JP2014054775A - 熱転写シートと熱転写受像シートとの組合せ、及び画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材1の一方の面上に、染料プライマー層2、染料層3がこの順で積層され、基材の他方の面上に背面層5が設けられた熱転写シート10と、他の基材の一方の面上に染料受容層が設けられた熱転写受像シートとの組合せであって、熱転写シートの染料プライマー層には、コロイダルシリカが含まれ、熱転写受像シートの染料受容層が、水系の染料受容層である。
【選択図】図1
Description
まずはじめに、本発明の組合せ、及び本発明の画像形成方法で用いられる熱転写シートについて説明する。図1に示すように、本発明の組合せ、及び本発明の画像形成方法に用いられる熱転写シート(以下、本発明に用いられる熱転写シートという場合がある。)は、基材1の一方の面上に、染料プライマー層2、染料層3がこの順で積層され、基材1の他方の面上に背面層5が設けられた構成をとる。ここで、本発明では、基材1と染料層3との間に設けられる染料プライマー層2が、コロイダルシリカを含む点に特徴を有する。
基材1は本発明の熱転写シート10における必須の構成であり、染料プライマー層2、及び背面層5を保持するために設けられる。基材1の材料については特に限定されないが、染料層3の染料を熱転写受像シート上に転写する際にサーマルヘッドにより加えられる熱に耐え、取り扱い上支障のない機械的特性を有することが望ましい。このような基材として、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、セルロース誘導体、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ナイロン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル、ポリビニルフルオライド、テトラフルオロエチレン・エチレン、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド等の各種プラスチックフィルムまたはシートを挙げることができる。また、基材1の厚さは、その強度及び耐熱性が適切になるように材料に応じて適宜設定することができ、2.5μm〜100μm程度が一般的で、好ましくは1μm〜10μmである。
図1に示すように、基材1の一方の面には、染料プライマー層2が設けられている。染料プライマー層2は、本発明の熱転写シート10における必須の構成である。
図1に示すように、染料プライマー層2上には、染料層3が設けられている。本発明の熱転写シート10は、上述したように染料プライマー層2にコロイダルシリカを含有せしめることで、染料プライマー層2、及び当該染料プライマー層2上に設けられる染料層3の摩擦帯電列をマイナス側に向かって移行させている点に特徴を有するものである。要約すれば、染料プライマー層2の存在によって、染料層3の摩擦帯電列をマイナス側に向かって移行させている、すなわち、染料プライマー層2の存在によって、染料層3の摩擦帯電列を、水系の染料受容層の摩擦帯電列に近づけている点を特徴とするものである。
基材1の他方の面には、耐熱性、及び印画時におけるサーマルヘッドの走行性等を向上させるための背面層5が設けられている。
次に、本発明の組合せ、及び本発明の画像形成方法で用いられる熱転写受像シート(以下、本発明に用いられる熱転写受像シートという場合がある。)について説明する。図2に示すように本発明で用いられる熱転写受像シート30は、他の基材21の一方面に水系の染料受容層22が設けられた構成をとる。なお、図2では、他の基材21上と水系の染料受容層22との間に、断熱層25が設けられているが断熱層25は、本発明に用いられる熱転写受像シート30における任意の構成である。
他の基材21は本発明で用いられる熱転写受像シート30における必須の構成であり、水系の染料受容層22、或いは任意の構成である断熱層25等を保持するために設けられる。他の基材21について特に限定はなく、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等の耐熱性の高いポリオレフィン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン誘導体、ポリアミド、ポリメチルペンテン等のプラスチックの延伸または未延伸フィルムや、これらの合成樹脂に白色顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フィルムも使用できる。これ以外にも、上質紙、コート紙、アート紙、キャストコート紙、板紙等の材料も使用することができる。また、これらの材料を2種以上積層した複合フィルムも使用することができる。代表的な積層体の例として、セルロース繊維紙と合成紙或いはセルロース合成紙とプラスチックフィルムと合成紙が挙げられる、本発明においては、市販の基材を用いることもでき、例えば、RC紙ペーパー(三菱製紙(株)製、商品名:STF−150)等が好ましい。なお、本願明細書では熱転写シートを構成する基材1と区別するために熱転写受像シート30を構成する基材のことを他の基材21と称しているが、熱転写シート10を構成する基材1と、熱転写受像シート30を構成する他の基材21とは同一のものであってもよく、異なるものであってもよい。
他の基材21上には水系の染料受容層22が設けられている。水系の染料受容層22は本発明で用いられる熱転写受像シート30における必須の構成である。
水系の染料受容層22は水系塗工液を用いて形成されることから、他の基材21として、例えば、コート紙を用いた場合には、コート紙が水を吸い、その結果、熱転写受像シート30にカールが発生する虞が生じうる。したがって、他の基材21が吸水性の高い基材である場合には、基材1と染料受容層22との間に目止め層(図示しない)を設けることが好ましい。なお、他の基材21と水系の染料受容層22との間に他の任意の層を設け、当該層が水系の塗工液を用いないで形成される場合には目止め層は不要である。一方、他の任意の層、例えば後述する断熱層25を水系の塗工液を用いて他の基材21上に直接的に形成する場合には、上記の同様の理由により目止め層を設けることが好ましい。
他の基材21と水系の染料受容層22との間に断熱層25が設けられていてもよい。断熱層25を設けることで、サーマルヘッドから水系の染料受容層22に加えられた熱が他の基材21等へ伝熱することによって損失され印画濃度が低下することを防止することができる。以下、断熱層の一例について説明するが、これ以外にも「断熱層」、「中空(粒子)層」、「断熱層」と称される従来公知のあらゆるものを適宜選択して用いることができる。
次に、本発明の画像形成方法について説明する。本発明の画像形成方法は、基材の一方の面上に、染料プライマー層、染料層がこの順で積層され、基材の他方の面上に背面層が設けられた熱転写シートと、他の基材の一方の面上に染料受容層が設けられた熱転写受像シートとを組合せて使用して前記熱転写受像シート上に画像を形成する画像形成方法であって、熱転写シートの前記染料プライマー層には、コロイダルシリカが含まれ、熱転写受像シートの染料受容層が、水系の染料受容層であることを特徴とする。
基材として厚さ5μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、この上に、下記組成の背面層用塗工液を乾燥時0.2g/m2〜0.5g/m2になるように塗布、乾燥して背面層を形成した。次いで、前記基材の背面層を設けた側とは反対の面に、下記組成の染料プライマー層用塗工液1を乾燥時0.1g/m2になるように塗布、乾燥して染料プライマー層を形成した。次いで、該プライマー層上に、下記組成のイエロー染料層用塗工液1、マゼンタ染料層用塗工液1、シアン染料層用塗工液1を、乾燥時0.5g/m2〜1.0g/m2になるように、この順で面順次に繰り返して塗布、乾燥してイエロー染料層1、マゼンタ染料層1、シアン染料層1を形成することで、実施例1の熱転写シートを得た。
・ポリビニルアセタール樹脂 60.8部
(エスレック KS−1 積水化学工業(株)製)
・ポリイソシアネート 4.2部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株)製)
・ステアリルリン酸亜鉛 10部
(LBT−1830精製 堺化学工業(株)製)
・ステアリン酸亜鉛 10部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 10部
(ポリワックス3000 東洋ペトロライト(株)製)
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
・コロイダルシリカ 30部
(スノーテックス0 日産化学工業(株)製 固形分20%)
・ポリビニルピロリドン樹脂 2部
(K−90 ISP社製)
・水 34部
・イソプロピルアルコール 34部
・分散染料(ディスパースイエロー231) 2.5部
・分散染料(下記化学式(A)で示されるイエロー染料) 2.5部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.5部
(ポリビニルアセトアセタール樹脂KS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
・分散染料(MSレッドG) 1.5部
・分散染料(マクロレックスレッドバイオレットR) 2.0部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.5部
(KS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
・分散染料(ソルベントブルー63) 2.5部
・分散染料(ディスパースブルー354) 2.5部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.5部
(KS−5 積水化学工業(株)製) 4.5部
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
染料プライマー層用塗工液1にかえて、下記組成の染料プライマー層用塗工液2を使用した以外は全て実施例1と同様にして、実施例2の熱転写シートを得た。
・アルミナゾル(固形分10%) 12部
(アルミナゾル200、日産化学工業(株)製 固形分10%)
・コロイダルシリカ 24部
(スノーテックス0 日産化学工業(株)製 固形分20%)
・ポリビニルピロリドン樹脂 2部
(K−90 ISP社製)
・水 31部
・イソプロピルアルコール 31部
染料プライマー層用塗工液1にかえて、下記組成の染料プライマー層用塗工液3を使用した以外は全て実施例1と同様にして、実施例3の熱転写シートを得た。
・アルミナゾル(固形分10%) 30部
(アルミナゾル200、日産化学工業(株)製 固形分10%)
・コロイダルシリカ 15部
(スノーテックス0 日産化学工業(株)製 固形分20%)
・ポリビニルピロリドン樹脂 2部
(K−90 ISP社製)
・水 26.5部
・イソプロピルアルコール 26.5部
染料プライマー層用塗工液1にかえて、下記組成の染料プライマー層用塗工液4を使用した以外は全て実施例1と同様にして、実施例4の熱転写シートを得た。
・アルミナゾル(固形分10%) 48部
(アルミナゾル200、日産化学工業(株)製 固形分10%)
・コロイダルシリカ 6部
(スノーテックス0 日産化学工業(株)製 固形分20%)
・ポリビニルピロリドン樹脂 2部
(K−90 ISP社製)
・水 22部
・イソプロピルアルコール 22部
染料プライマー層用塗工液1にかえて、下記組成の染料プライマー層用塗工液5を使用した以外は全て実施例1と同様にして、実施例5の熱転写シートを得た。
・アルミナゾル(固形分10%) 54部
(アルミナゾル200、日産化学工業(株)製 固形分10%)
・コロイダルシリカ 3部
(スノーテックス0 日産化学工業(株)製 固形分20%)
・ポリビニルピロリドン樹脂 2部
(K−90 ISP社製)
・水 20.5部
・イソプロピルアルコール 20.5部
染料プライマー層用塗工液1にかえて、下記組成の染料プライマー層用塗工液6を使用した以外は全て実施例1と同様にして、実施例6の熱転写シートを得た。
・アルミナゾル(固形分10%) 6部
(アルミナゾル200、日産化学工業(株)製 固形分10%)
・コロイダルシリカ 27部
(スノーテックス0 日産化学工業(株)製 固形分20%)
・ポリビニルピロリドン樹脂 2部
(K−90 ISP社製)
・水 32.5部
・イソプロピルアルコール 32.5部
イエロー染料層用塗工液1、マゼンタ染料層用塗工液1、シアン染料層用塗工液1にかえて、下記組成のイエロー染料層用塗工液2、マゼンタ染料層用塗工液2、シアン染料層用塗工液2を使用し、染料プライマー層用塗工液1にかえて、上記染料プライマー層用塗工液4を使用した以外は全て実施例1と同様にして、実施例7の熱転写シートを得た。
・分散染料(ディスパースイエロー231) 2.5部
・分散染料(上記化学式(A)で示されるイエロー染料) 2.5部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 2.8部
(KS−5 積水化学工業(株)製)
・ニトロセルロース樹脂 (固形分70%) 1部(固形分 0.7部)
(DHM10−25 稲畑産業株式会社)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
・分散染料(MSレッドG) 1.5部
・分散染料(マクロレックスレッドバイオレットR) 2.0部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 2.8部
(KS−5 積水化学工業(株)製)
・ニトロセルロース樹脂 (固形分70%) 1部(固形分 0.7部)
(DHM10−25 稲畑産業株式会社)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
・分散染料(ソルベントブルー63) 2.5部
・分散染料(ディスパースブルー354) 2.5部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 2.8部
(KS−5 積水化学工業(株)製)
・ニトロセルロース樹脂 (固形分70%) 1部(固形分 0.7部)
(DHM10−25 稲畑産業株式会社)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
染料プライマー層用塗工液1にかえて、下記組成の染料プライマー層用塗工液Aを使用した以外は全て実施例1と同様にして、比較例1の熱転写シートを得た。
・アルミナゾル(固形分10%) 60部
(アルミナゾル200、日産化学工業(株)製 固形分10%)
・ポリビニルピロリドン樹脂 2部
(K−90 ISP社製)
・水 19部
・イソプロピルアルコール 19部
上記比較例1の熱転写シートを、そのまま比較例2の熱転写シートとした。
染料プライマー層を設けなかった以外は、全て実施例1と同様にして、比較例3の熱転写シートを得た。
イエロー染料層用塗工液1、マゼンタ染料層用塗工液1、シアン染料層用塗工液1にかえて、下記組成のイエロー染料層用塗工液A、マゼンタ染料層用塗工液B、シアン染料層用塗工液Bを使用し、染料プライマー層用塗工液1にかえて、上記組成の染料プライマー層用塗工液Aを使用した以外は全て実施例1と同様にして、比較例4の熱転写シートを得た。
・分散染料(ディスパースイエロー231) 2.5部
・分散染料(上記化学式(A)で示されるイエロー染料) 2.5部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.5部
(KS−5、積水化学工業(株)製)
・シリカゾル 1.5部
(MEK−ST 日産化学工業(株)製 固形分30%)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
・分散染料(MSレッドG) 1.5部
・分散染料(マクロレックスレッドバイオレットR) 2.0部
ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.5部
(KS−5 積水化学工業(株)製)
・シリカゾル 1.5部
(MEK−ST 日産化学工業(株)製 固形分30%)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
・分散染料(ソルベントブルー63) 2.5部
・分散染料(ディスパースブルー354) 2.5部
ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.5部
(KS−5 積水化学工業(株)製)
・シリカゾル 1.5部
(MEK−ST 日産化学工業(株)製 固形分30%)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
基材としてRCペーパー(三菱製紙(株)製)を用い、基材の一方の面に、下記組成の裏面層用塗工液1をグラビアリバース方式にて、乾燥後の塗布量が0.8g/m2となるように塗布し、120℃にて30秒間乾燥した。また、塗布液は各液配合時に凝集物が発生しないように適宜各液を希釈して配合し、総固形分は塗工条件に応じて適宜選定した。
・スチレン−アクリル樹脂(固形分47%) 50.0部
(ルシデン606APEF ローム・アンド・ハース(株)製)
・純水 67.0部
・スチレン−アクリル樹脂(固形分46%) 50.0部
(ルシデン375CI ローム・アンド・ハース(株)製)
・純水 65.0部
・コロイダルシリカ(固形分48% 平均粒径(BET法):20〜30nm 290部
(アデライトAT−50 (株)ADEKA製)
・純水 406.0部
・中空粒子(平均粒子径:0.5μm 平均中空率:45% 固形分30%) 276部
(ローペイクウルトラ ローム・アンド・ハース(株)製)
・ゼラチン 27部
(G1236K 新田ゼラチン(株)製)
・純水 600部
・スチレン−アクリル樹脂(固形分42%) 32.8部
(ニューコートB−13 新中村化学工業(株)製
・純水 13.2部
・スチレン−アクリル樹脂(固形分34%) 40.6部
(ジョンクリル62J BASFジャパン(株)製)
・純水 14.6部
・中空粒子(平均粒子径:0.5μm 平均中空率:45% 固形分30%) 447部
(ローペイクウルトラ ローム・アンド・ハース(株)製)
・ゼラチン 40部
(G1236K 新田ゼラチン(株)製)
・純水 433部
・スチレン−アクリル樹脂(固形分42%) 23.8部
(ニューコートB−13 新中村化学工業(株)製
・純水 9.5部
・スチレン−アクリル樹脂(固形分34%) 47部
(ジョンクリル62J BASFジャパン(株)製)
・純水 17部
・界面活性剤(ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム水溶液:固形分20%) 2部
・架橋中空粒子(平均粒径0.1μm 平均中空率30% 固形分20%) 658部
(SX866 JSR(株)製)
・ゼラチン 44部
(G1236K 新田ゼラチン(株)製)
・純水 422部
・スチレン−アクリル樹脂(固形分34%) 17.7部
(ジョンクリル62J BASFジャパン(株)製)
・純水 6.4部
・変性ゴム(固形分51%) 18.6部
(MG−67 (株)レヂテックス製)
・界面活性剤(ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム水溶液:固形分20%) 2部
・塩酢ビ系エマルジョン(塩ビ/酢ビ=97.5/2.5):固形分36%) 411部
・離型剤の水分散体(固形分:17%) 98部
・エポキシ架橋剤 7.6部
(ナガセケムテックス(株)製、商品名EX−512:固形分100%)
・純水(エポキシ架橋剤分散用として) 11.4部
・増粘剤(固形分30%) 45部
(アデカノールUH−526 (株)ADEKA製)
・純水(増粘剤分散用として) 230部
・界面活性剤(ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム水溶液:固形分20%) 23部
なお、上記の塩ビ系エマルジョン、及び離型剤の水分散体は下記のようにして調製した。
2.5Lオートクレーブ中に脱イオン水600g、塩化ビニル単量体438.8g(全仕込み単量体に対して97.5重量%)と酢酸ビニル11.2g(全仕込み単量体に対して2.5重量%)からなる単量混合体、過硫酸カリウム2.25gを仕込んだ。この反応混合物を攪拌翼で回転数120rpmを維持するように攪拌し、反応混合物の温度を60℃に上げて重合を開始した。5重量%のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液180g(全仕込み単量体に対して2重量%)を重合開始〜4hr後まで連続添加し、重合圧が60℃における塩化ビニル単量体の飽和蒸気圧から0.6MPa降下した時に重合を停止した後、残存の単量体を回収して、塩酢ビ系エマルジョンを得た。
酢酸エチル85gにエポキシ変性シリコーン(信越化学工業(株)製、商品名X−22−3000T)16gとアラルキル変性シリコーン(信越化学工業(株)製、商品名X−24−510)8gを溶解した。次にトリイソプロピルナフタレンスルフォン酸ナトリウム塩(固形分10%)14gを純水110gに溶解した。上記2液を混合・攪拌した後、ホモジナイザーを用いて分散を行い、分散体を調製した。その後、分散体を30〜60℃に加温しながら減圧下で酢酸エチルを除去し、シリコーンの水分散体を得た。
染料受容層用塗工液1にかえて、下記組成の染料受容層用塗工液2を使用した以外は全て熱転写受像紙シート1と同様にして熱転写受像シート2を作製した。
・塩酢ビ系エマルジョン(塩ビ/酢ビ=97.5/2.5):固形分36%) 411部
・架橋ポリスチレン 6.5部
(SBX−12 積水化成品工業(株)製)
・離型剤の水分散体(固形分17%) 98部
・エポキシ架橋剤(固形分100%) 7.6部
(デコナールEX−512 ナガセケムテックス(株)製)
・純水(エポキシ架橋剤分散用として) 11.4部
・増粘剤(固形分30%) 45部
(アデカノールUH−526 (株)ADEKA製)
・純水(増粘剤分散用として) 230部
・界面活性剤(ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム水溶液:固形分20%) 23部
CXプリンタ(シチズン・システムズ(株)製昇華転写プリンタ)に、各実施例、及び比較例の熱転写シートと、上記で作製した熱転写受像シート1をセットし、プリンタの初期動作の状態について以下の評価基準に基づいてJAM発生の評価を行った。評価結果を表1に示す。なお、熱転写シートが熱転写受像シートに貼りつき巻き込まれたとは、JAMの発生を意味する。なお、比較例2の熱転写シートについては、上記で作製した熱転写受像シート2と組合せて用い、上記と同様の方法でJAMの評価を行った。
○・・・初期動作が通常に行われた。
×・・・初期動作中に熱転写シートが熱転写受像シートに貼りつき、巻き込まれた。
各実施例、及び比較例の熱転写シートと、上記で作製した熱転写受像シート1とを組合せて、CWプリンタ(アルテック(株)製 昇華転写プリンタ)を用いて、グレーのハイライト部分(階調値1/255〜50/255)である階調印画パターンを印画し、以下の評価基準に基づいて、得られた印画物のハイライト部の階調再現性の評価を行った。評価結果を表1に併せて示す。なお、比較例2の熱転写シートについては、上記で作製した熱転写受像シート2と組合せて用い、上記と同様の方法でざらつきの評価を行った。
○・・・比較例1と同等レベルの階調再現性を有しており、良好である。
×・・・比較例1と比較して濃度が不均一でありザラツキがあり、階調再現性として満足できないものである。
各実施例、及び比較例の熱転写シートと、上記で作製した熱転写受像シート1とを組合せて、CWプリンタ(アルテック(株)製 昇華転写プリンタ)を用いて、黒ベタを印画し、マクベス濃度計RD−918(サカタインクス(株)製)により、3Bkの最高印画濃度を測定し、以下の評価基準に基づいて転写濃度の評価を行った。評価結果を表1に併せて示す。
◎・・・最高印画濃度が、実施例1の最高印画濃度の100%以上である。
○・・・最高印画濃度が、実施例1の最高印画濃度の95%以上100%未満である。
×・・・最高印画濃度が、実施例1の最高印画濃度の95%未満である。
1…基材
2…染料プライマー層
3…染料層
5…背面層
30…熱転写受像シート
21…他の基材
22…水系の染料受容層
25…断熱層
Claims (5)
- 基材の一方の面上に、染料プライマー層、染料層がこの順で積層され、前記基材の他方の面上に背面層が設けられた熱転写シートと、他の基材の一方の面上に染料受容層が設けられた熱転写受像シートとの組合せであって、
前記熱転写シートの前記染料プライマー層には、コロイダルシリカが含まれ、
前記熱転写受像シートの染料受容層が、水系の染料受容層であることを特徴とする熱転写シートと熱転写受像シートとの組合せ。 - 前記染料プライマー層には、アルミナゾルがさらに含まれていることを特徴とする請求項1に記載の熱転写シートと熱転写受像シートとの組合せ。
- 前記染料プライマー層には、前記コロイダルシリカと、前記アルミナゾルとの合計質量に対し、前記アルミナゾルが20質量%以上80質量%以下の範囲内で含有されていることを特徴とする請求項2に記載の熱転写シートと熱転写受像シートとの組合せ。
- 前記染料層には、ニトロセルロースが含まれることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の熱転写シートと熱転写受像シートとの組合せ。
- 基材の一方の面上に、染料プライマー層、染料層がこの順で積層され、前記基材の他方の面上に背面層が設けられた熱転写シートと、他の基材の一方の面上に染料受容層が設けられた熱転写受像シートとを組合せて使用して前記熱転写受像シート上に画像を形成する画像形成方法であって、
前記熱転写シートの前記染料プライマー層には、コロイダルシリカが含まれ、
前記熱転写受像シートの染料受容層が、水系の染料受容層であることを特徴とする画像形成方法。
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