JP2007066830A - 車両用電装ユニットの冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電装ユニットとの熱交換によって加熱された冷却空気の熱が換気口の手前で車内側に逃げる不具合を無くし、冷却効率の確実な向上を図ることのできる車両用電装ユニットの冷却装置を提供する。
【解決手段】 電装ボックス6に、少なくとも高圧バッテリを含む電装ユニットと空気導入ファンを設ける。車室内の空気を電装ボックス6内に導入し、電装ユニットと熱交換を行う。空気導入ファンの排気側に排気ダクト30を接続し、排気ダクト30の先端部をボディパネルとトリム34の間の空間部35に接続する。ボディパネルには空間部35と導通する換気口33を形成し、この換気口33に排気ファン37を取付ける。
【選択図】 図5

Description

この発明は、ハイブリッド車両や電気自動車等に用いられ、発熱部品であるバッテリを含む電装ユニットを空気冷却する車両用電装ユニットの冷却装置に関するものである。
ハイブリッド車両や電気自動車においては、高電圧のバッテリの他、モータ用インバータやDC−DCコンバータ等の高圧電装機器を複数搭載している。そして、バッテリと高圧電装機器は、通常、一体ユニットとして電装ボックスの内部にまとめて配置され、電装ボックス内で放熱する機器の熱が車室内から導入される空気によって冷却されるようになっている。この場合、電装ボックス内には空気導入ファンによって車室内の空気が導入され、電装ボックス内で熱交換が行われた空気はダクトを介して車外に排出される。
この種の電装ユニットの冷却装置として、電装ボックスに接続される排気ダクトをトランクルームに臨むボディパネルの近傍まで延ばすとともに、ボディパネルのエア排出側の換気口の形成部位とそのパネルの車内側を覆うトリムとの間に空間部を形成し、この空間部を介して放熱空気を換気口から車外に排出するようにしたものが案出されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−231321号公報
この従来の電装ユニットの冷却装置は、ボディパネルとトリムによって挟まれた空間部を排気通路の一部として利用するようにしているため、排気ダクトの長さを短くできる利点がある反面、放熱空気が換気口から車外に排出される前にトリムの周囲から熱が車内側に逃げ易い。この現象は、配管の一部にトリムを利用する場合に限ったものではないが、トリムを利用する場合には、トラクルーム内の空間に臨む表面積が大きいことから特に顕著となり易い。
そこでこの発明は、電装ユニットとの熱交換によって加熱された冷却空気の熱が換気口の手前で車内側に逃げる不具合を無くし、冷却効率の確実な向上を図ることのできる車両用電装ユニットの冷却装置を提供しようとするものである。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、少なくともバッテリ(例えば、後述の実施形態における高圧バッテリ4)を含む電装ユニットと、この電装ユニットに車室内の空気を導入する空気導入ファン(例えば、後述の実施形態における空気導入ファン11)と、車体のボディパネル(例えば、後述の実施形態におけるボディパネル32)に設けられ車外側に空気を排気する換気口(例えば、後述の実施形態における換気口33)と、前記電装ユニットを通過して熱交換を行った空気を前記換気口に誘導する排気通路(例えば、後述の実施形態における排気ダクト30,空間部35)を備えた車両用電装ユニットの冷却装置において、前記換気口に排気通路から車外に強制的に空気を排出する排気ファン(例えば、後述の実施形態における排気ファン37)を設けるようにした。
この発明の場合、電装ユニットに車室内の空気を導入する空気導入ファンとは別に、排気通路から強制的に外部に空気を排出する排気ファンが換気口に設けられているため、電装ユニットとの熱交換によって加熱された空気は車室内に逃げる前に排気ファンに吸引され、車外に速やかに排出される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ボディパネルとこのボディパネルの車内側面を覆うトリム(例えば、後述の実施形態におけるトリム34)の間に前記換気口に導通する排気室(例えば、後述の実施形態における空間部35)を形成し、前記排気通路を、前記排気室と、電装ユニットを通過した空気を排気室に誘導する排気ダクト(例えば、後述の実施形態における排気ダクト30)によって構成するようにした。
この場合、換気口に導通する排気通路の一部がボディパネルとその車内側面を覆うトリムによって形成される。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記排気ファンを、排気ファンの上流側の雰囲気温度に応じて作動させるようにした。
この場合、上流側の雰囲気温度が設定値を超えると、排気ファンが作動して電装ユニットの空気冷却が開始される。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記排気ファンを、前記バッテリの温度に応じて作動させるようにした。
この場合、バッテリの温度が設定値を超えると、排気ファンが作動して電装ユニットの空気冷却が開始される。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記空気導入ファンが作動しているときに前記排気ファンを作動させるようにした。
この場合、雰囲気温度の上昇等に応じて空気導入ファンが作動すると、それに連動して排気ファンが作動する。これにより、電装ユニットの熱が冷却空気を媒体として車外に効率良く排出される。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、車室内で内気循環モードで冷房運転が行われているときに前記排気ファンを作動させるようにした。
この場合、車室内で内気循環モードで冷房運転が行われると、このとき排気ファンが作動して電装ユニット側への車室内の空気の流入が助けられる。
請求項1に記載の発明によれば、電装ユニットとの熱交換によって加熱された空気を、換気口に設けた排気ファンによって強制的に車外に排出することができるため、加熱された空気の熱が換気口の手前で車内側に逃げ難くなり、その結果、電装ユニットの冷却効率が確実に向上する。
請求項2に記載の発明によれば、トリムの前面や周囲から車内側に逃げようとする熱を空気とともに排気ファンによって車外に排出することができるため、排気ダクトの短縮化を図りつつも、冷却効率の低下を確実に抑制することが可能になる。
請求項3に記載の発明によれば、排気ファンが上流側の雰囲気温度に応じて作動するため、電装ユニットの過熱を速やかに抑制することが可能になる。
請求項4に記載の発明によれば、排気ファンがバッテリの温度に応じて作動するため、バッテリの過熱を速やかに抑制し、バッテリ性能を安定維持することが可能になる。
請求項5に記載の発明によれば、排気ファンが空気導入ファンの作動に連動するため、電装ユニットの効率の良い冷却が可能になる。
請求項6に記載の発明によれば、車室内で内気循環モードで冷房が行われているときに、排気ファンが作動するようにしたため、電装ユニット側への車室内の空気の流入を促進し、電装ユニットの冷却効率を高めることができる。
以下、この発明の第1の実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方を夫々指向している。
図1は、この発明にかかる車両用電装ユニットの冷却装置を適用したハイブリッド車両1を示すものである。このハイブリッド車両1は、所謂パラレル型であり、エンジン(図示せず)とモータジェネレータ2(車両駆動用モータ)が直列に連結され、これらの動力がトランスミッション(図示せず)を介して駆動輪に伝達されるようになっている。なお、モータジェネレータ2は三相のDCブラシレスモータによって構成されている。
また、このハイブリッド車両1は、減速時等に前輪からモータジェネレータ2に駆動力が伝達されると、モータジェネレータ2が発電機として機能してエネルギーを所謂回生制動力として回収する。回収された電気エネルギーは、後述するPDU(Power Drive Unit)3(図4参照)を介して高圧バッテリ4に充電される。なお、PDU3は、インバータを主要素として構成され、モータジェネレータ2の駆動時に、高圧バッテリ4の直流電流を受けて三相交流電流に変換するとともに、制動時等にモータジェネレータ2で発電した交流電流を直流電流に変換する。
また、エンジンルーム内には、モータ駆動されるエアコン(空調装置)A/C用のコンプレッサ(図1では図示せず)が配置されている。このコンプレッサのモータは三相交流モータであり、駆動時にコンプレッサ用のインバータ5(図4参照。以下、「エアコン・インバータ5」と呼ぶ。)から電力を供給されるようになっている。
一方、リヤシートのシートバック(図示せず)の背面側には電装ボックス6が配置されている。この電装ボックス6は、図1〜図3に示すように略直方体状に形成され、その内部に高圧バッテリ4と、前記のPDU3やエアコン・インバータ5等の高圧電装機器が密集した状態で配置されている。
また、電装ボックス6内に配置される高圧バッテリ4は、円柱状のバッテリ単体がバッテリケース8(図2,図3参照)の内部に複数配置されて成り、バッテリケース8の上部開口から内部に冷却空気を取り入れ、バッテリ4との熱交換を終えた空気を同ケース8の下部開口から排出するようになっている。このバッテリケース8に導入される空気は、一端がリヤパーセル9に開口する吸気ダクト10を通して車室内から取り入れられる。また、バッテリケース8の下部開口は、電装ボックス6内の後述する高圧電装ブロック7に接続されている。高圧電装ブロック7には内部に通路が設けられ、その通路の下流側に空気導入ファン11(図4参照)が接続されている。空気導入ファン11によって吸引される車室内の冷却空気は電装ボックス6内を通過する間にバッテリ4や複数の高圧電装機器(PDU3,エアコン・インバータ5等)との間で熱交換を行う。
ところで、高圧電装ブロック7は、前述のPDU3とエアコン・インバータ5の他にDC−DCコンバータ12(図4参照)を備えている。このDC−DCコンバータ12は、モータジェネレータ2で発電した高圧の電力を、車両制御や補機作動等のための低圧バッテリ80(図9参照)に充電するために、発電電圧を低圧バッテリ80の規定電圧(例えば、12V)まで降圧するものである。なお、この実施形態の場合、この発明における電装ユニットは、電装ボックス6内の高圧バッテリ4とPDU3、エアコン・インバータ5、DC−DCコンバータ12によって構成されている。
ここで、図9に示す高圧電装ブロック7内の機器を中心とした電気回路の構成について簡単に説明する。
図9は、高圧バッテリ4と高圧電装機器(PDU3,DC−DCコンバータ12,エアコン・インバータ5)の配線とともに、コントローラ81(以下、「ECU81」と呼ぶ。)や他の補機82,83,84の配線を示したものである。
高圧バッテリ4は、高圧スイッチ85を介してPDU3,DC−DCコンバータ12,エアコン・インバータ5に夫々並列に接続されている。PDU3とエアコン・インバータ5は、前述のようにモータジェネレータ2とコンプレッサ用のモータ84に夫々接続されている。また、DC−DCコンバータ12の出力線には、そのコンバータ12によって変換された低電圧(12V)の電力によって充電される低圧バッテリ80が接続されるとともに、ECU81と、ライトやエアコン・ファン、燃料ポンプ等の補機82,83,84がスイッチ86,87,88を介して接続されている。
また、ECU81は、PDU3とDC−DCコンバータ12に設けられた温度センサ89,90と、高圧バッテリ4と高圧スイッチ85の間の配線に設けられた電流センサ91から検出信号を受け、これらの情報に基づいて空気導入ファン11の作動を制御するようになっている。つまり、ECU81は、温度センサ89,90の検出値によって求められる機器3,12の現在の温度や、電流センサ91の検出値に基づいて求められる予測発熱温度に基き、電装ボックス6内が設定値以下に維持されるように同ボックス6内に冷却空気を導入する。
一方、高圧電装ブロック7の構造は、図4に示すようになっている。
即ち、PDU3とDC−DCコンバータ12とエアコン・インバータ5は、裏面側に複数の放熱フィン13を有する放熱板14〜16の各表面側に取り付けられ、PDU用の放熱板14の裏面に対向する位置に、DC−DCコンバータ用の放熱板15とエアコン・インバータ用の放熱板16が裏面を向けて配置されている。このとき、DC−DCコンバータ用の放熱板15とエアコン・インバータ用の放熱板16は、前者が後述する通路18の上流側に、後者が同通路18の下流側になるように並んで配置され、これらの放熱板15,16と、それに対向する放熱板14の放熱フィン13がすべて一定方向(長手方向)に向くようになっている。放熱板14と放熱板15,16は、このように対向配置した状態において、断面略コ字状の側壁部材(図示せず)によって結合されている。各側壁部材は、相互に対向する放熱板14と15,16の放熱フィン13の側方を覆うようにして放熱板14と15,16に結合され、その状態において放熱フィン13の周囲を覆う方形断面形状の通路18を形成している。この通路18の放熱板15のある側の端部はバッテリケース8(図2,図3参照。)の下部開口に接続されており、各放熱板14,15,16は、通路18に導入される冷却空気との間で熱交換を行う。
エアコン・インバータ5の裏面側に取付けられる放熱板16は、図4に示すようにエアコン・インバータ5のDC−DCコンバータ12に隣接する側の端部(図中右側の端部)から同インバータ5の長手方向のほぼ3分の1に亙る領域にのみ設けられている。そして、エアコン・インバータ5の残余の領域に対向する位置には前記の空気導入ファン11が配置され、前記通路18の端部がダクト25を介してこの空気導入ファン11に接続されている。
空気導入ファン11の排出側には、図5〜図7に示すように排気ダクト30が接続されている。この排気ダクト30は、車室後部のトランクルーム31内に配置され、空気導入ファン11から車幅方向の一側(車体右側)のボディパネル32の近傍位置まで延出している。一方、ボディパネル32のトランクルーム31の後部下端位置には、車室外に空気を排出するための換気口33が形成されており、この換気口33の形成部を含むボディパネル32の車内側面(トランクルーム31内に臨む面)は樹脂製のトリム34によって覆われている。空気導入ファン11から延出した排気ダクト30の先端部はボディパネル32とトリム34の間に挿入されている。ボディパネル32とトリム34の間には換気口33に導通する空間部35が設けられ、この空間部35が排気ダクト30と換気口33を接続する排気室を成している。この実施形態の場合、排気通路は排気ダクト30と空間部35によって構成されている。
また、ボディパネル32の車内側で換気口33に臨む位置には図8に示すように排気ファン37が取付けられ、排気ファン37と換気口33の間が軸長の短いダクト36によって接続されている。この排気ファン37は、排気ダクト30から空間部35に導入された空気を吸い込み、その空気を換気口33を通して車外に排出する。なお、この実施形態の場合、換気口33にはグリル38が設けられ、このグリル38の背部側(車室内側)にダクト36を介して排気ファン37が配置されているが、図11に示すようにボディパネル32の車室内側の換気口33周縁に排気ファン37を直接取付けることも可能である。
ところで、排気ファン37は、図9に示すECU81によって制御される。
ECU81には、前述したものの他に、車室内の温度を検出する室温センサ92と、高圧バッテリ4の温度を検出するバッテリ温度センサ93a〜93cと、エアコンA/Cを制御するエアコン・コントローラ94(以下、「エアコンECU94」と呼ぶ。)が接続され、ECU81は、これらから入力される信号に基づいて排気ファン37を制御するようになっている。なお、図9中では図示が省略されているが、エアコンECU94の電源部は、ECU81と同様にDC−DCコンバータ12の出力線に接続されている。
ECU81は、具体的には、以下の(A)〜(D)のいずれかの条件を満たすときに排気ファン37を駆動させる。
(A)車室内の雰囲気温度Trが設定温度Tr_refよりも高いとき。
この場合、雰囲気温度Trは、室温センサ92の検出信号から求める。
(B)高圧バッテリ4の温度Tbが設定温度Tb_refよりも高いとき。
この場合、高圧バッテリ4の温度Tbは、バッテリ温度センサ93a〜93cの検出信号から求める。
(C)空気導入ファン11が作動しているとき。
この場合、空気導入ファン11が作動しているか否かは、同ファン11を制御するECU81自体の信号から判断する。
(D)車室内で内気循環モードで冷房運転が行われているとき。
この場合、冷房運転が行われていることと内気循環モードであることは、エアコンECU94から出力されたエアコンA/Cの運転状態を示す信号に基づいて判断する。
ECU81においては、車両のイグニッションがオンにされると、図10のフローチャートに示すように、上記の(A)〜(D)に対応するステップ101とステップ103〜ステップ105の条件判断が順次行われ、いずれかの条件を満たすときにステップ102に進んで排気ファン37を駆動させ、いずれの条件も満たさないときにはステップ106に進んで排気ファン37を停止状態に維持する。
この電装ユニットの冷却装置において、排気ファン37が駆動されると、車室内の冷却空気が電装ボックス6内の通路18を通過し、その間に高圧バッテリ4やPDU3、DC−DCコンバータ12、エアコン・インバータ5等と熱交換を行い、そこで放熱された空気が排気ダクト30を通ってトリム34の裏側の空間部35内に流入する。そして、このとき空間部35内に流入した空気は排気ファン37による吸引作用によって吸い込まれ、ボディパネル32の換気口33を通って車外に排出される。
したがって、この冷却装置を採用した車両においては、電装ボックス6内での熱交換によって過熱された空気が排気ダクト30からトリム34の裏側の空間部35に導入された際に、熱がトリム34の表面や周囲からトランクルーム31内に逃げる前に排気ファン37によって導入空気を車外に強制的に排出することができる。この結果、排気ダクト30を通して空気とともに移送された熱がトランクルーム31を通して電装ボックス6内に還流することがなくなり、電装ユニットの冷却効率が確実に向上する。
また、この実施形態においては、空気導入ファン11と換気口33を接続する排気通路が、排気ダクト30と、ボディパネル32−トリム34間の空間部35によって構成されているが、排気通路を排気ダクトだけで構成することも可能である。ただし、この実施形態のように排気通路の一部をボディパネル32とトリム34によって構成するようにした場合には、排気ダクト30の短縮化を図ることができる。しかし、このように排気通路の一部をトリム34で構成した場合には、トリム34の周囲からのエアの漏れやトリム表面からの放熱が心配されるが、この冷却装置においては、排気ファン37によって換気口33に向かって吸引することにより、トリム利用による不利点を解消することができる。
また、この冷却装置は、車室内の温度に応じて排気ファン37が作動するようになっているため、電装ユニットの過熱を速やかに抑制することができる。なお、排気ファン37の作動条件となる雰囲気温度は車室内の温度に限らず、排気ファン37よりも上流側部分であればトランクルーム31内の温度であっても良い。ただし、この実施形態のように車室内の温度を排気ファン37の作動条件となる雰囲気温度とした場合には、排気ファン37の作動によって車室内の温度を低下させ、導入する冷却空気の昇温によって電装ユニットの冷却効率が低下するのを未然に防止することも可能になる。
さらに、この冷却装置では、排気ファン37が高圧バッテリ4の温度に応じて作動するようになっているため、高圧バッテリ4の性能を常時安定した状態に維持することができる。したがって、これによりモータジェネレータ2による安定したアシスト性能が得られることから、車両の燃費の向上を図ることができ、さらには高圧バッテリ4の劣化をも防止することができる。
また、この冷却装置の場合、空気導入ファン11が作動しているときに排気ファン37が連動して作動するようになっているため、電装ユニットの熱を、車室内の冷却空気を媒体として効率良く車外に排出することができる。
また、さらにこの冷却装置においては、車室内で内気循環モードで冷房運転が行われているときに排気ファン37が作動するようになっているため、車室の空気が内部を循環して電装ボックス6内に導入され難い状況下にあっても、排気通路の換気口33側の端部から排気ファン37によって吸引することで電装ボックス6内への冷却空気の導入を積極的に促すことができる。したがって、これにより電装ユニットの冷却効率をより高めることができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、高圧バッテリ4とPDU3、DC−DCコンバータ12、エアコン・コンバータ5によって電装ユニットが形成されているが、電装ユニットの構成はこれに限らず、少なくともバッテリ4を含む構成であれば他の部品との組み合わせも可能である。
この発明の一実施形態の電装ボックスの配置を説明する斜視図。 同実施形態を示す図1の要部を拡大した斜視図。 同実施形態を示す電装ボックスの正面図。 同実施形態を示す図3のA−A断面に対応する部分断面図 同実施形態を示すものであり、部品レイアウトと冷却空気の流れを示す概略構成図。 同実施形態を示すものであり、トリムを取り去った状態でトランクルームの内側から見た側面図。 同実施形態を示すものであり、トリムを取り付けた状態でトランクルームの内側から見た側面図。 同実施形態を示す排気ファン取付部の断面図。 同実施形態を示す電装ユニット関係の電気回路図。 同実施形態の排気ファンの制御の流れを示すフローチャート。 この発明の他の実施形態を示す排気ファン取付部の断面図。
符号の説明
3…PDU(電装ユニット)
4…高圧バッテリ(バッテリ,電装ユニット)
5…エアコン・インバータ(電装ユニット)
11…空気導入ファン
12…DC−DCコンバータ(電装ユニット)
30…排気ダクト(排気通路)
32…ボディパネル
33…換気口
34…トリム
35…空間部(排気室,排気通路)
37…排気ファン

Claims (6)

  1. 少なくともバッテリを含む電装ユニットと、
    この電装ユニットに車室内の空気を導入する空気導入ファンと、
    車体のボディパネルに設けられ車外側に空気を排気する換気口と、
    前記電装ユニットを通過して熱交換を行った空気を前記換気口に誘導する排気通路を備えた車両用電装ユニットの冷却装置において、
    前記換気口に排気通路から車外に強制的に空気を排出する排気ファンを設けたことを特徴とする車両用電装ユニットの冷却装置。
  2. 前記ボディパネルとこのボディパネルの車内側面を覆うトリムの間に前記換気口に導通する排気室を形成し、
    前記排気通路を、前記排気室と、電装ユニットを通過した空気を排気室に誘導する排気ダクトによって構成したことを特徴とする請求項1に記載の車両用電装ユニットの冷却装置。
  3. 前記排気ファンを、その排気ファンの上流側の雰囲気温度に応じて作動させることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用電装ユニットの冷却装置。
  4. 前記排気ファンを、前記バッテリの温度に応じて作動させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用電装ユニットの冷却装置。
  5. 前記空気導入ファンが作動しているときに前記排気ファンを作動させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両用電装ユニットの冷却装置。
  6. 車室内で内気循環モードで冷房運転が行われているときに前記排気ファンを作動させることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の車両用電装ユニットの冷却装置。

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