JP2003211906A - キャスタ - Google Patents

キャスタ

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JP2003211906A
JP2003211906A JP2002016298A JP2002016298A JP2003211906A JP 2003211906 A JP2003211906 A JP 2003211906A JP 2002016298 A JP2002016298 A JP 2002016298A JP 2002016298 A JP2002016298 A JP 2002016298A JP 2003211906 A JP2003211906 A JP 2003211906A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無人搬送車や搬送台車などの搬送装置の反転
をスムーズに行なわせて反転走行を容易に行なわせるこ
と。 【解決手段】 タイヤ25の旋回軸となる軸22の外側
面に溝31を凹設した受け具32を固着する。この溝3
1に嵌まり込むボールプランジャ33を無人搬送車の下
面に取り付けられるベース21の下面に配設する。無人
搬送車の前進走行時にはボールプランジャ33が溝31
内に嵌まり込み、無人搬送車を前進から後進に反転させ
ても、ボールプランジャ33が溝31に嵌まり込んでい
るので、タイヤ25はロックされた状態となる。これに
より、無人搬送車をスムーズに反転走行をさせることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷物を搬送する無
人搬送車や搬送台車などの搬送装置の車輪として用いら
れるキャスタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は立体自動倉庫の概略構成図を示
し、荷を保管する荷棚を多数設けたラック1が走行路2
を挟んで構築されており、走行路2にはレール3が敷設
されている。このレール3には該レール3上を走行自在
としたスタッカクレーン4が配置されており、このスタ
ッカクレーン4によりラック1内の荷の搬入、搬出を行
なうようになっている。ラック1の端部側には入出庫ス
テーション5がそれぞれ設けられており、この入出庫ス
テーション5は、荷が搬入される入庫ステーション5a
と、荷を搬出する出庫ステーション5bとで構成されて
いる。
【0003】上記の入出庫ステーション5の側方には無
人搬送車10を周回走行させるレール6、7が略長方形
状に敷設されており、入出庫ステーション5側とは反対
側に外部と無人搬送車10との間で荷の搬入、搬出を行
なう入庫ステーション11と出庫ステーション12とが
それぞれ設けられている。
【0004】そして、無人搬送車10が入庫ステーショ
ン11で荷を受け取り、レール6、7上を走行して所定
のラック1側の入庫ステーション5aまで行き、該入庫
ステーション5aで無人搬送車10に積載していた荷を
降ろす。該入庫ステーション5aにスタッカクレーン4
が移動し、荷をラック1の所定の荷棚に搬入する。ま
た、ラック1の荷を搬出する場合には、スタッカクレー
ン4が荷棚まで荷を取りに行き、出庫ステーション5b
まで荷を搬送する。該出庫ステーション5bでは無人搬
送車10に荷を搭載し、出庫ステーション12まで無人
搬送車10が走行して該出庫ステーション12に荷を降
ろすようになっている。
【0005】図13は上記無人搬送車10の概略構成図
を示しており、無人搬送車10の基台13の下面の一方
側には、モータ14を備えた駆動輪15と、従動輪16
が設けられている。また、基台13の下面の他方側には
キャスタ20がそれぞれ設けられていて、駆動輪15及
び従動輪16はレール6上を、キャスタ20はレール6
より幅広としてレール7上をそれぞれ転動して無人搬送
車10がレール6、7上を走行するようになっている。
【0006】図14は上記キャスタ20の斜視図を示
し、このキャスタ20は周知な構造のものであり、無人
搬送車10の基台13の下面に直接取り付けられる平板
状のベース21と、このベース21の下面にベアリング
(図示せず)を介して該ベース21に旋回自在に取り付
けられている軸22と、この軸22の下面に装着されて
いる略コ字型のブラケット23と、このブラケット23
の下部にピン24により回転自在に装着されているタイ
ヤ25とで構成されている。
【0007】図15は基台13を上から見た場合のキャ
スタ20等の配置構成図を示しており、駆動輪15及び
従動輪16はそれぞれ4つのガイドローラ17を備えて
いて、これらのガイドローラ17がレール6の左右に位
置して駆動輪15及び従動輪16のガイドを行なってい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、無人搬送車
10が図12の矢印イに示す方向に走行してきて入庫ス
テーション5aで荷を降ろした後に、隣接する出庫ステ
ーション5b(図12では上側の出庫ステーション5
b)で荷を受け取る場合に、レール6、7を一周して受
け取ることも考えられるが、作業効率の観点からは矢印
ロに示すように無人搬送車10を後進へと反転させて該
出庫ステーション5bで荷を受け取ることになる。
【0009】かかる場合、図15に示すように無人搬送
車10を前進(図12では矢印イ)から後進(図12で
は矢印ロ)へ反転する場合に、キャスタ20はその偏芯
量A(図14に示す軸22の旋回軸とタイヤ25の回転
軸の偏芯量A)ほど横ズレを発生しつつ向きを変える必
要がある。他方の駆動輪15及び従動輪16は各4個の
ガイドローラ17でレール6に拘束されているため、キ
ャスタ20の横ズレはタイヤ25とレール7の摩擦によ
る移動で処理されている。この時の移動力は通常のころ
がり抵抗0.01に対して0.6程度の大きな力を必要
とし、無人搬送車10をスムーズに反転できないという
問題があり、同時に、その分大きな駆動力を持つモータ
等が駆動輪15に必要となるという問題があった。
【0010】本発明は上述の問題点に鑑みて提供したも
のであって、無人搬送車や搬送台車などの搬送装置の反
転をスムーズに行なわせて反転走行を容易に行なわせる
ことを目的としたキャスタを提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項
1記載のキャスタでは、荷を搬送する搬送装置の下面に
設けられ、前記搬送装置の走行反転時にタイヤが旋回可
能なキャスタにおいて、前記搬送装置の走行反転時に前
記タイヤの向きを該タイヤの反転前の向きにロックする
ロック機構を設けていることを特徴としている。
【0012】かかる構成とすることで、搬送装置を走行
反転させてもタイヤは反転前の向きにロックされている
ため、スムーズに反転走行が可能となる。
【0013】請求項2に記載のキャスタでは、前記ロッ
ク機構は、タイヤの旋回軸側に設けた溝と、この溝に嵌
まり込むボールプランジャとで構成されていることを特
徴としている。これにより、簡単な構成でロック機構を
構成でき、しかも低コストにすることができる。
【0014】請求項3に記載のキャスタでは、前記タイ
ヤの旋回軸にネジ止めするリングを設け、このリングの
外面に前記溝を形成していることを特徴としている。こ
れにより、溝を形成する部材の旋回軸への取り付けがリ
ングをネジ止めするだけで容易に取り付けることがで
き、また、リングをタイヤの旋回軸の周方向にずらすこ
とで、溝の位置をタイヤの旋回軸に合わせることがで
き、溝等の部材の加工精度を無視して組立が可能とな
り、その分製造コストを安価にできる。
【0015】請求項4に記載のキャスタでは、前記ロッ
ク機構を、前記タイヤの旋回軸に設けた溝と、この溝に
直線の反転時に嵌まり混んでタイヤの旋回をロックする
ソレノイド装置とで構成していることを特徴としてい
る。これにより、搬送装置を反転させる場合にソレノイ
ド装置によりタイヤを確実にロックでき、スムーズに反
転走行させることができる。
【0016】請求項5に記載のキャスタでは、前記搬送
装置が走行するレール側には該搬送装置の位置検出用の
ドクが複数設けられ、これらのドクを検出したセンサか
らの出力にて前記レールが直線部分では前記ソレノイド
装置を制御して前記タイヤの旋回をロックし、直線部分
以外では前記ロックを解除する制御手段を設けているこ
とを特徴としている。これにより、レールの直線部分
は、ソレノイド装置によりタイヤの旋回がロックされて
いるので、搬送装置の前進、後進を自由に行なうことが
でき、また、レールの直線部分以外のコーナー部などで
は、タイヤの旋回のロックが解除されるので、タイヤが
スムーズに旋回してコーナー部をスムーズに走行するこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1は本発明のキャスタ3
0の分解斜視図を示している。なお、従来のキャスタと
同一の機能を発揮する要素には同一の番号を付してい
る。キャスタ30の旋回軸となる軸22の周面に断面を
略円弧状とした溝31を凹設した受け具32を固着し、
この受け具32の溝31に嵌めてタイヤ25の向きを一
定の方向にロックするロック部材としてのボールプラン
ジャ33をベース21の下面に固定具33を介して配設
している。
【0018】ボールプランジャ33は図2に示すよう
に、ケース35と、このケース35内に配設したスプリ
ング36と、このスプリング36により付勢されてケー
ス35の先端の開口部37より先端部分が突出するボー
ル38との周知な構成から成っている。ボールプランジ
ャ33のボール38の先端部分は通常はケース35の開
口部37より突出していて溝31内に嵌まり、タイヤ2
5が軸22を中心として旋回しないようにロックされた
状態となっている。このボールプランジャ33を用いる
ことにより、簡単な構成でロック機構を構成でき、しか
も低コストにすることができる。
【0019】図3は軸22の表面に溝31を直接凹設し
た場合を示し、上記と同様にボールプランジャ33のボ
ール38が溝31内に嵌まってタイヤ25が軸22を中
心として旋回しないように軸22をロックするようにな
っている。また、図4はロック部材の他の例を示し、ベ
ース41に穿孔している穴42に遊嵌しているアーム4
3にスプリング44を介装し、アーム43の先端に回転
自在に設けたローラ45を上記スプリング44の付勢力
により軸22側の溝31に嵌めるようにしたものであ
る。
【0020】図5はタイヤ25を特定の方向にロックす
る場合の溝31の位置とこの溝31に嵌めるボールプラ
ンジャ33の付勢方向との関係を示す図である。無人搬
送車10が前進する方向のタイヤ25の向きにおけるタ
イヤ25の幅方向の中心線とタイヤ25の回転軸とが9
0°になるように溝31の位置とボールプランジャ33
のボール38との位置が合うようにする必要がある。す
なわち、タイヤ25の旋回中心上を通るタイヤ25の幅
方向の中心線上と同一線上に溝31と嵌合しているボー
ル38を付勢することで、タイヤ25が無人搬送車10
の走行方向と同一の向きにロックされて、タイヤ25は
旋回することなく、レール7に沿って回転する。
【0021】したがって、図12に示すように無人搬送
車10を前進から後進へと反転させても、ボールプラン
ジャ33が溝31に嵌まっているので、タイヤ25がロ
ックされて該タイヤ25は旋回せずに、そのままタイヤ
25が逆回転して、スムーズに反転走行が可能となる。
なお、本発明におけるキャスタ30は無人搬送車10を
反転させた状態でレール6、7上を周回させることを特
に想定はしておらず、隣接する入出庫ステーション5へ
短距離の走行に特に有効である。
【0022】また、軸22側の溝31の位置が周方向に
ずれてボールプランジャ33による軸22への付勢方向
が図5に示すタイヤ25の幅方向の中心線と交差する方
向に付勢されると、前進から後進に反転させた場合にタ
イヤ25を旋回させる方向に力が加わり、タイヤ25が
旋回して従来と同様に大きな力が必要となり、スムーズ
に反転走行ができなくなる。
【0023】なお、図12に示すレール6、7の円弧状
のコーナー部では、無人搬送車10の基台13がねじれ
るために、そのねじれに伴ってタイヤ25が軸22の中
心を旋回軸として旋回する。この時、軸22が旋回する
ためボールプランジャ33のボール38は溝31から外
れるが、コーナー部を回ってタイヤ25がレール6、7
の直線部分に来るとタイヤ25が元の位置に復帰するよ
うに旋回して、ボール38が溝31内に嵌まり込む。
【0024】なお、上記の説明の中での図4及び図5に
おいて、溝31を図3に示すような軸22に直接形成し
ているような状態で描いているが、受け具32に溝31
を形成している場合も含まれるものである。また、後述
する図6の場合も同様である。
【0025】図6は溝31に嵌めてタイヤ25をロック
するロック部材をソレノイド装置50で構成した場合を
示しており、このソレノイド装置50は、電源が印加さ
れるコイル51と、このコイル51内に配置されて該コ
イル51のオン(励磁)、オフ(非励磁)により吸引、
突出するロックプランジャ52と、コイル51のオフ時
にロックプランジャ52を突出させて軸22側の溝31
に嵌め込むコイル状のスプリング53とで構成されてい
る。このソレノイド装置50を用いた場合は、無人搬送
車10がレール6、7の直線部分を走行する時はオフし
たソレノイド装置50のロックプランジャ52がスプリ
ング53の弾発力により溝31に嵌まり込んでタイヤ2
5の旋回をロックし、後述するようにコーナー部などを
走行する場合には、ソレノイド装置50をオンしてロッ
クプランジャ52を吸引して溝31から外してロックを
解除するものである。
【0026】以下にソレノイド装置50による制御動作
について説明する。図7及び図8に示すように、無人搬
送車10のキャスタ30が走行する側のレール6には複
数のドク70・・・が配設され、また、無人搬送車10
側には上記ドク70・・・を検出するための2つのセン
サ61、62が設けられている。この例では、レール6
側に9個のドク71〜79が配設されており、その内の
ドク71を原点として、該ドク71の位置より下方に原
点用ドク70が配設されている。なお、この原点用ドク
70は、原点とした位置のドク71の箇所のみ1つだけ
設置されている。また、無人搬送車10側には図7に示
すように、略コ字型としたセンサ61、62が上下方向
に2個配設されていて、上側のセンサをカウント用セン
サ61とし、下側のセンサを原点検出用センサ62とし
ている。
【0027】上記各ドク70・・・は、例えば平板状に
形成されてレール6の側面に配置されていて、無人搬送
車10の走行に伴いセンサ61、62の内側を通過する
ようになっている。両センサ61、62は、例えば、投
光器と受光器とで構成され、ドク70・・・がセンサ6
1、62を通過した際に該ドク70・・・により光が遮
断されることで、センサ61、62がドク70・・・を
検出するようになっている。カウント用センサ61及び
原点検出用センサ62からの検出信号は、無人搬送車1
0内のCPU60に取り込まれ、後述するようにCPU
60によりソレノイド装置50がオン、オフされて、タ
イヤ25の旋回をロックしたり、解除したり制御され
る。
【0028】上述したように、この例ではドク71を原
点の位置とし、無人搬送車10がレール6上を走行して
カウント用センサ61がこの原点位置のドク71を検出
した場合にCPU60側でカウントを開始するようにな
っている。なお、無人搬送車10が反転走行するとマイ
ナスにカウンタされていく。そして、原点のドク71を
検出し、さらにレール6を走行して順次ドク72・・・
をカウントしながら走行していく。ドク71・・・を検
出してカウントしていくことで、CPU60側は、キャ
スタ30が現在どこの位置にいるが認識し、図8に示す
直線部分のドク71〜ドク75と、ドク76〜ドク79
の区間は、CPU60はソレノイド装置50を解除して
スプリング53の弾発力にてロックプランジャ52が軸
22、つまりタイヤ25の旋回をロックして走行する。
【0029】図8に示す直線部分以外の両コーナー部を
含めたドク79〜ドク71及びドク75〜ドク76の区
間はソレノイド装置50をオンして、ロックプランジャ
52を吸引させてタイヤ25の旋回のロックを解除し
て、タイヤ25がコーナー部などではスムーズに旋回で
きるようにしている。
【0030】このように、このソレノイド装置50を設
けた例では、レール6、7の直線部分は、ソレノイド装
置50によりタイヤ25の旋回がロックされているの
で、無人搬送車10の前進、後進を自由に行なうことが
でき、また、レール6、7の直線部分以外のコーナー部
などでは、タイヤ25の旋回のロックが解除されるの
で、タイヤ25がスムーズに旋回してコーナー部をスム
ーズに走行することができる。
【0031】なお、このソレノイド装置50の制御は、
CPU60側で無人搬送車10を反転走行させている時
だけタイヤ25の旋回をロックするようにしても良い。
また、搬送台車などの有人搬送装置の場合は、オペレー
タの手動によるスイッチ操作などでソレノイド装置50
を操作するようになっている。
【0032】(第2の実施の形態)先の実施形態では、
溝31を形成した該受け具32を軸22に固着したり、
あるいは溝31を軸22に直接形成するようにしていた
が、本実施形態では、軸22側には何ら加工を施さずに
軸22に装着固定する略Ω状のリング54に溝31を形
成するようにしたものである。金属製のリング54の表
面に図1に示すのと同様の溝31を形成した受け具32
を固着し、受け具32の反対側には接続片55をそれぞ
れ折曲形成している。両接続片55にはボルト(図示せ
ず)挿通用の穴56が穿孔されており、この穴56にボ
ルトを挿通してナットを螺着することで、リング54を
軸22に固定する。
【0033】これにより、溝31を形成した受け具32
を軸22側に取り付ける場合と比べて、リング54を軸
22に取り付けるだけで、溝31を形成した受け具32
を容易に軸22側に取り付けることができる。また、ボ
ールプランジャ33等のロック部材に対しての溝31の
周方向の位置は、リング54を周方向に回すことで容易
に位置決めを行なうことができる。また、タイヤ25の
旋回軸に溝31の位置(図5参照)に容易に合わせるこ
とができるため、受け具32の部品の加工精度を無視で
き、また、組立誤差を吸収することができる。
【0034】図10はリング54の他の例を示し、タイ
ヤ25が旋回した後に復帰する際にボールプランジャ3
3のボール38が溝31内にスムーズに嵌まり込むよう
にしたものであり、リング54の厚みを溝31に近くな
るにつれて厚くしたものである。これにより溝31の両
側の表面が緩やかな曲面となって、ボール38が溝31
内にスムーズに嵌まり込むことができる。また、リング
54の厚みを全周にわたって均等にしても良い。
【0035】図11は更に他の例を示し、リング54の
周面に固着する受け具32を円弧状に形成すると共に、
受け具32の厚みを溝31に近くなるにつれて厚くした
ものである。これにより溝31の両側の表面を緩やかな
曲面となって、ボール38が溝31内にスムーズに嵌ま
り込むることができる。また、受け具32の厚みを全体
に均等にしても良い。
【0036】なお、図9〜図11において、ロック部材
としてはボールプランジャ33の場合を例に挙げて説明
したが、図4及び図6に示すようなロック部材の場合も
適用できることは言うまでもない。
【0037】また、上記各実施形態では、本発明にかか
るキャスタが用いられる搬送装置の例として無人搬送車
を挙げて説明したが、無人搬送車に限られるものではな
く、有人による一般的な台車などの荷物を搭載して搬送
する搬送装置全般に本発明を適用できるものである。
【0038】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のキャスタによれ
ば、前記搬送装置の走行反転時に前記タイヤの向きを該
タイヤの反転前の向きにロックするロック機構を設けて
いるので、搬送装置を走行反転させてもタイヤは反転前
の向きにロックされており、これにより、搬送装置をス
ムーズに反転走行させることができる。
【0039】請求項2に記載のキャスタによれば、前記
ロック機構は、タイヤの旋回軸側に設けた溝と、この溝
に嵌まり込むボールプランジャとで構成しているので、
簡単な構成でロック機構を構成でき、しかも低コストに
することができる。
【0040】請求項3に記載のキャスタによれば、前記
タイヤの旋回軸にネジ止めするリングを設け、このリン
グの外面に前記溝を形成しているので、溝を形成する部
材の旋回軸への取り付けがリングをネジ止めするだけで
容易に取り付けることができ、また、リングをタイヤの
旋回軸の周方向にずらすことで、溝の位置をタイヤの旋
回軸に合わせることができ、溝等の部材の加工精度を無
視して組立が可能となり、その分製造コストを安価にで
きる。
【0041】請求項4に記載のキャスタによれば、前記
ロック機構を、前記タイヤの旋回軸に設けた溝と、この
溝に直線の反転時のみ嵌まり混んでタイヤの旋回をロッ
クするソレノイド装置とで構成しているので、搬送装置
を反転させる場合にソレノイド装置によりタイヤを確実
にロックでき、スムーズに反転走行でき、また、搬送装
置の反転時以外はタイヤはフリー状態となっているの
で、走行時にはスムーズにタイヤを旋回させることがで
きる。
【0042】請求項5に記載のキャスタによれば、レー
ルの直線部分は、ソレノイド装置によりタイヤの旋回が
ロックされているので、無人搬送車の前進、後進を自由
に行なうことができ、また、レールの直線部分以外のコ
ーナー部などでは、タイヤの旋回のロックが解除される
ので、タイヤがスムーズに旋回してコーナー部をスムー
ズに走行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるキャスタの分解斜
視図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるボールプランジャ
と溝の嵌まり込み状態を示す説明図である。
【図3】本発明の実施の形態における軸に溝を形成した
場合の説明図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるロック部材の他の
例を示す構成図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるタイヤをロックす
る場合の説明図である。
【図6】本発明の実施の形態におけるロック部材をソレ
ノイド装置で構成した場合の構成図である。
【図7】本発明の実施の形態におけるロック部材をソレ
ノイド装置で構成した場合の無人搬送車の位置を検出す
る構成を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態におけるセンサ検出用のド
クの配置を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態におけるリングの斜
視図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態におけるリングの
他の例の斜視図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態におけるリングの
更に他の例の斜視図である。
【図12】立体自動倉庫の概略構成図である。
【図13】従来例のキャスタを装着している無人搬送車
の概略構成図である。
【図14】従来例のキャスタの斜視図である。
【図15】従来例の無人搬送車におけるキャスタの配置
構成図である。
【符号の説明】
10 無人搬送車 30 キャスタ 31 溝 32 受け具 33 ボールプランジャ 50 ソレノイド装置 54 リング 60 CPU 61 カウント用センサ 62 原点検出用センサ 70 原点用ドク 71〜79 ドク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷を搬送する搬送装置の下面に設けられ、
    前記搬送装置の走行反転時にタイヤが旋回可能なキャス
    タにおいて、 前記搬送装置の走行反転時に前記タイヤの向きを該タイ
    ヤの反転前の向きにロックするロック機構を設けている
    ことを特徴とするキャスタ。
  2. 【請求項2】前記ロック機構は、タイヤの旋回軸側に設
    けた溝と、この溝に嵌まり込むボールプランジャとで構
    成されていることを特徴とする請求項1記載のキャス
    タ。
  3. 【請求項3】前記タイヤの旋回軸にネジ止めするリング
    を設け、このリングの外面に前記溝を形成していること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載のキャスタ。
  4. 【請求項4】前記ロック機構を、前記タイヤの旋回軸に
    設けた溝と、この溝に直線の反転時に嵌まり混んでタイ
    ヤの旋回をロックするソレノイド装置とで構成している
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3にいずれか記載の
    キャスタ。
  5. 【請求項5】前記搬送装置が走行するレール側には該搬
    送装置の位置検出用のドクが複数設けられ、これらのド
    クを検出したセンサからの出力にて前記レールが直線部
    分では前記ソレノイド装置を制御して前記タイヤの旋回
    をロックし、直線部分以外では前記ロックを解除する制
    御手段を設けていることを特徴とする請求項4に記載の
    キャスタ。
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