JP6331536B2 - 液体現像剤 - Google Patents

液体現像剤 Download PDF

Info

Publication number
JP6331536B2
JP6331536B2 JP2014054892A JP2014054892A JP6331536B2 JP 6331536 B2 JP6331536 B2 JP 6331536B2 JP 2014054892 A JP2014054892 A JP 2014054892A JP 2014054892 A JP2014054892 A JP 2014054892A JP 6331536 B2 JP6331536 B2 JP 6331536B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
colorant
toner particles
pigment
resin
liquid developer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014054892A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015176125A (ja
Inventor
千晶 山田
千晶 山田
安野 政裕
政裕 安野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2014054892A priority Critical patent/JP6331536B2/ja
Publication of JP2015176125A publication Critical patent/JP2015176125A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6331536B2 publication Critical patent/JP6331536B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Developers In Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、画像形成装置等に用いられる液体現像剤に関する。
電子写真方式の画像形成装置に用いられる液体現像剤において、黒色の画像を得るものとしては、顔料(色材)としてカーボンブラックが広く用いられている。また、特表2007−528006号公報(特許文献1)には、カーボンブラックと他のブルー顔料とを併用することにより、黒色の色相を向上させたブラック液体トナーが開示されている。
特表2007−528006号公報
電子写真方式の画像形成装置に用いられる一般的な乾式トナー(乾式現像剤ともいう)は、樹脂と着色剤とを主成分として含むが、樹脂中に含まれる着色剤の割合は乾式トナーの全質量に対して通常10質量%以下である。この割合は、トナー粒子の粒径と画像濃度との関係で決まる。紙等の記録媒体上のトナー粒子の付着量、すなわち画像膜厚は、通常トナー粒子単層の厚みとほぼ等しいことから、トナー粒子の粒径が画像濃度に反映されるためである。
一方、液体現像剤(湿式現像剤ともいう)は、高画質および安全性等の観点からトナー粒子の粒径が乾式現像剤に比べて小さいという特徴がある。この液体現像剤に含まれるトナー粒子も樹脂と顔料とを主成分とするが、記録媒体上の画像濃度を確保するためにはトナー粒子の粒径が小さくなるのに相応して顔料の割合を高める必要がある。
このため、黒色の画像を得るための液体現像剤において、十分な画像濃度を確保するためには、トナー粒子に含まれる黒色顔料の割合を20質量%以上とする必要がある。一方、近年の高画質および低コストの要求を満たすためには、紙等の記録媒体上のトナー粒子の付着量をより減少させる必要があることから、低付着量と画像濃度とを両立させるためにトナー粒子に含まれる黒色顔料の割合をより高めることが望まれる。
しかしながら、このような黒色顔料として一般に用いられているカーボンブラックは導電性を有するため、これを高濃度に含有するとトナー粒子の電気抵抗が低くなり、電子写真方式の画像形成において転写不良が発生するという問題がある。
このような転写不良の問題に対し、特許文献1に開示されるようにカーボンブラックと他のブルー顔料とを併用した場合、カーボンブラック単独の場合と同様の画像濃度を実現するためには添加するブルー顔料の濃度を高くする必要があるため、相対的に樹脂の割合が低下し、結果的にトナー粒子の定着性が低下するという問題が発生する。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、画像濃度、定着性および色相を満足させるとともに、転写不良の問題をも防止した液体現像剤を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行ったところ、カーボンブラックとともに他の顔料を併用し、さらに、黒色としての色相を保持し得る染料を併用することが最も有効であるとの知見を得、この知見に基づきさらに検討を重ねることにより本発明を完成させたものである。
すなわち、本発明は、樹脂と着色剤とを含むトナー粒子が絶縁性液体に分散されてなる液体現像剤であって、着色剤は、第1着色剤と第2着色剤と第3着色剤とを含み、第1着色剤はカーボンブラックであり、第2着色剤は有機顔料であり、第3着色剤はバイオレット染料であり、トナー粒子における、第1着色剤の含有量と第2着色剤の含有量と第3着色剤の含有量との合計含有量は、20〜50質量%である。
上記絶縁性液体において、合計含有量に対する第3着色剤の含有量の比率は0.2〜2質量%であることが好ましい。
上記絶縁性液体において、第3着色剤は、C.I.ベーシックバイオレット1、C.I.ベーシックバイオレット2、C.I.ベーシックバイオレット3、C.I.ベーシックバイオレット4、およびC.I.ベーシックバイオレット13よりなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。
本発明の液体現像剤は、画像濃度、定着性および色相を満足させるとともに、転写不良の問題をも防止するという優れた効果を奏する。
電子写真方式の画像形成装置の概略概念図である。
以下、本発明に係る実施の形態についてさらに詳細に説明する。
[液体現像剤の構成]
本実施の形態の液体現像剤は、樹脂と着色剤とを含むトナー粒子が絶縁性液体に分散されてなる液体現像剤であって、カーボンブラックからなる第1着色剤と有機顔料からなる第2着色剤とバイオレット染料からなる第3着色剤とを含み、トナー粒子における、第1着色剤の含有量と、第2着色剤の含有量と、第3着色剤の含有量との合計含有量は、20〜50質量%である。なお、上記において、トナー粒子における「A」の含有量という表現は、トナー粒子の全量に対して、トナー粒子中に含まれる「A」の質量%を意味する。
かかる液体現像剤は、これらの成分を含む限り、他の任意の成分を含むことができる。他の成分としては、たとえばトナー分散剤(トナー粒子に含まれる後述の着色剤用分散剤とは異なり、トナー粒子を分散させるために絶縁性液体中に含まれる分散剤であり、本実施の形態では便宜上「トナー分散剤」という)、荷電制御剤、増粘剤等を挙げることができる。
液体現像剤の配合割合は、たとえばトナー粒子を1〜50質量%とし、残部を絶縁性液体等とすることができ、より好ましいトナー粒子の配合割合は10〜50質量%である。トナー粒子の配合量が1質量%未満では、トナー粒子の沈降が生じやすく、長期保管時の経時的な安定性が低下する傾向を示す。また必要な画像濃度を得るためには多量の液体現像剤を供給する必要があり、紙等の記録媒体上に付着する絶縁性液体の量が増加し、定着時にそれを乾燥させる必要が生じるとともに発生したその蒸気により環境上の問題が生じる可能性がある。一方、トナー粒子の配合量が50質量%を超えると、液体現像剤の粘度が高くなりすぎ、その取扱いが困難になる傾向を示す。
また、液体現像剤の粘度は、25℃において0.1mPa・s以上10000mPa・s以下とすることが好ましい。10000mPa・sを超えると、液体現像剤を撹拌することが困難となり、絶縁性液体中にトナー粒子を均一に分散させることができず液体現像剤を得るための装置面での負担が大きくなる場合がある。一方、0.1mPa・s未満では、トナー粒子の沈降が生じやすく、長期保管時の経時的な安定性が低下し、画像濃度が不安定となる場合がある。
このような液体現像剤は、複写機、プリンタ、デジタル印刷機もしくは簡易印刷機等の電子写真方式の画像形成装置において用いられる電子写真用液体現像剤、塗料、静電記録用液体現像剤、インクジェットプリンタ用油性インク、または、電子ペーパー用インクとして有用である。
以下、液体現像剤に含まれる各成分について説明する。
<トナー粒子>
トナー粒子は、樹脂と着色剤とを含む。紙等の記録媒体へのトナー粒子の付着量を所定の範囲内とした場合に所望の画像濃度が得られるように、トナー粒子における樹脂および着色剤のそれぞれの含有量を決定することが好ましい。トナー粒子は、樹脂および着色剤以外に、着色剤用分散剤、ワックスまたは荷電制御剤等を含んでも良い。
トナー粒子は、そのメジアン径D50が0.5μm以上5.0μm以下であることが好ましい。かかるメジアン径D50は、従来の乾式現像剤のトナー粒子の粒径よりも小さく、本実施形態の特徴の一つである。トナー粒子のメジアン径D50が0.5μm以上であれば、電界でのトナー粒子の移動性が良好となるので、現像性が高く維持される。一方、トナー粒子のメジアン径D50が5.0μm以下であれば、トナー粒子の粒径が均一となるので、画質に優れた画像が得られる。より好ましくは、トナー粒子のメジアン径D50は0.5μm以上2.0μm以下である。なお、「トナー粒子のメジアン径D50」は、トナー粒子の粒度分布を体積基準で測定したときのメジアン径D50を意味する。
トナー粒子は、その円形度の平均値(平均円形度)が0.85以上0.95以下であることが好ましく、その円形度の標準偏差が0.01以上0.1以下であることが好ましい。これにより、転写率が高くなり、クリーニング性が向上する。「トナー粒子の円形度」は、トナー粒子の投影面積と等しい面積を有する円の周囲長を、検知されたトナー粒子の周囲長さで除した値を意味する。「トナー粒子の平均円形度」は、トナー粒子の円形度の相加平均値を意味する。
トナー粒子のメジアン径D50、トナー粒子の平均円形度、および、トナー粒子の円形度の標準偏差は、いずれも、フロー式粒子像分析装置(たとえばシスメックス株式会社製の商品名「FPIA−3000S」)を用いて求めることができる。この装置では、絶縁性液体を分散媒体として使用できる。そのため、この分析装置を用いれば、水を分散媒体として使用して測定する場合に比べてトナー粒子が絶縁性液体に分散している状態での当該トナー粒子のメジアン径D50等を測定できる。
(着色剤)
本実施の形態のトナー粒子に含まれる着色剤は、第1着色剤と、第2着色剤と、第3着色剤とを含む。また、第1着色剤はカーボンブラックであり、第2着色剤は有機顔料であり、第3着色剤はバイオレット染料であり、トナー粒子における、第1着色剤の含有量と、第2着色剤の含有量と、第3着色剤の含有量との合計含有量は、20〜50質量%である。
本実施の形態において、トナー粒子に含まれる着色剤は、第1着色剤、第2着色剤および第3着色剤を含む限り、他の公知の着色剤を任意に含むことができる。他の公知の着色剤としては、C.I.ソルベントレッド1、同49、同52、同58、同63、同111、同122、C.I.ソルベントイエロー2、同6、同14、同15、同16、同19、同21、同33、同44、同56、同61、同77、同79、同80、同81、同82、同93、同98、同103、同104、同112、同162、C.I.ソルベントブルー25、同36、同60、同70、同93、同95等挙げることができる。
トナー粒子における全ての着色剤の総質量(合計含有量)は、20〜50質量%であることが好ましい。20質量%未満では、紙等の記録媒体上へのトナー粒子の付着量が約3.0g/m2以下の低付着量の場合に適正な画像濃度が得られなくなる。また、50質量%を超えると樹脂中の着色剤の均一分散性が低下するため色相が悪化し、さらにカーボンブラックの均一分散性の低下により荷電保持性が低下し転写性が悪化する。着色剤の総質量は、より好ましくは25〜40質量%である。
なお、本明細書において単に「着色剤」という場合は、第1着色剤、第2着色剤および第3着色剤を含む包括的表現(トナー粒子に含まれる着色剤成分の全体を表わす表現)とする。また、トナー粒子における着色剤の含有量とは、トナー粒子の全量に対する着色剤の含有量(質量%)を意味する。
本実施の形態に係る液体現像剤は、上記のように、トナー粒子中に第1着色剤であるカーボンブラックと、第2着色剤である有機顔料と、第3着色剤であるバイオレット染料とを含み、トナー粒子中におけるこれらの合計含有量が20〜50質量%であることにより、紙等の記録媒体上へのトナー粒子の付着量が約3.0g/m2以下という低付着量であっても、適正な画像濃度が得られ、また、定着性および色相を満足させるとともに、転写不良の問題をも防止することができる。この理由について、本発明者らは以下のように考察する。
たとえば、着色剤としてカーボンブラックのみを用いる場合、低付着量でも適正な画像濃度を得るべく、これをトナー粒子中に高い割合で含有させると、カーボンブラックの電気抵抗が低いために、トナー粒子の荷電性が損なわれ、転写不良が発生し易くなる。この転写不良を解消すべく、カーボンブラックと有機顔料とを併用すると、カーボンブラック単独の場合と同等の画像濃度を得るためには、有機顔料を多量に添加する必要がある。これは、一般的に有機顔料の着色力はカーボンブラックよりも低い傾向にあることによる。この場合、トナー粒子中の着色剤の総量(総含有量)が大きくなるために、相対的に樹脂の含有量が低下し、これによりトナー粒子の定着性が低下する。
これに対し、カーボンブラックと有機顔料とともにバイオレット染料を併用し、かつトナー粒子におけるこれらの合計含有量を20〜50質量%とすることにより、画像濃度、定着性および色相を満足させるとともに、転写不良の問題をも防止することができる。これには、バイオレット染料の色相が黒色に近いこと、さらに、バイオレット染料の粒径が有機顔料の粒径よりも小さいことが関係していると考えられる。
つまり、バイオレット染料の色相は黒色に近いため、黒色画像の色相や画像濃度を満足させるのに有効と考えられる。また、バイオレット染料は有機顔料よりも比較的小さい粒径(分子レベルで分散されている場合を含む)を有するため、有機顔料に比して低濃度であっても、比較的高い着色力を発揮することができると考えられる。さらに、このような比較的小さい粒径の着色剤(バイオレット染料)が樹脂中に分散されることによって、共存するカーボンブラックや有機顔料の分散性も向上すると考えられる。なお、本明細書において粒径とは体積平均粒径を示す。以下、第1着色剤、第2着色剤および第3着色剤について説明する。
(第1着色剤)
第1着色剤はカーボンブラックである。カーボンブラックは着色力が高く、所望の黒色の画像濃度を得る上で必要である。
ここで、カーボンブラックとは、炭素を主成分とする黒色微粒子の総称であり、化学的には炭素の単体として分類されることもあるが、周知の通り各種の官能基を含み得るものである。このようなカーボンブラックは、その種類は特に限定されないが、たとえばサーマルブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、アニリンブラック等を挙げることができる。
第1着色剤は、トナー粒子の全量に対して10〜25質量%含まれることが好ましい。カーボンブラックである第1着色剤の含有量が10質量%未満では、画像濃度が低下する傾向を示し、25質量%を超えると、トナー粒子の電気抵抗の調整が困難となり転写性が悪化する傾向を示す。トナー粒子における第1着色剤のより好ましい含有量は、15〜25質量%、さらに好ましくは15〜20質量%である。
第1着色剤であるカーボンブラックは、必要に応じて表面の性状を改変するための表面処理を施すことができる。当該処理方法としては、従来公知の種々の方法を採用することができるが、好ましくは、酢酸溶液やスルフォン酸溶液等の酸性溶液中にカーボンブラックを浸漬処理する湿式の表面処理方法や、液体を用いない乾式の表面処理方法を挙げることができる。乾式の表面処理方法としては、硝酸や窒素酸化物と空気との混合ガスまたはオゾン等の酸化剤に接触させる方法や空気酸化法を挙げることができる。市販のカーボンブラックには、すでにpH調整がなされて市場に提供されているものがある。
第1着色剤の粒径は20nm〜300nmであることが好ましい。カーボンブラックである第1着色剤の粒径が300nmを超えると、トナー粒子中に第1着色剤を均一に分散できず、定着性が悪化する場合がある。また、第1着色剤の粒径が20nm未満の場合、第1着色剤の粒径が小さ過ぎるために、樹脂と相溶状態となって樹脂が可塑化され、結果的に樹脂強度が低下する場合がある。第1着色剤の粒径は、超音波方式粒度分布・ゼータ電位測定装置(商品名:「DT1200」、Dispertion Technology社製)により測定できる。
本実施の形態のカーボンブラックの好ましい具体例として、三菱化学社製の「#2400」、「#2400B」、「#2650」、「OIL7B」、「MA77」、「MA−100」、「MA−100S」、「PCF#10」、キャボット社製の「Black PearlsL」、「Mogul L」、「MONARCH1300」、「MONARCH1400」、「REGAL330R」、「REGAL400R」、「MONARCH1100」、デグサ社製の「Printex V」、「スペシャルブラック4」、「Printex 140V」等を挙げることができる(以上「」内は商品名を示す)。
なお、本実施の形態の第1着色剤としては、1種または2種以上のカーボンブラックを用いることができ、2種以上のカーボンブラックを用いる場合はその合計量が上記の範囲内に含まれることが好ましい。
(第2着色剤)
第2着色剤は有機顔料である。有機顔料は、カーボンブラックが呈する黒色を補足することができ、また、カーボンブラックのように高い導電性を示さないため、カーボンブラックとともに併用することにより、カーボンブラックによる転写性の低下を抑制することができる。
ここで、有機顔料とは、カラーインデックス名で特定される顔料であり、後述する染料とは異なるものである。なお、カラーインデックス名とは、たとえば、C.I.ピグメントブラウン23のように、C.I.(カラーインデックス)に続けて効用、色合い、番号の順で記載される。本実施の形態の「有機顔料」をこのカラーインデックス名で表すと、上記番号を除く部分を用いて、C.I.ピグメントブラック(ブラック顔料)、C.I.ピグメントブラウン(ブラウン顔料)、C.I.ピグメントイエロー(イエロー顔料)、C.I.ピグメントレッド(マゼンタ顔料)、C.I.ピグメントオレンジ(オレンジ顔料)、C.I.ピグメントグリーン(グリーン顔料)およびC.I.ピグメントブルー(シアン顔料)からなる群から選ばれる1種と定義される。
上記ブラック顔料としては、C.I.ピグメントブラック(C.I. Pigment Black)6、同7等が挙げられる。なかでも、C.I.ピグメントブラック7が好ましい。
上記ブラウン顔料としては、C.I.ピグメントブラウン(C.I. Pigment Brown)23、同25等が挙げられる。
上記イエロー顔料としては、C.I.ピグメントイエロー(C.I. Pigment Yellow)12、同14、同15、同17、同74、同83、同93、同94、同138、同155、同162、同180、同185が挙げられる。なかでも、C.I.ピグメントイエロー74、同155、同180、同185が好ましい。
上記マゼンタ顔料としては、C.I.ピグメントレッド(C.I. Pigment Red)2、同3、同5、同6、同7、同15、同16、同48:1、同53:1、同57:1、同60、同63、同64、同68、同81、同83、同87、同88、同89、同90、同112、同114、同122、同123、同139、同144、同149、同150、同163、同166、同170、同177、同178、同184、同202、同206、同207、同209、同222、同238、同269等が挙げられる。なかでも、C.I.ピグメントレッド122、同256、同57:3が好ましい。
上記オレンジ顔料としては、C.I.ピグメントオレンジ(C.I. Pigment Orange)31、同43、同13、同16、同20、同71、同74、同79等が挙げられる。
上記グリーン顔料としては、C.I.ピグメントグリーン(C.I. Pigment Green)7、同19、同21、同36、同50、同58等が挙げられる。
上記シアン顔料としては、C.I.ピグメントブルー2、同3、同15、同15:2、同15:3、同15:4、同16、同17、同60、同62、同66等が挙げられる。なかでも、C.I.ピグメントブルー15:3、同15:4が好ましい。
特に、第2着色剤としてブラウン顔料を用いることが好ましい。この場合、第2着色剤の色相はカーボンブラックの色相と近似するため、より黒色の色相に優れたものとすることができる。
第2着色剤は、トナー粒子の全量に対して9〜30質量%含まれることが好ましい。第2着色剤である有機顔料の含有量が9質量%未満では、画像濃度が低下する傾向を示し、また、トナー粒子の電気抵抗の調整が不十分で、転写特性が低下する傾向を示す。30質量%を超えると、有機顔料の分散性が低下することにより、トナー粒子の定着性が悪化する傾向を示す。また、相対的に第1着色剤であるカーボンブラックの含有量が低下するために画像濃度が不十分となり、また、色相も黒色からずれてしまう傾向がある。トナー粒子における第2着色剤のより好ましい含有量は9〜15質量%である。
第2着色剤の粒径は80〜300nmであることが好ましい。有機顔料である第2着色剤の粒径が300nmを超えると、画像の色彩値がずれ、所望の色彩が得られない場合がある。さらに、有機顔料の分散性が悪くなるため、所望の画像濃度が得られない場合がある。また、第2着色剤の粒径が80nm未満の場合、後述する第3着色剤(バイオレット染料)による効果が発揮され難くなる。第2着色剤の粒径は、超音波方式粒度分布・ゼータ電位測定装置(商品名:「DT1200」、Dispertion Technology社製)により測定できる。
なお、本実施の形態の第2着色剤としては、1種または2種以上の有機顔料を用いることができ、2種以上の有機顔料を用いる場合はその合計量が上記の範囲内に含まれることが好ましい。
(第3着色剤)
第3着色剤はバイオレット染料である。バイオレット染料は、カーボンブラックが呈する黒色を補足することができ、またカーボンブラックのように高い導電性を示さないため、カーボンブラックとともに併用することにより、カーボンブラックによる転写性の低下を抑制することができる。また、バイオレット染料は有機顔料よりも粒径が小さい傾向があるため、トナー粒子中における分散性に優れる。
ここで、バイオレット染料とは、カラーインデックス名で特定されるバイオレット染料である。なお、カラーインデックス名とは、前述の有機顔料と同様に、たとえば、C.I.ベーシックバイオレット1のように、C.I.(カラーインデックス)に続けて効用、色合い、番号の順で記載される。本実施の形態の「バイオレット染料」をこのカラーインデックス名で表すと、上記番号を除く部分を用いて、C.I.ソルベントバイオレット(ソルベント染料)、C.I.ベーシックバイオレット(ベーシック染料)、C.I.アシッドバイオレット(アシッド染料)およびC.I.ディスパースバイオレット(ディスパース染料)からなる群から選ばれる1種と定義される。
第3着色剤は、好ましくはソルベント染料およびベーシック染料であり、なかでも、トリアリールメタン系のベーシック染料が好ましい。このようなバイオレット染料は耐溶剤性が高く、樹脂、特に酸価を有するポリエステル樹脂とのなじみが良く、分散(染色)性能に優れる。また、第1着色剤および第2着色剤の分散性を高める効果にも優れる。トリアリールメタン系のバイオレット染料としては、C.I.ベーシックバイオレット1、同2、同3、同4、同13を挙げることができる。
第3着色剤は、トナー粒子の全量に対して0.03〜1.5質量%含まれることが好ましい。バイオレット染料である第3着色剤の含有量が0.03質量%未満では、第3着色剤による効果を十分に発揮することができない、すなわち、画像濃度、定着性および色相の全てを満足させることが難しい傾向を示す。1.5質量%を超えると、第3着色剤が液体現像剤中に染み出し易くなる傾向を示す。トナー粒子における第3着色剤のより好ましい含有量は0.05〜0.8質量%である。
また、トナー粒子における第1着色剤、第2着色剤および第3着色剤の合計含有量に対する第3着色剤の含有量の比率は、0.12〜2.4質量%であることが好ましい。この場合、上記効果をより向上させることができる。また、上記比率は、0.2〜2質量%でであることがより好ましい。この場合、上記効果をさらに向上させることができる。
第3着色剤の粒径は30〜120nmであることが好ましい。第3着色剤の粒径が120nmを超えると、バイオレット染料の分散性が悪くなるため、所望の画像濃度が得られない場合がある。また、第3着色剤の粒径が30nm未満の場合、バイオレット染料による効果を十分に発揮することができない傾向がある。バイオレット染料の粒径は、超音波方式粒度分布・ゼータ電位測定装置(商品名:「DT1200」、Dispertion Technology社製)により測定できる。
なお、本実施の形態の第3着色剤としては、1種または2種以上のバイオレット染料を用いることができ、2種以上のバイオレット染料を用いる場合はその合計量が上記の範囲内に含まれることが好ましい。
(樹脂)
トナー粒子に含まれる樹脂は、主として着色剤を記録媒体上に定着させる作用を有するものであり、熱可塑性であればいかなる樹脂でも良い。たとえばポリスチレン樹脂、スチレンアクリル系共重合樹脂、ウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アミド樹脂、イミド樹脂、アニリン樹脂、ユリア樹脂、ケイ素樹脂等を挙げることができる。
その中でも、シャープメルト性を有するポリエステル樹脂が好ましく用いられる。ポリエステル樹脂は、熱特性等の特性を広範囲に変化させることができるとともに、透光性、延展性、粘弾性に優れるためである。このようにポリエステル樹脂は、透光性に優れることから、カラー画像を得る場合に美しい色彩を得ることができ、また延展性および粘弾性に優れることから紙等の記録媒体上に形成された画像(樹脂膜)が強靭で、しかもその記録媒体と強力に接着することができる。
ポリエステル樹脂は、数平均分子量(Mn)が500以上5000以下であることが好ましく、より好ましくは500以上3500以下である。数平均分子量が500未満では顔料との均一分散が困難となる場合がある。一方、数平均分子量が5000を超えると、記録媒体への定着時に要するエネルギが大きくなり好ましくない場合がある。樹脂のMnは、GPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)により測定することができる。
また、ポリエステル樹脂は、熱可塑性を示し、60℃以上85℃以下のガラス転移点(Tg)を有することが好ましい。ガラス転移点が60℃未満の場合、保管安定性が悪化する場合があり、85℃を超えると、画像を定着させるエネルギが著しく増加し経済的に不利であるばかりか画像形成装置の各部に熱的ダメージを与えやすく、また定着温度が低い場合には画像の光沢が低下する場合がある。より好ましいガラス転移点は、60℃以上75℃以下である。本実施の形態において、樹脂のガラス転移温度は示差走査熱量計「DSC−6200」(セイコーインスツルメンツ社製)を用いて測定される値である。
さらに、樹脂中へ絶縁性液体が浸入しにくくなること、樹脂が膨潤しにくいこと、トナー粒子の凝集を抑制することといった観点から、酸価を有するポリエステル樹脂を用いることが好ましい。ポリエステル樹脂の酸価は好ましくは20mgKOH/g以上、より好ましくは30mgKOH/g以上である。酸価が高い方が、架橋構造を有するようになり、樹脂の剛直性が増し、対向するローラ間でのトナー粒子の凝集に対してより優位になるからである。ポリエステル樹脂の酸価は、JIS K5400に規定された条件で測定される。
上述の樹脂は、1種単独で、または2種以上を組合わせて用いることができ、コア/シェル型の構造を有するものであってもよい。樹脂がコア/シェル型の構造を有する場合は、通常トナー粒子全体としてコア/シェル型の構造となり、着色剤はそのコア部分およびシェル部分のいずれに含まれていてもよく、またコア部分とシェル部分の双方に含まれていてもよい。トナー粒子がコア/シェル構造を有することにより、トナー粒子のメジアン径D50およびトナー粒子の円形度等を制御し易くなる。
(着色剤用分散剤)
本実施の形態の液体現像剤において、上記のように第1着色剤、第2着色剤および第3着色剤とを共存させることにより、着色剤の分散性が向上し、もってその定着性が適正となるものであるが、樹脂中において着色剤をさらに均一に分散させるために、トナー粒子中に着色剤用分散剤を含むことができる。
本実施の形態において、着色剤用分散剤は塩基性高分子からなる塩基性分散剤が好ましい。塩基性分散剤はトナー粒子中の着色剤を安定に均一に分散させ易いためである。塩基性分散剤であれば、種類は特に制限されない。
ここで、塩基性分散剤とは、以下に定義されるものをいう。すなわち、着色剤用分散剤0.5gと蒸留水20mlとをガラス製スクリュー管に入れ、ペイントシェーカーを用いて30分間振り混ぜた後、ろ過することにより得られた濾液のpHをpHメータ(商品名:「D−51」、堀場製作所社製)を用いて測定し、そのpHが7より大きい場合を塩基性分散剤とする。なお、そのpHが7より小さい場合は、酸性分散剤と呼ぶものとする。
このような塩基性分散剤としては、たとえば、分散剤の分子内にアミン基、アミノ基、アミド基、ピロリドン基、イミン基、イミノ基、ウレタン基、四級アンモニウム基、アンモニウム基、ピリジノ基、ピリジウム基、イミダゾリノ基、およびイミダゾリウム基等の官能基を有する化合物(分散剤)を挙げることができる。なお分散剤とは、通常、分子中に親水性の部分と疎水性の部分とを有するいわゆる界面活性剤が該当するが、着色剤を分散させる作用を有する限り、種々の化合物を用いることができる。
塩基性分散剤の市販品としては、たとえば、味の素ファインテクノ社製の「アジスパーPB−821」(商品名)、「アジスパーPB−822」(商品名)、「アジスパーPB−881」(商品名)、「アジスパーPB−817」(商品名)、日本ルーブリゾール社製の「ソルスパーズ32000」(商品名)、「ソルスパーズ32500」(商品名)、「ソルスパーズ35100」(商品名)、「ソルスパーズ37500」(商品名)、「ソルスパーズ39000」(商品名)、「ソルスパーズ13240」(商品名)、「ソルスパーズ13940」(商品名)、「ソルスパーズ41000」(商品名)、「ソルスパーズ71000」(商品名)等を挙げることができる。
上述の着色剤用分散剤の添加量は、着色剤に対して、1〜100質量%添加することが好ましい。より好ましくは、1〜40質量%である。1質量%未満では、着色剤の分散性が不十分となる場合があり、必要なID(画像濃度)が達成できないとともに、転写性、定着強度が低下する場合がある。また100質量%を超えると、着色剤の分散に対する必要量以上の着色剤用分散剤が添加されることになり、トナー粒子の荷電性や定着強度に悪影響を及ぼす場合がある。
<絶縁性液体>
絶縁性液体は、静電潜像を乱さない程度(1011〜1016Ω・cm程度)の抵抗値を有する溶媒であって臭気および毒性が低い溶媒であることが好ましい。絶縁性液体としては、一般に、脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、または、ポリシロキサン等を挙げることができ、臭気、毒性およびコスト等の観点から、ノルマルパラフィン系溶媒またはイソパラフィン系溶媒等を用いることが好ましい。
たとえば、松村石油研究所社製の「モレスコホワイト」(商品名)、エクソンモービル社製の「アイソパー」(商品名)、シェル石油化学社製の「シェルゾール」(商品名)、出光興産社製の「IPソルベント1620」、「IPソルベント2028」または「IPソルベント2835」(いずれも商品名)などを挙げることができる。なお、これらを単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
<その他の添加剤>
本実施の形態の液体現像剤は、さらにトナー分散剤を含んでもよい。トナー分散剤は、上述のようにトナー粒子を絶縁性液体中に安定的に分散させる作用を有するものであり、このため、通常はトナー粒子の表面部に存在(吸着)している。このような分散剤は、絶縁性液体に対して可溶性であることが好ましく、たとえば界面活性剤、高分子分散剤等を用いることができる。
なかでも、トナー粒子を構成する樹脂との関係から、トナー分散剤としては塩基性の高分子分散剤を用いることが好ましい。これは、恐らくトナー粒子を構成するポリエステル樹脂の酸価が高くなる場合において、塩基性の高分子分散剤を用いることにより、これら両者の相互作用によりトナー粒子の良好な分散性が長期間に亘り安定化されるためではないかと考えられる。
トナー分散剤の市販品としては、たとえばGAF/ISP Chemicals社製の「Antaron V−216」(商品名)、「Antaron V−220」(商品名)、「Antaron WP−660」(商品名)、日本ルーブリゾール社製の「ソルスパーズ11200」(商品名)、「ソルスパーズ13940」(商品名)、「ソルスパーズ28000」(商品名)、等を挙げることができる。
<製造方法>
本実施の形態の液体現像剤は、たとえば造粒法、粉砕法等の従来公知の方法に基づいて製造することができ、その製造方法は特に限定されるものではない。しかしながら、造粒法は、粉砕法に比べエネルギー効率に優れ、工程数も少なくなるため最も好適な製造方法の一つである。このような造粒法は、均一な粒径分布の小径のトナー粒子を容易に得ることができるという観点からも好適な製造方法である。
このような造粒法は、より詳細には懸濁重合法、乳化重合法、微粒子凝集法、樹脂溶液に貧溶媒を添加し析出する法、スプレードライ法等がある。また、重合法も、連続相を水系にし、トナー粒子を作成後、液をオイル(絶縁性液体)に置換する方法や、直接オイル(絶縁性液体)中で重合する方法等を挙げることができる。
また、小径でシャープな粒度分布を有するトナー粒子を得るためには、造粒法を用いてトナー粒子を製造することが好ましい。溶融性の高い樹脂や結晶性の高い樹脂は、常温でも柔らかい。そのため、このような樹脂と顔料等の着色剤とが混練されたものを粉砕し難い。一方、造粒法であれば、このような樹脂を含むトナー粒子の粒径を所望の大きさにすることができる。
特に、コア/シェル構造のトナー粒子を得るためには、造粒法の中でも、次に示す方法を用いてトナー粒子を製造することが好ましい。まず、良溶媒に樹脂を溶解させてコア樹脂形成用溶液を得る。次に、良溶媒とはSP値の異なる貧溶媒に上記コア樹脂形成用溶液を界面張力調整剤(シェル樹脂の材料、これはトナー分散剤を兼ねる)とともに混合し、せん断を与えて液滴を形成する。その後、良溶媒を揮発させる。このようにして、コア樹脂からなる粒子を得る。この方法では、せん断の与え方、界面張力差または界面張力調整剤等を変えることにより、トナー粒子の粒径またはトナー粒子の形状を容易に制御できる。
<画像形成>
本実施の形態に係る液体現像剤は、画像形成装置を用いて画像を形成することができる。画像形成装置の構成は、特に限定されず、たとえば、単色の液体現像剤が感光体から中間転写体へ一次転写後に記録媒体に二次転写される単色画像形成装置、単色の液体現像剤が感光体から記録媒体に直接転写される画像形成装置、または、複数種の液体現像剤を重ね合わせてカラー画像を形成する多色画像形成装置などであることが好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例中「部」とあるのは特に断らない限り「質量部」を示す。
[液体現像剤の製造]
<ポリエステル樹脂1の製造>
トナー粒子に含まれる樹脂として、ポリエステル樹脂Aを以下のようにして製造した。
かきまぜ棒、パーシャルコンデンサー、窒素ガス導入管、温度計を備えた四つ口フラスコ中に原料モノマーとして、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物(以下の一般式(I))を750部(多価アルコール)、テレフタル酸を300部(多塩基酸)、トリメリット酸を20部(多塩基酸)入れ、攪拌しながら窒素ガスを導入し、約170℃の温度で重縮合を行なった。Mnが約3000になったところで温度を100℃程度に下げ、重合禁止剤としてヒドロキノンを0.012部添加して重縮合を停止させた。
Figure 0006331536
式(I)中、R1およびR2は、プロピレン基を示し、mおよびnは、それぞれ独立して、0または正の整数を示し、両者の和が1〜16の混合物である。
このようにしてポリエステル樹脂1を得た。ポリエステル樹脂1のMnを測定したところ3500であり、酸価は20.6mgKOH/gであり、ガラス転移温度(Tg)は66℃であった。なお、樹脂のMn、酸価およびガラス転移温度の測定方法は、下記<評価>に述べる。
<ポリエステル樹脂2の製造>
トナー粒子に含まれる樹脂として、ポリエステル樹脂2を以下のようにして製造した。
かきまぜ棒、パーシャルコンデンサー、窒素ガス導入管、温度計を備えた四つ口フラスコ中に原料モノマーとして、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物(上記の一般式(I))を750部(多価アルコール)、テレフタル酸を320部(多塩基酸)、トリメリット酸を60部(多塩基酸)入れ、攪拌しながら窒素ガスを導入し、約170℃の温度で重縮合を行なった。Mnが約2800になったところで温度を100℃程度に下げ、重合禁止剤としてヒドロキノンを0.012部添加して重縮合を停止させた。
このようにしてポリエステル樹脂Bを得た。ポリエステル樹脂BのMnを測定したところ2900であり、酸価は42.3mgKOH/gであり、ガラス転移温度(Tg)は68℃であった。
<実施例1>
ポリエステル樹脂1を65部、第1着色剤としてのカーボンブラック(商品名「Mogul L」、キャボット株式会社製)15.0部、第2着色剤としてのC.I.ピグメントブラウン25(商品名:「PV Fast Brown HFR」、クラリアントジャパン社製)9.97部、第3着色剤としてのバイオレット染料(商品名:VALIFAST VIOLET 1704」、オリエント化学工業社製、C.I.ベーシックバイオレット1)0.03部、アセトン420部、着色剤用分散剤(商品名:「アジスパーPB−822」、味の素ファインテクノ社製)5部に対し、ガラスビーズ450部を加え、ペイントコンディショナーを用いて3時間分散した。その後、ガラスビーズを取り除くことにより、着色剤(第1着色剤、第2着色剤および第3着色剤)がポリエステル樹脂1に分散された樹脂溶解液Xを作製した。
次いで、トナー分散剤としてN−ビニルピロリドン/アルキレン共重合体(商品名:「Antaron V−216」、GAF/ISP Chemicals社製)5部を絶縁性液体(商品名:「IPソルベント2028」、出光石油化学社製)500部中に溶解させ、ホモジナイザーを起動させた。起動中のホモジナイザーに上記の樹脂溶解液Xを500部投入し、5分間分散させることにより、液体現像剤前駆体を作製した。
次いで、エバポレーターにより上記の液体現像剤前駆体からアセトンを除去した後、50℃の恒温槽にて4時間保管することにより、トナー粒子と絶縁性液体とを含む本発明の液体現像剤を作製した。トナー粒子は、樹脂(ポリエステル樹脂1)と、カーボンブラック(トナー粒子の全量に対して15質量%)、C.I.ピグメントブラウン25(トナー粒子の全量に対して9.97質量%)およびバイオレット染料(トナー粒子の全量に対して0.03質量%)とからなる着色剤を含むトナー粒子(トナー粒子中の着色剤の総含有量は25質量%)であり、平均粒径が1.4μmであった。
なお、トナー粒子の平均粒径は、粒径分布測定装置(商品名:「FPIA−3000S」、マルバーン社製)を用いて測定した体積平均粒径である(以下において同じ)。
<実施例2〜11>
樹脂の種類、樹脂の添加量(含有量)、カーボンブラック(第1顔料)の種類、カーボンブラックの添加量、着色顔料(第2顔料)の種類、着色顔料の添加量、バイオレット染料(第3顔料)の種類、バイオレット染料の添加量、着色剤用分散剤の種類、着色剤用分散剤の添加量を表1に記載したものとすることを除き、実施例1と同様にして液体現像剤を作製した。各液体現像剤に含まれる各トナー粒子の平均粒径もほぼ1.4μmであった。
Figure 0006331536
表1中、各種の符号は以下の内容を意味する。
PES1:ポリエステル樹脂1
PES2:ポリエステル樹脂2
MogulL:キャボット株式会社製の「Mogul L」
MA77:三菱化学社製のMA 77」(商品名)
PBr25(C.I.Pigment Brown 25):クラリアントジャパン社製の「PV Fast Brown HFR」
PBr23(C.I.Pigment Brown 23):BASF社製の「Cromophtal(登録商標) Brown 5R」
PB15:3(C.I.Pigment Blue 15:3):DIC株式会社製の「Fastogen Blue FB5301」
PR122(C.I.Pigment Red 122):DIC株式会社製の「FASTOGEN Super Blue FB5301」
PY180(C.I.Pigment Yellow 180):クラリアントジャパン社製の「Toner Yellow HG」
BV1(C.I.Basic Violet 1):和光純薬社製の「メチルバイオレット」
BV2(C.I.Basic Violet 2):東京化成工業社製の「New Fuchsin」
BV3(C.I.Basic Violet 3):昭和化学社製の「ゲンチアナバイオレット」
BV4(C.I.Basic Violet 4):東京化成工業社製の「エチルバイオレット」
BV13(C.I.Basic Violet 13):東京化成工業社製の「Fuchsine, Basic」
PV27(C.I.Pigment Violet 27):BASF社製の「Fanal(登録商標)Violet D 6140」
PB821:味の素ファインテクノ社製の「アジスパーPB−821」
PB822:味の素ファインテクノ社製の「アジスパーPB−822」
PB817:味の素ファインテクノ社製の「アジスパーPB−817」
PB881:味の素ファインテクノ社製の「アジスパーPB−881」
S35100:日本ルーブリゾール社製の「ソルスパーズ35100」
S71000:日本ルーブリゾール社製の「ソルスパーズ71000」
なお、表1中、空欄(「−」)は、該当物を含んでいないことを示す。
<実施例12>
実施例1〜11では造粒法を用いたが、実施例12では粉砕法を用いて液体現像剤を作製した。
具体的には、まず、35部のポリエステル樹脂1、25.0部のカーボンブラック(商品名「Mogul L」、キャボット株式会社製)、23.9部のC.I.ピグメントイエロー180(商品名:「Toner Yellow HG」、クラリアントジャパン社製)、1.1部のC.I.ベーシックバイオレット1(商品名:「VALIFAST VIOLET 1704」、オリエント化学工業社製)、10部の着色剤用分散剤(商品名:「アジスパーPB−822」、味の素ファインテクノ社製)をヘンシェルミキサーで十分混合した後、ロール内加熱温度100℃の同方向回転二軸押出し機を用い溶融混練を行ない、得られた混合物を冷却、粗粉砕して粗粉砕トナーを得た。
この粗粉砕トナーをカウンタジェットミル200AFG(ホソカワミクロン社製)を用いて粉砕し、乾式粉砕トナーY(D50:1.7μm)を得た。このとき、粉砕条件は空圧量2.3m3/min、空気圧力0.8kPa、ノズル径3mm、回転速度11500rpmとした。
次いで、絶縁性液体(商品名:「IPソルベント2028」、出光石油化学社製)300部、乾式粉砕トナーY95部、トナー分散剤としてN−ビニルピロリドン/アルキレン共重合体(商品名:「Antaron V-216」、GAF/ISP Chemicals社製)5部を混合し、ペイントシェーカーにて2時間処理することにより、トナー粒子と絶縁性液体とを含む本発明の液体現像剤を作製した。この液体現像剤に含まれる各トナー粒子の平均粒径は1.7μmであった。
<比較例1〜5>
樹脂の種類、樹脂の添加量(含有量)、カーボンブラック種類、カーボンブラックの添加量、着色顔料の種類、着色顔料の添加量、バイオレット染料の種類、バイオレット染料の添加量、着色剤用分散剤の種類、着色剤用分散剤の添加量を表1に記載したものとすることを除き、実施例1と同様にして液体現像剤を作製した。各液体現像剤に含まれる各トナー粒子の平均粒径もほぼ1.4μmであった。
[評価]
<分子量の測定方法>
ポリエステル樹脂のMnは、GPCにより測定した。測定条件は以下の通りである。
DETECTOR:RI(屈折率)検出器
COLUMN:ShodexKF-404HQ(商品名、昭和電工社製)+ShodexKF-402HQ(商品名、昭和電工社製)
溶媒:テトラヒドロフラン
流速:0.4ml/min.
較正曲線:標準ポリスチレン。
<酸価の測定>
ポリエステル樹脂の酸価は、JIS K5400に規定された条件で測定した。
<ガラス転移点の測定>
ポリエステル樹脂のガラス転移点(Tg)は、示差走査熱量計「DSC−6200」(セイコーインスツルメンツ社製)を用い、試料量20mg、昇温速度10℃/min.の条件で測定した。
<画像濃度の評価>
図1に示した画像形成装置を用い、実施例および比較例の各液体現像剤の単色ソリッド(ベタ)パターン(10cm×10cm、トナー粒子の付着量:1.0g/m2)を記録媒体(コート紙)上に形成し、引き続き、ヒートローラで定着した(180℃×ニップ時間30msec.)。
その後、上記で得られた定着画像のブラックソリッド部の画像濃度を反射濃度計「X−Rite model 404」(商品名、X−Rite社製)により測定し、以下の3段階のランク評価を行なった。
A:画像濃度1.8以上
B:画像濃度1.5以上1.8未満
C:画像濃度1.5未満
画像濃度の数値が高いものほど、画像濃度が高いことを示す。その結果を表2に示す。
<定着性の評価>
図1の画像形成装置を用い、実施例および比較例の各液体現像剤により上記と同様にしてコート紙上に単色ソリッド(ベタ)パターンを形成した。
その後、上記で得られた単色ソリッドパターンに対して消しゴム(商品名:砂消し「LION 26111」、ライオン事務器社製)を押圧荷重1kgfで2回擦り、画像濃度の残存率を反射濃度計「X−Rite model 404」(商品名、X−Rite社製)により測定し、以下の3段階のランク評価を行なった。
A:画像濃度残存率が95%以上
B:画像濃度残存率が80%以上90%未満
C:画像濃度残存率が80%未満
画像濃度残存率が高いものほど、画像の定着強度に優れ、高い定着性を有することを示す。その結果を表2に示す。
<転写性の評価>
図1の画像形成装置を用い、実施例および比較例の各液体現像剤により上記と同様にしてコート紙上に単色ソリッド(ベタ)パターンを形成した。
そして、中間転写体上の転写前のトナー粒子の量をXg/m2、中間転写体上の転写後のトナー粒子の量をYg/m2とした。なお、中間転写体上の転写前後のトナー粒子量は、現像剤を回収し絶縁性液体を乾燥させた後、質量を測定した。そして、転写効率(%)=(1−Y/X)×100という式により転写効率を求め、以下の3段落のランク評価を行った。
A:転写効率が90%以上
B:転写効率が85%以上90%未満
C:転写効率が85%未満
転写効率が高いものほど、転写性に優れていること(転写効率が良好であること)を示す。その結果を表2に示す。
<色相の評価>
図1の画像形成装置を用い、実施例および比較例の各液体現像剤により上記と同様にしてコート紙上に単色ソリッド(ベタ)パターンを形成した。
そして、色彩色差計(商品名:「CM−3700d」、コニカミノルタ社製)を用いて、この単色ソリッドパターンの色相評価を行なった。具体的には、この単色ソリッドパターンとオフセット枚葉印刷色標準 Japan Color色再現印刷 2007チャート(用紙種:コート紙、態様:ブラック単色ソリッド部)との色差ΔEを算出してその平均値を求めた。各平均値に対し、以下の3段落のランク評価を行った。なお、色差ΔEは、JIS Z 8729で規定されているL***表色系の均等色空間における、L*軸、a*軸、b*軸の差をそれぞれ二乗したものの和の平方根とした。
A:色差ΔEが3未満
B:色差ΔEが3以上6未満
C:色差ΔEが6以上
色差ΔEが小さいものほど、色相に優れていることを示している。その結果を表2に示す。
画像形成装置のプロセス条件およびプロセスの概略は以下の通りである。
<プロセス条件>
システム速度:40cm/s
感光体:負帯電OPC
帯電電位:−700V
現像電圧(現像ローラ印加電圧):−450V
1次転写電圧(転写ローラ印加電圧):+600V
2次転写電圧:+1200V
現像前コロナCHG:針印加電圧−3〜5kVで適宜調整。
<プロセスの概略>
図1は、電子写真方式の画像形成装置1の概略概念図である。まず、液体現像剤2が規制ブレード4によりすりきられ、現像ローラ3上に液体現像剤2の薄層が形成される。その後、現像ローラ3と感光体5とのニップでトナー粒子が移動し、感光体5上にトナー画像が形成される。
次いで、感光体5と中間転写体6とのニップでトナー粒子が移動し、中間転写体6上にトナー画像が形成される。続いて、中間転写体6上でトナーは重ね合わせられ、記録媒体10上へ画像が形成される。そして、記録媒体10上の画像がヒートローラ11で定着される。なお、画像形成装置1は、上記以外にもクリーニングブレード7、荷電装置8、バックアップローラ9を備えている。
Figure 0006331536
表2を参照して、比較例1の液体現像剤(有機顔料を含まない)は、画像濃度および転写性が劣っていた。また、比較例2の液体現像剤(バイオレット染料を含まない)は、画像濃度および定着性が劣っていた。また、比較例3の液体現像剤(トナー粒子に対する着色剤の合計含有量が20質量%未満)および比較例4の液体現像剤(トナー粒子に対する着色剤の合計含有量が50質量%超)は、それぞれ画像濃度および定着性で劣っていた。また、比較例5の液体現像剤(バイオレット染料の代わりにバイオレット顔料(有機顔料)を含む)は、画像濃度および定着性が劣っていた。
これに対し、実施例1〜12の液体現像剤は、画像濃度および定着性のいずれにも優れていた。よって、本発明におけるトナー粒子中の着色剤(カーボンブラック、有機顔料およびバイオレット染料)の合計含有量が適正であることが実証された。なお、画像濃度、定着性および転写性の評価において、「A」または「B」であれば実用上問題がない。
また、表2を参照し、実施例1〜12の液体現像剤の全ては、実用上問題のない色再現性を示した。これに対し、比較例3および4の液体現像剤の色再現性は低く、実用に耐え得ないことが分かった。
以上のように、本発明の実施の形態および実施例について説明を行なったが、上述の各実施の形態および実施例の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成装置、2 液体現像剤、3 現像ローラ、4 規制ブレード、5 感光体、6 中間転写体、7 クリーニングブレード、8 荷電装置、9 バックアップローラ、10 記録媒体、11 ヒートローラ。

Claims (3)

  1. 樹脂と着色剤とを含むトナー粒子が絶縁性液体に分散されてなる液体現像剤であって、
    前記着色剤は、第1着色剤と第2着色剤と第3着色剤とを含み、
    前記第1着色剤はカーボンブラックであり、
    前記第2着色剤は有機顔料であり、
    前記第3着色剤はカラーインデックス名で特定されたバイオレット染料であり、
    前記トナー粒子における、前記第1着色剤の含有量と前記第2着色剤の含有量と前記第3着色剤の含有量との合計含有量は、20〜50質量%である、液体現像剤。
  2. 前記合計含有量に対する前記第3着色剤の含有量の比率は、0.12〜2.4質量%である、請求項1に記載の液体現像剤。
  3. 前記第3着色剤は、C.I.ベーシックバイオレット1、C.I.ベーシックバイオレット2、C.I.ベーシックバイオレット3、C.I.ベーシックバイオレット4、およびC.I.ベーシックバイオレット13よりなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1または請求項2に記載の液体現像剤。
JP2014054892A 2014-03-18 2014-03-18 液体現像剤 Active JP6331536B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014054892A JP6331536B2 (ja) 2014-03-18 2014-03-18 液体現像剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014054892A JP6331536B2 (ja) 2014-03-18 2014-03-18 液体現像剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015176125A JP2015176125A (ja) 2015-10-05
JP6331536B2 true JP6331536B2 (ja) 2018-05-30

Family

ID=54255340

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014054892A Active JP6331536B2 (ja) 2014-03-18 2014-03-18 液体現像剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6331536B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017223791A (ja) * 2016-06-14 2017-12-21 キヤノン株式会社 液体現像剤及び該液体現像剤の製造方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4871237A (ja) * 1971-12-24 1973-09-27
JPS60221768A (ja) * 1984-04-18 1985-11-06 Ricoh Co Ltd 電子写真用液体現像剤
JPH075850B2 (ja) * 1986-04-05 1995-01-25 株式会社リコー 着色剤及びその利用
ATE462993T1 (de) * 2003-10-29 2010-04-15 Hewlett Packard Development Co Schwarzer toner
JP5515831B2 (ja) * 2010-02-17 2014-06-11 東洋インキScホールディングス株式会社 液体現像剤
JP2014066886A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Konica Minolta Inc 液体現像剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015176125A (ja) 2015-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6028168B2 (ja) 液体現像剤
US9023571B2 (en) Liquid developer
JP5003455B2 (ja) 湿式現像剤
JP2009175670A (ja) 湿式現像剤
JP2014098848A (ja) 液体現像剤
JP2009251086A (ja) 湿式現像剤
JP6040973B2 (ja) 液体現像剤
JP6048213B2 (ja) 液体現像剤
US20050196695A1 (en) Toner
US7291434B2 (en) Toner for electrostatically charged image development, manufacturing method thereof, image forming method, and image forming apparatus using the image forming method
JP2012078575A (ja) 液体現像剤
JP6331536B2 (ja) 液体現像剤
JP2011022576A (ja) カラートナー
JP6048214B2 (ja) 液体現像剤
JP6269211B2 (ja) 液体現像剤
JP2012058389A (ja) 液体現像剤
JP6003916B2 (ja) 液体現像剤
JP4930662B1 (ja) 液体現像剤
JP2987796B2 (ja) カラートナー
JP5999137B2 (ja) 静電潜像用現像剤
JP2835990B2 (ja) トナー
JP2992917B2 (ja) トナー
JP2012242557A (ja) 液体現像剤
JP2012058666A (ja) 液体現像剤
JP2009300671A (ja) 湿式現像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170801

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170731

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180416

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6331536

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150