JP3130502U - 工作機械用制御盤の通風ダクト冷却装置 - Google Patents

工作機械用制御盤の通風ダクト冷却装置 Download PDF

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Abstract

【課題】工作機械の外部配線を制御盤内へ入線する為のスペースを十分に設け、配線工事の利便性を向上できる。また、制御盤内上部電気部品の交換・チェック等のメンテナンス性を向上できる工作機械用制御盤の通風ダクト冷却装置を提供する。
【解決手段】工作機械の駆動装置を制御する制御盤と、前記制御盤の外面に形成された冷却空気の通風ダクトと、前記の制御盤内部に配置された外部放熱フィンを有する制御部品と、前記冷却通風ダクト内に突出して配置された外部放熱フィンと、前記通風ダクトの通路に設けられた冷却ファンとを備えた工作機械用制御盤の通風ダクト冷却装置において、前記通風ダクトは、吸気通路と排気通路を有し、かつ、吸気口と排気口を前記制御盤の上面に設けてあるものである。
【選択図】図3

Description

本考案は、略密閉状態の制御盤内に発熱体としてのインバータ・スピンドルアンプ・サーボアンプや電源等(以下制御部品という)の発熱体を収納配置してなる工作機械の制御盤に関し、とくにその動力線・制御線・信号線(以下外部配線という)を制御盤内へ入線するスペースの確保と上記発熱体から発生する熱を制御盤外へ放熱させ制御盤内温度を下げるダクト通風冷却装置に関するものである。
例えば工作機械では、各種のモータ、バルブ、センサ等の数多くの制御要素をコントロールする制御盤を備えている。この種の制御盤では、制御部品の発熱体が収納されることから、これらから発生する熱を制御盤外に排出することにより制御盤内での異常温度上昇を抑制する通風ダクトが配置されている。
また、数多くのモータ・バルブ・センサ等(以下電気部品という)の外部配線を制御盤内へ入線している。
前記、温度上昇を抑制する為に従来、特許文献1の図1に示すように通風ダクトを制御盤の上面・後面・下面と制御盤の3面をコ字状に囲んで配置している。
特開平9−314432号公報
しかし、通風ダクトの配置が制御盤の上面、後面、下面で構成されているので数多くの電気部品の外部配線を制御盤内へ入線する為のスペースが広く取れないという欠点があった。
また、制御盤下面に設けた通風ダクトにより制御盤全体が高くなって、制御盤内の上部機器の交換・チェック等のメンテナンスが困難となる等の問題があった。
工作機械の外部配線を制御盤内へ入線する為のスペースを十分に設け、配線工事の利便性を向上できる。また、制御盤内の上部制御部品の交換・チェック等のメンテナンス性を向上できる工作機械用制御盤の通風ダクト冷却装置を提供する。
上記課題を解決するため、請求項1の考案は、工作機械の駆動装置を制御する制御盤と、前記制御盤の外面に形成された冷却空気の通風ダクトと、前記の制御盤内部に配置された外部放熱フィンを有する制御部品と、前記通風ダクト内に突出して配置された外部放熱フィンと、前記通風ダクトの通路に設けられた冷却ファンとを備えた工作機械用制御盤の通風ダクト冷却装置において、
前記通風ダクトは、吸気通路と排気通路を有し、その吸気口と排気口を前記制御盤の上面に設けている。
このような構成にすると、通風ダクトの吸気口と排気口を制御盤の上面に設けることにより工作機械用制御盤を低く設置できる。したがって、制御盤内の上部制御部品の位置が低くなされているので制御部品の交換・チェック等のメンテナンス性を向上できる。また、冷却ファンとフィルターの設置場所が作業者よりで近接しているので吸気・排気の状況が判断しやすくメンテナンス性を向上できる。
請求項2の考案は、請求項1に記載の通風ダクト冷却装置おいて、通風ダクトは制御盤の上面と後面とで逆L字状に形成し、かつ、通風ダクトの通路は制御盤後面で折り返し連通通路と成している。
このようにすると、冷却空気の通風ダクト経路を長く(制御盤の上面→後面→上面)することができるので、多くの外部放熱フィンを冷却することができる。
請求項3の考案は、請求項1または請求項2に記載の通風ダクト冷却装置おいて、通風ダクトは制御盤上面と制御盤後面とで逆L字状に形成して、制御盤下面と制御盤後面の一部に外部配線の入線スペースが設けられている。
このようにすると、工作機械の外部配線を制御盤内へ入線する為のスペースを制御盤後面と下面に設け、配線工事の利便性を向上できる。
本考案によれば、工作機械用制御盤を低く設置でき、制御部品の交換・チェック等のメンテナンス性を向上できる。また、冷却空気の通風ダクト経路を長くすることができるので、多くの外部放熱フィンを冷却することができる。さらに、工作機械の外部配線を制御盤内へ入線する為のスペースを制御盤後面と下面に設け、配線工事の利便性を向上することができる。
冷却通風ダクトを制御盤上面と後面に設け、かつ、冷却通風ダクトの吸気口と排気口を制御盤の上面に設けて実現した。
図1は、本考案の実施形態に係る正面図で、一部破断視図である。1は工作機械であって、床面2にベッド3が定置され、コラム4はベッド3の上面に固設する。その外周にはカバー5が設けられている。さらに、外周カバー5には操作盤6が設けられている。制御盤7はベッド3の側面に取付台8を設け、その上に設置する。制御盤7の周辺には油圧バルブ、空圧バルブ、潤滑バルブ、その圧力センサ等の取付けられるパネル28が設置されている。
前記制御盤7の外面上部には通風ダクト41設置され、吸気口9と排気口10を有している。また、吸気口9にはフィルター11、排気口10には冷却ファン12が設置される。
前記制御盤7の下部には前記バルブ、センサ、操作盤6の制御線13、工作機械駆動サーボモータの動力線14、信号線15が、制御盤内へ入線するための下面入線スペース16と後面入線スペース17が設けられる。
前記制御盤7の内部には発熱体のインバータ19、スピンドルアンプ20、サーボアンプ21、トランス22、リアクトル23、スイッチングレギュレータ24等の制御部品25が内蔵されている。
図2は、本考案の工作機械の平面図である。工作機械1は、ベッド3と、このベッド3の上面に固設されたコラム4と、このコラム4の前面の第1サドル31を上下f1駆動する第1サーボモータ32、32と、この第1サドル31の前面に第2サドル33を左右f2駆動する第2サーボモータ34と、この第2サドル33の上面に第3サドル35を前後f3駆動する第3サーボモータ36を備えている。さらに、第3サドル35には主軸ユニット36を設け主軸モータ37によりこの主軸38を回転する。また、工作機械の治具(図示省略)等のシリンダーを駆動するための油圧ユニット39と油圧ポンプ駆動モータ40が設けられている。
図3は、図1でのA−A断面図である。制御盤7へは、外面に通風ダクト41を設け、上面51と後面43とで逆L字状に形成し、制御盤下面42と制御盤後面43の一部を外部配線の入線スペース16,17と成した。一方、制御盤内の上部に配置されている制御部品25は作業者63の身長以下までの高さとなり、比較的低くなされている。したがって、制御部品の交換・チェック等のメンテナンス性を向上でき、冷却ファンとフィルターの設置場所が作業者よりで近接しているので吸気・排気の状況が判断しやすくメンテナンス性も向上している。通風ダクト41の詳細は図4ないし図6にて記述する。
図4は、図3の通風ダクト部の拡大図である。通風ダクト41は、制御盤の上面51と後面43とで逆L字状に形成し、制御盤上面51には通風ダクト41の上部ダクト52が接合され、制御盤後面43には通風ダクト41の後部ダクト53が接合され、上部ダクト52の一端に吸気口9と排気口10を設け、通風ダクト内は前記吸気口9と排気口10以外は、閉鎖となされている。通風ダクト内は吸入気流A1・A2と排気気流A4・A5を仕切る仕切り板54を設け、通風ダクト先端部55にて折り返し、連通通路部58を有している。前記通風ダクト41内を冷却空気Aが符号A1→A2→A3→A4→A5の順に流れる。
通風ダクト41の吸気口9にはフィルター11を設け、排気口10には冷却ファン12を設けている。冷却ファン12は気流を吸気するようにしてもよい。さらに、排気側通路内に設けてもよい。
通風ダクト41内へは、制御盤内部56に取付けた制御部品25の外部放熱フィン57が突出していて、前記冷却空気Aが流れ外部放熱フィン57の熱を吸収する。
図5は、図4の冷却空気Aの流れを示した右側面図であって、図2のB−B断面図である。通風ダクト41内は仕切り板54により左右に吸入ダクト61と排気ダクト62に分かれていて、その通路は吸気通路部64と排気通路部65に形成されている。さらに、通風ダクト41の下端部は折り返し連通通路部58を有して、冷却空気Aが外部放熱フィン57のすき間59を通過して符号A1→A2→A3→A4→A5の順に流れる。
図6は、図4の冷却空気Aの流れを示した平面図である。通風ダクト41内は仕切り板54により左右に吸入ダクト61と排気ダクト62に分かれていて、吸気口9にはフィルター11を設け、排気口10には冷却ファン12を設けている。尚、冷却ファン12の個数及び風量は制御部品及び外部放熱フィンの発熱容量により適時きめる。
図7は、本考案の別の実施形態を示す断面図である。通風ダクト41の吸入ダクト61と排気ダクト62の位置を上下に接合しても良い実施例である。
図8は、従来の例を示す断面図である。制御盤下面に設けた通風ダクトにより制御盤全体が高くなって、制御盤内の上部に配置されている制御部品25は作業者63の身長以上の高さとなり、制御盤内の上部制御部品25の交換・チェック等のメンテナンスが困難となっている従来例である。さらに、電気部品の外部配線を制御盤内へ入線する為のスペースが少ない。
本考案の実施形態に係る正面図で、一部破断視図である。 本考案の工作機械の平面図である 図1でのA−A断面図である。 図3の通風ダクトの拡大図である。 図4の冷却空気Aの流れを示した右側面図であって、図2のB−B断面図である。 図4の冷却空気Aの流れを示した平面図である。 本考案の別の実施形態を示す断面図である。 従来の例を示す断面図である。
符号の説明
1 工作機械
7 制御盤
9 吸気口
10 排気口
12 冷却ファン
16、17 入線スペース
18 外部配線
25 制御部品
41 通風ダクト
42 制御盤下面
43 制御盤後面
56 制御盤内部
57 外部放熱フィン
58 折り返し連通通路部
64 吸気通路部
65 排気通路部

Claims (3)

  1. 工作機械の駆動装置を制御する制御盤と、前記制御盤の外面に形成された冷却空気の通風ダクトと、前記の制御盤内部に配置された外部放熱フィンを有する制御部品と、前記冷却通風ダクト内に突出して配置された外部放熱フィンと、前記通風ダクトの通路に設けられた冷却ファンとを備えた工作機械用制御盤の通風ダクト冷却装置において、
    前記通風ダクトは、吸気通路と排気通路を有し、かつ、吸気口と排気口を前記制御盤の上面に設けたことを特徴とする工作機械用制御盤の通風ダクト冷却装置。
  2. 請求項1に記載の通風ダクト冷却装置おいて、
    冷却通風ダクトは制御盤の上面と後面とで逆L字状に形成し、かつ、冷却通風ダクトの通路は制御盤後面で折り返し連通通路と成したことを特徴とする工作機械用制御盤の通風ダクト冷却装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の通風ダクト冷却装置おいて、
    通風ダクトは制御盤上面と制御盤後面とで逆L字状に形成して、制御盤下面と制御盤後面の一部に外部配線の入線スペースが設けられたことを特徴とする工作機械用制御盤の通風ダクト冷却装置。
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JP2021091059A (ja) * 2019-12-12 2021-06-17 株式会社Fuji 工作機械

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