JP5260930B2 - 作業車両 - Google Patents
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Description
そして、制御ユニットを冷却した冷却空気が荷役用電動モータおよび走行用電動モータのうち少なくともいずれか一方を冷却するので、走行中において常に冷却ファンを駆動させることで、当該モータを常時冷却することができる。従って、夏場等の過酷な運転条件下であっても、当該モータがオーバーヒートしてしまうことを抑制することができる。
加えて、1台の冷却ファンで、制御ユニットおよび当該モータを冷却することができるので、安価なコストでこれらの部材のオーバーヒート対策を実現することができる。
また、作業車両(車体本体)の側面に空気取入口を形成することなく、これらの部材のオーバーヒート対策を実現することができるので、当該空気取入口から作業車両内に水が進入することがなくなる。
図1は、本実施形態に係る作業車両としてのリーチフォークリフト1の全体を示す斜視図である。
リーチフォークリフト1は、図1に示すように、内部に走行用電動モータ、荷役用電動モータ、および荷役用電動モータによって駆動される油圧ポンプ等が収容されている車体本体2と、車体本体2の前方に装着されて当該油圧ポンプからの圧油で駆動される作業機としてのリフト装置3と、車体本体2から上方に延設されてオペレータの頭上を覆うヘッドガード4とを備えている。
車体本体2は、左右に設けられた側面壁21と、車体本体2を前後に仕切るとともに上部に切欠部20が形成された前後仕切壁22と、運転部7と車体本体2とを仕切る運転部仕切壁23と、図3中右側の側面壁21に対して開閉自在となるように設けられたカバーからなる背面壁24と、前後仕切壁22の前方に設けられて車体本体2を上下に仕切る上下仕切壁25と、これらの壁21〜25の上方側を覆うトップパネル26と、これらの壁21〜24の前方側を覆うフロントパネル27とを備えている。このような車体本体2の内部空間は、前後仕切壁22によって後方側に区画形成された後部空間S1と、前後仕切壁22および上下仕切壁25によって上部前方に区画形成された上部前方空間S2とを備えている。
このような第2取付部34の前面側には、図4に示すように、走行用電動モータ13および荷役用電動モータ14を制御する制御ユニット40が取り付けられる。制御ユニット40は、図5および図6に示すように、荷役用電動モータ14を制御する荷役制御ユニット42と、前方側から見て荷役制御ユニット42の左側に設けられて走行用電動モータ13および後述する冷却ファン(図7参照)62を制御する走行制御ユニット41と、前方側から見て走行制御ユニット41の左側に設けられてバッテリから各制御ユニット41,42へ供給される電力を制御するコンタクタユニット43と、これらの背面側に亘って設けられてこれらから発生する熱を外部に放熱する放熱フィン(図6参照)44とを備えている。
コンタクタユニット43は、ベースプレート45と、ベースプレート45の前面側に設けられたコンタクタユニット本体51とを備えている。コンタクタユニット43のベースプレート45にも、当該制御ユニット40を取付ブラケット31にボルト固定するためのボルト孔48が形成されている。
本実施形態では、このような放熱フィン44を覆うようにして、第2取付部34の背面側にファンダクト60が取り付けられる。ファンダクト60は、内部では冷却空気によって制御ユニット40を冷却するとともに、この冷却空気を走行用電動モータ13、荷役用電動モータ14、および車載充電器15へ向けて排出することにより、これらの部材13〜15をも冷却する。このようなファンダクト60は、ダクト本体61と、ダクト本体61内に設けられた冷却ファン62とを備えている。
ダクト本体61は、前方側(取付ブラケット31側)が開いた蓋状に形成されている。このようなダクト本体61は、車幅方向の一端側から後方側に膨出して下端に吸気口63が形成された吸気部64と、車幅方向の他端側から後方側に膨出して下端に斜め後方側に向かって開口する排気口65が形成された排気部66と、これら吸気部64および排気部66を連絡する連絡部67と、当該ダクト本体61の上部に形成されてボルト孔68を有する取付部69とを備えている。
ボルト孔68には、ボルト(図示略)が挿入され、取付ブラケット31に固着された裏ナット71に螺合して当該ダクト本体61を取付ブラケット31に固定する。また、制御ユニット40内部の空気も連通孔49を介してダクト本体61内に吸入される。
図9は、制御ユニット40およびファンダクト60を示す平面図である。
冷却ファン62が駆動すると(走行時および車載充電器15の充電時等に駆動する)、図8および図9に示すように、吸気口63からダクト本体61内に冷却空気が吸入される。吸入された冷却空気は、吸気部64内を上方へと進み、連絡部67内において、放熱フィン44に沿って排気口65側へと水平に流れ、コントローラ47A,47Bを放熱フィン44およびベースプレート45を介して間接的に冷却した後に、排気部66を通って冷却ファン62により斜め後方側に向けて排出される。この際、本実施形態では、ファンダクト60を設けたことにより、冷却空気を効果的に放熱フィン44に沿って流すことができるので、コントローラ47A,47Bを良好に冷却することができる。
また、車体本体2の側面壁21に空気取入口を形成することなく、これらの部材13,14,47A,47Bのオーバーヒート対策を実現することができるので、当該空気取入口から車体本体2内に水が進入することがなくなる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、走行制御ユニット41と荷役制御ユニット42とは別々に設けられていたが、これらの制御ユニット41,42は一体に設けられていてもよい。
Claims (2)
- 作業機に油を供給するための油圧ポンプを駆動する荷役用電動モータと、
走行用の駆動輪を駆動する走行用電動モータと、
前記荷役用電動モータおよび前記走行用電動モータを制御する制御ユニットと、
前記制御ユニットの一方の面側を覆うとともに排気口側に冷却ファンを有するファンダクトとを備え、
前記荷役用電動モータおよび前記走行用電動モータのうち、少なくともいずれか一方は、前記排気口から排出される冷却風により冷却される位置に配置され、
前記制御ユニットは、
前記荷役用電動モータおよび前記走行用電動モータを制御するコントローラと、
一方の面に前記コントローラが取り付けられたベースプレートと、
前記ベースプレートの他方の面に取り付けられて前記ファンダクトに覆われているとともに、前記ファンダクト内の空気の流れ方向に延びた放熱フィンと、
前記コントローラを覆うケースとを備え、
前記ベースプレートには、前記制御ユニット内部と前記ファンダクト内部とを連通する連通孔が形成され、
前記ファンダクトの中央部分には、両側に設けられた吸気部分および排気部分に対して前記フィン側に凹んだ凹部が形成され、
前記凹部と対向した位置に前記連通孔が形成され、
前記凹部には、前記荷役用電動モータの出力軸に設けられた前記油圧ポンプが位置している
ことを特徴とする作業車両。 - 請求項1に記載の作業車両において、
前記制御ユニットは、前記荷役用電動モータを制御する荷役制御ユニットと、前記走行用電動モータを制御する走行制御ユニットとを備え、
前記荷役制御ユニットは、前記ベースプレートを構成する荷役ベースプレートを備え、
前記荷役ベースプレートの一方の面には、前記荷役用電動モータを制御する荷役コントローラが取り付けられ、
前記走行制御ユニットは、前記ベースプレートを構成する走行ベースプレートを備え、
前記走行ベースプレートの一方の面には、前記走行用電動モータを制御する走行コントローラが取り付けられ、
前記放熱フィンは、前記各ベースプレートの他方の面に亘って取り付けられて前記各制御ユニットを連結している
ことを特徴とする作業車両。
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