JP2014095317A - タイミングチェーンの潤滑油供給構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数および部品の加工数を減らせるタイミングチェーンの潤滑油供給構造を提供する。
【解決手段】オイルパン13に収納されたオイルポンプ2と、クランクシャフト15に装着したスプロケット31,41と、カムシャフト16に装着したスプロケット32と、オイルポンプ2のドライブシャフト21に、オイルパン13内の潤滑油Lに浸るよう装着したスプロケット42と、スプロケット31,32に巻き掛けたタイミングチェーン34と、スプロケット41,42に巻き掛けたドライブチェーン43と、スプロケット31,32,41,42、タイミングチェーン34およびドライブチェーン43を収納するチェーンカバー5とを備え、シリンダブロック11とチェーンカバー5の間に、スプロケット31,41を周方向上側から覆う潤滑油供給ガイド6を設けている。
【選択図】図1
【解決手段】オイルパン13に収納されたオイルポンプ2と、クランクシャフト15に装着したスプロケット31,41と、カムシャフト16に装着したスプロケット32と、オイルポンプ2のドライブシャフト21に、オイルパン13内の潤滑油Lに浸るよう装着したスプロケット42と、スプロケット31,32に巻き掛けたタイミングチェーン34と、スプロケット41,42に巻き掛けたドライブチェーン43と、スプロケット31,32,41,42、タイミングチェーン34およびドライブチェーン43を収納するチェーンカバー5とを備え、シリンダブロック11とチェーンカバー5の間に、スプロケット31,41を周方向上側から覆う潤滑油供給ガイド6を設けている。
【選択図】図1
Description
本発明は、タイミングチェーンの潤滑油供給構造に関する。
従来、クランクシャフトに装着したクランクスプロケットと、カムシャフトに装着したカムスプロケットと、クランクスプロケットおよびカムシャフトに巻き掛けたタイミングチェーンとを有するエンジン動弁機構において、潤滑供給手段にオイルジェットを用いたタイミングチェーンの潤滑油供給構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このオイルジェットは、タイミングチェーンに向けて開口する噴射孔を有している。オイルジェットには、シリンダブロック内部に形成したオイルギャラリ(潤滑油通路)を介して、オイルポンプの吐出口が連通するよう構成されている。これにより、オイルポンプから吐出される潤滑油は、オイルギャラリおよびオイルジェットを経て、タイミングチェーンに吹き付けられるようになっている。
しかしながら、従来のタイミングチェーンの潤滑油供給構造は、オイルジェットが必要になるので部品点数が多く、また、シリンダブロックにオイルギャラリを形成するため、部品の加工数が多いという課題があった。
そこで、本発明は、従来のものと比較して、部品点数および部品の加工数を減らせるタイミングチェーンの潤滑油供給構造を提供することを目的としている。
本発明に係るタイミングチェーンの潤滑油供給構造は、上記目的を達成するため、(1)シリンダブロックと、前記シリンダブロックの上部に取り付けたシリンダヘッドと、前記シリンダブロックの下部に取り付けたオイルパンと、前記シリンダブロックに支持したクランクシャフトと、前記シリンダヘッドに支持したカムシャフトと、前記クランクシャフトと平行なドライブシャフトを有するとともに、前記オイルパンに収納されたオイルポンプと、前記クランクシャフトに装着した第1のスプロケットおよび第2のスプロケットと、前記カムシャフトに装着した第3のスプロケットと、前記オイルポンプの前記ドライブシャフトに、前記オイルパン内に貯留した潤滑油に浸るよう装着した第4のスプロケットと、前記第1のスプロケットおよび前記第3のスプロケットに巻き掛けたタイミングチェーンと、前記第2のスプロケットおよび前記第4のスプロケットに巻き掛けたドライブチェーンと、前記シリンダブロックに、前記第1のスプロケット、前記第2のスプロケット、前記タイミングチェーンおよび前記ドライブチェーンを収納するよう取り付けたチェーンカバーとを備え、前記シリンダブロックと前記チェーンカバーの間とに、前記第1のスプロケットおよび前記第2のスプロケットを周方向上側から覆う潤滑油供給ガイドを設けている。
この構成により、本発明のタイミングチェーンの潤滑油供給構造は、第1のスプロケットおよび第2のスプロケットを周方向上側から覆う潤滑油供給ガイドを、シリンダブロックとチェーンカバーの間に設けたため、第4のスプロケットが回転して、ドライブチェーンが周回する際にオイルパンから巻き上げられる潤滑油が、潤滑油供給ガイドの下部に当たり、第1のスプロケットに巻き掛けられているタイミングチェーンに向けて滴下し、タイミングチェーンが潤滑されることになる。
なお、上記(1)に記載のタイミングチェーンの潤滑油供給構造において、(2)前記潤滑油供給ガイドを、前記チェーンカバーと一体に形成してもよい。
この構成により、本発明のタイミングチェーンの潤滑油供給構造は、潤滑油供給ガイドをチェーンカバーと一体に形成したため、第4のスプロケットが回転して、ドライブチェーンが周回する際にオイルパンから巻き上げられる潤滑油が、潤滑油供給ガイドの下部、ならびに潤滑油供給ガイドとチェーンカバーの境界部に当たり、第1のスプロケットに巻き掛けられているタイミングチェーンに向けて滴下し、タイミングチェーンが潤滑されることになる。
また、上記(1)に記載のタイミングチェーンの潤滑油供給構造において、(3)前記潤滑油供給ガイドを、前記シリンダブロックと一体に形成してもよい。
この構成により、本発明のタイミングチェーンの潤滑油供給構造は、潤滑油供給ガイドをシリンダブロックと一体に形成したため、第4のスプロケットが回転して、ドライブチェーンが周回する際にオイルパンから巻き上げられる潤滑油が、潤滑油供給ガイドの下部、ならびに潤滑油供給ガイドとシリンダブロックの境界部に当たり、第1のスプロケットに巻き掛けられているタイミングチェーンに向けて滴下し、タイミングチェーンが潤滑されることになる。
本発明によれば、従来のものと比較して、部品点数および部品の加工数を減らせるタイミングチェーンの潤滑油供給構造を提供することができる。
以下、本発明に係るタイミングチェーンの潤滑油供給構造の実施の形態について、図面を用いて説明する。
本実施の形態に係るタイミングチェーンの潤滑油供給構造を適用するエンジン10は、図1に示すように、エンジン本体1、オイルポンプ2、エンジン動弁機構3、ポンプ駆動機構4、チェーンカバー5、および潤滑油供給ガイド6を含んで構成されている。
エンジン本体1は、シリンダブロック11と、シリンダヘッド12と、オイルパン13と、シリンダヘッドカバー14とを有している。シリンダブロック11は、エンジン10の回転要素であるクランクシャフト15を略水平に支持するよう構成されている。クランクシャフト15は、エンジン前方Fr側からエンジン後方Rr側に見て、時計回りに回転するようになっている。
シリンダヘッド12は、シリンダブロック11の上部に取り付けられており、図2に示すように、吸気カムシャフト16と排気カムシャフト17を支持するよう構成されている。
吸気カムシャフト16は、シリンダヘッド12の上部のエンジン左方Lh側に位置するようになっている。また排気カムシャフト17は、シリンダヘッド12の上部のエンジン右方Rh側に位置するようになっている。
オイルパン13は、シリンダブロック11の下部に取り付けられており、内部に潤滑油Lを貯留するよう構成されている。
シリンダヘッドカバー14は、シリンダヘッド12の上部に取り付けられており、吸気カムシャフト16と排気カムシャフト17を収納するようになっている。
オイルポンプ2は、クランクシャフト15と平行なドライブシャフト21を有している。このドライブシャフト21は、エンジン前方Fr側に向けて突出している。オイルポンプ2は、オイルパン13に収納されており、オイルパン13に貯留した潤滑油Lに、常時、浸った状態になっている。
エンジン動弁機構3は、前述の吸気カムシャフト16と、前述の排気カムシャフト17と、スプロケット31,32,33と、タイミングチェーン34と、チェーンテンショナ35と、チェーンガイド36とを有している。
スプロケット31は、クランクシャフト15のエンジン前方Fr側の端部に装着されている。
スプロケット32は、吸気カムシャフト16のエンジン前方Fr側の端部に装着されている。スプロケット32は、前述のスプロケット31の上側に位置するようになっている。
スプロケット33は、排気カムシャフト17のエンジン前方Fr側の端部に装着されている。スプロケット33は、前述のスプロケット31の上側に位置するようになっている。
タイミングチェーン34は、無端状であり、スプロケット31,32,33に巻き掛けられている。タイミングチェーン34は、クランクシャフト15の回転運動を、吸気カムシャフト16と排気カムシャフト17に伝達する役割を担うようになっている。
タイミングチェーン34は、クランクシャフト15が回転した際に、スプロケット31,33のエンジン右方Rh側を、下側から上側へ向けて進み、この後、スプロケット33からスプロケット32へ乗り移り、さらに、スプロケット31,32のエンジン左方Lh側を、上側から下側へ向けて進むように周回することになる。
チェーンテンショナ35は、エンジン本体1のエンジン前方Fr側の端部に設けられている。チェーンテンショナ35は、タイミングチェーン34において、スプロケット31,33のエンジン右方Rh側に位置する部分をエンジン左方Lh側へ向けて押圧することにより、タイミングチェーン34に張力を与えるよう構成されている。
チェーンガイド36は、エンジン本体1のエンジン前方Fr側の端部に設けられている。チェーンガイド36は、タイミングチェーン34において、スプロケット31,32のエンジン左方Lh側に位置する部分の左右方向への触れを抑えるよう構成されている。
ポンプ駆動機構4は、スプロケット41,42と、ドライブチェーン43と、図示していないチェーンテンショナを有している。
スプロケット41は、クランクシャフト15のエンジン前方Fr側の端部に装着されている。スプロケット41は、前述のエンジン動弁機構3におけるスプロケット31よりもエンジン後方Rr側に位置するようになっている。
スプロケット42は、オイルポンプ2のドライブシャフト21に装着されている。スプロケット42は、図3に示すように、スプロケット41の下側に位置するとともに、オイルパン13に貯留した潤滑油Lに、常時、浸った状態になっている。
ドライブチェーン43は、無端状であり、スプロケット41,42に巻き掛けられている。ドライブチェーン43は、クランクシャフト15の回転運動を、オイルポンプ2のドライブシャフト21に伝達する役割を担うようになっている。
ドライブチェーン43は、クランクシャフト15が回転した際に、スプロケット41,42のエンジン右方Rh側を、下側から上側へ向けて進み、この後、スプロケット41,42のエンジン左方Lh側を、上側から下側へ向けて進むように周回することになる。
図示していないチェーンテンショナは、エンジン本体1のエンジン前方Fr側の端部に設けられている。このチェーンテンショナは、ドライブチェーン43において、スプロケット41,42のエンジン左方Lh側に位置する部分をエンジン右方Rh側へ向けて押圧することにより、ドライブチェーン43に張力を与えるよう構成されている。
そして、オイルポンプ2は、ドライブシャフト21にクランクシャフト15の回転が伝達されると、オイルパン13に貯留されている潤滑油Lを吸引し、この潤滑油Lを、シリンダブロック11やシリンダヘッド12の内部に形成したオイルギャラリ(潤滑油通路)から、エンジン10において潤滑および冷却が必要な構成要素に供給するようになっている。
ここで、オイルギャラリから潤滑油Lが供給されるエンジン10における構成要素とは、例えば、ピストン、クランクジャーナル軸受、コネクティングロッド、吸気カムシャフトジャーナル軸受、および排気カムシャフトジャーナル軸受等である。
チェーンカバー5は、エンジン本体1のエンジン前方Fr側の端部に取り付けられている。より具体的には、チェーンカバー5は、シリンダブロック11のエンジン前方Fr側の端部、シリンダヘッド12のエンジン前方Fr側の端部、オイルパン13のエンジン前方Fr側の端部おける上部、およびシリンダヘッドカバー14のエンジン前方Fr側の端部における下部に対して締結されている。
このチェーンカバー5は、スプロケット31,32,33、タイミングチェーン34、チェーンテンショナ35、チェーンガイド36、スプロケット41,42、およびドライブチェーン43等を収納するようになっている。
本実施の形態に係るタイミングチェーンの潤滑油供給構造の特徴部分は、エンジン本体1のシリンダブロック11とチェーンカバー5の間に、スプロケット31,41を周方向上側から覆う潤滑油供給ガイド6を設けた点にある。
潤滑油供給ガイド6は、スプロケット31,41の至近に位置するようチェーンカバー5に一体に形成され、チェーンカバー5からシリンダブロック11に向けて突出している。
次に、作用について説明する。
エンジン10が始動すると、クランクシャフト15の回転にともなって、スプロケット31,32,33に巻き掛けられているタイミングチェーン34が、エンジン前方Fr側からエンジン後方Rr側に見て、時計回りに周回する。これにより、クランクシャフト15の回転運動が、吸気カムシャフト16と排気カムシャフト17に伝達され、エンジン10の吸気バルブと排気バルブは、クランクシャフト15の回転数に応じたタイミングで開閉することになる。
また、クランクシャフト15の回転にともなって、スプロケット41,42に巻き掛けられているドライブチェーン43が、エンジン前方Fr側からエンジン後方Rr側に見て、時計回りに周回する。これにより、クランクシャフト15の回転運動が、オイルポンプ2のドライブシャフト21に伝達されることになる。
オイルポンプ2は、オイルパン13に貯留されている潤滑油Lを吸引し、この潤滑油Lを、シリンダブロック11やシリンダヘッド12の内部に形成したオイルギャラリから、ピストン、クランクジャーナル軸受、コネクティングロッド、吸気カムシャフトジャーナル軸受、および排気カムシャフトジャーナル軸受等に供給する。
よって、ピストン、クランクジャーナル軸受、コネクティングロッド、吸気カムシャフトジャーナル軸受、および排気カムシャフトジャーナル軸受等は、オイルポンプ2が吐出する潤滑油Lにより、潤滑されるとともに、冷却される。
さらに、オイルポンプ2のドライブシャフト21に装着したスプロケット42は、オイルパン13に貯留されている潤滑油Lに浸っているため、ドライブチェーン43が周回すると、オイルパン13に貯留されている潤滑油Lが、スプロケット42およびドライブチェーン43によって巻き上げられる。
この潤滑油Lは、潤滑油供給ガイド6の下部、ならびに潤滑油供給ガイド6とチェーンカバー5の境界部に当たり、スプロケット31に巻き掛けられているタイミングチェーン34に向けて滴下し、タイミングチェーン34を潤滑する。
すなわち、エンジン10が始動すると、クランクシャフト15の回転にともなって、直ちにタイミングチェーン34の潤滑が実行されることになる。
本実施の形態に係るタイミングチェーンの潤滑油供給構造は、エンジン本体1のシリンダブロック11とチェーンカバー5の間に、スプロケット31,41を周方向上側から覆う潤滑油供給ガイド6を設けたので、タイミングチェーン34に潤滑油Lを供給するためのオイルジェットが不要になり、しかも、シリンダブロック11にオイルジェット用のオイルギャラリを形成しなくてもよい。
したがって、本実施の形態に係る潤滑油供給構造は、従来のものと比較して、部品点数および部品の加工数を減らすことができ、エンジン10の製作コストを抑えることが可能になる。
また、本実施の形態に係るタイミングチェーンの潤滑油供給構造は、タイミングチェーン34に潤滑油Lを供給するためのオイルギャラリがないので、従来のものと比較して、オイルポンプ2の仕事量が減り、オイルポンプ2のフリクションが減少する。このため、オイルポンプ2の駆動源であるエンジン10の負荷は大きくならず、燃費の悪化を回避できる。
さらに、本実施の形態に係るタイミングチェーンの潤滑油供給構造は、エンジン10が始動すると、クランクシャフト15の回転にともなって、直ちにタイミングチェーン34の潤滑が実行されるので、タイミングチェーン34の潤滑性を確保できる。
図4は、本実施の形態に係るタイミングチェーンの潤滑油供給構造の変形例を適用したエンジン10を示し、図中、図1と同一の符号を付した部分は、同一物を表している。
このエンジン10は、エンジン本体1、オイルポンプ2、エンジン動弁機構3、ポンプ駆動機構4、チェーンカバー5、および潤滑油供給ガイド7を含んで構成されている。
本実施の形態に係るタイミングチェーンの潤滑油供給構造の特徴部分は、エンジン本体1のシリンダブロック11とチェーンカバー5の間に、スプロケット31,41を周方向上側から覆う潤滑油供給ガイド7を設けた点にある。
潤滑油供給ガイド7は、スプロケット31,41の至近に位置するようシリンダブロック11に一体に形成され、シリンダブロック11からチェーンカバー5に向けて突出している。
次に、作用について説明する。
エンジン10が始動すると、クランクシャフト15の回転にともなって、スプロケット41,42に巻き掛けられているドライブチェーン43が周回する。これにより、クランクシャフト15の回転運動が、オイルポンプ2のドライブシャフト21に伝達されることになる。
オイルポンプ2は、先に述べたように、オイルパン13より潤滑油Lを吸引して、この潤滑油Lを、ピストン、クランクジャーナル軸受、コネクティングロッド、吸気カムシャフトジャーナル軸受、および排気カムシャフトジャーナル軸受等に供給する。
よって、ピストン、クランクジャーナル軸受、コネクティングロッド、吸気カムシャフトジャーナル軸受、および排気カムシャフトジャーナル軸受等は、オイルポンプ2が吐出する潤滑油Lにより、潤滑されるとともに、冷却される。
さらに、オイルポンプ2のドライブシャフトの21に装着したスプロケット42は、オイルパン13に貯留されている潤滑油Lに浸っているため、ドライブチェーン43が周回すると、オイルパン13に貯留されている潤滑油Lが、スプロケット42およびドライブチェーン43によって巻き上げられる。
この潤滑油Lは、潤滑油供給ガイド7の下部、ならびに潤滑油供給ガイド7とシリンダブロック11の境界部に当たり、スプロケット31に巻き掛けられているタイミングチェーン34に向けて滴下し、タイミングチェーン34を潤滑する。
すなわち、エンジン10が始動すると、クランクシャフト15の回転にともなって、直ちにタイミングチェーン34の潤滑が実行されることになる。
本実施の形態に係るタイミングチェーンの潤滑油供給構造は、エンジン本体1のシリンダブロック11とチェーンカバー5の間に、スプロケット31,41を周方向上側から覆う潤滑油供給ガイド7を設けたので、タイミングチェーン34に潤滑油Lを供給するためのオイルジェットが不要になり、しかも、シリンダブロック11にオイルギャラリを形成しなくてもよい。
したがって、本実施の形態に係る潤滑油供給構造は、図1に示す潤滑油供給構造と同様に、従来のものと比較して、部品点数および部品の加工数を減らすことができ、エンジン10の製作コストを抑えることが可能になる。
また、本実施の形態に係るタイミングチェーンの潤滑油供給構造は、図1に示す潤滑油供給構造と同様に、タイミングチェーン34に潤滑油Lを供給するためのオイルギャラリがないので、従来のものと比較して、オイルポンプ2の仕事量が減り、オイルポンプ2のフリクションが減少する。このため、オイルポンプ2の駆動源であるエンジン10の負荷は大きくならず、燃費の悪化を回避できる。
さらに、本実施の形態に係るタイミングチェーンの潤滑油供給構造は、図1に示す潤滑油供給構造と同様に、エンジン10が始動すると、クランクシャフト15の回転にともなって、直ちにタイミングチェーン34の潤滑が実行されるので、タイミングチェーン34の潤滑性を確保できる。
なお、本実施の形態に係るタイミングチェーンの潤滑油供給構造は、吸気カムシャフトと排気カムシャフトとを有するDOHC式の動弁機構を装備したエンジンを対象としているが、本発明に係るタイミングチェーンの潤滑油供給構造は、カムシャフトが1本であるSOHC式の動弁機構を装備したエンジン、あるいはOHV式の動弁機構を装備したエンジンにも適用することができる。
また、本実施の形態に係るタイミングチェーンの潤滑油供給構造は、タイミングチェーンが、オイルポンプのドライブチェーンよりもエンジン前方側に位置するよう配置されたエンジンを対象としているが、本発明に係るタイミングチェーンの潤滑油供給構造は、タイミングチェーンが、オイルポンプのドライブチェーンよりもエンジン後方側に位置するよう配置されたエンジンにも適用することができる。
以上のように、本発明に係るタイミングチェーンの潤滑油供給構造は、従来のものと比較して部品点数および部品の加工数を減らせるので、エンジンの製作コストを抑えることが可能になるという効果を奏するもので、各種のエンジンに有用である。
2…オイルポンプ、5…チェーンカバー、6,7…潤滑油供給ガイド、11…シリンダブロック、12…シリンダヘッド、13…オイルパン、15…クランクシャフト、16…吸気カムシャフト(カムシャフト)、17…排気カムシャフト(カムシャフト)、21…ドライブシャフト、31…スプロケット(第1のスプロケット)、32,33…スプロケット(第3のスプロケット)、34…タイミングチェーン、41…スプロケット(第2のスプロケット)、42…スプロケット(第4のスプロケット)、43…ドライブチェーン、L…潤滑油
Claims (3)
- シリンダブロックと、
前記シリンダブロックの上部に取り付けたシリンダヘッドと、
前記シリンダブロックの下部に取り付けたオイルパンと、
前記シリンダブロックに支持したクランクシャフトと、
前記シリンダヘッドに支持したカムシャフトと、
前記クランクシャフトと平行なドライブシャフトを有するとともに、前記オイルパンに収納されたオイルポンプと、
前記クランクシャフトに装着した第1のスプロケットおよび第2のスプロケットと、
前記カムシャフトに装着した第3のスプロケットと、
前記オイルポンプの前記ドライブシャフトに、前記オイルパン内に貯留した潤滑油に浸るよう装着した第4のスプロケットと、
前記第1のスプロケットおよび前記第3のスプロケットに巻き掛けたタイミングチェーンと、
前記第2のスプロケットおよび前記第4のスプロケットに巻き掛けたドライブチェーンと、
前記シリンダブロックに、前記第1のスプロケット、前記第2のスプロケット、前記タイミングチェーンおよび前記ドライブチェーンを収納するよう取り付けたチェーンカバーとを備え、
前記シリンダブロックと前記チェーンカバーの間とに、前記第1のスプロケットおよび前記第2のスプロケットを周方向上側から覆う潤滑油供給ガイドを設けたことを特徴とするタイミングチェーンの潤滑油供給構造。 - 前記潤滑油供給ガイドを、前記チェーンカバーと一体に形成したことを特徴とする請求項1に記載のタイミングチェーンの潤滑油供給構造。
- 前記潤滑油供給ガイドを、前記シリンダブロックと一体に形成したことを特徴とする請求項1に記載のタイミングチェーンの潤滑油供給構造。
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