JP2014050203A - 保護リレーシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】ディジタルデータのサンプリング間隔の変換が可能な保護リレーシステムを提供することである。
【解決手段】実施形態の保護リレーシステムは、データ変換部が、電力系統の電気量のアナログデータから変換されサンプリング間隔を有するディジタルデータに対して、連続する2つのデータを線形補間し、誤差を補正する補正係数を掛け合わせることで前記サンプリング間隔の変換されたデータを生成する。演算部が、前記データ変換部で生成されたデータを取得し、保護リレー演算を行う。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、保護リレーシステムに関する。
保護リレーシステムでは、電力系統の電気量のアナログデータがVT(Voltage Transformer)やCT(Current Transformer)といった計器用変成器を介して取り込まれる。保護リレーシステムに取り込まれたアナログデータはアナログ/ディジタル変換部(以下、A/D部と呼ぶ)においてディジタルデータに変換され、変換されたディジタルデータを用いて保護に必要な演算が行われる。
A/D変換部では、電気量のアナログデータをある時間間隔でサンプリングし、これをA/D変換してディジタルデータにする。この時間間隔をサンプリング間隔と呼び、サンプリング間隔の逆数をサンプリング周波数と呼ぶ。
日本では、サンプリング間隔が電気角で30°、もしくは3.75°や7.5°の保護リレーシステムが多く採用されているが、欧州や中国では、サンプリング間隔が電気角で4.5°の保護リレーシステムが多く採用されている。
そのため、日本の保護リレーシステムを欧州や中国で適用することができなかった。
特開2007−306638号公報
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、ディジタルデータのサンプリング間隔の変換が可能な保護リレーシステムを提供することである。
実施形態の保護リレーシステムは、データ変換部が、電力系統の電気量のアナログデータから変換されサンプリング間隔を有するディジタルデータに対して、連続する2つのデータを線形補間し、誤差を補正する補正係数を掛け合わせることで前記サンプリング間隔の変換されたデータを生成する。演算部が、前記データ変換部で生成されたデータを取得し、保護リレー演算を行う。
第1の実施形態の保護リレーシステムの構成を示すブロック図。 第1の実施形態の保護リレーシステムの動作を示すフローチャート。 サンプリング間隔が電気角で4.5°のデータからサンプリング間隔が電気角で7.5°のデータへの変換を示す説明図。 補正係数の算出方法を示す説明図。 サンプリング間隔が電気角で5.4°のデータからサンプリング間隔が電気角で7.5°のデータへの変換を示す説明図。 サンプリング間隔が電気角で1.40625°のデータからサンプリング間隔が電気角で3.75°のデータへの変換を示す説明図。 サンプリング間隔が電気角で1.40625°のデータからサンプリング間隔が電気角で4.5°のデータへの変換を示す説明図。
以下、実施形態を図面に基づき説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態の保護リレーシステムの構成を示すブロック図である。
第1の実施形態の保護リレーシステムは、図1に示すようにアナログフィルタ1、A/D(アナログ/ディジタル)変換部2、データ変換部3、ディジタルフィルタ4、演算部5を有する。
アナログフィルタ1は、図示しないVT(Voltage Transformer)やCT(Current Transformer)といった計器用変成器から取得した電気量のアナログデータに対してノイズを除去するノイズ除去手段である。
A/D変換部2は、アナログフィルタ1によってノイズが除去された電気量のアナログデータを取得し、ディジタルデータに変換する変換部、変換手段である。
データ変換部3は、A/D変換部2によって変換された電気量のディジタルデータを取得し、サンプリング間隔の変換を行う変換部、変換手段である。CPUなどのプロセッサがプログラムを実行することによって実現される。
ディジタルフィルタ4は、データ変換部3によってサンプリング間隔の変換されたディジタルデータに対してノイズを除去するノイズ除去手段である。
演算部5は、ディジタルフィルタ4によってノイズの除去されたディジタルデータを取得し、電力系統の事故等を検知する保護リレー演算を行う演算部、演算手段である。CPUなどのプロセッサがプログラムを実行することによって実現される。
次に動作について図2を用いて説明する。図2は第1の実施形態の保護リレーシステムの動作を示すフローチャートである。
アナログフィルタ1は、図示しないVTやCTといった計器用変成器から取得した電気量のアナログデータに対してノイズを除去する(ステップS101)。
A/D変換部2は、アナログフィルタ1によってノイズが除去された電気量のアナログデータを取得し、ディジタルデータに変換する(ステップS102)。
データ変換部3は、A/D変換部2によって変換された電気量のディジタルデータを取得し、サンプリング間隔の変換を行う(ステップS103)。
ディジタルフィルタ4は、データ変換部3によってサンプリング間隔の変換されたディジタルデータに対してノイズを除去する(ステップS104)。
演算部5は、ディジタルフィルタ4によってノイズの除去されたディジタルデータを取得し、電力系統の事故等を検知する保護リレー演算を行う。そして、図示しない遮断器を開放するか否かの判定を行う(ステップS105)。
以下に、(ステップS103)におけるサンプリング間隔の変換方法について述べる。
具体例として図3に示すように、サンプリング間隔が電気角で4.5°のデータDをサンプリング間隔が電気角で7.5°のデータAに変換する場合を考える。
=Dとすると、Aの電気角は7.5°であるため、D(電気角4.5°)とD(電気角9°)の間に存在する。そのため、DとDを用いてAを得る。同様にAの電気角は15°であるため、D(電気角13.5°)とD(電気角18°)の間に存在する。そのため、DとDを用いてAを得る。Aの電気角は22.5°であるため、A=Dとなり、AおよびAと同様の求め方を行うことでA以降も算出することが可能である。
ここでA=Dであるため、AについてはDが到着したタイミングで使用可能であるが、AはDとDから計算されるため、計算時間を省略して考えるとAはDが到着したタイミングで使用可能となる。同様にAはDが到着したタイミングで使用可能となる。そのため、AとAの時間間隔は電気角で9°、AとAの時間間隔も電気角で9°であるが、AとAの時間間隔は電気角で4.5°となり、データの時間間隔が異なることになる。
そこで、図3に示すような時間間隔が電気角で7.5°となるタイミングパルスを用いる。tAをDが到着したタイミングに合せることで、tAのタイミングではAが使用可能であり、tAのタイミングではAが、tAのタイミングではAがそれぞれ使用可能である。このタイミングで変換後のデータA,A,A・・・を使用することで、時間間隔が電気角で7.5°の等間隔のデータを得ることができる。
ただし、上記の方法は一例であり、tAをDが到着したタイミングに合せる代わりに、tAをDが到着したタイミングに合せてもよい。
次にサンプリング間隔変換後のデータの算出方法を説明する。
変換前のデータのサンプリング間隔をp、変換後のデータのサンプリング間隔をqとし、前提としてpとqは有理数であり、q>pを満たすものとする。
また、q/pが自然数である場合は、q/p個ごとの変換前のデータと変換後のデータが一致するため、サンプリング間隔の変換は必要ない。そのため、q/pが帯分数で表されるものを対象とする。
ここでは、
q/p=k+l/m (1)
とする。
変換前のデータDを変換後のデータAに変換する場合を考え、A=D、a=kb=k+1とすると、AはDとDの間のサンプル値になる。そのため、DとDを用いて線形補間を行うことにより、
=D×{(m−l)/m}+D×(l/m) (2)
を得る。
次に
(k+l/m)+(k+l/m)=k+l/m (3)
とし、c=k、d=k+1とすると、AはDとDの間のサンプル値になる。そのため、DとDを用いて線形補間を行うことにより、
=D×{(m−l)/m}+D×(l/m) (4)
を得る。
同様に
(k+l/m)+(k+l/m)=k+l/m (5)
とし、e=k、f=k+1とすると、AはDとDの間のサンプル値になる。そのため、DとDを用いて線形補間を行うことにより、
=D×{(m−l)/m}+D×(l/m) (6)
を得る。
以降も同様に計算される。
計算を行っていくと、A=D(g=k×m+l)となり、このときは、A=Dの場合と同様に変換前のデータの時刻および値と変換後のデータの時刻および値が一致する。そのため、Am+1以降も上述の変換方法を繰り返すことによって、変換後のデータAを求めていくことが可能である。
具体例として、図3に示したサンプリング間隔が電気角で4.5°のデータDをサンプリング間隔が電気角で7.5°のデータAに変換する場合を考える。
この場合、p=4.5、q=7.5であり、q/p=1+2/3であるため、数式(1)よりk=1、l=2、m=3となる。
数式(2)より
=D×1/3+D×2/3 (7)
を得る。
ここで、(k+l/m)+(k+l/m)=3+1/3であるため、数式(3)よりk=3、l=1、m=3となる。
数式(4)より
=D×2/3+D×1/3 (8)
を得る。
m=3であるため、
=D (9)
となり、A以降についても同様に変換後のデータを算出することが可能である。
しかし、一般的な保護リレーシステムで扱う波形の多くが商用周波の正弦波であり、2つのサンプル値の線形補間では、変換後の値の大きさは真値に比べて小さくなる。変換前のサンプリング間隔が比較的大きい場合には、変換前のサンプリング間隔が小さい場合に比べて、この誤差が大きくなる。そのため、変換後のデータの補正が必要となる。
変換後のデータの補正について図4を用いて説明する。
数式(2)で示したように、D(a=k)とD(b=k+1)からAを算出する場合を考え、図4中の三角形ODは1つの頂点が半径1の単位円の中心にあり、残りの2点が単位円の円周上に存在する二等辺三角形である。
(a=k)とD(b=k+1)から線形補間によって得られるデータAは真値Xに対して、AXの長さだけ小さくなる。
ここで、角ODおよび角ODをα、角OAをγ1、角OAをγ2とする。
また、角DODをm×βとすると、D:D=l:m−lであるため、角DOAはβ×l、角DOAはβ×(m−l)となる。
よって、
α=(180°−m×β)/2 (10)
γ1=(180°−α−β×l) (11)
γ2={180°−α−β×(m−l)} (12)
が得られる。
三角形ODに対して正弦法則を考えると、
OA/sinα=1/sinγ1 (13)
1=OA×(sinγ1/sinα) (14)
同様に、三角形ODに対して正弦法則を考えると、
OA/sinα=1/sinγ2 (15)
1=OA×(sinγ2/sinα) (16)
OXの長さは1であるため、数式(14)、(16)より、線形補間したデータに対して補正係数(sinγ1/sinα)および(sinγ2/sinα)を掛け合わせることで、変換後のデータの精度を向上させることが可能となる。
すなわち、数式(2)、(4)、(6)に補正係数を掛け合わせることで以下の式が得られる。
は、
Figure 2014050203

となる。
ここで、a=k,b=k+1とし、数式(17)は以下の条件式を満たす。
α=(180°−m×β)/2 (18)
γ1=(180°−α−β×l) (19)
γ2={180°−α−β×(m−l)} (20)
は、
Figure 2014050203

となる。
ここで、a=k,b=k+1とし、数式(21)は以下の条件式を満たす。
α=(180°−m×β)/2 (22)
γ1=(180°−α−β×l) (23)
γ2={180°−α−β×(m−l)} (24)
は、
Figure 2014050203

となる。
ここで、a=k,b=k+1とし、数式(25)は以下の条件式を満たす。
α=(180°−m×β)/2 (26)
γ1=(180°−α−β×l) (27)
γ2={180°−α−β×(m−l)} (28)
以降も同様に求めることが可能であり、一般化すると以下のように表される。
=D (29)
Figure 2014050203

ここで、a=k,b=k+1とし、pを変換前のデータのサンプリング間隔、qを変換後のデータのサンプリング間隔、nは、pとqの最小公倍数とすると、数式(30)は以下の条件式を満たす。
+l/m=q/p (31)
Figure 2014050203

α=(180°−m×β)/2 (33)
γ1=(180°−α−β×l) (34)
γ2={180°−α−β×(m−l)} (35)
t=n/q−1 (36)
β=p/m (37)
具体例として、上述したサンプリング間隔が電気角で4.5°のデータDをサンプリング間隔が電気角で7.5°のデータAに変換する場合を考える。
m×β=4.5°、m=3であるため、β=1.5°である。
また、数式(33)よりα=87.75°、l=2、l=1であるため、数式(34)、(35)よりγ1=89.25°、γ2=90.75°、γ1=90.75°、γ2=89.25°となる。
よって、補正係数はそれぞれ、
(sinγ1/sinα)=(sin89.25°/sin87.75°) (38)
(sinγ2/sinα)=(sin90.75°/sin87.75°) (39)
(sinγ1/sinα)=(sin90.75°/sin87.75°) (40)
(sinγ2/sinα)=(sin89.25°/sin87.75°) (41)
となる。
数式(7)、(8)にこれらの補正係数を掛け合わせて、
Figure 2014050203

Figure 2014050203

を得る。
以上説明したように、この第1の実施形態の保護リレーシステムでは、ディジタルデータのサンプリング間隔の変換が可能である。サンプリング間隔の変換方法として、線形補間を行い、補正係数を掛け合わせているため誤差を小さくすることができる。また、正弦波などの波形の式を求める必要がないため、事故等により波形が変化した場合でもサンプリング間隔の変換が可能である。
<第1の実施形態の具体例1>
第1の実施形態の具体例として、図5に示すようにサンプリング間隔が電気角で5.4°のデータDをサンプリング間隔が電気角で7.5°のデータAに変換する場合を考える。
=Dとすると、Aの電気角は7.5°であるため、D(電気角5.4°)とD(電気角10.8°)の間に存在する。そのため、DとDを用いてAを得る。同様にAの電気角は15°であるため、D(電気角10.8°)とD(電気角16.2°)の間に存在する。そのため、DとDを用いてAを得る。A以降についてもAおよびAと同様の求め方を行うことで算出可能である。
ここでA=Dであるため、AについてはDが到着したタイミングで使用可能であるが、AはDとDから計算されるため、計算時間を省略して考えるとAはDが到着したタイミングで使用可能となる。同様にAはDが到着したタイミングで使用可能となる。そのため、AとAの時間間隔は電気角で10.8°、AとAの時間間隔は電気角で5.4°となり、データの時間間隔が異なることになる。
そこで、図5に示すような時間間隔が電気角で7.5°となるタイミングパルスを用いる。tAをDが到着したタイミングに合せることで、tAのタイミングではAが使用可能であり、tAのタイミングではAが、tAのタイミングではAがそれぞれ使用可能である。このタイミングで変換後のデータA,A,A・・・を使用することで、時間間隔が電気角で7.5°の等間隔のデータを得ることができる。
本具体例の場合、p=5.4、q=7.5であり、q/p=1+7/18であるため、数式(1)よりk=1、l=7、m=18となる。
数式(2)より
=D×11/18+D×7/18 (44)
を得る。
ここで、(k+l/m)+(k+l/m)=2+14/18であるため、数式(3)よりk=2、l=14、m=18となる。
数式(4)より
=D×4/18+D×14/18 (45)
を得る。
ここで、(k+l/m)+(k+l/m)=4+3/18であるため、数式(5)よりk=4、l=3、m=18となる。
数式(6)より
=D×15/18+D×3/18 (46)
を得る。
以降も同様に算出可能である。m=18であるため、A=D(g=k×m+l)より、A18=D25となる。
次に補正係数について考える。
m×β=5.4°、m=18であるため、β=0.3°である。
また、数式(33)よりα=87.3°、l=7、l=14、l=3であるため、数式(34)、(35)よりγ1=90.6°、γ2=89.4°、γ1=88.5°、γ2=91.5°、γ1=91.8°、γ2=88.2°となる。
よって、補正係数はそれぞれ、
(sinγ1/sinα)=(sin90.6°/sin87.3°) (47)
(sinγ2/sinα)=(sin89.4°/sin87.3°) (48)
(sinγ1/sinα)=(sin88.5°/sin87.3°) (49)
(sinγ2/sinα)=(sin91.5°/sin87.3°) (50)
(sinγ1/sinα)=(sin91.8°/sin87.3°) (51)
(sinγ2/sinα)=(sin88.2°/sin87.3°) (52)
となる。
数式(44)、(45)、(46)にこれらの補正係数を掛け合わせて、
Figure 2014050203

Figure 2014050203

Figure 2014050203

を得る。A以降も同様に算出可能であり、一般式で表すと数式(29)、(30)のように表現される。
<第1の実施形態の具体例2>
第1の実施形態の具体例として、図6に示すようにサンプリング間隔が電気角で1.40625°のデータDをサンプリング間隔が電気角で3.75°のデータAに変換する場合を考える。
=Dとすると、Aの電気角は3.75°であるため、D(電気角2.8125°)とD(電気角4.21875°)の間に存在する。そのため、DとDを用いてAを得る。同様にAの電気角は7.5°であるため、D(電気角7.03125°)とD(電気角8.4375°)の間に存在する。そのため、DとDを用いてAを得る。A以降についてもAおよびAと同様の求め方を行うことで算出可能である。
ここでA=Dであるため、AについてはDが到着したタイミングで使用可能であるが、AはDとDから計算されるため、計算時間を省略して考えるとAはDが到着したタイミングで使用可能となる。同様にAはDが到着したタイミングで使用可能となる。そのため、AとAの時間間隔は電気角で4.21875°、AとAの時間間隔も電気角で4.21875°であるが、AとAの時間間隔は電気角で2.8125°となり、データの時間間隔が異なることになる。
そこで、図6に示すような時間間隔が電気角で3.75°となるタイミングパルスを用いる。tAをDが到着したタイミングに合せることで、tAのタイミングではAが使用可能であり、tAのタイミングではAが、tAのタイミングではAがそれぞれ使用可能である。このタイミングで変換後のデータA,A,A・・・を使用することで、時間間隔が電気角で3.75°の等間隔のデータを得ることができる。
ただし、上記の方法は一例であり、tAをDが到着したタイミングに合せる代わりに、tAをDが到着したタイミングに合せてもよい。
本具体例の場合、p=1.40625、q=3.75であり、q/p=2+2/3であるため、数式(1)よりk=2、l=2、m=3となる。
数式(2)より
=D×1/3+D×2/3 (56)
を得る。
ここで、(k+l/m)+(k+l/m)=5+1/3であるため、数式(3)よりk=5、l=1、m=3となる。
数式(4)より
=D×2/3+D×1/3 (57)
を得る。
また、m=3であるため、A=D(g=k×m+l)より、A=Dとなる。
以降も同様に算出可能である。
次に補正係数について考える。
m×β=1.40625°、m=3であるため、β=0.46875°である。
また、数式(33)よりα=89.296875°、l=2、l=1であるため、数式(34)、(35)よりγ1=89.765625°、γ2=90.234375°、γ1=90.234375°、γ2=89.765625°となる。
よって、補正係数はそれぞれ、
Figure 2014050203

Figure 2014050203

Figure 2014050203

Figure 2014050203

となる。
数式(56)、(57)にこれらの補正係数を掛け合わせて、
Figure 2014050203

Figure 2014050203

を得る。A以降も同様に算出可能であり、一般式で表すと数式(29)、(30)のように表現される。
<第1の実施形態の具体例3>
第1の実施形態の具体例として、図7に示すようにサンプリング間隔が電気角で1.40625°のデータDをサンプリング間隔が電気角で4.5°のデータAに変換する場合を考える。
=Dとすると、Aの電気角は4.5°であるため、D(電気角4.21875°)とD(電気角5.625°)の間に存在する。そのため、DとDを用いてAを得る。同様にAの電気角は9°であるため、D(電気角8.4375°)とD(電気角9.84375°)の間に存在する。そのため、DとDを用いてAを得る。A以降についてもAおよびAと同様の求め方を行うことで算出可能である。
ここでA=Dであるため、AについてはDが到着したタイミングで使用可能であるが、AはDとDから計算されるため、計算時間を省略して考えるとAはDが到着したタイミングで使用可能となる。同様にAはDが到着したタイミングで使用可能となる。そのため、AとAの時間間隔は電気角で5.625°、AとAの時間間隔は電気角で4.21875°となり、データの時間間隔が異なることになる。
そこで、図7に示すような時間間隔が電気角で4.5°となるタイミングパルスを用いる。tAをDが到着したタイミングに合せることで、tAのタイミングではAが使用可能であり、tAのタイミングではAが、tAのタイミングではAがそれぞれ使用可能である。このタイミングで変換後のデータA,A,A・・・を使用することで、時間間隔が電気角で4.5°の等間隔のデータを得ることができる。
ただし、上記の方法は一例であり、tAをDが到着したタイミングに合せる代わりに、tAをD14が到着したタイミングに合せてもよい。
本具体例の場合、p=1.40625、q=4.5であり、q/p=3+1/5であるため、数式(1)よりk=3、l=1、m=5となる。
数式(2)より
=D×4/5+D×1/5 (64)
を得る。
ここで、(k+l/m)+(k+l/m)=6+2/5であるため、数式(3)よりk=6、l=2、m=5となる。
数式(4)より
=D×3/5+D×2/5 (65)
を得る。
ここで、(k+l/m)+(k+l/m)=9+3/5であるため、数式(5)よりk=9、l=3、m=5となる。
数式(6)より
=D×2/5+D10×3/5 (66)
を得る。
また、(k+l/m)+(k+l/m)=9+3/5であるため、k=9、l=3、m=5となる。
よって同様に
=D12×1/5+D13×4/5 (67)
を得る。
m=5であるため、A=D(g=k×m+l)より、A=D16となる。A以降も同様に算出可能である。
次に補正係数について考える。
m×β=1.40625°、m=5であるため、β=0.28125°である。
また、数式(33)よりα=89.296875°、l=1、l=2、l=3、l=4であるため、数式(34)、(35)よりγ1=90.421875°、γ2=89.578125°、γ1=90.140625°、γ2=89.859375°、γ1=89.859375°、γ2=90.140625°、γ1=89.578125°、γ2=90.421875°となる。
よって、補正係数はそれぞれ、
Figure 2014050203

Figure 2014050203

Figure 2014050203

Figure 2014050203

Figure 2014050203

Figure 2014050203

Figure 2014050203

Figure 2014050203

となる。
数式(64)乃至(67)にこれらの補正係数を掛け合わせて、
Figure 2014050203

Figure 2014050203

Figure 2014050203

Figure 2014050203

を得る。A以降も同様に算出可能であり、一般式で表すと数式(29)、(30)のように表現される。
なお、図1におけるアナログフィルタ1およびA/D変換部2は必須の構成要素ではなく、A/D変換は保護リレーシステムの外部で行われてもよい。そして、本実施形態の保護リレーシステムは、伝送路を介して、外部でディジタル変換されたデータを取得してもよい。
また、必要とされるサンプリング周波数よりも高い周波数でサンプリングを行う、いわゆるオーバーサンプリング手法を用いた場合でも本実施形態の保護リレーシステムは適用可能である。
本発明の実施形態について説明したが、本実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。本実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。本実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…アナログフィルタ
2…A/D(アナログ/ディジタル)変換部
3…データ変換部
4…ディジタルフィルタ
5…演算部

Claims (2)

  1. 電力系統の電気量のアナログデータから変換されサンプリング間隔を有するディジタルデータに対して、連続する2つのデータを線形補間し、誤差を補正する補正係数を掛け合わせることで前記サンプリング間隔の変換されたデータを生成するデータ変換部と、
    前記データ変換部で生成されたデータを取得し、保護リレー演算を行う演算部と
    を備える保護リレーシステム。
  2. 電力系統の電気量のアナログデータから変換されサンプリング間隔を有するディジタルデータに対して、前記サンプリング間隔の変換されたデータを生成するデータ変換部と、
    前記データ変換部で生成されたデータを取得し、保護リレー演算を行う演算部と
    を備え、前記データ変換部は下記の式に基づいて前記サンプリング間隔の変換前のデータDを前記サンプリング間隔の変換後のデータAに変換する保護リレーシステム。
    =D
    =D×{(m−l)/m}×(sinγ1/sinα)+
    ×(l/m)×(sinγ2/sinα)
    ただし、
    a=k
    b=k+1
    +l/m=q/p
    +l/m=(kj−1+lj−1/m)+(k+l/m)
    j=2,3,・・・,t
    α=(180°−m×β)/2
    γ1=(180°−α−β×l
    γ2={180°−α−β×(m−l)}
    i=1,2,・・・,t
    t=n/q−1
    β=p/m
    pは、変換前のデータのサンプリング間隔、
    qは、変換後のデータのサンプリング間隔、
    nは、pとqの最小公倍数である。
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