JP2007193266A - マイクロレンズアレイの製造方法及びマイクロレンズ基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】高開口率で集光性が高く、また、光の拡散性に優れたマイクロレンズアレイの製造方法を提供し、集光性、光拡散性に優れたマイクロレンズ基板を提供することにある。
【解決手段】転写方式のマイクロレンズアレイの製造方法において、パターン露光工程に使用するフォトマスクとして、1.5μm角の矩形状のメインパターン11の4隅に0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターン12aを連結するようにパターン付加するとともに、矩形状のメインパターン11の相対する辺の一部が0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターン12bでパターン抜きされているマスクパターンが配置されたフォトマスクを用いることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、液晶ディスプレイなどに組み込まれたハロゲンランプ、冷陰極線管、LEDなどの光源から発せられた光を均一に拡散、集光するのに用いるマイクロレンズ、あるいは、CMOSやCCD等の受光素子に代表される撮像素子及び撮像素子上に形成される集光性のマイクロレンズに関し、特に、微細ピッチのマイクロレンズであっても、開口率が高く、かつ、個別に厚みや形状の調整可能なマイクロレンズが配設されたマイクロレンズアレイの製造方法及びマイクロレンズ基板に関する。
液晶ディスプレイなどでは光源からの光を拡散するために、透明樹脂に屈折率差のある樹脂ビーズなどを分散させた塗布膜が形成された有機フィルムや、ランダムに微細凹凸を形成させた光拡散板、あるいは、レンチキュラーレンズやプリズムシートなどを組み込んでいる。
これらディスプレイは、携帯機器での使用や、ゴーグルタイプのような顔に装着しての使用など、使用目的が多目的化し一層の小型化が進んでいる。
こうした小型ディスプレイに用いられる光源も、LEDなどの使用により小型となり、これに付随して用いる光学的機能素子のさらなる小型化が求められている。
小型ディスプレイ用LEDに用いられる光学機能素子は、数mm〜1mm□程度の大きさにて高い集光性や光拡散性が求められている。
これら小型化した光学機能素子では、集光性や光拡散性を高めるために光拡散板、レンチキュラーレンズ、あるいはプリズムシートを組み込むことはサイズ的に対応が困難で、数μmサイズの微小径のマイクロレンズでの最適化が求められている。
一方、撮像素子の分野では、CMOSやCCD等の受光素子の光電変換に寄与する領域(フォトダイオードとしての開口部)は、素子サイズや画素数にも依存するが、画素ピッチから換算される画素面積に対し20〜40%程度に限られ、この開口部が小さいことにより、素子の感度低下につながっている。
これを補う目的で、集光のためにマイクロレンズを受光素子の上に形成することが一般的となっている。
CMOSやCCD等の受光素子に代表される撮像素子は、画素数の拡大とともに画素の微細化が進行している。撮像素子の各画素間の距離(画素ピッチ)は、3μmを切り2μm以下の微細化に進む方向である。
画素数も携帯電話向けカメラにおいてさえ300万画素あるいは500万画素と多画素化が進んでおり、受光素子上に配設されるマイクロレンズも必然的に微細化、多画素化が要求されている。
通常、マイクロレンズは半球状であり、有機樹脂から構成されるが、そのレンズの高さはおよそ2μmから0.2μmの範囲にある。
マイクロレンズの形成技術として、ドライエッチングを用いる技術が比較的詳細に開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、熱リフローによる樹脂の熱流動性を用いてレンズを丸く半球状に形成する技術、及びレンズ表面にPGMAなどの有機膜やOCD(SiO2系)の無機膜を形成することも開示されている。
また、ドライエッチングによる転写、加工により画線幅の調整が可能であること、及びドライエッチングのエッチングガスとして、CF4やO2ガスを用いることが詳細に開示されている(例えば、特許文献2参照)。
以下、このドライエッチング技術により形成されるマイクロレンズを転写レンズと呼び、また、この加工方法を転写方式と略称する。
転写レンズは、光電変換素子上のカラーフィルタや平坦化膜を含む層構造を薄くすることが出来るとともに、熱リフロー方式で作製したマイクロレンズよりもレンズの開口率を上げることが出来るため、撮像素子特性を向上させることが出来るという特徴を有する。
また、下地の透明樹脂層上に同一のレンズ材料からなる感光性樹脂層にて熱リフローレンズを形成し、この熱リフローレンズをレンズ母型とし、そのレンズ母型のパターンをドライエッチングにより下地の透明樹脂層に転写して転写レンズを形成する技術が開示されている(例えば、特許文献3及び特許文献4参照)。
更に、感光性のレンズ材料を用いて画素間のギャップを小さくする技術が開示されている(例えば、特許文献5参照)。
以下、図22(a)〜(e)及び図23(f)〜(h)を用いて、転写レンズの作成方法について説明する。
まず、光電変換素子111が形成された半導体基板110上に公知の方法で平坦化層121及び赤色フィルタ131R、緑色フィルタ132G、青色フィルタ133Bからなるカラーフィルタ130を形成する(図22(a)〜(c)参照)。
次に、転写レンズを形成するための透明樹脂層141、エッチング制御層151及び熱リフロー性を有する感光性樹脂層161を順次形成する(図22(d)参照)。
熱リフロー性を有する感光性樹脂層161としては、一般にポジ型の感光性樹脂(通常、半導体レジストにも用いられる感光性フェノール樹脂)が用いられる。
また、エッチング制御層は、後述するドライエッチングの際にレンズ母型より遅いエッチングレートとなる樹脂で形成するのが望ましい。
次に、所定のパターンが形成されたパターン露光用マスクを用いて感光性樹脂層161上にパターン露光、現像等の一連のパターニング処理を行って、エッチング制御層151上の所定位置にレジストパターン161aを形成する(図22(e)参照)。
なお、パターン露光にあたっては、形成すべきマイクロレンズの5倍の寸法のパターンを形成したパターン露光用マスク(通常、5倍レチクルと称す)を用い、波長365nmの光をパターン露光時の主波長とするステッパー露光装置にてマスク上のパターンを5分の1に縮小して感光性樹脂層にパターン露光することが多い。
図18に、1.8μmピッチのマイクロレンズを形成する際に用いる、設計上のマスクパターン寸法の一例を示す。
なお、パターン露光の際にはステッパー露光装置にて1/5に縮小されてパターン露光が行われるため、5倍レチクルマスク上では図18上の寸法は5倍のパターン寸法になる。
図19は、レチクルマスクを用いて、熱リフロー性を有するポジ型感光性フェノール樹脂からなる感光性樹脂層161に波長365nmの露光光によるパターン露光を行い、アルカリ液現像して形成されたレジストパターン161aの模式平面図を示す。
現像後に得られるレジストパターン161aの平面視形状は、図19に示すように、マ
スクパターンが矩形状であっても、感光性樹脂層161の解像度と、露光波長(365nm)の影響などから、コーナー部(角部)が丸みを帯びたレジストパターンとなる。
これは、図18に示すマイクロレンズ用のパターンをステッパー露光装置を用いて露光するときに、パターンコーナー部Aに露光光(露光波長356nm)の回り込みが生じるため、コーナー部のパターン形状が正確に感光性樹脂層に結像されないことによる。
また、マイクロレンズ形成用の感光性樹脂層の解像度に限界があることも樹脂のコーナー部が丸みを帯びる原因となる。
次に、レジストパターン161aを150℃〜250℃の範囲で加熱処理を行い、レジストパターン161aを溶融し、レンズ母型161bを形成する(図23(f)参照)。レンズ母型161bは、溶融時にレジストパターン161a表面に生じる表面張力により、凸状(例えば、断面が半球状)のレンズが形成される。
次に、レンズ母型161bをマスクとして、上記のドライエッチングによりエッチング制御層151をエッチングすることにより、中間マイクロレンズ151aを形成する(図23(g)参照)。
ここで、エッチング制御層151は、熱リフロー時のレンズ母型の流動性をコントロールし、丸くスムーズな形状と寸法安定性の確保のほかに、上述したようにドライエッチング時の中間レンズ高さを調整し、さらには中間レンズ間ギャップを小さくする作用がある。
次に、中間マイクロレンズ151aを中間マスクとして、上記のドライエッチングにより透明樹脂層141をエッチングすることにより、所望のマイクロレンズ141aを形成することができる(図20及び図23(h)参照)。
図20は、上述した熱リフロー方式、転写方式により得られたマイクロレンズ141aの平面視形状を示す。
図20に示すように、マイクロレンズ141aの対角方向のマイクロレンズ間の隙間142は大きくなっており、この隙間142は光の集光及び拡散に寄与しないためマイクロレンズの開口率を下げることになる。
設計上のマイクロレンズパターンの形状と、実際に得られたマイクロレンズの形状の差異は、3μmの画素ピッチの場合はマイクロレンズの集光性に大きな影響は与えないが、2.5μm画素ピッチではマイクロレンズの集光性が低下するという影響が出始める。
さらに、2.2μm以下の画素ピッチになると、図20に示すように、対角方向のマイクロレンズ間の隙間142が大きくなることによる開口率の低下による集光性の低下は顕著なものとなる。
図21は、レンズピッチを変化した場合の、熱リフロー法で形成した熱リフローレンズと、ドライエッチング法で形成したマイクロレンズとの実効的な開口率の変化を示すグラフである。
上記したように、熱リフローレンズは、熱処理で樹脂を溶融し、その溶融時の樹脂の表面張力を利用して凸レンズ状に丸く加工するものであるが、熱リフローの際の流動化時に隣接するレンズ同士がくっつかないように、そのレンズ間に約0.3μm程度のギャップ(平面視矩形状のレンズの辺方向の隙間)が必要である。
そのため、画素ピッチが微細化するとともに、図21に示すように、急激に実効的な開口率が低下する。
フロロカーボン系ガスをドライエッチング時のガスとして用い、かつ、熱リフローにより半球状とした樹脂パターンをレンズ母型として、該レンズ母型の下地である透明樹脂層をドライエッチング加工し、レンズ母型を形状転写して得られるマイクロレンズは、図21に示すように熱リフローレンズよりも高開口率である。しかし、画素ピッチが2.2μm以下になると、その実効的開口率が90%を下回り89%程度になってしまう。
特開昭60−53073号公報 特開平6−37058号公報 特開平6−112459号公報 特開2003−229550号公報 特開2000−269474号公報
上記したように、ドライエッチングによりレンズ母型を中間マスクとして透明樹脂層に転写するマイクロレンズ形成方法は、下地の透明樹脂層の上に、熱リフロー性を有する感光性樹脂材料を用いて、露光、現像、熱リフロー等の手順でレンズ母型を形成した後、このレンズ母型のパターンをドライエッチングで下地の透明樹脂層に転写し、マイクロレンズを形成するのが一般的である。
マイクロレンズのサイズ(平面視でのマイクロレンズの大きさ)として、光の波長の3〜4倍あれば光の集光や拡散に有効であることを本発明者らは、経験的に確認している。従って、例えば緑(Green)光の波長550nmを基準とすれば、平面視での大きさを1.5μm〜2.2μmとし、マイクロレンズの曲率(あるいはレンズ厚み)や、傾き(断面視での斜面部の形状)を適宜調整することによって最適な集光性を得ることができる。
同時に、平面視でのマクロレンズ同士の距離(レンズギャップ)を小さくし、すなわち、隣接するマイクロレンズ間の隙間を極力小さくし、マイクロレンズが被覆していない部位(非開口部)を極力小さくすることが、微小マイクロレンズの開口率を向上し光の利用効率を上げるために重要なポイントとなる。
上記したように、撮像素子やLEDなどは小型化しており、集光・拡散用の光学機能素子としてのマイクロレンズは1mm〜2mm□のサイズの基板に形成することが要求される。そのためには平面視で2μmサイズ近傍のマイクロレンズを最適な形状にて形成することが望ましい。
なお、撮像素子を構成する基板は、基板表面が多数の画素領域に区画され、各画素領域には各々光電変換素子が配置されている。画素領域は格子状に区画された平面視矩形状であるため、画素領域上に形成するマイクロレンズも、被覆領域を多くし高開口率とするため、平面視で略矩形状に形成される。
しかしながら、マイクロレンズのサイズが2μm近傍となった場合、複数のマイクロレンズをアレイ状(行列状)に形成したマイクロレンズアレイを高開口率とし、マイクロレンズの対角方向の隙間を埋めることは、比較的難しい。
なぜならば、マイクロレンズの形成にあたっては、微細なパターンを露光しなければな
らないため、パターン露光波長が365nm(0.365μm)である半導体製造に用いられる高精度のステッパー露光装置を使用し、また、マイクロレンズ形成用の素材として、感光性を有し、かつ、熱リフロー性を有する樹脂として、例えば感光性フェノール樹脂を使用することになる。
そのため、露光波長が365nmであることと、パターン露光、現像後に残存する感光性樹脂の解像度が悪いこととを合わせ、マイクロレンズ間のギャップや隙間(特に、残存させる樹脂の平面視形状を四角形とした場合の対角方向の隙間)を埋めることが困難となる。
本発明者らの観測では、マイクロレンズの素材として用いるポジ型の感光性フェノール樹脂をフォトリソ法でパターン形成を行うと、孤立した単独パターンでは、パターンマスクに形成された0.2μm〜0.3μm幅のパターンは、どうにか樹脂パターンとして再現できる。
しかし、365nm波長の露光光がマスクパターン部に入らないため、パターンマスク上の0.1μm幅の遮光パターンを樹脂パターンに再現することは難しい。
同様に、パターンマスク上の透光パターンが0.1μm幅の場合も、パターン露光時に感光性樹脂に極端な過剰露光を行わないと樹脂でのパターン再現ができない。
このことから、0.15〜0.2μm幅の単独パターンは、パターン再現できるかどうかの境界領域となる。
本発明の目的は、高開口率で集光性が高く、また、光の拡散性に優れたマイクロレンズアレイの製造方法を提供し、集光性、光拡散性に優れたマイクロレンズ基板を提供することにある。
本発明に於いて上記課題を達成するために、請求項1においては、基板上に熱リフロー性を有する感光性樹脂層を形成する工程と、前記感光性樹脂層にフォトマスクを用いてパターン露光するパターン露光工程と、現像等のパターニング処理を行ってレジストパターンを形成する工程と、前記レジストパターンを熱溶融してマイクロレンズアレイを形成する熱リフロー工程とを有するマイクロレンズアレイの製造方法において、前記パターン露光の際、マイクロレンズアレイを形成するための矩形状のメインパターンがマトリクス状に配置され、前記矩形状のメインパターンの4隅に0.15〜0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターンが、対角線上に隣接するメインパターンの隅同士を連結するように付加され、かつ、前記矩形状のメインパターンが交差する部位には矩形状の抜きパターンが形成されたパターンを感光性樹脂層にパターン露光しうるフォトマスクを用いることを特徴とするマイクロレンズアレイの製造方法としたものである。
また、請求項2においては、前記矩形状のメインパターンの一部が0.15〜0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターンでパターン抜きされていることを特徴とする請求項1に記載のマイクロレンズアレイの製造方法としたものである。
また、請求項3においては、基板上に透明樹脂層を形成する工程と、前記透明樹脂層上に熱リフロー性を有する感光性樹脂層を形成する工程と、前記感光性樹脂層にフォトマスクを用いてパターン露光するパターン露光工程と、現像等のパターニング処理を行って前記感光性樹脂層を所定のレジストパターンとする工程と、前記レジストパターンを熱溶融して半球状のレンズ母型を形成する工程と、前記レンズ母型をマスクにして前記透明樹脂層をドライエッチングしてレンズ母型の形状を前記透明樹脂層に転写してマイクロレンズとするマイクロレンズアレイの製造方法において、前記パターン露光の際、マイクロレン
ズアレイを形成するための矩形状のメインパターンがマトリクス状に配置され、前記矩形状のメインパターンの4隅に0.15〜0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターンが、対角線上に隣接するメインパターンの隅同士を連結するように付加され、かつ、前記矩形状のメインパターンが交差する部位には矩形状の抜きパターンが形成されたパターンを感光性樹脂層にパターン露光しうるフォトマスクを用いることを特徴とするマイクロレンズアレイの製造方法としたものである。
また、請求項4においては、前記矩形状のメインパターンの一部が0.15〜0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターンでパターン抜きされていることを特徴とする請求項3に記載のマイクロレンズアレイの製造方法としたものである。
また、請求項5においては、前記透明樹脂層と感光性樹脂層との間に、レンズ母型を構成する樹脂のエッチングレートより遅いエッチングレートを有するエッチング制御層を有し、レンズ母型をマスクとしてエッチング制御層にドライエッチングを行って中間マイクロレンズを形成し、しかる後、中間マイクロレンズをマスクとして前記透明樹脂層にドライエッチングを行うことを特徴とする請求項3また4に記載のマイクロレンズアレイの製造方法としたものである。
また、請求項6においては、基板上に透明樹脂層を形成する工程と、前記透明樹脂層上に熱リフロー性を有する感光性樹脂層を形成する工程と、前記感光性樹脂層にフォトマスクを用いてパターン露光するパターン露光工程と、現像等のパターニング処理を行って前記感光性樹脂層を所定のレジストパターンとする工程と、前記レジストパターンを熱溶融して半球状のレンズ母型を形成する工程と、前記レンズ母型をマスクにして前記透明樹脂層をドライエッチングしてレンズ母型の形状を前記透明樹脂層に転写してマイクロレンズとするマイクロレンズアレイの製造方法において、前記パターン露光の際、マイクロレンズアレイを形成するための矩形状のメインパターンがマトリクス状に配置され、前記矩形状のメインパターンの3隅に0.15〜0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターンが、対角線上に隣接するメインパターンの隅同士を連結するように付加され、かつ、前記矩形状のメインパターンが交差する部位には矩形状の抜きパターンが形成され、形状補正用パターンが付加されない前記メインパターンの1隅が0.15μm〜0.2μmのパターン幅を有する形状補正パターンでパターン抜きされたパターンを感光性樹脂層にパターン露光しうるフォトマスクを用いることを特徴とするマイクロレンズアレイの製造方法としたものである。
また、請求項7においては、前記透明樹脂層と感光性樹脂層との間に、レンズ母型を構成する樹脂のエッチングレートより遅いエッチングレートを有するエッチング制御層を有し、レンズ母型をマスクとしてエッチング制御層にドライエッチングを行って中間マイクロレンズを形成し、しかる後、中間マイクロレンズをマスクとして前記透明樹脂層にドライエッチングを行うことを特徴とする請求項6記載のマイクロレンズアレイの製造方法としたものである。
また、請求項8においては、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のマイクロレンズアレイの製造方法にて作製されたマイクロレンズ基板であって、前記基板は、個々のマイクロレンズと対応する光電変換素子が形成された半導体基板であり、個々のマイクロレンズの面積が、前記光電変換素子のアレイ画素面積の90%以上であることを特徴とするマイクロレンズ基板としたものである。
また、請求項9においては、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のマイクロレンズアレイの製造方法にて作製されたマイクロレンズ基板であって、前記マイクロレンズアレイが、厚みの異なるマイクロレンズを含むことを特徴とする請求項6に記載のマイクロレン
ズ基板としたものである。
さらにまた、請求項10においては、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のマイクロレンズアレイの製造方法にて作製されたマイクロレンズ基板であって、前記マイクロレンズアレイが、断面形状が非対称となったマイクロレンズで構成されていることを特徴とするマイクロレンズ基板としたものである。
本発明のマイクロレンズアレイの製造方法によると、高開口率で微細化したマイクロレンズアレイを形成できるため、高開口率で集光性、もしくは拡散性の高い光学機能素子及び撮像素子を提供できる。
同時に、レンズ形状及び曲率を制御できるため、光学機能素子及び撮像素子に最適のマイクロレンズアレイを提供できる。
また、本発明のマイクロレンズアレイの製造方法では、透明樹脂層として熱硬化樹脂や低屈折・高屈折率樹脂など広範囲の樹脂を選択できるため、最適なレンズの反射率、光学特性、信頼性(耐熱性など)を有するマイクロレンズアレイを形成できる。
さらに、本発明のマイクロレンズアレイの製造方法では、レンズ形状や厚み(曲率)を個々に調整できるため、光電変換素子へ集光用、もしくはLED等の光源からの光を拡散するのに最も適した光学特性を有するマイクロレンズを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態につき説明する。
請求項1に係る発明は、基板上に熱リフロー性を有する感光性樹脂層を形成する工程と、前記感光性樹脂層にフォトマスクを用いてパターン露光するパターン露光工程と、現像等のパターニング処理を行ってレジストパターンを形成する工程と、前記レジストパターンを熱溶融してマイクロレンズアレイを形成する熱リフロー工程とを有するマイクロレンズアレイの製造方法において、前記パターン露光の際、マイクロレンズアレイを形成するための矩形状のメインパターンがマトリクス状に配置され、前記矩形状のメインパターンの4隅に0.15〜0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターンが、対角線上に隣接するメインパターンの隅同士を連結するように付加され、かつ、前記矩形状のメインパターンが交差する部位には矩形状の抜きパターンが形成されたパターンを感光性樹脂層にパターン露光しうるフォトマスクを用いるようにしたものである。
図1は、矩形状のメインパターンの4隅に0.15〜0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターンを付加し、且つパターン抜きしたマスクパターンのパターンレイアウトの一実施例を示す模式部分平面図である。なお、図1に記した寸法は、感光性樹脂にパターン露光されるパターンの寸法であり、5倍レチクルを用いてパターン露光する場合には、5倍レチクル上には図1の5倍の寸法を有するパターンが形成される。
マスクパターン10aは、ポジ型の感光性樹脂層をパターン露光する際に使用するマスクパターンの一例であって、マスクパターン上で遮光部となる1.5μm角の矩形状のメインパターン11の4隅に0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターン12aをメインパターン同士を連結するようにパターン付加し、さらに形状補正用パターン12a同士が交差する連結中央部を0.15〜0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターン13aでパターン抜きして、矩形状のメインパターン11のパターン補正をしている。尚、形状補正パターン12a同士が交差する部位は、レジスト残りが生じ易く、パターン不良となり易い。そのため、不要なレジスト残りを防止するため、交差部に抜きパターンを形成している(図6参照)。
このように、矩形状のメインパターン11を形状補正用パターンでパターン補正することにより、2.2μm以下の矩形状のメインパターンにおいてもコーナー部のパターン再現性が改善され、コーナー部の丸みが低減されたマイクロレンズを得られるため、マイクロ
レンズのレンズ開口率を上げることができる。
図7は、矩形状のメインパターンの4隅に0.15〜0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターンにてメインパターン同士を連結するようにパターン付加し、且つ前記矩形状のメインパターンの一部を0.15〜0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターンでパターン抜きしたマスクパターンのパターンレイアウトの一実施例を示す模式部分平面図である。なお、図7に記した寸法は、感光性樹脂にパターン露光されるパターンの寸法であり、5倍レチクルを用いてパターン露光する場合には、5倍レチクル上には図7の5倍の寸法を有するパターンが形成される。
マスクパターン10bは、ポジ型の感光性樹脂層をパターン露光する際に使用するマスクパターンの一例であって、1.5μm角の矩形状のメインパターン11の4隅に0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターン12aを連結するようにパターン付加するとともに、形状補正用パターン12a同士が交差する連結中央部を0.15〜0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターン13aでパターン抜きして、さらに矩形状のメインパターン11同士が相対する辺の一部を0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターン12bでパターン抜きして、パターン抜きした部位が凹部となるように矩形状のメインパターン11のパターン補正をしている。
このように矩形状のメインパターン11のパターン補正することにより、2.2μm以下の矩形状のメインパターンにおいてもコーナー部のパターン再現性が改善され、マイクロレンズのレンズ開口率を上げることができ、且つ凹部により熱フローの際にリフローするレンズの体積を調整できるため、マイクロレンズの断面形状やレンズ体積(厚み、曲率)を調整できる。
CMOSなどの撮像素子は、画素の微細化(例えば、2.2μm以下、1.8μm、1.5μmと言った微細画素)になると、トランジスタ素子などのレイアウト、アルミニウム配線などの影響で、受光素子であるフォトダイオードの位置が、画素の中心とならず、辺方向や対角のコーナー方向にずれることが出てくる。
このときに、マイクロレンズの中心位置を、受光素子の位置に合わせて、例えば、0.1μm〜0.3μmといった量で位置調整や微妙な曲率調整が必要になってくる。
図7に示すパターンを有するフォトマスクを用いることで、マイクロレンズの位置調整や微妙な曲率調整の可能な技術を提案するものである。
請求項3に係る発明は、基板上に透明樹脂層を形成する工程と、前記透明樹脂層上に熱リフロー性を有する感光性樹脂層を形成する工程と、前記感光性樹脂層にフォトマスクを用いてパターン露光するパターン露光工程と、現像等のパターニング処理を行って前記感光性樹脂層を所定のレジストパターンとする工程と、前記レジストパターンを熱溶融して半球状のレンズ母型を形成する工程と、前記レンズ母型をマスクにして前記透明樹脂層をドライエッチングしてレンズ母型の形状を前記透明樹脂層に転写してマイクロレンズとするマイクロレンズアレイの製造方法において、前記パターン露光の際、
マイクロレンズアレイを形成するための矩形状のメインパターンがマトリクス状に配置され、前記矩形状のメインパターンの4隅に0.15〜0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターンが、対角線上に隣接するメインパターンの隅同士を連結するように付加され、かつ、前記矩形状のメインパターンが交差する部位には矩形状の抜きパターンが形成されたパターンを感光性樹脂層にパターン露光しうるフォトマスクを用いるようにしたものである。
図1は、矩形状のメインパターンの4隅に0.15〜0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターンを付加し、且つパターン抜きしたマスクパターンのパターンレイアウトの一実施例を示す模式部分平面図である。なお、図1に記した寸法は、感光性樹脂にパ
ターン露光されるパターンの寸法であり、5倍レチクルを用いてパターン露光する場合には、5倍レチクル上には図1の5倍の寸法を有するパターンが形成される。
マスクパターン10aは、ポジ型の感光性樹脂層をパターン露光する際に使用するマスクパターンの一例であって、1.5μm角の矩形状のメインパターン11の4隅に0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターン12aを連結するようにパターン付加し、さらに形状補正用パターン12aの交差する連結中央部を0.15〜0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターン13aでパターン抜きしている。
このように矩形状のメインパターン11をパターン補正することにより、2.2μm以下の矩形状のメインパターンにおいてもレジストパターンコーナー部のパターン再現性が改善され、コーナー部の丸みが低減されたマイクロレンズを得られるため、マイクロレンズのレンズ開口率を上げることができる。
特に、上記請求項1に係わる熱リフロー方式のマイクロレンズよりも、マイクロレンズのレンズ開口率を上げることができる。
図7は、矩形状のメインパターンの4隅に0.15〜0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターンをパターン付加し、且つ前記矩形状のメインパターンの一部を0.15〜0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターンでパターン抜きしたマスクパターンのパターンレイアウトの一実施例を示す模式部分平面図である。なお、図7に記した寸法は、感光性樹脂にパターン露光されるパターンの寸法であり、5倍レチクルを用いてパターン露光する場合には、5倍レチクル上には図7の5倍の寸法を有するパターンが形成される。
マスクパターン10bは、ポジ型の感光性樹脂層をパターン露光する際に使用するマスクパターンの一例であって、1.5μm角の矩形状のメインパターン11の4隅に0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターン12aを連結するようにパターン付加するとともに、形状補正用パターン12aの交差する連結中央部を0.15〜0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターン13aでパターン抜きして、さらに矩形状のメインパターン11の相対する辺の一部が0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターン12bでパターン抜きして凹部とし、矩形状のメインパターン11のパターン補正をしている。
このように、矩形状のメインパターン11をパターン補正することにより、2.2μm以下の矩形状のメインパターンにおいてもコーナー部のパターン再現性が改善され、マイクロレンズのレンズ開口率を上げることができ、且つマイクロレンズの断面形状やレンズ体積(厚み、曲率)を調整できる。
本発明では、上記のようなマスクパターンを用い、ドライエッチングを併用することにより、2μm以下などの微細画素においても、マイクロレンズコーナー部のパターン再現性が改善される。これにより、レンズ開口率を上げることができる(図16参照)。
以下、転写方式のマイクロレンズアレイの製造方法について説明する。
図14(a)〜(e)及び図15(f)〜(h)は、転写方式のマイクロレンズアレイの製造方法の一実施例を示す模式構成断面図である。
まず、光電変換素子21が形成された半導体基板20上に公知の方法で平坦化層31及び赤色フィルタ41R、緑色フィルタ42G、青色フィルタ43Bからなるカラーフィルタ40を形成する(図14(a)〜(c)参照)。
次に、転写レンズを形成するための透明樹脂層51、エッチング制御層61及び熱リフロー性を有する感光性樹脂層71を形成する(図14(d)参照)。
熱リフロー性を有する感光性樹脂層71としては、一般にポジ型の感光性樹脂(通常、半
導体レジストにも用いられる感光性フェノール樹脂)が用いられ、感光性フェノール樹脂、感光性フェノールノボラック樹脂、感光性ポリスチレン樹脂、感光性アクリル樹脂などが使用可能である。熱リフロー性、感光性、アルカリ現像(通常ポジ型)などの特性を保有していれば良い。サブミクロンの高い解像度があることは、より望ましい。
次に、フォトマスクを介して感光性樹脂層にパターン露光を行う。このとき、図1に示すパターンを感光性樹脂層71にパターン露光し、有機アルカリ等の現像液にて現像処理を行って、エッチング制御層151上の所定位置にレジストパターン71aを形成する(図14(e)参照)。
なお、パターン露光にあたっては、形成すべきマイクロレンズの5倍の寸法のパターンを形成したパターン露光用マスク(通常、5倍レチクルと呼ぶ)を用い、波長365nmの光をパターン露光時の主波長とするステッパー露光装置にて5分の1に縮小して感光性樹脂層にパターン露光することが多い。このとき、5倍レチクル上には図1の5倍の寸法を有するパターンが形成される。
次に、レジストパターン71aを150℃〜250℃の範囲で加熱処理を行い、レジストパターン71aの熱リフロー(レジストパターン71aの流動化)処理を行って、レンズ母型71bを形成する(図15(f)参照)。
レンズ母型71bは、溶融時にレジストパターン71a表面に生じる表面張力により、凸状(例えば、断面が半球状)のレンズが形成される。
次に、ドライエッチング装置にて、レンズ母型71bを中間マスクとしてエッチング制御層61をエッチングすることにより、中間マイクロレンズ61aを形成する(図15(g)参照)。
ここで、請求項5に係る発明では、透明樹脂層51と感光性樹脂層71との間にエッチング制御層61を形成している。エッチング制御層のエッチングレートを、レンズ母型のエッチングレート遅くすることで、レンズ母型71bのレンズ径より大きくしてマイクロレンズ間の「狭ギャップ」化を図ると共に、エッチング時及びエッチング後のマイクロレンズ51aの表面の荒れを抑制している。
マイクロレンズ表面の荒れを抑制するためには、エッチング制御層61や透明樹脂層51に用いる樹脂の骨格にベンゼン環を多く導入した樹脂であることが好ましい。
あるいは、ベンゼン環を有する紫外線吸収剤などを添加しても表面荒れを抑制する効果が得られる。
エッチング制御層61に採用可能な樹脂は熱硬化型の樹脂であっても良いし、アルカリ現像の可能な感光性樹脂であっても良い。
このドライエッチングには、フロロカーボン系のガスを用いるが、CF4、C26、C38、C48などの単独ガス、あるいはこれらの混合ガスが好適である。
特に、カーボン原子/フッソ原子比率でカーボンの割合の高いガスを用いると、ドライエッチングでの形状転写にて、図15(g)に示す中間マイクロレンズ61aを大きく形成しやすい。これは、ドライエッチング時にレンズ母型71bや中間マイクロレンズ61aの側壁にCFxが形成されやすく、レンズ形状を大きくできるためである。
レンズ母型パターンが大きくなり、結果として、レンズ間の隙間が小さくなり、「狭ギャップ」効果が得られることになる。
形状転写加工前のレンズ母型を基に、非球面や非対称の特殊なマイクロレンズをドライエッチングで加工するには、C26、C38、C48などF原子の数に対してC原子の数
の大きいフロロカーボン系のガスを用いることが良い。
また、部分的に水素原子を含んだフロン系ガスを導入しても良い。
次に、ドライエッチング装置にて、中間マイクロレンズ61aを中間マスクとして、透明樹脂層51をドライエッチングすることにより、所望のマイクロレンズ51aを形成し、半導体基板20上にカラーフィルタ40及びマイクロレンズ51aが形成されたマイクロレンズ基板100aを得ることができる(図15(h)及び図16参照)。
「狭ギャップ」は、レンズ間の隙間が小さくなると進みにくくなる。レンズ間が小さくなりゼロギャップになると「狭ギャップ」効果が小さくなるため、ゼロギャップ化した中間マイクロレンズ61aの形状を透明樹脂層51に形状転写するドライエッチング工程では、CF4のようにエッチングレートの早いガスに切り替えることが望ましい。
マイクロレンズ51aが形成される透明樹脂層51は、逆に広い樹脂選択範囲がある。S/N比を下げるなど撮像素子向けマイクロレンズに要求される低反射率を目的に樹脂骨格にフッソ基を導入した含フッソアクリル樹脂や珪素を導入した含珪素アクリル樹脂が使用できる。
高屈折率を要求する場合は、ポリイミド樹脂やイオウなどハロゲン基を導入したアクリル樹脂、あるいは、SiN(窒化シリコン)のような無機材料もその選択範囲に入る。
耐熱性が重要な用途であれば、前記した材料のほか、耐熱アクリル樹脂も採用可能である。
エッチングレートの異なるレンズ母型の感光性樹脂、エッチング制御層、透明樹脂を用いることにより、マイクロレンズの厚み(曲率)の調整も可能である。
本発明に係るマイクロレンズアレイの製造方法にて形成されたマイクロレンズ基板は、CMOS、CCDと呼ばれる光電変換素子が形成された半導体基板(シリコンウエハー)上に光学素子として必要なレンズ曲率・屈折率・形状等を調整できるマイクロレンズアレイを形成できる。
この場合、マイクロレンズのサイズは、2.2μmピッチでも良いが、必要に応じ2.2μmより大きいサイズで形成しても良い。
請求項8に係る発明では、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のマイクロレンズアレイの製造方法にて作製されたマイクロレンズ基板は、1.5μm角の矩形状のメインパターン11の隅に0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターン12aを連結するようにパターン付加したマスクパターンが配置されたフォトマスクを用いて、パターン露光しているので、マイクロレンズアレイの平面視の個々のマイクロレンズ面積が、光電変換素子のアレイ画素面積の90%以上確保できるようになっている。
請求項9に係る発明では、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のマイクロレンズアレイの製造方法にて作製されたマイクロレンズ基板は、パターン露光に使用するフォトマスクとして、1.5μm角の矩形状のメインパターン11の隅に0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターン12aを連結するようにパターン付加し、且つ前記矩形状のメインパターンの一部を0.15〜0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターンでパターン抜きしたマスクパターンが配置されたフォトマスクを使用してパターン露光するので、マイクロレンズアレイのマイクロレンズの形状を部分的に変えることが可能になる。
請求項10に係る発明では、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のマイクロレンズアレイの製造方法にて作製されたマイクロレンズ基板は、パターン露光に使用するフォトマスクとして、1.5μm角の矩形状のメインパターン11の隅に0.2μmのパターン幅
を有する形状補正用パターン12aを連結するようにパターン付加し、且つ前記矩形状のメインパターンの一部を0.15〜0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターンでパターン抜きしたマスクパターンが配置されたフォトマスクを使用してパターン露光するので、マイクロレンズアレイのマイクロレンズを断面非対称のマイクロレンズで構成することができる。
まず、光電変換素子21が形成された半導体基板20上にスピンコート法で平坦化層31を形成した後、赤色フィルタ41R、緑色フィルタ42G、青色フィルタ43Bからなるカラーフィルタ40を公知のフォトリソグラフィー法にて形成した(図14(a)〜(c)参照)。
次に、ベンゾトリアゾール系UV吸収剤を固形比5%含有するアクリル樹脂からなる0.8μm厚の透明樹脂層51と、ノボラック樹脂からなる0.8μm厚のエッチング制御層61と、熱リフロー性を有する感光性フェノール樹脂からなる0.4μm厚の感光性樹脂層71とを順次形成した(図14(d)参照)。
次に、5倍レチクルを用いてステッパーにて感光性樹脂層71にパターン露光した。5倍レチクルには、1/5に縮小された際に、図1に示す1.5μmの矩形状パターンの4隅に0.2μm幅の形状補正用パターン12aを付加し、形状補正用パターン12aが交差する連結中央部を0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターン13aでパターン抜きしたパターン10aが配置されている。
次いで、有機アルカリ等の現像液にて現像処理を行って、エッチング制御層151上の所定位置にレジストパターン71aを形成した(図14(e)参照)。
図2に、レジストパターン71aの電子顕微鏡写真を示す。
次に、レジストパターン71aを200℃に加熱したホットプレートで加熱処理を行い、レジストパターン71aの熱リフロー処理を行って、半球状のレンズ母型71bを形成した(図15(f)参照)。
図3に、レンズ母型71bの電子顕微鏡写真を示す。
次に、ドライエッチング装置にて、レンズ母型71bを中間マスクとしてエッチング制御層61をエッチングすることにより、中間マイクロレンズ61aを形成した(図15(g)参照)。
次に、ドライエッチング装置にて、中間マイクロレンズ61aを中間マスクとして、透明樹脂層51をドライエッチングすることにより、高さ0.4μmのマイクロレンズ51aを形成し、半導体基板20上にカラーフィルタ40及びマイクロレンズ51aが形成されたマイクロレンズ基板100aを作製することができた(図15(h)参照)。
図4に、マイクロレンズ51aの電子顕微鏡写真を、図5に、マイクロレンズ51aの断面拡大写真をそれぞれ示す。
図4の電子顕微鏡写真からも分かるように、4隅に0.2μm幅の形状補正用パターン12aを付加することにより、マイクロレンズのコーナー部の丸みが小さくなり、開口率が上昇していていることが確認された。
また、マイクロレンズ51aの開口率は約94%であった。
本実施例2では、半導体基板とフォトマスクが異なる以外は、実施例1と同様の製造工程となるため、製造工程は図14、図15を用いて説明する。
まず、画素の中央より辺方向に位置ずれした光電変換素子21を有する半導体基板20a
上に実施例1と同様な方法で平坦化層31及び赤色フィルタ41R、緑色フィルタ42G、青色フィルタ43Bからなるカラーフィルタ40を形成した(図14(a)〜(c)参照)。
次に、ベンゾトリアゾール系UV吸収剤を固形比5%含有するアクリル樹脂からなる0.8μm厚の透明樹脂層51と、ノボラック樹脂からなる0.8μm厚のエッチング制御層61と、熱リフロー性を有する感光性フェノール樹脂からなる0.5μm厚の感光性樹脂層71とを順次形成した(図14(d)参照)。
次に、5倍レチクルを用いてステッパーにて感光性樹脂層71にパターン露光した。5倍レチクルには、1/5に縮小された際に、図7に示す1.5μmの矩形状パターンの4隅に0.2μm幅の形状補正用パターン12aを付加し、且つ矩形状のメインパターンの相対する辺の一部が0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターン13bでパターン抜きし、さらに形状補正用パターン12aが交差する連結中央部を0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターン13aでパターン抜きしたパターン10bが配置されている。
次いで、有機アルカリ等の現像液にて現像処理を行って、エッチング制御層151上の所定位置にレジストパターン72aを形成した(図14(e)参照)。
図8は、レジストパターン72aの電子顕微鏡写真を示す。
次に、レジストパターン72aを200℃に加熱したホットプレートで加熱処理を行い、レジストパターン72aの熱リフロー処理を行って、半球状のレンズ母型72bを形成した(図15(f)参照)。
図9は、レンズ母型72bの電子顕微鏡写真を示す。
次に、フロロカーボン系ガスC38を導入したドライエッチング装置にて、レンズ母型72bを中間マスクとしてエッチング制御層61をエッチングすることにより、中間マイクロレンズ62aを形成した(図15(g)参照)。
次に、フロロカーボン系ガスCF4を導入したドライエッチング装置にて、中間マイクロレンズ62aを中間マスクとして、透明樹脂層51をドライエッチングすることにより断面非対称マイクロレンズ52aを形成し、半導体基板20a上にカラーフィルタ40及び断面非対称のマイクロレンズ52aが形成されたマイクロレンズ基板100bを作製することができた(図17(a)参照)。
図10は、マイクロレンズ52aの電子顕微鏡写真を、図11は、マイクロレンズ52aの断面拡大写真をそれぞれ示す。
図8のレジストパターン72aの電子顕微鏡写真からも分かるように、4隅に0.2μm幅の形状補正用パターンをパターン付加し、且つ矩形状のメインパターンの相対する辺の一部が0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターン13bでパターン抜きすることにより、形状補正用パターン12bでパターン抜きされた部分が凹んでいる。
図11の断面拡大写真からも分かるように、全体として非対称の丸みを帯びたマイクロレンズに加工されている。
また、マイクロレンズ52aの高さのピークは、形状補正用パターン13bでパターン抜きした部分と反対側に、中心よりおよそ0.2μmずれていることが確認された。
また、マイクロレンズ52aの開口率は約92%であった。
本実施例3では、半導体基板とフォトマスクが異なる以外は、実施例1と同様の製造工
程となるため、製造工程は図14、図15を用いて説明する。
まず、図17(b)に示すように画素の中央より対角方向に位置ずれした光電変換素子21を有する半導体基板20a上に実施例1と同様な方法で平坦化層31及び赤色フィルタ41R、緑色フィルタ42G、青色フィルタ43Bからなるカラーフィルタ40を形成した(図14(a)〜(c)参照)。
次に、ベンゾトリアゾール系UV吸収剤を固形比5%含有するアクリル樹脂からなる0.8μm厚の透明樹脂層51と、ノボラック樹脂からなる0.8μm厚のエッチング制御層61と、熱リフロー性を有する感光性フェノール樹脂からなる0.4μm厚の感光性樹脂層71とを順次形成した(図14(d)参照)。
次に、5倍レチクルを用いてステッパーにて感光性樹脂層71にパターン露光した。5倍レチクルには、1/5に縮小された際に、図12に示す1.5μmの矩形状パターンの3隅に0.2μm幅の形状補正用パターン12aを付加し、且つ1.5μmの矩形状のメインパターンの1隅を0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターン13cでパターン抜きし、さらに形状補正用パターン12aが交差する連結中央部を0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターン13aでパターン抜きしたパターン10cが配置されている。
次いで、有機アルカリ等の現像液にて現像処理を行って、エッチング制御層151上の所定位置にレジストパターン73aを形成した(図14(e)参照)。
次に、レジストパターン73aを200℃に加熱したホットプレートで加熱処理を行い、レジストパターン73aの熱リフロー処理を行って、半球状のレンズ母型73bを形成した(図15(f)参照)。
ここで、マスクパターン10cを用いて形成したレンズ母型は、形状補正用パターン12cでパターン抜きすることにより、熱で溶融、リフローするレンズの体積を調整できるため、レンズ高さ(レンズ曲率)を調整できることになる。
次に、フロロカーボン系ガスC38を導入したドライエッチング装置にて、レンズ母型73bを中間マスクとしてエッチング制御層61をエッチングすることにより、中間マイクロレンズ63aを形成した(図15(g)参照)。
次に、フロロカーボン系ガスCF4を導入したドライエッチング装置にて、中間マイクロレンズ63aを中間マスクとして、透明樹脂層51をドライエッチングすることにより、非対称マイクロレンズ53aを形成し、半導体基板20a上にカラーフィルタ40及び非対称マイクロレンズ53aが形成されたマイクロレンズ基板100cを作製することができた(図17(a)参照)。
ここで、マイクロレンズの1隅がなだらかな曲線をもつ非対称のマクロレンズを加工することができた。
まず、光電変換素子21が形成された半導体基板20上に公知の方法で平坦化層31及び赤色フィルタ41R、緑色フィルタ42G、青色フィルタ43Bからなるカラーフィルタ40を形成した(図14(a)〜(c)参照)。
次に、ベンゾトリアゾール系UV吸収剤を固形比5%含有するアクリル樹脂からなる0.8μm厚の透明樹脂層51と、ノボラック樹脂からなる0.8μm厚のエッチング制御層61と、熱リフロー性を有する感光性フェノール樹脂からなる0.4μm厚の感光性樹脂層71とを順次形成した(図14(d)参照)。
次に、5倍レチクルを用いてステッパーにて感光性樹脂層71にパターン露光した。5倍レチクルには、1/5に縮小された際に、図13に示す1.5μmの矩形状パターンの4隅に0.2μm幅の形状補正用パターン12aを付加し、且つ1.5μmの矩形状のメインパターンの1部を0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターン13dと13eとでパターン抜きし、さらに形状補正用パターン12aが交差する連結中央部を0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターン13aでパターン抜きしたパターン10dが配置されている。
次いで、有機アルカリ等の現像液にて現像処理を行って、エッチング制御層151上の所定位置にレジストパターン74aを形成した(図14(e)参照)。
次に、レジストパターン74aを200℃に加熱したホットプレートで加熱処理を行い、レジストパターン74aの熱リフロー処理を行って、半球状のレンズ母型74bを形成した(図15(f)参照)。
ここで、マスクパターン10dを用いて形成したレンズ母型は、1.5μmの矩形状のメインパターンの1部を0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターン13dと13eとでパターン抜きしているので、全体として膜厚が薄い熱リフローレンズとなる。
次に、フロロカーボン系ガスC38を導入したドライエッチング装置にて、レンズ母型74bを中間マスクとしてエッチング制御層61をエッチングすることにより、中間マイクロレンズ64aを形成した(図15(g)参照)。
次に、フロロカーボン系ガスCF4を導入したドライエッチング装置にて、中間マイクロレンズ64aを中間マスクとして、透明樹脂層51をドライエッチングすることにより、マイクロレンズ54aを形成し、半導体基板20上にカラーフィルタ40及びマイクロレンズ54aが形成されたマイクロレンズ基板100dを作製することができた(図15(h)参照)。
ここで、マイクロレンズ54aは、実施例1で作製したマイクロレンズ51aよりも中心部の高さが0.1μmほど低いマイクロレンズを作製することができた。
また、マイクロレンズ54aの開口率は約93%であった。
上記したように、本発明のマイクロレンズアレイの製造方法によれば、形状補正パターンをパターン付加したり、マスクパターンの一部を形状補正パターンでパターン抜きしたマスクパターンを配置したフォトマスクを用いてパターン露光することにより、集光や散乱効果を最適化したマイクロレンズ基板を提供できる。
撮像素子においては、2μmピッチ以下の微細画素においても受光素子の位置に関わらず、集光を最適化でき、また、形状や厚みの異なるマイクロレンズを撮像素子チップの光学条件にあわせて配設することにより、従来、問題であったチップ中央部と端部の集光性の差を解消することができる。
また、赤・緑・青などの各色のカラーフィルタの屈折率差を補正するため、赤・緑・青のフィルタに対応して形成する各レンズの厚みを調整できる。
なお、上述した実施例では、光電変換素子を有する半導体基板上にマイクロレンズアレイを形成しているが、本発明の実施の形態はこれに限定されるものではない。
例えば、ガラス基板上に上述した方法でマイクロレンズアレイを形成したマイクロレンズ基板は、光を均一に集光、拡散することができる。
そのため、かかるマイクロレンズ基板をLED等の光源に組み込めば高品質の表示装置を得ることが可能となる。
矩形状のメインパターンの4隅に0.15〜0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターンをパターン付加したマスクパターンのパターンレイアウトの一実施例を示す模式部分平面図である。 レジストパターン71aの電子顕微鏡写真を示す説明図である。 レンズ母型71bの電子顕微鏡写真を示す説明図である。 マイクロレンズ51aの電子顕微鏡写真を示す説明図である。 マイクロレンズ51aの断面構造の電子顕微鏡写真を示す説明図である。 形状補正用パターン12aがパターン付加された連結中央部に配置された形状補正用パターン13aを示す説明図である。 矩形状のメインパターンの4隅に0.15〜0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターンをパターン付加し、且つ前記矩形状のメインパターンの一部を0.15〜0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターンでパターン抜きしたマスクパターンのパターンレイアウトの一実施例を示す模式部分平面図である。 レジストパターン72aの電子顕微鏡写真を示す説明図である。 レンズ母型72bの電子顕微鏡写真を示す説明図である。 マイクロレンズ52aの電子顕微鏡写真を示す説明図である。 マイクロレンズ52aの断面構造の電子顕微鏡写真を示す説明図である。 1.5μmの矩形状パターンの3隅に0.2μm幅の形状補正用パターン12aを付加し、且つ1.5μmの矩形状のメインパターンの1隅を0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターン12cでパターン抜きしたマスクパターン10cが配置されたマスクパターンのパターンレイアウトの一実施例を示す模式部分平面図である。 1.5μmの矩形状パターンの4隅に0.2μm幅の形状補正用パターン12aを付加し、且つ且つ1.5μmの矩形状のメインパターンの1部を0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターン12dと12eとでパターン抜きしたマスクパターン10dが配置されたマスクパターンのパターンレイアウトの一実施例を示す模式部分平面図である。 (a)〜(e)は、転写方式のマイクロレンズアレイの製造方法の製造工程の一部を示す模式構成断面図である。 (f)〜(h)は、転写方式のマイクロレンズアレイの製造方法の製造工程の一部を示す模式構成断面図である。 転写方式のマイクロレンズアレイの製造方法で作製したマイクロレンズ51aの平面視形状を示す模式部分平面図である。 (a)は、本発明のマイクロレンズ基板の一実施例を示す模式部分断面図である。(b)は、画素の中央より対角方向に位置ずれした光電変換素子の配置状態の一例を示す模式平面図である。 1.8μmピッチのマイクロレンズを形成する際に用いる、設計上のマスクパターン寸法の一例を示す模式部分平面図である。 レジストパターン161aの平面視形状を示す模式部分平面図である。 マイクロレンズ141aの平面視形状を示す模式部分平面図である。 画素ピッチを変化した場合の、熱リフロー法で形成したマイクロレンズと、ドライエッチング法で形成したマイクロレンズとの実行的な開口率の変化を示す説明図である。 (a)〜(e)は、転写方式のマイクロレンズアレイの製造方法の製造工程の一部を示す模式構成断面図である。 (f)〜(h)は、転写方式のマイクロレンズアレイの製造方法の製造工程の一部を示す模式構成断面図である。
符号の説明
10a、10b、10c、10d……マスクパターン
11……矩形状のメインパターン
12a、13a、13b、13c、13d……形状補正用パターン
20、20a、110……半導体基板
21、111……光電変換素子
31、121……平坦化層
40……カラーフィルタ
41R、131R……赤色フィルタ
42G、132G……緑色フィルタ
43B、133B……青色フィルタ
51、141……透明樹脂層
51a、52a、53a、54a、141a……マイクロレンズ
61、151……エッチング制御層
61a、62a、63a、64a、151a……中間レンズ
71、161……感光性樹脂層
71a、72a、73a、74a、161a……レジストパターン
71b、72b、73b、74b、161b……レンズ母型
100a、100b、100c、100d……マイクロレンズ基板

Claims (10)

  1. 基板上に熱リフロー性を有する感光性樹脂層を形成する工程と、前記感光性樹脂層にフォトマスクを用いてパターン露光するパターン露光工程と、現像等のパターニング処理を行ってレジストパターンを形成する工程と、前記レジストパターンを熱溶融してマイクロレンズアレイを形成する熱リフロー工程とを有するマイクロレンズアレイの製造方法において、
    前記パターン露光の際、
    マイクロレンズアレイを形成するための矩形状のメインパターンがマトリクス状に配置され、前記矩形状のメインパターンの4隅に0.15〜0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターンが、対角線上に隣接するメインパターンの隅同士を連結するように付加され、かつ、前記矩形状のメインパターンが交差する部位には矩形状の抜きパターンが形成されたパターンを感光性樹脂層にパターン露光しうるフォトマスクを用いることを特徴とするマイクロレンズアレイの製造方法。
  2. 前記矩形状のメインパターンの一部が0.15〜0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターンでパターン抜きされていることを特徴とする請求項1に記載のマイクロレンズアレイの製造方法。
  3. 基板上に透明樹脂層を形成する工程と、前記透明樹脂層上に熱リフロー性を有する感光性樹脂層を形成する工程と、前記感光性樹脂層にフォトマスクを用いてパターン露光するパターン露光工程と、現像等のパターニング処理を行って前記感光性樹脂層を所定のレジストパターンとする工程と、前記レジストパターンを熱溶融して半球状のレンズ母型を形成する工程と、前記レンズ母型をマスクにして前記透明樹脂層をドライエッチングしてレンズ母型の形状を前記透明樹脂層に転写してマイクロレンズとするマイクロレンズアレイの製造方法において、
    前記パターン露光の際、
    マイクロレンズアレイを形成するための矩形状のメインパターンがマトリクス状に配置され、前記矩形状のメインパターンの4隅に0.15〜0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターンが、対角線上に隣接するメインパターンの隅同士を連結するように付加され、かつ、前記矩形状のメインパターンが交差する部位には矩形状の抜きパターンが形成されたパターンを感光性樹脂層にパターン露光しうるフォトマスクを用いることを特徴とするマイクロレンズアレイの製造方法。
  4. 前記矩形状のメインパターンの一部が0.15〜0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターンでパターン抜きされていることを特徴とする請求項3に記載のマイクロレンズアレイの製造方法。
  5. 前記透明樹脂層と感光性樹脂層との間に、レンズ母型を構成する樹脂のエッチングレートより遅いエッチングレートを有するエッチング制御層を有し、レンズ母型をマスクとしてエッチング制御層にドライエッチングを行って中間マイクロレンズを形成し、しかる後、中間マイクロレンズをマスクとして前記透明樹脂層にドライエッチングを行うことを特徴とする請求項3また4に記載のマイクロレンズアレイの製造方法。
  6. 基板上に透明樹脂層を形成する工程と、前記透明樹脂層上に熱リフロー性を有する感光性樹脂層を形成する工程と、前記感光性樹脂層にフォトマスクを用いてパターン露光するパターン露光工程と、現像等のパターニング処理を行って前記感光性樹脂層を所定のレジストパターンとする工程と、前記レジストパターンを熱溶融して半球状のレンズ母型を形成する工程と、前記レンズ母型をマスクにして前記透明樹脂層をドライエッチングしてレンズ母型の形状を前記透明樹脂層に転写してマイクロレンズとするマイクロレンズアレイ
    の製造方法において、
    前記パターン露光の際、
    マイクロレンズアレイを形成するための矩形状のメインパターンがマトリクス状に配置され、前記矩形状のメインパターンの3隅に0.15〜0.2μmのパターン幅を有する形状補正用パターンが、対角線上に隣接するメインパターンの隅同士を連結するように付加され、形状補正用パターンが付加されない前記メインパターンの1隅が0.15μm〜0.2μmのパターン幅を有する形状補正パターンでパターン抜きされたパターンを感光性樹脂層にパターン露光しうるフォトマスクを用いることを特徴とするマイクロレンズアレイの製造方法。
  7. 前記透明樹脂層と感光性樹脂層との間に、レンズ母型を構成する樹脂のエッチングレートより遅いエッチングレートを有するエッチング制御層を有し、レンズ母型をマスクとしてエッチング制御層にドライエッチングを行って中間マイクロレンズを形成し、しかる後、中間マイクロレンズをマスクとして前記透明樹脂層にドライエッチングを行うことを特徴とする請求項6記載のマイクロレンズアレイの製造方法。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載のマイクロレンズアレイの製造方法にて作製されたマイクロレンズ基板であって、前記基板は、個々のマイクロレンズと対応する光電変換素子が形成された半導体基板であり、個々のマイクロレンズの面積が、前記光電変換素子のアレイ画素面積の90%以上であることを特徴とするマイクロレンズ基板。
  9. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載のマイクロレンズアレイの製造方法にて作製されたマイクロレンズ基板であって、前記マイクロレンズアレイが、厚みの異なるマイクロレンズを含むことを特徴とする請求項6に記載のマイクロレンズ基板。
  10. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載のマイクロレンズアレイの製造方法にて作製されたマイクロレンズ基板であって、前記マイクロレンズアレイが、断面形状が非対称となったマイクロレンズで構成されていることを特徴とするマイクロレンズ基板。
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