JP2014082901A - 電力変換装置および電力変換装置の制御装置 - Google Patents

電力変換装置および電力変換装置の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ハーフブリッジ形の電力変換装置において電圧利用率を向上させる。
【解決手段】電力変換装置(コンバータ4)の制御装置50は、直流電圧基準値と、変換器の直流電圧の検出値との間の偏差、および、三相交流の電圧に基づいて、正弦波の三相電流指令値を生成する正弦波電流指令生成回路10Aと、第3次の整数倍の高調波電流値を、零相電流指令値として生成する零相電流指令生成回路19と、三相電流指令値に零相電流指令値を加算して、変換器の電流指令値を生成する加算器20と、加算器20からの電流指令値と、コンバータ4の検出値との偏差に基づいて、三相のPWM電圧指令値を生成する電流制御器(ACR)15と、PWM電圧指令値に基づいて、コンバータ4をPWM制御するための制御信号を生成するPWM回路18とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、電力変換装置および電力変換装置の制御装置に関する。本発明は、特に、三相のハーフブリッジ形PWM(パルス幅変調)電力変換装置における電圧利用率の向上に関する。
交流を直流に変換する三相のPWMコンバータあるいは直流を交流に変換するPWMインバータにおいて、出力交流電圧の線間電圧を正弦波に維持することを条件として、線間電圧では相殺される第3次の整数倍の高調波成分を正弦波の電圧指令値に重畳させて、各相アームの電圧指令値を生成する方法が提案されている。この方法によれば、正弦波変調方式に比較して電圧利用率が向上する。たとえば特開平10−164846号公報(特許文献1)に開示された電力変換装置の制御装置は、電流制御増幅器の出力に第3次の整数倍の高調波を重畳するための零相変調器を備える。
図4は、特開平10−164846号公報に開示された、従来のコンバータ制御回路の機能ブロック図である。図4を参照して、三相交流電源201からの交流電力は、コンバータ204によって直流電力に変換される。ACコンデンサ202およびリアクトル203は、高調波を除去するフィルタ回路を構成する。コンバータ204は、図示しない電力半導体を備え、交流電力を直流電力に変換する。コンバータ204からの直流電力は、直流平滑コンデンサ205によって平滑化されて、図示しない負荷に供給される。
電圧センサ207は、三相交流電源201の電圧を検出する。電圧センサ208は、直流平滑コンデンサ205の直流電圧を検出する。電流センサ209は、コンバータ204に入力される電流Icを検出する。
図5は、図4に示されたコンバータ204の構成例を示した図である。図5を参照して、コンバータ204は、たとえば3相のフルブリッジ変換回路であり、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などの電力半導体(Qu〜Qz)を備える。三相の各相に対応して、ACコンデンサ202u,202v,202wが設けられるとともに、リアクトル203u,203v,203wが設けられる。正極線Pdcと負極線Ndcとの間には、直流平滑コンデンサ205p,205nが直列に接続される。
図4に戻り、コンバータ制御回路の動作について説明する。直流電圧設定回路210は、直流電圧基準Vdc*を出力する。減算器11は、直流電圧基準Vdc*と、電圧センサ8によって検出された直流電圧Vdcの検出値Vdc−との間の偏差を演算する。減算器11によって算出された偏差は、電圧制御器(AVR)212に入力される。
乗算器213は、三相交流の相ごとに、電圧制御器212の出力と電圧センサ208によって検出された交流電源電圧との積を算出する。これにより乗算器213は、正弦波の三相電流指令(Icu*,Icv*,Icw*)を生成する。減算器214は、電流指令値(Icu*〜Icw*)と、電流センサ209によって検出された電流の検出値(Icu−,Icv−,Icw−)を受けて、相ごとに電流指令値と検出値との間の偏差を算出する。各相の偏差は、相ごとの電流制御器(ACR)215に入力される。
加算器217は、各相の電流制御器215の出力と、零相電圧指令生成回路216からの電圧指令とを加算して、三相のPWM電圧指令値(Vu*,Vv*,Vw*)を生成する。この電圧指令値(Vu*〜Vw*)はPWM回路218へ入力される。PWM回路218は、三角波キャリア比較方式等の周知の方法に従って、コンバータ204内の電力半導体をオンオフさせるためのゲートパルス信号を生成して、そのゲートパルス信号をコンバータ204へと出力する。
ここで零相電圧指令値は、電流制御器(ACR)215からの基本正弦波電圧指令に対する第3次の整数倍の高調波である。PWM回路の三角波キャリアの振幅を±Vcとし、変調度をaとすると、零相電圧指令値は次式に従って表される
零相電圧指令値=2/√3a・Vc・1/6・sin(3θ)・・・(1)
θ:交流電源の電源電圧に同期した基本波基準位相
sinθの振幅が1であるのに対して、sinθ+(1/6)・sin(3θ)の最大値は31/2/2となるので、零相電圧指令値の最大値はa・Vcとなる。0≦a≦1の範囲でPWMが可能である。PWM電圧指令値のピーク電圧が零相電圧指令を重畳することによって下がる。したがって、零相電圧を重畳しない場合に比較して電圧利用率を(31/2/2−1)×100=約15%向上させることができる。
さらに、零相電圧指令値を基本波の第3次の整数倍の高調波としたので、線間電圧には第3次の高調波電圧が含まれない。したがって線間電圧を正弦波に維持できる。
特開平10−164846号公報
上記の構成の場合、各相の電流指令値Ic*は、正弦波である。電圧制御器(AVR)212の出力をAとすると、各相の電流指令値Ic*は、次式のように表される。
Icu*=A×√2×Vs×sin(θ) ・・・(2)
Icv*=A×√2×Vs×sin(θ−2/3π) ・・・(3)
Icw*=A×√2×Vs×sin(θ+2/3π) ・・・(4)
したがって、次式に示すように、電流指令には零相分は含まれない。
Icu*+Icv*+Icw*=0 ・・・(5)
ここで図4に示された構成は、零相電圧指令をフィードフォワードで電流指令値に重畳している。この構成および制御方法は、零相電圧を出力しても零相電流がコンバータ回路に流れない場合のみに適用できる。すなわち、上記方法は、図5に示したフルブリッジ回路にのみ適用可能な方法である。
一方で、フルブリッジ回路はコモンモード電圧を発生させて、ノイズ原因となる漏洩電流の増加を招く。このため、コモンモード電圧を抑制するためのコンバータの回路として、三相ハーフブリッジ回路が適用される場合がある。
図6は、三相ハーフブリッジ回路の構成例を示した図である。図6を参照して、図5と同一部分は同一符号が付されている。図6に示した構成は、ACコンデンサ202u〜202wの接続点である中性相が中性相ライン206を介して、直流平滑コンデンサ205p,205nの接続点である中性点に接続されている点で、図5に示した構成と異なっている。
上記のように、三相ハーフブリッジ回路では、ACフィルタの中性相と、直流回路(直流平滑コンデンサ205p,205n)の中性点とが接続されているので、ACフィルタと直流平滑コンデンサ205とにより閉回路が形成されている。このため、上記の制御方法を適用した場合には、零相電圧によって、コンバータ204−ACフィルタ−中性相ライン206−直流平滑コンデンサ205のルートで零相電流成分が流れる。
したがって従来の制御方式を三相ハーフブリッジ回路に適用すると、上記(5)式が成立しないので、電流指令通りの電流が流れない。この結果、コンバータを制御できないという問題点があった。あるいは、零相成分電流が0になるようにコンバータが制御されるので、フィードフォワードで重畳された零相電圧を打ち消すように電流制御が働く。このため電圧利用率が上がらないという問題点があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、ハーフブリッジ型の電力変換装置において電圧利用率を向上させることを目的とする。
本発明のある局面において、電力変換装置100は、三相交流と直流との間で電力を変換する変換器と、三相交流の相ごとに設けられたリアクトルおよびコンデンサを含み、変換器から発生する高調波を除去するフィルタ回路と、変換器の直流側の正極と負極との間に直列に接続された複数のコンデンサを含み、フィルタ回路の中性相に接続される接続点を有する直流回路と、変換器を制御する制御回路とを備える。制御回路は、直流電圧基準値と、変換器の直流電圧の検出値との間の偏差、および、三相交流の電圧に基づいて、正弦波の三相電流指令値を生成する正弦波電流指令生成回路と、第3次の整数倍の高調波電流値を、零相電流指令値として生成する零相電流指令生成回路と、三相電流指令値に零相電流指令値を加算して、変換器の電流指令値を生成する加算器と、加算器からの電流指令値と、変換器の三相交流電流の検出値との偏差に基づいて、三相のPWM電圧指令値を生成する電流制御器と、PWM電圧指令値に基づいて、変換器をPWM制御するための制御信号を生成するPWM回路とを含む。
本発明の他の局面において、電力変換装置の制御装置が提供される。電力変換装置は、三相交流と直流との間で電力を変換する変換器と、三相交流の相ごとに設けられたリアクトルおよびコンデンサを含み、変換器から発生する高調波を除去するフィルタ回路と、変換器の直流側の正極と負極との間に直列に接続された複数のコンデンサを含み、フィルタ回路の中性相に接続される接続点を有する直流回路とを備える。制御装置は、直流電圧基準値と、変換器の直流電圧の検出値との間の偏差、および、三相交流の電圧に基づいて、正弦波の三相電流指令値を生成する正弦波電流指令生成回路と、第3次の整数倍の高調波電流値を、零相電流指令値として生成する零相電流指令生成回路と、三相電流指令値に零相電流指令値を加算して、変換器の電流指令値を生成する加算器と、加算器からの電流指令値と、変換器の三相交流電流の検出値との偏差に基づいて、三相のPWM電圧指令値を生成する電流制御器と、PWM電圧指令値に基づいて、変換器をPWM制御するための制御信号を生成するPWM回路とを備える。
本発明によれば、ハーフブリッジ形PWM電力変換装置において電圧利用率を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る電力変換装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態1に係る制御回路の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る制御回路の機能ブロック図である。 特開平10−164846号公報に開示された、従来のコンバータ制御回路の機能ブロック図である。 図4に示されたコンバータの構成例を示した図である。 三相ハーフブリッジ回路の構成例を示した図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態に係る電力変換装置の概略構成図である。図1を参照して、電力変換装置は、ACコンデンサ2u,2v,2wと、リアクトル3u,3v,3wと、コンバータ4と、直流平滑コンデンサ5p,5nと、中性相ライン6と、制御回路50とを備える。
コンバータ4は、三相交流電源1からの三相交流を直流電力に変換する。コンバータ4から出力される直流電力は、たとえば図示しない負荷に供給される。
コンバータ4は、IGBT等の電力半導体Qu,Qx,Qv,Qy,Qw,Qzを備える。電力半導体Qu,Qxは、正極線Pdcと負極線Ndcとの間に直列に接続されて、U相アームを構成する。電力半導体Qv,Qyは、正極線Pdcと負極線Ndcとの間に直列に接続されて、V相アームを構成する。電力半導体Qz,Qwは、正極線Pdcと負極線Ndcとの間に直列に接続されて、W相アームを構成する。
ACコンデンサ2u,2v,2wと、リアクトル3u,3v,3wとはフィルタ回路を構成し、コンバータ4から発生する高調波成分を除去する。リアクトル3uの一方端は、U相に対応する交流ラインを介して電力半導体Qu,Qxの接続点に接続される。リアクトル3uの他方端は、三相交流電源1側の交流ラインに接続される。リアクトル3vの一方端は、V相に対応する交流ラインを介して電力半導体Qv,Qyの接続点に接続される。リアクトル3vの他方端は、三相交流電源1側の交流ラインに接続される。リアクトル3wの一方端は、W相に対応する交流ラインを介して電力半導体Qw,Qzの接続点に接続される。リアクトル3wの他方端は、三相交流電源1側の交流ラインに接続される。
ACコンデンサ2uの一方端は、リアクトル3uの他方端に接続される。ACコンデンサ2vの一方端は、リアクトル3vの他方端に接続される。ACコンデンサ2wの一方端は、リアクトル3wの他方端に接続される。ACコンデンサ2u,2v,2wの他方端同士が互いに接続される。
直流平滑コンデンサ5p,5nは、直流回路を構成する。直流平滑コンデンサ5p,5nは、正極線Pdcと負極線Ndcとの間に直接に接続されて、コンバータ4から出力される直流電力を平滑化する。
中性相ライン6は、ACコンデンサ2u〜2wの接続点である中性相と、直流平滑コンデンサ5p,5nの接続点である中性点とを接続する。制御回路50は、PWM方式に従って、コンバータ4を構成する電力半導体Qu,Qx,Qv,Qy,Qw,Qzのスイッチングを制御する。すなわち、本発明の実施の形態では、三相ハーフブリッジ形PWM電力変換装置が実現される。
本発明の実施の形態に係る三相ハーフブリッジ形PWM電力変換装置の制御では、基本波の第3次の整数倍の電流指令を、コンバータ4の電流指令(正弦波電流指令)に重畳して電圧利用率を向上させる。本発明の実施の形態によれば、新たな部品を追加することなく、三相ハーフブリッジ型PWM電力変換装置の電圧利用率を向上させることができる。これにより、低ノイズかつ高効率の電力変換装置を達成することができる。以下に、各実施の形態に係るコンバータの制御について詳細に説明する。
[実施の形態1]
図2は、本発明の実施の形態1に係る制御回路50の機能ブロック図である。図2を参照して、制御回路50は、直流電圧設定回路10と、減算器11と、電圧制御器(AVR)12と、乗算器13と、減算器14と、電流制御器(ACR)15と、PWM回路18と、零相電流指令生成回路19と、加算器20とを備える。直流電圧設定回路10と、減算器11と、電圧制御器(AVR)12と、乗算器13とは、正弦波の三相電流指令値(Icu*,Icv*,Icw*)を生成するための正弦波電流指令生成回路10Aを構成する。なお、図中の「///」は三相を示す記号である。
直流電圧設定回路10は、正極線Pdcと負極線Ndcとの間の直流電圧Vdcの基準となる直流電圧基準Vdc*を出力する。減算器11は、直流電圧基準Vdc*と、電圧センサ8によって検出された直流電圧Vdcの検出値Vdc−との間の偏差を演算する。減算器11によって算出された偏差は、電圧制御器(AVR)12に入力される。
乗算器13は、電圧制御器12の出力と、電圧センサ7によって検出された各相の交流電源電圧Vs−との積を算出する。これにより乗算器13は、正弦波の三相電流指令値(Icu*,Icv*,Icw*)を生成する。
零相電流指令生成回路19は、電圧センサ7によって検出された電源電圧Vsの検出値から、零相電流指令値Ic0*を生成する。加算器20は、正弦波の三相電流指令値(Icu*,Icv*,Icw*)に零相電流指令値Ic0*を加算して、電流指令値を生成する。
減算器14は、加算器20からの電流指令と、電流センサ9によって検出された電流の検出値(Icu−〜Icw−)との偏差を相ごとに生成して、相ごとの電流制御器15(ACR)に入力する。この各相の電流制御器の出力は、三相のPWM電圧指令値(Vu*,Vv*,Vw*)としてPWM回路18へ入力される。PWM回路18は、三角波キャリア比較方式等の周知の方法に従って、コンバータ4内の電力半導体をオンオフさせるための制御信号(ゲートパルス信号)を生成して、その制御信号をコンバータ4へと出力する。
零相電流指令値Ic0*は、電圧利用率を向上させるために、正弦波の三相電流指令値(Icu*,Icv*,Icw*)に加算される。零相電流指令値Ic0*は、基本正弦波電圧に対する第3次の整数倍の高調波電圧と、ACコンデンサ2の容量とから決定される第3次の整数倍の高調波電流値である。零相電流指令生成回路19は、零相電流指令値Ic0*を以下の式(6)に従って求める。零相電流指令値Ic0*は、前記(1)式で求められる零相電圧値を得るための、ACコンデンサへの零相電流値である。
Ic0*=2/√3a・Vc・1/6・2π・3・f・Cf・cos(3θ) ・・・(6)
ここで、
f:電源電圧Vsの周波数
Cf :ACコンデンサの容量
である。
したがって、加算器20から出力される各相の電流指令(Icu*,Icv*,Icw*)は、正弦波電流指令に零相電流指令を加算した以下の式(7)〜(9)により表される。Aは、電圧制御器(AVR)12の出力を表す。
Icu*=A×√2×Vs×sin(θ)+Ic0* ・・・(7)
Icv*=A×√2×Vs×sin(θ−2/3π)+Ic0* ・・・(8)
Icw*=A×√2×Vs×sin(θ+2/3π)+Ic0* ・・・(9)
以上のように、実施の形態1では、正弦波電流指令(Icu*,Icv*,Icw*)に第3次の整数倍の高調波電流Ic0*を重畳して、コンバータ4の電流指令を生成する。コンバータ電流に第3次の整数倍の高調波電流が流れて、ACコンデンサ2には、零相の第3次高調波電圧が重畳される。したがってACコンデンサ2の相電圧ピークが下がる。これにより零相電圧を重畳しない場合に比較して約15%電圧利用率を向上させることができる。
さらに、零相電流指令値を第3次の整数倍の高調波としたので線間電圧には第3次の高調波電圧が含まれなくなる。したがって線間電圧を正弦波に維持できる。
[実施の形態2]
実施の形態1では、電圧利用率を向上させるために、必要とする3次電圧を発生させる零相電流指令値を、正弦波の三相電流指令値にフィードフォワードで加算することで求める。実施の形態2では、3次の電圧をフィードバックする制御を実行する。
図3は、本発明の実施の形態2に係る制御回路50の機能ブロック図である。図2および図3を参照して、実施の形態2では、零相電流指令生成回路19に代えて、零相電圧指令生成回路16と、減算器22と、電圧制御器(AVR)23と、零相電圧検出器24とが設けられる点で実施の形態1と異なる。
零相電圧指令生成回路16は、上記(1)式に従って、零相電圧指令値Vs0*を生成する。零相電圧検出器24は、零相電圧Vs0−を検出する。具体的には、零相電圧検出器24は、電圧センサ21によって検出された3相の相電圧(Vs−と示す)の検出値同士を加算することによって、零相電圧Vs0−を検出する。
減算器22は、零相電圧指令値Vs0*と零相電圧Vs0−との間の偏差を生成する。この偏差は、電圧制御器(AVR)23に入力される。これによりフィードバック制御が行なわれる。この電圧制御器23の出力は、電圧利用率を向上するための零相電圧を発生させる零相電流指令となる。実施の形態1と同様に、加算器20において、正弦波の三相電流指令(Icu*,Icv*,Icw*)に零相電流指令値が加算される。これにより、電圧利用率を向上させる3次電圧を重畳することが可能となる。
以上のように、実施の形態2では、零相電圧をフィードバック制御するように制御回路50が構成される。これにより、実施の形態1に比べて、より精度の高い3次電圧を正弦波の電圧指令値に重畳することが可能となる。
なお、以上の実施の形態1、2では、交流を直流に変換するコンバータに関する制御を示した。ただし、コンバータに代えて、直流を交流に変換するインバータ回路にも、上記の実施の形態に係る制御を適用することができる。この場合にも上述の効果と同様の効果を得ることができる。
また、図4の三相ハーフブリッジ変換回路では、ACコンデンサ2u〜2wの接続点である中性相を直流平滑コンデンサ5p、5nの接続点である中性点に接続している回路で示したが、中性相が直流回路の1点で接続されていればよい。したがって、フィルタ回路の中性相が、直流平滑コンデンサ5pあるいは5nで接続されたハーフブリッジ回路も本発明に適用可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,201 三相交流電源、2,2u〜2w,202,202u〜202w コンデンサ、3u〜3w,203,203u〜203w リアクトル、4,204 コンバータ、5p,5n,205,205p,205n 直流平滑コンデンサ、6,206 中性相ライン、7,8,21,207,208 電圧センサ、9,209 電流センサ、10 直流電圧設定回路、10A 正弦波電流指令生成回路、11,14,22,214 減算器、12,23,212 電圧制御器(AVR)、13,213 乗算器、15,215 電流制御器(ACR)、16,216 零相電圧指令生成回路、18,218 PWM回路、19 零相電流指令生成回路、20,217 加算器、24 零相電圧検出器、50 制御回路、100 電力変換装置、Ndc 負極線、Pdc 正極線、Qu〜Qw,Qx〜Qz 電力半導体。

Claims (7)

  1. 三相交流と直流との間で電力を変換する変換器と、
    前記三相交流の相ごとに設けられたリアクトルおよびコンデンサを含み、前記変換器から発生する高調波を除去するフィルタ回路と、
    前記変換器の直流側の正極と負極との間に直列に接続された複数のコンデンサを含み、前記フィルタ回路の中性相に接続される接続点を有する直流回路と、
    前記変換器を制御する制御回路とを備え、
    前記制御回路は、
    直流電圧基準値と、前記変換器の直流電圧の検出値との間の偏差、および、前記三相交流の電圧に基づいて、正弦波の三相電流指令値を生成する正弦波電流指令生成回路と、
    第3次の整数倍の高調波電流値を、零相電流指令値として生成する零相電流指令生成回路と、
    前記三相電流指令値に前記零相電流指令値を加算して、前記変換器の電流指令値を生成する加算器と、
    前記加算器からの前記電流指令値と、前記変換器の三相交流電流の検出値との偏差に基づいて、三相のPWM電圧指令値を生成する電流制御器と、
    前記PWM電圧指令値に基づいて、前記変換器をPWM制御するための制御信号を生成するPWM回路とを含む、電力変換装置。
  2. 前記零相電流指令生成回路は、前記三相交流の基本正弦波電圧に対する第3次の整数倍の高調波電圧と、前記コンデンサの容量とから前記零相電流指令値を決定して、前記零相電流指令値を前記三相電流指令値にフィードフォワードで加算するように構成される、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記零相電流指令生成回路は、
    前記三相交流の電圧検出値に基づいて、零相電圧指令値を生成する零相電圧指令生成回路と、
    前記三相交流の前記電圧検出値から、前記三相交流の零相電圧を検出する、零相電圧検出器と、
    前記零相電圧指令値と、前記零相電圧の検出値との偏差から、前記零相電流指令値を生成する電圧制御器とを含む、請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 前記変換器は、三相交流を直流に変換するコンバータである、請求項1から3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  5. 三相交流と直流との間で電力を変換する変換器と、前記三相交流の相ごとに設けられたリアクトルおよびコンデンサを含み、前記変換器から発生する高調波を除去するフィルタ回路と、変換器の直流側の正極と負極との間に直列に接続された複数のコンデンサを含み、前記フィルタ回路の中性相に接続される接続点を有する直流回路とを備える電力変換装置の制御装置であって、
    直流電圧基準値と、前記変換器の直流電圧の検出値との間の偏差、および、前記三相交流の電圧に基づいて、正弦波の三相電流指令値を生成する正弦波電流指令生成回路と、
    第3次の整数倍の高調波電流値を、零相電流指令値として生成する零相電流指令生成回路と、
    前記三相電流指令値に前記零相電流指令値を加算して、前記変換器の電流指令値を生成する加算器と、
    前記加算器からの前記電流指令値と、前記変換器の三相交流電流の検出値との偏差に基づいて、三相のPWM電圧指令値を生成する電流制御器と、
    前記PWM電圧指令値に基づいて、前記変換器をPWM制御するための制御信号を生成するPWM回路とを備える、電力変換装置の制御装置。
  6. 前記零相電流指令生成回路は、前記三相交流の基本正弦波電圧に対する第3次の整数倍の高調波電圧と、前記コンデンサの容量とから前記零相電流指令値を決定して、前記零相電流指令値を前記三相電流指令値にフィードフォワードで加算するように構成される、請求項5に記載の電力変換装置の制御装置。
  7. 前記零相電流指令生成回路は、
    前記三相交流の電圧検出値に基づいて、零相電圧指令値を生成する零相電圧指令生成回路と、
    前記三相交流の前記電圧検出値から、前記三相交流の零相電圧を検出する、零相電圧検出器と、
    前記零相電圧指令値と、前記零相電圧の検出値との偏差から、前記零相電流指令値を生成する電圧制御器とを含む、請求項5に記載の電力変換装置の制御装置。
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