JP2014092767A - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】光リーク電流の発生を抑制することができる電気光学装置を提供する。
【解決手段】第1の接合領域、チャネル領域及び第2の接合領域は、平面視において第1のデータ線及び第2のデータ線の各々に沿ってこの順に配置され、第1の交差部及び第4の交差部の各々において、第2の接合領域は前記第1の走査線に対して第2の走査線の側に配置され、第2の交差部及び第3の交差部の各々において、第1の接合領域は第2の走査線に対して第1の走査線の側に配置され、遮光構造のうち第1の接合領域を覆う部分は、第1の接合領域の上方を覆い、かつ、第1の接合領域の側方を覆わず、遮光構造のうち第2の接合領域を覆う部分は、第2の接合領域の上方を覆い、かつ、第2の接合領域の側方を覆い、マイクロレンズの焦点は、マイクロレンズの中心と第1の走査線との間に配置されている。
【選択図】図10

Description

本発明は、電気光学装置及び電子機器に関する。
液晶装置等の電気光学装置では、その画像表示領域内に、データ線、走査線、容量線等の各種配線や、薄膜トランジスタ(以下、TFT(Thin Film Transistor)と称する)等の各種電子素子が作り込まれている。そのため、電気光学装置に平行光を入射した場合、そのままでは、全光量のうち各画素の開口率に応じた光量しか利用することができない。
そこで従来は、各画素に対応するマイクロレンズを含んでなるマイクロレンズアレイを対向基板に作り込んだり、マイクロレンズアレイ基板を対向基板に貼り付けたりしている。これによって、そのままでは各画素の開口領域以外の非開口領域に向かって進行する光を、画素単位で集光して各画素の開口領域内に導かれるようにしている。その結果、電気光学装置において明るい表示が可能となる。
この種の電気光学装置は、直視型ディスプレイだけでなく、例えばプロジェクターの光変調装置(ライトバルブ)として用いられる。この場合、光源からの強い光がライトバルブに入射される。そのため、光源からの光によってライトバルブ内のTFTにおいて光リーク電流が発生しないよう、入射光を遮る遮光構造がライトバルブに内蔵されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−191200号公報
ここで、本願発明者の知見により、TFTの動作時に、画素電極側LDD(Lightly Doped Drain)領域では、データ線側LDD領域に比べて、光リーク電流が発生しやすいことが明らかになっている。そのため、画素電極側LDD領域に対する遮光性を、データ線側LDD領域に対する遮光性よりも高めることで、TFTにおける光リーク電流を効果的に低減できる。
しかし、各画素の開口領域の中心にマイクロレンズの焦点が合うよう設計されると、画素電極側LDD領域及びデータ線側LDD領域のそれぞれに同等の光が入射されることとなる。そのため、画素電極側LDD領域に対する遮光性を、データ線側LDD領域に対する遮光性よりも高めると、データ線側LDD領域に対して相対的に多くの光が入射してしまい、かえって光リーク電流が発生しやすくなるという課題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、光リーク電流の発生を抑制することが可能な電気光学装置及び電子機器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用した。
(1)即ち、本発明の一態様における電気光学装置は、第1の方向に延在する第1のデータ線と、前記第1の方向に延在し、かつ、前記第1のデータ線と隣り合う第2のデータ線と、前記第1の方向と交差する第2の方向に延在し、かつ、前記第1のデータ線及び前記第2のデータ線の各々と交差する第1の走査線と、前記第2の方向に延在し、かつ、前記第1の走査線と隣り合うとともに、前記第1のデータ線及び前記第2のデータ線の各々と交差する第2の走査線と、チャネル領域と、平面視において前記チャネル領域を挟んで対向して配置されたソース領域及びドレイン領域と、前記チャネル領域と前記ソース領域との間に配置された第1の接合領域と、前記チャネル領域と前記ドレイン領域との間に配置された第2の接合領域と、を含む半導体層と、前記半導体層を覆う遮光構造と、前記第1のデータ線、前記第2のデータ線、前記第1の走査線及び前記第2の走査線によって囲まれた領域に配置されたマイクロレンズと、を含み、前記半導体層は、前記第1のデータ線と前記第1の走査線とが交差する第1の交差部、前記第1のデータ線と前記第2の走査線とが交差する第2の交差部、前記第2のデータ線と前記第2の走査線とが交差する第3の交差部、前記第2のデータ線と前記第1の走査線とが交差する第4の交差部、の各々に配置されており、前記第1の接合領域、前記チャネル領域及び前記第2の接合領域は、平面視において前記第1のデータ線及び前記第2のデータ線の各々に沿ってこの順に配置されており、前記第1の交差部及び前記第4の交差部の各々において、前記第2の接合領域は前記第1の走査線に対して前記第2の走査線の側に配置されており、前記第2の交差部及び前記第3の交差部の各々において、前記第1の接合領域は前記第2の走査線に対して前記第1の走査線の側に配置されており、前記遮光構造のうち前記第1の接合領域を覆う部分は、前記第1の接合領域の上方を覆い、かつ、前記第1の接合領域の側方を覆っておらず、前記遮光構造のうち前記第2の接合領域を覆う部分は、前記第2の接合領域の上方を覆い、かつ、前記第2の接合領域の側方を覆っており、前記マイクロレンズの焦点は、前記マイクロレンズの中心と前記第1の走査線との間に配置されている。
この構成によれば、半導体層が縦配置の構成において、マイクロレンズの焦点が、第1の接合領域よりも遮光性の高い第2の接合領域の側に配置される。そのため、第2の接合領域よりも遮光性の低い第1の接合領域の側には、マイクロレンズによって曲げられた光が入射しにくくなる。よって、光リーク電流の発生を抑制することができる。
(2)上記(1)に記載の電気光学装置では、前記マイクロレンズの焦点は、前記マイクロレンズの中心に対して、前記第1の交差部と前記第3の交差部とを結ぶ直線が延在する方向又は前記第2の交差部と前記第4の交差部とを結ぶ直線が延在する方向に配置されていてもよい。
この構成によれば、半導体層が縦配置の構成において、マイクロレンズの焦点が、第1の交差部又は第4の交差部における第2の接合領域の側に配置される。そのため、全ての第2の接合領域の遮光性を第1の接合領域の遮光性よりも高くする必要がない。即ち、第1の交差部又は第4の交差部のうちいずれか一方の交差部における第2の接合領域の遮光性を高くすればよい。これにより、他の3つの交差部における接合領域には、マイクロレンズによって曲げられた光が入射しにくくなる。よって、光リーク電流の発生を効果的に抑制することができる。
(3)本発明の一態様における電気光学装置は、第1の方向に延在する第1のデータ線と、前記第1の方向に延在し、かつ、前記第1のデータ線と隣り合う第2のデータ線と、前記第1の方向と交差する第2の方向に延在し、かつ、前記第1のデータ線及び前記第2のデータ線の各々と交差する第1の走査線と、前記第2の方向に延在し、かつ、前記第1の走査線と隣り合うとともに、前記第1のデータ線及び前記第2のデータ線の各々と交差する第2の走査線と、チャネル領域と、平面視において前記チャネル領域を挟んで対向して配置されたソース領域及びドレイン領域と、前記チャネル領域と前記ソース領域との間に配置された第1の接合領域と、前記チャネル領域と前記ドレイン領域との間に配置された第2の接合領域と、を含む半導体層と、前記半導体層を覆う遮光構造と、前記第1のデータ線、前記第2のデータ線、前記第1の走査線及び前記第2の走査線によって囲まれた領域に配置されたマイクロレンズと、を含み、前記半導体層は、前記第1のデータ線と前記第1の走査線とが交差する第1の交差部、前記第1のデータ線と前記第2の走査線とが交差する第2の交差部、前記第2のデータ線と前記第2の走査線とが交差する第3の交差部、前記第2のデータ線と前記第1の走査線とが交差する第4の交差部、の各々に配置されており、前記第1の接合領域、前記チャネル領域及び前記第2の接合領域は、平面視において前記第1の走査線及び前記第2の走査線の各々に沿ってこの順に配置されており、前記第3の交差部及び前記第4の交差部の各々において、前記第2の接合領域は前記第2のデータ線に対して前記第1のデータ線の側に配置されており、前記第1の交差部及び前記第2の交差部の各々において、前記第1の接合領域は前記第1のデータ線に対して前記第2のデータ線の側に配置されており、前記遮光構造のうち前記第1の接合領域を覆う部分は、前記第1の接合領域の上方を覆い、かつ、前記第1の接合領域の側方を覆っておらず、前記遮光構造のうち前記第2の接合領域を覆う部分は、前記第2の接合領域の上方を覆い、かつ、前記第2の接合領域の側方を覆っており、前記マイクロレンズの焦点は、前記マイクロレンズの中心と前記第2のデータ線との間に配置されている。
この構成によれば、半導体層が横配置の構成において、マイクロレンズの焦点が、第1の接合領域よりも遮光性の高い第2の接合領域の側に配置される。そのため、第2の接合領域よりも遮光性の低い第1の接合領域の側には、マイクロレンズによって曲げられた光が入射しにくくなる。よって、光リーク電流の発生を抑制することができる。
(4)上記(3)に記載の電気光学装置では、前記マイクロレンズの焦点は、前記マイクロレンズの中心に対して、前記第1の交差部と前記第3の交差部とを結ぶ直線が延在する方向又は前記第2の交差部と前記第4の交差部とを結ぶ直線が延在する方向に配置されていてもよい。
この構成によれば、半導体層が横配置の構成において、マイクロレンズの焦点が、第1の交差部又は第2の交差部における第2の接合領域の側に配置される。そのため、全ての第2の接合領域の遮光性を第1の接合領域の遮光性よりも高くする必要がない。即ち、第1の交差部又は第2の交差部のうちいずれか一方の交差部における第2の接合領域の遮光性を高くすればよい。これにより、他の3つの交差部における接合領域には、マイクロレンズによって曲げられた光が入射しにくくなる。よって、光リーク電流の発生を効果的に抑制することができる。
(5)本発明の一態様における電子機器は、上記(1)から(4)までのいずれか一項に記載の電気光学装置を含む。
この構成によれば、光リーク電流の発生が抑制された電気光学装置を含むため、コントラスト低下等の表示品位の低下を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る電気光学装置を示す平面図である。 図1のH−H’線に沿った断面図である。 本実施形態に係る電気光学装置の画像表示領域を形成する複数の画素における各種素子、配線等の等価回路図である。 複数の画素部の平面図である。 図4のA−A’線に沿った断面図である。 図4のB−B’線に沿った断面図である。 半導体層を覆う遮光構造を示す平面図である。 図7のC−C’線に沿った下側遮光膜から蓄積容量までの各層の断面部分の構成を示す断面図である。 比較例に係るマイクロレンズの焦点の配置を示す平面図である。 第1実施形態に係るマイクロレンズの焦点の配置を示す平面図である。 図9のD−D’線に沿った断面図である。 図10のE−E’線に沿った断面図である。 比較例に係るマイクロレンズの焦点の配置を示す平面図である。 第2実施形態に係るマイクロレンズの焦点の配置を示す平面図である。 図13のJ−J’線に沿った断面図である。 図14のK−K’線に沿った断面図である。 電子機器の一例であるプロジェクターを示す平面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の図面においては、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。また、本発明の実施形態では、電気光学装置として液晶装置を例示して説明する。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る液晶装置について、図1から図12を参照して説明する。
先ず、本実施形態における液晶装置の全体構成について、図1及び図2を参照して説明する。
図1は、液晶装置100の概略構成を示す平面図である。
図2は、図1のH−H’線に沿った断面図である。
尚、図1は、TFTアレイ基板10をその上に形成された各構成要素と共に対向基板20の側から見た図である。
図1及び図2に示すように、液晶装置100は、TFTアレイ基板10と、TFTアレイ基板10に対向して配置された対向基板20と、TFTアレイ基板10と対向基板20との間に配置された液晶層50と、を備えている。
TFTアレイ基板10は、例えば石英基板、ガラス基板、シリコン基板等の透明基板である。対向基板20は、例えばTFTアレイ基板10と同様の透明基板である。TFTアレイ基板10と対向基板20とは、シール材52によって貼り合わされている。シール材52は、画像表示領域10aの周囲に配置されている。以下、シール材52が配置された領域をシール領域と称することがある。
シール材52は、例えば紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂等からなり、紫外線照射、加熱等により硬化させられたものである。シール材52中には、例えば、TFTアレイ基板10と対向基板20との間隔(基板間ギャップ)を保持するためのギャップ材56が散布されている。ギャップ材56としては、グラスファイバーやガラスビーズ等が用いられる。
対向基板20におけるTFTアレイ基板10との対向面上には、額縁遮光膜53が設けられている。額縁遮光膜53は、シール領域の内側において、画像表示領域10aの額縁領域を規定する。つまり、額縁遮光膜53の内縁は、画像表示領域10aの外縁を規定する。尚、額縁遮光膜53の少なくとも一部が、内蔵遮光膜としてTFTアレイ基板10側に設けられていてもよい。
TFTアレイ基板10上における画像表示領域10aの周辺には、データ線駆動回路101及びサンプリング回路7、走査線駆動回路104、外部回路接続端子102がそれぞれ形成されている。
データ線駆動回路101及び外部回路接続端子102のそれぞれは、TFTアレイ基板10上におけるシール領域よりも外側に配置されている。データ線駆動回路101及び外部回路接続端子102のそれぞれは、平面視矩形のTFTアレイ基板10の一辺10c1に沿って配置されている。
サンプリング回路7は、TFTアレイ基板10上におけるシール領域よりも内側に配置されている。サンプリング回路7は、平面視矩形の画像表示領域10aの一辺(TFTアレイ基板10の一辺10c1の側の辺)に沿って配置されている。サンプリング回路7は、額縁遮光膜53に覆われている。
走査線駆動回路104は、TFTアレイ基板10の一辺10c1に隣接する2辺(辺10c2及び辺10c4)に沿って配置されている。走査線駆動回路104は、額縁遮光膜53に覆われている。
二つの走査線駆動回路104間を電気的に接続するため、複数の配線105がTFTアレイ基板10の残りの一辺10c3に沿って配置されている。複数の配線105は、額縁遮光膜53に覆われている。
TFTアレイ基板10上の周辺領域には、4つの上下導通端子106がそれぞれ対向基板20の4つのコーナー部に対向する領域に配置されている。尚、図示はしないが、TFTアレイ基板10及び対向基板20間には、上下導通材が配置されている。上下導通材は、上下導通端子106に電気的に接続されている。
図2に示すように、TFTアレイ基板10上には、画素スイッチング素子としてのTFTや走査線、データ線等の配線が作り込まれた積層構造が形成されている。画像表示領域10aには、TFTや走査線、データ線等の配線の上層に、複数の画素電極9aが設けられている。TFTアレイ基板10上には、複数の画素電極9aを覆って配向膜16が形成されている。尚、画素スイッチング素子としては、TFTの他、各種トランジスタ或いはTFD(Thin Film Diode)等を用いてもよい。
対向基板20におけるTFTアレイ基板10との対向面上には、遮光膜23が形成されている。遮光膜23は、例えば遮光性の金属膜等から形成されている。遮光膜23は、画像表示領域10a内で、例えば格子状等にパターニングされている。
対向基板20におけるTFTアレイ基板10との対向面とは反対側には、複数の凹部が形成された基板26と、複数の凹部に埋め込まれ凹部に対応するレンズ面(マイクロレンズ)を有するレンズ層25と、が設けられている。各マイクロレンズ24は、液晶装置100の各画素(遮光膜23の開口領域)に対応するように配置されている。各マイクロレンズ24は、上側に凸状に突出した凸レンズである。マイクロレンズ24は、対向基板20よりも屈折率が大きく、かつ、高透過率(高透光性)の材料によって形成されている。マイクロレンズ24の形成材料としては酸窒化シリコン(SiON)が用いられる。
対向基板20における液晶層50側の面上には、遮光膜23を覆って対向電極21がベタ状に(少なくとも画像表示領域10aに対向する領域の全面に)形成されている。対向電極21は、例えばITO等の透明材料からなる。対向基板20における液晶層50側の面上には、対向電極21を覆って配向膜22が形成されている。
液晶層50は、例えば一種又は数種類のネマティック液晶を混合した液晶からなる。液晶層50は、一対の配向膜間で、所定の配向状態をとる。液晶装置100の駆動時に電圧が印加されることで、画素電極9aと対向電極21との間には液晶保持容量が形成される。
尚、図示はしないが、TFTアレイ基板10上には、データ線駆動回路101、走査線駆動回路104の他にも、プリチャージ回路や検査回路等が形成されていてもよい。プリチャージ回路は、複数のデータ線に所定電圧レベルのプリチャージ信号を画像信号に先行して供給する回路である。検査回路は、製造途中や出荷時の液晶装置の品質、欠陥等を検査するための回路である。
次に、本実施形態に係る液晶装置100の画素部の電気的な構成について、図3を参照して説明する。
図3は、本実施形態に係る液晶装置100の画像表示領域10aを構成する複数の画素における各種素子、配線等の等価回路図である。
図3に示すように、画像表示領域10aには、複数の画素がマトリクス状に配置されている。複数の画素のそれぞれには、画素電極9a及びTFT30が形成されている。TFT30は、画素電極9aと電気的に接続されている。TFT30は、液晶装置100の動作時に画素電極9aをスイッチング制御する。
データ線6aは、図3中のY方向に延在している。走査線11は、図3中のX方向に延在している。尚、「Y方向」は、特許請求の範囲に記載の「第1の方向」に相当する。「X方向」は、特許請求の範囲に記載の「第2の方向」に相当する。
画像信号が供給されるデータ線6aは、TFT30のソースに電気的に接続されている。データ線6aに書き込む画像信号S1、S2、…、Snは、この順に線順次に供給される。尚、画像信号S1、S2、…、Snは、相隣接する複数のデータ線6a同士に対して、グループ毎に供給されてもよい。
TFT30のゲートには走査線11が電気的に接続されている。本実施形態に係る液晶装置100は、走査線11に走査信号G1、G2、…、Gmを、この順に線順次で印加するように構成されている。走査信号G1、G2、…、Gmは、所定のタイミングでパルス的に印加される。
画素電極9aは、TFT30のドレインに電気的に接続されている。スイッチング素子としてのTFT30のスイッチを一定期間だけ閉じることにより、データ線6aから供給される画像信号S1、S2、…、Snが所定のタイミングで書き込まれる。画素電極9aを介して液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、…、Snは、対向基板20に形成された対向電極21との間で一定期間保持される。
液晶層50を構成する液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能とする。具体的には、ノーマリーホワイトモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が減少する。ノーマリーブラックモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が増加され、全体として液晶装置100からは画像信号に応じたコントラストをもつ光が射出される。
ここで保持された画像信号がリークすることを防ぐために、画素電極9aと対向電極21(図2参照)との間に形成される液晶容量に対して電気的に並列に蓄積容量70が付加されている。蓄積容量70は、画像信号の供給に応じて各画素電極9aの電位を一時的に保持する保持容量として機能する。蓄積容量70の一方の電極は、画素電極9aと電気的に並列してTFT30のドレインに接続されている。蓄積容量70の他方の電極は、定電位となるように、電位固定の容量線300に接続されている。蓄積容量70によれば、画素電極9aにおける電位保持特性が向上し、コントラスト向上やフリッカの低減といった表示特性の向上が可能となる。尚、蓄積容量70は、TFT30へ入射する光を遮る内蔵遮光膜として機能する。
次に、上述の動作を実現する画素部の具体的な構成について、図4から図6を参照して
説明する。
図4は、複数の画素部の平面図である。図5は、図4のA−A’線に沿った断面図である。図6は、図4のB−B’線に沿った断面図である。尚、図4から図6では、各層・各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層・各部材ごとに縮尺を異ならせてある。
図4から図6では、図1又は図2を参照して説明した構成中、TFTアレイ基板10側の構成について説明する。図4から図6では、便宜上、画素電極9aよりも上側に位置する部分の図示を省略している。
図4に示すように、画素電極9aは、TFTアレイ基板10上に、マトリクス状に設けられている。データ線6a及び走査線11(走査線11a及び走査線11b)は、画素電極9aの縦横の境界にそれぞれ沿って設けられている。走査線11a及び走査線11bは、図4中のX方向に沿って延びている。データ線6aは、走査線11a或いは走査線11bと交差するように、図4中のY方向に沿って延びている。走査線11及びデータ線6aが互いに交差する個所の各々にはTFT30が設けられている。
走査線11、データ線6a、蓄積容量70、中継層93及びTFT30は、表示の妨げとならないように、TFTアレイ基板10上の非開口領域内に配置されている。ここで、非開口領域とは、画素電極9aに対応する各画素の開口領域(各画素において、表示に寄与する光が透過又は反射される領域)を囲む領域である。
図4及び図5に示すように、TFT30は、半導体層1、ゲート電極3a及びゲート電極31bを含んで構成されている。
半導体層1は、例えばポリシリコンからなる。半導体層1は、図4中のY方向に沿ったチャネル長を有するチャネル領域1a、データ線側LDD領域1b及び画素電極側LDD領域1c、並びにデータ線側ソースドレイン領域1d及び画素電極側ソースドレイン領域1eからなる。半導体層1はLDD構造を有している。
尚、「データ線側ソースドレイン領域」は、特許請求の範囲に記載の「ソース領域」に相当する。「画素電極側ソースドレイン領域」は、特許請求の範囲に記載の「ドレイン領域」に相当する。「データ線側LDD領域」は、特許請求の範囲に記載の「第1の接合領域」に相当する。「画素電極側LDD領域」は、特許請求の範囲に記載の「第2の接合領域」に相当する。
データ線側ソースドレイン領域1d及び画素電極側ソースドレイン領域1eは、チャネル領域1aを挟んで形成されている。データ線側LDD領域1bは、チャネル領域1aとデータ線側ソースドレイン領域1dとの間に形成されている。画素電極側LDD領域1cは、チャネル領域1aと画素電極側ソースドレイン領域1eとの間に形成されている。データ線側LDD領域1b、画素電極側LDD領域1c、データ線側ソースドレイン領域1d及び画素電極側ソースドレイン領域1eは、例えばイオンインプランテーション法等によって半導体層1に不純物が打ち込まれた領域(不純物領域)である。
データ線側LDD領域1bは、データ線側ソースドレイン領域1dよりも不純物が少ない低濃度な不純物領域として形成される。画素電極側LDD領域1cは、画素電極側ソースドレイン領域1eよりも不純物が少ない低濃度な不純物領域として形成される。このような構成により、TFT30の非動作時において、ソース領域及びドレイン領域に流れるオフ電流を低減し、且つTFT30の動作時に流れるオン電流の低下を抑制できる。
尚、半導体層1は、ゲート電極をマスクとして不純物を高濃度に打ち込んでデータ線側ソースドレイン領域及び画素電極側ソースドレイン領域を形成する自己整合型であってもよい。
図4及び図5に示すように、ゲート電極3aは、走査線11aの一部として走査線11aと一体的に形成されている。走査線11aは、半導体層1よりも絶縁膜12を介して上層側に配置されている。走査線11aは、例えば導電性ポリシリコンから形成されている。走査線11aは、X方向に沿って延びる部分と、Y方向に沿って延びる部分とを有している。走査線11aのうちチャネル領域1aと重なる部分が、ゲート電極3aの本体部31aとなる。ゲート電極3aと半導体層1との間は、絶縁膜2によって絶縁されている。
走査線11bは、半導体層1よりも絶縁膜12を介して下層側に配置されている。走査線11bは、下側遮光膜として機能する。走査線11bは、例えばタングステン(W)、チタン(Ti)、チタンナイトライド(TiN)等の高融点金属材料等、遮光性の導電材料からなる。ゲート電極31bは、走査線11bの一部として形成されている。
図4に示すように、走査線11bは、X方向に沿うように、ストライプ状に配置された本線部11bxと、本線部11bxを起点にしてY方向に沿って延在する延在部11byとを有している。走査線11bのうちチャネル領域1aと重なる部分がゲート電極31bとして機能する。
走査線11bは、半導体層1のチャネル領域1a、データ線側LDD領域1b及び画素電極側LDD領域1c、並びにデータ線側ソースドレイン領域1d及び画素電極側ソースドレイン領域1eと対向して配置されている。具体的には、走査線11bの形成領域は、平面視において、TFT30のチャネル領域1a、データ線側LDD領域1b及び画素電極側LDD領域1c、並びにデータ線側ソースドレイン領域1d及び画素電極側ソースドレイン領域1eを含む大きさとなっている。
このような構成により、TFTアレイ基板10における裏面反射や、複板式のプロジェクター等で他の液晶装置から発せられ合成光学系を突き抜けてくる光などの戻り光に対して半導体層1のチャネル領域1aを走査線11bによって遮光できる。即ち、走査線11bは、走査信号を供給する配線として機能すると共に戻り光に対するTFT30の遮光膜として機能する。従って、液晶装置の動作時に、TFT30における光リーク電流は低減され、コントラスト比を向上させることができ、高品位の画像表示が可能となる。
本実施形態のTFT30は、半導体層1と、半導体層1よりも絶縁膜2を介して上層側に形成された走査線11aの一部として構成されるゲート電極3aと、半導体層1よりも絶縁膜12を介して下層側に形成された走査線11bの一部として構成されるゲート電極31bとを有している。TFT30は、ダブルゲート構造を有している。よって、半導体層1のチャネル領域1aにおける上面側及び下面側の両方にチャネルを形成することができる。従って、仮に半導体層1よりも上層側又は下層側の一方だけにゲート電極が形成される場合と比較して、TFT30のオン電流を大きくすることができる。
図4に示すように、本実施形態では、ゲート電極3aは、本体部31aに加えて、半導体層1において画素電極側LDD領域1cの両側に沿うように延設された第1延設部32a、及び第1延設部32aから延設された第2延設部32bを有する。ゲート電極3aは、チャネル領域1aに重なる本体部31a及び第1延設部32aにより画素電極側LDD領域1cをその両側から部分的に囲む遮光構造を有している。
図5に示すように、TFTアレイ基板10上のTFT30よりも層間絶縁膜41を介して上層側には、蓄積容量70が設けられている。蓄積容量70は、下部容量電極71と上部容量電極300aとが誘電体膜75を介して対向して配置された構成となっている。
上部容量電極300aは、容量線300の一部として形成されている。図示を省略するが、容量線300は、画素電極9aが配置された画像表示領域10aからその周囲に延設されている。上部容量電極300aは、容量線300を介して定電位源と電気的に接続され、固定電位に維持された固定電位側容量電極である。上部容量電極300aは、例えばAl(アルミニウム)、Ag(銀)等の金属又は合金を含んだ非透明な金属膜から形成されている。上部容量電極300aは、TFT30を遮光する上側遮光膜(内蔵遮光膜)として機能する。
尚、上部容量電極300aは、例えば、Ti(チタン)、Cr(クロム)、W(タングステン)、Ta(タンタル)、Mo(モリブデン)、Pd(パラジウム)等の高融点金属のうちの少なくとも一つを含む、金属単体、合金、金属シリサイド、ポリシリサイド、これらを積層したもの等から形成されていてもよい。
図4から図6に示すように、下部容量電極71は、TFT30の画素電極側ソースドレイン領域1e及び画素電極9aに電気的に接続された画素電位側容量電極である。具体的には、下部容量電極71は、コンタクトホール83(図4及び図5参照)を介して画素電極側ソースドレイン領域1eと電気的に接続されると共に、コンタクトホール84(図4及び図6参照)を介して中継層93に電気的に接続されている。中継層93は、コンタクトホール85(図4及び図6参照)を介して画素電極9aに電気的に接続されている。下部容量電極71は、中継層93と共に画素電極側ソースドレイン領域1e及び画素電極9a間の電気的な接続を中継する。下部容量電極71は、導電性のポリシリコンから形成されている。蓄積容量70は、金属膜−誘電体膜(絶縁膜)−半導体膜の3層構造を有する、MIS(Metal Insulator Semiconductor)構造を有している。
尚、下部容量電極71は、上部容量電極300aとTFT30との間に配置されている。下部容量電極71は、画素電位側容量電極としての機能の他、光吸収層或いは遮光膜としての機能を有する。
誘電体膜75は、例えばHTO(High Temperature Oxide)膜、LTO(Low Temperature Oxide)膜等の酸化シリコン膜、窒化シリコン膜等から構成された単層構造、或いは多層構造を有している。
尚、下部容量電極71を、上部容量電極300aと同様に金属膜から形成してもよい。例えば、蓄積容量70を、金属膜−誘電体膜(絶縁膜)−金属膜の3層構造を有する、MIM(Metal Insulator Metal)構造を有するように形成してもよい。この場合には、ポリシリコン等を用いて下部容量電極71を構成する場合に比べて、液晶装置の駆動時に、液晶装置全体で消費される消費電力を低減できるとともに、各画素部における素子の高速動作が可能になる。
図5及び図6に示すように、TFTアレイ基板10上の蓄積容量70よりも層間絶縁膜42を介して上層側には、データ線6a及び中継層93が設けられている。
データ線6aは、半導体層1のデータ線側ソースドレイン領域1dに、層間絶縁膜41、誘電体膜75及び層間絶縁膜42を貫通するコンタクトホール81を介して電気的に接続されている。データ線6aは、例えば、Al−Si−Cu、Al−Cu等のAl(アルミニウム)含有材料、又はAl単体、若しくはAl層とTiN層等との多層膜からなる。データ線6aは、TFT30を遮光する機能を有する。
図4及び図6に示すように、中継層93は、層間絶縁膜42上においてデータ線6a(図5参照)と同層に形成されている。データ線6a及び中継層93は、例えば金属薄膜を層間絶縁膜42上に形成しておき、その後、この薄膜を部分的に除去する(パターニング)。これにより、データ線6a及び中継層93は、相互に離間した状態で形成される。従って、データ線6a及び中継層93を同一工程で形成できるため、製造プロセスを簡便にできる。
図5及び図6に示すように、画素電極9aは、データ線6aよりも層間絶縁膜43を介して上層側に形成されている。画素電極9aは、下部容量電極71、コンタクトホール83、84及び85、並びに中継層93を介して半導体層1の画素電極側ソースドレイン領域1eに電気的に接続されている。コンタクトホール85は、層間絶縁膜43を貫通するように形成された孔部の内壁にITO等の画素電極9aを構成する導電材料が成膜されることによって形成されている。画素電極9aの上側表面には、ラビング処理等の所定の配向処理が施された配向膜16(図2参照)が設けられている。
以上に説明した画素部の構成は、図4に示すように、各画素部に共通である。画像表示領域10a(図1参照)には、かかる画素部が周期的に形成されている。
次に、本実施形態に係るTFT30のゲート電極3aの構成について、図7及び図8を参照して説明する。
図7は、半導体層を覆う遮光構造を示す平面図である。図8は、図7のC−C’線に沿った断面図である。図8では、下側遮光膜から蓄積容量までの各層の断面部分の構成を示している。
尚、図8では、図7に対応させて、画素部を構成する下側遮光膜11b、TFT30、及び蓄積容量70の配置関係に着目してその構成を示している。
図7に示すように、半導体層1の上層側において、ゲート電極3aは、本体部31a、第1延設部32a、及び第2延設部32bを有している。本体部31aは、ゲート電極として機能する部分である。図3を参照して説明したように、液晶装置の動作時、走査線11aより走査信号が供給され、走査信号に応じたゲート電圧が本体部31aに印加されることにより、TFT30はオン状態となる。
第1延設部32aは、平面的に見て、チャネル領域1aと重なって図7中のX方向に沿って延設する本体部31aから、半導体層1の脇で図7中のY方向に沿って折れ曲がって隣接領域W0に延設される。隣接領域W0は、非開口領域において、画素電極側LDD領域1cから画素電極側ソースドレイン領域1eにかけて連続的に、図7中のY方向に沿って隣接する領域である。第1延設部32aは、半導体層1を挟んでその両側の隣接領域W0において、画素電極側LDD領域1c及び画素電極側ソースドレイン領域1eのそれぞれに隣接するように配置されている。
図4から図6を参照して説明したように、例えばTFT30よりも層間絶縁膜41又は42を介して上層側において、データ線6aや蓄積容量70は、TFT30に対してそれよりも上層側から進行してくる光を遮光可能なように配置される。これら各種構成要素によって遮光する場合と比較して、第1延設部32aによれば、それよりも下層側に浸入して半導体層1の少なくとも画素電極側LDD領域1cに対して入射する光を、より低減することが可能となる。
また、本実施形態では、図7に示すように、第1延設部32aが、画素電極側LDD領域1cに加えて画素電極側ソースドレイン領域1eにも隣接するように、隣接領域W0に配置される。よって、第1延設部32aによって、半導体層1における画素電極側LDD領域1cから画素電極側ソースドレイン領域1eにかけて、第1延設部32aよりも上層側から入射する光を遮光することができる。
尚、第1延設部32aは隣接領域W0において、半導体層1に対して画素電極側LDD領域1cにのみ隣接するように配置してもよい。ただし、半導体層1に対する遮光性をより向上させる観点からは、第1延設部32aが画素電極側LDD領域1c及び画素電極側ソースドレイン領域1eの両方の領域に隣接するように配置されることが好ましい。
また、図7又は図8に示すように、絶縁膜2において平面視で第1延設部32aと重なる部分には、図7中Y方向に沿って長手状に伸びる溝810が開孔されている。溝810は、半導体層1の両側に配置される第1延設部32aの各々に対して平面視で重なるように、半導体層1において画素電極側LDD領域1c及び画素電極側ソースドレイン領域1eに沿って形成されている。
本実施形態では、図8に示すように、溝810は、絶縁膜2に加えて更に絶縁膜12を貫通して、走査線11b(より正確には、走査線11by)の表面に達するまで形成されている。
第1延設部32aは、このように形成された溝810内に延設された溝内部分33を有している。溝内部分33は、好ましくは、溝810における半導体層1側の内側壁部810a及び該内側壁部810aに対向する外側壁部810c並びに底部810bに沿って形成される。溝内部分33は、半導体層1の画素電極側LDD領域1cから画素電極側ソースドレイン領域1eに沿った壁状の遮光体として形成される。
また、図8に示すように、溝内部分33が、絶縁膜2及び絶縁膜12を貫通して形成された溝810内において下側遮光膜11bの表面と接触することで、平面視で半導体層1のチャネル領域1aに重なる走査線としての下側遮光膜11bと電気的に接続される。溝810は、溝内部分33によってゲート電極3aと走査線11bとを互いに電気的に接続するためのコンタクトホールとして形成される。よって、図4から図6を参照して説明したように、下側遮光膜11bにおけるチャネル領域1aに重なる部分を、TFT30のゲート電極として機能させることができる。
ここで、本願発明者は、TFT30の動作時に、画素電極側LDD領域1cにおいて、データ線側LDD領域1bに比べて光リーク電流が相対的に発生しやすいことを見出している。この場合、TFT30の動作時に、画素電極側LDD領域1cに光が照射された場合には、データ線側LDD領域1bに光が照射された場合よりも、TFT30における光リーク電流が、比較的発生しやすい傾向にある。
本実施形態では、画素電極側LDD領域1cにおける遮光構造は、データ線側LDD領域1bにおける遮光構造よりも遮光性が高くなっている。
具体的には、半導体層1を覆う遮光構造(以下、単に遮光構造と称することがある)のうちデータ線側LDD領域1bを覆う部分は、データ線側LDD領域1bの上方を覆う部分(遮光膜23並びに上側遮光膜として機能する、データ線6a、上部容量電極300a及び下部容量電極71)と、データ線側LDD領域1bの下方を覆う部分(下側遮光膜として機能する走査線11b)と、により構成されている。ただし、データ線側LDD領域1bの側方は遮光構造により覆われていない。
一方、遮光構造のうち画素電極側LDD領域1cを覆う部分は、画素電極側LDD領域1cの上方を覆う部分(遮光膜23並びに上側遮光膜として機能する、データ線6a、上部容量電極300a及び下部容量電極71)と、画素電極側LDD領域1cの側方を覆う部分(第1延設部32a、具体的には、壁状の遮光体として機能する溝内部分33)と、画素電極側LDD領域1cの下方を覆う部分(下側遮光膜として機能する走査線11b)と、により構成されている。
従って、このように光リーク電流が相対的に生じ易い画素電極側LDD領域1cに対する遮光性を高めることで、TFT30に流れる光リーク電流を効果的に低減できる。
また、開口率の低下を避ける観点からすれば、画素電極側LDD領域1c及びデータ線側LDD領域1bの両方に対して、遮光性のみの観点から第1延設部32a等を設けるよりも、いずれか一方の側に設けたほうが、遮光性及び開口率の各々の対する効果を両立することができる。
次に、本実施形態に係るマイクロレンズの配置構成について、図9から図12を参照して説明する。
図9は、比較例に係るマイクロレンズ24Xの焦点の配置を示す平面図である。
図10は、第1実施形態に係るマイクロレンズ24の焦点の配置を示す平面図である。
図11は、図9のD−D’線に沿った断面図である。
図12は、図10のE−E’線に沿った断面図である。
図9及び図10では、データ線として、複数のデータ線6aのうち任意の位置に隣り合って配置された、第1のデータ線SL1及び第2のデータ線SL2を示している。走査線として、複数の走査線11aのうち任意の位置に隣り合って配置された、第1の走査線GL1及び第2の走査線GL2を示している。
図9及び図10において、符号CPはマイクロレンズの中心、符号FPはマイクロレンズの焦点、符号BP1は第1のデータ線SL1と第1の走査線GL1とが交差する第1の交差部、符号BP2は第1のデータ線SL1と第2の走査線GL2とが交差する第2の交差部、符号BP3は第2のデータ線SL2と第2の走査線GL2とが交差する第3の交差部、符号BP4は第2のデータ線SL2と第1の走査線GL1とが交差する第4の交差部である。
尚、マイクロレンズの中心CPは、言い換えると遮光構造の開口部の中心ということができる。遮光構造の開口部の中心とは、第1の交差点と第3の交差点とを結ぶ直線と、第2の交差点と第4の交差点とを結ぶ直線との交点である。
ここで、第1の交差点とは、遮光構造のうち第1のデータ線SL1の延在方向における遮光部分の中心を通る直線と、遮光構造のうち第1の走査線GL1の延在方向における遮光部分の中心を通る直線とが交差する点を意味する。第2の交差点とは、遮光構造のうち第1のデータ線SL1の延在方向における遮光部分の中心を通る直線と、遮光構造のうち第2の走査線GL2の延在方向における遮光部分の中心を通る直線とが交差する点を意味する。第3の交差点とは、遮光構造のうち第2のデータ線SL2の延在方向における遮光部分の中心を通る直線と、遮光構造のうち第2の走査線GL2の延在方向における遮光部分の中心を通る直線とが交差する点を意味する。第4の交差点とは、遮光構造のうち第2のデータ線SL2の延在方向における遮光部分の中心を通る直線と、遮光構造のうち第1の走査線GL1の延在方向における遮光部分の中心を通る直線とが交差する点を意味する。
図11及び図12においては、一例として、遮光構造のうちデータ線側LDD領域1bの上方を覆う部分、画素電極側LDD領域1cの上方を覆う部分として遮光膜23を示している。画素電極側LDD領域1cの側方を覆う部分として溝内部分33を示している。データ線側LDD領域1bの下方を覆う部分、画素電極側LDD領域1cの下方を覆う部分として走査線11bを示している。
図9及び図10に示すように、比較例に係るマイクロレンズ24X及び本実施形態に係るマイクロレンズ24の各々は、第1のデータ線SL1、第2のデータ線SL2、第1の走査線GL1及び第2の走査線GL2に囲まれた領域に配置されている。
半導体層1は、第1の交差部BP1、第2の交差部BP2、第3の交差部BP3、第4の交差部BP4、の各々に配置されている。
データ線側ソースドレイン領域1d、データ線側LDD領域1b、チャネル領域1a、画素電極側LDD領域1c及び画素電極側ソースドレイン領域1eは、第1のデータ線SL1及び第2のデータ線SL2の各々に沿ってこの順に配置されている。このように、本実施形態では、半導体層1が縦配置の構成となっている。
第1の交差部BP1及び第4の交差部BP4の各々において、画素電極側LDD領域1cは第1の走査線GL1に対して第2の走査線GL2の側に配置されている。第2の交差部BP2及び第3の交差部BP3の各々において、データ線側LDD領域1bは第2の走査線GL2に対して第1の走査線GL1の側に配置されている。
図11及び図12に示すように、遮光構造のうちデータ線側LDD領域1bを覆う部分は、データ線側LDD領域1bの上方を覆う部分(遮光膜23)と、データ線側LDD領域1bの下方を覆う部分(走査線11b)と、を有する。ただし、遮光構造のうちデータ線側LDD領域1bを覆う部分は、データ線側LDD領域1bの側方を覆っていない。
遮光構造のうち画素電極側LDD領域1cを覆う部分は、画素電極側LDD領域1cの上方を覆う部分(遮光膜23)と、画素電極側LDD領域1cの側方を覆う部分(溝内部分33)と、画素電極側LDD領域1cの下方を覆う部分(走査線11b)と、を有する。
比較例に係るマイクロレンズ24Xの焦点FPは、図9に示すように、マイクロレンズ24Xの中心CPと重なる位置に配置されている。
この場合、図9及び図11に示すように、第2の交差部BP2及び第4の交差部BP4のそれぞれに同等の光が入射されることとなる。そのため、画素電極側LDD領域1cに対する遮光性を、データ線側LDD領域1bに対する遮光性よりも高めると、データ線側LDD領域1bに対して画素電極側LDD領域1cよりも相対的に多くの光が入射する。データ線側LDD領域1bに光が入射することによる光リーク電流も懸念されるが、データ線側LDD領域1bに対しても画素電極側LDD領域1cと同程度に遮光性を高めると、画素の開口率が低下してしまう。
これに対し、本実施形態に係るマイクロレンズ24の焦点FPは、図10に示すように、マイクロレンズ24の中心CPと第1の走査線GL1との間に配置されている。具体的には、マイクロレンズ24の焦点FPは、マイクロレンズ24の中心CPに対して、第2の交差部BP2と第4の交差部BP4とを結ぶ直線が延在する方向に配置されている。即ち、マイクロレンズ24の焦点FPは、マイクロレンズ24の中心CPに対して、第4の交差部BP4における画素電極側LDD領域1cの側に配置されている。
この場合、図12に示すように、画素電極側LDD領域1cの側にはデータ線側LDD領域1bの側に比べて強い光が入射されることとなる。画素電極側LDD領域1cに対する遮光性は、データ線側LDD領域1bに対する遮光性よりも高いため、画素電極側LDD領域1cには光が入射しにくい。即ち、画素電極側LDD領域1c及びデータ線側LDD領域1bのそれぞれにおいて光が入射しにくくなる。
以上説明したように、本実施形態に係る液晶装置100によれば、半導体層1が縦配置の構成において、マイクロレンズ24の焦点が、データ線側LDD領域1bの側よりも遮光性の高い画素電極側LDD領域1cの側に配置される。そのため、画素電極側LDD領域1cよりも遮光性の低いデータ線側LDD領域1bの側には、マイクロレンズ24によって曲げられた光が入射しにくくなる。よって、光リーク電流の発生を抑制することができる。
データ線側LDD領域1bの側よりも画素電極側LDD領域1cの側の「遮光性が高い」とは、例えば、画素電極側LDD領域1cと重なるように設けられた遮光膜がデータ線側LDD領域1bと重なるように設けられた遮光膜より面積が大きい、又は画素電極側LDD領域1cの両脇には遮光膜が設けられる一方でデータ線側LDD領域1bの両脇には遮光膜が設けられていない等の構成により、本発明のマイクロレンズ24を形成せずに、斜め光を含む入射光を電気光学装置に入射させた場合、データ線側LDD領域1bよりも画素電極側LDD領域1cに入射する光が少なくなることを言う。
また、半導体層1が縦配置の構成において、マイクロレンズ24の焦点FPが、第4の交差部BP4における画素電極側LDD領域1cの側に配置される。そのため、全ての画素電極側LDD領域1cの遮光性をデータ線側LDD領域1bの遮光性よりも高くする必要がない。即ち、第1の交差部BP1、第4の交差部BP4のうち第4の交差部BP4における画素電極側LDD領域1cの遮光性を高くすればよい。これにより、他の3つの交差部(第1の交差部BP1、第2の交差部BP2及び第3の交差部BP3)におけるLDD領域には、マイクロレンズ24によって曲げられた光が入射しにくくなる。よって、画素開口率の低下を抑制しつつ、光リーク電流の発生を効果的に抑制することができる。
よって、本実施形態の液晶装置100では、その動作時において、TFT30の光リーク電流の発生に起因する、表示不良の発生を防止、或いは発生しても表示上、表示不良と視認されない程度に低減することが可能となり、高品質な画像を表示することができる。
尚、本実施形態では、データ線側ソースドレイン領域1d、データ線側LDD領域1b、チャネル領域1a、画素電極側LDD領域1c及び画素電極側ソースドレイン領域1eは、第1のデータ線SL1及び第2のデータ線SL2の各々に沿ってこの順に配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、データ線側ソースドレイン領域1d、画素電極側ソースドレイン領域1eのうち少なくとも一方が、第1のデータ線SL1及び第2のデータ線SL2の各々からずれていてもよい。即ち、少なくともデータ線側LDD領域1b、チャネル領域1a及び画素電極側LDD領域1cが、第1のデータ線SL1及び第2のデータ線SL2の各々に沿ってこの順に配置されていればよい。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る液晶装置について、図13から図16を参照して説明する。
図13は、比較例に係るマイクロレンズ124Xの焦点の配置を示す平面図である。
図14は、第2実施形態に係るマイクロレンズ124の焦点の配置を示す平面図である。
図15は、図13のJ−J’線に沿った断面図である。
図16は、図14のK−K’線に沿った断面図である。
上述の各実施形態では、半導体層1が縦配置の構成(半導体層の延設方向が、データ線の延設方向に沿っている構成)であった。
これに対し、本実施形態では、図13及び図14に示すように、半導体層1が横配置の構成(半導体層の延設方向が、走査線の延設方向に沿っている構成)である。尚、半導体層1が横配置の具体的な構成については後述する。
その他の点は第1実施形態に係る構成と同様であるので、第1実施形態で使用した図と同様の要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図13及び図14に示すように、比較例に係るマイクロレンズ124X及び本実施形態に係るマイクロレンズ124の各々は、第1のデータ線SL1、第2のデータ線SL2、第1の走査線GL1及び第2の走査線GL2に囲まれた領域に配置されている。
半導体層1は、第1の交差部BP1、第2の交差部BP2、第3の交差部BP3、第4の交差部BP4、の各々に配置されている。
データ線側ソースドレイン領域1d、データ線側LDD領域1b、チャネル領域1a、画素電極側LDD領域1c及び画素電極側ソースドレイン領域1eは、第1の走査線GL1及び第2の走査線GL2の各々に沿ってこの順に配置されている。このように、本実施形態では、半導体層1が横配置の構成となっている。
第3の交差部BP3及び第4の交差部BP4の各々において、画素電極側LDD領域1cは第2のデータ線SL2に対して第1のデータ線SL1の側に配置されている。第1の交差部BP1及び第2の交差部BP2の各々において、データ線側LDD領域1bは第1のデータ線SL1に対して第2のデータ線SL2の側に配置されている。
図15及び図16に示すように、遮光構造のうちデータ線側LDD領域1bを覆う部分は、データ線側LDD領域1bの上方を覆う部分(遮光膜23)と、データ線側LDD領域1bの下方を覆う部分(走査線11b)と、を有する。ただし、遮光構造のうちデータ線側LDD領域1bを覆う部分は、データ線側LDD領域1bの側方を覆っていない。
遮光構造のうち画素電極側LDD領域1cを覆う部分は、画素電極側LDD領域1cの上方を覆う部分(遮光膜23)と、画素電極側LDD領域1cの側方を覆う部分(溝内部分33)と、画素電極側LDD領域1cの下方を覆う部分(走査線11b)と、を有する。
比較例に係るマイクロレンズ124Xの焦点FPは、図13に示すように、マイクロレンズ124Xの中心CPと重なる位置に配置されている。
この場合、図13及び図15に示すように、第2の交差部BP2及び第4の交差部BP4のそれぞれに同等の光が入射されることとなる。そのため、画素電極側LDD領域1cに対する遮光性を、データ線側LDD領域1bに対する遮光性よりも高めると、データ線側LDD領域1bに対して画素電極側LDD領域1cよりも相対的に多くの光が入射する。データ線側LDD領域1bに光が入射することによる光リーク電流も懸念されるが、データ線側LDD領域1bに対しても画素電極側LDD領域1cと同程度に遮光性を高めると、画素の開口率が低下してしまう。
これに対し、本実施形態に係るマイクロレンズ124の焦点FPは、図14に示すように、マイクロレンズ124の中心CPと第2のデータ線SL2との間に配置されている。具体的には、マイクロレンズ124の焦点FPは、マイクロレンズ124の中心CPに対して、第2の交差部BP2と第4の交差部BP4とを結ぶ直線が延在する方向に配置されている。即ち、マイクロレンズ124の焦点FPは、マイクロレンズ124の中心CPに対して、第4の交差部BP4における画素電極側LDD領域1cの側に配置されている。
この場合、図16に示すように、画素電極側LDD領域1cの側にはデータ線側LDD領域1bの側に比べて強い光が入射されることとなる。画素電極側LDD領域1cに対する遮光性は、データ線側LDD領域1bに対する遮光性よりも高いため、画素電極側LDD領域1cには光が入射しにくい。即ち、画素電極側LDD領域1c及びデータ線側LDD領域1bのそれぞれにおいて光が入射しにくくなる。
以上説明したように、本実施形態に係る液晶装置によれば、半導体層1が横配置の構成において、マイクロレンズ124の焦点が、データ線側LDD領域1bの側よりも遮光性の高い画素電極側LDD領域1cの側に配置される。そのため、画素電極側LDD領域1cよりも遮光性の低いデータ線側LDD領域1bの側には、マイクロレンズ124によって曲げられた光が入射しにくくなる。よって、光リーク電流の発生を抑制することができる。
また、半導体層1が横配置の構成において、マイクロレンズ124の焦点FPが、第4の交差部BP4における画素電極側LDD領域1cの側に配置される。そのため、全ての画素電極側LDD領域1cの遮光性をデータ線側LDD領域1bの遮光性よりも高くする必要がない。即ち、第3の交差部BP3、第4の交差部BP4のうち第4の交差部BP4における画素電極側LDD領域1cの遮光性を高くすればよい。これにより、他の3つの交差部(第1の交差部BP1、第2の交差部BP2及び第3の交差部BP3)におけるLDD領域には、マイクロレンズ124によって曲げられた光が入射しにくくなる。よって、画素開口率の低下を抑制しつつ、光リーク電流の発生を効果的に抑制することができる。
よって、本実施形態の液晶装置では、その動作時において、TFT30の光リーク電流の発生に起因する、表示不良の発生を防止、或いは発生しても表示上、表示不良と視認されない程度に低減することが可能となり、高品質な画像を表示することができる。
尚、本実施形態では、データ線側ソースドレイン領域1d、データ線側LDD領域1b、チャネル領域1a、画素電極側LDD領域1c及び画素電極側ソースドレイン領域1eは、第1の走査線GL1及び第2の走査線GL2の各々に沿ってこの順に配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、データ線側ソースドレイン領域1d、画素電極側ソースドレイン領域1eのうち少なくとも一方が、第1の走査線GL1及び第2の走査線GL2の各々からずれていてもよい。即ち、少なくともデータ線側LDD領域1b、チャネル領域1a及び画素電極側LDD領域1cが、第1の走査線GL1及び第2の走査線GL2の各々に沿ってこの順に配置されていればよい。
また、上述の各実施形態では、遮光構造のうちデータ線側LDD領域1bを覆う部分が、データ線側LDD領域1bの上方を覆う部分と、データ線側LDD領域1bの下方を覆う部分と、を有し、データ線側LDD領域1bの側方を覆っていない例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、遮光構造のうちデータ線側LDD領域1bを覆う部分が、データ線側LDD領域1bの上方を覆う部分のみを有し、データ線側LDD領域1bの側方を覆っていない構成であってもよい。
また、遮光構造のうち画素電極側LDD領域1cを覆う部分が、画素電極側LDD領域1cの上方を覆う部分と、画素電極側LDD領域1cの側方を覆う部分と、画素電極側LDD領域1cの下方を覆う部分と、を有する例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、遮光構造のうち画素電極側LDD領域1cを覆う部分が、画素電極側LDD領域1cの上方を覆う部分と、画素電極側LDD領域1cの側方を覆う部分と、を有する構成であってもよい。
また、上述の各実施形態では、マイクロレンズの焦点FPが、マイクロレンズの中心CPに対して、第2の交差部BP2と第4の交差部BP4とを結ぶ直線が延在する方向に配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、マイクロレンズの焦点FPが、マイクロレンズの中心CPに対して、第1の交差部BP1と第3の交差部BP3とを結ぶ直線が延在する方向に配置されていてもよい。
また、上述の各実施形態では、TFTがダブルゲート構造を有する例を挙げて説明したが、TFTがシングルゲート構造を有していてもよい。
<電子機器>
次に、上述した電気光学装置である液晶装置を各種の電子機器に適用する場合について説明する。図17は、プロジェクターの構成例を示す平面図である。以下では、この液晶装置をライトバルブとして用いたプロジェクターについて説明する。
図17に示すように、プロジェクター1100の内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット1102が設けられている。このランプユニット1102から射出された投射光は、ライトガイド1104内に配置された4枚のミラー1106及び2枚のダイクロイックミラー1108によってRGBの3原色に分離される。分離された光は、各原色に対応するライトバルブとしての赤色用液晶パネル1110R、緑色用液晶パネル1110G及び青色用液晶パネル1110Bに入射される。
赤色用液晶パネル1110R、緑色用液晶パネル1110G及び青色用液晶パネル1110Bの構成は、上述した液晶装置と同等である。赤色用液晶パネル1110R、緑色用液晶パネル1110G及び青色用液晶パネル1110Bの各々は、画像信号処理回路から供給されるR、G、Bの原色信号によって駆動される。
赤色用液晶パネル1110R、緑色用液晶パネル1110G及び青色用液晶パネル1110Bによって変調された光は、ダイクロイックプリズム1112に3方向から入射される。このダイクロイックプリズム1112においては、R及びBの光が90度に屈折する一方、Gの光が直進する。従って、各色の画像が合成される結果、投射レンズ1114を介して、スクリーン等にカラー画像が投写される。
尚、図17を参照して説明した電子機器の他にも、モバイル型のパーソナルコンピューターや、携帯電話、液晶テレビ、ビューファインダー型、モニター直視型のビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた装置等が挙げられる。そして、これらの各種電子機器に適用可能なのは言うまでもない。
また、本発明は上述の各実施形態で説明した液晶装置以外にも反射型液晶装置(LCOS)、プラズマディスプレイ(PDP)、電界放出型ディスプレイ(FED、SED)、有機ELディスプレイ、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)、電気泳動装置等にも適用可能である。
以上、図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されないことは言うまでもない。上記の実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
その他、液晶装置の各構成要素の形状、数、配置、材料、形成方法等に関する具体的な記載は、上記の実施形態に限定されることなく、適宜変更が可能である。
1…半導体層、1a…チャネル領域、1b…データ線側LDD領域(第1の接合領域)、1c…画素電極側LDD領域(第2の接合領域)、1d…データ線側ソースドレイン領域(ソース領域)、1e…画素電極線側ソースドレイン領域(ドレイン領域)、6a…データ線、11…走査線、24,124…マイクロレンズ、100…液晶装置(電気光学装置)、1100…プロジェクター(電子機器)、SL1…第1のデータ線、SL2…第2のデータ線、GL1…第1の走査線、GL2…第2の走査線、BP1…第1の交差部、BP2…第2の交差部、BP3…第3の交差部、BP4…第4の交差部、FP…マイクロレンズの焦点、CP…マイクロレンズの中心

Claims (5)

  1. 第1の方向に延在する第1のデータ線と、
    前記第1の方向に延在し、かつ、前記第1のデータ線と隣り合う第2のデータ線と、
    前記第1の方向と交差する第2の方向に延在し、かつ、前記第1のデータ線及び前記第2のデータ線の各々と交差する第1の走査線と、
    前記第2の方向に延在し、かつ、前記第1の走査線と隣り合うとともに、前記第1のデータ線及び前記第2のデータ線の各々と交差する第2の走査線と、
    チャネル領域と、平面視において前記チャネル領域を挟んで対向して配置されたソース領域及びドレイン領域と、前記チャネル領域と前記ソース領域との間に配置された第1の接合領域と、前記チャネル領域と前記ドレイン領域との間に配置された第2の接合領域と、を含む半導体層と、
    前記半導体層を覆う遮光構造と、
    前記第1のデータ線、前記第2のデータ線、前記第1の走査線及び前記第2の走査線によって囲まれた領域に配置されたマイクロレンズと、を含み、
    前記半導体層は、前記第1のデータ線と前記第1の走査線とが交差する第1の交差部、前記第1のデータ線と前記第2の走査線とが交差する第2の交差部、前記第2のデータ線と前記第2の走査線とが交差する第3の交差部、前記第2のデータ線と前記第1の走査線とが交差する第4の交差部、の各々に配置されており、
    前記第1の接合領域、前記チャネル領域及び前記第2の接合領域は、平面視において前記第1のデータ線及び前記第2のデータ線の各々に沿ってこの順に配置されており、
    前記第1の交差部及び前記第4の交差部の各々において、前記第2の接合領域は前記第1の走査線に対して前記第2の走査線の側に配置されており、
    前記第2の交差部及び前記第3の交差部の各々において、前記第1の接合領域は前記第2の走査線に対して前記第1の走査線の側に配置されており、
    前記遮光構造のうち前記第1の接合領域を覆う部分は、前記第1の接合領域の上方を覆い、かつ、前記第1の接合領域の側方を覆っておらず、
    前記遮光構造のうち前記第2の接合領域を覆う部分は、前記第2の接合領域の上方を覆い、かつ、前記第2の接合領域の側方を覆っており、
    前記マイクロレンズの焦点は、前記マイクロレンズの中心と前記第1の走査線との間に配置されている電気光学装置。
  2. 前記マイクロレンズの焦点は、前記マイクロレンズの中心に対して、前記第1の交差部と前記第3の交差部とを結ぶ直線が延在する方向又は前記第2の交差部と前記第4の交差部とを結ぶ直線が延在する方向に配置されている請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 第1の方向に延在する第1のデータ線と、
    前記第1の方向に延在し、かつ、前記第1のデータ線と隣り合う第2のデータ線と、
    前記第1の方向と交差する第2の方向に延在し、かつ、前記第1のデータ線及び前記第2のデータ線の各々と交差する第1の走査線と、
    前記第2の方向に延在し、かつ、前記第1の走査線と隣り合うとともに、前記第1のデータ線及び前記第2のデータ線の各々と交差する第2の走査線と、
    チャネル領域と、平面視において前記チャネル領域を挟んで対向して配置されたソース領域及びドレイン領域と、前記チャネル領域と前記ソース領域との間に配置された第1の接合領域と、前記チャネル領域と前記ドレイン領域との間に配置された第2の接合領域と、を含む半導体層と、
    前記半導体層を覆う遮光構造と、
    前記第1のデータ線、前記第2のデータ線、前記第1の走査線及び前記第2の走査線によって囲まれた領域に配置されたマイクロレンズと、を含み、
    前記半導体層は、前記第1のデータ線と前記第1の走査線とが交差する第1の交差部、前記第1のデータ線と前記第2の走査線とが交差する第2の交差部、前記第2のデータ線と前記第2の走査線とが交差する第3の交差部、前記第2のデータ線と前記第1の走査線とが交差する第4の交差部、の各々に配置されており、
    前記第1の接合領域、前記チャネル領域及び前記第2の接合領域は、平面視において前記第1の走査線及び前記第2の走査線の各々に沿ってこの順に配置されており、
    前記第3の交差部及び前記第4の交差部の各々において、前記第2の接合領域は前記第2のデータ線に対して前記第1のデータ線の側に配置されており、
    前記第1の交差部及び前記第2の交差部の各々において、前記第1の接合領域は前記第1のデータ線に対して前記第2のデータ線の側に配置されており、
    前記遮光構造のうち前記第1の接合領域を覆う部分は、前記第1の接合領域の上方を覆い、かつ、前記第1の接合領域の側方を覆っておらず、
    前記遮光構造のうち前記第2の接合領域を覆う部分は、前記第2の接合領域の上方を覆い、かつ、前記第2の接合領域の側方を覆っており、
    前記マイクロレンズの焦点は、前記マイクロレンズの中心と前記第2のデータ線との間に配置されている電気光学装置。
  4. 前記マイクロレンズの焦点は、前記マイクロレンズの中心に対して、前記第1の交差部と前記第3の交差部とを結ぶ直線が延在する方向又は前記第2の交差部と前記第4の交差部とを結ぶ直線が延在する方向に配置されている請求項3に記載の電気光学装置。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の電気光学装置を備えた電子機器。







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