JP2007306638A - サンプリング周波数変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】あるサンプリング周波数でサンプリングされたデータを別のサンプリング周波数でサンプリングされたデータに容易に変換できるサンプリング周波数変換装置を得る。
【解決手段】任意のサンプリング周波数の入力サンプリングデータAを前処理手段11により所定の規則に従ってサンプリングして抽出データDを得て、演算用3点選択手段13により抽出データDの中から演算データを求めたい時点である演算点の直前の連続した3つの抽出点の抽出データを選択して選択データC1として出力し、リレー装置演算用データ生成手段14は選択データC1に基づいてリレー装置の演算に適したサンプリング周波数の演算データEを生成する。このようにして、任意のサンプリング周波数でサンプリングされた入力サンプリングデータAをリレー装置に適したサンプリング周波数の演算データEに容易に変換できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、あるサンプリング周波でサンプリングされたデータを例えば電力保護継電装置に適した別のサンプリング周波数のデータへ変換するサンプリング周波数変換装置に関する。
従来のサンプリング周波数変換装置としての複数周波数用データサンプリング方法では、例えば、10kHzのサンプリング周波数データを商用周波数50Hzに対しては600データを1ブロックとし、60Hzに対しては500データを1ブロックとし、夫々の周波数の3周期のデータをサンプリングすることにより区切りよくサンプリングを実施する方法を提案している(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−19003号公報(段落番号0007、0008、図2及び図3)
上述のような従来のデータサンプリング方法においては、該交流のm周期にn個のサンプルを得ることにより50/60Hzの両周波数に対応したデータを得るようにしているが、この方式では、故障点の評定のように過去のデータを加工して異常故障点を評定するなどの場合には有効であるが、時事刻々変化するリアルタイムサンプリングデータを使って演算処理する場合には、変換の追随性が悪く適切ではない。また、リレー装置の演算は、通常30°、45°など、90°を1以上の整数で割った電気角相当のデータを使っているため、例えばオシロ装置のように整数kHz(例えば、1kHz、2kHz、10kHzなどのサンプリング)のデータは30°(60Hz系で720Hz)、45°(60Hz系で480Hz)、90°(60Hz系で240Hz)で割り切れないのでリレー装置の演算に適したサンプリング周波数のデータが得られず、リレー装置の演算に適したサンプリング周波数のデータを得るためには新たな演算アルゴリズムの開発をする必要がある。
さらに、変電所のCT、PTなどの電気量のデジタル信号が変電所LAN(ローカルエリアネットワーク)に取り込まれてリレー装置へ入力する方式が採用された場合、CT、PT信号は、オシロ装置、リレー装置などに対して共用データになり、同じサンプリングデータが適用されるが、その場合、その電気入力のサンプリングはリレー装置に適したものではなく、他の機器(例えばオシロ装置)の出力規格に統一される場合、リレー装置は従来適用してきたリレー装置用サンプリング周波数ではないサンプリング周波数のデジタル信号からリレー装置の演算に適したサンプリング周波数に変換する必要が生じる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、あるサンプリング周波数でサンプリングされたデータを別のサンプリング周波数のデータに容易に変換できるサンプリング周波数変換装置を得ることを目的とする。
この発明に係るサンプリング周波数変換装置においては、交流の電流又は電圧を所定のサンプリング周波数でサンプリングして当該サンプリング点でのアナログデータをアナログデジタル変換したデジタルデータを所定の規則に従って抽出データとして抽出するデータ抽出手段、抽出データを記憶するデータ記憶手段、抽出データのうちの3つを選択するデータ選択手段、選択された3つの抽出データのうちの1つの抽出データのサンプリング点の時間及び選択された3つの抽出データから電流又は電圧の振幅値、周波数及び位相角を計算する計算手段、並びに所定の基点から所定時間後の演算点における電流又は電圧を所定時間、振幅値、周波数及び位相角に基づき演算データとして生成する演算データ生成手段を備えたものである。
また、交流の電流又は電圧を所定のサンプリング周波数でサンプリングして当該サンプリング点でのアナログデータをアナログデジタル変換したデジタルデータを所定の規則に従って抽出データとして抽出するデータ抽出手段、抽出データを記憶するデータ記憶手段、抽出データのうちの2つを選択するデータ選択手段、選択された2つの抽出データのうちの1つの抽出データのサンプリング点の時間及び選択された2つの抽出データから電流又は電圧の振幅値、周波数及び位相角を計算する計算手段、並びに所定の基点から所定時間後の演算点における電流又は電圧を所定時間、振幅値、周波数及び位相角に基づき演算データとして生成する演算データ生成手段を備えたものである。
この発明は、交流の電流又は電圧を所定のサンプリング周波数でサンプリングして当該サンプリング点でのアナログデータをアナログデジタル変換したデジタルデータを所定の規則に従って抽出データとして抽出するデータ抽出手段、抽出データを記憶するデータ記憶手段、抽出データのうちの3つを選択するデータ選択手段、選択された3つの抽出データのうちの1つの抽出データのサンプリング点の時間及び選択された3つの抽出データから電流又は電圧の振幅値、周波数及び位相角を計算する計算手段、並びに所定の基点から所定時間後の演算点における電流又は電圧を所定時間、振幅値、周波数及び位相角に基づき演算データとして生成する演算データ生成手段を備えたものであるので、あるサンプリング周波数でサンプリングされたデータを別のサンプリング周波数のデータに容易に変換できる。
また、交流の電流又は電圧を所定のサンプリング周波数でサンプリングして当該サンプリング点でのアナログデータをアナログデジタル変換したデジタルデータを所定の規則に従って抽出データとして抽出するデータ抽出手段、抽出データを記憶するデータ記憶手段、抽出データのうちの2つを選択するデータ選択手段、選択された2つの抽出データのうちの1つの抽出データのサンプリング点の時間及び選択された2つの抽出データから電流又は電圧の振幅値、周波数及び位相角を計算する計算手段、並びに所定の基点から所定時間後の演算点における電流又は電圧を所定時間、振幅値、周波数及び位相角に基づき演算データとして生成する演算データ生成手段を備えたものであるので、あるサンプリング周波数でサンプリングされたデータを別のサンプリング周波数のデータに容易に変換できるとともに演算処理の簡略化、演算時間の短縮を図ることができる。
実施の形態1.
図1〜図3は、この発明を実施するための実施の形態1を示すものであり、図1はサンプリング周波数変換装置を含むリレー装置の構成を示す構成図、図2はサンプリング周波数変換装置の構成を示す構成図、図3はサンプリング周波数変換装置の動作を説明するための説明図である。図1において、電力線1の電流及び電圧をCT2、PT3にて検出し、その電流及び電圧信号をAD変換ユニット4で所定のサンプリング周波数でサンプリングされたアナログデータをデジタルデータに変換し、通信ネットワーク5にて各装置へ伝達する。リレー装置9では、サンプリング周波数変換装置10(詳細構成は後述)にてリレー装置に適した別のサンプリング周波数のデータに変換後、変換された電流、電圧のデジタルデータを使ってリレー装置の演算回路7で保護動作のための演算を実行して、出力回路8にてリレーに出力し、図示しない遮断器を制御して電力線1を開閉する。
サンプリング周波数変換装置10は、図2に示すように、前処理手段11、前処理データ記憶手段12、演算用3点選択手段13、リレー装置演算用データ生成手段14を有する。次に、動作について説明する。前処理手段11は、サンプリング周波数p(Hz)の入力サンプリングデータAをリレー装置の演算に適したサンプリング周波数f(Hz)の抽出データDへ変換する。すなわち、前処理手段11により、P/n > G > G/(n+1)となる周波数P/n(=F)(Hz)の抽出データDを得る。
これは、例えば、n=2の場合には、入力サンプリングデータAを1つおきに取得するすなわち抽出することを意味する。n=3の場合には、入力サンプリングデータAを3回に1回抽出する。n=mの場合には、m回に1回抽出することにより実現できる。前処理データ記憶手段12は、入力サンプリングデータAの中から前処理手段11にて抽出された入力サンプリングデータAを抽出データDとして記憶する。演算用3点選択手段13は、所定の演算基点からの経過時間に応じて、演算をすべき点(以下、演算点という)の直前の3つの抽出点における抽出データDを選択して選択データC1として出力する。リレー装置演算用データ生成手段14は、選択データC1に基づいて、リレー装置の演算用の演算データEを演算により求める。この演算データEは演算により求めた推定値であり、リレー装置演算回路7(図1)に出力される。
この演算を図3によって説明する。図3において、AD変換器4(図1)からサンプリング周波数pにて前処理手段11に入力サンプリングデータAが入力され、前処理手段11により所定の規則に従って抽出データd1,d2,d3,・・として抽出される。抽出データd1,d2,d3,・・がサンプリングされたサンプリング点(以下抽出点という)をf1,f2,f3,・・とし、その基点をf1とする。演算データを求めるべき点を演算点をg1,g2,g3,・・とし、演算点g1,g2,g3,・・に対応して求める演算データをe1,e2,e3,・・とする。また、入力サンプリングデータAから抽出データを抽出する抽出基点f1=g1、データd1=g1であるとする。
ここで、演算データg2を演算により求める。まず、演算用3点選択手段13により演算点g2の直前の3つの抽出点f0,f1,f2における抽出データd0,d1,d2を選択する。
抽出点f0,f1,f2のデータは
d0=A・sin(ωt+θ−θf)
d1=A・sin(ωt+θ)
d2=A・sin(ωt+θ+θf)
θf=Δf・Q・360°(Qは、電力線1の系統周波数で、通常50Hz又は60Hz、Δfは、d1(f1),d2(f2),d3(f3),---のサンプリング間隔)
と表せるので、リレー装置演算用データ生成手段14によりA,ω,θをd0,d1,d2より求めることができる。ここでAは信号の振幅値、ωは角周波数(=Q・360°)、θは基点f1での位相角である。
これから、リレー装置演算用データ生成手段14は、
e2=A・sin(ωt+θ+θg)
θg=Δg・Q・360(Δgは、e1(g1),e2(g2),e3(g3),---のサンプリング間隔)
に基づき演算データe2を求めることができる。
同じように演算データe3は、データd1,d2,d3から求めることができる。図3の例では、点g4の直前の点は、f5であるので、データd2,d3,d4から求めるではなく、データd3,d4,d5から求める。
図3は、その様子を示した説明図であり、図3の例では次の表1のようになる。
Figure 2007306638
すなわち、演算データemは、抽出点fn−2,fn−1,fnにおける抽出データdnー2,dn−1,dnから計算したとすると、
演算データem+1は
n・Δg<m・Δg<(n+1)・Δfの場合は、抽出点fn−1,fn,fn+1における抽出データdn−1,dn,dn+1から、
(n+1)・Δg<m・Δg<(n+2)・Δfの場合は、抽出点fn,fn+1,fn+2における抽出データdn,dn+1,dn+2から、
計算する。
このように基点f1からの経過時間に応じて演算用3点選択手段13により直前の3つの抽出点のデータを選択し、その3つの抽出点からリレー装置の演算用の演算データeの周波数ω、振幅A、位相角θを求め、
em+1=A・sin(ωt+θ+θg)
θg=m・Δg・Q・360
と計算することにより演算データem+1を求めることができる。
このように、この実施の形態のサンプリング周波数変換装置においては、任意のサンプリング周波数の入力サンプリングデータA(a1,a2,a3,・・)を前処理手段11により所定の規則に従ってサンプリングして抽出データD(d1,d2,d3,・・)を得る。演算用3点選択手段13は、抽出データD(d1,d2,d3,・・)の中から演算データを求めるべき時点である演算点gmの直前の連続した3つの抽出点の抽出データを選択して選択データC1として出力する。リレー装置演算用データ生成手段14は、選択データC1に基づいてリレー装置の演算に適したサンプリング周波数の演算データEを生成する。このようにして、任意のサンプリング周波数でサンプリングされた入力サンプリングデータAをリレー装置に適したサンプリング周波数の演算データEに容易に変換できる。リレー装置9は、そのリレー装置演算回路7に適したサンプリング周波数の演算データEに基づき保護継電用のための演算を実行できる。
実施の形態2.
図4、図5は、この発明の実施の形態2を示すものであり、図4はサンプリング周波数変換装置の構成を示す構成図、図5はサンプリング周波数変換装置の動作を説明するための説明図である。図4において、サンプリング周波数変換装置20は、演算用3点選択手段23を有する。このサンプリング周波数変換装置20が図1におけるサンプリング周波数変換装置10の代わりに用いられる。その他の構成については、図1に示した実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
実施の形態1では、演算点の直前の3つの抽出点例えばfn,fn+1,fn+2における抽出データdn,dn+1,dn+2から抽出データDの周波数、振幅、位相角を計算し、これら周波数、振幅、位相角の関数として表される計算式に演算点gmの時間の値を入力することにより当該演算点gmにおける演算データemを求めるようにしたが、この実施の形態では、演算点gmの直前の抽出点fn+2の代わりに3つの抽出点のうちの真ん中の抽出点fn+1と3番目の抽出点fn+2との間に求める演算点gmを設定して、演算データemを求めるようにしたものである。このようにすれば、データ急変などの発生でもサンプリングデータの追随性が向上できるため、より正しい推定値が得られるという効果がある。
図5は、その様子を示した説明図であり、図5の例では次の表2のようになる。
Figure 2007306638
すなわち、演算点egのデータemを、抽出点fn−1,fn,fn+1の抽出データdn−1,dn,dn+1から計算したとすると
演算点gm+1の演算データem+1は、
n・Δg<m・Δg<(n+1)・Δfの場合は、抽出点fn,fn+1,fn+2の抽出データdn,dn+1,dn+2から、
(n+1)・Δg<m・Δg<(n+2)・Δfの場合は、抽出点fn+1,fn+2,fn+3の抽出データdn+1,dn+2,dn+3から、
計算する。
このように、演算用3点選択手段13により基点からの経過時間によって求める演算点の前後の3つの抽出点の抽出データを選択し、リレー装置演算用データ生成手段14により上記3つの抽出点の抽出データから周波数ω、振幅A、位相角θを求め、
em+1=A ・sin(ωt+θ+θg)
θg=m・Δg・Q・360
を計算することにより演算データem+1を求めることができる。
実施の形態3.
図6、図7は、この発明の実施の形態3を示すものであり、図6はサンプリング周波数変換装置の構成を示す構成図、図7はサンプリング周波数変換装置の動作を説明するための説明図である。図6において、サンプリング周波数変換装置30は、演算用2点選択手段33、リレー装置演算用データ生成手段34を有する。このサンプリング周波数変換装置30が図1におけるサンプリング周波数変換装置10の代わりに用いられる。演算用2点選択手段33は、直前の2つの抽出点の抽出データを選択する。リレー装置演算用データ生成手段34は演算用2点選択手段33が選択した2つの抽出点の抽出データから抽出データDの振幅値、位相角を求める。その他の構成については、図1に示した実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
実施の形態1、2では、演算点の直前の3つの抽出点の抽出データから抽出データDの周波数、振幅、位相角を計算し、これら周波数、振幅、位相角の関数として表される演算データemの計算式に、求める時間値gmを入力することにより演算点gmにおける演算データemを求めるようにしたが、この実施の形態3では、商用周波数の電力系統の周波数は既知であるので、演算点の直前の2つの抽出点の抽出データから抽出データDの振幅、位相角を計算し、既知の電力系統の周波数、振幅、位相角の関数として表される演算データemの計算式に、求める演算点gmの時間を入力することにより演算点gmの演算値emを求めるようにしたものである。
図7により、動作を説明する。まず、入力サンプリングデータAからデータを抽出する抽出基点をf1としてf1=g1とする。
演算用2点選択手段33にて選択された2つの抽出点f1、f2の抽出データd1,d2は、
d1=A・sin(ωt+θ)
d2=A・sin(ωt+θ+θf)
θf=Δf・Q・360°(Qは、電力線の系統周波数で50Hz又は60Hz)
と表せるので、A、θを抽出データd1、d2より求めることができる。ここでAは信号の振幅値、ωは周波数、θは基点f1での位相角である。
これから
e2=A・sin(ωt+θ+θg)
θg=Δg・Q・360
によりe2を求めることができる。
図7は、その様子を示した説明図であり、図7の例では次の表3のようになる。
Figure 2007306638
すなわち、演算データemは、抽出点fn−1,fnにおける抽出データdn−1,dnから計算したとすると、
演算データem+1は、
n・Δg<m・Δg<(n+1)・Δfの場合は、抽出点fn,fn+1における抽出データdn,dn+1から、
(n+1)・Δg<m・Δg<(n+2)・Δfの場合は、抽出点fn+1,fn+2における抽出データdn+1,dn+2
から、
計算する。
このようにリレー装置演算用データ生成手段34により、基点f1からの経過時間によって2つの抽出点の抽出データから演算データeのサンプリング振幅A、位相角θを求め、
em+1=A・sin(ωt+θ+θg)
θg=m・Δg・Q・360
を計算することにより演算データem+1を求めることができる。
演算に用いるデータの数を2個にすることにより、演算処理の簡略化、演算時間の短縮を図ることができる。
実施の形態4.
図8、図9は、この発明の実施の形態4を示すものであり、図8はサンプリング周波数変換装置の構成を示す構成図、図9はサンプリング周波数変換装置の動作を説明するための説明図である。図8において、サンプリング周波数変換装置40は、演算用2点選択手段43を有する。演算用2点選択手段43は、演算点の前後2つの抽出点のデータを選択する。実施の形態3では、求める時刻の直前2つの抽出点のデータにより求めるデータを推定したが、この実施の形態は図9に示すように演算点の前後2つの抽出点の抽出データから演算データを求めるものであり、同様の効果を奏する。
図9は、その様子を示した説明図であり、図9の例では次の表4のようになる。
Figure 2007306638
すなわち、演算データemは、抽出点fn,fn+1における抽出データdn,dn+1から計算したとすると、
演算データem+1は、
n・Δg<m・Δg<(n+1)・Δfの場合は、抽出点fn+1,fn+2における抽出データdn+1,dn+2から、
(n+1)・Δg<m・Δg<(n+2)・Δfの場合は、抽出点fn+2,fn+3における抽出データdn+2,dn+3から、
計算する。
このように基点からの経過時間によって2つの抽出点の抽出データから抽出データDの振幅A、位相角θを求め、
em+1=A ・sin(ωt+θ+θg)
θg=m・Δg・Q・360
を計算することによりem+1を求めることができる。
このように、演算点の前後の2つの抽出点のデータから演算点の演算データを計算することにより、過渡的に急変するサンプリングデータへの追随性が向上する。
実施の形態5.
図10、図11は、この発明の実施の形態4を示すものであり、図10はサンプリング周波数変換装置の構成を示す構成図、図11はサンプリング周波数変換装置の動作を説明するための説明図である。図10において、サンプリング周波数変換装置50は、リレー演算用データ生成手段54を有する。リレー演算用データ生成手段54は、演算用2点選択手段にて選択された抽出データCに基づいて演算データEを演算する。実施の形態3では、演算データの算出に演算基点からの時間を使用したが、この実施の形態では、選択された抽出データのうち時刻の早い方の抽出データの抽出点と演算点との時間差を使用する。
図11は、その様子を示した説明図であり、図11の例では次の表5のようになる。
Figure 2007306638
すなわち、演算データemは、抽出点fn,fn+1の抽出データdn,dn+1から計算し、その時のfn+2とemの時間差をXm-1とすると演算データem+1は、リレー演算用データ生成手段54により
(1)Xm-1+Δf>Δgの場合 抽出点fn+1,fn+2における抽出データdn+1,dn+2から演算データem+1の振幅A、位相角θを求め、
em+1=A ・sin(ωt+θ+θg)
θg=(2Δg−Δf− Xm-1)・Q・360
を計算することにより演算データem+1を求める。
(2)Xm-1+Δf<Δgの場合 抽出点fn+2,fn+3における抽出データdn+2,dn+3から演算データem+1の振幅A、位相角θを求め、
em+1=A ・sin(ωt+θ+θg)
θg=(2Δg− Xm-1)・Q・360
を計算することにより演算データem+1を求める。
(3)xm+Δf=Δgの場合 gm+1=fn+2であるので、em+1=dn+2である。
このように、演算点の直前2つの抽出点の抽出データを選択し、その抽出データDの振幅A、位相角θを求め、早いほうの抽出点と演算点gm+1との時間差から演算データem+1の位相角θgを求め、その位相角θgを演算データem+1の演算式に代入して計算することにより演算データem+1を求めることができる。なお、以上では、二つの抽出点のうち早いほうの抽出点と演算点gmとの時間差を使用したが、二つの抽出点のうち遅いほう(即ち演算データに近い方)の抽出点を時間基準にして演算点gm+1との時間差から演算点データを求めてもよい。この場合、遅い方と演算点の時間差は前記早い方と演算点の時間差からΔfを差し引いた値で計算される。このように、演算データの算出に使用する抽出データの抽出点と演算点との時間差から求めた位相角差を使うことにより、抽出基点及び演算基点からの累積誤差を引きずることがなく、より精度の高い演算が可能となる。
なお、実施の形態1においても、3つの抽出点のうちの任意の一つの抽出点と演算点との時間差を用いて演算データを算出するようにできる。この場合においても、抽出基点及び演算基点からの累積誤差を引きずることがなく、より精度の高い演算が可能となる。
実施の形態6.
図12、図13は、この発明の実施の形態6を示すものであり、図12はサンプリング周波数変換装置の構成を示す構成図、図11はサンプリング周波数変換装置の動作を説明するための説明図である。図13において、サンプリング周波数変換装置60は、リレー演算用データ生成手段64を有する。リレー演算用データ生成手段64は、演算用2点選択手段にて選択された抽出データCに基づいて演算データEを演算する。実施の形態5では、演算データの算出に演算基点直前の2点を使用してデータを求めたが、演算基点の前後の2点を使用する。
図13は、その様子を示した説明図であり、図13の例では次の表6のようになる。
Figure 2007306638
すなわち、演算データemは、抽出点fn,fn+1の抽出データdn,dn+1から計算し、その時のfn+1とemの時間差をxmとすると演算データem+1は、リレー演算用データ生成手段64により
(1)Xm-1+Δf>Δgの場合 抽出点fn+1,fn+2における抽出データdn+1,dn+2から演算データem+1の振幅A、位相角θを求め、
em+1=A ・sin(ωt+θ+θg)
θg=(Δf−Xm)・Q・360
ただし、Xm=Xm-1 +Δf−Δg
を計算することにより演算データem+1を求める。
(2)Xm-1+Δf<Δgの場合 抽出点fn+2,fn+3における抽出データdn+2,dn+3から演算データem+1の振幅A、位相角θを求め、
em+1=A ・sin(ωt+θ+θg)
θg=(Δf−Xm)・Q・360
ただし、Xm=Xm-1 +2Δf−Δg
を計算することにより演算データem+1を求める。
(3)Xm-1+Δf=Δgの場合 gm+1=fn+2であるので、em+1=dn+2である。
このように、演算点の前後2つの抽出点の抽出データを選択し、その抽出データDの振幅A、位相角θを求め、直前の抽出点と演算点gm+1との時間差から演算データem+1の位相角θgを求め、その位相角θgを演算データem+1の演算式に代入して計算することにより演算データem+1を求めることができる。このように、演算データの算出に使用する抽出データの抽出点と演算点との時間差から求めた位相角差を使うことにより、抽出基点及び演算基点からの累積誤差を引きずることがなく、より精度の高い演算が可能となる。
なお、実施の形態2においても、3つの抽出点のうちの任意の一つの抽出点と演算点との時間差を用いて演算データを算出するようにできる。この場合においても、抽出基点及び演算基点からの累積誤差を引きずることがなく、より精度の高い演算が可能となる。
また、上記各実施の形態においては、演算点の直前や直後の抽出点における抽出データを用いたが、必ずしも直前や直後の抽出データを用いなくてはならないことはなく、この発明の目的を損なわない範囲で直前よりもさらに前の抽出点における抽出データや直後よりもさらに後の抽出点における抽出データを用いてもよい。
この発明の実施の形態1であるサンプリング周波数変換装置を含むリレー装置の構成図である。 図1のサンプリング周波数変換装置の構成図である。 図1のサンプリング周波数変換装置の動作を説明するための説明図である。 この発明の実施の形態2であるサンプリング周波数変換装置の構成図である。 図4のサンプリング周波数変換装置の動作を説明するための説明図である。 この発明の実施の形態3であるサンプリング周波数変換装置の構成図である。 図5のサンプリング周波数変換装置の動作を説明するための説明図である。 この発明の実施の形態4であるサンプリング周波数変換装置の構成図である。 図7のサンプリング周波数変換装置の動作を説明するための説明図である。 この発明の実施の形態5であるサンプリング周波数変換装置の構成図である。 図10のサンプリング周波数変換装置の動作を説明するための説明図である。 この発明の実施の形態6であるサンプリング周波数変換装置の構成図である。 図12のサンプリング周波数変換装置の動作を説明するための説明図である。
符号の説明
1 電力線路、2 CT、3 PT、4 AD変換器、7 リレー演算回路、
8 出力回路、9 リレー装置、
10,20,30,40,50,60 サンプリングリング周波数変換装置、
11 周波数変換前処理手段、12 前処理データ記憶手段、
13,23 演算用3点選択手段、
14,34,54、64 リレー演算用データ生成手段、
33,43 演算用2点選択手段。

Claims (7)

  1. 交流の電流又は電圧を所定のサンプリング周波数でサンプリングして当該サンプリング点でのアナログデータをアナログデジタル変換したデジタルデータを所定の規則に従って抽出データとして抽出するデータ抽出手段、上記抽出データを記憶するデータ記憶手段、上記抽出データのうちの3つを選択するデータ選択手段、上記選択された3つの抽出データのうちの1つの抽出データの上記サンプリング点の時間及び上記選択された3つの抽出データから上記電流又は上記電圧の振幅値、周波数及び位相角を計算する計算手段、並びに所定の基点から所定時間後の演算点における上記電流又は上記電圧を上記所定時間、上記振幅値、上記周波数及び上記位相角に基づき演算データとして生成する演算データ生成手段を備えたサンプリング周波数変換回路。
  2. 上記データ選択手段は、上記所定時間よりも前の3つのサンプリング点の抽出データを選択するものであることを特徴とする請求項1に記載のサンプリング周波数変換回路。
  3. 上記データ選択手段は、上記所定時間よりも前の2つのサンプリング点及び後の1つのサンプリング点の抽出データを選択するものであることを特徴とする請求項1に記載のサンプリング周波数変換回路。
  4. 交流の電流又は電圧を所定のサンプリング周波数でサンプリングして当該サンプリング点でのアナログデータをアナログデジタル変換したデジタルデータを所定の規則に従って抽出データとして抽出するデータ抽出手段、上記抽出データを記憶するデータ記憶手段、上記抽出データのうちの2つを選択するデータ選択手段、上記選択された2つの抽出データのうちの1つの抽出データの上記サンプリング点の時間及び上記選択された2つの抽出データから上記電流又は上記電圧の振幅値、周波数及び位相角を計算する計算手段、並びに所定の基点から所定時間後の演算点における上記電流又は上記電圧を上記所定時間、上記振幅値、上記周波数及び上記位相角に基づき演算データとして生成する演算データ生成手段を備えたサンプリング周波数変換回路。
  5. 上記データ選択手段は、上記所定時間より前の2つのサンプリング点の抽出データを選択するものであることを特徴とする請求項4に記載のサンプリング周波数変換回路。
  6. 上記データ選択手段は、上記所定時間より前の1つのサンプリング点及び後の1つのサンプリング点の抽出データを選択するものであることを特徴とする請求項4に記載のサンプリング周波数変換回路。
  7. 上記計算手段は、上記2つのサンプリング点又は上記3つのサンプリング点のうちの一つと上記演算点との時間差を求めるとともに上記時間差及び上記2つのサンプリング点又は上記3つのサンプリング点のデータから上記電流又は電圧の振幅値及び位相角を計算するものであることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のサンプリング周波数変換回路。
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