JP2017153277A - 自励式無効電力補償装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自励式変換器で発生する電力損失を低減することが可能な自励式無効電力補償装置を提供する。【解決手段】自励式無効電力補償装置は、自励器変換器と、自励式変換器の出力電圧を制御する制御装置とを備える。自励式変換器は、電力系統と、直流正母線および直流負母線との間に接続され、直流電圧Vdcを交流電圧Viに変換可能に構成される。自励式変換器は、系統電圧Vsよりも出力電圧Viが高いときに進み無効電力を出力する一方で、系統電圧Vsよりも出力電圧Viが低いときに遅れ無効電力を出力するように構成される。制御装置は、自励式変換器が遅れ無効電力を出力するときの直流電圧Vdcを、自励式変換器が進み無効電力を出力するときの直流電圧Vdcよりも低くする。【選択図】図4
Description
本発明は、電力系統に用いられる自励式無効電力補償装置に関する。
STATCOM(Static Synchronous Compensator)、SVG(Static Var Generator)あるいは自励式SVC(Static Var Compensator)などの自励式無効電力補償装置においては、高耐圧および大定格電流を有する半導体スイッチング素子を用いた自励式変換器を用いる構成が採用されている。
このような自励式変換器は、電圧形インバータであり、半導体スイッチング素子のスイッチング動作を行なうことにより、直流回路としてのコンデンサの直流電圧を交流電圧に変換して電力系統へ無効電力を出力する。
自励式無効電力補償装置の運転効率を高めるためには、自励式変換器に発生する電力損失を低減することが重要となる。自励式変換器に発生する電力損失には、半導体スイッチング素子のスイッチング動作により発生するスイッチング損失が含まれる。
自励式変換器に発生する電力損失を低減する手法として、たとえば、特開平7−39010号公報(特許文献1)には、交流電気車の制御装置において、電力変換器のスイッチング周波数を低減させることによって、半導体スイッチング素子のスイッチング損失を低減させる構成が記載されている。
自励式無効電力補償装置においては、自励式変換器の出力電圧の制御によって、自励式変換器から電力系統へ任意の無効電力を発生することができる。さらに、運転中に交流系統から有効電力を取り込むことで、コンデンサの直流電圧が一定となるように制御することができる。
ここで、自励式変換器が出力可能な電圧の上限値は、コンデンサの直流電圧の大きさに依存している。コンデンサの直流電圧を大きくすると、自励式変換器の出力電圧の上限値も大きくなるため、出力電圧の制御を安定させることが可能となる。しかしながら、その一方で、コンデンサの直流電圧が大きくなると、自励式変換器の半導体スイッチング素子で発生する電力損失が増大するため、自励式無効電力補償装置の効率を低下させてしまうという問題が生じる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、自励式変換器で発生する電力損失を低減することが可能な自励式無効電力補償装置を提供することである。
この発明のある局面に従う自励式無効電力補償装置は、電力系統に出力する無効電力を制御する。自励式無効電力補償装置は、自励式変換器と、自励式変換器の出力電圧を制御する制御装置とを備える。自励式変換器は、電力系統と、直流正母線および直流負母線との間に接続され、直流電圧を交流電圧に変換可能に構成される。自励式変換器は、系統電圧よりも出力電圧が高いときに進み無効電力を出力する一方で、系統電圧よりも出力電圧が低いときに遅れ無効電力を出力するように構成される。制御装置は、自励式変換器が遅れ無効電力を出力するときの直流電圧を、自励式変換器が進み無効電力を出力するときの直流電圧よりも低くする。
この発明によれば、自励式変換器で発生する電力損失を低減することが可能な自励式無効電力補償装置を提供することができる。
以下に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下図中における同一または相当部分には同一の符号を付してその説明は繰返さない。
最初に、図1から図3を参照して、本実施の形態に従う自励式無効電力補償装置が解決する課題について説明する。
図1は、自励式無効電力補償装置の概略を示す回路構成図である。図2は、自励式無効電力補償装置における無効電力の発生原理を説明するためのベクトル図である。
図1を参照して、自励式無効電力補償装置は、電力用半導体素子を用いて電力系統3に出力する無効電力を制御する装置である。自励式無効電力補償装置は、自励式変換器1を主回路に持ち、連系リアクトル2を介して、u相、v相、w相を有する電力系統3に並列に接続される。以下の説明では、電力系統3の三相交流電圧(系統電圧)をVs、自励式変換器1の出力電圧をVi、コンデンサCの端子間の電圧をVdc、連系リアクトル2に流れる電流をIとする。
自励式無効電力補償装置は、系統電圧Vsと自励式変換器1の出力電圧Viとの電圧差により連系リアクトル2に流れる無効電力を制御する。図2のベクトル図に示されるように、自励式変換器1の出力電圧Viを系統電圧Vsに同期させ、かつ、出力電圧Viの大きさを変化させることにより、系統電圧Vsから90度遅れ、または90度進みの電流Iが連系リアクトル2に流れる。このため、自励式無効電力補償装置は、電力系統3から見ると、可変の進相コンデンサまたは分路リアクトルが接続されているように動作する。
具体的には、図2(a)では、自励式変換器1は、系統電圧Vsと同期をとり、出力電圧Viを系統電圧Vsよりも大きくするように動作する。この場合、電流Iは連系リアクトル2を介して自励式変換器1から電力系統3側に流れる。したがって、自励式無効電力補償装置は、電力系統3側から見て進相コンデンサが接続されているように動作する。
これに対して、図2(b)では、自励式変換器1は、系統電圧Vsと同期をとり、出力電圧Viを系統電圧Vsよりも小さくするように動作する。この場合、電流Iは連系リアクトル2を介して電力系統3から自励式変換器1側に流れる。したがって、自励式無効電力補償装置は、電力系統3側から見て分路リアクトルが接続されているように動作する。
このように、自励式変換器1の出力電圧Viの振幅値を変化させることで連系リアクトル2に無効電力が出力される。自励式無効電力補償装置は、連系リアクトル2に出力する無効電力を制御することにより、系統電圧Vsを一定に保つことができる。たとえば負荷の変動により系統電圧Vsが低下した場合には、自励式無効電力補償装置は、進み無効電力を出力することで、電力系統3側から見て進相コンデンサと同様の動作をして系統電圧Vsを持ち上げる。一方、系統電圧Vsが上昇した場合には、自励式無効電力補償装置は、遅れ無効電力を出力することで、電力系統3側から見て分路リアクトルと同様の動作をして系統電圧Vsを引き下げる。
自励式無効電力補償装置において、自励式変換器1は、電圧形インバータであり、半導体スイッチング素子を含む半導体スイッチにより構成されている。半導体スイッチング素子には図示しない制御装置から駆動信号(ゲートパルス信号)が入力される。半導体スイッチング素子はゲートパルス信号に基づいてスイッチング動作を行ない、コンデンサCから供給される直流電圧Vdcを交流電圧Viに変換して電力系統3に供給する。
ここで、自励式変換器1が出力可能な電圧Viの上限値(以下、「出力電圧上限値」とも称する。)は、コンデンサCから供給される直流電圧Vdcに依存する。たとえば自励式変換器1が単相インバータである場合、出力電圧上限値をVi_limとすると、Vi_limは次式(1)により表される。
Vi_lim=K・Vdc/21/2 …(1)
式(1)において、係数Kは自励式変換器1における電圧利用率である。なお、電圧利用率は、自励式変換器1の出力電圧Viを、基本波にその3次高調波を重畳して作成することを考慮している。
Vi_lim=K・Vdc/21/2 …(1)
式(1)において、係数Kは自励式変換器1における電圧利用率である。なお、電圧利用率は、自励式変換器1の出力電圧Viを、基本波にその3次高調波を重畳して作成することを考慮している。
本明細書では、出力電圧上限値Vi_limと出力電圧Viとの電圧差(Vi_lim−Vi)のうち、許容できる範囲を「裕度」と定義する。裕度は、上記式(1)を用いて、次式(2)により表される。
Vi_lim−Vi=K・Vdc/21/2−(Vs−%X・I) …(2)
式(2)において、%Xは連系リアクトル2のリアクタンスである。
Vi_lim−Vi=K・Vdc/21/2−(Vs−%X・I) …(2)
式(2)において、%Xは連系リアクトル2のリアクタンスである。
上記式(2)において、電流Iは、遅れ無効電力を出力しているときに正、進み無効電力を出力しているときに負になるものと定義する。直流電圧Vdcが一定値である場合、図3に示されるように、裕度は電流Iの極性に応じて変化する。
図3は、一般的な自励式無効電力補償装置における系統電圧Vs、自励式変換器1の出力電圧Vi、出力電圧上限値Vi_limおよび直流電圧Vdcの関係を説明するための図である。図3(a)は自励式変換器1が進み無効電力を出力しているときの関係を示し、図3(b)は自励式変換器1が遅れ無効電力を出力しているときの関係を示している。図3(a),(b)の各々には、裕度がさらに示されている。
直流電圧Vdcが一定値である場合、上記式(1)により、進み無効電力の出力時と遅れ無効電力の出力時とで、出力電圧上限値Vi_limは等しい値となる。なお、図3では、図示の容易化のため、Vi_lim=Vdcとしている。
遅れ無効電力の出力時の出力電圧Viは、進み無効電力の出力時の出力電圧Viよりも小さい。そのため、遅れ無効電力の出力時は、進み無効電力の出力時に比べて、裕度が大きくなっている。なお、裕度は、自励式変換器1が出力する進み無効電力が大きくなるに従って小さくなる一方で、自励式変換器1が出力する遅れ無効電力が大きくなるに従って大きくなる。
ここで、自励式変換器1においては、直流電圧Vdcを交流電圧に変換するときに電力損失が発生する。自励式変換器1に発生する電力損失には、半導体スイッチング素子のオン時間に発生する導通損失と、半導体スイッチング素子のターンオンおよびターンオフ時に発生するスイッチング損失とがある。スイッチング損失は直流電圧Vdcが大きくなるに従って増大する。言い換えれば、直流電圧Vdcを低減すれば、スイッチング損失を低減することができる。
一方、自励式変換器1の安定した動作のためには、出力電圧上限値Vi_limと出力電圧Viとの間に裕度を持たせておく必要がある。しかしながら、直流電圧Vdcを低減させると、出力電圧上限値Vi_limも低減するため、出力電圧Viが相対的に大きくなる、進み無効電力の出力時には、裕度を確保することが困難となる。これに対して、出力電力Viが相対的に小さくなる、遅れ無効電力の出力時には、出力電圧上限値Vi_limが低減しても裕度を確保しやすい。
そこで、本実施の形態に従う自励式無効電力補償装置では、遅れ無効電力の出力時における直流電圧Vdcを、進み無効電力の出力時における直流電圧Vdcよりも低くする。図4は、本実施の形態に従う自励式無効電力補償装置における、系統電圧Vs、自励式変換器1の出力電圧Vi、出力電圧上限値Vi_limおよび直流電圧Vdcの関係を説明するための図である。図4(a)は自励式変換器1が進み無効電力を出力しているときの関係を示し、図4(b)は自励式変換器1が遅れ無効電力を出力しているときの関係を示している。なお、図4(a),(b)の各々には、裕度がさらに示されている。
図4(a)に示す関係は、図3(a)に示した関係と同じものである。一方、図4(b)では、図4(a)に比べて直流電圧Vdcが低減されているため、出力電圧上限値Vi_limも低減されている。図4(b)に示されるように、出力電圧Viに対して所定の裕度を確保できる大きさにまで出力電圧上限値Vi_limを低減することで、自励式変換器1の安定した動作を損なうことなく、自励式変換器1に発生するスイッチング損失を低減することができる。
これによれば、遅れ無効電力の出力時に自励式変換器1に発生する電力損失を低減できるため、自励式無効電力補償装置の効率を高めることができる。特に、定常的に遅れ無効電力を出力する場面が多い自励式無効電力補償装置において、高効率化を実現することができる。
以下、本実施の形態に従う自励式無効電力補償装置の具体的な構成について説明する。
(自励式無効電力補償装置の構成)
図5は、本実施の形態に従う自励式無効電力補償装置の主回路構成を示す概略ブロック図である。図5を参照して、自励式無効電力補償装置は、自励式変換器1と、コンデンサC1,C2と、電流検出器5と、電圧検出器6〜8と、制御装置10とを備える。
(自励式無効電力補償装置の構成)
図5は、本実施の形態に従う自励式無効電力補償装置の主回路構成を示す概略ブロック図である。図5を参照して、自励式無効電力補償装置は、自励式変換器1と、コンデンサC1,C2と、電流検出器5と、電圧検出器6〜8と、制御装置10とを備える。
自励式変換器1は、変換器用変圧器4を介して電力系統3に接続される。本実施の形態では、自励式変換器1は2レベルインバータにより構成される。後に詳細に説明するが、半導体スイッチング素子としてIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)が用いられる。また、本実施の形態では、半導体スイッチング素子の制御方式としてPWM(Pulse Width Modulation)制御を適用することができる。
コンデンサCは、直流正母線L1および直流負母線L2(図6参照)の間に直列に接続されて、直流正母線L1と直流負母線L2との間の電圧を平滑化する。
自励式変換器1は、直流正母線L1および直流負母線L2に接続される。自励式変換器1は、直流正母線L1および直流負母線L2の間の直流電圧と、2つの電圧値の間で変化する交流電圧とを相互に変換可能に構成されている。
図6は、図5に示した自励式変換器1の構成を詳細に説明する。図6を参照して、自励式変換器1は、2レベルインバータであって、IGBT素子Q1u,Q1v,Q1w(総称してIGBT素子Q1とも称する)、IGBT素子Q2u,Q2v,Q2w(総称してIGBT素子Q2とも称する)、ダイオードD1u,D1v,D1w(総称してダイオードD1とも称する)、ダイオードD2u,D2v,D2w(総称してダイオードD2とも称する)を含む。
IGBT素子Q1u,Q1v,Q1wのコレクタはともに直流正母線L1に接続され、それらのエミッタはそれぞれ交流端子T1,T2,T3に接続される。IGBT素子Q2u,Q2v,Q2wのコレクタはそれぞれ交流端子T1,T2,T3に接続され、それらのエミッタはともに直流負母線L2に接続される。
ダイオードD1,D2のアノードはそれぞれIGBT素子Q1,Q2のエミッタに接続され、それらのカソードはそれぞれIGBT素子Q1,Q2のコレクタに接続される。すなわち、ダイオードD1,D2はそれぞれIGBT素子Q1,Q2に逆並列に接続される。
IGBT素子Q1〜Q4の各々は、制御装置10によってPWM制御され、三相交流電圧Vsに同期して所定のタイミングでオンオフされる。たとえば、IGBT素子Q1u,Q1v,Q1wは、三相交流電圧Vsに同期して順次オンオフされる。IGBT素子Q1u,Q1v,Q1wがオンされている期間ではそれぞれIGBT素子Q2u,Q2v,Q2wがオフされ、IGBT素子Q1u,Q1v,Q1wがオフされている期間ではそれぞれIGBT素子Q2u,Q2v,Q2wがオンされる。
自励式変換器1は、直流正母線L1および直流負母線L2を介して供給される正電圧および負電圧に基づいて三相交流電圧を生成し、生成した三相交流電圧を交流端子T1〜T3に出力する。生成される三相交流電圧は、たとえば、正電圧、負電圧、正電圧、・・・と変化する2レベルの交流電圧である。
再び図5を参照して、電流検出器5は、自励式変換器1の出力電流Iを検出し、出力電流Iを示す信号を制御装置10に出力する。電圧検出器6は、系統電圧Vsを検出し、系統電圧Vsを示す信号を制御装置10に出力する。
電圧検出器7は、直流正母線L1と直流負母線L2との間の直流電圧である、コンデンサCの両端の電圧Vdcを検出し、電圧Vdcを示す信号を制御装置10に出力する。
制御装置10は、自励式変換器1から電力系統3へ出力される無効電力を制御する。制御装置10は、電流検出器5からの自励式変換器1の出力電流Iを示す信号、電圧検出器6からの系統電圧Vsを示す信号、および電圧検出器7が検出した電圧Vdcを示す信号等を受けてPWM制御を実行する。
図7は、制御装置10による、自励式変換器1の1相分のPWM制御を説明するための信号波形図である。IGBT素子Q1,Q2のゲートには、それぞれゲートパルス信号φ1,φ2が与えられる。図7はゲートパルス信号φ1,φ2の作成方法および波形を示す図である。図7には、電圧指令値V*、三角波キャリア信号CAおよびゲートパルス信号φ1,φ2の波形を示している。
キャリア信号CAの周期および位相は同じである。キャリア信号CAの周期は電圧指令値V*の周期よりも十分に小さい。
電圧指令値V*のレベルと三角波キャリア信号CAのレベルの高低が比較される。電圧指令値V*のレベルが三角波キャリア信号CAのレベルよりも高い場合は、ゲートパルス信号φ1,φ2がそれぞれHレベルおよびLレベルにされる。電圧指令値V*のレベルが三角波キャリア信号CAのレベルよりも低い場合は、ゲートパルス信号φ1,φ2がそれぞれLレベルおよびHレベルにされる。したがって、ゲートパルス信号φ1,φ2がキャリア信号CAに同期して交互にHレベルにされ、IGBT素子Q1,Q2が交互にオンされる。
(制御装置の構成)
次に、図8を参照して、制御装置10の構成について説明する。
次に、図8を参照して、制御装置10の構成について説明する。
図8は、制御装置10の構成を説明するブロック図である。制御装置10において、無効電流成分および有効電流成分はそれぞれ、d軸、q軸とする回転座標系(dq座標系)で制御される。d軸を系統電圧に直交した成分とし、q軸を系統電圧と同位相の成分とすると、Idは無効電流、Iqは有効電流となる。
制御装置10は、系統電圧Vsが系統電圧の基準値Vsrefに追従するように、無効電流Idの目標値である無効電流指令値Idrefを生成する。制御装置10はまた、直流電圧Vdcが、直流電圧の基準値Vdcrefに追従するように、有効電流Iqの目標値である有効電流指令値Iqrefを生成する。そして、制御装置10は、無効電流指令値Idrefおよび有効電流指令値Iqrefと自励式変換器1の出力電流Iとの偏差に応じた電圧指令値V*を生成し、生成した電圧指令値V*に基づいて、自励式変換器1に含まれるIGBT素子Q1,Q2を駆動するためのゲートパルス信号φ1,φ2を生成する。
図8を参照して、制御装置10は、振幅検出部11と、電流検出部12と、系統電圧指令生成部14と、減算器16,20と、系統電圧制御部18と、無効電流制御部22と、判定部24と、演算部26とを含む。制御装置10はまた、直流電圧指令生成部28と、減算器30,34,40と、変化率リミッタ32と、直流電圧制御部38と、有効電流制御部42とを含む。制御装置10はさらに、座標変換部44と、PWM制御部54とを含む。
振幅検出部11は、電圧検出器6によって検出された系統電圧Vsの振幅値を検出し、検出した振幅値を減算器に出力する。電力系統3のu相、v相、w相の電圧をそれぞれVu,Vv,Vwとし、振幅値をVsとすると、振幅検出部11は次式(3)に基づいて振幅値Vsを検出する。
Vs=(Vu2+Vv2+Vw2)1/2 …(3)
系統電圧指令生成部14は、系統電圧の振幅値Vsの基準値を示す系統電圧基準値Vsrefを生成して減算器16に出力する。系統電圧基準値Vsrefは固定値であってもよいし、何らかの演算によって得られる変動値であってもよい。減算器16は、系統電圧基準値Vsrefと、振幅検出部11により検出された系統電圧の振幅値Vsとの偏差ΔVsを算出する。
Vs=(Vu2+Vv2+Vw2)1/2 …(3)
系統電圧指令生成部14は、系統電圧の振幅値Vsの基準値を示す系統電圧基準値Vsrefを生成して減算器16に出力する。系統電圧基準値Vsrefは固定値であってもよいし、何らかの演算によって得られる変動値であってもよい。減算器16は、系統電圧基準値Vsrefと、振幅検出部11により検出された系統電圧の振幅値Vsとの偏差ΔVsを算出する。
系統電圧制御部18は、減算器16により算出された偏差ΔVsが0となるように自励式変換器1から出力される無効電流Idを制御するための無効電流指令値Idrefを算出する。系統電圧制御部18は、たとえば偏差ΔVsを比例演算または比例積分演算することにより無効電流指令値Idrefを算出する。
電流検出部12は、電流検出器5により検出された自励式変換器1の出力電流Iに基づいて、自励式変換器1から出力される無効電流Idおよび有効電流Iqを検出する。具体的には、電流検出部12は、電流検出器5により検出された三相交流電流Iを3相/2相変換することによって無効電流Idおよび有効電流Iqを検出する。
減算器20は、無効電流指令値Idrefと、電流検出部12により検出された無効電流Idとの偏差ΔIdを算出する。
無効電流制御部22は、減算器20により算出された偏差ΔIdが0となるように、自励式変換器1から出力される電圧のうち無効電流と同位相である無効電圧基準値Vd*を算出する。無効電流制御部22は、たとえは偏差ΔIdを比例演算または比例積分演算することにより無効電圧基準値Vd*を算出する。つまり無効電流制御部22は、自励式変換器1から出力される交流電圧のうち無効電流に関わる成分を制御する。
図9は、判定部24および演算部26の構成を示す図である。図8および図9を参照して、判定部24は、系統電圧制御部18により算出された無効電流指令値Idrefを受付ける。判定部24は、無効電流指令値Idrefが、自励式変換器1に遅れ無効電力を出力させるための指令値であるか否かを判定する。判定部24は、判定結果を示す信号DETを演算部26に出力する。
以下の説明では、自励式変換器1に遅れ無効電力を出力させるための無効電流指令値Idrefを「遅れ無効電流指令値」とも称し、自励式変換器1に進み無効電力を出力させるための無効電流指令値Idrefを「進み無効電流指令値」とも称する。なお、無効電流指令値Idrefは、遅れ無効電流指令値が正になり、進み無効電流指令値が負になる。
図10は、判定部24における判定動作を説明する図である。図10を参照して、判定部24は、無効電流指令値Idrefが遅れ無効電流指令値であるか否かを判定するための判定値として、2つの閾値S,Rを有している。
第1の閾値Sは、無効電流指令値Idrefが正の方向に変化している場合において、無効電流指令値Idrefが遅れ無効電流指令値であるか否かを判定するための判定値である。第2の閾値Rは、無効電流指令値Idrefが負の方向に変化している場合において、無効電流指令値Idrefが遅れ無効電流指令値であるか否かを判定するための判定値である。図10に示されるように、第1の閾値Sは0[p.u.](per unit)より大きい値に設定されている。第2の閾値Rは0[p.u.]より大きく、かつ、第1の閾値Sより小さい値に設定されている。
判定部24は、無効電流指令値Idrefが正の方向に変化している場合において、無効電流指令値Idrefが第1の閾値S以上となると、無効電流指令値Idrefが遅れ無効電流指令値であると判定する。判定部24は、値「1」の信号DETを出力する。
判定部24はまた、無効電流指令値Idrefが負の方向に変化している場合において、無効電流指令値Idrefが第2の閾値R以下になると、無効電流指令値Idrefが進み無効電流値である、すなわち遅れ無効電流指令値でないと判定する。判定部24は、値「0」の信号DETを出力する。
このように判定部24は、無効電流指令値Idrefが正の方向に変化している場合と、負の方向に変化している場合とで、無効電流指令値Idrefが遅れ無効電流指令値であるか否かを判定するための閾値を異ならせている。これにより、後述する直流電圧基準値Vdcrefを低減する補正の実行/非実行の切替えにヒステリシスを持たせることができる。その結果、補正の実行/非実行の切替えによるハンチングの発生を防止することができる。
また、判定部24は、閾値S,Rの各々を0[p.u.]よりも大きい値とすることで、無効電流指令値Idrefが0[p.u.]に近づいたときに誤った判定を防止することができる。たとえば、閾値Rを0[p.u.]にすると、無効電流指令値Idrefが負の方向に変化して0[p.u.]を下回っているにも拘わらず、判定部24が遅れ無効電流指令値であると判定してしまう可能性がある。閾値Rを0[p.u.]より大きい値とすれば、無効電流指令値Idrefが0[p.u.]以下のときに遅れ無効電流指令値であると判定されることを防ぐことができる。
図9に戻って、演算部26は、判定部24の判定結果に基づいて、直流電圧基準値Vdcrefを低減する補正に用いる低減量REを算出する。低減量REとは、図4で説明した、進み無効電力の出力時の直流電圧Vdcに対する遅れ無効電力の出力時の直流電圧Vdcの低減量に相当する。
具体的には、演算部26は切替回路により構成される。切替回路は、判定部24から出力される信号DETに応じて、値「0」および値「dV」のいずれか一方を選択して低減量REに設定する。値「dV」は正の値である(dV>0)。本実施の形態では、値「dV」は固定値である。値「dV」は何らかの演算によって得られる変動値であってもよい。
信号DETが値「1」であるとき、すなわち、無効電流指令値Idrefが遅れ無効電流指令値であるとき、演算部26は低減量REを値「dV」に設定する。一方、信号DETが値「0」であるとき、すなわち、無効電流指令値Idrefが遅れ無効電流指令値でないとき、演算部26は低減量REを値「0」に設定する。
減算器30は、直流電圧指令生成部28により生成された直流電圧基準値Vdcrefから、演算部26により算出された低減量REを減算して直流電圧基準値Vdc*を生成する。
Vdc*=Vdcref−RE …(4)
無効電流指令値Idrefが遅れ無効電流指令値であるとき、減算器30は、上記式(4)に基づいて、直流電圧基準値Vdcrefから低減量REである値「dV」を減算して直流電圧基準値Vdc*を生成する。
Vdc*=Vdcref−RE …(4)
無効電流指令値Idrefが遅れ無効電流指令値であるとき、減算器30は、上記式(4)に基づいて、直流電圧基準値Vdcrefから低減量REである値「dV」を減算して直流電圧基準値Vdc*を生成する。
一方、無効電流指令値Idrefが遅れ無効電流指令値でないときには、低減量REが値「0」であるため、減算器30は、実質的に、直流電圧基準値Vdcrefを直流電圧基準値Vdc*として出力する。
このようにして判定部24、演算部26および減算器30によって、遅れ無効電力の出力時に直流電圧基準値Vdcrefを低減する補正が実行される。すなわち、判定部24、演算部26および減算器30は、本発明における「補正部」の一実施例を形成する。
変化率リミッタ32は、直流電圧基準値Vdc*の変化率を制限する。これは、直流電圧基準値Vdc*を急変させると制御の安定性が損なわれる可能性があるためである。
減算器34は、変化率リミッタ32から与えられる直流電圧基準値Vdc*と、電圧検出器7により検出されたコンデンサCの両端の電圧Vdcとの偏差ΔVdcを算出する。
直流電圧制御部38は、減算器34により算出された偏差ΔVdcが0になるように自励式変換器1から出力される無効電流Iqを制御するための無効電流指令値Iqrefを算出する。直流電圧制御部38は、たとえば偏差ΔVdcを比例演算または比例積分演算することにより有効電流指令値Iqrefを算出する。
減算器40は、有効電流指令値Iqrefと、電流検出部12により検出された有効電流Iqとの偏差ΔIqを算出する。
有効電流制御部42は、減算器40により算出された偏差ΔIqが0となるように、自励式変換器1から出力される電圧のうち有効電流と同位相である有効電圧基準値Vq*を算出する。有効電流制御部42は、たとえは偏差ΔIqを比例演算または比例積分演算することにより有効電圧基準値Vq*を算出する。つまり有効電流制御部42は、自励式変換器1から出力される交流電圧のうち有効電流に関わる成分を制御する。
座標変換部44は、無効電流制御部22により算出された無効電圧基準値Vd*、および有効電流制御部42により算出された有効電圧基準値Vq*を2相/3相変換することにより、自励式変換器1から出力すべき電圧として、電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*を生成する。
PWM制御部54は、PWM制御に従って、自励式変換器1が電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*に相当する三相交流電圧を出力するためのゲートパルス信号を生成する。PWM制御部54は、生成したゲートパルス信号を自励式変換器1へ出力する。
(自励式無効電力補償装置の動作)
次に、図11を参照して、本実施の形態に従う自励式無効電力補償装置の動作について説明する。
次に、図11を参照して、本実施の形態に従う自励式無効電力補償装置の動作について説明する。
図11は、無効電流指令値Idrefおよび直流電圧基準値Vdc*の時間的変化を説明するための波形図である。図11に示される波形図は、自励式無効電力補償装置において、無効電流指令値Idrefを変化させたときの直流電圧基準値Vdc*の変化をシミュレーションしたものである。なお、シミュレーションでは、第1の閾値Sを0.5[p.u.]、第2の閾値Rを0.4[p.u.]、低減量dVを0.05[p.u.]に設定した。また、直流電圧基準値Vdcrefを1.0[p.u.]に設定した。
図11を参照して、時刻t1以前では、無効電流指令値Idrefが正の方向に変化している。無効電流指令値Idrefが第1の閾値Sより小さいため、低減量RE=0である。したがって、直流電圧基準値Vdc*は直流電圧基準値Vdcrefに一致している。
時刻t1にて無効電流指令値Idrefが第1の閾値S以上になると、低減量REが0からdVに変化する。したがって、直流電圧基準値Vdc*は、上記式(4)に基づいて、直流電圧基準値VdcrefからdVを減算した値である0.95[p.u.]に低下する。なお、直流電圧Vdc*は、時刻t1以降、所定の変化率で低下する。
時刻t2にて、無効電流指令値Idrefは負の方向に変化し始める。時刻t2では、無効電流指令値Idrefは第1の閾値Sよりも小さくなるものの、第2の閾値Rよりも大きいため、直流電圧基準値の補正が引き続き実行され、直流電圧基準値Vdc*は0.95[p.u.]のままである。
時刻t3にて、無効電流指令値Idrefが第2の閾値Rよりも小さくなると、直流電圧基準値の補正が停止されるため、低減量REがdVから0に変化する。直流電圧基準値Vdc*は、時刻t3以降、所定の変化率で上昇する。時刻t4以降、無効電流指令値Idrefは進み無効電流指令値に転じると、直流電圧基準値の補正が実行されないため、直流電圧基準値Vdc*は直流電圧基準値Vdcrefに一致する。
このように、本実施の形態によれば、遅れ無効電力の出力時には、進み無効電力の出力時に比べて直流電圧を低くすることにより、自励式変換器の安定動作を確保しながら、自励式変換器に発生する電力損失を低減することができる。これにより、高い効率を有する自励器無効電力補償装置を実現することができる。
(変形例)
上記の実施の形態では、直流電圧基準値を低減するための補正部を構成する演算部26において、遅れ無効電力の出力時における低減量REに相当するdVを固定値とする構成について説明したが、低減量dVを、無効電流指令値Idrefの大きさに応じて変化する可変値とする構成としてもよい。
上記の実施の形態では、直流電圧基準値を低減するための補正部を構成する演算部26において、遅れ無効電力の出力時における低減量REに相当するdVを固定値とする構成について説明したが、低減量dVを、無効電流指令値Idrefの大きさに応じて変化する可変値とする構成としてもよい。
図12は、無効電流指令値Idrefと低減量dVとの関係を説明するための図である。図12の横軸は無効電流指令値Idrefを示し、縦軸は低減量dVを示す。
図12を参照して、波形k1は、上記の実施の形態に対応しており、無効電流指令値Idrefの大きさによらず、低減量dVを一定値xとしている。したがって、直流電圧基準値Vdc*は、直流電圧基準値Vdcrefより一定値xだけ低い値になる。よって、遅れ無効電力出力時の直流電圧Vdcは固定値(=Vdcref−x)になる。
これに対して、波形k2では、第1の閾値Sのときの低減量dVをxとし、無効電流指令値Idrefが第1の閾値Sよりも大きくなるに従って低減量dVを大きくしている。
上記式(2)によれば、無効電流指令値Idrefが大きくなるほど電流Iが大きくなるため、裕度が大きくなる。したがって、所定の裕度が確保されていれば、電流Iの増加に応じて出力電圧上限値Vi_limをさらに低減させることが可能である。これは、電流Iの増加に応じて、直流電圧基準値Vdc*を低減させることに相当する。よって、遅れ無効電力出力時の直流電圧Vdcは、電流Iが大きくなるほど小さくなる可変値になる。これによれば、遅れ無効電力出力時において自励式変換器1に発生する電力損失をより一層低減することができるため、自励式無効電力補償装置の効率をさらに向上させることができる。
なお、直流電圧基準値Vdc*の低減は、図12の波形k2に例示されるように、無効電流指令値Idrefが大きくなるに従って低減量dVが大きくするように調整することで実現することができる。
なお、本実施の形態では自励式変換器として2レベルインバータを例示したが、自励式変換器は、直流電圧を交流電圧とを相互に変換する回路であればよい。したがって、直流電圧を3つの電圧値を有する交流電圧に変換する3レベルインバータ、あるいは、直流電圧を5つの電圧値を有する交流電圧に変換する5レベルインバータを、自励式変換器に適用することができる。
また本実施の形態では、三相の電力系統に適用可能な自励式無効電力補償装置を示したが、電力系統は三相に限定されず、単相のものであってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 自励式変換器、2 連系リアクトル、3 電力系統、4 変圧器、5 電流検出器、6,7 電圧検出器、10 制御装置、11 振幅検出部、12 電流検出部、14 系統電圧指令生成部、16,20,30,34,40 減算器、18 系統電圧制御部、22 無効電流制御部、24 判定部、26 演算部、28 直流電圧指令生成部、32 変化率リミッタ、38 直流電圧制御部、42 有効電流制御部、44 座標変換部、54 PWM制御部回路、C コンデンサ、L1 直流正母線、L2 直流負母線、Q1u,Q1v,Q1w,Q2u,Q2v,Q2w,Q3,Q4 IGBT素子、D1u,D1v,D1w,D2u,D2v,D2w,D3,D4 ダイオード。
Claims (4)
- 電力系統に出力する無効電力を制御するための自励式無効電力補償装置であって、
前記電力系統と、前記直流正母線および前記直流負母線との間に接続され、直流電圧を交流電圧に変換可能に構成された自励式変換器と、
前記自励式変換器の出力電圧を制御する制御装置とを備え、
前記自励式変換器は、系統電圧よりも前記出力電圧が高いときに進み無効電力を出力する一方で、前記系統電圧よりも前記出力電圧が低いときに遅れ無効電力を出力するように構成され、
前記制御装置は、前記自励式変換器が前記遅れ無効電力を出力するときの前記直流電圧を、前記自励式変換器が前記進み無効電力を出力するときの前記直流電圧よりも低くする、自励式無効電力補償装置。 - 前記制御装置は、
前記系統電圧が系統電圧基準値に追従するように無効電流指令値を生成する系統電圧制御部と、
前記直流電圧が直流電圧基準値に追従するように有効電流指令値を生成する直流電圧制御部と、
前記自励式変換器の出力電流が前記無効電流指令値および前記有効電流指令値に追従するように前記自励式変換器の出力電圧を制御する有効無効電流制御部と、
前記無効電流指令値が、前記自励式変換器に遅れ無効電力を出力させるための遅れ無効電流指令値であるときには、前記直流電圧基準値を低減する補正を実行する補正部とを含む、請求項1に記載の自励式無効電力補償装置。 - 前記補正部は、前記遅れ無効電流指令値の大きさが大きくなるほど、前記直流電圧基準値の低減量を大きくする、請求項2に記載の自励式無効電力補償装置。
- 前記補正部は、前記遅れ無効電流指令値の大きさが第1の閾値以上になったときに前記補正を実行するとともに、前記補正の実行中に前記遅れ無効電流指令値の大きさが前記第1の閾値よりも低い第2の閾値以下になったときに、前記補正を停止する、請求項2または3に記載の自励式無効電力補償装置。
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