JP6834018B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、平滑コンデンサのリプル電流を抑制する電力変換装置に関する。
負荷の大きさの影響を受けずにコンバータの交流側電圧の歪みを抑制し、入力電流の低次高調波を小さくするPWMコンバータの制御装置が知られている。この制御装置は、交流電源とPWMコンバータとの間に交流リアクトルを接続すると共に、PWMコンバータと負荷との間に平滑コンデンサを接続したPWMコンバータの制御装置において、前記平滑コンデンサ電圧の指令値と検出値が一致するように有効パワー分電流指令を出力する手段と、前記交流電源の位相を検出する手段と、ほぼ電源力率1で、前記交流リアクトル電流の大きさが前記有効パワー分電流指令に一致するように前記PWMコンバータの変調波信号またはPWM信号を出力する手段を具備すると共に、前記交流電源の電圧位相検出値と前記有効パワー分電流指令を基にデッドタイムによる前記PWMコンバータの電圧歪みを抑制する補償信号を作成するデッドタイム補償信号発生手段を設け、この補償信号を前記変調波信号またはPWM信号に加算することを特徴とするPWMコンバータの制御装置である(特許文献1参照。)。
特開平9−154280号公報
電圧型電力変換装置において、直流側に平滑コンデンサが多く使われている。平滑コンデンサには、直流電圧の振動(リプル電圧)により、リプル電流が流れる。リプル電流は、コンデンサ寿命に影響し、所定のリプル電流を吸収するためにはコンデンサの容量を大きくする必要があった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、平滑コンデンサのリプル電流を低減可能な、電力変換装置を提供することを目的とする。
本発明の電力変換装置は、交流電源から交流電力を入力し直流電圧に変換して出力するコンバータ、と前記コンバータの直流電圧を、交流電圧に変換して出力するインバータを有して構成したされた単相の電力変換装置であって、前記電力変換装置は、前記交流電源の電圧位相に対する前記コンバータの入力電流の位相差算出手段と、前記インバータの出力電圧の位相に対する、前記インバータの出力電流の位相差算出手段と、前記入力電流の位相差算出手段によって算出された入力電流の位相差及び、前記出力電流の位相算差出手段によって算出された出力電流の位相差から、前記交流電源の電圧位相に対する前記インバータの出力電圧の位相差基準を算出し、前記交流電源の周波数と前記インバータの出力周波数が等しい時に、前記出力電圧の位相差基準に基づき、前記インバータの出力電圧の位相を制御するインバータ制御手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、インバータの出力電流位相を制御することにより、平滑コンデンサのリプル電流を低減できる。
実施例1に係る平滑コンデンサのリプル電流を抑制する電力変換装置の概略構成図。 図1に示す電力変換装置の電源電圧・入力電流波形に対する出力電圧・出力電流波形の関係を示す図。 図1に示す電力変換部を3レベルのコンバータ及びインバータで構成した回路図。 図3の回路図において電源電圧と出力電圧の位相差に対し平滑コンデンサのリプル電流の変化を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
図1は、実施例1に係る平滑コンデンサのリプル電流を抑制する電力変換装置100の概略構成図である。
電力変換装置100は、電力変換部2、制御部7、電源電圧検出部81、入力電流検出部82、出力電流検出部83等を有して構成される。
単相交流電源1は、電力変換部2に対して単相交流電圧を供給する。
電力変換部2は、コンバータ21、平滑コンデンサ22及びインバータ23などを有して構成される、単相の回路である。
コンバータ21は、単相交流電源1から出力された交流電圧を入力し、直流電圧に変換して出力する。
平滑コンデンサ22は、コンバータ21から出力された直流電圧の脈流を平滑にする。
平滑コンデンサ22は、コンバータ21とインバータ23の間の直流回路に接続される。
インバータ23は、平滑コンデンサ22により平滑にされた直流電圧を入力し、負荷となる電動機3を駆動するための単相交流電圧に変換して出力する。従って、コンバータ21に入力される交流電圧の基本波周波数とインバータ23から出力される交流電圧の基本波周波数とは異なる場合がある。
しかし、ここでは、コンバータ21に入力される交流電圧の基本波周波数とインバータ23から出力される交流電圧の基本波周波数とが等しいようにインバータ21を動作させている場合について説明する。さらに、ここでは特別に断らないかぎり高調波は扱わないので、電源電圧、入力電流、出力電圧、出力電流は基本波とし特別な断りが無い限り基本波という修飾語は省略して記す。
電動機3は、インバータ23に接続された負荷であり、インバータ23から出力された交流電圧により駆動される。
電源電圧検出部81は、単相交流電源1の電圧を検出し、制御部7に出力する。
入力電流検出部82は、電力変換部2の入力電流を検出し、制御部7に出力する。
出力電流検出部83は、電力変換部2の出力電流を検出し、制御部7に出力する。
制御部7は、電源電圧位相検出部41、入力電流位相検出部42、減算回路43、出力電流位相検出部52、減算回路53、出力電圧位相差基準算出部61、出力電圧制御部62、出力電流制御部63及びPWM制御部64(インバータ制御手段)等を有して構成される。尚、制御部7には平滑コンデンサ22の電圧を一定に保つようにする等のコンバータ21の入力電流制御部等も含まれるが、図示は省略する。
電源電圧位相検出部41は、電源電圧検出部81の出力に基づきコンバータ21に入力される電源の交流電圧の基本波の位相を検出する。以下、電源電圧位相ωtと記す。ここでωは、電源の基本波の角周波数を表し、tは時間を表している。検出された電源電圧位相ωtは、減算回路43の+端子に入力される。さらに電源電圧位相検出部41は、検出した電源電圧位相ωtを出力電圧制御部62にも入力する。
電源電圧位相検出部41は、例えば位相同期回路(PLL)等で構成される回路である。
入力電流位相検出部42は、入力電流検出部82の出力に基づきコンバータ21に入力される交流電流の基本波の位相(以下、入力電流位相と記す。)を検出する。検出された入力電流位相は、減算回路43のー端子に入力される。入力電流位相検出部42は例えば位相同期回路(PLL)等で構成される回路である。
減算回路43(第1の減算回路)は、+端子に入力された電源電圧位相からー端子に入力された入力電流位相を減算して、電源電圧位相に対する入力電流位相の位相差θを算出する。以下、電源電圧位相に対する入力電流位相の位相差θを入力電流位相差θと呼ぶ。
減算回路43で算出された入力電流位相差θは、出力電圧位相差基準算出部61のa端子に入力される。
出力電流位相検出部52は、インバータ23から出力された交流電流の基本波の位相(以下、出力電流位相と記す。)を検出する。検出された出力電流位相は、減算回路53のー端子に入力される。出力電流位相検出部52は例えば位相同期回路(PLL)等で構成される回路である。
減算回路53の+端子には出力電圧制御部62のC端子から出力される出力電圧位相が入力される。
出力電圧制御部から出力される出力電圧位相は、後述するようにインバータ23の出力電圧の基本波の位相に相当する。
減算回路53(第2の減算回路)は、+端子に入力された出力電圧位相からー端子に入力された出力電流位相を減算して、出力電圧位相に対する出力電流位相の位相差θを算出する。以下、出力電圧位相に対する出力電流位相の位相差θLを出力電流位相差θLと呼ぶ。
減算回路53で算出された出力電流位相差θは、出力電圧位相差基準算出部61のb端子に入力される。
出力電圧位相差基準算出部61は、減算回路43(第1の減算回路)から出力された入力電流位相差θs及び減算回路53(第2の減算回路)から出力された出力電流位相差θを基に、出力電圧位相差θが平滑コンデンサ22のリプル電流を少なくする出力電圧位相差基準θMFを算出する。
出力電圧位相差基準θMFは、b端子に入力された入力電流位相差θとc端子に入力された出力電流位相差θを用いて、下記式(1)または式(2)により算出される。算出された出力電圧位相差基準θMFは、出力電圧制御部62に入力される。なお、特別な記載がない場合、本明細書中では角度の単位はradである。
θMF=(θ)/2・・・・・・・・(1)
θMF=(θ)/2+π・・・・・・(2)
式(1)と式(2)は位相がπ(すなわち180°)相違するだけであり、どちらを選択してもよい。
出力電流制御部63は図示されない、電動機の速度制御回路及びトルク制御回路等回路からインバータ23が出力すべき電流を算出し、インバータ23の電圧振幅Aを出力電圧制御部62に出力する。前述のように、出力電圧制御部62は電源電圧位相検出部41から電源電圧位相ωStを受信している。出力電圧制御部62は交流電源1の周波数とインバータ32の基本波の出力周波数が等しい場合に、以下に述べる制御を行う。
出力電圧制御部62は、上記の信号を使用し、下記数式(3)に示す正弦波の基準電圧Vrefを生成する。
Vref=A・sin(ωSt-θMF)・・・(3)
出力電圧制御部62はd端子から基準電圧Vrefを出力し、PWM制御回路64に入力する。PWM制御回路64は。例えば基準電圧Vrefと三角波キャリアとの比較によるパルス幅変調を行ない、ゲートパルス信号を生成してインバータ23に送り、インバータ21の出力電圧を制御する。
また、出力電圧制御部62は、C端子から式(3)で表される基準電圧Vrefの位相ωSt-θMFを出力電圧位相として減算回路53の+端子に入力している。インバータ23は、基準電圧Vrefにより制御されるためインバータ23の出力電圧位相と基準電圧Vrefの位相ωSt-θMFは等しいものとして取扱いことができる。
図2は、図1に示す電力変換装置100の電源電圧・入力電流波形に対する出力電圧・出力電流波形の関係を示す図である。vは基本波電源電圧波形である。iはコンバータ21の基本波入力電流波形である。vはインバータ23の基本波出力電圧波形である。iはインバータ23の基本波出力電流波形である。
図2(1)は、電源電圧vsに対する入力電流位相差θsの関係を示す。図2(2)は、電源電圧vsに対する出力電圧位相差θ、出力電流位相差θの関係を示す。
図2に示すように、電源電圧vs対して入力電流isは入力電流位相差θs遅れた電流となる。また、出力電圧vは、電源電圧vsに対して出力電圧位相差θ遅れた電圧となる。なお、出力電流iは、出力電圧位相(ωt-θ)に対してθ遅れた電流となるため、図に示す電源電圧基準の場合の位相は、(ωt-θ)となる。
上述した電源電圧vsに対する入力電流位相差θs、出力電圧位相差θ、出力電流位相差θなどを前提に、下記数1を参照して出力電圧位相(対電源電圧)の値である出力電圧位相差基準θMF算出方法を示す。
式(4)はコンバータ21の電源電圧(図1においては電源電圧はコンバータ21の入力電圧に等しい)を表す式であり、式(5)はコンバータ21の入力電流を表す式である。ここで電源電圧V及び入力電流Iはそのそれぞれ、その実効値を意味する。
ωは電源電圧の各周波数を、tは時間を意味する。コンバータ21の入力電力Psは式(6)に示す様に両者の積である。
Figure 0006834018
同様に式(7)は、インバータ23の出力電圧を表す式であり、式(8)はインバータの出力電流を表す式である。ここで出力電圧V及び出力電流Iはそのそれぞれ、その実効値を意味する。
ωは、出力電圧の各周波数を、tは時間を意味する。インバータ23の出力電力Pは式(9)に示す様に両者の積である。
Figure 0006834018
変換損失を無視すると、平滑コンデンサ22に注入される電力Pcは入力電力Ps式(6)と出力電力P式(9)の差となる。
コンデンサCのリプル電流・電圧による電力は、上記、式(6)の定常成分Vcosθと式(9)に示す定常分Vcosθとが等しいとすると式(10)で表される。
Figure 0006834018
式(10)で算出された電力は、瞬時電力であるから、リプル電圧による電力変動は式(10)を積分することにより算出され、(式11)で表される。ここでΔwDCは平滑コンデンサ22に蓄えられたエネルギーの変動分であり、CDCは平滑コンデンサ22の容量であり、VDCは平滑コンデンサ22の平均直流電圧、ΔvDCは平滑コンデンサのリプル電圧変動分である。
Figure 0006834018
式(10)と式(11)から平滑コンデンサのリプル電圧変動分ΔvDCを式(12)で表すことができる。周波数の変化がない場合、リプル電圧変動分ΔvDCを抑制することは、リプル電流を抑制することと同等である。そこで、ここでは次にリプル電流変動分ΔvDCを抑制できる条件を検討する。
Figure 0006834018
ここで、コンバータ21の入力周波数(電源周波数)とインバータ23の出力周波数は等しいのでωとωは等しい。よって式(12)は式(13)となる。
Figure 0006834018
さらに、式(14)となる。
Figure 0006834018
ここでA、Bはそれぞれ式(15)、式(16)である。
Figure 0006834018
さらに式(14)は、加法定理および積和公式にて以下の様に式(17)で表すことができる。
Figure 0006834018
ここで、C及びDは式(18)、式(19)である。
Figure 0006834018
よって、式(17)においてΔvDCは振幅が
Figure 0006834018
で周波数が電源電圧の2倍の周波数で変動することが判明する。
さらに、以下の様に式(20)が計算できる。
Figure 0006834018
よって式(17)の振幅の最小値は式(20)が最小の値を示す値である。
即ち式(20)の余弦の項が1になる場合であり、式(21)または式(22)が成立する場合である。
Figure 0006834018
ここで、式(21)を変形すると式(23)が得られる。
Figure 0006834018
また、式(21)を変形すると式(24)が得られる。
Figure 0006834018
そこで、出力電圧算出部61の出力である出力電圧位相差基準θMFを、式(23)または式(24)で表されるθの値と等しくすることで平滑コンデンサ22のリプル電圧変動分ΔvDCを小さくできることが判明する。すなわち、出力電圧算出部61の出力である出力電圧位相差基準θMFを、入力電流位相差θsと出力電流位相差θとの差分の1/2とすること、あるいはそれに対しπを加えた値とるすことで、で平滑コンデンサ22のリプル電圧変動分ΔvDCを小さくできる。
図3は、図1に示す電力変換部2を3レベルのコンバータ21及びインバータ23で構成した回路の例である。
平滑コンデンサ22の平滑コンデンサC1は、直流回路の正極Pと中性点C間に接続され、平滑コンデンサC2は、直流回路の中性点Cと負極N間に接続される。
図4は、図3の回路においてコンバータ21の入力電圧の位相(ここでは電源電圧の位相と等しい)に対しインバータ23の出力電圧の位相差を変化させた場合の平滑コンデンサのリプル電流(平滑コンデンサC1とC2の合成電流)の実効値の変化をシミュレーションした結果を表した図である。
シミュレーション条件は以下である。
電源周波数 :50Hz
インバータ出力定格電流 :525Arms
コンバータ力率 :1(θS=0)
コンデンサC1容量 :25,600μF
コンデンサC2容量 :25,600μF
図4において、横軸は入力電圧位相に対する、出力電圧の位相差であり、縦軸がコンデンサに流れるリプル電流の実効値を示す。
ケース1はインバータ力率が1の場合であり(θ=0ラジアン=0°)、図4において◆でリプル電流が示される。
本発明によりケース1のときの出力電圧位相差基準θMFを求めると式(25)または式(26)となる。
θMF=(θs−θ)/2=0・・・・・・・・・・・・・・・・(25)
θMF=(θs−θ)/2+π=π(180°)・・・・・・・・(26)
図4においてケース1では、式(25)及び式(26)で示される値でリプル電流が小さな値となっていることが示される。即ち、位相差が0及び180°でリプル電流が小さくなっている。
ケース2はインバータ力率が0.85の場合であり(θ=0.5548rad=31.79°)、図4において◇でリプル電流が示される。
本発明によりケース2のときの出力電圧位相差基準θMFを求めると式(27)または式(28)である。
θMF=(θs−θ)/2
=(0−0.5548)/2
=−0.2774rad
=6.006rad(345.1°)・・・(27)
θMF=(θs−θ)/2+π
=(0−0.5548)/2+π
=2.8642rad(164.1°)・・・(28)
式(25)において負の位相差は正の値に換算している。
図4においてケース2では、式(27)及び式(28)で示される位相差でリプル電流が小さな値となっていることが示される。すなわち図4のP2及びP1の位相差でリプル電流が小さな値を示している。よって、図4によれば本発明の実施例により平滑コンデンサ22に流れるリプル電流が、抑制できることが示されている。
よって、本発明の実施例によれば、電力変換装置を構成する平滑コンデンサのリプル電流を低減することができる電力変換装置を提供できる。
図3では3レベルのコンバータおよびインバータの回路を示したが、2レベルのインバータとコンバータや、2レベルと3レベルのコンバータやインバータの組み合わせでも本発明の実施は可能である。
また、本発明は図1で示される単相の電力変換部2を3台組み合わせた3相の変換器を構成した電力変換装置に適用することも可能である。
さらに、単相の変換器を直列して構成したマルチレベルの電力変換装置に適用することも可能である。
100 電力変換装置
1 単相交流電源
2 電力変換部
21 コンバータ
22 平滑コンデンサ
23 インバータ
3 電動機
41 電源電圧位相検出部
42 入力電流位相検出部
43 減算回路
52 出力電流位相検出部
53 減算回路
61 出力電圧位相差基準算出部
62 出力電圧制御部
63 出力電流制御部
64 PWM制御回路
7 制御部
81 電源電圧検出部
82 入力電流検出部
83 出力電流検出部

Claims (6)

  1. 交流電源から交流電力を入力し直流電圧に変換して出力するコンバータ、と前記コンバータの直流電圧を、交流電圧に変換して出力するインバータを有して構成したされた単相の電力変換装置であって、
    前記電力変換装置は、
    前記交流電源の電圧位相に対する前記コンバータの入力電流の位相差算出手段と、
    前記インバータの出力電圧の位相に対する、前記インバータの出力電流の位相差算出手段と、
    前記入力電流の位相差算出手段によって算出された入力電流の位相差及び、前記出力電流の位相算差出手段によって算出された出力電流の位相差から、前記交流電源の電圧位相に対する前記インバータの出力電圧の位相差基準を算出し、
    前記交流電源の周波数と前記インバータの出力周波数が等しい時に、前記出力電圧の位相差基準に基づき、前記インバータの出力電圧の位相を制御するインバータ制御手段と、
    を備えたことを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記入力電流の位相差算出手段は、
    前記交流電源の電圧位相を検出する電源電圧位相検出部と、
    前記コンバータの入力電流の位相を検出する入力電流位相検出部と、
    前記電源電圧位相検出部で検出された電源電圧位相から前記入力電流位相検出部で検出された入力電流位相を減算し、前記入力電流の位相差を出力する第1の減算回路と、を備え、
    前記出力電流位相算出手段は、
    前記インバータの出力電流の位相を検出する出力電流位相検出部と、
    前記インバータの出力電圧位相から前記出力電流位相検出部で検出された出力電流位相を減算し、前記出力電流の位相差を出力する第2の減算回路と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 前記インバータ制御手段は、前記出力電圧の位相差基準と、前記電源電圧位相により、前記インバータの出力電圧基準を生成し、前記出力電圧基準に基づき、前記インバータの出力電圧を制御することを特徴とする請求項第2項記載の電力変換装置。
  4. 前記出力電圧の位相差基準は、
    前記入力電流の位相差から前記出力電流の位相差を減算し、2で除した値または、
    前記入力電流の位相差から前記出力電流の位相差を減算し、2で除した値にπ(rad)を加えた値とすることを特徴とした、特許請求項第1項記載の電力変換装置。
  5. 前記出力電圧の位相差基準は、
    前記入力電流の位相差から前記出力電流の位相差を減算し、2で除した値または、
    前記入力電流の位相差から前記出力電流の位相差を減算し、2で除した値にπ(rad)を加えた値とすることを特徴とした、特許請求項第2項記載の電力変換装置。
  6. 前記出力電圧の位相差基準は、
    前記入力電流の位相差から前記出力電流の位相差を減算し、2で除した値または、
    前記入力電流の位相差から前記出力電流の位相差を減算し、2で除した値にπ(rad)を加えた値とすることを特徴とした、特許請求項第3項記載の電力変換装置。
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