JP2014055353A - 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の合金化度測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】合金化溶融亜鉛めっき鋼板の合金化度を非破壊で簡易かつ正確に測定すること。
【解決手段】合金化溶融亜鉛めっき層10が表面に存在する試料にX線を照射し、該試料のめっき層10を構成する合金相の回折ピーク角度を測定し、回折ピーク角度の変化からめっき層10中の平均Fe濃度をめっき層の合金化度として算出する。これにより、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の合金化度を非破壊で簡易かつ正確に測定することが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、合金化溶融亜鉛めっき鋼板のめっき層中の平均Fe濃度を測定する合金化溶融亜鉛めっき鋼板の合金化度測定方法に関する。
合金化溶融亜鉛めっき鋼板(以下、GA鋼板)は、溶接性、加工性、塗装後耐食性および塗膜密着性等の品質特性に優れるため、広く利用されている。GA鋼板のめっき層には、熱拡散処理によってその厚さ方向にFeやZnの濃度分布が生じる。すなわち、めっき層では、その表面から下地鋼板側に向かってFe濃度が増加し、複数のFe−Zn合金相が形成される。一般に、めっき層には、表面から下地鋼板側に向かって、ζ相(FeZn13)、δ相(FeZn7−10)、Γ相およびΓ相(FeZn10およびFe11Zn40、以下、Γ相とΓ相とをあわせて単にΓ相と呼ぶ)が形成される。これは、めっき層の合金化が進むにつれて下地鋼板からFeが拡散することにより、金属亜鉛、すなわちη相が消失し、ζ相、δ相、Γ相が順次生成、成長するためである。
めっき層は、これらの合金相のうちδ相を主体として形成され、Γ相、ζ相が少量形成される。このめっき層中のFe濃度は、通常、10重量%前後に制御されるが、加熱処理の過不足があった場合にFe濃度が変動し、Γ相、ζ相の割合が増加したり、さらに金属亜鉛、すなわちη相が残存したりする。
めっき層の品質特性はめっき層中の各合金相の割合に依存して著しく変動するため、高品質のGA鋼板を製造するためには、めっき層の合金化度(めっき層中の平均Fe濃度)を正確に測定し、加熱温度または加熱時間などの加熱処理条件を制御して、合金化度を適正な範囲に管理する必要がある。
従来、GA鋼板の合金化度を評価する技術としては、最も簡易な方法である合金化直後のめっき層表面の色調変化を目視や光度計によって判定する方法や、製造後のGA鋼板の一部を採取し、酸やアルカリなどでめっき層を溶解して、めっき層中の平均Fe濃度を測定する化学分析法が知られている。
また、GA鋼板の合金化度、すなわちめっき層の合金化度を非破壊で短時間かつ正確に測定するために、X線回折法(以下、XRD法と記す)を用い、各Fe−Zn合金相やα−Fe、η相の回折強度と合金化度との関係から、合金化度を評価する方法が多数提案されている。例えば、特許文献1および非特許文献1には、めっき層と下地鋼板との界面近傍に存在するΓ相やζ相の回折強度とバックグラウンドとの関係式をFe濃度の算出指標として用いる方法が記載されている。また、特許文献2〜5には、複数のFe−Zn合金相の回折強度から求めた関係式をFe濃度の算出指標として用いる方法が記載されている。また、特許文献6には、Fe−Zn合金相の回折強度と半価幅とからなる関係式に加えて、合金相の回折ピーク角度を合金化の指標として用いる方法も記載されている。
特許第2542906号公報 特許第2707865号公報 特公昭56−12314号公報 特許第2534834号公報 特開平9−33455号公報 特開昭52−21887号公報
川崎製鉄技報、18(1986)2、p.31
しかしながら、合金化直後のめっき層表面の色調変化を目視や光度計によって判定する方法や、めっき層中の平均Fe濃度を測定する化学分析法によれば、不正確であったり、試料採取から測定終了までに長時間を要したりするため、加熱処理条件へのフィードバックが遅れてしまう。
また、特許文献1や非特許文献1に記載の方法によれば、めっき層中に占めるζ相やΓ相の体積比率が小さいため、合金化の進展に対して、これらの合金相の減少や増加の割合が小さく、感度が不足するという問題があった。さらに、Γ層の回折強度をFe濃度の算出指標として用いる場合には、Γ層はめっき最下層に形成されるため、Γ層の回折強度は減衰の影響を受けやすく、めっき付着量による変動の影響が大きいという問題があった。
さらに、特許文献2〜5に記載の方法においては、各合金相の検出角度を固定しているために、測定時の鋼板温度や各合金相中に固溶するFeあるいはZnの濃度の変化に伴う回折ピーク位置のずれによって、正確な強度を測定することができず、合金化度を正しく評価できないという問題があった。さらに、これらの方法における合金化度の指標は、複雑な計算式からなる経験式に基づいており、計算や解析が非常に煩雑になるという問題もあった。また、特許文献6には、Fe−Zn合金相の回折ピーク強度と合金化度との間の具体的な関連性についての記載がなく、そのままでは特許文献6に記載の方法を合金化度の定量測定に応用することができないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の合金化度を非破壊で簡易かつ正確に測定可能な合金化溶融亜鉛めっき鋼板の合金化度測定方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る合金化溶融亜鉛めっき鋼板の合金化度測定方法は、合金化溶融亜鉛めっき層が表面に存在する試料にX線を照射するステップと、該試料のめっき層を構成する合金相の回折ピーク角度を測定するステップと、前記回折ピーク角度の変化からめっき層中の平均Fe濃度をめっき層の合金化度として算出するステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る合金化溶融亜鉛めっき鋼板の合金化度測定方法は、上記発明において、前記合金相は、δ相であることを特徴とする。
また、本発明に係る合金化溶融亜鉛めっき鋼板の合金化度測定方法は、上記発明において、前記めっき層中の平均Fe濃度を算出するステップは、前記回折ピーク角度の変化量を以下に示す数式(1)に代入することによってめっき層中の平均Fe濃度を算出するステップを含むことを特徴とする。
平均Fe濃度=a×回折ピーク角度の変化量+b …(1)
ただし、a,bは定数
また、本発明に係る合金化溶融亜鉛めっき鋼板の合金化度測定方法は、上記発明において、前記回折ピーク角度を測定するステップは、1次元回折器又は2次元回折器を用いて回折X線を測定するステップを含むことを特徴とする。
本発明によれば、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の合金化度を非破壊で簡易かつ正確に測定することができる。
図1は、本発明が適用されるGA鋼板のめっき層の構成を示す断面模式図である。 図2は、GA鋼板のめっき層中の平均Fe濃度とめっき層を構成する各合金相の体積割合との関係を示す図である。 図3は、GA鋼板の各合金相中のFe濃度を示す図である。 図4は、本発明の一実施形態に係るGA鋼板のめっき付着量とめっき層中の平均Fe濃度との関係を示す図である。 図5は、GA鋼板の各合金相の理論的な回折角度を示す図である。 図6は、本実施の形態に係る各合金相の回折ピーク強度とめっき層中の平均Fe濃度との関係を示す図である。 図7は、各合金相の理論的な回折角度からの回折ピーク角度のずれとめっき層中の平均Fe濃度との関係を示す図である。 図8は、δ相の回折ピーク角度のずれと試料傾斜の変化量との関係を示す図である。 図9は、δ相の回折ピーク角度のずれと適正な測定位置からの試料表面垂直方向の距離の変化量との関係を示す図である。 図10は、本発明の実施例及び比較例におけるめっき層中の平均Fe濃度の測定結果を示す図である。 図11は、本発明により合金化溶融亜鉛めっき鋼板のFe濃度をオンラインで測定する際に用いられるX線回折装置の測定ヘッド部の構成を示す模式図である。 図12は、本発明の一実施形態に係る試料の鋼中成分を示す図である。 図13は、本発明による実施例3のめっき層中の平均Fe濃度の測定結果を示す図である。 図14は、従来例による比較例3のめっき層中の平均Fe濃度の測定結果を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
まず、図1および図2を参照して本実施の形態の対象とするGA鋼板のめっき層の構成について説明する。図1はGA鋼板のめっき層の構成を示す断面模式図であり、図2はめっき層中のFe濃度の平均(平均Fe濃度)とめっき層を構成する各合金相の体積割合との関係を示す図である。
図1に示すように、GA鋼板1のめっき層10では、下地鋼板20からのFeの熱拡散により、表面から下地鋼板20側に向かってFe濃度が高くなり、表面から下地鋼板20側に向かって、ζ相11、δ相12、Γ相13が形成される。これらの合金相は、図2に示すように、めっき層10の合金化の進展に伴い、その存在割合を変化させていく。すなわち、GA鋼板1の製造プロセスで実際に使用されるめっき層10中の平均Fe濃度の範囲は7〜15重量%であり、この濃度範囲においてはδ相12がめっき層10を構成する合金相の大部分を占めている。また、それ以外の濃度範囲においては、加熱温度や加熱時間などの加熱処理条件が異なること、めっき層10の外観が明らかに異なることから、合金化の過不足を容易に判断することが可能である。したがって、めっき層10中の平均Fe濃度範囲7〜15重量%において、主たる構成成分であるδ相12の変化を捉えることができれば、高感度かつ高精度にGA鋼板1の合金化度を測定できる。
一方、図3は、各合金相中のFe濃度(Fe固溶量)を示す図である。図3に示すように、各合金相のFe固溶量はある程度の幅を持っている。めっき層10の主な構成成分であるδ相12における合金相中のFe濃度は8.2〜13.5原子%と比較的広い濃度範囲をとる。このような場合、固溶体合金の格子定数は、組成とともに直線的に変化するという、ベガード則が成り立つことが予想される。また、XRD法における回折角度2θと、結晶面間隔dおよび入射X線の波長λとの関係は、次式(1)のブラッグの法則で表すことができる。
2dsinθ=λ ・・・(1)
合金の組成の変化に伴い合金の格子定数が変化すると、結晶面間隔dも変化し、それに伴いX線回折角度2θもシフトする。室温において、α−Fe中のFe原子半径は1.24Åであり、Zn結晶中のZn原子半径は1.33Åである。δ相12においてベガード則が成り立つと仮定するならば、Fe原子半径の方が小さいため、Fe濃度が増加するにつれて格子定数が小さくなり、X線回折角度が高角側にシフトすると予想できる。すなわち、δ相12の回折角度の変化から、GA鋼板1の合金化度を予測できると考えられる。
本実施の形態では、図4に示すように、めっき付着量とめっき層中の平均Fe濃度とが異なる4種のGA鋼板1を用意した。なお、図4に示すめっき付着量と平均Fe濃度は、XRD法による測定(XRD測定)を終えた試料を用いて、次に示す手順で化学分析した値である。すなわち、めっき付着量は、JISH0401に準拠して、XRD測定の非対象面を完全にシールして、ヘキサメチレンテトラミンを少量添加した塩酸水溶液中でめっき層10を溶解し、溶解前後の試料片の重量差から算出した。また、平均Fe濃度は、めっき層10溶解後の溶液をICP発光分光分析した結果から算出した。
図5は、各合金相について、上記式(1)のブラッグの法則で求められる理論的な回折角度を示す図である。図5に示す理論的な回折角度に基づいて、図4に示すGA鋼板1を下記の条件でXRD測定した。XRD測定用の装置には、集中ビーム光学系のX線回折装置(リガク社製RU−300)を用い、入射X線はCr−Kα線、X線入射角度を60°とし、図5に示した各Fe−Zn合金相の理論的な回折角度から±0.5°の範囲を、スキャンステップを0.05°、スキャンスピードを0.4°/minとして測定した。さらに、各合金相の測定範囲の中で最大となる強度を回折ピーク強度とし、強度が最大となる角度を回折ピーク角度とした。
図6は、各合金相の回折ピーク強度とめっき層中の平均Fe濃度との関係を示す図である。各合金相の回折ピーク強度の増減に着目すると、めっき層中の平均Fe濃度の増加に伴い、ζ相11の強度が減少し約11重量%でほぼ一定となり、δ相12とΓ相13の回折ピーク強度はわずかに単調増加しているのがわかる。これは、合金化の進展とともにFe濃度の低いζ層が減少・消失し、Fe濃度の高いδ相12とΓ相13とが生成・成長したことを示している。ζ相11の回折ピーク強度は、約700カウントの大幅な減少が見られるものの、約11重量%で一定となるため、GA鋼板1の製造プロセスで実際に使用される平均Fe濃度7〜15重量%の範囲全体で、めっき層10中の平均Fe濃度の高精度測定のための指標には適さない。一方、δ相12とΓ相13の回折ピーク強度は、平均Fe濃度7〜15重量%の範囲全体で単調増加しているが、その増加は約200カウントとわずかであるため、めっき層10中の平均Fe濃度を高精度に測定するには適さない。
図7は、図5に示した各合金相の結晶面間隔から求まる理論的な回折角度からの回折ピーク角度のずれとめっき層中の平均Fe濃度との関係を示す図である。各合金相の回折ピーク角度の変化に着目すると、平均Fe濃度とζ相11およびΓ相13との間に明確な相関関係は見られないが、δ相12の回折ピーク角度は平均Fe濃度に対して正比例していることがわかる。これは、この平均Fe濃度範囲内におけるGAめっき層10中のδ相12においてベガード則が成り立ち、合金化の進展に伴うFeの拡散により、δ相12中のFe固溶量が増加することを示している。この回折ピーク角度の変化量(ずれ)はおよそ0.7°と大きいため、高精度に平均Fe濃度を測定することが可能と考えられる。
以上から、GA鋼板1のめっき層10中の平均Fe濃度とδ相の回折ピーク角度の変化量との関係について、次式(2)で表される非常にシンプルな関係式で表すことができることが明らかになった。
平均Fe濃度=a×回折ピーク角度の変化量+b ・・・(2)
ただし、a,bは定数
以上、説明したように、本実施の形態の合金化亜鉛めっき鋼板の合金化度測定方法によれば、GA鋼板1の合金化度と各Fe−Zn合金相のXRD法による回折ピークとの関係において、合金化度の変化とともに、各合金相の回折ピーク強度の変化に加え、めっき層10の主たる構成成分であるδ相12の回折ピーク角度が変化することに基づいて、このδ相12の回折角度の変化を指標にして、合金化度としてめっき層中の平均Fe濃度を算出するので、非破壊で迅速に精度よく簡便に測定できる。
また、本実施の形態ではFe−Zn合金相の回折ピーク角度の変化を指標としており、X線吸収の影響が少ないため、めっき付着量によることなく、合金化度を測定できる。また、本法は、走行中の鋼帯表面に生成されたGA鋼板1のFe濃度のオンライン測定に応用することも可能である。
但し、走行中の鋼帯表面に生成されたGA鋼板1のFe濃度をオンライン測定する場合には、回折ピーク角度が板厚や鋼板の振動の影響を受けるため、Fe濃度の分析精度が低下する。そこで、本発明の発明者らは、回折ピーク角度に対する板厚や鋼板の振動の影響を調査するため、図4に示すGA鋼板1のうち、試料AのGA鋼板1のFe濃度を下記の条件でXRD測定した。XRD測定用の装置には、1次元X線検出器を搭載したリガク社製AutoMATEを用い、入射X線をCr−Kα線、コリメータ径をφ2mm、積算時間を60秒として測定した。
また、回折ピーク角度に対する鋼板の傾斜の変化の影響を調べる測定においては、試料を適正な測定位置に配置し、1次元X線検出器の2θ角度を127.0°が中心になるようにX線源と1次元X線検出器との配置を保った状態で、X線入射角度を60.5°、63.5°、66.5°と変化させて測定を行った。また、回折ピーク角度に対する表面垂直方向の距離の変化の影響を調べる測定においては、試料を適正な測定位置から表面垂直方向に0.5mmステップで±2mm変化させて測定を行った。さらに、これらの測定結果から、δ相12の回折ピーク角度を重心法により算出した。
図8は、δ相12の回折ピーク角度のずれと試料傾斜の変化量との関係を示す図、図9は、δ相12の回折ピーク角度のずれと適正な測定位置からの試料表面垂直方向の距離の変化量との関係を示す図である。図8に示すように、δ相12の回折ピーク角度は、試料の傾斜角の変化に対してほとんど変化しない。これに対して、図9に示すように、δ相12の回折ピーク角度は、表面垂直方向の距離の変化に対して大きく変化し、その変化量は約0.25°/mmであった。これは、表面垂直方向に試料位置が変化することによって、試料から出射する回折X線の1次元X線検出器上における角度が変化することにより、回折ピーク角度が見かけ上変化するためであり、このδ相12の回折ピーク角度の見かけ上のずれと表面垂直方向の距離とは正比例関係となる。
従って、走行中の鋼帯表面に生成されたGA鋼板1のFe濃度をオンライン測定する場合には、表面垂直方向の距離の変化のみを考慮すればよく、この距離の変化を回折X線と同時に測定すれば、回折ピーク角度の見かけ上のずれを補正し、高精度にFe濃度を測定することが可能となる。なお、この見かけ上の回折ピーク角度のずれを低減するため、X線源と1次元X線検出器のいずれか又は双方にコリメータやソーラースリット等を配置して平行ビーム光学系とすることが望ましい。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、本実施形態による本発明の開示の一部をなす記述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、本実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれる。
なお、測定に用いる回折曲線のピークは他の被検成分の回折曲線のピークと重ならないピークである必要があり、なおかつ強度の強いピークを用いることが望ましい。また、結晶面間隔の変化に伴う回折角度の変化量が大きくなり、結晶面間隔の変化をより高精度に測定することが可能となるため、高角度の回折ピークを用いることがより望ましい。また、測定に用いるピークは被検成分毎に複数用いてもよい。なお、各合金相ピークの測定範囲は理論的な回折角度から±0.5°の範囲に限るものではない。また、ここでは、強度が最大となる角度や重心法で求めた角度を回折ピーク角度としたが、回折曲線をフィッティング関数でピークフィッティングして求めた値や、重心法や半値幅法等の数値演算処理等で求めた値を用いることにより、より正確なピーク角度を求めることができる。
また、ここでは、検出器をスキャンして回折ピーク角度の変化を測定しているが、X線検出器として1次元検出器や2次元検出器を用いてもよい。1次元検出器や2次元検出器を用いれば、回折ピーク角度の変化をより迅速に測定することが可能となる。なお、1次元検出器や2次元検出器は、スキャンしてもよいし、ある角度に固定してもよい。また、入射X線源やX線入射角度は、ここに記載した内容に限られるものではない。
(実施例)
GA鋼板1について、本発明法によりめっき層10中の平均Fe濃度を測定し、正確度を算出して、従来法により求めた平均Fe濃度の正確度σdと比較した。なお、正確度とは次式(3)で表されるもので、式(3)中の「XRD分析値」は実施例または従来例により得られた平均Fe濃度であり、「化学分析値」は化学分析により得られた平均Fe濃度(基準値)である。
σd=Σ{(XRD分析値)−(化学分析値)}2/(n−1) ・・・(3)
但し、n:試験材数
〔実施例1〕
本発明の実施例1として、めっき付着量44.4〜62.0g/m、めっき層10中の平均Fe濃度9.0〜15.0重量%のGA鋼板試験材を10個準備した。なお、めっき付着量と平均Fe濃度は、XRD測定を終えた試料のXRD測定の非対象面を完全にシールして、ヘキサメチレンテトラミンを少量添加した塩酸水溶液中でめっき層を溶解し、溶解前後の試料片の重量差(JISH0401)と、溶解後の溶液をICP発光分光分析した結果から算出した値である。これらの試料を、前述の集中ビーム光学系X線回折装置を用い、入射X線をCr−Kα線、X線入射角度を60°とし、125.5〜128.5°の範囲を、スキャンステップを0.05°、積算時間を40秒として測定した。さらに、測定範囲の両端に接する直線をバックグラウンドとして除算し、δ相12の回折ピーク角度を重心法で求めた。さらに、化学分析による平均Fe濃度と測定したδ相12の回折ピーク角度から前記式(2)を重回帰して、係数aとbを求めた。
〔実施例2〕
本発明法における1次元検出器又は2次元検出器の有用性を実施例1と同じ試験材を用いて検討した。XRD測定用の装置には、入射X線源にコリメータを取り付け、回線X線の検出用に1次元検出器を搭載した、擬似平行ビーム系のX線回折装置(リガク社製AutoMATE)を用い、入射X線をCr−Kα線、X線入射角度を63.5°とし、検出器の2θ角度を127.0°が中心になるように固定した状態で積算時間を60秒として測定した。さらに、測定結果から125.5〜128.5°の範囲のデータを抜き出し、実施例1と同様に、この範囲の両端に接する直線をバックグラウンドとして除算し、δ相12の回折ピーク角度を重心法で求めた。さらに、化学分析による平均Fe濃度と測定したδ相12の回折ピーク角度から前記式(2)を重回帰して、係数aとbを求めた。
〔従来例〕
従来例として、Γ相13の回折強度とバックグラウンド強度との関係から平均Fe濃度を求める方法(上記特許文献1および非特許文献1参照)についても、同じ試験材を用いて検討を行った。測定条件は、実施例1と同じ集中ビーム光学系X線回折装置を用い、入射X線をCr−Kα線、X線入射角度を60°とし、積算時間40秒で、回折角度139.0°のX線強度IΓを測定した。また、回折角度139.0°におけるバッググラウンド強度IBGは、回折角度90°のX線強度と回折角度150°のX線強度とを用いて内挿法又は外挿法によって算出した。
化学分析による平均Fe濃度とこれらの値から、次式(4)(比較例1、特許文献1参照)と次式(5)(比較例2、非特許文献1参照)を重回帰して係数c〜fを求めた。
平均Fe濃度=c×(IΓ−IBG)/IΓ+d ・・・(4)
平均Fe濃度=e×ln(IΓ/IBG)+f ・・・(5)
ここで、c,d,e,fは定数
図10は、上記実施例と、比較例1,2におけるめっき層中の平均Fe濃度の測定結果を示す図であり、各例について、XRD測定により求められた平均Fe濃度と化学分析により求められた合金化度との関係を示す。図10に示すように、実施例によれば、従来例(比較例1,2)に比べて、化学分析により求められた合金化度とのずれが小さいことがわかる。平均Fe濃度分析の正確度σdを求めたところ、比較例1及び比較例2では共に0.9重量%であったのに対し、実施例1及び実施例2では共に0.3重量%と従来例に比べてかなり良好であった。また、実施例1及び実施例2の測定時間はそれぞれ約41分及び60秒であった。従って、回折X線の検出器に1次元検出器を用いることにより、分析正確度を同等に保ちつつ、測定時間を大幅に短縮することが可能となる。
〔実施例3〕
図11は、合金化溶融亜鉛めっき鋼板のFe濃度をオンラインで測定する際に用いられる本発明法によるX線回折装置の測定ヘッド部の構成を示す模式図である。測定ヘッド部30には、合金化溶融亜鉛めっき鋼板34に所定の入射角αになるようにX線を放射するCrターゲットX線管31が配設されている。1次元検出器32は、CrターゲットX線管31により放射され、合金化溶融亜鉛めっき鋼板34により回折されたX線を測定する。1次元検出器32は、δ相に対応する角度で設置され、回折X線プロファイルを測定することができるように構成されている。回折X線プロファイルを測定する位置の直上又は近傍にはレーザー変位計33が設置されている。レーザー変位計33は、回折X線プロファイルと同時に測定ヘッドと合金化溶融亜鉛めっき鋼板34との間の距離を測定できるように構成されている。図中の符号35はコリメータを示し、符号36はKβフィルタを示す。
測定ヘッドには、図示しないX線発生装置とX線管とを冷却するための冷却水送水装置及び測定ヘッド内の温度を一定に保つための恒温装置とが接続されている。さらに、測定ヘッドには演算処理装置が接続されている。演算処理装置は、1次元検出器32で測定されたδ相の回折X線プロファイルとレーザー変位計33で測定された距離とから角度補正とピーク位置算出とを実行し、合金化度を算出する。
連続式合金化溶融亜鉛めっき鋼帯製造ラインにおいて、図12に示す成分を有する板厚1.0mmの鋼種A及び鋼種Bの鋼帯に、ライン速度100mpm一定とし、めっき付着量と合金化温度とを制御して溶融亜鉛めっき合金化処理(めっき付着量44.4〜62.0g/m、Fe濃度9.0〜15.0重量%)を行った後、鋼板温度が100℃以下になるライン上に図11(実施例3)及び非特許文献1(比較例3)に示すオンライン合金化度測定システムを設置し、合金化溶融亜鉛めっき鋼帯の合金化度を測定時間30秒でオンライン測定した。
さらに、ライン速度と鋼帯の長さから逆算してXRD測定した位置とほぼ同じ位置から合金化溶融亜鉛めっき鋼片を採取し、XRD測定の非対象面を完全にシールして、ヘキサメチレンテトラミンを少量添加した塩酸水溶液中でめっき層を溶解し、溶解前後の試料片の重量差(JISH0401)と溶解後の溶液をICP発光分光分析した結果からめっき付着量と平均Fe濃度を算出した。
さらに、鋼種Aと鋼種Bについて、化学分析による平均Fe濃度と測定結果から式(2)及び式(5)を重回帰して、実施例3及び比較例3における係数a,b,e,fをそれぞれ算定した。
図13及び図14はそれぞれ、実施例3及び比較例3におけるめっき層中の平均Fe濃度の測定結果を示す図であり、各例について、XRD測定により求められた平均Fe濃度と化学分析により求められた合金化度との関係を示す。また、各例について、鋼種BのFe濃度を鋼種A用の算定式で求めた結果も示す。図13及び図14に示すように、実施例3によれば、従来例(比較例3)に比べて、化学分析により求められた合金化度とのずれが小さく、鋼種Aと鋼種Bの平均Fe濃度分析の正確度σdは、比較例3ではそれぞれ0.9と0.8重量%であったのに対し、実施例3ではそれぞれ0.3と0.4重量%であり、従来例に比べてかなり良好であった。
また、異なる鋼種の検量線を用いて平均Fe濃度を求めた場合にも、比較例3では分析正確度が3.1重量%であったのに対し、実施例3では0.9重量%であった。これにより、実施例3によれば、従来例(比較例3)に比べて、化学分析により求められた合金化度とのずれがはるかに小さいことがわかる。これは、従来例(比較例3)は、めっき層10と下地鋼板20の界面近傍に少量生成されるΓ相13のX線回折強度の変化を利用してFe濃度を算出しており、Γ相13の生成量は下地鋼板20の成分や合金化条件の違いにより変化するためである。一方、本発明による実施例3においてはGAめっき層10の主たる構成成分であるδ相12の回折ピーク角度の変化を利用してFe濃度を算出しているため、下地鋼板20の成分や合金化条件の違いによる影響を受けにくい。従って、本手法によれば、下地鋼板の成分や合金化条件が異なる場合でも、GA鋼板1のFe濃度を正確にオンライン測定することができる。
以上のことから、図11に示すX線回折装置を用い本発明方法により合金化度を測定すれば、その結果を速やかに製造条件の制御にフィードバックすることが可能になるので、合金化溶融亜鉛めっき鋼板をより高い歩留で製造することができる。
1 GA鋼板
10 めっき層
11 ζ相
12 δ
13 Γ相
20 下地鋼板

Claims (4)

  1. 合金化溶融亜鉛めっき層が表面に存在する試料にX線を照射するステップと、
    該試料のめっき層を構成する合金相の回折ピーク角度を測定するステップと、
    前記回折ピーク角度の変化からめっき層中の平均Fe濃度をめっき層の合金化度として算出するステップと、
    を含むことを特徴とするX線回折法を用いた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の合金化度測定方法。
  2. 前記合金相は、δ相であることを特徴とする請求項1に記載の合金化溶融亜鉛めっき鋼板の合金化度測定方法。
  3. 前記めっき層中の平均Fe濃度を算出するステップは、前記回折ピーク角度の変化量を以下に示す数式(1)に代入することによってめっき層中の平均Fe濃度を算出するステップを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の合金化溶融亜鉛めっき鋼板の合金化度測定方法。
    平均Fe濃度=a×回折ピーク角度の変化量+b …(1)
    ただし、a,bは定数
  4. 前記回折ピーク角度を測定するステップは、1次元回折器又は2次元回折器を用いて回折X線を測定するステップを含むことを特徴とする請求項1〜3のうち、いずれか1項に記載の合金化溶融亜鉛めっき鋼板の合金化度測定方法。
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