JP2014065413A - 鉄道車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の機器が設置された位置によらず、各機器内あるいは筐体内に設けられた機器を温調可能な鉄道車両を得る。
【解決手段】実施形態にかかる鉄道車両は、機器と、空調装置と、ダクトと、を備えた。複数の機器は、車室内に設けられた。空調装置は、機器内または機器を収容した筐体内で流される空気を調整する。ダクトは、空調装置と機器との間で空気を送り、車室内で当該車室の壁に寄った位置で車両前後方向に沿って延びた部分を有した。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、鉄道車両に関する。
従来、エアによって主変換装置や電力変換装置等を冷却する鉄道車両が知られている。
特開2010−69919号公報
従来の鉄道車両では、鉄道車両ごとに、搭載される各機器の形状や配置に合わせて、鉄道車両全体として主変換装置等の各機器を温調する構成が変更される場合があった。
よって、鉄道車両では、複数の機器が設置された位置によらず、各機器内あるいは筐体内に設けられた機器を温調できれば好ましい。
本発明の実施形態にかかる鉄道車両は、機器と、空調装置と、ダクトと、を備えた。複数の機器は、車室内に設けられた。空調装置は、機器内または機器を収容した筐体内で流される空気を調整する。ダクトは、空調装置と機器との間で空気を送り、車室内で当該車室の壁に寄った位置で車両前後方向に沿って延びた部分を有した。
図1は、第1実施形態にかかる鉄道車両の一例の内部構成が示された模式的な平面図である。 図2は、第1実施形態にかかる鉄道車両の一例の図1のII−II線での模式的な断面図である。 図3は、第1実施形態にかかる鉄道車両の一例の図2とは別の位置での部分的かつ模式的な断面図である。 図4は、第1実施形態にかかる鉄道車両の一例の図2,3とは別の位置での部分的かつ模式的な断面図である。 図5は、第1実施形態にかかる鉄道車両の一例で用いられるダクトの一部を車室内側から見た側面図である。 図6は、図5のダクトの開口形成可能部の一つに開口部が形成された状態が示された図である。 図7は、第2実施形態にかかる鉄道車両の一例の空調装置およびダクトの配置が示された模式的な平面図である。 図8は、第3実施形態にかかる鉄道車両の一例の空調装置およびダクトの配置が示された模式的な平面図である。 図9は、第3実施形態にかかる鉄道車両の一例の図8のIX−IX線での模式的な断面図である。 図10は、第4実施形態にかかる鉄道車両の一例の模式的な断面図である。 図11は、第4実施形態にかかる鉄道車両の一例の図10とは別の位置での模式的な断面図である。 図12は、第5実施形態にかかる鉄道車両の一例の空調装置およびダクトの配置が示された模式的な平面図である。 図13は、第6実施形態にかかる鉄道車両の一例の空調装置およびダクトの配置が示された模式的な平面図である。 図14は、第6実施形態にかかる鉄道車両の一例の図13のXIV−XIV線での模式的な断面図である。 図15は、第7実施形態にかかる鉄道車両の一例で用いられるダクトの一部を車室内側から見た側面図である。 図16は、第8実施形態にかかる鉄道車両の一例で用いられる機器の空調システムの概略構成図である。 図17は、第9実施形態にかかる鉄道車両の一例で用いられるダクトに設けられた開口面積が変化する開口部の模式図であって、開口が閉じられた状態が示された図である。 図18は、第9実施形態にかかる鉄道車両の一例で用いられるダクトに設けられた開口面積が変化する開口部の模式図であって、開口が開けられた状態が示された図である。
以下の例示的な複数の実施形態には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、同様の構成要素には共通の符号が付されるとともに、重複する説明が省略される。また、各図には、便宜上、方向を示す矢印が付与されている。FRは車両前後方向の前方、LHは車幅方向の左方(車両の進行方向に向かって右方)、UPは車両上方である。なお、前方および後方は進行方向に応じて入れ替わることができる。
<第1実施形態>
図1〜5に示される本実施形態では、鉄道車両1(機関車、電気車両)の車体2には、一例として、図1に示されるように、複数(本実施形態では、一例として三つ)の車室2A〜2Cが設けられている。車室2Aは、車両前後方向の一方側(本実施形態では、一例として前方側)の端部に設けられ、車室2Cは、車両前後方向の他方側(本実施形態では、一例として後方側)の端部に設けられている。車室2Bは、車室2Aと車室2Cとの間に位置されている。車室2Bは、車室2A,2Cより車両前後方向に長い(広い)。また、車室2A〜2Cは、それぞれ、壁2a(隔壁)で区分されている。壁2aは、車室2Bの車両前後方向の両側に位置されている。壁2aは、車幅方向ならびに上下方向に沿っている。壁2aは、略平坦な四角形状かつ板状である。また、壁2aには、凹凸や、開口、扉、補強部材等が設けられうる。車室2A,2Cは、操作者(乗員)等が居る乗員室(操作室、運転室、制御室、車掌室)である。車室2Bは、機器3,30等が設けられた機器室(機械室)である。
また、本実施形態では、一例として、図1に示されるように、車室2Bには、機器3として、特高機器枠3Aや、主変換装置3B、補助電源装置3C、補助枠3D、主送風機3E、ブレーキ制御機器3F、保安装置3G等が設置されている。また、主変換装置3Bの筐体3c(ケース、収容部、箱、枠、空間、図2参照)内には、当該主変換装置3Bの制御ユニット3H(機器30)が収容されている。補助電源装置3Cの筐体3c内には、当該補助電源装置3Cの制御ユニット3I(機器30)が収容されている。また、補助枠3Dの筐体3c内には、車両制御装置3J(機器30)が収容されている。空調装置4Aは、車室2A内の空気の調整(調節)を行う。空調装置4Bは、車室2C内の空気の調整を行う。また、空調装置4Aは、機器3に送られて当該機器3の筐体3c内の空間3b(図2参照)で流される空気の調整も行う。すなわち、空調装置4Aは、車室2A(第二の車室)内の空気の調整と車室2B内の機器3に送られて当該機器3の筐体3c内の空間3bで流される空気の調整(機器30の周囲の環境の調整)とに、共用されている。ただし、空調装置4Aでは、車室2A内向けと機器3,30向けとで温調部(例えば冷却部や加熱部、図示されず)が共用されるものの、空気が混じることはない。すなわち、空調装置4A内では、車室2A内向けと機器3,30向けとで空気の経路は互いに分離されている。なお、機器3は、上述したものには限定されない。機器3には、例えば、電気機器や、電子機器、原動機(内燃機関)、モータ、蓄電池(二次電池)、各種装置等も含まれる。
また、機器3の筐体3c内で流される調整された空気により、筐体3c内の部品(電気部品、電子部品、発熱部分)や筐体3c内に収容された機器30の温度が調整される。機器3の筐体3c内に設けられた機器30としては、上述した制御ユニット3H,3J(制御基板)ならびに車両制御装置3Jの他、別の制御ユニット(制御基板、ユニット、電子回路)や、回路基板アセンブリ、回路基板(基板)、リレー、スイッチ、接触器、インバータ、コンバータ、電力変換部、コンデンサ、蓄電池(二次電池)、電気部品、電子部品等がある。なお、筐体3cは、一つ一つの機器30に対応して、一つ一つの筐体3cを構成している必要は無く、図示されないが、複数の機器30に対応して、それら複数の機器30を筐体3c内に配置するための共通の筐体3cが構成されていて、その筐体3cの内部に空気が導入され、調整された空気が、それら複数の機器30に当たる構成とすることができる。また、当該筐体3cに収容された複数の機器30のうち一部の機器30に調整された空気が当てられ、他の機器30には調整された空気が当てられない構成とすることができる。また、図2に示されるように、筐体3c内の一部に調整された空気を導入したり(すなわち、筐体3c内で調整された空気が供給される領域を限定したり)、筐体3c内での空気の流れを調整したり、あるいは、そのために筐体3c内に例えば壁部3d等の構造物や形状が設けられたりしてもよい。機器3,30は、温度の調整を要する機器ということができる。
また、本実施形態では、一例として、空調装置4Aで調整された空気は、往路ダクト51(送り部分、ダクト5、図2参照)を介して機器3,30へ送られる。また、機器3(筐体3c)内で流された空気は、復路ダクト52(戻り部分、ダクト5)を介して空調装置4Aに戻される。すなわち、本実施形態では、一例として、機器3,30(筐体3c内)用の空気は、専用のダクト5を循環するため、汚れにくい。
また、本実施形態では、一例として、図1,2に示されるように、車室2Bは、壁2b(底壁、床壁、下壁)と、二つの壁2c(側壁)と、壁2d(天壁、上壁)と、で囲まれている。壁2bは、車室2Bの下側に位置されている。壁2bは、車両前後方向ならびに車幅方向に沿っている。また、壁2bは、略平坦な四角形状かつ板状である。壁2cは、車室2Bの車幅方向の両側に位置されている。壁2cは、車両前後方向ならびに上下方向に沿っている。また、壁2cは、略平坦な四角形状かつ板状である。壁2dは、中央部2d1と二つの端部2d2とを有している。中央部2d1は、車室2Bの上側かつ車幅方向の中央部に位置されている。中央部2d1は、車両前後方向ならびに車幅方向に沿っている。中央部2d1は、略平坦な四角形状かつ板状である。端部2d2は、車室2Bの上側かつ車幅方向の両端側で中央部2d1と壁2cとの間に位置されている。端部2d2は、車両前後方向に沿っている。端部2d2は、正面視(図2)では上方に向かうにつれて車幅方向内側に向かう斜め上方向に沿って延びている。また、端部2d2は、略平坦な四角形状かつ板状である。壁2b,2c,2dには、凹凸や、開口、扉、補強部材等が設けられうる。壁2b,2c,2dは、適宜に分割して構成することができるし、壁2b,2c,2dの区分は適宜に変更することができる。また、車室2Bには、柱や、梁、骨格等として機能するフレーム2eが設けられている。フレーム2eは、車両前後方向や、上下方向、車幅方向に沿って設けられる。フレーム2eは、中空(閉断面)あるいは中実の断面形状を有することができる。
また、本実施形態では、一例として、図2に示されるように、機器3(筐体3c)は、壁2bに取付具31等を介して設置されている。また、図1,2に示されるように、機器3(筐体3c)は、車幅方向両側の壁2cに寄せて(近接して、隣接して)設置され、これにより、機器3(筐体3c)と機器3(筐体3c)との間に、空間Sが設けられている。この空間Sは、作業者(操作者)や乗員等が通る通路あるいは作業スペースとなりうる。
また、本実施形態では、一例として、図1,2に示されるように、ダクト5は、第一の部分5a(延部、第一の延部)と、第二の部分5b(延部、第二の延部)と、第三の部分5c(亘部)と、を有する。第一の部分5aは、車室2Bの車幅方向一方側(本実施形態では、一例として左側)で車両前後方向に沿って延びている。第一の部分5aは、車室2Bの上下方向中央部Mより上側(または壁2cの上下方向中央部より上側)で車幅方向の端部、すなわち、車室2Bの上側かつ車幅方向一方側の隅部で、壁2cに寄って(近接して、隣接して)位置されている。また、第一の部分5aは、壁2cの上側の端部に沿って延びている。第二の部分5bは、車室2Bの車幅方向他方側(本実施形態では、一例として右側)で車両前後方向に沿って延びている。第二の部分5bは、車室2Bの上下方向中央部Mより上側(または壁2cの上下方向中央部より上側)で車幅方向の端部、すなわち、車室2Bの上側かつ車幅方向他方側の隅部で、壁2cに寄って(近接して、隣接して)位置されている。また、第二の部分5bは、壁2cの上側の端部に沿って延びている。第三の部分5cは、車室2Bの車両前後方向に一方側(本実施形態では、一例として前側)で車幅方向に沿って延びている。また、図示されないが、第三の部分5cも、車室2Bの上下方向中央部Mより上側(または壁2aの上下方向中央部より上側)に位置されている。第三の部分5cは、第一の部分5aと第二の部分5bとの間で亘っている。また、第三の部分5cは、第一の部分5aと第二の部分5bとを連通している。なお、図1には、復路ダクト52のみが示されているが、往路ダクト51および復路ダクト52は、それぞれ、第一の部分5a、第二の部分5b、および第三の部分5cを有している。また、本実施形態では、一例として、往路ダクト51と復路ダクト52とは、空調装置4A内あるいは機器3(筐体3c)内を介して連通されており、直接的には連通されていない。また、ダクト5は、例えば、断熱性の高い材料で構成されたり、断熱層を有したり、空気層が設けられたり、断熱処理が施されたりすることで、断熱性(遮熱性)が高められている。また、本実施形態では、一例として、ダクト5は、略四角形状の閉断面形状を有するが、他の閉断面形状(例えば、円形状)を有してもよい。
また、本実施形態では、一例として、図2に示されるように、壁2cに沿った第一の部分5aおよび第二の部分5bのそれぞれについて、復路ダクト52は往路ダクト51より上方に位置されている。また、図示されないが、壁2aに沿った第三の部分5cでも、復路ダクト52は往路ダクト51より上方に位置されている。復路ダクト52の空気の温度は、機器3,30で加熱されて、往路ダクト51の空気の温度より高い場合が多い。この点、本実施形態では、復路ダクト52が往路ダクト51より上側に位置されているため、往路ダクト51が復路ダクト52の熱による影響を受けにくい、すなわち、加熱されにくい。また、機器3(筐体3c)内の空間3bで空気が加熱された場合、当該加熱された空気は機器3からより上側に位置される復路ダクト52に出やすい。
また、本実施形態では、一例として、図2に示されるように、少なくとも一部の機器3(筐体3c)は、ダクト5に接して設けられ、機器3に設けられた開口部3aと、ダクト5に設けられた開口部5d(開口)とが、車幅方向に互いに対向しかつ重なっている。開口部3aと開口部5dとの間は、シール部材32(例えば、Oリングや、パッキン、ガスケット等)でシールされ、気体の漏れや液体の浸入等が抑制されている。ここで、本実施形態では、一例として、機器3がダクト5側(壁2c側)に寄せて車体2(壁2b)に取り付けられることで、機器3とダクト5との間にシール部材32が挟まり、当該シール部材32の面圧が高まり、シール部材32によるシール性が高まるように構成されている。よって、本実施形態によれば、一例としては、比較的簡素な構成かつ比較的容易な取り付け作業によって、機器3とダクト5との間のシール性が高まりやすい。
また、本実施形態では、一例として、図3に示されるように、少なくとも一部の機器3(筐体3c)の高さは、ダクト5の位置より低い。このような場合には、ダクト5と機器3との間には、接続ダクト6が介在される。接続ダクト6は、固定具(例えば、ねじ等)を用いた固定や接合(例えば、溶着や、接着、溶接等)によって、ダクト5に固定される。接続ダクト6の一方側の開口部6aとダクト5の開口部5dとが重なっており、接続ダクト6の他方側の開口部6bと機器3の開口部3aとが重なっている。接続ダクト6と機器3との接続部分は、シール部材32等によってシールされる。そして、図3の構成でも、図2の構成と同様に、機器3がダクト5側に寄せて車体2(壁2b)に取り付けられることで、機器3と接続ダクト6との間にシール部材32が挟まり、当該シール部材32の面圧が高まり、シール部材32によるシール性が高まるように構成されている。よって、本実施形態によれば、一例としては、比較的簡素な構成かつ比較的容易な取り付け作業によって、機器3と接続ダクト6との間のシール性が高まりやすい。なお、接続ダクト6は、機器3の開口部3aとダクト5の開口部5dとが車両前後方向にずれた場合にも使用できる。
また、本実施形態では、一例として、図4に示されるように、ダクト5は、壁2c(または壁2aや、壁2b、壁2d)に、取付具7を介して取り付けられている。複数の取付具7が、車両前後方向に間隔をあけて設置されている。なお、図4の構成はあくまで一例であって、ダクト5は、壁2a〜2d等に固定具(例えば、ねじ等)によって固定されてもよい。また、ダクト5と壁2a〜2dやフレーム2eとの間に断熱材が介在してもよい。
また、本実施形態では、一例として、図5に示されるように、ダクト5の車室2B内側の壁部5eには、複数の開口形成可能部8が設けられている。開口形成可能部8には、円に沿った複数(本実施形態では、一例として四つ)の円弧状の凹部8a(凹溝)が設けられている。凹部8aが設けられた部分の厚さは、他の部分(一般部分)の厚さより薄い。複数の凹部8aあるいは複数の凹部8aの内側を工具や手指等で押すことで、作業者は、これら凹部8aより内側の領域8b(蓋部、壁部5eの一部)を切除して、図6に示されるように、所定の形状(大きさ)の空気の開口部5dを形成することができる。複数の凹部8aで囲まれた領域8bは、脆弱部(薄肉部)の一例である。複数の開口形成可能部8は、ダクト5の長手方向に沿って一定の間隔をあけて設けられている。すなわち、本実施形態では、一例として、複数の開口形成可能部8が、車両前後方向の前側から後側にかけて分散して設けられることで、機器3(筐体3c)の設置位置が変化した場合にあっても、ダクト5と機器3との間の空気の経路が構成されやすい。すなわち、本実施形態によれば、一例としては、機器3のレイアウトの自由度が高まりやすい。
以上、説明したように、本実施形態では、一例として、鉄道車両1は、空調装置4Aと機器3,30との間で空気を送り、車室2内で当該車室2の壁2cに寄った位置で車両前後方向に沿って延びた第一の部分5aおよび第二の部分5bを有したダクト5を備えた。よって、本実施形態によれば、一例としては、車室2B内に設けられた機器3,30の車両前後方向の位置によらず、ダクト5の第一の部分5aや第二の部分5bを利用して、各機器3,30に空調装置4Aで調整された空気を作用させやすい。また、本実施形態によれば、一例としては、機器3内の温度や湿度等が、それぞれの設置された位置(車両前後方向の位置)によらず、より効率良く調整されやすい。よって、一例としては、機器3の発熱量等によらず、機器3の車室2B内でのレイアウトの自由度が高まりやすい。また、本実施形態によれば、一例としては、ダクト5が、壁2cやフレーム2e等を利用して、車室2B内に設置されやすい。よって、本実施形態によれば、一例としては、鉄道車両1を、標準車両として構成しやすい。また、本実施形態によれば、一例としては、筐体3cの内部に機器30が収容されている機器3では、調整された空気により、筐体3c内(空間3b)の空気の入れ換え(換気、掃気)や、筐体3c内の温度や湿度の調整が行われるとともに、機器30の温度の調整等も行われることになる。さらに、機器3,30は、温度が高い環境では動作しにくい場合がある。これに対し、空調装置4Aは、温度が高い環境でも動作することができる。そこで、本実施形態では、一例として、温度が高い環境では空調装置4Aを動作させ、当該空調装置4Aを利用して機器3,30の環境温度を低下させ、より迅速に当該機器3,30が動作しやすい状態にすることができる。また、温度が低い環境では、空調装置4Aを利用して機器3,30の環境温度を上昇させ、より迅速に当該機器3,30が動作しやすい状態にすることもできる。よって、本実施形態によれば、一例としては、機器3内の部品や機器30に、耐熱性の高い部品を使用したり、耐熱対策を施したり、断熱対策を施したりするのに要する手間やコストが減りやすい。
また、本実施形態では、一例として、第一の部分5a(延部)および第二の部分5b(延部)は、車室2Bの上下方向中央部Mより上側で車幅方向の端部に位置された。よって、本実施形態によれば、一例としては、車室2B内で比較的あいたスペース(デッドスペース)となりやすい車室2Bの上下方向中央部Mより上側かつ車幅方向端部側の領域を利用して、ダクト5(第一の部分5aや第二の部分5b)を配置することができる。よって、本実施形態によれば、一例としては、ダクト5と機器3(筐体3c)や部品等との干渉が抑制されやすく、ダクト5が車室2B内により困難(不都合)の少ない状態で設置されやすい。また、本実施形態によれば、一例としては、車室2B内のスペースの利用効率が高まりやすい。また、本実施形態によれば、一例としては、機器3(筐体3c)内に、第一の部分5aおよび第二の部分5bのうちいずれか一方から空気を導入できる分、機器3(筐体3c)の車幅方向のレイアウトの自由度が高まりやすい。
また、本実施形態では、一例として、ダクト5は、車室2Bの車幅方向一方側で車両前後方向に沿って延びた第一の部分5a(第一の延部)と、車室2Bの車幅方向他方側で車両前後方向に沿って延びた第二の部分5b(第二の延部)と、を有し、機器3(筐体3c)が車室2Bの車幅方向一方側または他方側の壁2cに寄せて位置され、車幅方向一方側の壁2cに寄せて位置された機器3(筐体3c)と、車幅方向他方側の壁2cに寄せて位置された機器3(筐体3c)との間の空間Sが、車両前後方向に沿って延びている。よって、本実施形態によれば、一例としては、空間Sを、作業者(操作者)や乗員等が通る通路あるいは作業スペースとして利用することができる。また、一例としては、作業者(操作者)は、空間Sから車幅方向両側の機器3に対応できる。また、一例としては、車室2Bの車幅方向中央部に空間Sが確保された配置の鉄道車両1において、車両前後方向に配置された複数の機器3内の空間3bに調整した空気を流す構成を、より効率良くあるいはより容易に得ることができる。
また、本実施形態では、一例として、ダクト5は、車室2Bの車幅方向一方側の壁2cに寄せて設けられるとともに車両前後方向に沿って延びて空調装置4Aから機器3,30(筐体3c)に空気を送る往路ダクト51(送り部分)と、車幅方向一方側の壁2cに寄せて設けられるとともに往路ダクト51より上方に位置され車両前後方向に沿って延びて機器3,30(筐体3c)から空調装置4Aに空気を戻す復路ダクト52(戻り部分)と、を有した。よって、本実施形態によれば、一例としては、往路ダクト51が復路ダクト52の熱による影響を受けにくい、すなわち、加熱されにくい。また、一例としては、機器3(筐体3c)内の空間3bで空気が加熱された場合、当該加熱された空気は機器3(筐体3c)からより上側に位置される復路ダクト52に出やすい。
また、本実施形態では、一例として、ダクト5は、車室2Bの車幅方向一方側で車両前後方向に沿って延びた第一の部分5a(第一の延部)と、車室2Bの車幅方向他方側で車両前後方向に沿って延びた第二の部分5b(第二の延部)と、第一の部分5aと第二の部分5bとの間で亘り第一の部分5aと第二の部分5bとを連通する第三の部分5c(亘部)と、を有した。よって、本実施形態によれば、一例としては、第一の部分5aと第二の部分5bとが連通された構成を比較的簡素な構成として得ることができる。よって、一例としては、一つの空調装置4Aから、車室2B内の車幅方向両側のそれぞれで車両前後方向に沿って延びた第一の部分5aおよび第二の部分5b、ひいては、第一の部分5aおよび第二の部分5bに接続された各機器3,30に、調整された空気を供給することができる。
また、本実施形態では、一例として、空調装置4Aは、車室2Bと当該車室2Bとは区分され当該車室2Bより前方または後方(本実施形態では、一例として前方)に設けられた車室2A(第二の車室)とで共用された。よって、本実施形態によれば、一例としては、車室2A,2B毎に空調装置を設けた場合に比べて、鉄道車両1の構成をより簡素化できるとともに、エネルギ効率が高まりやすい。
また、本実施形態では、一例として、ダクト5には、凹部8a(脆弱部)で一部が切除されることにより空気の開口部5d(開口)を形成可能な複数の開口形成可能部8が設けられた。よって、本実施形態によれば、一例としては、作業者は、開口形成可能部8を選択して機器3(筐体3c)の開口部3aと連通する開口部5dを比較的容易に形成することができる。よって、一例としては、車室2B内での機器3,30(筐体3c)のレイアウトの自由度が高まりやすい。
<第2実施形態>
図7に示される本実施形態にかかる鉄道車両1Aは、上記実施形態と同様の構成を備えている。よって、本実施形態でも、当該同様の構成に基づく同様の作用ならびに結果(効果)が得られる。なお、図7では、機器3,30(筐体3c)等の図示は省略されている。本実施形態では、空調装置4A,4Bやダクト5等の構成が上記実施形態とは相違している。具体的には、本実施形態では、一例として、ダクト5の第一の部分5aと第二の部分5bとが互いに分離され、連通されていない。そして、第二の部分5b(の往路ダクト51、図7には図示されず)には空調装置4Bから空気が送られるとともに、空調装置4Bには第二の部分5b(の復路ダクト52)から空気が戻される。本実施形態によれば、一例としては、二つの空調装置4A,4Bにより、機器3(筐体3c)内の空間3bの温度や湿度等がより効率良く調整されやすい。なお、空調装置4Bは、車室2C(第二の車室)の空気の調整も行う。
<第3実施形態>
図8,9に示される本実施形態にかかる鉄道車両1Bは、上記実施形態と同様の構成を備えている。よって、本実施形態でも、当該同様の構成に基づく同様の作用ならびに結果(効果)が得られる。なお、図8,9では、機器3,30(筐体3c)等の図示は省略されている。本実施形態では、ダクト5の構成が上記実施形態とは相違している。具体的には、本実施形態では、一例として、ダクト5の往路ダクト51および復路ダクト52を構成する部分5f,5fは、車室2Bの上側かつ車幅方向中央側に並べて配置され、車両前後方向に沿って延びている。また、本実施形態では、一例として、車室2Bの上側で壁2dに沿って二つのフレーム2e間で亘るフレーム2f(垂木)が設けられている。ダクト5は、フレーム2fに、取付具7を介して固定されている。本実施形態によれば、一例としては、機器3(筐体3c)が車室2の中央部に位置される場合に、機器3,30に調整された空気が供給されやすい。
<第4実施形態>
図10,11に示される本実施形態にかかる鉄道車両1Cは、上記実施形態と同様の構成を備えている。よって、本実施形態でも、当該同様の構成に基づく同様の作用ならびに結果(効果)が得られる。なお、図10では、機器3,30(筐体3c)等の図示は省略されている。本実施形態では、ダクト5の構成が上記実施形態とは相違している。具体的には、本実施形態では、一例として、ダクト5の復路ダクト52を構成する部分5g,5hは、車室2bの上側かつ車幅方向両側で、壁2dの端部2d2に取付具7を介して固定されている。部分5g,5hは、端部2d2に寄った(近接した、隣接した)位置で、車両前後方向に沿って延びている。また、本実施形態では、一例として、復路ダクト52(部分5g,5h)には、接続ダクト6が、固定具(例えば、ねじ等)を用いた固定や接合(例えば、溶着や、接着、溶接等)によって固定されている。復路ダクト52に固定された接続ダクト6は、機器3(筐体3c)に上方から押し付けられている。接続ダクト6の開口部6bと機器3の開口部3aとが重なっている。接続ダクト6と機器3との接続部分は、シール部材32等によってシールされる。そして、本実施形態では、一例として、屋根を構成する壁2dにダクト5とともに固定された接続ダクト6が、機器3の上に載せられることで、機器3と接続ダクト6との間にシール部材32が挟まり、当該シール部材32の面圧が高まり、シール部材32によるシール性が高まるように構成されている。よって、本実施形態によれば、一例としては、比較的簡素な構成かつ比較的容易な取り付け作業によって、機器3と接続ダクト6との間のシール性が高まりやすい。本実施形態によれば、一例としては、復路ダクト52と機器3(筐体3c)や部品等との干渉がより一層抑制されやすく、復路ダクト52が車室2B内により一層困難の少ない状態で設置されやすい。また、本実施形態によれば、一例としては、車室2B内のスペースの利用効率がより一層高まりやすい。なお、往路ダクト51を壁2dに沿って設けることが可能であるし、往路ダクト51ならびに復路ダクト52に双方を壁2dに沿って設けることも可能である。
<第5実施形態>
図12に示される本実施形態にかかる鉄道車両1Dは、上記実施形態と同様の構成を備えている。よって、本実施形態でも、当該同様の構成に基づく同様の作用ならびに結果(効果)が得られる。なお、図12では、機器3,30(筐体3c)等の図示は省略されている。本実施形態では、車体2やダクト5の構成が上記実施形態とは相違している。具体的には、本実施形態では、一例として、車室2Cが無く、空調装置4Bは、機器3(筐体3c)に送られ筐体3c内の空間3bで流れる空気の調整を行う。空調装置4Aは、車室2A内の空気と、機器3,30(筐体3c)に送られ機器3(筐体3c)内の空間3bで流れる空気の調整を行う。また、空調装置4Aは、車室2Bの車両前後方向前方側に配置された機器3(筐体3c)内の空気を調整し、空調装置4Bは、車室2Bの車両前後方向後方側に配置された機器3(筐体3c)内の空気を調整する。空調装置4Aに繋がるダクト5は、車幅方向一方側(本実施形態では、一例として左側)に位置された第一の部分5aと、車幅方向他方側(本実施形態では、一例として右側)に位置された第二の部分5bと、第一の部分5aの車両前後方向一方側(本実施形態では、一例として後方側)の端部と第二の部分5bの車両前後方向一方側の端部とを接続して車幅方向に沿う第三の部分5cと、を有し、全体的にU字状に構成されている。また、空調装置4Bに繋がるダクト5は、車幅方向他方側に位置された第一の部分5aと、車幅方向一方側に位置された第二の部分5bと、第一の部分5aの車両前後方向他方側の端部と第二の部分5bの車両前後方向他方側(本実施形態では、一例として前方側)の端部とを接続して車幅方向に沿う第三の部分5cと、を有し、全体的にU字状に構成されている。本実施形態によれば、一例としては、二つの空調装置4A,4Bにより、機器3(筐体3c)内の空間3bの温度や湿度等がより効率良く調整されやすい。また、本実施形態では、一例として、二つの空調装置4A,4Bが車室2B内で機器3,30に対応できる領域の大きさが相違している。具体的には、空調装置4Aが対応する領域(空調装置4Aに繋がるダクト5が囲う領域)が、空調装置4Bが対応する領域(空調装置4Bに繋がるダクト5が囲う領域)より狭い。本実施形態では、空調装置4Aは車室2A内の空気の調整も行うため、空調装置4Aが車室2B内で機器3,30に対応する領域を、空調装置4Bが車室2B内で機器,303に対応する領域より狭くしている。よって、本実施形態によれば、一例としては、二つの空調装置4A,4Bをより効率良く使用することができる。
<第6実施形態>
図13,14に示される本実施形態にかかる鉄道車両1Eは、上記実施形態と同様の構成を備えている。よって、本実施形態でも、当該同様の構成に基づく同様の作用ならびに結果(効果)が得られる。なお、図13,14では、機器3,30(筐体3c)等の図示は省略されている。本実施形態では、車体2やダクト5の構成が上記実施形態とは相違している。具体的には、本実施形態では、一例として、車室2Cが無く、空調装置4Bは、機器3に送られ機器3(筐体3c)内の空間3bで流れる空気の調整を行う。空調装置4Aは、車室2A内の空気と、機器3に送られ機器3(筐体3c)内の空間3bで流れる空気の調整を行う。また、空調装置4Aは、車室2Bの車両前後方向前方側に配置された機器3(筐体3c)内の空気を調整し、空調装置4Bは、車室2Bの車両前後方向後方側に配置された機器3(筐体3c)内の空気を調整する。空調装置4Aに繋がるダクト5は、車幅方向一方側(本実施形態では、一例として左側)に位置された第一の部分5aと、車幅方向他方側(本実施形態では、一例として右側)に位置された第二の部分5bと、第一の部分5aの車両前後方向中間部と第二の部分5bの車両前後方向一方側(本実施形態では、一例として後方側)の端部とを接続して車幅方向に沿う第三の部分5cと、を有し、全体的にh字状に構成されている。また、空調装置4Bに繋がるダクト5は、車幅方向他方側に位置された第一の部分5aと、車幅方向一方側に位置された第二の部分5bと、第一の部分5aの車両前後方向中間部と第二の部分5bの車両前後方向他方側(本実施形態では、一例として前方側)の端部とを接続して車幅方向に沿う第三の部分5cと、を有し、全体的にh字状に構成されている。本実施形態によれば、一例としては、二つの空調装置4A,4Bにより、機器3(筐体3c)内の空間3bの温度や湿度等がより効率良く調整されやすい。また、本実施形態では、一例として、往路ダクト51の第三の部分5cがフレーム2fの幅方向(車両前後方向)の一方側(本実施形態では、一例として車両前後方向後方側)に位置され、復路ダクト52の第三の部分5cがフレーム2fの幅方向の他方側に位置されている。第三の部分5cは、取付具7を介して、フレーム2fに固定されている。よって、本実施形態によれば、一例としては、第三の部分5cが、より容易にあるいはより効率良く設置されやすい。
<第7実施形態>
図15に示される本実施形態にかかる鉄道車両1Fは、上記実施形態と同様の構成を備えている。よって、本実施形態でも、当該同様の構成に基づく同様の作用ならびに結果(効果)が得られる。なお、図15では、機器3,30(筐体3c)等の図示は省略されている。本実施形態では、車体2やダクト5の構成が上記実施形態とは相違している。具体的には、本実施形態では、一例として、ダクト5の部分5hが取り付けられる屋根を構成する壁2d(の端部2d2)が、複数の位置P(境界部分)で分離されている。このような場合、壁2dは、壁2c側に上方から載せられる。壁2cには、互いに隣接する部分5hを繋ぐU字状の部分5i(接続部)が設けられている。部分5iの部分5hと接続される端部5j(開口部)は、いずれも上方に向けて開放され、部分5hの部分5iと接続される端部5k(開口部)は、いずれも下方に向けて開放されている。よって、二つの壁2dを壁2cに上から載せることにより、各壁2dに設けられた部分5hが部分5iと繋がり、連通する。よって、本実施形態によれば、一例としては、複数の壁に設けたダクト5の部分5hを比較的容易に繋げて、一連のダクト5がより容易に構成されやすい。また、本実施形態によれば、一例としては、端部5j,5kが重なる接続部分をシールする構成(例えば、Oリング等、図示されず)も得られやすい。また、本実施形態によれば、一例としては、位置Pに対応して車室2B内の上側で車幅方向に亘るフレーム2fが設けられている場合にあっては、ダクト5がフレーム2fを迂回してダクト5とフレーム2fとの干渉が抑制される構成が得られやすい。
<第8実施形態>
図16に示される本実施形態にかかる鉄道車両1Gは、上記実施形態と同様の構成を備えている。よって、本実施形態でも、当該同様の構成に基づく同様の作用ならびに結果(効果)が得られる。本実施形態では、空調装置4Aやダクト5の構成が上記実施形態とは相違している。具体的には、本実施形態では、一例として、空調装置4Aは、冷却部4A1(冷却装置)や、加熱部4A2(加熱装置)、切替部9(ダンパ)等を有する。そして、切替部9により、ダクト5に冷却部4A1が連通された状態と、ダクト5に加熱部4A2が連通された状態とを、切り替えることができる。よって、本実施形態によれば、一例としては、切替部9を切り替えることにより、空調装置4Aを冷却部として利用することができるし、あるいは加熱部として利用することができる。
<第9実施形態>
図17,18に示される本実施形態にかかる鉄道車両1Hは、上記実施形態と同様の構成を備えている。よって、本実施形態でも、当該同様の構成に基づく同様の作用ならびに結果(効果)が得られる。本実施形態では、開口部5dの開口状態を可変設定できる点が、上記実施形態とは相違している。具体的には、本実施形態では、一例として、流量制御部10は、可動部11や、案内部12、駆動部13、制御回路14、センサ15等を有する。可動部11は、案内部12に案内され、開口部5dを覆う(塞ぐ)位置(図17に示される位置)と、開口部5dを開く位置(図18に示される位置)との間で移動可能である。可動部11は、蓋部11aと、アーム部11b(ラック部)とを有する。案内部12は、可動部11(本実施形態では、一例として蓋部11a)を案内するレールとして構成されている。駆動部13は、ピニオン13aを有したモータとして構成することができる。ピニオン13aは、アーム部11bに設けられたラック(図示されず)と噛み合う。よって、駆動部13は、ピニオン13aの回動位置により、可動部11の蓋部11aの位置、すなわち開口部5dの開口面積を変化させることができる。制御回路14は、駆動部13の回動を制御する。センサ15は、例えば温度センサとして構成され、機器3(筐体3c)内の温度を検知する。制御回路14は、例えば、機器3,30の温度が高い場合には開口部5dの開口面積を大きくして、開口部5dを介して機器3(筐体3c)内に導入する冷却された空気の流量を増やすことができる。また、制御回路14は、例えば、機器3,30内の温度が低い場合には開口部5dの開口面積を小さくして、開口部5dを介して機器3(筐体3c)内に導入する冷却された空気の流量を減らすことができる。よって、本実施形態によれば、一例としては、機器3(筐体3c)内の温度や湿度を個別に調整することができる。また、機器3(筐体3c)内の温度や湿度をより緻密に調整することができる。
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、各構成要素のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。例えば、本発明は、ボンネット式機関車の当該ボンネット部分の車室に適用することが可能である。
1…鉄道車両、2A…車室(第二の車室)、2B…車室、2C…車室(第二の車室)、2a〜2d…壁、3,30…機器、3c…筐体、4A,4B…空調装置、5…ダクト、5a…第一の部分(延部)、5b…第二の部分(延部)、5c…第三の部分(亘部)、5d…開口部(開口)、51…往路ダクト(送り部分)、52…復路ダクト(戻り部分)、8…開口形成可能部、8a…凹部(脆弱部)、S…空間。

Claims (7)

  1. 車室内に設けられた複数の機器と、
    前記機器内または前記機器を収容した筐体内で流される空気を調整する空調装置と、
    前記空調装置と前記機器との間で空気を送り、前記車室内で当該車室の壁に寄った位置で車両前後方向に沿って延びた部分を有したダクトと、
    を備えた鉄道車両。
  2. 前記車室内で当該車室の壁に寄った位置で車両前後方向に沿って延びた部分は、前記車室の上下方向中央部より上側で車幅方向の端部に位置された、請求項1に記載の鉄道車両。
  3. 前記ダクトは、前記車室の車幅方向一方側に位置されて車両前後方向に沿って延びた第一の延部と、前記車室の車幅方向他方側に位置されて車両前後方向に沿って延びた第二の延部と、を有し、
    前記機器が前記車室の車幅方向一方側または他方側の前記壁に寄せて位置され、
    前記車幅方向一方側の前記壁に寄せて位置された前記機器と、前記車幅方向他方側の前記壁に寄せて位置された前記機器との間の空間が、車両前後方向に沿って延びた、請求項1または2に記載の鉄道車両。
  4. 前記ダクトは、前記車室内で当該車室の壁に寄った位置で車両前後方向に沿って延びた部分として、前記車室の車幅方向一方側の前記壁に寄せて設けられて前記機器に空気を送る送り部分と、当該送り部分より上側で前記車幅方向一方側の前記壁に寄せて設けられて前記機器から前記空調装置に空気を戻す戻り部分と、を有した、請求項1〜3のうちいずれか一つに記載の鉄道車両。
  5. 前記ダクトは、前記車室の車幅方向一方側に位置されて車両前後方向に沿って延びた第一の延部と、前記車室の車幅方向他方側に位置されて車両前後方向に沿って延びた第二の延部と、前記第一の延部と前記第二の延部との間で亘り当該第一の延部と第二の延部とを連通する亘部と、を有した、請求項1〜4のうちいずれか一つに記載の鉄道車両。
  6. 前記空調装置は、前記車室と当該車室とは区分され当該車室より前方または後方に設けられた第二の車室とで共用された、請求項1〜5のうちいずれか一つに記載の鉄道車両。
  7. 前記ダクトには、脆弱部で一部が切除されることにより空気の開口を形成可能な複数の開口形成可能部が設けられた、請求項1〜6のうちいずれか一つに記載の鉄道車両。
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