリイミン化合物(S13940)だけを組み合わせた場合の例である。分散剤としてN−ビニルピロリドン/ラウリルメタクリレート共重合体は含んでいない。評価結果については、定着性は◎、保管安定性は×と保管安定性に問題があった。
比較例3は、ポリエステル樹脂2を用いたトナーに、分散剤として、N−ビニルピロリドン/アルキレン共重合体(V220)だけを組み合わせた場合の例である。分散剤としてポリイミン化合物は含んでいない。評価結果については、定着性は×、保管安定性は◎と定着性に問題があった。
比較例4は、同じくポリエステル樹脂3を用いたトナーに、分散剤として、ポリイミン化合物(S11200)だけを組み合わせた場合の例である。分散剤としてN−ビニルピロリドン/アルキレン共重合体は含んでいない。評価結果については、定着性は△、保管安定性は×と保管安定性に問題があった。
このように、分散剤としてどちらか1種類しか含んでいないと、定着性あるいは保管安定性の何れかに問題が生ずる。但し、実施例1〜5に示したように2種類以上の分散剤を用いれば必ず定着性、保管安定性を両立させられるわけではなく、本発明に係る分散剤を選択し使用することによって良好な結果が得られるのである。
このように、本実施形態によれば、トナー粒子と、絶縁性の溶媒と、分散剤とを含む湿式現像剤において、トナーとしてポリエステル樹脂を主体とし、分散剤として、分散性が高く保管安定性に寄与するN−ビニルピロリドン基を有する塩基性高分子分散剤と、トナー凝集しやすく定着性に有利なポリイミン化合物とを組み合わせて含有することにより、湿式現像剤としての保管安定性を維持しながら、かつ定着性を阻害することのない特性を持った湿式現像剤を提供することができる。
なお、上述の実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
湿式画像形成装置における画像形成部の概略構成例を示す断面図である。
符号の説明
1 感光体ドラム(像担持体)
2 帯電装置
3 露光装置
4 湿式現像装置
5 転写装置(転写ローラ)
6 クリーニング装置(クリーナブレード)
7 転写材(記録材)
8 湿式現像剤
9a、9b 定着装置(定着ローラ)
10 画像形成部
41 現像ローラ(現像剤担持体)
42 搬送ローラ
43 供給ローラ
44 現像剤槽
91 スクイズ装置(ローラ)
92 ブレード

Claims (4)

  1. トナー粒子と、絶縁性の溶媒と、分散剤とを含む湿式現像剤であって、
    前記トナー粒子は、ポリエステル樹脂を含み、
    前記分散剤は、N−ビニルピロリドン基を有する塩基性高分子分散剤と、ポリイミン化合物とを含む
    ことを特徴とする湿式現像剤。
  2. 前記ポリエステル樹脂は、酸価が20mgKOH/g以上で、80mgKOH/g以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の湿式現像剤。
  3. 前記ポリエステル樹脂は、ガラス転移温度Tgが60℃以上で、85℃以下である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の湿式現像剤。
  4. 前記N−ビニルピロリドン基を有する塩基性高分子分散剤と、前記ポリイミン化合物との含有量合計が、前記ポリエステル樹脂の含有量に対して1質量%以上で、20質量%以下である
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の湿式現像剤。
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