JP2005033895A - 電力変換装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、入力交流ラインから交流電源または出力交流ラインから負荷への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出を抑制することを目的とする。
【解決手段】コンバ−タ主回路1への入力交流ラインに接続したフィルタ手段10と、各相の入力交流ラインを流れる電流を検出する交流電流検出手段12a〜12cと、交流電流検出手段12a〜12cで検出した各相の電流を加算し、この加算値に応じた信号を入力交流ラインから流出するコモンモ−ド電流を抑制するためのフィ−ドバック信号としてスイッチング素子1a制御用の制御回路20に入力するコモンモ−ド電流抑制手段29Aとを有することを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】コンバ−タ主回路1への入力交流ラインに接続したフィルタ手段10と、各相の入力交流ラインを流れる電流を検出する交流電流検出手段12a〜12cと、交流電流検出手段12a〜12cで検出した各相の電流を加算し、この加算値に応じた信号を入力交流ラインから流出するコモンモ−ド電流を抑制するためのフィ−ドバック信号としてスイッチング素子1a制御用の制御回路20に入力するコモンモ−ド電流抑制手段29Aとを有することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、PWMコンバ−タまたはPWMインバ−タ等の電力変換装置に関し、特に低周波のコモンモ−ド電流(同相電流)を抑制しうるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のPWMコンバ−タまたはPWMインバ−タ等の電力変換装置、およびこれらの装置における従来のコモンモ−ド電流抑制技術を順に説明する。
【0003】
図5は、絶縁型3相コンバ−タの構成例を示している。コンバ−タ主回路1は、それぞれダイオ−ドが逆並列接続された6個のスイッチング素子1aとしてのIGBTが、3相ブリッジ接続して形成されている。コンバ−タ主回路1の交流入力端には、3相交流電源2からの入力3相交流ラインU、V、Wが接続されている。コンバ−タ主回路1の入力部には、3相交流ラインU、V、W間にΔ接続された3個のコンデンサ3a〜3c、各交流ラインU、V、Wに直列接続された入力リアクトル4a〜4cおよび連系リアクトル5a〜5cにより、高周波のフィルタ回路6が形成されている。一方、コンバ−タ主回路1の出力部には、正直流ラインPと負直流ラインNとの間に、平滑コンデンサ7が接続されている。
【0004】
3相ブリッジ接続されたIGBTは、入力3相交流の周波数より高いキャリヤ周波数からなるゲ−ト信号(高周波パルス)でPWM制御されて、入力3相交流電流を正弦波に維持し、かつその力率を1に保持した状態で、一定の直流電圧を出力している。このとき、IGBTのスイッチングによって、入力3相交流ラインU、V、Wの各ラインと負側直流ラインNとの間に、高周波のキャリヤ周波数成分を含んだコモンモ−ド電圧が発生する。コンバ−タ主回路1の入力部に接続されたフィルタ回路6は、この高周波のキャリヤ周波数成分を吸収して、キャリヤ周波数成分によるコモンモ−ド電流が、3相交流電源2へ伝わらないようにしている。絶縁型システムでは、対大地インピ−ダンスが非常に高いため、上記の構成で高周波のキャリヤ周波数成分によるコモンモ−ド電流を抑制することができる。
【0005】
図6は、入力非絶縁型3相コンバ−タの構成例を示している。非絶縁型システムでは、3相交流電源2の部分で入力3相交流ラインU、V、Wのうち、ある一ラインが接地されている。また、コンバ−タ回路は、筐体8に内装され、筐体8は接地されている。入力非絶縁型3相コンバ−タは、上記の絶縁型のものと同様に、入力3相交流ラインU、V、Wの各ラインと負側直流ラインNとの間に、高周波のキャリヤ周波数成分を含んだコモンモ−ド電圧が発生する。コンバ−タ主回路1の出力直流回路は、大地との間に浮遊容量C0を持ち、筐体20は接地されているため、入力交流回路−交流電源2−電源対地インピ−ダンス−接地−浮遊容量C0−出力直流回路に至る電流の経路ができ、キャリヤ周波数成分のコモンモ−ド電圧により、過大な漏洩電流Ic(コモンモ−ド電流)が流れてしまう。接地への漏洩電流Icが生じると、交流ラインに漏電ブレ−カが設けられている場合、トリップすることになる。
【0006】
図7は、接地への漏洩電流を抑制するようにした入力非絶縁型3相コンバ−タの構成例を示している。コンバ−タ主回路1の入力部には、3相交流ラインU、V、W間にY接続された3個のコンデンサ9a〜9c、各交流ラインU、V、Wに直列接続された入力リアクトル4a〜4cおよび連系リアクトル5a〜5cにより、高周波のフィルタ回路(フィルタ手段)10が形成されている。Y接続された3個のコンデンサ9a〜9cの中性点は、ニュ−トラルライン11を介して2直列の平滑コンデンサ7a、7bの中点に接続されている。このような回路構成とすることで、上述の高周波のコモンモ−ド電流Icをコンバ−タ回路内でル−プさせるようにしている。
【0007】
図8は、3相交流電源2へのコモンモ−ド電流流出を抑制するようにした入力非絶縁型3相コンバ−タの構成例を示している。図8は、IGBTをPWM制御するためのゲ−ト制御回路の構成例も示している。フィルタ回路10における3個のコンデンサ9a〜9cの中性点は、接地されるとともにニュ−トラルライン11を介して平滑コンデンサ7a、7bの中点に接続されている。一方、3相交流電源2からの3相交流電圧が位相差検出回路14に入力され、電圧検出器13で検出された出力直流電圧が直流電圧制御回路15に入力されている。入力電流制御回路16には、交流電流検出器12a〜12cで検出された入力交流電流と、位相差検出回路14からの位相基準信号と、直流電圧制御回路15からの入力電流振幅基準信号とが入力されている。入力電流制御回路16は、これらの入力により、入力交流電流を正弦波に制御し、かつその力率を1に制御する。
【0008】
演算部17は、入力電流制御回路16からの正弦波出力と、キャリヤ発生回路18からの三角波のキャリヤ信号とを比較してPWM信号を出力する。駆動回路19は、このPWM信号をゲ−ト信号としてコンバ−タ主回路1に出力し、IGBTがPWM制御されて、一定の直流電圧を出力するようになっている。上記の位相差検出回路14〜駆動回路19により、ゲ−ト制御回路20が構成されている。IGBTのPWM制御により発生する高周波のコモンモ−ド電流は、フィルタ回路10のコンデンサ9a〜9cにより接地にバイパスされ、3相交流電源2へのコモンモ−ド電流の流出を防止することができる。
【0009】
図9は、負荷22へのコモンモ−ド電流流出を抑制するようにした出力非絶縁型3相インバ−タの構成例を示している。3相コンバ−タ部分の構成は、上記図8と同じである。インバ−タの非絶縁型システムでは、負荷22の部分で出力3相交流ラインu、v、wのうち、ある一ラインが接地されている。インバ−タ主回路21の出力部には、出力3相交流ラインu、v、w間にY接続された3個のコンデンサ23a〜23cと、各出力3相交流ラインu、v、wに直列接続されたリアクトル24a〜24cとで、高周波のフィルタ回路25が形成されている。Y接続された3個のコンデンサ23a〜23cの中性点は、接地されるとともにニュ−トラルライン11を介して、コンバ−タ回路の直流出力部における平滑コンデンサ7a、7bの中点に接続されている。
【0010】
一方、インバ−タ主回路21の出力3相交流電圧がインバ−タ電圧制御回路26に入力されている。演算部27は、インバ−タ電圧制御回路26の出力と、キャリヤ発生回路18からの三角波のキャリヤ信号との演算によりPWM信号を出力する。駆動回路19は、このPWM信号をゲ−ト信号としてインバ−タ主回路21に出力し、IGBTがPWM制御されて、一定振幅の正弦波からなる3相交流電圧を出力するようになっている。上記のインバ−タ電圧制御回路26、演算部27、キャリヤ発生回路18および駆動回路19により、ゲ−ト制御回路28が構成されている。IGBTのPWM制御により発生する高周波のコモンモ−ド電流は、フィルタ回路25のコンデンサ23a〜23cにより接地にバイパスされ、負荷22へのコモンモ−ド電流の流出を防止することができる。
【0011】
上述のように、従来の電力変換装置では、交流ラインの各相にリアクトルを挿入接続するとともに、この交流ラインの少なくとも1相をコンデンサを介して直流ライン側に接続し、これらのリアクトルおよびコンデンサでフィルタ回路を構成している。コンデンサが接続される直流ライン側は、正、負いずれの直流ラインでもよく、直流ライン側に平滑コンデンサが接続されたものでは、その平滑コンデンサの中性点(平滑コンデンサの端子電圧の中点電位点)に接続してもよい。電力変換装置としては、単相または3相のインバ−タまたはコンバ−タが適用でき、また、コンバ−タとインバ−タとを組合わた無停電電源装置にも適用できる。そして、IGBTを高周波パルスでスイッチングすることにより、交流ラインと直流ライン間に発生する高周波電圧(コモンモ−ド電圧)をフィルタ回路のリアクトルとコンデンサにより吸収し、コモンモ−ド電流を低減するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0012】
【特許文献1】
特開平3−218270号公報(第3頁、第1−15図)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電力変換装置におけるフィルタ回路は、通常、スイッチング周波数成分の高周波コモンモ−ド電流(例えば、10kHz)をバイパスさせる定数で設計されている。このため、低周波のコモンモ−ド電流(例えば、150Hz〜900Hz程度)に対してはフィルタ効果が低く、低周波のコモンモ−ド電流が交流電源または負荷へ流出してしまうという問題がある。そのため、図8や図9に示したように、交流電源側または負荷側を、ニュ−トラルラインを接地した4線式にする等のシステム的な制約が必要であった。
【0014】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、入力非絶縁型または出力非絶縁型とした場合でも、入力交流ラインから交流電源または出力交流ラインから負荷への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出を抑制することができる電力変換装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、コンバ−タ主回路を構成するスイッチング素子を制御回路からの高周波パルスでスイッチングして前記コンバ−タ主回路への入力交流電力を直流電力に変換して出力する電力変換装置において、前記コンバ−タ主回路への入力交流ラインに挿入接続したリアクトルとコンデンサとからなるフィルタ手段と、各相の前記入力交流ラインを流れる電流を検出する交流電流検出手段と、該交流電流検出手段で検出した各相の電流を加算し、この加算値に応じた信号を前記入力交流ラインから流出するコモンモ−ド電流を抑制するためのフィ−ドバック信号として前記制御回路に入力するコモンモ−ド電流抑制手段とを有することを要旨とする。
【0016】
交流電流検出手段でコモンモ−ド電流を含んだ入力交流電流が各相について検出され、その検出出力がコモンモ−ド電流抑制手段に入力される。コモンモ−ド電流抑制手段では、入力された入力交流ライン各相の検出電流が加算され、その加算値に所要の演算が施されて加算値に応じた信号となり、この信号がフィ−ドバック信号として制御回路に入力される。制御回路では、正弦波と三角波のキャリヤ信号とを比較して得た信号に上記のフィ−ドバック信号を演算処理した高周波パルスが作成される。コンバ−タ主回路は、この高周波パルスを受けてスイッチング素子がPWM制御され、一定の直流電圧を出力するとともに、スイッチング素子の高周波スイッチングによるコモンモ−ド電圧の発生が抑制されるように制御される。この結果、入力交流ラインから交流電源への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出が抑制される。
【0017】
請求項2記載の発明は、コンバ−タ主回路を構成するスイッチング素子を制御回路からの高周波パルスでスイッチングして前記コンバ−タ主回路への入力3相交流電力を直流電力に変換して出力する電力変換装置において、前記コンバ−タ主回路への入力3相交流ラインに挿入接続したリアクトルとコンデンサとからなるフィルタ手段と、前記入力3相交流ラインを流れる零相電流を検出する零相電流検出手段と、該零相電流検出手段で検出した零相電流値に応じた信号を前記入力3相交流ラインから流出するコモンモ−ド電流を抑制するためのフィ−ドバック信号として前記制御回路に入力するコモンモ−ド電流抑制手段とを有することを要旨とする。
【0018】
零相電流検出手段でコモンモ−ド電流を含んだ入力3相交流電流から零相電流が検出され、その検出出力がコモンモ−ド電流抑制手段に入力される。コモンモ−ド電流抑制手段では、入力された零相電流に所要の演算が施されて零相電流値に応じた信号となり、この信号がフィ−ドバック信号として制御回路に入力される。制御回路では、正弦波と三角波のキャリヤ信号とを比較して得た信号に上記のフィ−ドバック信号を演算処理した高周波パルスが作成される。コンバ−タ主回路は、この高周波パルスを受けてスイッチング素子がPWM制御され、一定の直流電圧を出力するとともに、スイッチング素子の高周波スイッチングによるコモンモ−ド電圧の発生が抑制されるように制御される。この結果、入力3相交流ラインから3相交流電源への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出が抑制される。
【0019】
請求項3記載の発明は、コンバ−タ主回路を構成するスイッチング素子を制御回路からの高周波パルスでスイッチングして前記コンバ−タ主回路への入力3相交流電力を直流電力に変換して出力する電力変換装置において、前記コンバ−タ主回路への入力3相交流ラインに挿入接続したリアクトルと前記入力3相交流ライン間にY接続したコンデンサとからなるフィルタ手段と、前記Y接続したコンデンサの中性点と前記コンバ−タ主回路からの出力直流ライン側とを結ぶニュ−トラルラインを流れるニュ−トラル電流を検出する交流電流検出手段と、該交流電流検出手段で検出したニュ−トラル電流の値に応じた信号を前記入力3相交流ラインから流出するコモンモ−ド電流を抑制するためのフィ−ドバック信号として前記制御回路に入力するコモンモ−ド電流抑制手段とを有することを要旨とする。
【0020】
交流電流検手段で高周波のコモンモ−ド電流からなるニュ−トラル電流が検出され、その検出出力がコモンモ−ド電流抑制手段に入力される。コモンモ−ド電流抑制手段では、入力されたニュ−トラル電流に所要の演算が施されてニュ−トラル電流値に応じた信号となり、この信号がフィ−ドバック信号として制御回路に入力される。制御回路では、正弦波と三角波のキャリヤ信号とを比較して得た信号に上記のフィ−ドバック信号を演算処理した高周波パルスが作成される。コンバ−タ主回路は、この高周波パルスを受けてスイッチング素子がPWM制御され、一定の直流電圧を出力するとともに、スイッチング素子の高周波スイッチングによるコモンモ−ド電圧の発生が抑制されるように制御される。この結果、入力3相交流ラインから3相交流電源への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出が抑制される。
【0021】
請求項4記載の発明は、インバ−タ主回路を構成するスイッチング素子を制御回路からの高周波パルスでスイッチングして前記インバ−タ主回路への入力直流電力を交流電力に変換して出力する電力変換装置において、前記インバ−タ主回路からの出力交流ラインに挿入接続したリアクトルとコンデンサとからなるフィルタ手段と、各相の前記出力交流ラインを流れる電流を検出する交流電流検出手段と、該交流電流検出手段で検出した各相の電流を加算し、この加算値に応じた信号を前記出力交流ラインから流出するコモンモ−ド電流を抑制するためのフィ−ドバック信号として前記制御回路に入力するコモンモ−ド電流抑制手段とを有することを要旨とする。
【0022】
交流電流検出手段でコモンモ−ド電流を含んだ出力交流電流が各相について検出され、その検出出力がコモンモ−ド電流抑制手段に入力される。コモンモ−ド電流抑制手段では、入力された出力交流ライン各相の検出電流が加算され、その加算値に所要の演算が施されて加算値に応じた信号となり、この信号がフィ−ドバック信号として制御回路に入力される。制御回路では、正弦波と三角波のキャリヤ信号とを比較して得た信号に上記のフィ−ドバック信号を演算処理した高周波パルスが作成される。インバ−タ主回路は、この高周波パルスを受けてスイッチング素子がPWM制御され、一定振幅の正弦波からなる交流電圧を出力するとともに、スイッチング素子の高周波スイッチングによるコモンモ−ド電圧の発生が抑制されるように制御される。この結果、出力交流ラインから負荷への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出が抑制される。
【0023】
請求項5記載の発明は、インバ−タ主回路を構成するスイッチング素子を制御回路からの高周波パルスでスイッチングして前記インバ−タ主回路への入力直流電力を3相交流電力に変換して出力する電力変換装置において、前記インバ−タ主回路からの出力3相交流ラインに挿入接続したリアクトルとコンデンサとからなるフィルタ手段と、前記出力3相交流ラインを流れる零相電流を検出する零相電流検出手段と、該零相電流検出手段で検出した零相電流値に応じた信号を前記出力3相交流ラインから流出するコモンモ−ド電流を抑制するためのフィ−ドバック信号として前記制御回路に入力するコモンモ−ド電流抑制手段とを有することを要旨とする。
【0024】
零相電流検出手段でコモンモ−ド電流を含んだ出力3相交流電流から零相電流が検出され、その検出出力がコモンモ−ド電流抑制手段に入力される。コモンモ−ド電流抑制手段では、入力された零相電流に所要の演算が施されて零相電流値に応じた信号となり、この信号がフィ−ドバック信号として制御回路に入力される。制御回路では、正弦波と三角波のキャリヤ信号とを比較して得た信号に上記のフィ−ドバック信号を演算処理した高周波パルスが作成される。インバ−タ主回路は、この高周波パルスを受けてスイッチング素子がPWM制御され、一定振幅の正弦波からなる3相交流電圧を出力するとともに、スイッチング素子の高周波スイッチングによるコモンモ−ド電圧の発生が抑制されるように制御される。この結果、出力3相交流ラインから負荷への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出が抑制される。
【0025】
請求項6記載の発明は、インバ−タ主回路を構成するスイッチング素子を制御回路からの高周波パルスでスイッチングして前記インバ−タ主回路への入力直流電力を3相交流電力に変換して出力する電力変換装置において、前記インバ−タ主回路からの出力3相交流ラインに挿入接続したリアクトルと前記出力3相交流ライン間にY接続したコンデンサとからなるフィルタ手段と、前記Y接続したコンデンサの中性点と前記インバ−タ主回路への入力直流ライン側とを結ぶニュ−トラルラインを流れるニュ−トラル電流を検出する交流電流検出手段と、該交流電流検出手段で検出したニュ−トラル電流の値に応じた信号を前記出力3相交流ラインから流出するコモンモ−ド電流を抑制するためのフィ−ドバック信号として前記制御回路に入力するコモンモ−ド電流抑制手段とを有することを要旨とする。
【0026】
交流電流検手段で高周波のコモンモ−ド電流からなるニュ−トラル電流が検出され、その検出出力がコモンモ−ド電流抑制手段に入力される。コモンモ−ド電流抑制手段では、入力されたニュ−トラル電流に所要の演算が施されてニュ−トラル電流値に応じた信号となり、この信号がフィ−ドバック信号として制御回路に入力される。制御回路では、正弦波と三角波のキャリヤ信号とを比較して得た信号に上記のフィ−ドバック信号を演算処理した高周波パルスが作成される。インバ−タ主回路は、この高周波パルスを受けてスイッチング素子がPWM制御され、一定振幅の正弦波からなる3相交流電圧を出力するとともに、スイッチング素子の高周波スイッチングによるコモンモ−ド電圧の発生が抑制されるように制御される。この結果、出力3相交流ラインから負荷への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出が抑制される。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0028】
図1は、本発明の第1の実施の形態を示す図である。なお、図1および後述する各実施の形態を示す図において、前記図8および図9における構成要素と同一ないし均等のものは、前記と同一符号を以って示し、重複した説明を省略する。本実施の形態は、入力非絶縁型の3相コンバ−タにおいて、フィ−ドバック制御により、入力3相交流ラインU、V、Wから3相交流電源2への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出を抑制するようにしている。高周波のフィルタ回路10におけるY接続された3個のコンデンサ9a〜9cの中性点は、接地されることなくニュ−トラルライン11を介して平滑コンデンサ7a、7bの中点に接続されている。このため、コモンモ−ド電流の高周波成分に関しては、コンバ−タ回路内でル−プされるとともに、高周波のフィルタ回路10で低減されるようになっている。
【0029】
本実施の形態では、このようなコモンモ−ド電流の高周波成分を、より一層確実に抑制するとともに、低周波のコモンモ−ド電流の3相交流電源2への流出を抑制するものであり、ゲ−ト制御回路20に、コモンモ−ド電流抑制手段としてのコモンモ−ド電流抑制回路29Aが付設されている。コモンモ−ド電流抑制回路29Aには、加算部30と比例ゲイン演算部31とが設けられている。制御量となるコモンモ−ド電流流出量を検出する検出器には、入力3相交流ラインU、V、Wにそれぞれ設けられた交流電流検出器12a〜12cが利用され、その検出電流信号がコモンモ−ド電流抑制回路29Aに入力されている。加算部30は、入力された交流ラインU、V、W各相の検出電流を加算し、比例ゲイン演算部31は、その加算値に比例ゲインkを用いた所要の演算を施して、加算値に応じたコモンモ−ド電流抑制用信号を作成する。この作成された信号が、フィ−ドバック信号としてゲ−ト制御回路20における演算部17に入力されている。
【0030】
上記の交流電流検出器12a〜12c−コモンモ−ド電流抑制回路29A−演算部17−駆動回路19−コンバ−タ主回路1により、コモンモ−ド電流抑制用のフィ−ドバック制御ル−プが形成されている。
【0031】
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。ゲ−ト制御回路20における演算部17は、入力電流制御回路16からの正弦波出力と、キャリヤ発生回路18からの三角波のキャリヤ信号とを比較して高周波パルスからなるPWM信号を作成する。コンバ−タ主回路1は、この高周波パルスを受けてIGBTがPWM制御され、一定の直流電圧を出力する。このとき、IGBTのスイッチングによって、入力3相交流ラインU、V、Wの各ラインと負側直流ラインNとの間に、コモンモ−ド電圧が発生し、入力3相交流ラインU、V、Wには、高周波成分および低周波成分を含んだコモンモ−ド電流が流れる。
【0032】
交流電流検出器12a〜12cは、このコモンモ−ド電流を含んだ入力交流電流を各相について検出し、その検出出力がゲ−ト制御回路20における入力電流制御回路16に入力されるとともに、コモンモ−ド電流抑制回路29Aに入力される。コモンモ−ド電流抑制回路29Aでは、入力された交流ラインU、V、W各相の検出電流を加算し、その加算値に比例ゲインkを用いた所要の演算を施して、加算値に応じたコモンモ−ド電流抑制用信号をフィ−ドバック信号としてゲ−ト制御回路20における演算部17に入力させる。演算部17では、正弦波と三角波のキャリヤ信号とを比較して得た信号から上記のコモンモ−ド電流抑制用のフィ−ドバック信号を減算処理した高周波パルスからなるPWM信号を作成する。
【0033】
コンバ−タ主回路1は、このコモンモ−ド電流抑制用のフィ−ドバック信号を減算処理した高周波パルスを受けてIGBTがPWM制御され、一定の直流電圧を出力するとともに、IGBTのスイッチングによるコモンモ−ド電圧の発生が抑制されるように制御される。この結果、入力3相交流ラインU、V、Wから3相交流電源2への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出が抑制される。
【0034】
なお、本実施の形態では、交流電源および交流ライン等は、3相のものについて説明したが、単相のものにも適用することができる。また、システム的には、入力非絶縁型のものに限らず、入力絶縁型のものにも適用することができる。
【0035】
本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、入力非絶縁型の3相コンバ−タにおいて、フィ−ドバック制御により、入力3相交流ラインU、V、Wから3相交流電源への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出を抑制するようにしたものである。その構成は、コモンモ−ド電流流出量を検出する検出器とコモンモ−ド電流抑制回路とを除いては、上記第1の実施の形態とほぼ同じである。
【0036】
本実施の形態では、コモンモ−ド電流抑制回路に、前記と同一の機能を持つ比例ゲイン演算部のみが設けられている。また、制御量となるコモンモ−ド電流流出量を検出する検出器には、入力3相交流ラインU、V、Wを流れる零相電流を検出する公知の零相電流検出器が用いられている。零相電流は、3相交流ラインU、V、Wの各相を流れる電流中に、同相で含まれている大きさの等しい電流である。この零相電流検出器の検出電流信号がコモンモ−ド電流抑制回路に入力されている。コモンモ−ド電流抑制回路の比例ゲイン演算部は、入力した零相電流値に比例ゲインkを用いた所要の演算を施して、加算値に応じたコモンモ−ド電流抑制用信号を作成する。この作成された信号が、フィ−ドバック信号としてゲ−ト制御回路における演算部に入力されている。
【0037】
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。零相電流検出器は、入力3相交流ラインU、V、Wを流れるコモンモ−ド電流を含んだ入力交流電流から、零相電流を検出し、その検出出力がコモンモ−ド電流抑制回路に入力される。コモンモ−ド電流抑制回路では、入力された零相電流値に比例ゲインkを用いた所要の演算を施して、零相電流値に応じたコモンモ−ド電流抑制用信号をフィ−ドバック信号としてゲ−ト制御回路における演算部に入力させる。演算部では、正弦波と三角波のキャリヤ信号とを比較して得た信号から上記のコモンモ−ド電流抑制用のフィ−ドバック信号を減算処理した高周波パルスからなるPWM信号を作成する。
【0038】
コンバ−タ主回路は、このコモンモ−ド電流抑制用のフィ−ドバック信号を減算処理した高周波パルスを受けてIGBTがPWM制御され、一定の直流電圧を出力するとともに、IGBTのスイッチングによるコモンモ−ド電圧の発生が抑制されるように制御される。この結果、入力3相交流ラインU、V、Wから3相交流電源への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出が抑制される。
【0039】
図2には、本発明の第3の実施の形態を示す。本実施の形態は、入力非絶縁型の3相コンバ−タにおいて、フィ−ドバック制御により、入力3相交流ラインU、V、Wから3相交流電源2への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出を抑制するようにしている。高周波のフィルタ回路10におけるY接続された3個のコンデンサ9a〜9cの中性点は、接地されることなくニュ−トラルライン11を介して平滑コンデンサ7a、7bの中点に接続されている。
【0040】
本実施の形態では、ゲ−ト制御回路20に、コモンモ−ド電流抑制手段としてのコモンモ−ド電流抑制回路29Bが付設されている。コモンモ−ド電流抑制回路29Bには、前記と同一の機能を持つ比例ゲイン演算部31のみがが設けられている。制御量となるコモンモ−ド電流流出量を検出する検出器には、ニュ−トラルライン11を流れるニュ−トラル電流、すなわち高周波のコモンモ−ド電流を検出する交流電流検出器32が用いられている。本実施の形態は、この高周波のコモンモ−ド電流を用いて高周波、低周波のコモンモ−ド電流を抑制するためのフィ−ドバック信号を作成するものである。交流電流検出器32の検出電流信号は、コモンモ−ド電流抑制回路29Bに入力されている。コモンモ−ド電流抑制回路29Bの比例ゲイン演算部31は、入力したニュ−トラル電流値に比例ゲインkを用いた所要の演算を施して、ニュ−トラル電流値に応じたコモンモ−ド電流抑制用信号を作成する。この作成された信号が、フィ−ドバック信号としてゲ−ト制御回路20における演算部17に入力されている。
【0041】
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。交流電流検出器32は、高周波のコモンモ−ド電流からなるニュ−トラル電流を検出し、その検出出力がコモンモ−ド電流抑制回路29Bに入力される。コモンモ−ド電流抑制回路29Bでは、入力されたニュ−トラル電流値に比例ゲインkを用いた所要の演算を施して、ニュ−トラル電流値に応じたコモンモ−ド電流抑制用信号をフィ−ドバック信号としてゲ−ト制御回路20における演算部17に入力させる。
【0042】
演算部17では、正弦波と三角波のキャリヤ信号とを比較して得た信号から上記のコモンモ−ド電流抑制用のフィ−ドバック信号を減算処理した高周波パルスからなるPWM信号を作成する。
【0043】
コンバ−タ主回路1は、このコモンモ−ド電流抑制用のフィ−ドバック信号を減算処理した高周波パルスを受けてIGBTがPWM制御され、一定の直流電圧を出力するとともに、IGBTのスイッチングによるコモンモ−ド電圧の発生が抑制されるように制御される。この結果、入力3相交流ラインU、V、Wから3相交流電源2への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出が抑制される。
【0044】
図3には、本発明の第4の実施の形態を示す。本実施の形態は、出力非絶縁型の3相インバ−タにおいて、フィ−ドバック制御により、出力3相交流ラインu、v、wから負荷22への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出を抑制するようにしている。高周波のフィルタ回路25におけるY接続された3個のコンデンサ23a〜23cの中性点は、接地されることなくニュ−トラルライン11を介してコンバ−タ回路の直流出力部における平滑コンデンサ7a、7bの中点に接続されている。
【0045】
本実施の形態では、ゲ−ト制御回路28に、コモンモ−ド電流抑制手段としてのコモンモ−ド電流抑制回路29Cが付設されている。コモンモ−ド電流抑制回路29Cには、加算部30と比例ゲイン演算部31とが設けられている。制御量となるコモンモ−ド電流流出量を検出する検出器には、出力3相交流ラインu、v、wにそれぞれ設けられた交流電流検出器33a〜33cが用いらている。交流電流検出器33a〜33cの各検出電流信号は、コモンモ−ド電流抑制回路29Cに入力されている。加算部30は、入力された3相交流ラインu、v、w各相の検出電流を加算し、比例ゲイン演算部31は、その加算値に比例ゲインkを用いた所要の演算を施して、加算値に応じたコモンモ−ド電流抑制用信号を作成する。この作成された信号が、フィ−ドバック信号としてゲ−ト制御回路28における演算部27に入力されている。
【0046】
上記の交流電流検出器33a〜33c−コモンモ−ド電流抑制回路29C−演算部27−駆動回路19−インバ−タ主回路21により、コモンモ−ド電流抑制用のフィ−ドバック制御ル−プが形成されている。
【0047】
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。交流電流検出器33a〜33cは、出力3相交流ラインu、v、wを流れるコモンモ−ド電流を含んだ出力交流電流を各相について検出し、その検出出力がコモンモ−ド電流抑制回路29Cに入力される。コモンモ−ド電流抑制回路29Cでは、入力された交流ラインu、v、w各相の検出電流を加算し、その加算値に比例ゲインkを用いた所要の演算を施して、加算値に応じたコモンモ−ド電流抑制用信号をフィ−ドバック信号としてゲ−ト制御回路28における演算部27に入力させる。演算部27では、インバ−タ電圧制御回路26からの正弦波出力と、キャリヤ発生回路18からの三角波のキャリヤ信号とを比較して得た信号から上記のコモンモ−ド電流抑制用のフィ−ドバック信号を減算処理した高周波パルスからなるPWM信号を作成する。
【0048】
インバ−タ主回路21は、このコモンモ−ド電流抑制用のフィ−ドバック信号を減算処理した高周波パルスを受けてIGBTがPWM制御され、一定振幅の正弦波からなる3相交流電圧を出力するとともに、IGBTのスイッチングによるコモンモ−ド電圧の発生が抑制されるように制御される。この結果、出力3相交流ラインu、v、wから負荷22への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出が抑制される。
【0049】
なお、本実施の形態では、交流電源および交流ライン等は、3相のものについて説明したが、単相のものにも適用することができる。また、システム的には、出力非絶縁型のものに限らず、出力絶縁型のものにも適用することができる。
【0050】
本発明の第5の実施の形態について説明する。本実施の形態は、出力非絶縁型の3相インバ−タにおいて、フィ−ドバック制御により、出力3相交流ラインu、v、wから負荷への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出を抑制するようにしたものである。その構成は、コモンモ−ド電流流出量を検出する検出器とコモンモ−ド電流抑制回路とを除いては、上記第4の実施の形態とほぼ同じである。
【0051】
本実施の形態では、コモンモ−ド電流抑制回路に、前記と同一の機能を持つ比例ゲイン演算部のみが設けられている。また、制御量となるコモンモ−ド電流流出量を検出する検出器には、出力3相交流ラインu、v、wを流れる零相電流を検出する公知の零相電流検出器が用いられている。零相電流は、出力3相交流ラインu、v、wの各相を流れる電流中に、同相で含まれている大きさの等しい電流である。この零相電流検出器の検出電流信号がコモンモ−ド電流抑制回路に入力されている。コモンモ−ド電流抑制回路の比例ゲイン演算部は、入力した零相電流値に比例ゲインkを用いた所要の演算を施して、零相電流値に応じたコモンモ−ド電流抑制用信号を作成する。この作成された信号が、フィ−ドバック信号としてゲ−ト制御回路における演算部に入力されている。
【0052】
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。零相電流検出器は、出力3相交流ラインu、v、wを流れるコモンモ−ド電流を含んだ出力交流電流から、零相電流を検出し、その検出出力がコモンモ−ド電流抑制回路に入力される。コモンモ−ド電流抑制回路では、入力された零相電流値に比例ゲインkを用いた所要の演算を施して、零相電流値に応じたコモンモ−ド電流抑制用信号をフィ−ドバック信号としてゲ−ト制御回路における演算部に入力させる。演算部では、正弦波と三角波のキャリヤ信号とを比較して得た信号から上記のコモンモ−ド電流抑制用のフィ−ドバック信号を減算処理した高周波パルスからなるPWM信号を作成する。
【0053】
インバ−タ主回路は、このコモンモ−ド電流抑制用のフィ−ドバック信号を減算処理した高周波パルスを受けてIGBTがPWM制御され、一定振幅の正弦波からなる3相交流電圧を出力するとともに、IGBTのスイッチングによるコモンモ−ド電圧の発生が抑制されるように制御される。この結果、出力3相交流ラインu、v、wから負荷への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出が抑制される。
【0054】
図4には、本発明の第6の実施の形態を示す。本実施の形態は、出力非絶縁型の3相インバ−タにおいて、フィ−ドバック制御により、出力3相交流ラインu、v、wから負荷22への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出を抑制するようにしている。高周波のフィルタ回路25におけるY接続された3個のコンデンサ23a〜23cの中性点は、接地されることなくニュ−トラルライン11を介してコンバ−タ回路の直流出力部における平滑コンデンサ7a、7bの中点に接続されている。
【0055】
本実施の形態では、ゲ−ト制御回路28に、コモンモ−ド電流抑制手段としてのコモンモ−ド電流抑制回路29Dが付設されている。コモンモ−ド電流抑制回路29Dには、前記と同一の機能を持つ比例ゲイン演算部31のみが設けられている。制御量となるコモンモ−ド電流流出量を検出する検出器には、ニュ−トラルライン11を流れるニュ−トラル電流、すなわち高周波のコモンモ−ド電流を検出する交流電流検出器34が用いられている。本実施の形態は、この高周波のコモンモ−ド電流を用いて高周波、低周波のコモンモ−ド電流を抑制するためのフィ−ドバック信号を作成するものである。交流電流検出器34の検出電流信号は、コモンモ−ド電流抑制回路29Dに入力されている。コモンモ−ド電流抑制回路29Dの比例ゲイン演算部31は、入力したニュ−トラル電流値に比例ゲインkを用いた所要の演算を施して、ニュ−トラル電流値に応じたコモンモ−ド電流抑制用信号を作成する。この作成された信号が、フィ−ドバック信号としてゲ−ト制御回路28における演算部27に入力されている。
【0056】
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。交流電流検出器34は、高周波のコモンモ−ド電流からなるニュ−トラル電流を検出し、その検出出力がコモンモ−ド電流抑制回路29Dに入力される。コモンモ−ド電流抑制回路29Dでは、入力されたニュ−トラル電流値に比例ゲインkを用いた所要の演算を施して、ニュ−トラル電流値に応じたコモンモ−ド電流抑制用信号をフィ−ドバック信号としてゲ−ト制御回路28における演算部27に入力させる。演算部27では、正弦波と三角波のキャリヤ信号とを比較して得た信号から上記のコモンモ−ド電流抑制用のフィ−ドバック信号を減算処理した高周波パルスからなるPWM信号を作成する。
【0057】
インバ−タ主回路は、このコモンモ−ド電流抑制用のフィ−ドバック信号を減算処理した高周波パルスを受けてIGBTがPWM制御され、一定振幅の正弦波からなる3相交流電圧を出力するとともに、IGBTのスイッチングによるコモンモ−ド電圧の発生が抑制されるように制御される。この結果、出力3相交流ラインu、v、wから負荷22への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出が抑制される。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜3記載の発明によれば、コンバ−タ主回路を構成するスイッチング素子を、コモンモ−ド電流抑制用のフィ−ドバック信号を所要の処理が行われた形で含む高周波パルスでスイッチングすることで、コモンモ−ド電圧の発生を抑制することができる。このため、入力交流ラインから交流電源への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出を抑制することができる。
【0059】
請求項4〜6記載の発明によれば、インバ−タ主回路を構成するスイッチング素子を、コモンモ−ド電流抑制用のフィ−ドバック信号を所要の処理が行われた形で含む高周波パルスでスイッチングすることで、コモンモ−ド電圧の発生を抑制することができる。このため、出力交流ラインから負荷への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるコンバ−タからなる電力変換装置の回路図である。
【図2】本発明の第3の実施の形態であるコンバ−タの回路図である。
【図3】本発明の第4の実施の形態であるインバ−タの回路図である。
【図4】本発明の第6の実施の形態であるインバ−タの回路図である。
【図5】従来の絶縁型3相コンバ−タの回路図である。
【図6】従来の入力非絶縁型3相コンバ−タにおけるコモンモ−ド電流の発生メカニズムを説明するための回路図である。
【図7】従来の入力非絶縁型3相コンバ−タにおいて接地への漏洩電流を抑制するようにした回路構成を示す図である。
【図8】従来の入力非絶縁型3相コンバ−タにおいてニュ−トラルラインを接地した回路構成を示す図である。
【図9】従来の出力非絶縁型3相インバ−タにおいてニュ−トラルラインを接地した回路構成を示す図である。
【符号の説明】
1 コンバ−タ主回路
1a スイッチング素子
2 3相交流電源
4a〜4c 入力リアクトル
5a〜5c 連系リアクトル
9a〜9c、23a〜23c Y接続のコンデンサ
10、25 フィルタ回路(フィルタ手段)
11 ニュ−トラルライン
12a〜12c、32、33a〜33c、34 交流電流検出器(交流電流検出手段)
17 演算部
20、28 ゲ−ト制御回路
21 インバ−タ主回路
22 負荷
24a〜24c リアクトル
29A〜29D コモンモ−ド電流抑制回路(コモンモ−ド電流抑制手段)
30 加算部
31 比例ゲイン演算部
P、N 正、負の直流ライン
U、V、W 入力3相交流ライン
u、v、w 出力3相交流ライン
【発明の属する技術分野】
本発明は、PWMコンバ−タまたはPWMインバ−タ等の電力変換装置に関し、特に低周波のコモンモ−ド電流(同相電流)を抑制しうるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のPWMコンバ−タまたはPWMインバ−タ等の電力変換装置、およびこれらの装置における従来のコモンモ−ド電流抑制技術を順に説明する。
【0003】
図5は、絶縁型3相コンバ−タの構成例を示している。コンバ−タ主回路1は、それぞれダイオ−ドが逆並列接続された6個のスイッチング素子1aとしてのIGBTが、3相ブリッジ接続して形成されている。コンバ−タ主回路1の交流入力端には、3相交流電源2からの入力3相交流ラインU、V、Wが接続されている。コンバ−タ主回路1の入力部には、3相交流ラインU、V、W間にΔ接続された3個のコンデンサ3a〜3c、各交流ラインU、V、Wに直列接続された入力リアクトル4a〜4cおよび連系リアクトル5a〜5cにより、高周波のフィルタ回路6が形成されている。一方、コンバ−タ主回路1の出力部には、正直流ラインPと負直流ラインNとの間に、平滑コンデンサ7が接続されている。
【0004】
3相ブリッジ接続されたIGBTは、入力3相交流の周波数より高いキャリヤ周波数からなるゲ−ト信号(高周波パルス)でPWM制御されて、入力3相交流電流を正弦波に維持し、かつその力率を1に保持した状態で、一定の直流電圧を出力している。このとき、IGBTのスイッチングによって、入力3相交流ラインU、V、Wの各ラインと負側直流ラインNとの間に、高周波のキャリヤ周波数成分を含んだコモンモ−ド電圧が発生する。コンバ−タ主回路1の入力部に接続されたフィルタ回路6は、この高周波のキャリヤ周波数成分を吸収して、キャリヤ周波数成分によるコモンモ−ド電流が、3相交流電源2へ伝わらないようにしている。絶縁型システムでは、対大地インピ−ダンスが非常に高いため、上記の構成で高周波のキャリヤ周波数成分によるコモンモ−ド電流を抑制することができる。
【0005】
図6は、入力非絶縁型3相コンバ−タの構成例を示している。非絶縁型システムでは、3相交流電源2の部分で入力3相交流ラインU、V、Wのうち、ある一ラインが接地されている。また、コンバ−タ回路は、筐体8に内装され、筐体8は接地されている。入力非絶縁型3相コンバ−タは、上記の絶縁型のものと同様に、入力3相交流ラインU、V、Wの各ラインと負側直流ラインNとの間に、高周波のキャリヤ周波数成分を含んだコモンモ−ド電圧が発生する。コンバ−タ主回路1の出力直流回路は、大地との間に浮遊容量C0を持ち、筐体20は接地されているため、入力交流回路−交流電源2−電源対地インピ−ダンス−接地−浮遊容量C0−出力直流回路に至る電流の経路ができ、キャリヤ周波数成分のコモンモ−ド電圧により、過大な漏洩電流Ic(コモンモ−ド電流)が流れてしまう。接地への漏洩電流Icが生じると、交流ラインに漏電ブレ−カが設けられている場合、トリップすることになる。
【0006】
図7は、接地への漏洩電流を抑制するようにした入力非絶縁型3相コンバ−タの構成例を示している。コンバ−タ主回路1の入力部には、3相交流ラインU、V、W間にY接続された3個のコンデンサ9a〜9c、各交流ラインU、V、Wに直列接続された入力リアクトル4a〜4cおよび連系リアクトル5a〜5cにより、高周波のフィルタ回路(フィルタ手段)10が形成されている。Y接続された3個のコンデンサ9a〜9cの中性点は、ニュ−トラルライン11を介して2直列の平滑コンデンサ7a、7bの中点に接続されている。このような回路構成とすることで、上述の高周波のコモンモ−ド電流Icをコンバ−タ回路内でル−プさせるようにしている。
【0007】
図8は、3相交流電源2へのコモンモ−ド電流流出を抑制するようにした入力非絶縁型3相コンバ−タの構成例を示している。図8は、IGBTをPWM制御するためのゲ−ト制御回路の構成例も示している。フィルタ回路10における3個のコンデンサ9a〜9cの中性点は、接地されるとともにニュ−トラルライン11を介して平滑コンデンサ7a、7bの中点に接続されている。一方、3相交流電源2からの3相交流電圧が位相差検出回路14に入力され、電圧検出器13で検出された出力直流電圧が直流電圧制御回路15に入力されている。入力電流制御回路16には、交流電流検出器12a〜12cで検出された入力交流電流と、位相差検出回路14からの位相基準信号と、直流電圧制御回路15からの入力電流振幅基準信号とが入力されている。入力電流制御回路16は、これらの入力により、入力交流電流を正弦波に制御し、かつその力率を1に制御する。
【0008】
演算部17は、入力電流制御回路16からの正弦波出力と、キャリヤ発生回路18からの三角波のキャリヤ信号とを比較してPWM信号を出力する。駆動回路19は、このPWM信号をゲ−ト信号としてコンバ−タ主回路1に出力し、IGBTがPWM制御されて、一定の直流電圧を出力するようになっている。上記の位相差検出回路14〜駆動回路19により、ゲ−ト制御回路20が構成されている。IGBTのPWM制御により発生する高周波のコモンモ−ド電流は、フィルタ回路10のコンデンサ9a〜9cにより接地にバイパスされ、3相交流電源2へのコモンモ−ド電流の流出を防止することができる。
【0009】
図9は、負荷22へのコモンモ−ド電流流出を抑制するようにした出力非絶縁型3相インバ−タの構成例を示している。3相コンバ−タ部分の構成は、上記図8と同じである。インバ−タの非絶縁型システムでは、負荷22の部分で出力3相交流ラインu、v、wのうち、ある一ラインが接地されている。インバ−タ主回路21の出力部には、出力3相交流ラインu、v、w間にY接続された3個のコンデンサ23a〜23cと、各出力3相交流ラインu、v、wに直列接続されたリアクトル24a〜24cとで、高周波のフィルタ回路25が形成されている。Y接続された3個のコンデンサ23a〜23cの中性点は、接地されるとともにニュ−トラルライン11を介して、コンバ−タ回路の直流出力部における平滑コンデンサ7a、7bの中点に接続されている。
【0010】
一方、インバ−タ主回路21の出力3相交流電圧がインバ−タ電圧制御回路26に入力されている。演算部27は、インバ−タ電圧制御回路26の出力と、キャリヤ発生回路18からの三角波のキャリヤ信号との演算によりPWM信号を出力する。駆動回路19は、このPWM信号をゲ−ト信号としてインバ−タ主回路21に出力し、IGBTがPWM制御されて、一定振幅の正弦波からなる3相交流電圧を出力するようになっている。上記のインバ−タ電圧制御回路26、演算部27、キャリヤ発生回路18および駆動回路19により、ゲ−ト制御回路28が構成されている。IGBTのPWM制御により発生する高周波のコモンモ−ド電流は、フィルタ回路25のコンデンサ23a〜23cにより接地にバイパスされ、負荷22へのコモンモ−ド電流の流出を防止することができる。
【0011】
上述のように、従来の電力変換装置では、交流ラインの各相にリアクトルを挿入接続するとともに、この交流ラインの少なくとも1相をコンデンサを介して直流ライン側に接続し、これらのリアクトルおよびコンデンサでフィルタ回路を構成している。コンデンサが接続される直流ライン側は、正、負いずれの直流ラインでもよく、直流ライン側に平滑コンデンサが接続されたものでは、その平滑コンデンサの中性点(平滑コンデンサの端子電圧の中点電位点)に接続してもよい。電力変換装置としては、単相または3相のインバ−タまたはコンバ−タが適用でき、また、コンバ−タとインバ−タとを組合わた無停電電源装置にも適用できる。そして、IGBTを高周波パルスでスイッチングすることにより、交流ラインと直流ライン間に発生する高周波電圧(コモンモ−ド電圧)をフィルタ回路のリアクトルとコンデンサにより吸収し、コモンモ−ド電流を低減するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0012】
【特許文献1】
特開平3−218270号公報(第3頁、第1−15図)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電力変換装置におけるフィルタ回路は、通常、スイッチング周波数成分の高周波コモンモ−ド電流(例えば、10kHz)をバイパスさせる定数で設計されている。このため、低周波のコモンモ−ド電流(例えば、150Hz〜900Hz程度)に対してはフィルタ効果が低く、低周波のコモンモ−ド電流が交流電源または負荷へ流出してしまうという問題がある。そのため、図8や図9に示したように、交流電源側または負荷側を、ニュ−トラルラインを接地した4線式にする等のシステム的な制約が必要であった。
【0014】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、入力非絶縁型または出力非絶縁型とした場合でも、入力交流ラインから交流電源または出力交流ラインから負荷への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出を抑制することができる電力変換装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、コンバ−タ主回路を構成するスイッチング素子を制御回路からの高周波パルスでスイッチングして前記コンバ−タ主回路への入力交流電力を直流電力に変換して出力する電力変換装置において、前記コンバ−タ主回路への入力交流ラインに挿入接続したリアクトルとコンデンサとからなるフィルタ手段と、各相の前記入力交流ラインを流れる電流を検出する交流電流検出手段と、該交流電流検出手段で検出した各相の電流を加算し、この加算値に応じた信号を前記入力交流ラインから流出するコモンモ−ド電流を抑制するためのフィ−ドバック信号として前記制御回路に入力するコモンモ−ド電流抑制手段とを有することを要旨とする。
【0016】
交流電流検出手段でコモンモ−ド電流を含んだ入力交流電流が各相について検出され、その検出出力がコモンモ−ド電流抑制手段に入力される。コモンモ−ド電流抑制手段では、入力された入力交流ライン各相の検出電流が加算され、その加算値に所要の演算が施されて加算値に応じた信号となり、この信号がフィ−ドバック信号として制御回路に入力される。制御回路では、正弦波と三角波のキャリヤ信号とを比較して得た信号に上記のフィ−ドバック信号を演算処理した高周波パルスが作成される。コンバ−タ主回路は、この高周波パルスを受けてスイッチング素子がPWM制御され、一定の直流電圧を出力するとともに、スイッチング素子の高周波スイッチングによるコモンモ−ド電圧の発生が抑制されるように制御される。この結果、入力交流ラインから交流電源への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出が抑制される。
【0017】
請求項2記載の発明は、コンバ−タ主回路を構成するスイッチング素子を制御回路からの高周波パルスでスイッチングして前記コンバ−タ主回路への入力3相交流電力を直流電力に変換して出力する電力変換装置において、前記コンバ−タ主回路への入力3相交流ラインに挿入接続したリアクトルとコンデンサとからなるフィルタ手段と、前記入力3相交流ラインを流れる零相電流を検出する零相電流検出手段と、該零相電流検出手段で検出した零相電流値に応じた信号を前記入力3相交流ラインから流出するコモンモ−ド電流を抑制するためのフィ−ドバック信号として前記制御回路に入力するコモンモ−ド電流抑制手段とを有することを要旨とする。
【0018】
零相電流検出手段でコモンモ−ド電流を含んだ入力3相交流電流から零相電流が検出され、その検出出力がコモンモ−ド電流抑制手段に入力される。コモンモ−ド電流抑制手段では、入力された零相電流に所要の演算が施されて零相電流値に応じた信号となり、この信号がフィ−ドバック信号として制御回路に入力される。制御回路では、正弦波と三角波のキャリヤ信号とを比較して得た信号に上記のフィ−ドバック信号を演算処理した高周波パルスが作成される。コンバ−タ主回路は、この高周波パルスを受けてスイッチング素子がPWM制御され、一定の直流電圧を出力するとともに、スイッチング素子の高周波スイッチングによるコモンモ−ド電圧の発生が抑制されるように制御される。この結果、入力3相交流ラインから3相交流電源への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出が抑制される。
【0019】
請求項3記載の発明は、コンバ−タ主回路を構成するスイッチング素子を制御回路からの高周波パルスでスイッチングして前記コンバ−タ主回路への入力3相交流電力を直流電力に変換して出力する電力変換装置において、前記コンバ−タ主回路への入力3相交流ラインに挿入接続したリアクトルと前記入力3相交流ライン間にY接続したコンデンサとからなるフィルタ手段と、前記Y接続したコンデンサの中性点と前記コンバ−タ主回路からの出力直流ライン側とを結ぶニュ−トラルラインを流れるニュ−トラル電流を検出する交流電流検出手段と、該交流電流検出手段で検出したニュ−トラル電流の値に応じた信号を前記入力3相交流ラインから流出するコモンモ−ド電流を抑制するためのフィ−ドバック信号として前記制御回路に入力するコモンモ−ド電流抑制手段とを有することを要旨とする。
【0020】
交流電流検手段で高周波のコモンモ−ド電流からなるニュ−トラル電流が検出され、その検出出力がコモンモ−ド電流抑制手段に入力される。コモンモ−ド電流抑制手段では、入力されたニュ−トラル電流に所要の演算が施されてニュ−トラル電流値に応じた信号となり、この信号がフィ−ドバック信号として制御回路に入力される。制御回路では、正弦波と三角波のキャリヤ信号とを比較して得た信号に上記のフィ−ドバック信号を演算処理した高周波パルスが作成される。コンバ−タ主回路は、この高周波パルスを受けてスイッチング素子がPWM制御され、一定の直流電圧を出力するとともに、スイッチング素子の高周波スイッチングによるコモンモ−ド電圧の発生が抑制されるように制御される。この結果、入力3相交流ラインから3相交流電源への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出が抑制される。
【0021】
請求項4記載の発明は、インバ−タ主回路を構成するスイッチング素子を制御回路からの高周波パルスでスイッチングして前記インバ−タ主回路への入力直流電力を交流電力に変換して出力する電力変換装置において、前記インバ−タ主回路からの出力交流ラインに挿入接続したリアクトルとコンデンサとからなるフィルタ手段と、各相の前記出力交流ラインを流れる電流を検出する交流電流検出手段と、該交流電流検出手段で検出した各相の電流を加算し、この加算値に応じた信号を前記出力交流ラインから流出するコモンモ−ド電流を抑制するためのフィ−ドバック信号として前記制御回路に入力するコモンモ−ド電流抑制手段とを有することを要旨とする。
【0022】
交流電流検出手段でコモンモ−ド電流を含んだ出力交流電流が各相について検出され、その検出出力がコモンモ−ド電流抑制手段に入力される。コモンモ−ド電流抑制手段では、入力された出力交流ライン各相の検出電流が加算され、その加算値に所要の演算が施されて加算値に応じた信号となり、この信号がフィ−ドバック信号として制御回路に入力される。制御回路では、正弦波と三角波のキャリヤ信号とを比較して得た信号に上記のフィ−ドバック信号を演算処理した高周波パルスが作成される。インバ−タ主回路は、この高周波パルスを受けてスイッチング素子がPWM制御され、一定振幅の正弦波からなる交流電圧を出力するとともに、スイッチング素子の高周波スイッチングによるコモンモ−ド電圧の発生が抑制されるように制御される。この結果、出力交流ラインから負荷への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出が抑制される。
【0023】
請求項5記載の発明は、インバ−タ主回路を構成するスイッチング素子を制御回路からの高周波パルスでスイッチングして前記インバ−タ主回路への入力直流電力を3相交流電力に変換して出力する電力変換装置において、前記インバ−タ主回路からの出力3相交流ラインに挿入接続したリアクトルとコンデンサとからなるフィルタ手段と、前記出力3相交流ラインを流れる零相電流を検出する零相電流検出手段と、該零相電流検出手段で検出した零相電流値に応じた信号を前記出力3相交流ラインから流出するコモンモ−ド電流を抑制するためのフィ−ドバック信号として前記制御回路に入力するコモンモ−ド電流抑制手段とを有することを要旨とする。
【0024】
零相電流検出手段でコモンモ−ド電流を含んだ出力3相交流電流から零相電流が検出され、その検出出力がコモンモ−ド電流抑制手段に入力される。コモンモ−ド電流抑制手段では、入力された零相電流に所要の演算が施されて零相電流値に応じた信号となり、この信号がフィ−ドバック信号として制御回路に入力される。制御回路では、正弦波と三角波のキャリヤ信号とを比較して得た信号に上記のフィ−ドバック信号を演算処理した高周波パルスが作成される。インバ−タ主回路は、この高周波パルスを受けてスイッチング素子がPWM制御され、一定振幅の正弦波からなる3相交流電圧を出力するとともに、スイッチング素子の高周波スイッチングによるコモンモ−ド電圧の発生が抑制されるように制御される。この結果、出力3相交流ラインから負荷への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出が抑制される。
【0025】
請求項6記載の発明は、インバ−タ主回路を構成するスイッチング素子を制御回路からの高周波パルスでスイッチングして前記インバ−タ主回路への入力直流電力を3相交流電力に変換して出力する電力変換装置において、前記インバ−タ主回路からの出力3相交流ラインに挿入接続したリアクトルと前記出力3相交流ライン間にY接続したコンデンサとからなるフィルタ手段と、前記Y接続したコンデンサの中性点と前記インバ−タ主回路への入力直流ライン側とを結ぶニュ−トラルラインを流れるニュ−トラル電流を検出する交流電流検出手段と、該交流電流検出手段で検出したニュ−トラル電流の値に応じた信号を前記出力3相交流ラインから流出するコモンモ−ド電流を抑制するためのフィ−ドバック信号として前記制御回路に入力するコモンモ−ド電流抑制手段とを有することを要旨とする。
【0026】
交流電流検手段で高周波のコモンモ−ド電流からなるニュ−トラル電流が検出され、その検出出力がコモンモ−ド電流抑制手段に入力される。コモンモ−ド電流抑制手段では、入力されたニュ−トラル電流に所要の演算が施されてニュ−トラル電流値に応じた信号となり、この信号がフィ−ドバック信号として制御回路に入力される。制御回路では、正弦波と三角波のキャリヤ信号とを比較して得た信号に上記のフィ−ドバック信号を演算処理した高周波パルスが作成される。インバ−タ主回路は、この高周波パルスを受けてスイッチング素子がPWM制御され、一定振幅の正弦波からなる3相交流電圧を出力するとともに、スイッチング素子の高周波スイッチングによるコモンモ−ド電圧の発生が抑制されるように制御される。この結果、出力3相交流ラインから負荷への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出が抑制される。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0028】
図1は、本発明の第1の実施の形態を示す図である。なお、図1および後述する各実施の形態を示す図において、前記図8および図9における構成要素と同一ないし均等のものは、前記と同一符号を以って示し、重複した説明を省略する。本実施の形態は、入力非絶縁型の3相コンバ−タにおいて、フィ−ドバック制御により、入力3相交流ラインU、V、Wから3相交流電源2への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出を抑制するようにしている。高周波のフィルタ回路10におけるY接続された3個のコンデンサ9a〜9cの中性点は、接地されることなくニュ−トラルライン11を介して平滑コンデンサ7a、7bの中点に接続されている。このため、コモンモ−ド電流の高周波成分に関しては、コンバ−タ回路内でル−プされるとともに、高周波のフィルタ回路10で低減されるようになっている。
【0029】
本実施の形態では、このようなコモンモ−ド電流の高周波成分を、より一層確実に抑制するとともに、低周波のコモンモ−ド電流の3相交流電源2への流出を抑制するものであり、ゲ−ト制御回路20に、コモンモ−ド電流抑制手段としてのコモンモ−ド電流抑制回路29Aが付設されている。コモンモ−ド電流抑制回路29Aには、加算部30と比例ゲイン演算部31とが設けられている。制御量となるコモンモ−ド電流流出量を検出する検出器には、入力3相交流ラインU、V、Wにそれぞれ設けられた交流電流検出器12a〜12cが利用され、その検出電流信号がコモンモ−ド電流抑制回路29Aに入力されている。加算部30は、入力された交流ラインU、V、W各相の検出電流を加算し、比例ゲイン演算部31は、その加算値に比例ゲインkを用いた所要の演算を施して、加算値に応じたコモンモ−ド電流抑制用信号を作成する。この作成された信号が、フィ−ドバック信号としてゲ−ト制御回路20における演算部17に入力されている。
【0030】
上記の交流電流検出器12a〜12c−コモンモ−ド電流抑制回路29A−演算部17−駆動回路19−コンバ−タ主回路1により、コモンモ−ド電流抑制用のフィ−ドバック制御ル−プが形成されている。
【0031】
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。ゲ−ト制御回路20における演算部17は、入力電流制御回路16からの正弦波出力と、キャリヤ発生回路18からの三角波のキャリヤ信号とを比較して高周波パルスからなるPWM信号を作成する。コンバ−タ主回路1は、この高周波パルスを受けてIGBTがPWM制御され、一定の直流電圧を出力する。このとき、IGBTのスイッチングによって、入力3相交流ラインU、V、Wの各ラインと負側直流ラインNとの間に、コモンモ−ド電圧が発生し、入力3相交流ラインU、V、Wには、高周波成分および低周波成分を含んだコモンモ−ド電流が流れる。
【0032】
交流電流検出器12a〜12cは、このコモンモ−ド電流を含んだ入力交流電流を各相について検出し、その検出出力がゲ−ト制御回路20における入力電流制御回路16に入力されるとともに、コモンモ−ド電流抑制回路29Aに入力される。コモンモ−ド電流抑制回路29Aでは、入力された交流ラインU、V、W各相の検出電流を加算し、その加算値に比例ゲインkを用いた所要の演算を施して、加算値に応じたコモンモ−ド電流抑制用信号をフィ−ドバック信号としてゲ−ト制御回路20における演算部17に入力させる。演算部17では、正弦波と三角波のキャリヤ信号とを比較して得た信号から上記のコモンモ−ド電流抑制用のフィ−ドバック信号を減算処理した高周波パルスからなるPWM信号を作成する。
【0033】
コンバ−タ主回路1は、このコモンモ−ド電流抑制用のフィ−ドバック信号を減算処理した高周波パルスを受けてIGBTがPWM制御され、一定の直流電圧を出力するとともに、IGBTのスイッチングによるコモンモ−ド電圧の発生が抑制されるように制御される。この結果、入力3相交流ラインU、V、Wから3相交流電源2への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出が抑制される。
【0034】
なお、本実施の形態では、交流電源および交流ライン等は、3相のものについて説明したが、単相のものにも適用することができる。また、システム的には、入力非絶縁型のものに限らず、入力絶縁型のものにも適用することができる。
【0035】
本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、入力非絶縁型の3相コンバ−タにおいて、フィ−ドバック制御により、入力3相交流ラインU、V、Wから3相交流電源への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出を抑制するようにしたものである。その構成は、コモンモ−ド電流流出量を検出する検出器とコモンモ−ド電流抑制回路とを除いては、上記第1の実施の形態とほぼ同じである。
【0036】
本実施の形態では、コモンモ−ド電流抑制回路に、前記と同一の機能を持つ比例ゲイン演算部のみが設けられている。また、制御量となるコモンモ−ド電流流出量を検出する検出器には、入力3相交流ラインU、V、Wを流れる零相電流を検出する公知の零相電流検出器が用いられている。零相電流は、3相交流ラインU、V、Wの各相を流れる電流中に、同相で含まれている大きさの等しい電流である。この零相電流検出器の検出電流信号がコモンモ−ド電流抑制回路に入力されている。コモンモ−ド電流抑制回路の比例ゲイン演算部は、入力した零相電流値に比例ゲインkを用いた所要の演算を施して、加算値に応じたコモンモ−ド電流抑制用信号を作成する。この作成された信号が、フィ−ドバック信号としてゲ−ト制御回路における演算部に入力されている。
【0037】
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。零相電流検出器は、入力3相交流ラインU、V、Wを流れるコモンモ−ド電流を含んだ入力交流電流から、零相電流を検出し、その検出出力がコモンモ−ド電流抑制回路に入力される。コモンモ−ド電流抑制回路では、入力された零相電流値に比例ゲインkを用いた所要の演算を施して、零相電流値に応じたコモンモ−ド電流抑制用信号をフィ−ドバック信号としてゲ−ト制御回路における演算部に入力させる。演算部では、正弦波と三角波のキャリヤ信号とを比較して得た信号から上記のコモンモ−ド電流抑制用のフィ−ドバック信号を減算処理した高周波パルスからなるPWM信号を作成する。
【0038】
コンバ−タ主回路は、このコモンモ−ド電流抑制用のフィ−ドバック信号を減算処理した高周波パルスを受けてIGBTがPWM制御され、一定の直流電圧を出力するとともに、IGBTのスイッチングによるコモンモ−ド電圧の発生が抑制されるように制御される。この結果、入力3相交流ラインU、V、Wから3相交流電源への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出が抑制される。
【0039】
図2には、本発明の第3の実施の形態を示す。本実施の形態は、入力非絶縁型の3相コンバ−タにおいて、フィ−ドバック制御により、入力3相交流ラインU、V、Wから3相交流電源2への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出を抑制するようにしている。高周波のフィルタ回路10におけるY接続された3個のコンデンサ9a〜9cの中性点は、接地されることなくニュ−トラルライン11を介して平滑コンデンサ7a、7bの中点に接続されている。
【0040】
本実施の形態では、ゲ−ト制御回路20に、コモンモ−ド電流抑制手段としてのコモンモ−ド電流抑制回路29Bが付設されている。コモンモ−ド電流抑制回路29Bには、前記と同一の機能を持つ比例ゲイン演算部31のみがが設けられている。制御量となるコモンモ−ド電流流出量を検出する検出器には、ニュ−トラルライン11を流れるニュ−トラル電流、すなわち高周波のコモンモ−ド電流を検出する交流電流検出器32が用いられている。本実施の形態は、この高周波のコモンモ−ド電流を用いて高周波、低周波のコモンモ−ド電流を抑制するためのフィ−ドバック信号を作成するものである。交流電流検出器32の検出電流信号は、コモンモ−ド電流抑制回路29Bに入力されている。コモンモ−ド電流抑制回路29Bの比例ゲイン演算部31は、入力したニュ−トラル電流値に比例ゲインkを用いた所要の演算を施して、ニュ−トラル電流値に応じたコモンモ−ド電流抑制用信号を作成する。この作成された信号が、フィ−ドバック信号としてゲ−ト制御回路20における演算部17に入力されている。
【0041】
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。交流電流検出器32は、高周波のコモンモ−ド電流からなるニュ−トラル電流を検出し、その検出出力がコモンモ−ド電流抑制回路29Bに入力される。コモンモ−ド電流抑制回路29Bでは、入力されたニュ−トラル電流値に比例ゲインkを用いた所要の演算を施して、ニュ−トラル電流値に応じたコモンモ−ド電流抑制用信号をフィ−ドバック信号としてゲ−ト制御回路20における演算部17に入力させる。
【0042】
演算部17では、正弦波と三角波のキャリヤ信号とを比較して得た信号から上記のコモンモ−ド電流抑制用のフィ−ドバック信号を減算処理した高周波パルスからなるPWM信号を作成する。
【0043】
コンバ−タ主回路1は、このコモンモ−ド電流抑制用のフィ−ドバック信号を減算処理した高周波パルスを受けてIGBTがPWM制御され、一定の直流電圧を出力するとともに、IGBTのスイッチングによるコモンモ−ド電圧の発生が抑制されるように制御される。この結果、入力3相交流ラインU、V、Wから3相交流電源2への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出が抑制される。
【0044】
図3には、本発明の第4の実施の形態を示す。本実施の形態は、出力非絶縁型の3相インバ−タにおいて、フィ−ドバック制御により、出力3相交流ラインu、v、wから負荷22への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出を抑制するようにしている。高周波のフィルタ回路25におけるY接続された3個のコンデンサ23a〜23cの中性点は、接地されることなくニュ−トラルライン11を介してコンバ−タ回路の直流出力部における平滑コンデンサ7a、7bの中点に接続されている。
【0045】
本実施の形態では、ゲ−ト制御回路28に、コモンモ−ド電流抑制手段としてのコモンモ−ド電流抑制回路29Cが付設されている。コモンモ−ド電流抑制回路29Cには、加算部30と比例ゲイン演算部31とが設けられている。制御量となるコモンモ−ド電流流出量を検出する検出器には、出力3相交流ラインu、v、wにそれぞれ設けられた交流電流検出器33a〜33cが用いらている。交流電流検出器33a〜33cの各検出電流信号は、コモンモ−ド電流抑制回路29Cに入力されている。加算部30は、入力された3相交流ラインu、v、w各相の検出電流を加算し、比例ゲイン演算部31は、その加算値に比例ゲインkを用いた所要の演算を施して、加算値に応じたコモンモ−ド電流抑制用信号を作成する。この作成された信号が、フィ−ドバック信号としてゲ−ト制御回路28における演算部27に入力されている。
【0046】
上記の交流電流検出器33a〜33c−コモンモ−ド電流抑制回路29C−演算部27−駆動回路19−インバ−タ主回路21により、コモンモ−ド電流抑制用のフィ−ドバック制御ル−プが形成されている。
【0047】
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。交流電流検出器33a〜33cは、出力3相交流ラインu、v、wを流れるコモンモ−ド電流を含んだ出力交流電流を各相について検出し、その検出出力がコモンモ−ド電流抑制回路29Cに入力される。コモンモ−ド電流抑制回路29Cでは、入力された交流ラインu、v、w各相の検出電流を加算し、その加算値に比例ゲインkを用いた所要の演算を施して、加算値に応じたコモンモ−ド電流抑制用信号をフィ−ドバック信号としてゲ−ト制御回路28における演算部27に入力させる。演算部27では、インバ−タ電圧制御回路26からの正弦波出力と、キャリヤ発生回路18からの三角波のキャリヤ信号とを比較して得た信号から上記のコモンモ−ド電流抑制用のフィ−ドバック信号を減算処理した高周波パルスからなるPWM信号を作成する。
【0048】
インバ−タ主回路21は、このコモンモ−ド電流抑制用のフィ−ドバック信号を減算処理した高周波パルスを受けてIGBTがPWM制御され、一定振幅の正弦波からなる3相交流電圧を出力するとともに、IGBTのスイッチングによるコモンモ−ド電圧の発生が抑制されるように制御される。この結果、出力3相交流ラインu、v、wから負荷22への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出が抑制される。
【0049】
なお、本実施の形態では、交流電源および交流ライン等は、3相のものについて説明したが、単相のものにも適用することができる。また、システム的には、出力非絶縁型のものに限らず、出力絶縁型のものにも適用することができる。
【0050】
本発明の第5の実施の形態について説明する。本実施の形態は、出力非絶縁型の3相インバ−タにおいて、フィ−ドバック制御により、出力3相交流ラインu、v、wから負荷への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出を抑制するようにしたものである。その構成は、コモンモ−ド電流流出量を検出する検出器とコモンモ−ド電流抑制回路とを除いては、上記第4の実施の形態とほぼ同じである。
【0051】
本実施の形態では、コモンモ−ド電流抑制回路に、前記と同一の機能を持つ比例ゲイン演算部のみが設けられている。また、制御量となるコモンモ−ド電流流出量を検出する検出器には、出力3相交流ラインu、v、wを流れる零相電流を検出する公知の零相電流検出器が用いられている。零相電流は、出力3相交流ラインu、v、wの各相を流れる電流中に、同相で含まれている大きさの等しい電流である。この零相電流検出器の検出電流信号がコモンモ−ド電流抑制回路に入力されている。コモンモ−ド電流抑制回路の比例ゲイン演算部は、入力した零相電流値に比例ゲインkを用いた所要の演算を施して、零相電流値に応じたコモンモ−ド電流抑制用信号を作成する。この作成された信号が、フィ−ドバック信号としてゲ−ト制御回路における演算部に入力されている。
【0052】
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。零相電流検出器は、出力3相交流ラインu、v、wを流れるコモンモ−ド電流を含んだ出力交流電流から、零相電流を検出し、その検出出力がコモンモ−ド電流抑制回路に入力される。コモンモ−ド電流抑制回路では、入力された零相電流値に比例ゲインkを用いた所要の演算を施して、零相電流値に応じたコモンモ−ド電流抑制用信号をフィ−ドバック信号としてゲ−ト制御回路における演算部に入力させる。演算部では、正弦波と三角波のキャリヤ信号とを比較して得た信号から上記のコモンモ−ド電流抑制用のフィ−ドバック信号を減算処理した高周波パルスからなるPWM信号を作成する。
【0053】
インバ−タ主回路は、このコモンモ−ド電流抑制用のフィ−ドバック信号を減算処理した高周波パルスを受けてIGBTがPWM制御され、一定振幅の正弦波からなる3相交流電圧を出力するとともに、IGBTのスイッチングによるコモンモ−ド電圧の発生が抑制されるように制御される。この結果、出力3相交流ラインu、v、wから負荷への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出が抑制される。
【0054】
図4には、本発明の第6の実施の形態を示す。本実施の形態は、出力非絶縁型の3相インバ−タにおいて、フィ−ドバック制御により、出力3相交流ラインu、v、wから負荷22への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出を抑制するようにしている。高周波のフィルタ回路25におけるY接続された3個のコンデンサ23a〜23cの中性点は、接地されることなくニュ−トラルライン11を介してコンバ−タ回路の直流出力部における平滑コンデンサ7a、7bの中点に接続されている。
【0055】
本実施の形態では、ゲ−ト制御回路28に、コモンモ−ド電流抑制手段としてのコモンモ−ド電流抑制回路29Dが付設されている。コモンモ−ド電流抑制回路29Dには、前記と同一の機能を持つ比例ゲイン演算部31のみが設けられている。制御量となるコモンモ−ド電流流出量を検出する検出器には、ニュ−トラルライン11を流れるニュ−トラル電流、すなわち高周波のコモンモ−ド電流を検出する交流電流検出器34が用いられている。本実施の形態は、この高周波のコモンモ−ド電流を用いて高周波、低周波のコモンモ−ド電流を抑制するためのフィ−ドバック信号を作成するものである。交流電流検出器34の検出電流信号は、コモンモ−ド電流抑制回路29Dに入力されている。コモンモ−ド電流抑制回路29Dの比例ゲイン演算部31は、入力したニュ−トラル電流値に比例ゲインkを用いた所要の演算を施して、ニュ−トラル電流値に応じたコモンモ−ド電流抑制用信号を作成する。この作成された信号が、フィ−ドバック信号としてゲ−ト制御回路28における演算部27に入力されている。
【0056】
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。交流電流検出器34は、高周波のコモンモ−ド電流からなるニュ−トラル電流を検出し、その検出出力がコモンモ−ド電流抑制回路29Dに入力される。コモンモ−ド電流抑制回路29Dでは、入力されたニュ−トラル電流値に比例ゲインkを用いた所要の演算を施して、ニュ−トラル電流値に応じたコモンモ−ド電流抑制用信号をフィ−ドバック信号としてゲ−ト制御回路28における演算部27に入力させる。演算部27では、正弦波と三角波のキャリヤ信号とを比較して得た信号から上記のコモンモ−ド電流抑制用のフィ−ドバック信号を減算処理した高周波パルスからなるPWM信号を作成する。
【0057】
インバ−タ主回路は、このコモンモ−ド電流抑制用のフィ−ドバック信号を減算処理した高周波パルスを受けてIGBTがPWM制御され、一定振幅の正弦波からなる3相交流電圧を出力するとともに、IGBTのスイッチングによるコモンモ−ド電圧の発生が抑制されるように制御される。この結果、出力3相交流ラインu、v、wから負荷22への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出が抑制される。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜3記載の発明によれば、コンバ−タ主回路を構成するスイッチング素子を、コモンモ−ド電流抑制用のフィ−ドバック信号を所要の処理が行われた形で含む高周波パルスでスイッチングすることで、コモンモ−ド電圧の発生を抑制することができる。このため、入力交流ラインから交流電源への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出を抑制することができる。
【0059】
請求項4〜6記載の発明によれば、インバ−タ主回路を構成するスイッチング素子を、コモンモ−ド電流抑制用のフィ−ドバック信号を所要の処理が行われた形で含む高周波パルスでスイッチングすることで、コモンモ−ド電圧の発生を抑制することができる。このため、出力交流ラインから負荷への高周波、低周波のコモンモ−ド電流の流出を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるコンバ−タからなる電力変換装置の回路図である。
【図2】本発明の第3の実施の形態であるコンバ−タの回路図である。
【図3】本発明の第4の実施の形態であるインバ−タの回路図である。
【図4】本発明の第6の実施の形態であるインバ−タの回路図である。
【図5】従来の絶縁型3相コンバ−タの回路図である。
【図6】従来の入力非絶縁型3相コンバ−タにおけるコモンモ−ド電流の発生メカニズムを説明するための回路図である。
【図7】従来の入力非絶縁型3相コンバ−タにおいて接地への漏洩電流を抑制するようにした回路構成を示す図である。
【図8】従来の入力非絶縁型3相コンバ−タにおいてニュ−トラルラインを接地した回路構成を示す図である。
【図9】従来の出力非絶縁型3相インバ−タにおいてニュ−トラルラインを接地した回路構成を示す図である。
【符号の説明】
1 コンバ−タ主回路
1a スイッチング素子
2 3相交流電源
4a〜4c 入力リアクトル
5a〜5c 連系リアクトル
9a〜9c、23a〜23c Y接続のコンデンサ
10、25 フィルタ回路(フィルタ手段)
11 ニュ−トラルライン
12a〜12c、32、33a〜33c、34 交流電流検出器(交流電流検出手段)
17 演算部
20、28 ゲ−ト制御回路
21 インバ−タ主回路
22 負荷
24a〜24c リアクトル
29A〜29D コモンモ−ド電流抑制回路(コモンモ−ド電流抑制手段)
30 加算部
31 比例ゲイン演算部
P、N 正、負の直流ライン
U、V、W 入力3相交流ライン
u、v、w 出力3相交流ライン
Claims (6)
- コンバ−タ主回路を構成するスイッチング素子を制御回路からの高周波パルスでスイッチングして前記コンバ−タ主回路への入力交流電力を直流電力に変換して出力する電力変換装置において、前記コンバ−タ主回路への入力交流ラインに挿入接続したリアクトルとコンデンサとからなるフィルタ手段と、各相の前記入力交流ラインを流れる電流を検出する交流電流検出手段と、該交流電流検出手段で検出した各相の電流を加算し、この加算値に応じた信号を前記入力交流ラインから流出するコモンモ−ド電流を抑制するためのフィ−ドバック信号として前記制御回路に入力するコモンモ−ド電流抑制手段とを有することを特徴とする電力変換装置。
- コンバ−タ主回路を構成するスイッチング素子を制御回路からの高周波パルスでスイッチングして前記コンバ−タ主回路への入力3相交流電力を直流電力に変換して出力する電力変換装置において、前記コンバ−タ主回路への入力3相交流ラインに挿入接続したリアクトルとコンデンサとからなるフィルタ手段と、前記入力3相交流ラインを流れる零相電流を検出する零相電流検出手段と、該零相電流検出手段で検出した零相電流値に応じた信号を前記入力3相交流ラインから流出するコモンモ−ド電流を抑制するためのフィ−ドバック信号として前記制御回路に入力するコモンモ−ド電流抑制手段とを有することを特徴とする電力変換装置。
- コンバ−タ主回路を構成するスイッチング素子を制御回路からの高周波パルスでスイッチングして前記コンバ−タ主回路への入力3相交流電力を直流電力に変換して出力する電力変換装置において、前記コンバ−タ主回路への入力3相交流ラインに挿入接続したリアクトルと前記入力3相交流ライン間にY接続したコンデンサとからなるフィルタ手段と、前記Y接続したコンデンサの中性点と前記コンバ−タ主回路からの出力直流ライン側とを結ぶニュ−トラルラインを流れるニュ−トラル電流を検出する交流電流検出手段と、該交流電流検出手段で検出したニュ−トラル電流の値に応じた信号を前記入力3相交流ラインから流出するコモンモ−ド電流を抑制するためのフィ−ドバック信号として前記制御回路に入力するコモンモ−ド電流抑制手段とを有することを特徴とする電力変換装置。
- インバ−タ主回路を構成するスイッチング素子を制御回路からの高周波パルスでスイッチングして前記インバ−タ主回路への入力直流電力を交流電力に変換して出力する電力変換装置において、前記インバ−タ主回路からの出力交流ラインに挿入接続したリアクトルとコンデンサとからなるフィルタ手段と、各相の前記出力交流ラインを流れる電流を検出する交流電流検出手段と、該交流電流検出手段で検出した各相の電流を加算し、この加算値に応じた信号を前記出力交流ラインから流出するコモンモ−ド電流を抑制するためのフィ−ドバック信号として前記制御回路に入力するコモンモ−ド電流抑制手段とを有することを特徴とする電力変換装置。
- インバ−タ主回路を構成するスイッチング素子を制御回路からの高周波パルスでスイッチングして前記インバ−タ主回路への入力直流電力を3相交流電力に変換して出力する電力変換装置において、前記インバ−タ主回路からの出力3相交流ラインに挿入接続したリアクトルとコンデンサとからなるフィルタ手段と、前記出力3相交流ラインを流れる零相電流を検出する零相電流検出手段と、該零相電流検出手段で検出した零相電流値に応じた信号を前記出力3相交流ラインから流出するコモンモ−ド電流を抑制するためのフィ−ドバック信号として前記制御回路に入力するコモンモ−ド電流抑制手段とを有することを特徴とする電力変換装置。
- インバ−タ主回路を構成するスイッチング素子を制御回路からの高周波パルスでスイッチングして前記インバ−タ主回路への入力直流電力を3相交流電力に変換して出力する電力変換装置において、前記インバ−タ主回路からの出力3相交流ラインに挿入接続したリアクトルと前記出力3相交流ライン間にY接続したコンデンサとからなるフィルタ手段と、前記Y接続したコンデンサの中性点と前記インバ−タ主回路への入力直流ライン側とを結ぶニュ−トラルラインを流れるニュ−トラル電流を検出する交流電流検出手段と、該交流電流検出手段で検出したニュ−トラル電流の値に応じた信号を前記出力3相交流ラインから流出するコモンモ−ド電流を抑制するためのフィ−ドバック信号として前記制御回路に入力するコモンモ−ド電流抑制手段とを有することを特徴とする電力変換装置。
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