JP2014076660A - 印刷物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】隠し情報40が印刷された第一のシート11と、第一のシート11と接着剤7で貼合された第二のシート12とからなり、第一のシート11の隠し情報40が印刷されたエリアとこのエリアに対向する第二のシート12との間に剥離層6が形成され、第一のシート11の隠し情報40が印刷されたエリアに対向する第二のシート12の内表面に情報隠蔽パターン5が印刷され、第二のシート12の情報隠蔽パターン5が形成されたエリアの周縁には、第二のシート12を部分的に切り取り可能とする切り取り部と、当該切り取り部が切り取られたときに破断する切り取り予定部と、を有する切込み3が形成され、第二のシート12が切込み3に沿って部分的に切り取られたときに、隠し情報40が第一のシート11の外表面に露出するとともに、前記切り取り予定部が不規則な形状で破断することを特徴とする印刷物1である。
【選択図】図5
Description
プリンタやスキャナの精度、品質が向上し、偽造は巧妙を極める一方である。従来から、偽造を防止又は牽制するために各種の提案がなされている。そのなかで、例えば、パール印刷、ホログラム、透かしなどの技術は、材料入手の難しさや製造技術の難しさを伴い、目視でその存在が確認可能で、真偽の判別がし易いために、長年金券類の偽造防止技術として採用されてきた。
また、通常の目視状態では判別できないが、装置を使用することによってその存在を確認することができる真偽判別技術として、ブラックライトを使用する蛍光インキによる隠し印刷などが実用されている(例えば、特許文献1参照)。
また、本来は特定の者だけが利用できるようにした割引券、ギフト券、チケットなどもインターネットなどのオークションの対象になっている。
まず、本発明に係る印刷物の第1実施形態について説明する。ここでは、本発明に係る印刷物を割引券に適用した場合の実施形態について説明する。なお、前述したように、本発明に係る印刷物は、割引券のほかに、例えば、ギフト券、チケット、通行券なども対象となる。
本実施形態において、情報隠蔽パターン5とは、印刷物1を透かしてみたときに、隠し情報40の判読を困難にするためのパターンをいう。すなわち、情報隠蔽パターン5とは、隠し情報40を印刷物1の表面から透かして見ても、図4に示すように、隠し情報40と情報隠蔽パターン5とが重なってカモフラージュされ、判読できないようにしたパターンのことをいう。なお、本実施形態では、図3に示すように、情報隠蔽パターン5の一例として、16個の数字からなる列を2段に配置した例を示したが、情報隠蔽パターン5は、この例に限定されない。すなわち、情報隠蔽パターン5は、隠し情報40を印刷物1の表面から透かして見たときに、隠し情報40と重なってカモフラージュされ、判読できないようにすることができれば、どのような形態のパターンであってもよい。
また、本実施形態では、図5に示すように、切込み3が接着剤層7に達するように図示したが、切込み3は、第二のシート12を貫通すれば十分である。
隠し情報40が、前述の黒色ではなく赤や、青、又は、その混色のインキでプリントされる場合は、情報隠蔽パターン5は、プリントされた色と同系色で、プリントされた色より濃度が濃い色で印刷する。
また、「会員割引優待券」という表示の上部には、管理番号でもある割引優待券に固有の固有情報2が印刷されている。
図1に示すように、切込み3は、隠し情報40(図2参照)が印刷された隠し情報印刷エリア4に対向する第二のシート12の周縁、すなわち、第二のシート12を切込み3に沿って部分的に切り取ったときに、第一のシート11に印刷された隠し情報40全体が露出する位置に形成されている。
切込み3に沿って、切り取り予定部31を破断させながら第二のシート12を部分的に切り取ると、図2に示すように、第一のシート11に印刷された隠し情報40が露出する。
したがって、第二のシート12を切込み3に沿って切り取った後、隠し情報40を覗き見した跡を修復させても、修復跡には凹凸や裂け目などが残るので、不正者による覗き見があったことを目視で判別することができる。
また、切り取り予定部31の破断部300についても、図7に示すように一様ではなく、第一のシート11、第二のシート12を構成する紙の繊維が複雑に出現する。
切込み3から第二のシート12を部分的に剥がすことなく、印刷物1がインターネットなどのオークションに売りに出された場合は、固有情報2だけで正当な利用者コードを割り出すことができる。
巻き取り紙による第二のシート12に輪転オフセット印刷方式で図柄印刷、情報隠蔽パターン5、剥離層6を印刷し、インラインで切込み3と、丁合とプリンタに必要な送り孔を形成した。また、巻き取り紙による第一のシート11には、所定の印刷を行ない、同様の目的で送り孔を形成した。第一のシート11、第二のシート12には何れも、三菱製紙DFカラーマット105g/m2を使用し、印刷には、市販のオフセットインキを使用した。ロール紙による第一のシート11に隠し情報40を、上述の第二のシート12に固有情報2を、何れもインキジェットプリンタにより印字した。そして、丁合装置により第一のシート11の隠し情報40の印字面に接着剤層7を形成して第二のシート12を貼合し、印刷物1を得た。
不正者が、第1のシート11と第2のシート12とが貼合された状態で隠し情報40を覗き見ようとしても、隠し情報40と情報隠蔽パターン5とが重なってカモフラージュされる。そのため、不正者が覗き見により印刷物1の隠し情報40を判読することができなくなる。
したがって、第1実施形態の印刷物1によれば、隠し情報40を適切に隠蔽し、正当な利用を促すことができる。
次に、本発明に係る印刷物の第2実施形態について、図8を参照しながら説明する。図8は、第2実施形態の印刷物1Aの断面図であり、第1実施形態の図5(図1のA−A線断面)に相当する。以下、第2実施形態の印刷物1Aの特徴的な構成を、第1実施形態(図5)と同等部分に同一符号を付して説明する。
上述した第2実施形態の印刷物1Aにおいても、第1実施形態の印刷物1と同等の効果を得ることができる。
2 固有情報
3 切込み
4 隠し情報印刷エリア
5 情報隠蔽パターン
6 剥離層
7 接着剤層(接着剤)
11 第一のシート
12 第二のシート
30 切り取り部
31 切り取り予定部
40 隠し情報
300 破断部
Claims (3)
- 隠し情報が印刷された第一のシートと、当該第一のシートの少なくとも前記隠し情報が印刷されたエリアを被覆するように接着剤で貼合された第二のシートとからなる印刷物であって、
前記第一のシートの前記隠し情報が印刷されたエリアと前記隠し情報が印刷されたエリアに対向する第二のシートとの間には剥離層が形成され、
前記隠し情報が印刷されたエリアの裏側となる前記第一のシートの外表面、前記第一のシートの前記隠し情報が印刷されたエリアに対向する前記第二のシートの内表面、及びその裏側となる前記第二のシートの外表面の少なくとも1つには、当該印刷物を透かして見たときに前記隠し情報の判読を困難にするための情報隠蔽パターンが印刷され、
前記第二のシートの前記情報隠蔽パターンが形成されたエリアの周縁には、当該第二のシートを部分的に切り取り可能とする切り取り部と、当該切り取り部が切り取られたときに破断する切り取り予定部と、を有する切込みが形成され、
前記第二のシートが前記切り取り部に沿って部分的に切り取られたときに、前記隠し情報が前記第一のシートの外表面に露出するとともに、前記切り取り予定部が不規則な形状で破断することを特徴とする印刷物。 - 隠し情報が印刷された第一のシートと、当該第一のシートの少なくとも前記隠し情報が印刷されたエリアを除いて接着剤で貼合された第二のシートとからなる印刷物であって、
前記隠し情報が印刷されたエリアの裏側となる前記第一のシートの外表面、前記第一のシートの前記隠し情報が印刷されたエリアに対向する前記第二のシートの内表面、及びその裏側となる前記第二のシートの外表面の少なくとも1つには、当該印刷物を透かして見たときに前記隠し情報の判読を困難にするための情報隠蔽パターンが印刷され、
前記第二のシートの前記情報隠蔽パターンが形成されたエリアの周縁には、当該第二のシートを部分的に切り取り可能とする切り取り部と、当該切り取り部が切り取られたときに破断する切り取り予定部と、を有する切込みが形成され、
前記第二のシートが前記切り取り部に沿って部分的に切り取られたときに、前記隠し情報が前記第一のシートの外表面に露出するとともに、前記切り取り予定部が不規則な形状で破断することを特徴とする印刷物。 - 請求項1又は2に記載の印刷物において、
前記第二のシートの外表面には、前記隠し情報に関連付けされた固有情報が印刷され、
単独の前記固有情報、単独の前記隠し情報、又は前記固有情報と前記隠し情報とを関連付けることによって、当該印刷物の正当な利用者コードを算出可能とすることを特徴とする印刷物。
Priority Applications (1)
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- 2013-09-24 JP JP2013197287A patent/JP2014076660A/ja active Pending
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