JP2014061954A - 付属装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造の複雑化やコストアップを招くことなく、搬送性と画像形成装置に対する接離性の向上を図ることができる付属装置を提供すること。
【解決手段】画像形成装置10と共に床面F上に複数のキャスター2によって移動可能に設置された前記画像形成装置10に対して接離可能に構成された付属装置1において、複数の前記キャスター2の少なくとも一部のキャスター2(1)を全方位に旋回可能なものとし、該キャスタ2(1)にその旋回を選択的にロック/アンロックする電磁石3を設ける。又、付属装置1を画像形成装置10に対して接離させるときに電磁石3に通電してキャャスター2(1)の旋回をロックし、それ以外の場合には電磁石3への通電を遮断してキャスター2(1)の旋回をアンロックするよう構成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置等の電子機器と共に床面上に複数のキャスターによって移動可能に設置されるオプション機器としての付属装置(フィニッシャー)に関するものである。
電子写真方式によって用紙に画像を形成する複写機やプリンター、複合機等の画像形成装置等の電子機器には、オプション機器として付属装置が設けられることがある。この付属装置は、画像形成装置から排出される用紙にベージ綴じやパンチング等の所定の処理を行ったり、画像形成装置に対して用紙を供給する機能を果たすものであって、画像形成装置と共に床面上に複数のキャスターによって移動可能に設置され、例えば画像形成中や用紙処理中に用紙がジャムしたような場合には、付属装置を移動させてこれを画像形成装置から切り離し、両者の間に形成された隙間からジャム紙を取り除くようにしている。
ところで、付属装置を床面上に移動可能に支持する複数のキャスターには旋回不能な固定タイプにものと、全方位に自由に回転可能なフリータイプのものがあるが、固定タイプのキャスターを用いた場合には、付属装置を画像形成装置に対して真っ直ぐ移動させることができるため、該付属装置を画像形成装置に対して作業性良く容易に接離させることができる反面、付属装置を他の場所へと移動させるときには、その方向を自由に変えることが困難であるために運搬性に劣るという問題がある。
一方、全方位に旋回可能なフリータイプのキャスターを用いた場合には、付属装置を他の場所へと移動させるときには、その方向を自由に変えることができるために運搬性に優れる反面、付属装置を画像形成装置に対して接離させる場合には直進性に劣るために該付属装置の移動が画像形成装置に対して捩れ易く、該付属装置を画像形成装置に対して容易に接離させることができないという問題がある。
そこで、特許文献1には、付属装置の上面側にレールを設け、下面側にキャスターと、第1の連結手段を備えたベース部と、前記レール上を移動可能な移動手段及び第2の連結手段を設ける構成が提案されている。これによれば、付属装置の搬送性と画像形成装置に対する接離性を共に高めることができる。
特開2000−221742号公報
しかしながら、特許文献1において提案された構成には多くの部品を要するために構造が複雑化するとともに、コストアップを招くという問題がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、構造の複雑化やコストアップを招くことなく、搬送性と画像形成装置に対する接離性の向上を図ることができる付属装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、電子機器と共に床面上に複数のキャスターによって移動可能に設置された画像形成装置に対して接離可能に構成された付属装置において、複数の前記キャスターの少なくとも一部を全方位に旋回可能なものとし、該キャスターにその旋回を選択的にロック/アンロックする電磁石を設けたことを特徴とする。
付属装置を移動可能に支持する複数のキャスターの少なくとも一部を全方位に旋回可能なものとし、該キャスターにその旋回を選択的にロック/アンロックする電磁石を設けたため、付属装置を画像形成装置に対して接離する際には電磁石を駆動してキャスターの旋回を電磁力によってロックすれば、該付属装置を画像形成装置に対して真っ直ぐ引き出し或いは押し込むことができ、その接離性が高められる。又、画像形成装置から引き離された付属装置を他の場所へ搬送する際には、電磁石を非通電状態としてキャスターを全方位に旋回可能(フリー)とすれば、付属装置の方向を自由に変えてこれゐ所定の場所へ容易に搬送することができるため、その搬送性が高められる。そして、これらの効果はキャスターに電磁石を単に設けるだけの簡単な構成によって得られるため、構造の複雑化やそれに伴うコストアップを招くことがない。
又、付属装置の底面コーナー部の4箇所にそれぞれ設けられた計4つのキャスターのうち、4つ全てのキャスターではなく、画像形成装置側の2つのキャスターだけを全方位に旋回可能なものとし、それらのキャスターに電磁石を設けたため、コストダウンと省電力を図ることができる。尚、このように画像形成装置側の2つのキャスターだけを全方位に旋回可能なものとし、それらのキャスターに電磁石を設けても、付属装置に高い搬送性と接離性を確保することができ、該付属装置の搬送と接離に支障を生じることがない。
そして、付属装置を画像形成装置に対して接離させるときの僅かな時間だけ電磁石に通電してキャスターの旋回をロックし、それ以外の大部分の時間は電磁石が非通電状態にあるため、省電力を図ることができる。
本発明に係る付属装置が設置された画像形成装置の側面図である。 本発明に係る付属装置を画像形成装置に対して接離させている状態を示す部分斜視図である。 本発明に係る付属装置を画像形成装置から切り離している状態を示す模式的平面図である。 本発明に係る付属装置のキャスターに設けられた電磁石に通電している状態を示すキャスター部の側面図である。 本発明に係る付属装置を画像形成装置から切り離して搬送している状態を示す模式的平面図である。 本発明に係る付属装置のキャスターに設けられた電磁石の非通電時の状態を示すキャスター部の側面図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る付属装置が設置された画像形成装置の側面図、図2は同付属装置を画像形成装置に対して接離させている状態を示す部分斜視図であり、図示の画像形成装置10は複合機(MFP)であって、この画像形成装置10にはオプション機器である付属装置1が接続されている。
上記画像形成装置10と付属装置1は、その底面に取り付けられた複数のキャスター11,2によってそれぞれ床面F上に移動可能に設置されており、付属装置1は画像形成装置10に対して接離可能に構成されている。
而して、画像形成装置10における画像形成動作中或いは付属装置1における用紙処理中に用紙がジャムしたような場合には、付属装置1の画像形成装置10との接続を解除した後に図2に示すように付属装置1を図示矢印a方向に移動させてこれを画像形成装置10から切り離し、両者の間に形成された隙間からジャム紙を取り除くようにしている。そして、このようにしてジャム紙を取り除いた後には、付属装置1を図示矢印b方向に移動させてこれを画像形成装置10に接続し、これらの付属装置1と画像形成装置10を再び使用可能な状態とする。
次に、本発明の要旨を図3〜図6に基づいて以下に説明する。
図3は本発明に係る付属装置を画像形成装置から切り離している状態を示す模式的平面図、図4は付属装置のキャスターに設けられた電磁石に通電している状態を示すキャスター部の側面図、図5は付属装置を画像形成装置から切り離して搬送している状態を示す模式的平面図、図6は付属装置のキャスターに設けられた電磁石の非通電時の状態を示すキャスター部の側面図である。
図3及び図5に示すように、付属装置1の底面コーナー部の4箇所には前記キャスター2がそれぞれ取り付けられているが、これら4つのキャスター2のうち、画像形成装置10側の2つのキャスター2(1)には、図4及び図6に示すように、垂直軸Nを中心として全方位に旋回可能なフリータイプのものが使用され、これらのキャスター2(1)の旋回部には電磁石3がそれぞれ設けられている。又、残り2つの反画像形成装置10側のキャスター2(2)には、旋回不能な固定タイプのものが使用されている。
而して、例えば画像形成装置10における画像形成動作中或いは付属装置1における用紙処理中に用紙がジャムしたような場合には、図4に示すように、付属装置1の底面コーナー部に取り付けられた計4つのキャスター2のうち、画像形成装置10側のフリータイプの2つのキャスター2(1)(図4には一方のみ図示)に設けられた電磁石3に電流が供給(通電)される。すると、フリータイプの2つのキャスター2(1)は、電磁石3によって発生する電磁力によって旋回がロックされ、その向きが固定タイプの他の2つのキャスター2(2)と同じの向き(図3の上下方向)に揃えられる。従って、用紙がジャムしたような場合には、付属装置1の画像形成装置10との接続を解除した後に図3に示すように付属装置1を図示矢印方向に移動させてこれを画像形成装置10から切り離せば、両者の間に形成された隙間からジャム紙を容易に取り除くことができる。この場合、4つのキャスター2は同一方向を向いているため、付属装置1を図示矢印a方向に真っ直ぐ移動させることができる。そして、このようにしてジャム紙を取り除いた後には、付属装置1を反矢印方向に移動させてこれを画像形成装置10に接続し、これらの付属装置1と画像形成装置10を再び使用可能な状態とする。
又、画像形成装置10から引き離された付属装置1を他の場所へ搬送する際には、付属装置1の底面コーナー部に取り付けられた計4つのキャスター2のうち、画像形成装置10側のフリータイプの2つのキャスター2(1)に設けられた電磁石3に電流が供給されず、電磁石2(1)は非通電状態となって電磁力を発生しない(図6参照)。このため、2つのキャスター2(1)は、図6に示すように全方位に旋回可能なフリータイプのキャスターとして機能し、図5に示すように、付属装置1を搬送する場合には全方位に旋回することができる。
ところで、以上の実施の形態では、付属装置1の4つのキャスター2のうち、画像衛星装置10側の2つのキャスター2(1)のみを旋回可能とし、これらに電磁石3を設けるよう構成したが、4つ全てのキャスター2を旋回可能とし、これらの全てに電磁石3を設けても前記と同様の効果が得られることは勿論である。
1 付属装置
2 キャスター
2(1) 画像形成装置側のキャスター
2(2) 反画像形成装置側のキャスター
3 電磁石
10 画像形成装置(電子機器)
11 キャスター
F 床面
N 垂直軸

Claims (3)

  1. 電子機器と共に床面上に複数のキャスターによって移動可能に設置された画像形成装置に対して接離可能に構成された付属装置において、
    複数の前記キャスターの少なくとも一部を全方位に旋回可能なものとし、該キャスターにその旋回を選択的にロック/アンロックする電磁石を設けたことを特徴とする付属装置。
  2. 前記キャスターを底面コーナー部の4箇所にそれぞれ設けるとともに、それらのキャスターのうちの前記画像形成装置側の2つのキャスターを全方位に旋回可能なものとし、そのキャスターに前記電磁石を設けたことを特徴とする請求項1記載の付属装置。
  3. 当該付属装置を前記画像形成装置に対して接離させるときには前記電磁石に通電して前記キャスターの旋回をロックし、それ以外の場合には前記電磁石への通電を遮断して前記キャスターの旋回をアンロックすることを特徴とする請求項1又は2記載の付属装置。
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